JP3321141B2 - アラミドハニカムおよびその製造方法 - Google Patents

アラミドハニカムおよびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アラミドハニカム
およびその製造方法に関する。すなわち、母材にアラミ
ドシートが用いられたハニカムコア、およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、前提技術について述べる。条線状
に接着されたセル壁にて区画形成された、中空柱状の多
数のセルの集合体よりなるハニカムコアにおいて、その
セル壁の母材として、アラミドシートが用いられること
も多い。すなわち、ナイロン系樹脂よりなるアラミドシ
ート、特にパラ系のアラミドシートは、難燃性,強度,
その他に優れた特性を備えており、ハニカムコアの母材
として従来より使用されている。さて、このアラミドシ
ートを母材としたハニカムコア(以下単にアラミドハニ
カムと称する)としては、特開平4−226745が知
られている。この特開平4−226745に示されたア
ラミドハニカムにおいて、まず、母材たるアラミドシー
トは、0%から50%の重量比よりなるバインダーと、
50%から100%の重量比よりなるパラ系アラミド繊
維とを含有,複合してなる。そして、後処理として補強
用の樹脂が付着,含浸せしめられたアラミドハニカムに
おいて、このパラ系アラミド繊維は、20%から80%
の重量比よりなる。
【0003】ところで、このアラミドハニカムについて
は、従来次の,,の難点が指摘されていた。 まず、アラミドシートの地合が悪い、という難点があ
った。すなわち、多量の繊維つまり50%以上含浸され
たパラ系アラミド繊維は、取り扱い上、嵩張りやすい。
そこで、アラミドシートとして抄紙する際、水等の抄紙
液に均一にかく拌されにくく、フィルター上に分散して
抄き取ることが困難である。もって、抄紙されたアラミ
ドシートは、パラ系アラミド繊維の分散性が悪く、紙密
度が不揃いでバラツキがある等、地合が悪い。そこで、
パラ系アラミド繊維の多い部分と少ない部分とで、しわ
等が発生し、アラミドハニカムの製造に際し、取り扱い
性が悪いと共に、大きなピンホールが生じてしまい接着
剤が裏抜けすることもある等、アラミドハニカムの製造
に支障が生じることもあった。
【0004】更に、アラミドシートの紙強度にも難点
があった。すなわち、多量の繊維つまり50%以上のパ
ラ系アラミド繊維を含有しているので、フリーネス(水
保持性,濾水度)が悪く、アラミドシートとしての抄紙
に際し、水等の抄紙液中に混入されているバインダーの
定着性が低下する。そしてバインダーが、パラ系アラミ
ド繊維に定着,複合せず流れ落ちてしまうので、アラミ
ドシートの紙強度が低下してしまう。もって、このよう
なアラミドシートを母材とした場合、アラミドハニカム
の製造に支障が生じることがあった。
【0005】更に、アラミドシートの紙厚が厚くな
る、という難点もあった。すなわち、繊維は復元性が高
いが、このアラミドシートは多量の繊維つまり50%以
上のパラ系アラミド繊維を含有しているので、抄紙後に
復元して紙厚が増加し、紙密度が大幅に低下してしま
う。そこで、このように紙厚の厚いアラミドシートは、
ハニカムコア(アラミドハニカム)の母材としては不適
切である、という指摘もあった。前提技術は、このよう
になっていた。
【0006】次に、従来例について述べる。上述した
,,のように、特開平4−226745のアラミ
ドハニカムについては、母材たるアラミドシートに起因
し、各種の難点が指摘されていた。そこで、これらに対
処すべく、この種従来例では、バインダーとして機能す
るメタ系アラミドパルプを用いると共に高温,高圧下で
カレンダー加工したアラミドシートが、母材として採用
されるようになり、もってアラミドハニカムが製造され
ていた。すなわち、アラミドシートとして、主成分たる
50%以上のパラ系アラミド繊維と共に、定着性に優れ
たメタ系アラミドパルプをバインダーとして用いること
により、前記の定着量の不足,紙強度の難点を克服せ
んとする。又、抄紙後のアラミドシートについて、高圧
かつ高温下でカレンダー加工を行い、もって前記の紙
厚,紙密度の難点を、薄いフィルム状とすることにより
克服せんとした、アラミドハニカムが提供されていた。
【0007】なお第1に、メタ系アラミドパルプは、軟
化温度が200℃以上と高く、水等の抄紙液を150℃
以下の温度で最後に乾燥する通常の抄紙方法では、抄紙
されたアラミドシートでは、パラ系アラミド繊維とメタ
系アラミドパルプとが絡み合っているだけとなる。つま
りメタ系アラミドパルプは、一般のバインダーのよう
に、液状でパラ系アラミド繊維に結合,複合される訳で
はなく、そのままでは、アラミドハニカムの製造に必要
な紙強度が得られない。そこでこの面からも、上述した
高圧かつ高温下でのカレンダー加工が実施されていた。
すなわち、抄紙後のアラミドシートは、29.4×10
N/m(300kg/cm)の高圧の線圧条件下、か
つ300℃前後の高温の温度条件下で、カレンダー加工
されていた。もってメタ系アラミドパルプを、軟化,溶
融,流動化せしめた後に硬化せしめることにより、一般
のバインダーと同様に機能せしめて、アラミドハニカム
の製造に必要な紙強度を得ていた。
【0008】なお第2に、このようなアラミドシートを
母材としつつ、アラミドハニカムは、従来より一般的な
展張法により、製造されていた。すなわち、このような
アラミドシートに対し条線状に接着剤を塗布した後、各
アラミドシートを、接着剤が半ピッチずつずれた位置関
係で重積してから、加圧,加熱することにより、重積さ
れた各アラミドシート間を接着する。それから、重積方
