JP3350128B2 - 温風暖房器 - Google Patents

温風暖房器

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JP3350128B2
JP3350128B2 JP05659793A JP5659793A JP3350128B2 JP 3350128 B2 JP3350128 B2 JP 3350128B2 JP 05659793 A JP05659793 A JP 05659793A JP 5659793 A JP5659793 A JP 5659793A JP 3350128 B2 JP3350128 B2 JP 3350128B2
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  • Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温風吹出口が前壁の下
部に形成されたケーシングの内部に、バーナと、そのバ
ーナに燃焼用空気を供給し且つ前記バーナによる生成燃
焼ガスに冷却用空気を供給して前記燃焼ガスと前記冷却
用空気との混合気を前記温風吹出口から吐出させるファ
ンとが配設された温風暖房器に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる温風暖房器においては、温風吹出
口から吐出される温風の温度を、100°C程度とする
ために、バーナによる生成燃焼ガスに冷却用空気を供給
して燃焼ガスを冷却して、その燃焼ガスと冷却用空気と
の混合気を温風吹出口から吐出するようにしてある。
【0003】従来では、例えば実願昭58−68374
号(実開昭59−172948号)のマイクロフィルム
に記載の如く、前記燃焼ガスを流動させる燃焼ガス流路
が、上方に向う往流路部の上端部から下方に向う復流路
部を連設した往復流路状に形成され、冷却用空気を流動
させる冷却用空気流路が、前記燃焼ガス流路を囲む状態
で、上方に向う往流路部の上端部から下方に向う復流路
部を連設した往復流路状に形成され、その冷却用空気流
路の往流路部と前記燃焼ガス流路の往流路部との間に、
冷却用空気を前記燃焼ガス流路における往流路部の上端
部において燃焼ガスに供給する連通路が設けられ、前記
冷却用空気流路の復流路部の下端部と前記燃焼ガス流路
の復流路部の下端部との下方箇所が、前記燃焼ガス流路
から排出される燃焼ガスと冷却用空気との混合気に対し
て前記冷却用空気流路から排出される冷却用空気を供給
する合流部として形成され、その合流部の下方箇所に設
けられたファンにより、前記バーナに燃焼用空気を供給
し、前記燃焼ガス流路に燃焼ガスを流動させ、前記冷却
用空気流路及び連通路に冷却用空気を流動させ、そし
て、前記合流部において合流された混合気と冷却用空気
とを前記温風吹出口に通風させるように構成されてい
た。つまり、上記従来の温風暖房器においては、連通路
を通して冷却用空気の一部を燃焼ガス流路における往流
路部の上端部において燃焼ガスに供給することにより、
燃焼ガスを冷却し、燃焼ガスと冷却用空気との混合気
を、燃焼ガス流路の復流路部を流動する過程において、
冷却用空気流路の復流路部を流動する冷却用空気にて間
接的に冷却し、合流部において、燃焼ガス流路から排出
される混合気に対して冷却用空気流路から排出される冷
却用空気を混合することにより、燃焼ガスを目標とする
温度に冷却させることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の温風暖房器では、前記連通路を通じて冷却用空気を
燃焼ガスに供給することが、燃焼ガスの温度が高温の段
階で行われて、燃焼ガスを急冷させ易いものであり、ま
た、冷却用空気の全体として見ても、上記の如くその一
部が前記連通路を通して燃焼ガス流路に供給され、残り
の全部が冷却用空気流路を流動させるものであり、冷却
用空気の全量による冷却作用が、燃焼ガスの温度が高い
段階から行われる傾向となるため、燃焼ガスを急冷させ
易いものであり、そして、燃焼ガスの急冷により、燃焼
ガス中のNOがNO 2 に変化し易くなるため、温風吹出
