JP3349202B2 - 電荷転送素子 - Google Patents

電荷転送素子

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JP3349202B2 JP18029093A JP18029093A JP3349202B2 JP 3349202 B2 JP3349202 B2 JP 3349202B2 JP 18029093 A JP18029093 A JP 18029093A JP 18029093 A JP18029093 A JP 18029093A JP 3349202 B2 JP3349202 B2 JP 3349202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力される信号に応じ
てチャネル領域に入力される情報電荷をクロックパルス
に従って所定の方向に転送する電荷転送素子に関する。
【0002】
【従来の技術】映像信号に対して各種の補正処理を施す
信号処理回路においては、映像信号を水平走査期間単位
で遅延する遅延回路、所謂1Hディレイラインが採用さ
れる。この1Hディレイラインは、例えば、チャネル領
域上に複数の転送電極が配列されて成るCCD電荷転送
素子により構成され、電荷量に変換された映像信号を転
送電極に印加されるクロックに応答してチャネル領域内
を所定のビット数だけ転送することで、映像信号を1水
平走査期間遅延する。
【0003】図6は、ディレイラインを構成するCCD
電荷転送素子の平面図であり、図7は、そのX−X線断
面図である。チャネル領域1は、シリコン基板2上に選
択酸化による厚い酸化膜等の分離領域3により区画され
て形成される。このチャネル領域1上には、2層構造の
複数の転送電極4がチャネル領域1と交差するようにし
て互いに平行に配列される。これらの転送電極4は、2
相の転送クロックφ1、φ2を受け、チャネル領域1内の
情報電荷をポテンシャルの作用により転送する。これに
より入力側から取り込まれる情報電荷は、チャネル領域
1に沿って転送され、出力側に受け渡される。ここで、
チャネル領域1は、例えばP型の導電型を示すシリコン
基板2に対してN型に形成され、情報電荷の転送経路を
基板深部とする埋め込みチャネル構造を成している。
【0004】チャネル領域1の入力側には、それぞれ一
定の電圧VD1、VD2が与えられる一対の入力制御電極
5、6が互いに一定の距離を隔てて配置され、その入力
制御電極5、6の間に跨るようにして、入力信号X(t)
を受ける信号電極7が配置される。また、チャネル領域
1の入力側に連続するように、転送クロックφ1、φ2
同期した入力クロックφDを受ける拡散領域8が設けら
れ、この拡散領域8から入力信号X(t)に従う量の情報
電荷をチャネル領域1に取り込むように構成される。一
方、チャネル領域1の出力側には、一定の電圧VGが与
えられる出力制御電極9が転送電極4と並んで配置され
る。さらに、電位の変動を出力信号Y(t)として出力す
る拡散領域10が、チャネル領域1の出力側に連続し、
且つ出力制御電極9に隣接して設けられ、この拡散領域
10から一定の距離を隔てて、電荷排出用のリセットド
レインRDとなる拡散領域11が設けられる。これらの
拡散領域10、11の間には、転送クロックφ1、φ2
同期したリセットクロックφ Rを受けるリセット電極1
2が配置され、リセットクロックφRに応答して拡散領
域10の電荷をリセットドレインRDへ排出するように
構成される。
【0005】図8は、チャネル領域1の入力側及び出力
側のポテンシャル図で、それぞれ電荷の取り込み動作及
び取り出し動作を示す。一対の入力制御電極5、6は、
それぞれに印加される電圧VD1、VD2に従って一定のポ
テンシャルを形成するのに対して、信号電極7は、入力
信号X(t)のレベルに応じて変動するポテンシャルを形
成する。但し、入力制御電極5、6が形成するポテンシ
ャルは、信号電極7が形成するポテンシャルよりも深く
なるように設定される。
【0006】始めに、第1のタイミングT1で入力クロ
ックφDが立ち下がると、拡散領域8の電位の降下に伴
って入力制御電極5、6及び信号電極7の下のチャネル
領域1が電荷で満たされる。このとき転送クロックφ1
はローレベル(転送クロックφ2はハイレベル)になっ
ており、入力制御電極6に隣接する転送電極4の下には
ポテンシャルの障壁が形成されている。続く第2のタイ
ミングT2で入力クロックφDが立ち上がると、拡散領
域8の電位が上昇し、入力制御電極5、6及び信号電極