向に引張力を加えて展張することにより、各アラミドシ
ートをセル壁としたアラミドハニカムを得ていた。そし
て、このように得られたアラミドハニカムについては、
ハニカム強度を高めるため後処理として、セル壁に補強
用の樹脂が付着,含浸せしめられていた。従来例は、こ
のようになっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。第1
に、前記の地合の悪さの難点は、何ら改善されていな
かった。すなわち、依然として分散性が悪く偏在してい
るパラ系アラミド繊維の間を、高圧,高温のカレンダー
加工により流動化したメタ系アラミドパルプが、埋めて
いるに過ぎない。そこで、このようなアラミドシート
は、紙密度が不揃いでバラツキが目立ち、カレンダー加
工後も、パラ系アラミド繊維の多い部分と少ない部分と
で熱収縮が異なっており、事後の冷却段階で熱収縮が全
体的に均一とならない。もって、この種従来例で使用さ
れていたアラミドシートは平滑とはならず、しわ等が発
生しやすく、アラミドハニカムの製造に際し、取り扱い
性が悪く精度に不安が生じ重積しにくい、等の問題が指
摘されていた。更に、アラミドシートに大きなピンホー
ルが生じてしまうことさえあり、アラミドハニカムの製
造に際し、表面に条線状に塗布された接着剤が、事後の
加圧,加熱により裏面に裏抜けし、もって、母材として
重積された各アラミドシートが、ブロック状に接着され
てしまい展張できない、という事態さえ発生することが
あった。
【0010】第2に、コスト面にも問題が指摘されてい
た。すなわち、この種従来例で使用されていたアラミド
シートは、価格の高いメタ系アラミドパルプを必須的に
用いてなる。そこで、このようなアラミドシートを母材
としたアラミドハニカムについても、その分だけコスト
高となる、という問題が指摘されていた。更に、このア
ラミドシートについては、母材として使用する前に、必
須的に高圧条件かつ高温条件下でカレンダー加工を行う
ので、その分だけ、アラミドハニカムがコスト高とな
る、という問題も生じていた。
【0011】第3に、アラミドハニカムのハニカム強度
に、重大な欠陥が指摘されていた。すなわちこの種従来
例では、母材たるアラミドシートは、10×10N/
m(300kg/cm)の高圧の線圧条件下、かつ30
0℃前後の高温の温度条件下でカレンダー加工が行わ
れ、溶融,流動化,硬化するメタ系アラミドパルプによ
り、気孔の存しないムクの状態とされる。この種従来例
では、母材として用いられるアラミドシートについて、
外表面から内部に至る連続した多数の気孔は、形成,残
存していなかった。さて、このようなアラミドシートを
母材として製造されたアラミドハニカムについては、成
形後の後処理として、アラミドシートよりなるセル壁に
対し、補強用の樹脂が付着せしめられる。そして、この
種従来例では、このようにハニカム強度を高めるべく付
着せしめられた補強用の樹脂は、セル壁つまりアラミド
シートの外表面に、付着しているに過ぎない。樹脂は、
外表面のみを付着して覆い、内部へは浸透,含浸されな
い。つまり、この種従来例では、セル壁のアラミドシー
トには気孔が残存しておらず、その外表面に付着せしめ
られた補強用の樹脂は、そのまま外表面のみに止まり、
内部へは浸透,含浸されていなかった。
【0012】その結果、この種従来例のアラミドハニカ
ムは、外力により、容易に圧縮破壊や剪断破壊しやす
く、ハニカム強度に不安が指摘されていた。すなわち、
外力が加わった際、補強用に付着されていた樹脂層は、
セル壁のアラミドシートの外表面との間の界面で剥がれ
やすく、補強用として有効に作用しないことが多かっ
た。このように、この種従来例のアラミドハニカムにつ
いては、補強用の樹脂が層間剥離しやすく、ハニカム強
度に大きな難点があった。又、このようなハニカム強度
面をカバーするためには、アラミドハニカムのセル密度
を密にしなければならず、アラミドハニカムの重量が重
くなる、という難点が生じることになる。
【0013】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、パラ系
アラミドパルプ、バインダー、更には適宜、パラ系アラ
ミドパルプに対し40%以下の重量比のパラ系アラミド
繊維、等を含有,複合したパラ系のアラミドシートを、
母材として用いてなる。そして、19.6×10N/
m以上の線圧,150℃以上の温度でカレンダー加工す
ると共に、20%から60%の体積比の多くの気孔を、
形成,残存調整せしめてなり、後処理として付着,含浸
せしめられる補強用の樹脂が、各気孔中にも50%以上
充填されていること、を特徴とする。もって第1に、母
材の地合等が向上し、スムーズに製造でき、第2に、コ
スト面に優れ、第3に、優れたハニカム強度を備えてな
る、パラ系のアラミドハニカムおよびその製造方法を提
案することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のアラミドハニカムは、セル壁にて区画形成された中空
柱状の多数のセルの集合体よりなる。そして、該セル壁
の母材としてアラミドシートが用いられており、該アラ
ミドシートは、パラ系アラミドパルプとバインダーとを
含有,複合し、カレンダー加工されると共に多くの気孔
を備えてなる。かつ、該アラミドシートよりなる該セル
壁について、補強用の樹脂が付着,含浸せしめられてお
り、各該気孔中にも該樹脂が充填されていること、を特
徴とする。
【0015】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2のアラミドハニカムは、請求項1
に記載したアラミドハニカムにおいて、母材たる該アラ
ミドシートは、更にパラ系アラミド繊維も含有,複合し
