JP3351161B2 - 静止画伝送装置および通信方法 - Google Patents

静止画伝送装置および通信方法

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JP3351161B2
JP3351161B2 JP06811895A JP6811895A JP3351161B2 JP 3351161 B2 JP3351161 B2 JP 3351161B2 JP 06811895 A JP06811895 A JP 06811895A JP 6811895 A JP6811895 A JP 6811895A JP 3351161 B2 JP3351161 B2 JP 3351161B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像データ及び非画
像データの通信方式に係わり、特に効率的なデータ伝送
を可能とする静止画伝送装置およびそのデータ通信方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、電話回線などの公衆回線におけ
る従来の静止画通信の通信方式を示すものであり、4は
従来の静止画伝送装置、5は回線の接続、切断等の網制
御を行うNCU部、6は画像または非画像データ等の情
報入力部、7は情報入力部6に入力される画像または非
画像データ、8は静止画伝送装置4が接続される、例え
ば公衆電話回線、9は画像データおよび非画像データ等
の変調・復調を行うモデム部、10は上記NCU部5と
モデム部9とを制御する制御部である。尚、データの符
号化部は図示していない。通常は発信局側および相手局
側とも同一構成である。
【0003】次に動作について説明する。従来の静止画
伝送における通信方式としては、半二重モデムを使用し
た半二重通信と、全二重モデムを使用した全二重通信と
の2種類があげられる。いずれの場合も、NCU部5に
て発着信の網制御が行われた後、モデム部9(半二重モ
デムまたは全二重モデム)にて双方の静止画伝送装置よ
り制御データを送信してデータリンク確立が行われる。
その後、双方の静止画伝送装置4より画像データまたは
非画像データ7を送信して通信が行われる。制御部10
は、NCU部5およびモデム部9の統括制御を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の静止画伝送にお
ける通信方式では、モデム部において上述のように半二
重モデムか全二重モデムのどちらか一方を使用している
ため、それぞれのモデムに応じた問題点があった。ま
ず、半二重モデムを使用した半二重通信を行った場合に
は、一般的に半二重モデムは高速処理が可能であるた
め、画像データのような大量のデータ転送を行う場合は
効率が良い。しかしながら、半二重モデムは同時に双方
向通信をすることができないため、データリンク確立時
やデータ転送後の誤りデータ確認などで制御データを転
送する場合など、頻繁にデータの転送方向が変化する場
合には、その度にモデムトレーニングを行う必要があ
り、このモデムトレーニングに要する時間が実質的なデ
ータ転送時間より長くなったりして転送効率が低下する
という欠点がある。特に、使用する回線の品質が悪い
と、誤りデータが多くなり易く、制御データや画像デー
タを頻繁にやり取りしなければならなくなり、さらに転
送効率が悪くなるという欠点がある。また、全二重モデ
ムを使用した全二重通信を行った場合には、同時に双方
向通信が可能であるため、データの転送方向が変化して
もモデムトレーニングを行う必要がなく、データリンク
確立時やデータ転送後の誤りデータ確認などで制御デー
タを転送する場合などの転送効率は良い。しかしなが
ら、モデムの転送速度が遅いため画像または非画像デー
タ等の大量なデータの転送効率が低く、また2回線を送
信と受信とに占有するために回線使用効率が悪いという
欠点がある。
【0005】上記の欠点を解消する手段として、特開昭
54−59005号公報に半二重モデムと全二重モデム
とを切替えて使用する技術が示されているが、実際のデ
ータ通信においては、使用される回線や、転送されるデ
ータ内容により転送効率が大きく影響される。すなわ
ち、無線伝送路等に代表される比較的誤り率の悪い回線
では、誤り発生の際の制御データ、再送データ量等によ
り使用するモデムを選択しないと効率的な転送ができな