7の下のチャネル領域1の電荷は、信号電極7が形成す
るポテンシャルを越える分が拡散領域8に吸収される。
従って、チャネル領域1の入力側に、電圧VD2と入力信
号X(t)との差に対応する量の電荷が取り込まれること
とになる。そして、第3のタイミングT3で転送クロッ
クφ1、φ2が反転すると、転送クロックφ1を受ける転
送電極4の下のチャネル領域1のポテンシャルが深く形
成され、入力制御電極6の下のチャネル領域1にある情
報電荷が転送電極4の下のチャネル領域1に転送され
る。この後は、転送クロックφ1、φ2の反転が繰り返さ
れ、電荷が順次出力側に転送される。
【0007】出力制御電極9は、一定の電圧VGに従
い、転送クロックφ1、φ2がハイレベルのときに転送電
極4が形成するポテンシャルより浅く、ローレベルのと
きに転送電極4が形成するポテンシャルより深くなるポ
テンシャルを形成する。第1のタイミングT1で転送ク
ロックφ2がハイレベルにあると、出力制御電極9に隣
接する転送電極4の下に深いポテンシャルが形成され、
情報電荷を蓄積する。続く第2のタイミングT2でリセ
ットクロックφRが立ち上がると、リセット電極12が
オンして拡散領域10がリセットドレインRDに接続さ
れ、拡散領域10の電位がリセットドレインRDの電位
と同一電位に初期設定される。そして、第3のタイミン
グT3で転送クロックφ1、φ2が反転し、転送クロック
φ 2を受ける転送電極4の下のポテンシャルが浅くなる
と、転送電極4の下のチャネル領域1にある情報電荷が
出力制御電極9が形成するポテンシャルを越えて拡散領
域10に転送される。電気的に独立する拡散領域10
は、受け取った情報電荷の量に対応してその電位を変化
させるため、ビット単位で転送される情報電荷の増減が
電位の変動として表れ、入力信号X(t)に対応する出力
信号Y(t)が取り出されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】映像信号を輝度成分と
色成分とに分離するY/C分離や、ビデオテープレコー
ダでの映像信号の再生時のクロストークによるノイズを
除去するCNR(ChromaNoise Reduction)に用いるくし
型フィルタにおいては、互いの位相差を180°として
映像信号を差し引くように構成される。例えば、水平走
査期間毎に位相が90°ずれるPAL方式に対応した映
像信号においては、その映像信号から2水平走査期間遅
延した同じ映像信号を差し引くことにより、色成分を残
して輝度成分が取り除かれる。従って、くし型フィルタ
は、ディレイラインと減算回路との組み合わせにより実
現される。
【0009】電荷転送素子を用いるディレイラインの場
合、取り扱う信号を直接減算することができないため、
くし型フィルタは、図9に示すように、ディレイライン
から出力される信号を別に設けられた減算回路で差し引
くように構成される。即ち、信号X(t)に対して遅延の
ない信号Y1(t)と2水平走査期間遅延された信号Y2(t )
とを得る遅延部と、これらの信号Y1(t)、Y2(t)の互い
の差から信号Z(t)を得る演算部とを独立した集積回路
として設け、それぞれを接続して所望の信号Z(t )を得
ている。このように遅延部と演算部とが別の集積回路で
構成されると、遅延部から演算部への信号Y1(t)、Y
2(t)の入力経路が2つになり、互いの経路の遅延量や減
衰量の違いよる差が生じるため、フィルタの特性を劣化
させることになる。さらには、くし型フィルタが2チッ
プ構成となることから、このくし型フィルタを採用する
信号処理装置の小型化の障害となるおそれがある。
【0010】また、図10に示すように、信号X(t)
その反転信号とをディレイラインに入力し、そのディレ
イラインの出力側で信号Y1(t)、Y2(t)を加算するよう
にしてくし型フィルタを構成することも考えられる。電
荷転送素子での信号の加算は、転送過程の電荷を互いに
合成することで容易に実現できるため、ディレイライン
と減算回路とを電荷転送素子により実現できる。しかし
ながら、フィルタへの信号X(t)の入力の前段階で信号
(t)の反転処理が必要なため、新たな信号処理回路が
追加されることになり、実質的に1チップ構成とするこ
とは困難である。
【0011】そこで本発明は、くし型フィルタを1チッ
プ構成とし、良好なフィルタ特性を得ることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたもので、その特徴とするところ
は、チャネル領域の一方の端部に周期的に電荷を入力す