てなること、を特徴とする。請求項3については次のと
おり。すなわち、この請求項3のアラミドハニカムは、
請求項2に記載したアラミドハニカムにおいて、該パラ
系アラミド繊維は、ステーブル状やフロック状をなす短
繊維よりなると共に、該パラ系アラミドパルプと該パラ
系アラミド繊維の合計量の40%以下の重量比よりな
る。かつ該バインダーは、該パラ系アラミドパルプと該
パラ系アラミド繊維の合計量に対し、5%から20%の
重量比よりなること、を特徴とする請求項4については
次のとおり。すなわち、この請求項4のアラミドハニカ
ムは、請求項1に記載したアラミドハニカムにおいて、
各該気孔は、該アラミドシートの外表面から内部にかけ
て形成されており、20%から60%の体積比よりなる
こと、を特徴とする。請求項5については次のとおり。
すなわち、この請求項5のアラミドハニカムは、請求項
1に記載したアラミドハニカムにおいて、補強用の該樹
脂は、各該気孔の容積合計に対し50%以上の割合で充
填されていること、を特徴とする。
【0016】請求項6については次のとおり。すなわ
ち、この請求項6のアラミドハニカムの製造方法では、
まず、パラ系アラミドパルプとパラ系アラミド繊維とバ
インダーとを含有,複合して抄紙されたアラミドシート
を準備し、次に、該アラミドシートをカレンダー加工す
ると共に、多くの気孔を形成,残存調整せしめる。それ
から、該アラミドシートを母材として条線状に接着剤を
配設した後、該母材を、該接着剤が半ピッチずつずれた
位置関係で重積してから、加圧,加熱することにより該
母材間を接着する。それから、重積方向に引張力を加え
て展張することにより、該母材をセル壁とし、該セル壁
にて区画形成された中空柱状の多数のセルの集合体より
なる、アラミドハニカムを成形したする。そして、後処
理として該アラミドハニカムについて、該セル壁に補強
用の樹脂が付着,含浸せしめられ、各該気孔中にも該樹
脂が充填されること、を特徴とする。請求項7について
は次のとおり。すなわち、この請求項7のアラミドハニ
カムは、請求項6に記載したアラミドハニカムの製造方
法において、カレンダー加工は、19.6×10N/
m以上の線圧条件下、かつ150℃以上の温度条件下で
行われること、を特徴とする。
【0017】本発明は、このようになっているので、次
のようになる。このアラミドハニカムおよびその製造方
法では、主成分たる60%から100%の重量比のパラ
系アラミドパルプと、40%から0%の重量比のパラ系
アラミド繊維と、これらの合計量に対し5%から20%
の重量比のバインダーと、を含有,複合したアラミドシ
ートを用いてなる。そしてこのアラミドシートは、1
9.6×10N/m以上の線圧条件下かつ150℃以
上の温度条件下でカレンダー加工されると共に、その
際、20%から60%の体積比で形成,残存調整された
多くの気孔を備えてなる。そして、このアラミドシート
を母材とし、→条線状に接着剤を配設して、→半ピッチ
ずつずれた位置関係で重積してから、→加圧,加熱する
ことにより、→母材間を接着してから、→重積方向に引
張力を加えて展張することにより、→母材をセル壁とし
たアラミドハニカムが成形される。
【0018】更に後処理として、成形されたアラミドハ
ニカムについて、セル壁に補強用の樹脂が付着,含浸せ
しめられ、各気孔中にも50%以上の割合で、補強用の
樹脂が充填されている。そこで、このアラミドハニカム
にあっては、まず、セル壁内部まで充填,浸透した補強
用の樹脂により、セル壁つまりアラミドシートを構成す
るパラ系アラミドパルプ,パラ系アラミド繊維,バイン
ダー等が、相互に強力に結合されている。更にこれと共
に、セル壁外表面を付着,被覆する補強用の樹脂と、セ
ル壁内部まで充填,浸透した補強用の樹脂とが、3次元
で強力に結合されている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,
図3,図4,図5,図6,図7等は、本発明の実施の形
態の説明に供する。そして、図1の(1)図は、アラミ
ドシートの抄紙工程の側面説明図、(2)図は、得られ
たアラミドシートの平面説明図、(3)図は、カレンダ
ー加工工程の斜視図である。図2の(1)図は、アラミ
ドシートの拡大した平面説明図、(2)図は、アラミド
シートの拡大した断面説明図である。図3の(1)図
は、接着剤の配設工程の斜視図、(2)図は、重積工程
の斜視図、(3)図は、加圧,加熱工程の正面図であ
る。図4の(1)図は、展張工程の斜視図、(2)図
は、補強用樹脂の付着,含浸工程の斜視図、(3)図
は、乾燥工程の斜視図である。図5の(1)図は、アラ
ミドハニカムの斜視図、(2)図は、そのセル壁の拡大
した断面説明図である。図6の(1)図は、アラミドハ
ニカムの圧縮強度とアラミドシートの気孔率との関係の
1例を示すグラフ、(2)図は、アラミドハニカムの圧
縮強度とアラミドシートの気孔率との関係の他の例を示
すグラフである。図7の(1)図は、アラミドハニカム
の圧縮強度とパラ系アラミド繊維の量との関係を示すグ
ラフ、(2)図は、アラミドハニカムの剪断強度(W方
向)とパラ系アラミド繊維の量との関係を示すグラフ、
(3)図は、アラミドハニカムの剪断強度(L方向)と
パラ系アラミド繊維の量との関係を示すグラフである。
【0020】まず、アラミドシート1の組成について述
べる。図2に示したように、母材として用いられるこの
アラミドシート1は、パラ系アラミドパルプ2と、必要
に応じ混入されるパラ系アラミド繊維3と、バインダー
4とを、含有,複合してなる。まず、パラ系アラミドパ
ルプ2は、例えば、ナイロン系樹脂の繊維たるパラ系ア
ラミド繊維3を原材料とし、これを硫酸溶液等中で薬液
処理すると共に、切断器を用い細かく切断するチョップ