い。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
るために成されたもので、半二重モデムと全二重モデム
との2系統のモデムを用いて、転送されるデータの種
類、データ量、使用する回線の品質およびデータ再送状
況に応じて2系統のモデムを自動的に切替えて、効率良
いデータ転送を行うことができる静止画伝送装置および
通信方法を得ることを目的とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】 御処理手段は、誤りデ
ータを有するデータフレーム量が第1の所定値以下の場
合または上記データフレーム量が上記第1の所定値より
大きい第2の所定値以上の場合は全二重モデムを選択
し、上記第1の所定値以上かつ上記第2の所定値以下の
場合は半二重モデムを選択するものである。
【0012】さらに、制御処理手段は、誤りデータを有
するデータフレーム量が第1の所定値以上かつ第2の所
定値以下の場合で、再送信すべきデータ量が第3の所定
値以下の場合には全二重モデムを選択し、上記データフ
レーム量が上記第1の所定値以上かつ上記第2の所定値
以下の場合で、上記再送信すべきデータ量が上記第3の
所定値以上の場合には半二重モデムを選択するものであ
る。
【0013】
【0014】また、送信先からの再送信要求の有無を判
定し、上記再送信要求有りの場合に、誤りデータを有す
るデータフレーム量を第1の所定値と比較し、上記デー
タフレーム量が上記第1の所定値以下の場合は上記全二
重モデムを選択し再送信し、上記データフレーム量が上
記第1の所定値以上の場合は、上記第1の所定値より大
きな値の第2の所定値と比較し、上記第2の所定値以上
の場合は上記全二重モデムを選択し再送信し、上記デー
タフレーム量が上記第1の所定値以上かつ上記第2の所
定値以下の場合は上記誤りデータ量を第3の所定値と比
較し、上記誤りデータ量が上記第3の所定値以下の場合
は上記全二重モデムを選択し再送信し、上記誤りデータ
量が上記第3の所定値以上の場合は上記半二重モデムを
選択し再送信するものである。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】 りデータを有するデータフレーム量が第1の
所定値以下の場合または上記データフレーム量が上記第
1の所定値より大きい第2の所定値以上の場合は全二重
モデムを選択し、上記第1の所定値以上かつ上記第2の
所定値以下の場合は半二重モデムを選択するので、さら
に、より効率的にモデムを選択でき、モデムの切替え再
トレーニング等による時間を減少させることができ、デ
ータ転送効率を向上できる。
【0020】また、誤りデータを有するデータフレーム
量が第1の所定値以上かつ第2の所定値以下の場合で、
再送信すべきデータ量が第3の所定値以下の場合には全
二重モデムを選択し、上記データフレーム量が上記第1
の所定値以上かつ上記第2の所定値以下の場合で、上記
再送信すべきデータ量が上記第3の所定値以上の場合に
は半二重モデムを選択するので、さらに、より効率的に
モデムを選択でき、モデムの切替え再トレーニング等に
よる時間を減少させることができ、データ転送効率を向
上できる。
【0021】
【0022】また、送信先からの再送信要求の有無を判
定し、上記再送信要求有りの場合に、誤りデータを有す
るデータフレーム量を第1の所定値と比較し、上記デー
タフレーム量が上記第1の所定値以下の場合は上記全二
重モデムを選択し再送信し、上記データフレーム量が上
記第1の所定値以上の場合は、上記第1の所定値より大
きな値の第2の所定値と比較し、上記第2の所定値以上
の場合は上記全二重モデムを選択し再送信し、上記デー
タフレーム量が上記第1の所定値以上かつ上記第2の所
定値以下の場合は上記誤りデータ量を第3の所定値と比
較し、上記誤りデータ量が上記第3の所定値以下の場合
は上記全二重モデムを選択し再送信し、上記誤りデータ
量が上記第3の所定値以上の場合は上記半二重モデムを
選択するので、再送すべきデータ量に基づいて使用する
モデムを選択でき、さらに効率的にモデムを選択でき、
モデムの切替え再トレーニング等による時間を減少させ
ることができ、データ転送効率を向上できる。
【0023】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1ないし図4にこの発明の実施例1を示す。図