る入力手段と、この入力手段に隣接してチャネル領域上
に配置されて第1の信号を受ける第1の電極と、この第
1の電極から所定の距離を隔ててチャネル領域上に配置
されて第2の信号を受ける第2の電極と、上記第1の電
極及び上記第2の電極の間に跨って配置されて一定の電
位を受ける第3の電極と、この第3の電極の下のチャネ
ル領域にある電荷を周期的に排出する排出手段と、上記
第2の電極の上記第3の電極側とは反対側のチャネル領
域上に互いに絶縁された状態で、且つ平行に配列され、
上記入力手段の動作に同期した多相のクロックを受ける
複数の転送電極と、を備え、上記第1の電極と上記第2
の電極とがチャネル領域内にそれぞれ形成するポテンシ
ャルの互いの差に応じて、上記入力手段から上記転送電
極の下のチャネル領域に電荷を導き入れることにある。
【0013】
【作用】本発明によれば、第1の電極及び第2の電極に
よりそれぞれ第1の信号及び第2の信号に応じた深さの
ポテンシャルが形成され、第1の電極が形成するポテン
シャルに対応して電荷が蓄積されると共に、この電荷
が、第2の電極が形成するポテンシャルに対応した分を
残して第2の電極及び第3の電極の下のチャネル領域か
ら転送電極の下のチャネル領域に転送される。従って、
チャネル領域には第1の信号と第2の信号との差に対応
して電荷が取り込まれる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の電荷転送素子及びこの電荷
転送素子に入力する信号を遅延するディレイラインを構
成する電荷転送素子の平面図で、図2は、本発明の電荷
転送素子のX−X線断面図である。ディレイラインを構
成する第1の電荷転送素子A及び第2の電荷転送素子B
は、転送ビット数は互いに異なるが、共に図6に示す電
荷転送素子と同一の構造を成している。即ち、チャネル
領域1上に、2相の転送クロックφA1、φA2を受ける複
数の転送電極4が配置され、入力側に、一定の電圧
D1、VD2を受ける一対の入力制御電極5、6と、信号
(t)を受ける信号電極7と、入力クロックφD1を受け
る拡散領域8とが設けられる。そして、出力側に、一定
の電圧VG1を受ける出力制御電極9と、電位変動をそれ
ぞれ信号Y1(t)、Y2(t)として出力する拡散領域10
と、リセットドレインRDとなる拡散領域11と、リセ
ットクロックφR1を受けるリセット電極12とが設けら
れる。ここで、各電荷転送素子A、Bが有する転送電極
4の数は、第2の電荷転送素子Bの遅延時間が第1の電
荷転送素子Aの遅延時間より2水平走査期間長くなるよ
うに設定される。この結果、それぞれの電荷転送素子
A、Bから得られる信号Y1(t)、Y2(t)は、互いに2水
平走査期間ずれることになり、この信号Y1(t)、Y2(t)
が第3の電荷転送素子Cに入力される。
【0015】第3の電荷転送素子Cは、信号Y2(t)から
信号Y1(t)を差し引いて信号Z(t)を得るように構成さ
れるもので、チャネル領域21内を信号Y1(t)と信号Y
2(t)との差に対応する量の情報電荷を転送する。情報電
荷の転送経路を成すチャネル領域21は、シリコン基板
22の表面に分離領域23で取り囲まれて形成される。
このチャネル領域21上には、チャネル領域21のポテ
ンシャルを制御する複数の転送電極24が、一部をオー
バラップさせて互い違いに2層に積層され、チャネル領
域21と交差して配列される。これらの転送電極24
は、2相の転送クロックφB1、φB2を受け、チャネル領
域21内の情報電荷をポテンシャルの作用により入力側
から出力側へ転送する。
【0016】チャネル領域21の入力側には、第1の信
号Y1(t)を受ける第1の信号電極25及び第2の信号Y
2(t)を受ける第2の信号電極26が、チャネル領域21
に交差し、互いに一定の距離を隔てて配置される。第2
の信号電極26については、入力側端部に配置される転
送電極24と一部が重なるように配置される。これらの
信号電極25、26の間には、一定の電圧VS1が与えら
れる入力制御電極27が配置され、信号電極25、26
の間のチャネル領域21のポテンシャルが各信号電極2
5、26の下のポテンシャルより深く固定される。ま
た、チャネル領域21の入力側に連続するように、入力
クロックφD2を受ける拡散領域28が設けられ、この拡
散領域28から第1の信号Y1(t)に従う量の情報電荷を
入力制御電極27の下のチャネル領域21に取り込むよ
うに構成される。さらに、入力制御電極27の下でチャ
ネル領域21に連続する補助チャネル領域29が形成さ
れ、この補助チャネル領域29上に、補助チャネル領域