口から吐出される混合気中のNO 2 の含有率を低下させ
難いものとなっていた。又、冷却用空気の全量を燃焼ガ
ス流路及び却用空気流路に流動させる構成であることか
ら、燃焼ガス流路及び冷却用空気流路を流動する冷却用
空気の量が多くなるので、燃焼ガス流路及び冷却用空気
流路の容積を小さくし難くて、ケーシングの内部空間の
容積を小さくし難く、もって、温風暖房器を小型化し難
いという問題があった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、小型化、及び、温風吹出口から
吐出される温風中のNO 2 含有率の低率化を図り得る
風暖房器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による温風暖房器
の特徴構成は、前記燃焼ガスを前記温風吹出口に導く燃
焼ガス流路が、前記燃焼ガスを上方に流動させた後下方
に流動させる往復流路状に形成され、その燃焼ガス流路
を形成する流路形成材とその外周を囲む状態で配設され
た外周部材との間に冷却用空気を上方に流動させた後下
方に流動させる往復流路状の冷却用空気流路が形成さ
れ、前記燃焼ガス流路における復流路部と前記冷却用空
気流路における復流路部とを連通させて、前記冷却用空
気流路における前記復流路部を流動する冷却用空気を前
記燃焼ガス流路における前記復流路部に供給する連通部
が設けられ、前記燃焼ガス流路の前記復流路部における
前記連通部よりも下流側箇所に、前記冷却用空気流路を
バイパスして冷却用空気を供給するバイパス路が設けら
れ、前記ファンが、前記バーナ、前記冷却用空気流路、
及び、前記バイパス路の夫々に、前記ケーシングに形成
された空気吸入口より吸入した空気を吐出するように設
けられている点にある。
【0007】
【作用】上記特徴構成によれば、燃焼ガスは、往復流路
状の燃焼ガス流路を上方に流動した後下方に流動し、冷
却用空気の一部は、冷却用空気流路をバイパスして、直
接、燃焼ガス流路の復流路部における連通部よりも下流
側箇所に供給され、残部が、往復流路状の冷却用空気流
路に供給されて、その冷却用空気流路を上方に流動した
後下方に流動する。そして、往復流路状の燃焼ガス流路
を流動する燃焼ガスは、燃焼ガス流路の復流路部の連通
部に至るまでの流動過程で、燃焼ガス流路を囲む状態の
冷却用空気流路を流動する冷却用空気により間接的に冷
却され、続いて、冷却用空気流路から連通部を通じて供
給される冷却用空気にて冷却され、更に、冷却用空気流
路をバイパスされて燃焼ガス流路の復流路部における連
通部よりも下流側箇所に直接供給される冷却用空気にて
冷却される形態で、三段階にて段階的に冷却されること
となる。つまり、冷却用空気流路による上記の間接的な
燃焼ガスの冷却と連通部を通した燃焼ガスへの冷却用空
気の供給による冷却とからなる前段階の冷却と、その前
段階の冷却により冷却された燃焼ガスに対してバイパス
路を通じて冷却用空気を供給する後段階の冷却とによ
り、燃焼ガスを目標とする温度に冷却するものである。
そして、前段階の冷却は、冷却用空気の一部を冷却用空
気流路を流動させて行うものであるから、冷却用空気の
一部を用いた緩やかな冷却を行わせることが可能となっ
て、燃焼ガスを急冷することを抑制できるものとなり、
そして、後段階での冷却も、冷却用空気の一部を予め冷
却されている燃焼ガスに供給することにより冷却するも
のであるから、燃焼ガスの急冷を抑制できるものとなる
のであり、さらに、前段階の冷却においては、冷却用空
気流路による間接的な冷却により高温の燃焼ガスを緩や
かに冷却し、その冷却された燃焼ガスに対して連通部を
通して冷却用空気流路の冷却用空気を供給するものであ
るから、この前段階の冷却の過程においても、燃焼ガス
の急冷を抑制できるものとなっているのであり、全体と
して、急冷することを抑制した状態で燃焼ガスを目標と
する温度に冷却できるようになっている。
【0008】又、冷却用空気の一部を、バイパス路を通
じて、冷却用空気流路をバイパスさせて、直接、燃焼ガ
ス流路の復流路部における連通部よりも下流側箇所に供
給することにより、冷却用空気流路及び燃焼ガス流路を