加工を施して得られる。そして、絡まりやすい極細の巻
毛状をなし、例えば3mmから10mm程度の長さ、2
0フリーネスから700フリーネス(水保持性,濾水
度)のものが用いられる。このパラ系アラミドパルプ2
は、アラミドシート1の主成分として用いられ、パラ系
アラミドパルプ2とパラ系アラミド繊維3の合計量10
0%に対し、60%から100%の重量比(つまり、1
00:60以上の割合)で用いられる。
【0021】パラ系アラミド繊維3は、切断器を用い細
かく切断するチョップ加工が施されてなり、例えば3m
mから10mm程度の長さの細毛状、つまりフロック状
やステーブル状の短織状をなす。又、0.3デニールD
から3.0デニールDの太さのものが使用される(90
00m当たりの重さが1gのとき、1デニールD)。こ
のパラ系アラミド繊維3は、アラミドシート1におい
て、パラ系アラミドパルプ2とパラ系アラミド繊維3の
合計量100%に対し、0%から40%の重量比で用い
られる(つまり、100:40以下の割合で用いられ
る)(後述の実施例を参照)。
【0022】バインダー4は、化学的つなぎ,結合材と
して用いられ、パラ系アラミドパルプ2やパラ系アラミ
ド繊維3間を、加熱による軟化,溶融,硬化にて接合,
結合し、アラミドシート1に不織紙としての紙強度を付
与する。このバインダー4としては樹脂系のものが使用
され、例えば、PVA(ポリビニルアルコール)樹脂等
のビニル系樹脂,フェノール系樹脂,アクリルエステル
系樹脂,その他の水溶性の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂
が用いられる。そしてバインダー4は、抄紙に際し水等
の抄紙液に分散・エマルジョン化される。このバインダ
ー4は、アラミドシート1において、パラ系アラミドパ
ルプ2とパラ系アラミド繊維3の合計量100%に対
し、5%から20%の重量比で用いられる(つまり、1
00:5から100:20の割合で用いられる)。重量
比が5%未満の場合は、接合,結合力が不足し、20%
を越える場合は、流れ出てしまい抄紙に支障が生じる。
なお、バインダー4としてPVA樹脂のようにカレンダ
ー加工用の金属ロール5(図1の(3)図を参照)に対
し付着性が強いものが使用される場合は、金属ロール5
表面について、予め離型剤が塗布されるかテフロン加工
が施される。アラミドシート1は、このようなパラ系ア
ラミドパルプ2,パラ系アラミド繊維3,バインダー4
等を、含有,複合してなる。アラミドシート1の組成
は、このようになっている。
【0023】次に、アラミドシート1の抄紙について述
べる。図1の(1)図,(2)図に示したように、この
抄紙は、従来より一般的な抄紙設備を用い、木材(セル
ロース繊維・狭義のパルプ)を原材料とした、従来より
公知の抄紙方法(離解→叩解→抄紙→乾燥)を実施する
こと、により行われる。まず、パラ系アラミドパルプ
2,パラ系アラミド繊維3,バインダー4等が、液槽6
中に投入されて、かく拌,分散,混合され離解される。
液槽6中には予め、水や水に有機系溶液を加えた抄紙液
が配されている。
【0024】次に、パラ系アラミドパルプ2,パラ系ア
ラミド繊維3,バインダー4等の混合液が、濾過用フィ
ルターたる分離シート7を利用して、アラミドシート1
を構成することになる固形成分8と、液分とに分離され
る。図示例では、傾斜した無端ベルト状の分離シート7
が用いられており、分離シート7が液槽6中から液槽6
上へと走行して行くことにより、分離シート7上に固形
成分8が吸着,分離され、液分は、分離シート7を通過
して流下,分離される。それから、このように分離され
ると共にまだ濡れた状態の固形成分8は、バキュームや
プレスにより水を除去された後、ドラムロールに巻かれ
ると共にドライヤーにより例えば100℃から150℃
程度で加熱される。この加熱により、固形成分8につい
て液分の乾燥が行われ、もって、パラ系アラミドパルプ
2,パラ系アラミド繊維3,バインダー4等を含有した
組成よりなるアラミドシート1(図2を参照)が得られ
る。アラミドシート1は、このように抄紙される。
【0025】次に、カレンダー加工について述べる。図
1の(3)図に示したように、上述により抄紙されたア
ラミドシート1は、加熱された金属ロール5間を通して
圧延することにより、カレンダー加工され、もって、
イ.樹脂系のバインダー4の軟化,溶融,硬化による不
織紙としての紙強度の付与と、ロ.全体的に平滑で極め
て薄い紙厚にフィルム状化する処理と、ハ.気孔9の形
成,残存調整と、が行われる。このカレンダー加工は、
金属ロール5間における19.6×10N/m(20
0kg/cm)以上の線圧条件下、かつ金属ロール5の
150℃以上の温度条件下で行われるが、具体的条件
は、後述するようにアラミドシート1の組成等によって
異なる。なお、線圧条件が19.6×10N/m未満
の場合は、アラミドシート1の紙密度が低く紙厚が厚く
なり過ぎて薄いフィルム状とはならず、ハニカム製造に
不適となる。線圧条件の上限は、39.2×10N/
m(400kg/cm)程度である。又、温度条件が1
50℃未満の場合は、バインダー4の軟化,溶融が不能
となる。温度条件の上限は、300℃程度である。
【0026】図2の(2)図に示したように、気孔9
は、抄紙されたアラミドシート1のカレンダー加工に際
し、アラミドシート1の外表面から内部にかけて連続し
た細孔空間として、多数形成,残存調整される。つまり
気孔9は、パラ系アラミドパルプ2とパラ系アラミド繊
維3間において軟化,溶融,硬化したバインダー4の間
隙として、カレンダー加工にかかわらず形成され残存す
る。そして、アラミドシート1全体に対する各気孔9の
気孔率は、20%から60%の体積比よりなる。この気
