JP3350911B2 - 作業機の排気マフラ - Google Patents

作業機の排気マフラ

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JP3350911B2 JP25378294A JP25378294A JP3350911B2 JP 3350911 B2 JP3350911 B2 JP 3350911B2 JP 25378294 A JP25378294 A JP 25378294A JP 25378294 A JP25378294 A JP 25378294A JP 3350911 B2 JP3350911 B2 JP 3350911B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機あるいは発電機
などのエンジン駆動型作業機の排気マフラに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の圧縮機の一例の概略を
示している。1は防音箱で、この防音箱1内の左端部に
は垂直な仕切壁2が設けられており、この仕切壁2には
開口3が形成されている。そして、防音箱1内には、フ
ァン4を装備するとともに圧縮機本体を駆動するエンジ
ン5と、空冷式熱交換装置であるエンジン用ラジエータ
6および圧縮機用オイルクーラ7と、排気サイレンサで
ある排気マフラ8とが配置されている。前記エンジン5
は、仕切壁2の右側に位置しており、前記エンジン用ラ
ジエータ6および圧縮機用オイルクーラ7は、仕切壁2
の開口3とファン4との間に位置している。また、排気
マフラ8は、仕切壁2の左側に位置している。排気マフ
ラ8の排気マフラ本体11は、防音箱1内の下部に位置し
ている。そして、エンジン5の排気マニホールドからの
1次側排気管12が排気マフラ本体11に接続されている。
また、この排気マフラ本体11から立ち上がる2次側排気
管(テールパイプ)13は、排気マフラ本体11の前面から
水平に出て、ほぼS字状に屈曲して、先端部が上方へ垂
直に立っており、その先端が排気開口14となっている。
【0003】そして、運転時には、エンジン5により圧
縮機本体が駆動されると、ファン4の回転により、矢印
で示すように、エンジン用ラジエータ6および圧縮機用
オイルクーラ7、仕切壁2の開口3、防音箱1内におけ
る仕切壁2の左側のマフラ室15を通って、その上面開口
から流出する冷却風の気流が生じる。これにより、エン
ジン用ラジエータ6および圧縮機用オイルクーラ7が冷
却される。エンジン用ラジエータ6には、エンジン5の
冷却水が通って、この冷却水が冷却される。圧縮機用オ
イルクーラ7には、圧縮機本体の潤滑や冷却のための油
が通って、この油が冷却される。また、エンジン5から
の排気ガスは、1次側排気管12、排気マフラ本体11およ
び2次側排気管13内を順次通って、その排気開口14から
排出される。
【0004】ところで、2次側排気管13の排気開口14側
の先端部はほぼ上向きに立っているため、排気開口14か
ら2次側排気管13内に雨水などが入るが、この水が排気
マフラ本体11に入ると内部の腐蝕などの障害をきたし、
始動時に黒水の吹き返しが生じる。そこで、2次側排気
管13には、水抜きのための小穴16を開口形成している。
この小穴16は、従来、2次側排気管13の最下部である排
気マフラ本体11側の端部の下側に形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の排
気マフラ8では、水抜きのための小穴16を2次側排気管
13の最下部である排気マフラ本体11側の端部に形成して
いたため、次のような問題があった。排気マフラ本体11
はマフラ室15の下部15aにあるが、このマフラ室15の下
部15aは、前記冷却風の排風路から外れた位置にあり、
冷却風の流れが乱流を生じて滞留する場所である。そし
て、前記小穴16もマフラ室15の下部15aに位置してい