流動する冷却用空気の量を少なくすることが可能となる
ので、冷却用空気流路及び燃焼ガス流路の容積を小さく
することが可能となる。
【0009】
【発明の効果】従って、燃焼ガスの急冷を抑制し易いこ
とから、燃焼ガスが急冷されることに起因して燃焼ガス
中のNOがNO 2 に変化するのを抑制して、温風吹出口
から吐出される温風中のNO 2 含有率を低くし易い。
又、冷却用空気流路及び燃焼ガス流路の容積を小さくす
ることが可能となることから、ケーシングの内部空間の
容積を小さくすることを可能となり、温風暖房器を小型
化し易い。
【0010】要するに、小型化、及び、温風吹出口から
吐出される温風中のNO 2 含有率の低率化を図り得る温
風暖房器を提供することができるに至った。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて、実施例を説明する。
先ず、図1ないし図4に基づいて、温風暖房器の全体構
成について説明する。
【0012】図3及び図4に示すように、温風暖房器
は、前壁の下部に温風吹出口21を形成し且つ後壁に二
つの空気吸入口22a,22bを形成したケーシング2
3の内部における正面視で左側ほぼ半分の空間に、後述
するガスバーナG等を内装した燃焼ブロックFを配設
し、右側ほぼ半分の空間の上部に、燃料ガス供給を調節
するための後述する弁14,15、及び、その弁14,
15の作動制御及びガスバーナGの燃焼制御等を実行す
る制御部(図示せず)等を内装した制御ブロックSを配
設し、その制御ブロックSの下方に、燃焼ブロックFに
空気を供給するためのシロッコファン24を配設して構
成してある。尚、空気吸入口22a,22bには、図示
しないが除塵用フィルターを介装してある。
【0013】次に、図1及び図2に基づいて、燃焼ブロ
ックFについて説明を加える。ガスバーナGにより生成
された燃焼ガスを温風吹出口21に導く燃焼ガス流路N
を、流路形成材25により、燃焼ガスを上方に流動させ
た後下方に流動させる往復流路状に形成してある。尚、
流路形成材25は、一方の開口端部をガスバーナGにお
けるバーナケーシング1の上部開口1uに連通接続し、
他方の開口端部を温風吹出口21に連通接続してある。
【0014】バーナケーシング1及び流路形成材25の
外周を囲む状態で、外周部材26を配設してあり、もっ
て、バーナケーシング1及び流路形成材25夫々と外周
部材26との間に、冷却用空気を上方に流動させた後下
方に流動させる往復流路状の冷却用空気流路Rを形成し
てある。又、仕切り材27により、バーナケーシング1
の内部空間及び冷却用空気流路Rに連通する空気供給部
Kを形成してある。シロッコファン24の送出空気を空
気供給部Kに供給するように、シロッコファン24を仕
切り材27に接続してある。又、バーナケーシング1の
下部開口1d及び冷却用空気流路Rの流路始端部夫々に
は、整流用のパンチング板12及び28の夫々を設けて
ある。
【0015】燃焼ガス流路Nにおける燃焼ガスが下方に
流動する復流路部Nrを形成する流路形成材25の4側
面部夫々には、複数のスリット状開口部29を形成して
ある。即ち、スリット状開口部29が、燃焼ガス流路N
における復流路部Nrと冷却用空気流路Rにおける復流
路部Rrとを連通させて、冷却用空気流路Rにおける復
流路部Rrを流動する冷却用空気を燃焼ガス流路Nにお
ける復流路部Nrに供給する連通部として機能する。
【0016】空気供給部Kと燃焼ガス流路Nにおける復
流路部Nrとを仕切る流路形成材25における側面部に
は、複数のスリット状開口部30を形成してある。即
ち、シロッコファン24の送出空気を、空気供給部Kか
複数のスリット状開口部30を通じて、燃焼ガス流路
Nの復流路部Nrにおけるスリット状開口部29よりも
下流側箇所に、冷却用空気流路Rをバイパスして供給す
るようにしてあり、複数のスリット状開口部30がバイ
パス路として機能する。
【0017】即ち、シロッコファン24は、ガスバーナ
G、冷却用空気流路R、及び、複数のスリット状開口部
30にて構成したバイパス路の夫々に、ケーシング23