1はこの発明の静止画伝送装置の実施例1を示す構成図
であり、発信局側および相手局側ともに同様に構成され
る。図2は下記制御処理部5の詳細を示すブロック図、
図3は画像データまたは非画像データの送信および誤り
再送シーケンスをフローチャート、図4は伝送すべき画
像データの伝送路上の構成の一例を示すものである。
【0024】図1および図2において1は静止画伝送装
置、5は回線の接続、切断等の網制御を行うNCU部、
2は画像データおよび非画像データ等の変調・復調を行
うモデム部、2aはモデム部2の半二重モデム、2bは
モデム部2の全二重モデム、3は上記2系統のモデムお
よび上記NCU部5を統括制御する制御処理部、3aは
発着信の制御を行うNCU制御部、3bは符号化された
データ等のデータを管理するデータ制御部、3cはモデ
ムの切替え制御を行うモデム制御部、3dは画像および
非画像データの誤りデータ量を管理するデータ再送制御
部である。6は画像または非画像データを入力する情報
入力部、7は画像または非画像データ、8は公衆電話回
線である。尚、データの符号化部は図示していない。ま
た、図3および図4において101〜112はそれぞれ
通信シーケンスの手順であり、301〜501はそれぞ
れ画像データの伝送路上での構成を示す。画像データは
例えば圧縮符号化処理を受けて元の情報量に比較して大
幅にデータ量が削減されており、ここで、301はこの
全体のデータ、302〜310はデータ301を複数の
データブロックに分割したものを示し、401はデータ
ブロック302〜データブロック310の始めと終りと
を示す識別符号、402は受信側で伝送中に誤りが発生
したか否かを判断するための制御情報、501は一群の
データ列のデータ配列状態を示しているデータフレーム
である。
【0025】次に動作について、ここでは特に装置内部
での動作を中心に説明する。まず、NCU制御部3aよ
りNCU部5に対して発信通知を行い、NCU部5より
相手局に電話発呼する。相手局では、着信があるとのN
CU部5(相手局側)にてリンガーパルスを検出し、N
CU制御部3a(相手局側)に通知する。次に、電話呼
がつながると、発呼側のデータ制御部3bは、回線品質
などの伝送路の影響を受けにくい周波数編移変調(FS
K)を用いた最低速の300bps(ITU−T勧告V
21による。以降V21と略す。)の速度で相手能力確
認のためデータを相手局に送出する。このV21は、一
般的に半二重モデム2aと全二重モデム2bの両者に機
能を備えられていることが多く、どちらを使用してもよ
い。
【0026】相手局(着呼側)では、データ制御部3b
(相手局側)がそのデータを受信すると、モデム制御部
3c(相手局側)に対して全二重モデム2bでの制御デ
ータ受信待ち状態を指示するとともに、自局能力データ
を300bps(V21)の速度で応答データとして発
呼側に送信する。一方、発呼側のデータ制御部3bがそ
の応答データを受信すると、モデム制御部3c(発呼
側)に対して全二重モデム2bでのデータリンク確立の
制御データを相手局に送出させる。相手局では、この制
御データを受信するとデータリンクが確立したと判断し
データ通信を開始する。
【0027】以上により、同時に双方向通信が可能な全
二重モデム2bを用いるデータリンクが確立すると、両
局間のコマンド等の制御データのやり取りは、データの
方向によりモデムを切替え再トレーニングをすることな
く通信することができる。
【0028】次に、画像データや非画像データなど大量
のデータを送信する場合は、発信局側のデータ制御部3
bは送信要求の制御データを全二重モデム2bにて相手
局に送出し、相手局ではデータ制御部3b(相手局側)
がそのデータを受信すると、モデム制御部3c(相手局
側)に対して半二重モデム2aでのデータ受信待ち状態
を指示するとともに発信局側に送信許可の制御データを
送出する。相手局からの送信許可の制御データを受信し
た後、モデム制御部3c(発信局側)に対して半二重モ
デムへの切替えを通知する。モデム制御部3c(発信局
側、相手局側)は全二重モデム2bから半二重モデム2
aへモデムを切替え、発信局側から相手局側へ高速でデ
ータ転送を行う。データ転送終了後、データ制御部3b
(発信局側、相手局側)はモデム制御部3c(発信局