孔率Aは、JIS P8111又はISO 187に基づ
いて測定したアラミドシート1の紙厚tmmと紙面積s
と、パラ系アラミドパルプ2,パラ系アラミド繊維3,
バインダー4等の素材密度の合計とを乗じて、まず、気
孔率0%の紙重量Mを算出し、次に、実際の紙重量mを
求めて、紙重量mを紙重量Mで除して求めた値である。
つまり、次の数式1で表わされる。
【0027】
【数1】A=m/M×100
【0028】なお、各気孔9のアラミドシート1全体に
対して占める割合は、このような気孔率によらず、紙密
度によって表現することもできる。すなわち、気孔率2
0%から60%は、紙密度0.9g/cmから0.4
g/cm程度に、ほぼ相当する。この紙密度B(g/
cm)は、JIS P8124に基づいて測定したア
ラミドシート1の坪量Cを、JIS P8111又はI
SO 187に基づいて測定した紙厚tで除した値であ
る。つまり、次の数式2で表わされる。
【0029】
【数2】B=C/t
【0030】なお、各気孔9の気孔率が20%未満の場
合は、後述する補強用の樹脂10(図5の(2)図を参
照)の充填量が不足し、ハニカム強度が低下する。これ
に対し、気孔率が60%を越えた場合は、補強用の樹脂
10の充填量が過多となり、あたかもアラミドシート1
が樹脂10製のごとくなり、この面からハニカム強度が
低下する(後述する実施例を参照)。さてカレンダー加
工により、このような気孔9が形成,残存調整される
が、気孔率20%から60%間での具体的な気孔率は、
アラミドシート1の組成、つまりパラ系アラミドパルプ
2,パラ系アラミド繊維3,バインダー4等の組成や、
カレンダー加工の線圧条件や温度条件、等により設定さ
れる。つまり、組成を見てカレンダー加工の線圧条件や
温度条件を具体的に設定することにより、気孔9が、2
0%未満となったり60%を越えたりしないと共に、そ
の間における最適な気孔率にて形成,残存調整される。
そして、所定のハニカム強度を得るために必要な補強用
の樹脂10の充填量と充填率とを勘案することにより、
その為に必要な各気孔9の容積つまり最適な気孔率が決
定される。
【0031】例えばアラミドシート1が、300フリー
ネス(水保持性,濾水度)で100%の重量比のパラ系
アラミドパルプ2と、これに対し20%の重量比(つま
り、100:20の割合)のアクリスエステル系樹脂の
バインダー4と、を含有した組成の場合は、次のように
なる。まず、2本の金属ロール5を用い、19.6×1
N/m(200kg/cm)の線圧条件下、200
℃の温度条件下、50m/minから100m/min
の紙送り速度条件下で、カレンダー加工を行った所、気
孔率20%から35%(紙密度0.9g/cmから
0.7g/cm)の気孔9が、形成,残存調整され
た。これに対し、温度条件を150℃に変更した場合
は、気孔率40%から50%(紙密度0.6g/cm
から0.8g/cm)の気孔9が、形成,残存調整さ
れた。
【0032】次に、例えばアラミドシート1が、300
フリーネス(水保持性,濾水度)で60%の重量比のパ
ラ系アラミドパルプ2と、1.5デニールの太さで6m
mの長さの40%の重量比のパラ系アラミド繊維3と、
これらの合計量100%に対し20%の重量比(つま
り、100:20の割合)のアクリルエステル系樹脂の
バインダー4と、を含有した組成の場合は、次のように
なる。まず、前述と同様の2本の金属ロール5を用い、
19.6×10N/m(200kg/cm)の線圧条
件下、200℃の温度条件下、50m/minから10
0m/minの紙送り速度条件下で、カレンダー加工を
行った所、気孔率30%から50%(紙密度0.8g/
cmから0.6g/cm)の気孔9が、形成,残存
調整された。これに対し、温度条件を150℃に変更し
た場合は、気孔率40%から60%(紙密度0.7g/
cmから0.5g/cm)の気孔9が、形成,残存
調整された。気孔9は、このようになっている。カレン
ダー加工は、このように行われる。
【0033】次に、アラミドハニカム11の成形につい
て述べる。図3の(1)図,(2)図,(3)図,図4
の(1)図等に示したように、このアラミドハニカム1
1の製造方法では、上述により抄紙されると共にカレン
ダー加工されて準備され、多くの気孔9が形成,残存調
整せしめられたアラミドシート1を母材とし、次の,
,,の各工程を順次辿る展張方式により、アラミ
ドハニカム11が成形される。
【0034】まず、接着剤12配設工程について述べ
る。図3の(1)図に示したように、アラミドシート1
に対し、まず、条線状に接着剤12が配設される。すな
わち、準備された母材たるアラミドシート1に対し、接
着剤12が、塗布方式や印刷方式により、一定幅と一定
ピッチの条線状に配設される。接着剤12としては、エ
ポキシ系樹脂,フェノール系樹脂,アクリル系樹脂,ポ
リイミド系樹脂等が使用される。図示例では、リール1
3に巻かれた帯状のアラミドシート1が、フラットな帯
状に戻されて、塗布ロール14と圧接ロール15間に供
給される。そして、略歯車状をなす塗布ロール14を介
し、接着剤槽16中の接着剤12が、アラミドシート1
の片面に対し、短手方向に条線状に配設される。配設さ
れた接着剤12は、事後、乾燥される。
【0035】次に、重積工程について述べる。図3の
(2)図に示したように、アラミドシート1は、一定長
さ毎に切断された後、配設された接着剤12が半ピッチ
ずつずれた位置関係で、重積される。すなわち、の接
着剤12配設工程で、条線状に接着剤12が配設された
帯状の母材たるアラミドシート1は、一定長さ毎に切断
された後、例えば400枚程度の多数枚が、上下にブロ
ック状に重積される。図中17は、重積方向を示す。そ