に形成した空気吸入口22a,22bより吸入した空気
を吐出するように設けてある。そして、シロッコファン
24により、冷却用空気を冷却用空気流路Rに流動させ
て、その冷却用空気をスリット状開口部29を通じて燃
焼ガス流路Nの復流路部Nrに供給し、並びに、冷却用
空気を、スリット状開口部30を通じて燃焼ガス流路N
の復流路部Nrにおけるスリット状開口部29よりも下
流側箇所に、冷却用空気流路Rをバイパスして供給し
て、ガスバーナGからの生成燃焼ガスに冷却用空気を混
合させて、その混合気を温風吹出口21から吐出するよ
うにしてある
【0018】次に、図5ないし図7に基づいて、ガスバ
ーナGの具体構成について説明する。先ず、ガスバーナ
Gの全体構成について説明する。
【0019】図中の1は、バーナケーシングであり、そ
のバーナケーシング1の正面視における左右方向(以
下、左右方向と称する)の中心に中心縦壁1Aを立設し
て、バーナケーシング1内に左右二つのバーナ空間を形
成してある。そして、左右二つのバーナ空間夫々に対し
て同一構成で、上下方向に上から順に、バーナ部A、そ
のバーナ部Aに対して混合ガスを上方方向に供給する混
合ガス供給部B、燃料ガスと燃焼用空気とを混合する混
合部Cを配設してある。又、図7中に示すDは、左右両
側の混合部C,Cに燃料ガスを供給する燃料ガス供給装
置Dである。
【0020】次に、バーナ部Aについて具体的に説明す
る。バーナ部Aは、バーナ空間上方部に、長手方向視の
縦断面形状が概ねV字形状の噴出部形成用壁体2を、そ
の長手方向を前記左右方向に沿わす状態で設け、その噴
出部形成用壁体2に、上下2段のガス噴出部4A,4B
を設けるとともに、噴出部形成用壁体2の内部の空間を
燃焼空間3とすることにより構成してある。つまり、混
合ガス供給部Bから供給される混合ガスを噴出する二つ
の混合ガス噴出部4A,4Bを、混合ガス供給部Bの混
合ガス供給方向に並置する状態で且つ燃焼空間3に噴出
する状態で、噴出部形成用壁体2に上下2段に設けてあ
る。以下、混合ガス供給方向において上手側に位置する
混合ガス噴出部4Aを、下部混合ガス噴出部4Aと、及
び、下手側に位置する混合ガス噴出部4Bを、上部混合
ガス噴出部4Bと称する。
【0021】次に、噴出部形成用壁体2について具体的
に説明する。噴出部形成用壁体2は、混合ガス供給部B
の混合ガス供給方向に直交又はほぼ直交する姿勢で設け
た底部2aと、前記長手方向視おいて、底部2aの両側
縁部夫々から上側に延びる姿勢で且つ上側ほど離れる傾
斜姿勢で延設した下部傾斜壁2b,2bと、下部傾斜壁
2b,2b夫々の上側縁部から外側に延設した下部段部
2c,2cと、下部段部2c,2c夫々の外側縁部から
上側ほど離れる傾斜姿勢で延設した上部傾斜壁2d,2
dと、上部傾斜壁2d,2d夫々の上側縁部から外側に
延設した上部段部2e,2eを備える状態で形成してあ
る。そして、上部段部2e,2e夫々の外側縁部をバー
ナケシング1の上側縁部に接続してある。
【0022】噴出部形成用壁体2の底部2aにおける、
底部2aと両側の下部傾斜壁2b,2bとの接続部分夫
々に近接する位置夫々には、前記長手方向に沿って複数
の混合ガス噴出孔を等間隔に列状に配置した混合ガス噴
出孔列4vを形成してある。又、下部傾斜壁2b,2b
夫々における、前記接続部分に近接する位置に、混合ガ
ス噴出孔列4wを形成してあり、上部傾斜壁2d,2d
夫々には、6列の混合ガス噴出孔列4f,4g,4h,
4i,4j,4kを上下方向に並設する状態で形成して
ある。
【0023】尚、混合ガス噴出孔列4wの混合ガス噴出
孔の配列ピッチは、混合ガス噴出孔列4vの混合ガス噴
出孔の配列ピッチの2倍になる状態で形成してある。
又、混合ガス噴出孔列4f,4g,4h,4i,4j,
4kは、隣接する混合ガス噴出孔列夫々の混合ガス噴出
孔が互いに食い違い状態で千鳥状になるように形成して
ある。又、各混合ガス噴出孔列の混合ガス噴出孔の孔径
は、例えば、混合ガス噴出孔列4vにおいては1.5m
m、混合ガス噴出孔列4w,4f,4g,4h,4i夫
々においては1.2mm、混合ガス噴出孔列4jにおい
ては1.3mm、混合ガス噴出孔列4kにおいては1.