側、相手局側)に対して再び全二重モデム2bに切替え
るように通知する。
【0029】この時相手局側にて受信データに誤りがあ
ると、発信局側に対して再送要求の制御データを送出す
る。発信局側では、データ再送制御部3dが誤りデータ
量に応じて、全二重モデムにて再送するか、半二重モデ
ムに再度切替えて高速転送するかを判断し、その判断に
基づきモデムを決定し、データの再送を行う。以下、そ
の再送シーケンスを図3のフローチャートにて説明す
る。
【0030】まず、データを転送する場合、手順101
にて発信局側が全二重モデム2bにて送信要求を相手局
側へ送出後、相手局側からの許可を待つ(手順10
2)。送信許可を受信すると、モデムを全二重モデム2
bから半二重モデム2aに切替え(手順103)、画像
データまたは非画像データを送信する(手順104)。
送信が終了すると、再度モデムを全二重モデム2bに切
替える(手順105)。ここまでが、上述の説明部分に
相当する。
【0031】データ誤りによって相手局側からのデータ
の再送要求が受信されるか監視する(手順106)。再
送要求がなければ、正常にデータ送信が完了したと判断
し送信シーケンスを終了する(手順112)。もし、こ
こで相手局側にて制御情報402により受信データに誤
りありと判断し、再送要求が送られてくれば、データ再
送制御部3dで手順106の判断により手順107に進
み、一群のデータフレーム501に予め設定された一定
量L以上の誤りがある場合は、モデムを半二重モデム2
aに切替えて再送データを高速で転送する(手順10
8)。ここで、誤りを有するデータフレーム105の量
が多いか少ないかの判断手法について説明すると、相手
局側は一群のデータフレーム501を受信すると制御情
報402に基づいて誤り発生の有無を判断し、発信局側
に再送要求を行う。発信局側では、その誤り発生データ
ブロック数の多少によりデータ誤りが多いか少ないかを
判断する。再送後、半二重モデム2aから全二重モデム
2bに切替える(手順109)。その後、再送要求の有
無を監視し、以上の条件を満たす誤りがある場合は上記
シーケンスを繰り返す。
【0032】しかし、手順107で、相手局側でのデー
タ誤りを有するデータフレーム501の量がL以下の場
合は、全二重モデム2bのままで誤りデータを再送する
(手順110)。再送後、手順111にて相手局側から
の再送要求の有無から、再送データに誤りがある場合は
手順110、手順111のシーケンスを繰り返す。
【0033】実施例1に示す発明は以上のように構成さ
れているので、制御データ等のような頻繁に双方向に転
送が必要となるデータや画像データおよび非画像データ
等のほぼ片方向から大量に転送されるデータ等により、
制御データ等の場合は全二重モデム、画像データおよび
非画像データ等の場合は半二重モデムを使用する等々、
データ種類に基づき使用するモデムを切替えることがで
き、転送効率、回線使用率が良い画像通信を行うことが
できる。また、誤りを有するデータフレーム501の量
が多いか少ないかでモデムを切替えて処理を変更するこ
とにより、すなわち誤りを有するデータフレーム501
の量が少ない場合は、全二重モデム2bで再送データを
転送することで半二重モデム2aで転送するために半二
重モデム2aに切替えモデムトレーニングのために必要
とする時間と、データ転送時間とデータ転送後、再度全
二重モデム2bに切替えてモデムトレーニングに要する
時間との累積時間より、全二重モデム2bで再送データ
を転送する時間の方が比較的短い時間で済ませることが
でき、データ転送効率を良くすることができる。
【0034】また、誤りを有するデータフレーム501
の量が多い場合は、そのまま全二重モデム2bで再送せ
ずに、より高速で転送できる半二重モデム2aを用いる
ことにより転送効率を良くすることができる。
【0035】尚、誤りを有するデータフレームの量およ
び誤りデータ量の多少は、回線品質により大きく影響さ
れ、特に回線品質の悪い携帯電話や自動車電話などの無
線伝送路においては、フェージング現象などによりデー
タ誤り率が高いため、上述のように、誤り再送シーケン
スにおいて再送を行うモデムを選択使用することによ
り、大幅に転送効率を向上させることができる。
【0036】また、この通信方法は静止画伝送装置に限
ったものではなく、広く電話回線または専用回線を用い
て通信する通信方法に摘要できるものである。