してその際、図示例ではそれぞれ片面に条線状に配設さ
れていた接着剤12が、上下のアラミドシート1間で、
左右に互いに半ピッチずつずれた位置関係で、位置決め
される。
【0036】次に、接着工程について述べる。図3の
(3)図に示したように、重積された各アラミドシート
1は、加圧,加熱されることにより、接着される。すな
わち、の重積工程でブロック状に重積された母材たる
多数枚のアラミドシート1は、接着剤12の溶融温度で
加熱しつつ加圧するホットプレスにより、接着される。
つまり、条線状に配設されていた接着剤12が溶融,硬
化し、各アラミドシート1間が条線状に接着される。
【0037】次に、展張工程について述べる。図4の
(1)図に示したように、重積,接着された各アラミド
シート1は、重積方向に引張力を加えることにより、展
張される。すなわち、接着工程でブロック状に重積さ
れたまま接着された母材たる多数枚のアラミドシート1
は、重積方向17(図3の(2)図,(3)図では上下
方向、図4の(1)図では左右方向)を展張方向として
引張力を加えることにより、拡開され展張される。そし
て各アラミドシート1は、条線状の接着剤12による接
着部の縁に沿って折曲され、接着部以外の部分が、図4
の(1)図では左右方向の重積方向17に伸長を伴いつ
つ広がるように、分離,離隔される。このアラミドハニ
カム11の製造方法では、このような接着剤12配設
工程,重積工程,接着工程,展張工程等を、順次
辿る展張方式により、アラミドハニカム11が成形され
る。すなわち、図4の(1)図や図5の(1)図に示し
たように、条線状に接着されると共に展張された母材た
る各アラミドシート1を、セル壁18とし、セル壁18
にて区画形成された中空柱状の多数のセル19の平面的
集合体たる、アラミドハニカム11が成形される。アラ
ミドハニカム11は、このように成形される。
【0038】次に、後処理工程について述べる。図4
の(2)図,(3)図に示したように、このように成形
されたアラミドハニカム11は、後処理として、セル壁
18に補強用の樹脂10が付着,含浸せしめられ、前述
した各気孔9中にも樹脂10が充填される。このような
後処理工程について、更に詳述する。成形されたアラ
ミドハニカム11は、図4の(2)図に示したように、
補強用の樹脂10が貯溜された浴槽20中に浸漬され
る。補強用の樹脂10としては、フェノール系樹脂,エ
ポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂,その他の熱硬化性樹
脂や熱可塑性樹脂が選択使用される。そして、この補強
用の樹脂10は、15%から70%の重量比・固形分比
で溶剤に溶かした、ワニス状の液体として使用される。
【0039】そして、このような補強用の樹脂10中に
浸漬されたアラミドハニカム11は、アラミドシート1
を母剤としたセル壁18について、補強用の樹脂10
が、その外表面に付着,被覆されると共に、各気孔9中
にも充填され内部にも浸透,含浸する。しかる後、この
ように補強用の樹脂10が付着,含浸せしめられたアラ
ミドハニカム11は、浴槽20から取り出された後、図
4の(3)図に示したように、乾燥炉21において熱風
にて乾燥される。もって、溶剤が除去せしめられると共
に、付着,含浸された補強用の樹脂10が硬化つまりキ
ュアーせしめられる。なお、このような浴槽20への浸
漬と乾燥炉21による乾燥は、複数回繰り返され、もっ
てアラミドハニカム11について、補強用の樹脂10が
所定量付着,含浸せしめられる。
【0040】この補強用の樹脂10は、各気孔9の容積
合計に対し50%から100%の割合で充填される。す
なわち、前述した図2の(2)図に示したように、セル
壁18の母材たるアラミドシート1には、20%から6
0%の体積比つまり気孔率にて、多くの気孔9が形成,
残存調整されている。そして、図5の(2)図に示した
ように、補強用の樹脂10が、このような各気孔9の容
積合計に対し50%以上の割合で充填され、もってセル
壁18つまりアラミドシート1内部へも浸透,含浸され
る。図5の(2)図では、100%充填された例が示さ
れている。後処理工程は、このようになっている。
【0041】次に、アラミドハニカム11について述べ
る。さて、このアラミドハニカム11の製造方法では、
前述した,,,の各工程を辿って成形されたア
ラミドハニカム11について、後処理工程において、
補強用の樹脂10が付着,含浸せしめられる。このよう
にして、図5の(1)図等に示したアラミドハニカム1
1が製造される。このアラミドハニカム11は、セル壁
18にて区画形成された中空柱状の多数のセル19の平
面的集合体よりなり、セル壁18の母材としてアラミド
シート1が用いられている。そして、このアラミドシー
ト1は、60%から100%の重量比のパラ系アラミド
パルプ2と40%以下の重量比のパラ系アラミド繊維3
と、これらの合計量に対し5%から20%の重量比のバ
インダー4と、を含有,複合してなり、カレンダー加工
されると共に多くの気孔9を備えてなる。そして、アラ
ミドシート1よりなるセル壁18について、補強用の樹
脂10が付着,含浸せしめられており、各気孔9中にも
樹脂10が充填されている。
【0042】このアラミドハニカム11において、セル
壁18そしてセル19の断面形状は、図示の正六角形状
のものが代表的であるが、これによらず縦長や横長の六
角形状,その他の六角形状,台形状,略四角形状,その
他各種形状のものも可能である。そして、このアラミド
ハニカム11も、一般的なハニカムコアと同様に多くの
場合、その両開口端面たるセル端面に、それぞれ表面板
が接着され、もってハニカムサンドイッチパネルとし
て、使用に供される。そして、アラミドハニカム11や
