JP3349062B2 - アラミドハニカム - Google Patents

アラミドハニカム

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JP3349062B2
JP3349062B2 JP10517797A JP10517797A JP3349062B2 JP 3349062 B2 JP3349062 B2 JP 3349062B2 JP 10517797 A JP10517797 A JP 10517797A JP 10517797 A JP10517797 A JP 10517797A JP 3349062 B2 JP3349062 B2 JP 3349062B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アラミドハニカム
に関する。すなわち、母材にアラミドシートが用いられ
たハニカムコアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】条線状に接着されたセル壁にて区画形成
された、中空柱状の多数のセルの平面的集合体よりなる
ハニカムコアにおいて、そのセル壁の母材として、アラ
ミドシートが用いられることも多い。すなわち、ナイロ
ン系樹脂よりなるアラミドシートは、難燃性を備え引張
強度等にも優れる等々の特性を備えており、ハニカムコ
アのセル壁の母材として、多用されている。そして、こ
のようなアラミドハニカムの母材たるアラミドシートと
しては、従来、主成分たる細かく切断されたパラ系アラ
ミド繊維と、つなぎ・バインダーとして機能する細かく
切断されたメタ系アラミドパルプとを、抄紙すると共
に、カレンダー加工したものが代表的であった。すなわ
ち、より難燃性や引張強度等に優れたパラ系アラミド繊
維と、つなぎ・バインダーとしての機能に優れたメタ系
アラミドパルプとを、混合して抄紙した後、このように
抄紙されたものを、250℃以上の高温ロール間に通し
て加熱加圧するカレンダー加工を施す。これにより、加
熱されたメタ系アラミドパルプが一旦溶融して、パラ系
アラミド繊維間を接合し、不織紙としての強度が確保さ
れると共に、加圧により全体的に薄いフィルム状とさ
れ、もってパラ系のアラミドシートとしたものが、代表
的に用いられていた。
【0003】そして、このようなパラ系のアラミドシー
トを母材とし、従来より一般的な展張法により、パラ系
のアラミドハニカムが製造され,使用されていた。すな
わち、このようなアラミドシートに対し一定幅とピッチ
で条線状に接着剤を塗布した後、一定長さ毎に切断し、
このように切断された多数枚のアラミドシートを、条線
状に塗布された各接着剤が半ピッチずつずれた位置関係
で、重積する。そして、重積されたアラミドシートを、
加熱加圧して相互間を条線状の接着剤にて接着した後、
重積方向に引張力を加えて展張する。これにより各アラ
ミドシートが、条線状の各接着剤による接着箇所の縁に
沿って折曲されると共に、接着箇所以外の箇所が、分
離,離隔される。もって、このようなパラ系のアラミド
シートをセル壁とし、このセル壁にて区画形成された中
空柱状のセルの平面的集合体よりなる、ハニカムコアた
るパラ系のアラミドハニカムが製造され,使用されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、従来のアラミドハニカムは、カレンダー加工され
たアラミドシートを母材としていたので、コスト高とな
る、という問題が指摘されていた。すなわち、従来のア
ラミドハニカムの母材たるアラミドシート、例えばパラ
系のアラミドハニカムの母材たるパラ系のアラミドシー
トは、前述したようにその製造に際し、つなぎ・バイン
ダーとして機能するアラミドパルプを一旦溶融させると
共に、全体的に薄いフィルム状とすべく、加熱加圧する
カレンダー加工が、必須的に実施されていた。しかしな
がら、このカレンダー加工用の設備が極めて高額である
等により、カレンダー加工はコスト負担が大きく、もっ
て、アラミドシートの製造コストがかさみ、アラミドハ
ニカムもコスト高となる、という問題が指摘されてい
た。
【0005】第2に、従来のアラミドハニカムは、カレ
ンダー加工されたアラミドシートを母材としていたの
で、セル壁間の接着強度に不安が指摘されていた。すな
わち、従来のアラミドハニカムの母材たるアラミドシー
ト、例えばパラ系のアラミドハニカムの母材たるパラ系
のアラミドシートは、前述したように加熱加圧するカレ
ンダー加工が必須的に実施されていたので、全体的にフ
ィルム状化され、その外表面が密に平坦で平滑化された
状態となっている。そこで、アラミドハニカムの製造に
際し、条線状に接着剤を塗布しようとしても、このよう
な状態のアラミドシートの外表面には、接着剤が確実か
つスムーズに塗布されにくく、接着剤が染み込みにくか