29と交差し、入力制御電極27と一部が重なるように
してリセットクロックφR2を受けるリセット電極30が
配置される。補助チャネル領域29の端部には、電荷排
出用のリセットドレインRDとなる拡散領域31が、リ
セット電極30と隣接して形成される。これにより、リ
セットクロックφR2に応答してリセット電極30がオン
すると、入力制御電極27の下のチャネル領域21内の
情報電荷がリセットドレインRDに排出される。
【0017】チャネル領域21の出力側には、一定の電
圧VGが与えられ、チャネル領域21の出力側端部にポ
テンシャルの障壁を形成する出力制御電極32が転送電
極24に並んで配置される。この出力制御電極23に隣
接し、チャネル領域21の出力側に連続して電気的に独
立した拡散領域33が形成され、この拡散領域33の電
位変動が信号Z(t)として出力される。また、拡散領域
33から一定の距離を隔てて、電荷排出用のリセットド
レインRDとなる拡散領域34が設けられる。さらに、
これらの拡散領域33、34の間に、リセットクロック
φR3を受けるリセット電極35が配置され、リセットク
ロックφR3に応答して拡散領域33の情報電荷をリセッ
トドレインRDへ排出するように構成される。
【0018】以上の第1乃至第3の電荷転送素子A、
B、Cについては、同一のシリコン基板22上に形成す
ることができ、その結果、図3に示す如く、くし型フィ
ルタをワンチップ構成で実現することができる。図4
は、本発明の電荷転送素子の動作を示すタイミング図
で、図5は、チャネル領域21内のポテンシャル図であ
る。
【0019】入力制御電極27は、印加される電圧VS1
に従って一定のポテンシャルを形成するのに対して、一
対の信号電極25、26は、信号Y1(t)、Y2(t)のレベ
ルに応じて変動するポテンシャルを形成する。但し、入
力制御電極27が形成するポテンシャルが、信号電極2
5、26が形成するポテンシャルよりも深くなるように
電圧VS1が設定され、且つ、信号電極26が形成するポ
テンシャルが、信号電極25が形成するポテンシャルよ
り深くなるように信号Y1(t)、Y2(t)の一方にに所定の
オフセット電圧が与えられる。
【0020】第1のタイミングT1で入力クロックφD2
が立ち下がると、拡散領域28の電位が降下し、これに
伴って信号電極25、26及び入力制御電極27の下の
チャネル領域21が電荷で満たされる。このとき転送ク
ロックφB1はローレベル(転送クロックφB2はハイレベ
ル)になっており、入力制御電極27に隣接する転送電
極24の下にはポテンシャルの障壁が形成される。第2
のタイミングT2で入力クロックφD2が立ち上がると、
拡散領域28の電位が上昇し、信号電極25、26及び
入力制御電極27の下の電荷は、信号電極25が形成す
るポテンシャルを越える分が拡散領域28に吸収され
る。そこで、第3のタイミングT3で転送クロック
φB1、φB2が反転して転送クロックφB1を受ける転送電
極24の下のポテンシャルが深く形成されると、信号電
極26及び入力制御電極27の下のチャネル領域21に
ある電荷のうち、信号電極26が形成するポテンシャル
を越える分が転送電極24の下のチャネル領域21に転
送される。従って、チャネル領域21の入力側には、信
号電極25が形成するポテンシャルと信号電極26が形
成するポテンシャルの差d、即ち、信号Y1(t)と信号Y
2(t)との差に対応する量の電荷が取り込まれることとに
なる。このあと、リセットクロックφR2が立ち上がり、
リセット電極30がオンすると、入力制御電極27の下
のチャネル領域21に残された電荷は、リセットドレイ
ンRDへ排出される。
【0021】そして、第4のタイミングT4で再び転送
クロックφ1、φ2が反転すると、電荷は、転送クロック
φB1を受ける転送電極24の下のチャネル領域21から
転送クロックφB2を受ける転送電極24の下のチャネル
領域21に転送される。このとき、リセットクロックφ
R3が立ち上がり、出力側のリセット電極35がオンして
リセットドレインRDが拡散領域33に接続され、拡散
領域33の電位がリセットドレインRDの電位と同一電
位に初期設定される。次の第5のタイミングT5で転送
クロックφB1、φB2が反転すると、転送クロックφB2
受ける転送電極24の下のポテンシャルが浅くなり、転
送電極24の下のチャネル領域21にある情報電荷が出
力制御電極32の下のポテンシャルを越えて拡散領域3
3に転送される。この拡散領域33は、受け取った情報
電荷の量に対応してその電位が変化するため、ビット単