【0037】実施例2.前述の実施例1では、データ再
送時に用いるモデムを高速の半二重モデム2とaするか
低速の全二重モデム2bとするかの判断基準として、デ
ータ誤りを有するデータフレーム501の量の多いまた
は少ないという条件を用いたが、データフレームの量の
他に回線品質とデータ誤り発生の確立および再送すべき
データ量全体との関係を考慮すると、再送処理に伴う無
駄時間を極力抑えた再送処理を行うことが可能となる。
【0038】まず背景を述べると、一般的に回線品質が
悪い場合にはデータ伝送時の誤りが多い。例えば、再送
処理にて誤りが発生したデータ部分のみを送りなおした
としても、その再送データ自体に再度誤りが発生する確
立が高い。このような状況下では、実施例1で述べたよ
うなデータ誤りを有するデータフレーム501の量が一
定以上の場合には高速の半二重モデム2aを選択すると
いう方法を単純に採用すると、再送処理自体が複数回繰
り返され、再送のたびに比較的長い時間を要するモデム
の再トレーニングを繰り返して行う必要が生じるため。
高速の半二重モデム2aを選択していながら結果として
伝送時間が長くなってしまう可能性がある。
【0039】また、回線品質が比較的良い場合には、デ
ータ伝送時の誤りは少なく、仮に誤り発生があった場合
でも1回の再送処理により、例えば誤りデータ部分のみ
を送りなおすことで正常に復旧する可能性が高い。この
ような回線品質が良い条件下では、半二重モデム2aで
高速転送を行った方が転送効率が良くなる。これらを考
慮して回線品質と再送処理を要するデータ量により使用
するモデムを以下のように分けた方が、全体として伝送
時間を短縮することが可能となる。
【0040】例えば、誤りを有するデータフレーム50
1の量が非常に多い場合は、回線品質が悪いという前提
に立ちモデムの切替え再トレーニングの必要のない全二
重モデム2aのままで再送する。また、再送すべきデー
タ量自体が、半二重モデム2aに切替えて再トレーニン
グ等を行う時間よりも、単純に全二重モデム2bを用い
たまま再送を行った方が短時間で伝送処理が終了するデ
ータ量であれば、モデムの再トレーニングの必要のない
全二重モデム2bにより再送を行う。しかし、再送すべ
きデータ量が多く、モデムを切替え再トレーニング時間
をかけたとしても、低速の全二重モデム2bを用いたよ
り短時間で再送ができると判断されるなら、高速の半二
重モデム2aを選択する。以下に、その一実施例を説明
する。
【0041】図5にこの発明の実施例2を示す。図5は
再送処理手順を示すフローチャートであり、相手(着
信)局側からの再送要求をうけてからモデムを選択する
までの処理部分にのみ限定してかかれている(実施例1
の手順101から105に相当する部分を省略してい
る。)。図5において、201〜208はそれぞれ通信
シーケンスの手順である。尚、装置としての構成は実施
例1で示したものと同等である。
【0042】動作について説明する。始に、誤りを有す
るデータフレーム量が多いか少ないか、再送すべきデー
タ量が多いか少ないかの判断手法を以下に説明する。デ
ータ誤りを有するデータフレームの量については、実施
例1と同様に、相手局側は一群のデータフレーム501
を受信すると制御情報402に基づいて誤り発生の有無
を判断し、発信局側に再送要求を行う。発信局側では、
その誤り発生データブロック数の多少によりデータ誤り
が多いか少ないかを判断する。また、再送すべきデータ
量については、データブロック302〜データブロック
310の内、再送処理が誤り発生部分のデータブロック
のみを再送するというような場合であれば、1データブ
ロックのデータ量を予め定めておけばその再送すべきブ
ロック数により、1データブロックのデータ量が可変で
あれば送信時に各データブロック毎のデータ量を記憶し
ておくことで判断できる。
【0043】図5において、手順201にて相手局側か
らの再送要求を受信すると、手順202においてデータ
誤りを有するデータフレーム501の量と一定量Lとを
比較し、データ誤りを有するデータフレーム501の量
が一定量L以下の場合は、実施例1と同様に全二重モデ
ム3のまま再送するために手順203に進んで、低速で
はあるが使用中モデムの切替えや再トレーニング等を必
要としない全二重モデム2bのままで再送を行う。そし
て、手順201で相手局側からの再送要求を監視し、再