る。前記小穴16からは当然エンジン5の排気ガスが漏れ
るが、前記乱流のために、小穴16から漏れた排気ガスが
拡散され、マフラ室15の下部15aは煤が舞う状態とな
る。そのため、小穴16の周辺部が汚れやすい他、小穴16
から漏れた排気ガスは、防音箱1を構成している部材の
合わせ部17の隙間からも排出されるため、この合わせ部
17が特に汚れやすい。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、排気マフラ本体をマフラ室の下部に位置
していても、2次側排気管から排気マフラ本体に雨水な
どが入ることを防止できるとともに、2次側排気管から
漏れる排気ガスによってその周辺が汚れることを防止で
きる作業機の排気マフラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、防音箱内に開口が形成された仕
切壁を設け、前記防音箱内に前記開口に対向して空冷式
熱交換装置を設け、前記仕切壁の一側にファンを装備し
たエンジンおよびこのエンジンにより駆動される作業機
本体を配置し、前記空冷式熱交換装置に前記ファンを対
向させ、前記仕切壁の他側にマフラ室を区画形成し、前
記マフラ室の下部に排気マフラ本体を配置した作業機の
排気マフラにおいて、前記マフラ室の上面に前記空冷式
熱交換装置を通過した冷却風を排出する開口を設け、
記排気マフラ本体から延びる2次側排気管の排気開口部
をほぼ上方へ向けて配置するとともに、前記排気マフラ
本体から排気開口へ至る管路の途中には、前記2次側排
気管がいったんほぼ上方に向けて立ち上がった後下方へ
屈曲してなる屈曲部を前記空冷式熱交換装置を通過した
冷却風の排風路中に設け、この屈曲部の最下部に管内と
管外とを連通する小穴を開口し、前記屈曲部の小穴を前
記空冷式熱交換装置のコアの下端よりも上方で、前記排
気マフラ本体の上壁よりも上方に配置したものである。
【0008】請求項の発明は、前記目的を達成するた
めに、防音箱内に開口が形成された仕切壁を設け、前記
防音箱内に前記開口に対向して空冷式熱交換装置を設
け、前記仕切壁の一側にファンを装備したエンジンおよ
びこのエンジンにより駆動される作業機本体を配置し、
前記空冷式熱交換装置に前記ファンを対向させ、前記仕
切壁の他側にマフラ室を区画形成し、前記マフラ室の下
部に排気マフラ本体を配置した作業機の排気マフラにお
いて、前記マフラ室の上面に前記空冷式熱交換装置を通
過した冷却風を排出する開口を設け、前記排気マフラ本
体から延びる2次側排気管の排気開口部をほぼ上方へ向
けて配置するとともに、前記マフラ本体から排気開口へ
至る管路の途中には、下側の管の外周側に上側の管を接
続してなり斜め上方へ向いた傾斜接続部を前記空冷式熱
交換装置を通過した冷却風の排風路中に設け、この傾斜
接続部の下端で両管の周壁間に、管内と管外とを連通す
る連通路を設けるとともに、前記連通路を前記空冷式熱
交換装置のコアの下端よりも上方で、前記排気マフラ本
体の上壁よりも上方に配置したものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明の作業機の排気マフラでは、作
業機を駆動するエンジンからの排気ガスが排気マフラを
介して排出される。このとき、排気ガスは、排気マフラ
本体から2次側排気管を通り、その排気開口から排出さ
れる。その排気開口部は、ほぼ上方へ向けて立設してい
るが、排気開口から2次側排気管内に入った雨水は、2
次側排気管において下方へ窪んだ形状をなしている屈曲
部内にいったん溜まるとともに、この屈曲部の最下部に
ある小穴から2次側排気管外へ落ちる。これにより、排
気マフラ本体内まで雨水が入ることが防止される。ま
た、エンジンと排気マフラとの間にある空冷式熱交換装
置は、これを通る冷却風により冷却されるが、前記小穴
のある屈曲部が空冷式熱交換装置のコアの下端よりも上
方で、排気マフラ本体の上壁よりも上方の乱流部を避け