った。もって、母材たるアラミドシート間つまりセル壁
間の接着強度に不安が指摘され、アラミドハニカムの強
度面に問題が指摘されていた。
【0006】第3に、従来のアラミドハニカムは、カレ
ンダー加工されたアラミドシートを母材としていたの
で、セル壁間が剥がれやすい、という問題が指摘されて
いた。すなわち、従来のアラミドハニカムの母材たるア
ラミドシート、例えばパラ系のアラミドハニカムの母材
たるパラ系のアラミドシートは、前述したように加熱加
圧するカレンダー加工が必須的に実施されていたので、
全体的に密度高くフィルム状化され、フラットな状態で
の剛性が過度に高く柔軟性に乏しかった。そこで、アラ
ミドハニカムの製造に際し、引張力を加えて展張しよう
としても、母材たるアラミドシートが、スムーズに接着
箇所に沿って折曲,分離,離隔されにくかった。もっ
て、無理に引張力を加え展張しようとすると、アラミド
シート間つまりセル壁間の接着箇所に剥がれが発生しや
すく、アラミドハニカムの品質面に問題が指摘されてい
た。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、従来必
須的とされたカレンダー加工を行うことなく、代わり
に、請求項1では、パラ系アラミド繊維とパラ系アラミ
ドパルプとが、水溶性の熱硬化性樹脂にて接合されたパ
ラ系のアラミドシートを、セル壁の母材として採用した
こと、を特徴とする。請求項2では、アラミド繊維とア
ラミドパルプとが、硬化された樹脂の接合力にて不織紙
としての紙強度が確保されたアラミドシートを、セル壁
の母材として採用したこと、を特徴とする。もって本発
明は、第1に、コスト面に優れ、第2に、セル壁間の接
着強度に優れ、第3に、セル壁間の剥がれも防止され
る、アラミドハニカムを提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、請求項1のア
ラミドハニカムは、条線状に接着されたセル壁にて区画
形成された、中空柱状の多数のセルの平面的集合体より
なる。そして、該セル壁の母材として、アラミド繊維と
アラミドパルプとが樹脂にて接合されたアラミドシート
が、用いられている。そして、母材として用いられる該
アラミドシートについて、該アラミド繊維としては、細
かく切断されたパラ系アラミド繊維が用いられ、該アラ
ミドパルプとしては、細かく切断されたパラ系アラミド
パルプが用いられ、該樹脂としては、フェノール系樹
脂,ビニル系樹脂,その他の水溶性の熱硬化性樹脂が用
いられていること、を特徴とする。次に、請求項2につ
いては次のとおり。すなわち、この請求項2のアラミド
ハニカムは、条線状に接着されたセル壁にて区画形成さ
れた、中空柱状の多数のセルの平面的集合体よりなる。
そして、該セル壁の母材として、アラミド繊維とアラミ
ドパルプとが樹脂にて接合されたアラミドシートが、用
いられている。そして、母材として用いられる該アラミ
ドシートは、該アラミド繊維と該アラミドパルプと該樹
脂が、混合されて抄紙されると共に、ヒートロールにて
加熱加圧するカレンダー加工が行われず、硬化された該
樹脂の接合力にて不織紙としての紙強度が確保されてい
ること、を特徴とする。
【0009】このアラミドハニカムは、このように、カ
レンダー加工を行うことなく得られたアラミドシート
を、母材としてなる。すなわち、請求項1では、パラ系
アラミド繊維とパラ系アラミドパルプとが、水溶性の熱
硬化性樹脂にて接合されたアラミドシートを、母材とし
てなる。請求項2では、アラミド繊維とアラミドパルプ
とが、硬化された樹脂の接合力にて不織紙としての紙強
度が確保されたアラミドシートを、母材としてなる。す
なわち、これらのアラミドシートは、主成分たるアラミ
ド繊維と、機械的・機構的なつなぎ・バインダーとして
機能するアラミドパルプと、化学的・空間的なつなぎ・
バインダーとして機能する樹脂と、からなる。そして、
一般的な抄紙方法にて抄紙した後、硬化された樹脂の接
合力にて紙強度が確保されて、製造される。このアラミ
ドハニカムは、このようなアラミドシートを母材とし、
一般的な展張法等にて製造される。展張法では、アラミ
ドシートに条線状に接着剤を塗布して、半ピッチずつず
らして重積,接着した後、展張が行われる。もって、製
造されたアラミドハニカムは、このようなアラミドシー
トをセル壁とし、条線状に接着されたセル壁にて区画形
成された、中空柱状の多数のセルの平面的集合体よりな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,
図3,図4は、本発明の実施の形態の説明に供する。そ
して、図1の(1)図は、アラミドシートの製造工程の
側面説明図、図1の(2)図は、同平面説明図、図1の
(3)図は、得られたアラミドシートの要部を拡大した
平面説明図である。図2,図3,図4は、アラミドハニ