位の電荷量が電圧値に変換され、信号Z(t)として出力
される。ここで出力される信号Z(t)は、信号Y1(t)
信号Y2(t)との差に応答してチャネル領域21の入力側
に取り込まれる電荷に対応するため、信号Y2(t)から信
号Y1(t)を差し引いた信号に一致することになる。
【0022】以上の実施例においては、PAL方式に従
う映像信号に対応する場合を例示したが、信号を1水平
走査期間ずらして互いに差し引くようにすれば、NTS
C方式に従う映像信号に対応させることも可能である。
また、第3の電荷転送素子に2種類の信号を直接入力す
るようにすれば、アナログ信号の減算回路としと動作さ
せることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、電荷転送素子による減
算処理が可能になるため、その電荷転送素子をディレイ
ラインとして働く電荷転送素子と共に同一基板上に設
け、くし型フィルタを1チップ構成で実現できる。ま
た、減算処理される2つの信号を得る過程が略同一であ
ることから、回路の遅延または減衰の差によるフィルタ
特性の劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電荷転送素子の平面図である。
【図2】本発明の電荷転送素子の断面図である。
【図3】くし型フィルタの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の電荷転送素子の動作タイミング図であ
る。
【図5】本発明の電荷転送素子のポテンシャル図であ
る。
【図6】従来の電荷転送素子の平面図である。
【図7】従来の電荷転送素子の断面図である。
【図8】従来の電荷転送素子のポテンシャル図である。
【図9】くし型フィルタの第1の構成例を示すブロック
図である。
【図10】くし型フィルタの第2の構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1、21 チャネル領域 2、22 シリコン基板 3、23 分離領域 4、24 転送電極 5、6、27 入力制御電極 7、25、26 信号電極 8、10、12、28、31、33、34 拡散領域 9、32 出力制御電極 11、30、35 リセット電極 29 補助チャネル領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/64 H01L 21/339 H01L 29/762 H03H 11/26 H04N 5/335 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に延在するチャネル領域上に、こ
    のチャネル領域と交差する複数の電極が配列される電荷
    転送素子であって、上記チャネル領域の一方の端部に周
    期的に電荷を入力する入力手段と、この入力手段に隣接
    して上記チャネル領域上に配置されて第1の信号を受け
    る第1の電極と、この第1の電極から所定の距離を隔て
    て上記チャネル領域上に配置されて第2の信号を受ける
    第2の電極と、上記第1の電極及び上記第2の電極の間
    に跨って配置されて一定の電位を受ける第3の電極と、
    この第3の電極の下の上記チャネル領域にある電荷を周
    期的に排出する排出手段と、上記第2の電極の上記第3
    の電極側とは反対側の上記チャネル領域上に互いに絶縁
    された状態で、且つ平行に配列される複数の転送電極
    、を備え、上記複数の転送電極へ上記第2の電極に隣
    接する転送電極下の上記チャネル領域にポテンシャルの
    障壁を形成するクロックを印加しつつ、上記第1の電極
    と上記第2の電極とが上記チャネル領域内にそれぞれ形
    成するポテンシャルの互いの差に応じた電荷を蓄積し
    この後、上記ポテンシャルの障壁を消滅させるクロック
    を上記複数の転送電極へ印加して、蓄積された電荷を
    記転送電極の下の上記チャネル領域に導き入れることを
    特徴とする電荷転送素子。
  2. 【請求項2】 入力信号を第1の期間遅延して第1の信
    号を得る第1の遅延手段と、入力信号を第2の期間遅延
    して第2の信号を得る第2の遅延手段と、を含み、これ
    らの第1の信号及び第2の信号がそれぞれ上記第1の電
    極及び上記第2の電極に与えられることを特徴とする請
    求項1記載の電荷転送素子。
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