た位置に配置しているため、小穴から漏れた排気ガス
は、前記冷却風に乗って速やかに排出される。さらに、
前記屈曲部が空冷式熱交換装置を通過した冷却風の層流
部に相当する排風路中にあり、小穴から漏れた排気ガス
がより確実かつ速やかに排出される。
【0010】また、請求項の発明の作業機の排気マフ
ラでは、排気開口から2次側排気管内に入った雨水など
は、2次側排気管中における傾斜接続部にある連通路を
介して速やかに2次側排気管外へ流れ落ちる。すなわ
ち、傾斜接続部は、排気開口側へ向かって斜め上方へ向
いているから、雨水などは傾斜接続部内の下側に沿って
下方へ流れるが、連通路は、上側の管を外周側にして接
続された一対の管の周壁間の下側にあるから、前記雨水
などが連通路から円滑に排出される。なお、傾斜接続部
と空冷式熱交換装置または排気マフラ本体との位置関係
による作用は、請求項1の発明と同様である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1お
よび図2を参照しながら説明する。21は防音箱で、この
防音箱21は、複数の部材を組み合わせてなるものであ
る。そして、防音箱21内の左部には、垂直な仕切壁22が
設けられており、この仕切壁22の左側にダクトであるマ
フラ室23が区画形成されている。このマフラ室23の上面
は開口24となっており、また、仕切壁22にも開口25が形
成されている。
【0012】そして、前記防音箱21内で仕切壁22の右方
には、空冷式熱交換装置であるエンジン用ラジエータ31
および圧縮機用オイルクーラ32と、ファン33を装備した
エンジン34と、このエンジン34により駆動される作業機
本体である圧縮機本体35となどが配置されている。前記
エンジン用ラジエータ31は仕切壁22の開口25に対向して
おり、このエンジン用ラジエータ31の右側に圧縮機用オ
イルクーラ32が並んでいる。また、この圧縮機用オイル
クーラ32に前記ファン33が対向している。
【0013】一方、前記マフラ室23内には、前記エンジ
ン34のサイレンサである排気マフラ41が配置されてい
る。この排気マフラ41は、マフラ室23内の下部に配置さ
れた排気マフラ本体42を有している。この排気マフラ本
体42は、円筒状になっており、軸方向を前後方向にし
て、取付金具43により防音箱21の底面部上に支持されて
いる。そして、前記エンジン34の排気マニホールドに一
端部が接続された1次側排気管44の他端部が、排気マフ
ラ本体42の一端面下部の流入口45に接続されている。こ
の1次側排気管44は、前記仕切壁22を貫通しており、取
付金具46により防音箱21に支持されている。
【0014】また、前記排気マフラ本体42の一端面中央
部の流出口50に2次側排気管51の一端部が接続されてい
る。この2次側排気管51は、流出口50から水平に前方へ
出た後、屈曲して上方に立ち上がり、さらに、下方へ屈
曲した後、上方へ屈曲して上方に向けて立ち上がってい
る。この最終的な立ち上がり部が排気開口部52であり、
その上端の開口が排気開口53になっている。なお、2次
側排気管51は、取付金具54により防音箱21に支持されて
いる。前述のように、2次側排気管51の管路の途中に
は、排気マフラ本体42側から排気開口53側へ向かって、
いったん垂直に立ち上がった後斜め下方へ屈曲した屈曲
部56があるが、この屈曲部56の最下部に、管内と管外と
を連通する水抜き用の小穴57が開口形成されている。こ
の小穴57は、本実施例では1つのみ設けているが、複数
設けてもよい。また、前記屈曲部56は、前記エンジン用
ラジエータ31のコア58の下端58aおよび排気マフラ本体4
2の上壁よりも上方に位置しており、前記エンジン用ラ
ジエータ31を通過した冷却風の排風路59中に位置してい
る。なお、エンジン用ラジエータ31のコア58の下端58a
の高さと排気マフラ本体42の上壁の高さとが異なる場
合、両者のいずれか一方よりも屈曲部56が上方に位置し
ていればよい。