カムの製造工程を示す。そして、図2の(1)図は、ア
ラミドシートに接着剤を条線状に塗布する工程の斜視
図、図2の(2)図は、アラミドシートを重積する工程
の斜視図、図2の(3)図は、重積した後に接着する工
程の斜視図である。図3の(1)図は、重積,接着され
たアラミドシートを展張する工程の斜視図、図3の
(2)図は、樹脂を含浸する工程の斜視図である。図4
の(1)図は、切断する工程の斜視図、図4の(2)図
は、得られたアラミドハニカムの斜視図である。
【0011】このアラミドハニカム1は、図4等に示し
たように、条線状に接着されたセル壁2にて区画形成さ
れた、中空柱状の多数のセル3の平面的集合体よりな
る。そして、そのセル壁2の母材として、図1の(3)
図に示したように、アラミド繊維4とアラミドパルプ5
とが樹脂6にて接合されたアラミドシート7が、用いら
れている。アラミド繊維4としては、細かく切断された
例えばパラ系アラミド繊維が用いられ、アラミドパルプ
5としては、細かく切断された例えばパラ系アラミドパ
ルプが用いられ、樹脂6としては、例えばフェノール系
樹脂,ビニル系樹脂,その他の水溶性の熱硬化性樹脂が
用いられる。そして、このアラミドハニカム1におい
て、そのセル壁2の母材として用いられるこのようなア
ラミドシート7は、図1に示したように、アラミド繊維
4とアラミドパルプ5と樹脂6とが、混合されて抄紙さ
れると共に、前述したこの種従来例のようにヒートロー
ルにて加熱加圧するカレンダー加工が行われず、代わり
に、硬化された樹脂6の接合力にて不織紙としての紙強
度が確保されている。
【0012】以下、このようなアラミドハニカム1につ
いて、更に詳述する。まず、図1の(3)図を参照しつ
つ、前提となるアラミドシート7の構成について述べ
る。アラミドシート7の主成分たるナイロン系繊維たる
アラミド繊維4としては、パラ系アラミド繊維が用いら
れるがメタ系アラミド繊維を用いることも可能であり、
このアラミド繊維4は、アラミドシート7の全体重量に
対し10%以上で70%以下の重量比で使用される。そ
して、このようなアラミド繊維4は、切断器を用い細か
く切断するチョップ加工が施された細糸状の状態、例え
ば3mmから10mm程度の長さにて、使用される。
【0013】又、アラミドシート7の機械的・機構的な
つなぎ・バインダーとして用いられる、結合材たるナイ
ロン系パルプたるアラミドパルプ5としては、パラ系ア
ラミドパルプが用いられるが、メタ系アラミドパルプを
用いることも可能であり、このアラミドパルプ5は、ア
ラミドシート7の全体重量に対し、前述したアラミド繊
維4と次に述べる樹脂6の残部となる重量比で使用され
る。そして、このようなアラミドパルプ5は、例えばア
ラミド繊維4を原材料とし、これを硫酸溶液等中で薬液
処理すると共に、切断器を用い細かく切断するチョップ
加工が施される。もってアラミドパルプ5は、つなぎ・
バインダーとして機能すべく、アラミド繊維4によくな
じみ,絡まりやすい極細の巻毛状の状態よりなると共
に、例えば3mmから10mm程度の長さにて、使用され
る。
【0014】更に、アラミドシート7の化学的・空間的
なつなぎ・バインダーとして用いられる結合材たる樹脂
6としては、フェノール系樹脂,PVA(ポリビニルア
ルコール)樹脂等のビニル系樹脂,その他の水溶性の熱
硬化性樹脂が用いられるが、エポキシ系,ナイロン系,
その他の非水溶性の熱硬化性樹脂を用いることも可能で
ある。この樹脂6は、アラミドシート7の全体重量に対
し、10%以上で40%以下の重量比で使用される。そ
して樹脂6は、粒状,細かい繊維状,溶液状等の状態で
使用され、事後、例えば70℃から150℃程度の温度
で加熱されることにより、(溶融),硬化し、もってそ
の接合力にて、アラミド繊維4とこれに絡まったアラミ
ドパルプ5との間を接合する。このように樹脂6は、つ
なぎ・バインダーとして機能し、アラミドシート7に不
織紙としての紙強度を確保せしめる。
【0015】アラミドシート7は、このようなアラミド
繊維4とアラミドパルプ5と樹脂6とが、混入複合され
て構成されており、その主成分により、パラ系のアラミ
ドシート7とメタ系のアラミドシート7とに分類される
が、いずれにしても一種のFRP(繊維強化プラスチッ
ク)と言える。なお、アラミド繊維4とアラミドパルプ
5との組み合わせパターンとしては、パラ系アラミド
繊維とパラ系アラミドパルプ、パラ系アラミド繊維と
メタ系アラミドパルプ、メタ系アラミド繊維とパラ系
アラミドパルプ、メタ系アラミド繊維とメタ系アラミ
ドパルプ、等が考えられる。そして、周知のごとくパラ
系アラミドがメタ系アラミドに比し、より難燃性に優れ
ると共に引張り,剪断,圧縮等の機械的強度にも優れ
る、という特性に鑑み、前記の組み合わせパターンが
代表的である。つまり、アラミド繊維4としてパラ系ア
ラミド繊維を用いると共に、アラミドパルプ5としてパ