そのハニカムサンドイッチパネルは、一般のものと同様
に、重量比強度に優れ、軽量であると共に高い剛性・強
度(ハニカム強度)を備えてなり、更に整流効果に優
れ、単位容積当たりの表面積が大である等々の特性を備
え、ハニカムサンドイッチパネルは、更に平面精度,保
温性,遮音性等にも優れており、もって、広く各種の構
造材として使用される。そしてアラミドハニカム11
は、パラ系のアラミドシート1を母材としているので、
特に難燃性や圧縮強度,剪断強度等のハニカム強度に優
れている。アラミドハニカム11は、このようになって
いる。
【0043】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このアラミドハニカム
11およびその製造方法では、主成分たる60%から1
00%の重量比のパラ系アラミドパルプ2と、適宜0%
から40%の重量比のパラ系アラミド繊維3と、これら
の合計量に対し5%から20%の重量比の樹脂系のバイ
ンダー4と、を含有,複合して抄紙されたアラミドシー
ト1を用いてなる(図1の(1)図,(2)図,図2の
(1)図,(2)図等を参照)。そして、このアラミド
シート1は、19.6×10N/m以上の線圧条件
下、かつ150℃以上の温度条件下でカレンダー加工さ
れると共に(図1の(3)図を参照)、その際、カレン
ダー加工が行われるにもかかわらず、20%から60%
の体積比で形成,残存調整された、多くの気孔9を備え
てなる(図2の(2)図を参照)。
【0044】そして、このようなアラミドシート1を母
材とし、→条線状に接着剤12を配設して、→半ピ
ッチずつずれた位置関係で重積してから、→加圧,加
熱することにより、母材間を接着してから、→重積方
向に引張力を加えて展張することにより、→アラミドシ
ート1よりなる母材をセル壁18とした、アラミドハニ
カム11が成形される(図3の(1)図,(2)図,
(3)図,図4の(1)図,図5の(1)図等を参
照)。更に、後処理として、このように成形されたア
ラミドハニカム11について、セル壁18に補強用の樹
脂10が付着,含浸せしめられており、各気孔9中にも
50%以上の割合で、補強用の樹脂10が充填されてい
る。
【0045】さてそこで、このアラミドハニカム11お
よびその製造方法によると、次の第1,第2,第3のよ
うになる。第1に、このアラミドハニカム11およびそ
の製造方法では、セル壁18の母材としてアラミドシー
ト1を用いてなり、このアラミドシート1はパラ系アラ
ミドパルプ2を主成分とし、嵩張り分散性やフリーネス
(水保持性,濾水度)が良くなく復元性が高い繊維、つ
まりパラ系アラミド繊維3は40%以下の重量比で含有
しているに過ぎない。そこで、この母材たるアラミドシ
ート1は、抄紙に際しバインダー4の定着性に問題が生
じるようなことはなく、紙強度が保持されると共に、紙
密度が不揃いでバラツキが目立つようなことはなく、カ
レンダー加工後の冷却段階で熱収縮が全体的に不均一と
なることもなく、しわの発生もない。又、抄紙後のカレ
ンダー加工により、確実に薄いフィルム状化され、この
面からも紙厚や紙密度に特に問題が生じることがない。
【0046】このアラミドハニカム11は、このように
地合等が向上したアラミドシート1を母材としてなるの
で、製造に際し取り扱い性が良く、精度にも優れてお
り、重積等も容易である。又、母材たるアラミドシート
1に貫通した大きなピンホールが生じることもなく、表
面に塗布された接着剤12が、事後の加圧,加熱により
裏抜けして、重積された母材つまりアラミドシート1間
がブロック状に接着されてしまうこともない。これらに
より、アラミドハニカム11は、スムーズに重積,接
着,展張され、成形,製造されるようになる。
【0047】第2に、このアラミドハニカム11および
その製造方法において、セル壁18の母材として用いら
れるアラミドシート1は、比較的安価なパラ系アラミド
パルプ2,パラ系アラミド繊維3,樹脂系のバインダー
4,等を含有してなり、高価なメタ系アラミドパルプ等
が必須的に用いられる訳ではない。更に、カレンダー加
工も比較的低圧の線圧条件下(19.6×10N/m
以上程度)、比較的低温の温度条件下(150℃以上程
度)で行われ、特に高圧,高温が必須的に要求されてい
る訳ではない。
【0048】第3に、そしてこのアラミドハニカム11
にあっては、このように各気孔9を利用してセル壁18
内部まで充填,浸透した補強用の樹脂10により、図5
の(2)図に示したように、まず、セル壁18の母材
たるアラミドシート1を構成するパラ系アラミドパルプ
2,パラ系アラミド繊維3,バインダー4等が、相互間
で一段と強力に結合される。更に、これと共に、この
アラミドハニカム11にあっては、セル壁18外表面に
付着して被覆する補強用の樹脂10と、セル壁18内部
まで各気孔9を利用して充填,浸透した補強用の樹脂1
0とが、3次元で編み目状に強力に結合された構造が形
成される。
【0049】さてそこで、このアラミドハニカム11で
は、例えばセル壁18外表面に付着,被覆していた補強
用の樹脂10が、外力により界面で剥がれる層間剥離
は、防止されるようになる。このように、このアラミド
ハニカム11は、圧縮強度や剪断強度等の機械的強度、
つまりハニカム強度に優れている。
【0050】例えば、このアラミドハニカム11は、M
IL−STD−401に準拠して試験,測定して結果、
次の各種のハニカム強度を備えている。まず比圧縮強度
は、21.6kPa/(kg/m)から137.9k
Pa/(kg/m)(50psi/pcfから320
psi/pcf:ポンド・スクエア・インチ/ポンド・
キュービック・フィート:圧力/密度)となった(St
abilized Compressionで試験)。
次に、比剪断強度(L方向)は、12.9kPa/(k