【0015】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。運転時には、エンジン34により圧縮機本体35
が駆動される。このとき、ファン33の回転により、図2
に矢印で示すように、冷却風の流れが生じる。この冷却
風は、圧縮機用オイルクーラ32およびエンジン用ラジエ
ータ31を通ってこれらを冷却し、さらに仕切壁22の開口
25からマフラ室23を通って、その上面開口24から排出さ
れる。そして、エンジン34の冷却水がエンジン用ラジエ
ータ31を通って冷却される。また、圧縮機本体35の潤滑
や冷却のための油が圧縮機用オイルクーラ32を通って冷
却される。
【0016】また、エンジン34の排気ガスが排気マフラ
41を介して排出される。すなわち、排気ガスは、図1お
よび図2に矢印で示すように、エンジン34の排気マニホ
ールドから1次側排気管44内を通って排気マフラ本体42
内に入り、ここから2次側排気管51内を通って、その排
気開口53から排出される。そして、上向きのこの排気開
口53から2次側排気管51内に入った雨水などは、この2
次側排気管51において下方へ窪んだ形状をなしている屈
曲部56内にいったん溜まるとともに、図1に矢印で示す
ように、この屈曲部56の最下部にある小穴57から2次側
排気管51外へ落ちる。これにより、排気マフラ本体42内
まで雨水が入ることが防止される。したがって、その後
の始動時に、黒水の吹き戻しが生じることが防止され
る。
【0017】また、前記小穴57を介して2次側排気管51
から少量の排気ガスが漏れるが、この漏れた排気ガス
は、前記圧縮機用オイルクーラ32およびエンジン用ラジ
エータ31に対する冷却風に乗って防音箱21外へ排出され
る。このとき、小穴57のある2次側排気管51の屈曲部56
がマフラ室23内の上部にあり、冷却風の排風路59中で、
冷却風が層流になっているところに位置していることに
より、漏れた排気ガスが確実にかつ速やかに排出され
る。すなわち、マフラ室23内の下部、特にエンジン用ラ
ジエータ31のコア58の下端58aおよび排気マフラ本体42
の上壁よりも下方の場所では乱流が生じやすいが、屈曲
部56がエンジン用ラジエータ31のコア58の下端58aおよ
び排気マフラ本体42の上壁よりも上方に位置しているの
で、層流になっている冷却風に乗って、排気ガスが防音
箱21内に滞留することなく円滑に排出される。したがっ
て、漏れた排気ガスによる汚損、特に防音箱21を構成し
ている部材の合わせ部60付近が汚れることを防止でき
る。
【0018】さらに、1本の2次側排気管51の屈曲形状
を変えるのみで前記作用効果が得られ、製造上有利であ
り、コストも上がらない。
【0019】つぎに、本発明の第2実施例を図3に基づ
いて説明する。なお、以下の各実施例において、前記第
1実施例と対応する部分には同一符号を付して、その説
明を省略する。本第2実施例は、図示のように屈曲部61
の形状を前記第1実施例とは若干変えたものであり、作
用効果は、前記第1実施例と同様である。
【0020】図4は、本発明の第3実施例を示すもの
で、この第3実施例において、2次側排気管51は、排気
マフラ本体42側から排気開口53側へ向かって、上方に立
ち上がった後、斜め上方へ屈曲し、さらに、ほぼ上方へ
向けて排気開口部52が立ち上がっている。前記2次側排
気管51の管路の途中で斜め上方へ向いた部分には、下側
の管66の外周側に上側の管67を接続した傾斜接続部68が
ある。そして、両管66,67は、傾斜接続部68の上側で溶
接またはベルトなどにより互いに固定されているが、傾
斜接続部68の下端で両管66,67の周壁間には、その軸方
向に沿い管内と管外とを連通する連通路69が形成されて
いる。この連通路69のある傾斜接続部68は、エンジン用
ラジエータ31のコア58の下端58aよりも上方で、排気マ
フラ本体42の上壁よりも上方に位置しており、冷却風の
排風路59中に位置している。