ラ系アラミドパルプを用いてなる、パラ系のアラミドシ
ート7が代表的である。アラミドシート7は、このよう
に構成されている。
【0016】次に、アラミドシート7の製造方法につい
て述べる。このアラミドシート7の製造は、従来より一
般的な抄紙設備を用い、従来より公知の抄紙方法を実施
することにより、行われる。すなわち、まず図1の
(1)図に示したように、上述により準備され、パラ系
アラミド繊維等のアラミド繊維4と、パラ系アラミドパ
ルプ等のアラミドパルプ5と、樹脂6とが、液槽8中に
投入される。液槽8には、予め水、又は水に有機系溶液
を加えた混合液、が配されている。そして、液槽8中に
水が配されている場合は、細かく切断されたアラミド繊
維4,細かく切断されたアラミドパルプ5,細かく切断
された繊維状や粒状をなす樹脂6等が、このような液槽
8中に投入された後、攪拌,分散,混合される。これに
対し、液槽8中に有機系溶液の混合液が配されている場
合は、まず、樹脂6をこのような液槽8中に投入して、
溶解又は単に混入されたエマルジョン化する。それか
ら、細かく切断されたアラミド繊維4と、細かく切断さ
れたアラミドパルプ5が、このような液槽8に投入され
て、攪拌,分散,混合される。
【0017】次に、図1の(1)図,(2)図に示した
ように、このようなアラミド繊維4,アラミドパルプ
5,樹脂6等の混合液が、分離シート9を利用して、ア
ラミドシート7を構成することになる固形成分10と、
液分とに、分離される。すなわち図示例では、傾斜した
無端ベルト状の分離シート9が用いられており、分離シ
ート9が液槽8中から液槽8上へと走行して行くことに
より、分離シート9上に、アラミドシート7を構成する
ことになる固形成分10が吸着,分離され、液分は、分
離シート9を通過して流下,分離される。図1の(1)
図,(2)図,(3)図中、Aは分離シート9の走行方
向である製造ライン方向、つまり抄紙方向を示す。
【0018】それから、このように分離され,抄紙され
た固形成分10は、例えば70℃から150℃程度の温
度で加熱されることにより、液分の乾燥と樹脂6の硬化
とが行われる。すなわち、前述により液槽8中に水が配
されていた場合は、抄紙された固形成分10について、
加熱により、液分たる水分の乾燥,除去と、樹脂6の溶
融,硬化が、実施される。これに対し、前述により液槽
8中に水に有機系溶液を加えた混合液が配されていた場
合は、抄紙された固形成分10について、加熱により、
液分たる水や有機系溶液の乾燥,除去と、樹脂6の硬化
と、が実施される。なお両場合共、上述した加熱に加
え、必要に応じ反応促進剤を固形成分10に添加するこ
とにより、樹脂6の硬化を促進するようにしてもよい。
更に加熱に代えて、反応促進剤を固形成分10に添加す
ることのみにより、樹脂6を硬化せしめることも可能で
あり、この場合、水分は自然乾燥される。このようにし
て、得られた固形成分10について、樹脂6が硬化され
ることにより、図1の(3)図に示した、例えばパラ系
のアラミドシート7が製造される。アラミドシート7の
製造方法は、このようになっている。
【0019】次に、アラミドハニカム1の製造方法につ
いて述べる。このアラミドハニカム1は、上述により得
られたアラミドシート7を母材とし、従来より一般的な
展張法又はコルゲート法により、製造される。展張法に
よるアラミドハニカム1の製造方法について、図2,図
3,図4等を参照しつつ述べておく。まず、図2の
(1)図に示したように、準備されたアラミドシート7
に対し、接着剤11が、一定幅と一定ピッチで条線状に
塗布される。図2の(1)図の例では、リール12に巻
かれた帯状のアラミドシート7が、フラットな帯状に戻
されつつ、塗布ロール13と圧接ロール14間に供給さ
れる。そして、略歯車状をなす塗布ロール13を介し、
接着剤槽15中の接着剤11が、アラミドシート7の表
面(図面上では下面の短手方向)に、条線状に塗布され
る。この接着剤11としては、エポキシ系樹脂,フェノ
ール系樹脂,アクリル系樹脂,ポリイミド系樹脂、等が
使用される。
【0020】それから、帯状のアラミドシート7は、一
定長さ毎に切断される。しかる後、図2の(2)図そし
て(3)図に示したように、切断された多数枚のアラミ
ドシート7は、条線状に塗布された各接着剤11が、上
下で半ピッチずつずれた位置関係で重積される。そし
て、図2の(3)図に示したように、接着剤11の溶融
温度で加熱加圧するホットプレスを実施することによ
り、条線状に塗布されていた接着剤11が溶融,硬化
し、もって、重積された各アラミドシート7間が接着さ
れる。図中Bは重積方向を示す。
【0021】それから、図3の(1)図に示したよう
に、重積方向Bを展張方向Cとして、(図面上では上下
に)拡開する引張力を加えることにより、このように重
積,接着されていた各アラミドシート7のブロック体