送要求がなければ送信を終了する(手順208)。
【0044】また、手順202において、データ誤りを
有するデータフレーム501の量が一定量L以上の場合
は手順204に進む。手順204にてデータ誤りを有す
るデータフレーム501の量と一定量M(M>L)とを
比較し、データ誤りを有するデータフレーム501の量
が一定量M以上の場合は回線品質が悪いとの前提に立
ち、手順203に進んで低速ではあるが使用中モデムの
切替えや再トレーニング等を必要としない全二重モデム
2bのままで再送を行う。また、データ誤りを有するデ
ータフレーム501の量が一定量M以下の場合は、回線
品質が比較的よいとの前提に立ち手順205に進み、手
順205にて再送すべきデータ量により使用するモデム
を判断する。
【0045】手順205にて再送すべきデータ量と予め
定めた一定量Nとを比較し、再送すべきデータ量が一定
量N以下の場合は手順203に進み、低速ではあるが使
用中モデムの切替えや再トレーニング等を必要としない
全二重モデム2bのままで再送処理を行う。また、再送
データ量が一定量N以上の場合は手順206に進み、使
用モデムをより高速処理のできる半二重モデム2aに切
替えてデータ再送を行い、その後、手順207に進み全
二重モデム2bに切替え、相手局側との間で制御手順を
実行する。尚、上記一定量L、M、Nの値は、それぞれ
の通信システム間におけるモデムの切替え再トレーニン
グに要する時間と、各モデムでのデータの転送速度と転
送するデータ量による各モデムの基本的なデータ転送時
間から容易に導き出すことができる。
【0046】この実施例2に示す発明は以上のように構
成されているので、実施例1に示す効果に加え、さら
に、誤りデータを有するデータフレーム501の量が多
いか少ないかにより使用している回線の品質を考慮し
て、誤りデータを有するデータフレーム501の量が非
常に多い場合は、悪質な回線を使用しているとの前提に
立ってモデムの切替え再トレーニングの必要ない全二重
モデム2bを使用する。また、誤りデータを有するデー
タフレーム501の量が多くても回線が悪質であると判
断できないものは、再送データ量が多いか少ないかによ
り使用するモデムを切替えるので、再送処理に伴う無駄
時間を極力抑えることができ、転送効率をより向上させ
ることができるとともに、品質のよい静止画伝送装置お
よび通信方法が得られる。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【発明の効果】 求項に示す発明は、また、誤りデー
タを有するデータフレーム量が第1の所定値以下の場合
または上記データフレーム量が上記第1の所定値より大
きい第2の所定値以上の場合は全二重モデムを選択し、
上記第1の所定値以上かつ上記第2の所定値以下の場合
は半二重モデムを選択するので、再送信する場合の使用
モデムをさらにより効率的に選択でき、モデムの切替え
再トレーニング等による時間を減少させることができ、
データ転送効率を向上できる。
【0052】また請求項に示す発明は、さらに、誤り
データを有するデータフレーム量が、第1の所定値以上
かつ第2の所定値以下の場合で、再送信すべきデータ量
が第3の所定値以下の場合には全二重モデムを選択し、
上記再送信すべきデータ量が上記第3の所定値以上の場
合には半二重モデムを選択するので、実質的な負荷であ
る誤りデータ量を考慮して、再送信する場合の使用モデ
ムをさらにより効率的に選択でき、モデムの切替え再ト
レーニング等による時間を極力減少させることができ、
総合的なデータ転送に要する時間の短縮化が図れデータ
転送効率を向上できる。
【0053】
【0054】また請求項に示す発明は、送信先からの
再送信要求の有無を判定し、上記再送信要求有りの場合
に、誤りデータを有するデータフレーム量を第1の所定
値と比較し、上記データフレーム量が上記第1の所定値
以下の場合は上記全二重モデムを選択し再送信し、上記
データフレーム量が上記第1の所定値以上の場合は、上
記第1の所定値より大きな値の第2の所定値と比較し、
上記第2の所定値以上の場合は上記全二重モデムを選択
し再送信し、上記データフレーム量が上記第1の所定値
以上かつ上記第2の所定値以下の場合は上記誤りデータ
量を第3の所定値と比較し、上記誤りデータ量が上記第
3の所定値以下の場合は上記全二重モデムを選択し再送