【0021】そして、排気開口53から2次側排気管51内
に入った雨水などは、矢印で示すように、傾斜接続部68
にある連通路69を介して速やかにかつ確実に2次側排気
管51外へ流れ落ちる。すなわち、傾斜接続部68は、排気
開口53側へ向かって斜め上方へ向いているから、雨水な
どは傾斜接続部68内の下側に沿って下方へ流れるが、連
通路69は、上側の管67を外周側にして接続された一対の
管66,67の周壁間の下側にあるから、前記雨水などが連
通路69から円滑に排出される。したがって、排気マフラ
本体42内に雨水などが侵入することを防止できる。
【0022】また、排気ガスは、矢印で示すように、2
次側排気管51内で、連通路69における管内から管外への
方向と逆方向に流れるので、連通路69を介して2次側排
気管51内から排気ガスがもとより漏れにくい。それに加
えて、連通路69のある傾斜接続部68は、エンジン用ラジ
エータ31のコア58の下端58aよりも上方で、排気マフラ
本体42の上壁よりも上方に位置しており、冷却風の排風
路59中に位置しているので、連通路69を介して2次側排
気管51内から漏れ出た排気ガスも、冷却風に乗って速や
かにかつ確実に防音箱21外へ排出される。したがって、
漏れた排気ガスによって防音箱21内周辺が汚れることが
ない。
【0023】図5は、本発明の第4実施例を示すもの
で、この第4実施例は、排気マフラ本体42が軸方向を垂
直にして配置されたものであり、排気マフラ本体42の周
面下部に流入口45があるのに対して、排気マフラ本体42
の上端面に、2次側排気管51が接続された流出口50があ
る。この2次側排気管51の屈曲部56の形状は、前記第1
実施例と同様であり、この屈曲部56に水抜き用の小穴57
がある。
【0024】図6は、本発明の第5実施例を示すもの
で、この第5実施例は、前記第4実施例において、排気
マフラ本体42の上端面に代えて周面に、2次側排気管51
が接続された流出口50があるものである。この2次側排
気管51の屈曲部56の形状は、前記第1実施例および第4
実施例と同様である。
【0025】図7は、本発明の第6実施例を示すもの
で、前記第1実施例などでは、ドリルなどによる穴開け
により水抜き用の小穴57を形成していたのに対して、こ
の第6実施例は、切り起こしにより水抜き用の小穴71を
形成したものである。水抜き用の小穴の形状および形成
方法は、他にもさまざまなものが可能である。
【0026】図8は、本発明の第7実施例を示すもの
で、この第7実施例は、2次側排気管51の管路の途中に
レゾネータ76を設けることにより、排気開口53側へ向か
っていったん立ち上がった後下方へ屈曲する屈曲部77を
形成したものである。そして、この屈曲部77の最下部で
あるレゾネータ76の下壁部に水抜き用の小穴78を開口形
成している。
【0027】図9は、本発明の第8実施例を示すもの
で、この第8実施例は、2次側排気管51において、排気
開口部52の下側にチャンバー81を設けてレゾネータにす
るとともに、排気開口53側へ向かっていったん立ち上が
った後下方へ屈曲する屈曲部82を形成したものである。
そして、前記チャンバー81の下壁部に水抜き用の小穴83
を開口形成している。
【0028】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
排気マフラにおける各部の配置や2次側排気管の形状
は、前記各実施例以外にも、さまざまなものが可能であ
る。例えば、2次側排気管の排気開口部は、やや横向き
になったものであってもよい。また、前記実施例では、
作業機が圧縮機であったが、本発明は、圧縮機以外の発
電機などの作業機の排気マフラにも適用できる。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、防音箱内に開
口が形成された仕切壁を設け、前記防音箱内に前記開口
に対向して空冷式熱交換装置を設け、前記仕切壁の一側