が、展張される。すなわち各アラミドシート7は、条線
状の各接着剤11による接着箇所の縁に沿って折曲され
ると共に、接着箇所以外の箇所が、(図面上では上下
に)分離,離隔する。もって、このように条線状に接着
されると共に展張された各アラミドシート7をセル壁2
とし、このセル壁2にて区画形成された中空柱状の多数
のセル3の平面的集合体よりなるハニカムコア、つまり
アラミドハニカム1が製造される。
【0022】更に、このように製造されたアラミドハニ
カム1は、事後処理として、図3の(2)図に示したよ
うに、補強用の樹脂16が、セル壁2の外表面に付着,
含浸せしめられる。すなわち、アラミドハニカム1は、
フェノール系樹脂,エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹
脂、その他の樹脂16が、適宜選択,貯溜された浴槽1
7中に浸漬された後、取り出されて乾燥される。これに
より、アラミドハニカム1のセル壁2の外表面に、補強
用の樹脂16が付着,含浸せしめられる。それから、ア
ラミドハニカム1は、図4の(1)図,(2)図に示し
たように、カッター18を用いて所定厚さに切断され、
製品化される。
【0023】図示例では、このような展張法によりアラ
ミドハニカム1が製造される。なお、このような展張法
によらず、コルゲート法によって、アラミドハニカム1
を製造することも可能である。コルゲート法について概
説しておくと、コルゲート法では、まず前述により得ら
れたアラミドシート7を、コルゲート成形装置の1対の
ギヤやラック間に供給して、加熱加圧することにより、
波形の凹凸が連続的に折曲形成されたアラミド波板を成
形する。それから、このように成形され,切断された複
数枚のアラミド波板を、上下相互間で、谷部と底部とを
合わせる位置関係で、波の半ピッチ分ずつずらせつつ重
積すると共に、接着剤11にて接着する。これにより、
条線状に接着されたアラミドシート7製のアラミド波板
をセル壁2とし、このセル壁2にて区画形成された中空
柱状の多数のセル3の平面的集合体よりなるハニカムコ
ア、つまりアラミドハニカム1が製造される。勿論、前
述した展張法に準じ、事後適宜、樹脂16の付着,含浸
等の事後処理が実施される。コルゲート法では、このよ
うにして、アラミドハニカム1が製造される。アラミド
ハニカム1の製造方法は、このようになっている。
【0024】次に、このように製造されたアラミドハニ
カム1について述べる。図4等に示したように、上述し
た展張法やコルゲート法により製造されたアラミドハニ
カム1は、条線状に接着されたセル壁2にて、各々独立
空間に区画形成された中空柱状の多数のセル3の平面的
集合体よりなる。そして、このアラミドハニカム1は、
セル壁2の母材として、アラミドシート7を用いられて
おり、このアラミドシート7は、図1の(3)図に示し
たように、パラ系アラミド繊維等のアラミド繊維4と、
パラ系アラミドパルプ等のアラミドパルプ5とが、硬化
したフェノール系樹脂,ビニル系樹脂等の水溶性の熱硬
化性樹脂よりなる樹脂6の接合力にて、不織紙としての
紙強度が確保されつつ、接合されてなる。なお、アラミ
ド繊維4としてパラ系アラミド繊維が用いられると共
に、アラミドパルプ5としてパラ系アラミドパルプが用
いられたパラ系のアラミドシート7を母材とした場合
は、パラ系のアラミドハニカム1が得られることにな
る。
【0025】ところで、このアラミドハニカム1も、他
の一般的なハニカムコアと同様、セル壁2そしてセル3
の断面形状は、図示の正六角形状のものが代表的である
が、これによらず、台形状,略三角形状,略四角形状,
その他各種形状のものも可能である。又、このアラミド
ハニカム1も、一般的なハニカムコアと同様に、重量比
強度に優れ、軽量であると共に高い剛性・強度を備え、
更に、整流効果,平面精度,保温性,遮音性にも優れ、
単位容積当たりの表面積が大である、等々の特性が知ら
れ、広く各種の構造材として使用される。そしてアラミ
ドハニカム1は、アラミドシート7を母材としているこ
とに鑑み、特に、難燃性や引張り,剪断,圧縮等の機械
的強度に優れている。又、これらの特性は、パラ系のア
ラミドシート7を母材としたパラ系のアラミドハニカム
1の場合、例えばアラミド繊維4としてパラ系アラミド
繊維を用いると共に、アラミドパルプ5としてパラ系ア
ラミドパルプを用いた場合において、特に顕著となる。
アラミドハニカム1は、このようになっている。
【0026】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このアラミドハニカム
1は、このように、従来必須的とされた250℃以上の
高温で加熱加圧するカレンダー加工を行うことなく得ら
れたアラミドシート7を、セル壁2の母材としてなる。
すなわち図1の(3)図に示したように、アラミド繊維