信し、上記誤りデータ量が上記第3の所定値以上の場合
は上記半二重モデムを選択するので、再送すべきデータ
量に基づいて使用するモデムを選択でき、さらに効率的
にモデムを選択でき、再送処理に伴うモデムの切替え再
トレーニング等の無駄時間を極力抑えることができ、転
送効率をより向上させることができるとともに、品質の
よい通信方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による静止画伝送装置の構
成図である。
【図2】この発明の一実施例による制御処理部の詳細ブ
ロック図である。
【図3】この発明の他の実施例での再送シーケンスを説
明するフローチャートである。
【図4】この発明の実施例でのデータ構造を示す図であ
る。
【図5】この発明の他の実施例での第2の処理フローを
示すフローチャートである。
【図6】従来の伝送方式の構成図である。
【符号の説明】 1 静止画伝送装置 2 モデム部 2a 半二重モデム 2b 全二重モデム 3 制御処理部 3a NCU制御部 3b データ制御部 3c モデム制御部 3d データ再送制御部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/32 H04L 5/14 H04L 29/06 H04M 11/00 303

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を入力する映像入力手段と、 上記映像信号を所定の手順により符号化データとする符
    号化手段と、 上記符号化データを記憶する記憶手段と、 回線の接続および切断を制御する網制御手段と、 他装置との間で享受されるデータを所定の手順で変調ま
    たは復調する変復調手段と、 上記網制御手段および上記変復調手段とを制御する制御
    処理手段とを備え、 上記変復調手段は半二重モデムと全二重モデムとを有
    し、 上記制御処理手段は、送信先装置より誤りデータ発生に
    よる再送信要求があった場合、上記誤りデータを有する
    データフレーム量に基づいて、再送信する際に使用する
    変復調手段を半二重モデムとするか全二重モデムとする
    かを選択するとともに、誤りデータを有するデータフレ
    ーム量が第1の所定値以下の場合または上記データフレ
    ーム量が上記第1の所定値より大きい第2の所定値以上
    の場合は全二重モデムを選択し、 上記第1の所定値以上かつ上記第2の所定値以下の場合
    は半二重モデムを選択する ことを特徴とする静止画伝送
    装置。
  2. 【請求項2】 制御処理手段は、誤りデータを有するデ
    ータフレーム量が第1の所定値以上かつ第2の所定値以
    下の場合で、再送信すべきデータ量が第3の所定値以下
    の場合には全二重モデムを選択し、 上記データフレーム量が上記第1の所定値以上かつ上記
    第2の所定値以下の場合で、上記再送信すべきデータ量
    が上記第3の所定値以上の場合には半二重モデムを選択
    することを特徴とする請求項記載の静止画伝送装置。
  3. 【請求項3】 全二重モデムと半二重モデムとの二つの
    モデムを有する装置間で、享受されるデータに対し上記
    全二重モデムと上記半二重モデムとを選択的に使用して
    通信を行う通信方法において、 送信先からの再送信要求の有無を判定し、上記再送信要
    求有りの場合に、誤りデータを有するデータフレーム量
    を第1の所定値と比較し、上記データフレーム量が上記
    第1の所定値以下の場合は上記全二重モデムを選択し再
    送信し、 上記データフレーム量が上記第1の所定値以上の場合
    は、上記第1の所定値より大きな値の第2の所定値と比
    較し、上記第2の所定値以上の場合は上記全二重モデム
    を選択し再送信し、 上記データフレーム量が上記第1の所定値以上かつ上記
    第2の所定値以下の場合は上記誤りデータ量を第3の所
    定値と比較し、上記誤りデータ量が上記第3の所定値以
    下の場合は上記全二重モデムを選択し再送信し、上記誤
    りデータ量が上記第3の所定値以上の場合は上記半二重
    モデムを選択し再送信することを特徴とする通信方法。
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