にファンを装備したエンジンおよびこのエンジンにより
駆動される作業機本体を配置し、前記空冷式熱交換装置
に前記ファンを対向させ、前記仕切壁の他側にマフラ室
を区画形成し、前記マフラ室の下部に排気マフラ本体を
配置した作業機の排気マフラにおいて、前記マフラ室の
上面に前記空冷式熱交換装置を通過した冷却風を排出す
る開口を設け、前記排気マフラ本体から延びる2次側排
気管の排気開口部をほぼ上方へ向けて配置するととも
に、前記排気マフラ本体から排気開口へ至る管路の途中
には、前記2次側排気管がいったんほぼ上方に向けて立
ち上がった後下方へ屈曲してなる屈曲部を前記空冷式熱
交換装置を通過した冷却風の排風路中に設け、この屈曲
部の最下部に管内と管外とを連通する小穴を開口し、前
記屈曲部の小穴を前記空冷式熱交換装置のコアの下端よ
りも上方で、前記排気マフラ本体の上壁よりも上方に配
置したので、排気開口から2次側排気管内に入った雨水
などを屈曲部およびその小穴により排出でき、排気マフ
ラ本体に雨水などが入ることを防止できる。また、屈曲
部とその小穴を空冷式熱交換装置のコアの下端よりも上
方で、排気マフラ本体の上壁よりも上方の冷却風通路の
層流部に相当する位置に配置したので、小穴から漏れ出
た排気ガスを空冷式熱交換装置用の冷却風に乗せて排出
できるとともに、屈曲部は、空冷式熱交換装置を通過し
た冷却風の排風路中に設けたので、小穴から漏れ出た排
気ガスをより確実かつ円滑に排出でき、したがって、漏
れた排気ガスによる防音箱内周辺の汚損をより確実に防
止できる。
【0030】また、請求項の発明によれば、防音箱内
に開口が形成された仕切壁を設け、前記防音箱内に前記
開口に対向して空冷式熱交換装置を設け、前記仕切壁の
一側にファンを装備したエンジンおよびこのエンジンに
より駆動される作業機本体を配置し、前記空冷式熱交換
装置に前記ファンを対向させ、前記仕切壁の他側にマフ
ラ室を区画形成し、前記マフラ室の下部に排気マフラ本
体を配置した作業機の排気マフラにおいて、前記マフラ
室の上面に前記空冷式熱交換装置を通過した冷却風を排
出する開口を設け、前記排気マフラ本体から延びる2次
側排気管の排気開口部をほぼ上方へ向けて配置するとと
もに、前記マフラ本体から排気開口へ至る管路の途中に
は、下側の管の外周側に上側の管を接続してなり斜め上
方へ向いた傾斜接続部を前記空冷式熱交換装置を通過し
た冷却風の排風路中に設け、この傾斜接続部の下端で両
管の周壁間に、管内と管外とを連通する連通路を設ける
とともに、前記連通路を前記空冷式熱交換装置のコアの
下端よりも上方で、前記排気マフラ本体の上壁よりも上
方に配置したので、排気開口から2次側排気管内に入っ
た雨水を連通路から2次側排気管外へ円滑に流れ落とす
ことができ、排気マフラ本体に雨水などが入ることを防
止できる。また、傾斜接続部の連通路を空冷式熱交換装
置のコアの下端よりも上方で、排気マフラ本体の上壁よ
りも上方に配置したので、連通路から漏れ出た排気ガス
を空冷式熱交換装置用の冷却風に乗せて排出できるとと
もに、連通路は、空冷式熱交換装置を通過した冷却風の
排風路中に設けたので、連通路から漏れ出た排気ガスを
より確実かつ円滑に排出でき、したがって、漏れた排気
ガスによる防音箱内周辺の汚損をより確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機の排気マフラの第1実施例を示
すもので、防音箱を断面にした正面図である。
【図2】同上防音箱を断面にした側面図である。
【図3】本発明の作業機の排気マフラの第2実施例を示
すもので、2次側排気管の一部の断面図である。
【図4】本発明の作業機の排気マフラの第3実施例を示
すもので、一部を断面にした正面図である。
【図5】本発明の作業機の排気マフラの第4実施例を示
すもので、一部を断面にした正面図である。
【図6】本発明の作業機の排気マフラの第5実施例を示
すもので、一部を断面にした正面図である。