4とアラミドパルプ5とが樹脂6にて接合されたアラミ
ドシート7、例えば、パラ系アラミド繊維とパラ系アラ
ミドパルプとが、水溶性の熱硬化性樹脂にて接合された
パラ系のアラミドシート7を、このアラミドハニカム1
は、セル壁2の母材として採用してなる。そしてアラミ
ドシート7は、主成分たるアラミド繊維4と、機械的・
機構的なつなぎ・バインダーとして機能するアラミドパ
ルプ5とを、化学的・空間的なつなぎ・バインダーとし
て機能する樹脂6の接合力にて、結合してなる。又、こ
のアラミドシート7は、このようなアラミド繊維4とア
ラミドパルプ5と樹脂6とを混合して、従来より一般的
な抄紙方法にて抄紙した後、70℃から150℃程度の
温度で加熱して、樹脂6を(溶融),硬化させることに
より、更には反応促進剤を使用して硬化させることによ
り、硬化した樹脂6の接合力にて、不織紙としての紙強
度が確保されつつ、製造される。
【0027】そして、このアラミドハニカム1は、この
ようなアラミドシート7をセル壁2の母材として用いて
なり、従来より一般的な展張法等にて製造される。展張
法では、図2の(1)図,(2)図,(3)図や図3の
(1)図等に示したように、アラミドシート7に条線状
に接着剤11を塗布して、半ピッチずつずれた位置関係
で重積,接着した後、引張力を加えて展張する。なお事
後、図3の(2)図,図4の(1)図,(2)図等に示
したように、適宜、樹脂16の付着,含浸や切断等の事
後処理が実施される。もって、製造されたアラミドハニ
カム1例えばパラ系のアラミドハニカム1は、アラミド
シート7例えばパラ系のアラミドシート7をセル壁2と
し、接着剤11にて条線状に接着されたセル壁2にて区
画形成された、中空柱状の多数のセル3の平面的集合体
よりなる。さてそこで、このアラミドハニカム1にあっ
ては、次の第1,第2,第3のようになる。
【0028】第1に、このアラミドハニカム1の母材た
るアラミドシート7は、アラミド繊維4,アラミドパル
プ5,樹脂6等を混合して抄紙すると共に、樹脂6を硬
化させその接合力にて紙強度が確保されている。つま
り、このアラミドシート7は、図1の(1)図,(2)
図等に示したように、従来より一般的な抄紙設備を用
い、従来より公知の抄紙方法を実施することにより、そ
して樹脂6を硬化させるための加熱や反応促進剤を付加
するだけで、簡単容易に製造される。勿論、このような
アラミドシート7を母材としたアラミドハニカム1も、
従来より公知の展張法やコルゲート法により、簡単容易
に製造される。
【0029】第2に、このアラミドハニカム1は、この
ようなアラミドシート7を母材としてなる。そして、こ
のように母材として供されるアラミドシート7の外表面
は、それ自体の製造工程において必須的に加圧されるこ
ともなく、本来の粗面化された状態を維持している。従
って、展張法やコルゲート法によるアラミドハニカム1
の製造に際し、このように粗面化された状態を維持して
いるアラミドシート7の外表面に対し、図2の(1)図
に示したように、接着剤11が、何ら支障なく確実かつ
スムーズに塗布されて、染み込むようになる。もって、
このアラミドハニカム1は、母材たるアラミドシート7
間、つまりセル壁2間の接着剤11による接着力に優れ
ている。
【0030】第3に、このアラミドハニカム1にあって
は、このように、その母材たるアラミドシート7が、そ
れ自体の製造工程において加圧されることなく、本来備
えている柔軟性をそのまま維持している。従って、アラ
ミドハニカム1の代表的な製造方法である展張法を実施
する際に、その母材たるアラミドシート7は、図3の
(1)図に示したように、引張力を加えることによりス
ムーズに展張される。つまり所期のごとく、接着剤11
による接着箇所に沿って折曲され、接着箇所以外が分
離,離隔される。もって、このアラミドハニカム1は、
母材たるアラミドシート7間つまりセル壁2間の接着箇
所に、展張時や事後において剥がれが生じることは、確
実に回避される。
【0031】次に、本発明の実施データについて述べて
おく。まず、母材たるアラミドシート7について述べ
る。アラミドシート7に関しては、アラミド繊維4と
してパラ系アラミド繊維を用い、アラミドパルプ5と
してパラ系アラミドパルプを用い、樹脂6としてフェ
ノール樹脂を用いた。そして、このようなパラ系のアラ
ミドシート7について、その構成比率を3例に変化さ
せ、重量比で、パラ系アラミド繊維よりなるアラミド
繊維4が、50%,35%,10%の3例、それぞれ対
応して、パラ系アラミドパルプよりなるアラミドパル
プ5が、20%,35%,60%の3例、いずれの例も
樹脂6が30%、に設定した。すると、いずれの例で
も、得られたアラミドシート7は、密度が、0.15 g
/cm3 から0.4 g/cm3 程度であると共に、次の表1
に示したように、引張強度が、抄紙方向A(図1の