4mmとしてある。
【0024】つまり、下部混合ガス噴出部4Aを、両側
の混合ガス噴出孔列4v及び4wから構成してあり、
又、上部混合ガス噴出部4Bを、両側の混合ガス噴出孔
列4w,4f,4g,4h,4iから構成してある。従
って、下部混合ガス噴出部4Aは、混合ガスを前記混合
ガス供給方向上手側から下手側に向けて下部傾斜壁2b
に沿わす状態で噴出して、火炎を下部傾斜壁2bに沿わ
せて形成するように構成してある。
【0025】次に、混合ガス供給部Bについて具体的に
説明する。噴出部形成用壁体2の裏面とバーナケシング
1の内面とにより噴出部形成用壁体2の外側(燃焼空間
3とは反対側)に形成される空間を混合ガス供給部Bと
してあり、更に、混合ガス供給部Bにおいては、噴出部
形成用壁体2の裏面における下部段部2cの外側縁部と
上部傾斜壁2dの下側縁部との接続箇所夫々から、下方
側に、隔壁体5,5夫々を延設することにより、下部混
合ガス噴出部4Aに臨む部分と、上部混合ガス噴出部4
Bに臨む部分とに区画してあり、又、隔壁体5,5夫々
の下側縁部に、多数の孔を穿設したパンチング板6を架
設してある。
【0026】つまり、混合ガス供給部Bは、後述する混
合部Cから上方に流動してくる混合ガスを下部混合ガス
噴出部4A及び上部混合ガス噴出部4B夫々に対して、
パンチング板6による流量抑制作用により、下部混合ガ
ス噴出部4Aに供給する混合ガスの供給圧が上部混合ガ
ス噴出部4Bに供給する混合ガスの供給圧よりも低くな
る状態で供給するように構成してある。具体的には、パ
ンチング板6の孔の個数及び孔径を適宜設定することに
より、下部混合ガス噴出部4Aに対する供給圧と上部混
合ガス噴出部4Bに対する供給圧との比が、1対2にな
るようしてある。
【0027】従って、下部混合ガス噴出部4Aから噴出
される混合ガスの噴出流速を、上部混合ガス噴出部4B
から噴出される混合ガスの噴出流速よりも遅くすること
により、混合ガス供給量が多い高インプットの場合にお
いても、下部混合ガス噴出部4Aから噴出される混合ガ
スをリフトのない状態で安定燃焼させて、その安定燃焼
火炎の保炎作用により、上部混合ガス噴出部4Bから噴
出される噴出流速の速い混合ガスを安定燃焼させてガス
バーナ全体として安定燃焼させることができるのであ
る。更に、下部混合ガス噴出部4Aにて形成される火炎
は、前記混合ガス供給方向上手側から下手側に向けて下
部傾斜壁2bに沿う状態となり、その火炎は、上部混合
ガス噴出部4Bから噴出された直後の混合ガスに接触す
るので、前記保炎作用を一層効果的に作用させることが
できる。
【0028】従って、混合ガスとして空気過剰率の高い
希薄混合ガスを使用しても、広い範囲のインプットにわ
たって安定燃焼させることができるので、ターンダウン
比を大きくすることができ、しかも、NOxの発生を抑
制することができるのである。
【0029】次に、図6及び図7に基づいて、混合部C
について具体的に説明する。混合部Cは、バーナ空間に
おける混合ガス供給部Bの下方部分において、前記左右
方向に沿った幅狭流路Rnを前記長手方向視おいてほぼ
中央に形成すべく、両側のバーナケシング1夫々に前記
左右方向に沿わす状態で取り付けた長尺状の幅狭流路形
成板7,7と、前記長手方向視おいて両側に分割流路R
bを形成すべく、前記左右方向に沿わす状態で幅狭流路
形成板7の上方に配設した長尺状の流路分離板8と、そ
の流路分離板8の上方に取り付けた整流用のパンチング
板9とから構成している。
【0030】混合部Cに燃料ガスを噴出する燃料ガス噴
出管10を、前記幅狭流路Rnに沿わす状態でその下方
に配設してある。その燃料ガス噴出管10には、その長
手方向に沿って多数の燃料ガス噴出孔10a,10a
を、両側の幅狭流路形成板7,7に向けて燃料ガスを噴
出するように列状に形成してある。
【0031】つまり、混合部Cにおいては、燃料ガス噴
出孔10a,10aから噴出された燃料ガスと、その燃
料ガスに対して空気供給部Kを通じて下方側からシロッ
コファン24により供給された燃焼用空気とは、幅狭の
幅狭流路Rn及び分割流路Rbを通過する過程で、混合
が促進されるとともに、更に、幅狭流路Rnと分割流路
Rbとにより形成される蛇行流路による乱流化作用と長
流路化作用とにより、更に混合が促進される。もって、
混合部Cを、混合ガスにおける燃料ガスと燃焼用空気と
の混合状態が良好となるように構成してある。
【0032】次に、図7に基づいて、燃料ガス供給装置
Dについて具体的に説明する。尚、以下の説明において
は説明を明瞭にするため、バーナケーシング1の正面視