【図7】本発明の作業機の排気マフラの第6実施例を示
すもので、2次側排気管の一部の断面図である。
【図8】本発明の作業機の排気マフラの第7実施例を示
すもので、一部を断面にした正面図である。
【図9】本発明の作業機の排気マフラの第8実施例を示
すもので、一部を断面にした正面図である。
【図10】従来の作業機の排気マフラの一例の概略を示
すもので、(a)は防音箱を断面にした正面図、(b)
は防音箱を断面にした側面図である。
【符号の説明】
21 防音箱 22 仕切壁 23 マフラ室24 開口 31 エンジン用ラジエータ(空冷式熱交換装置) 32 圧縮機用オイルクーラ(空冷式熱交換装置) 33 ファン 34 エンジン 35 圧縮機本体(作業機本体) 41 排気マフラ 42 排気マフラ本体 51 2次側排気管 52 排気開口部 53 排気開口 56 屈曲部 57 小穴 58 コア 58a 下端 59 排風路 61 屈曲部 66,67 管 68 傾斜接続部 69 連通路 71 小穴 77 屈曲部 78 小穴 82 屈曲部 83 小穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 7/20 F01N 7/00 F02B 63/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防音箱内に開口が形成された仕切壁を設
    け、前記防音箱内に前記開口に対向して空冷式熱交換装
    置を設け、前記仕切壁の一側にファンを装備したエンジ
    ンおよびこのエンジンにより駆動される作業機本体を配
    置し、前記空冷式熱交換装置に前記ファンを対向させ、
    前記仕切壁の他側にマフラ室を区画形成し、前記マフラ
    室の下部に排気マフラ本体を配置した作業機の排気マフ
    ラにおいて、前記マフラ室の上面に前記空冷式熱交換装
    置を通過した冷却風を排出する開口を設け、前記排気マ
    フラ本体から延びる2次側排気管の排気開口部をほぼ上
    方へ向けて配置するとともに、前記排気マフラ本体から
    排気開口へ至る管路の途中には、前記2次側排気管がい
    ったんほぼ上方に向けて立ち上がった後下方へ屈曲して
    なる屈曲部を前記空冷式熱交換装置を通過した冷却風の
    排風路中に設け、この屈曲部の最下部に管内と管外とを
    連通する小穴を開口し、前記屈曲部の小穴を前記空冷式
    熱交換装置のコアの下端よりも上方で、前記排気マフラ
    本体の上壁よりも上方に配置したことを特徴とする作業
    機の排気マフラ。
  2. 【請求項2】 防音箱内に開口が形成された仕切壁を設
    け、前記防音箱内に前記開口に対向して空冷式熱交換装
    置を設け、前記仕切壁の一側にファンを装備したエンジ
    ンおよびこのエンジンにより駆動される作業機本体を配
    置し、前記空冷式熱交換装置に前記ファンを対向させ、
    前記仕切壁の他側にマフラ室を区画形成し、前記マフラ
    室の下部に排気マフラ本体を配置した作業機の排気マフ
    ラにおいて、前記マフラ室の上面に前記空冷式熱交換装
    置を通過した冷却風を排出する開口を設け、前記排気マ
    フラ本体から延びる2次側排気管の排気開口部をほぼ上
    方へ向けて配置するとともに、前記マフラ本体から排気
    開口へ至る管路の途中には、下側の管の外周側に上側の
    管を接続してなり斜め上方へ向いた傾斜接続部を前記空
    冷式熱交換装置を通過した冷却風の排風路中に設け、こ
    の傾斜接続部の下端で両管の周壁間に、管内と管外とを
    連通する連通路を設けるとともに、前記連通路を前記空
    冷式熱交換装置のコアの下端よりも上方で、前記排気マ
    フラ本体の上壁よりも上方に配置したことを特徴とする
    作業機の排気マフラ。
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