(1)図,(2)図,(3)図を参照)又は抄紙方向A
と直交する直交方向D(図1の(2)図,(3)図を参
照)の少なくともいずれか一方向について、1.0kg/
cm以上となった。つまり、前述したこの種従来例アラミ
ドシート、つまり加熱加圧するカレンダー加工を実施し
たアラミドシートの密度が、その構成内容や構成比率を
問わず0.45 g/cm3 と高密度であったのに比し、こ
のアラミドシート7は、一層の軽量化が実現されると共
に、同程度以上の引張強度を備えるに至っている。
【0032】
【表1】
【0033】次に、このようなアラミドシート7を母材
としたアラミドハニカム1については、次のとおり。す
なわち、このアラミドハニカム1は、上述した3例の構
成比率のアラミドシート7を、それぞれのセル壁2の母
材としつつ、展張法にて製造し、事後処理として、フェ
ノール系樹脂よりなる樹脂16(図3の(2)図を参
照)を、そのセル壁2の外表面に付着,含浸せしめた。
すると、いずれにしても、このアラミドハニカム1は、
密度が3pcf (つまりポンド・キュービック・フィート
lb/ft3 )程度のものにおいて、次の表2,表3,
表4に示したように、圧縮強度が、220psi から45
0psi (つまりポンド・スクエア・インチp/i2)程度
であり、又、展張方向Cの剪断強度が、80psi から1
50psi 程度であり、かつ、展張方向Cと直交する直交
方向E(図3の(1)図を参照)の剪断強度が、150
psi から300psi 程度となった。なお、展張方向Cの
弾性率・ヤング率は、3000psi から8000psi 程
度であり、かつ、展張方向Cと直交する直交方向Eの弾
性率・ヤング率は、8000psi から20000psi 程
度となった。このように、このアラミドハニカム1は、
上述したアラミドシート7を母材として用いたことによ
り、一層の軽量化が実現されると共に、引張り,圧縮,
剪断等の機械的強度に極めて優れている。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【発明の効果】本発明に係るアラミドハニカムは、以上
説明したように、従来必須的とされたカレンダー加工を
行うことなく、代わりに、請求項1では、パラ系アラミ
ド繊維とパラ系アラミドパルプとが、水溶性の熱硬化性
樹脂にて接合されたパラ系のアラミドシートを、セル壁
の母材として採用したこと、を特徴とする。請求項2で
は、アラミド繊維とアラミドパルプとが、硬化された樹
脂の接合力にて不織紙としての紙強度が確保されたアラ
ミドシートを、セル壁の母材として採用したこと、を特
徴とする。そこで本発明は、次の効果を発揮する。
【0038】第1に、コスト面に優れている。すなわ
ち、このアラミドハニカムは、アラミド繊維とアラミド
パルプを樹脂の接合力にて接合してなるアラミドパルプ
を、セル壁の母材として用いてなる。そして、このアラ
ミドシートは、これらを混合して抄紙すると共に、樹脂
を硬化させその接合力にて紙強度が確保されており、一
般的な抄紙設備,加熱装置,反応促進剤等を用いること
により、簡単容易に製造され、製造コストが安価であ
る。もって、このようなアラミドシートをセル壁の母材
として用いるので、このアラミドハニカムも、コスト面
に優れている。
【0039】すなわち、このアラミドハニカムは、前述
したこの種従来例のように、ヒートロールにて加熱加圧
するカレンダー加工が必須的に実施されるアラミドシー
トを用いることなく、構成,製造される。つまり、極め
て高額であるカレンダー加工用の設備を用いることな
く、そしてコスト負担が大きいカレンダー加工を行うこ
となく、上述により簡単容易に製造されたアラミドシー
トを用いて構成,製造されるので、コスト面に優れてい
る。
【0040】第2に、セル壁間の接着強度に優れてい
る。すなわち、このアラミドハニカムは、アラミド繊維
とアラミドパルプを樹脂の接合力にて結合してなるアラ
ミドシートを、セル壁の母材として用いてなる。そし
て、このアラミドシートの外表面は、特に加圧されるこ
ともなく粗面化された状態のままとなっている。従っ
て、アラミドハニカムの製造に際し、このようなアラミ
ドシートの外表面に対し、接着剤が、条線状に何ら支障
なく確実かつスムーズに塗布されるようになる。もって
このアラミドハニカムは、母材たるアラミドシート間、
つまりセル壁間の接着強度に優れている。
【0041】すなわち、このアラミドハニカムは、前述
したこの種従来例のように、加熱加圧するカレンダー加
工が実施されたアラミドシートを用いないので、母材た
るアラミドシートがフィルム状化されてはおらず、アラ
ミドシートの外表面が、密に平坦で平滑化されているよ
うなこともない。もって、このアラミドハニカムは、前
述したこの種従来例に比し、接着剤が確実かつスムーズ
に塗布され、もって母材たるアラミドシート間つまりセ