において、左右両側のバーナ空間夫々に設けた燃料ガス
噴出管を夫々、10L,10Rと称する。
【0033】燃料ガス供給管13に、比例弁14を介装
するとともに、その比例弁14の下手側で燃料ガス供給
管13を分岐管13Lと13Rとに分岐し、分岐管13
Lを燃料ガス噴出管10Lに、及び、分岐管13Rを燃
料ガス噴出管10Rに夫々接続し、分岐管13Lに電磁
式開閉弁15を介装して、燃料ガス供給装置Dを構成し
てある。
【0034】次に、燃料ガス供給装置Dにより、インプ
ット量を調整するための制御構成について説明する。
【0035】インプットが最大から1/3までは、電磁
式開閉弁15を開成状態にして、左右両側の混合部C,
Cに燃料ガスを供給して左右両側のバーナ部A,Aにて
燃焼させる状態で、比例弁14の開度を調整することに
より、インプットを調整する。インプットが1/3から
1/5までは、電磁式開閉弁15を閉成状態にして、左
側の混合部Cに対する燃料ガス供給を停止して右側の混
合部Cにのみ燃料ガスを供給して右側のバーナ部Aにて
燃焼させる状態で、比例弁14の開度を調整することに
より、インプットを調整する。
【0036】尚、シロッコファン24から供給される燃
焼用空気の供給量を、インプットに応じて調整すること
により、バーナ部Aに供給する混合ガスを、空気過剰率
が1.4〜1.7の希薄混合ガスとしてある。
【0037】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。 上記実施例の如き構成のガスバーナGの他に、種々
の全一次燃焼バーナを使用できる。
【0038】 シロッコファン24の他に、種々の方
式のファンを使用できる。
【0039】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】温風暖房器の側面断面図
【図2】温風暖房器の正面断面図
【図3】温風暖房器の正面図
【図4】温風暖房器の裏面図
【図5】温風暖房器におけるガスバーナの混合ガス噴出
部及び混合ガス供給部付近の切り欠き斜視図
【図6】温風暖房器におけるガスバーナの側面断面図
【図7】温風暖房器におけるガスバーナの正面断面図
【符号の説明】 21 温風吹出口22a,22b 空気吸入口 23 ケーシング 24 ファン 25 流路形成材 26 外周部材 29 連通部30 バイパス路 G バーナ N 燃焼ガス流路 Nr 燃焼ガス流路における復流路部 R 冷却用空気流路 Rr 冷却用空気流路における復流路部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温風吹出口(21)が前壁の下部に形成
    されたケーシング(23)の内部に、バーナ(G)と、
    そのバーナ(G)に燃焼用空気を供給し且つ前記バーナ
    (G)による生成燃焼ガスに冷却用空気を供給して前記
    燃焼ガスと前記冷却用空気との混合気を前記温風吹出口
    (21)から吐出させるファン(24)とが配設された
    温風暖房器であって、 前記燃焼ガスを前記温風吹出口(21)に導く燃焼ガス
    流路(N)が、前記燃焼ガスを上方に流動させた後下方
    に流動させる往復流路状に形成され、その燃焼ガス流路
    (N)を形成する流路形成材(25)とその外周を囲む
    状態で配設された外周部材(26)との間に冷却用空気
    を上方に流動させた後下方に流動させる往復流路状の冷
    却用空気流路(R)が形成され、前記燃焼ガス流路
    (N)における復流路部(Nr)と前記冷却用空気流路
    (R)における復流路部(Rr)とを連通させて、前記
    冷却用空気流路(R)における前記復流路部(Rr)を
    流動する冷却用空気を前記燃焼ガス流路(N)における
    前記復流路部(Nr)に供給する連通部(29)が設け
    られ、前記燃焼ガス流路(N)の前記復流路部(Nr)
    における前記連通部(29)よりも下流側箇所に、前記
    冷却用空気流路(R)をバイパスして冷却用空気を供給
    するバイパス路(30)が設けられ、前記ファン(2
    4)が、前記バーナ(G)、前記冷却用空気流路
    (R)、及び、前記バイパス路(30)の夫々に、前記
    ケーシング(23)に形成された空気吸入口(22a,
    22b)より吸入した空気を吐出するように設けられて
    いる温風暖房器。
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