ル壁間の接着強度が向上し、強度面に優れている。
【0042】第3に、セル壁間の剥がれも防止される。
すなわち、このアラミドハニカムは、アラミド繊維とア
ラミドパルプを樹脂の接合力にて結合してなるアラミド
シートを、セル壁の母材として用いてなる。そして、こ
のアラミドシートは、特に加圧されることもなく、もっ
て、アラミドハニカムの製造時に必要な程度の柔軟性を
維持している。従って、アラミドハニカムの製造に際
し、この母材たるアラミドシートは引張力を加えること
によりスムーズに展張され、もって所期のごとく折曲,
分離,離隔される。そこで、このアラミドハニカムは、
母材たるアラミドシート間つまりセル壁間の接着箇所
に、剥がれが発生しやすいこともない。
【0043】すなわち、このアラミドハニカムは、前述
したこの種従来例のように、加熱加圧するカレンダー加
工が実施されたアラミドシートを用いないので、母材た
るアラミドシートが全体的に密度高くフィルム状化され
てはおらず、アラミドシートがフラットな状態で過度に
剛性が高いようなこともない。もって、このアラミドハ
ニカムは、前述したこの種従来例のように、製造時にお
ける展張に際し、無理に引張力を加えることにより、母
材たるアラミドシート間つまりセル壁間の接着箇所に、
剥がれが発生しやすくなるようなことはなく、品質面に
優れている。このように、この種従来例に存した課題が
すべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著に
して大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアラミドハニカムについて、発明
の実施の形態の説明に供し、(1)図は、アラミドシー
トの製造工程の側面説明図、(2)図は、同平面説明
図、(3)図は、得られたアラミドシートの要部を拡大
した平面説明図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、アラミドハ
ニカムの製造工程において、(1)図は、アラミドシー
トに接着剤を条線状に塗布する工程の斜視図、(2)図
は、アラミドシートを重積する工程の斜視図、(3)図
は、重積した後に接着する工程の斜視図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、アラミドハ
ニカムの製造工程において、(1)図は、重積,接着さ
れたアラミドシートを展張する工程の斜視図、(2)図
は、樹脂を含浸する工程の斜視図である。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、アラミドハ
ニカムの製造工程において、(1)図は、切断する工程
の斜視図、(2)図は、得られたアラミドハニカムの斜
視図である。
【符号の説明】
1 アラミドハニカム 2 セル壁 3 セル 4 アラミド繊維 5 アラミドパルプ 6 樹脂 7 アラミドシート 8 液槽 9 分離シート 10 固形成分 11 接着剤 12 リール 13 塗布ロール 14 圧接ロール 15 接着剤槽 16 樹脂 17 浴槽 18 カッター A 抄紙方向 B 重積方向 C 展張方向 D 直交方向 E 直交方向

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 条線状に接着されたセル壁にて区画形成
    された、中空柱状の多数のセルの平面的集合体よりなる
    アラミドハニカムであって、 該セル壁の母材として、アラミド繊維とアラミドパルプ
    とが樹脂にて接合されたアラミドシートが、用いられて
    おり、 母材として用いられる該アラミドシートについて、該ア
    ラミド繊維としては、細かく切断されたパラ系アラミド
    繊維が用いられ、該アラミドパルプとしては、細かく切
    断されたパラ系アラミドパルプが用いられ、該樹脂とし
    ては、フェノール系樹脂,ビニル系樹脂,その他の水溶
    性の熱硬化性樹脂が用いられていること、を特徴とする
    アラミドハニカム。
  2. 【請求項2】 条線状に接着されたセル壁にて区画形成
    された、中空柱状の多数のセルの平面的集合体よりなる
    アラミドハニカムであって、 該セル壁の母材として、アラミド繊維とアラミドパルプ
    とが樹脂にて接合されたアラミドシートが、用いられて
    おり、 母材として用いられる該アラミドシートは、該アラミド
    繊維と該アラミドパルプと該樹脂が、混合されて抄紙さ
    れると共に、ヒートロールにて加熱加圧するカレンダー
    加工が行われず、硬化された該樹脂の接合力にて不織紙
    としての紙強度が確保されていること、を特徴とするア
    ラミドハニカム。
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