g/m)から73.3kPa/(kg/m)(30
psi/pcfから170psi/pcf)となった
(Plate Shear試験で計測)。なお、L方向
とはリボン方向のことであり、展張方向Wつまり重積方
向17と例えば水平面において直行する方向を言う(図
4の(1)図を参照)。又、比剪断強度(W方向)は、
6.4kPa/(kg/m)から38.8kPa/
(kg/m)(15psi/pcfから90psi/
pcf)となった(Plate Shear試験で計
測)。W方向とは、展張方向Wのことである。比剪断弾
性率(L方向)は、863kPa/(kg/m)から
5,169kPa/(kg/m)(2,000psi
/pcfから12,000psi/pcf)となった
(Plate Shear試験で計測)。比剪断弾性率
(W方向)は、431kPa/(kg/m)から2,
588kPa/(kg/m)(1,000psi/p
cfから6,000psi/pcf)となった(Pla
te Shear試験で計測)。なお、このような各ハ
ニカム強度については、次に述べる実施例の試験,測
定,結果を参照。本発明では、以上の第1,第2,第3
のようになる。
【0051】
【実施例】次に、実施例について説明する。まず図6に
より、本発明の実施例のアラミドハニカム11の圧縮強
度とアラミドシート1の気孔9の気孔率との関係につい
て、試験,測定した結果について述べておく。 まず図6の(1)図は、アラミドシート1として、1
00%の重量比のパラ系アラミドパルプ2と、これに対
し15%の重量比(つまり、100:15の割合)のア
クリルエステル系樹脂のバインダー4と、を含有した組
成よりなり、坪量38g/mのものを、母材として用
いた。又、後処理工程で付着,含浸せしめられる補強用
の樹脂10としては、40%の重量比・固形分比にて溶
剤に溶かしたフェノール/メタノール樹脂溶液が使用さ
れ、その粘度は360mPa・sである。なお試験は、
MIL−STD−401に準拠し、パネルの圧縮試験と
して実施した。この結果、本発明の実施例のアラミドハ
ニカム11,つまりアラミドシート1の気孔率が20%
から60%のアラミドハニカム11においては、圧縮強
度が高い値を示しており、適切量の補強用の樹脂10が
付着,含浸せしめられている、と判断される。
【0052】これに対し図6の(2)図は、アラミド
シート1として、60%の重量比のパラ系アラミドパル
プ2と、40%の重量比のパラ系アラミド繊維3と、こ
れらの合計量100%に対し、15%の重量比(つま
り、100:15の割合)のアクリルエステル系樹脂の
バインダー4と、を含有した組成よりなり、坪量38g
/mのものを、母材として用いた。又、後処理工程で
付着,含浸せしめられる補強用の樹脂10としては、4
0%の重量比・固形分比にて溶剤に溶かしたフェノール
/メタノール樹脂溶液が使用され、その粘度は360m
Pa・sである。なお、この試験も、MIL−STD−
401に準拠し、パネルの圧縮試験として実施した。こ
の結果も、上述したと同様、本発明の実施例のアラミ
ドハニカム11、つまりアラミドシート1の気孔率が2
0%から60%のアラミドハニカム11においては、圧
縮強度が高い値を示しており、適切量の補強用の樹脂1
0が付着,含浸せしめられている、と判断される。
【0053】次に図7により、本発明の実施例のアラミ
ドハニカム11のハニカム強度と、アラミドシート1中
に含有されるパラ系アラミド繊維3の量との関係につい
て、MIL−STD−401に準拠して、試験,測定し
た結果について述べておく。ハニカム強度として、図
7の(1)図では、アラミドハニカム11の圧縮強度に
ついて試験し、図7の(2)図では、アラミドハニカ
ム11の剪断強度(W方向)について試験し、図7の
(3)図では、アラミドハニカム11の剪断強度(L方
向)について試験した。
【0054】又、図中タイプA,タイプB,タイプCの
アラミドハニカム11は、本発明のそれぞれ実施例であ
り、タイプDのアラミドハニカムは、前述したこの種従
来例に関し比較例である。そして、タイプA,タイプ
B,タイプC,タイプD共に、ハニカム密度が3pcf
(48kg/m)のものを用いた。又、タイプA,タ
イプB,タイプCのアラミドハニカム11共に、母材た
るアラミドシート1は、パラ系アラミドパルプ2とパラ
系アラミド繊維3の合計量100%に対し、15%の重
量比の同一樹脂系のバインダー4を含有してなる。更
に、タイプA,タイプB,タイプCのアラミドハニカム
11共に、カレンダー加工により母材たるアラミドシー
ト1に多数形成,残存調整される各気孔9は、40%の
体積比の気孔率よりなる。又、後処理工程で付着,含浸
せしめられる補強用の樹脂10としては、40%の重量
比・固形分比にて溶剤に溶かしたフェノール/メタノー
ル樹脂溶液が使用され、その粘度は360mPa・sで
ある。
【0055】そして、タイプAのアラミドハニカム11
では、母材たるアラミドシート1について、100%の
重量比のパラ系アラミドパルプ2が含有されており、パ
ラ系アラミド繊維3は含有されていない。タイプBのア
ラミドハニカム11では、母材たるアラミドシート1と
して、80%の重量比のパラ系アラミドパルプ2と、2
0%の重量比のパラ系アラミド繊維3とを、含有された
ものが用いられている。タイプCのアラミドハニカム1
1では、母材たるアラミドシート1として、60%の重
量比のパラ系アラミドパルプ2と、40%の重量比のパ
ラ系アラミド繊維3とを、含有したものが用いられてい
る。これらに対し、タイプDの従来例・比較例のアラミ
ドハニカムでは、60%の重量比のパラ系アラミド繊維
3と、バインダーとして機能する40%の重量比のメタ
系アラミドパルプと、を含有してなる。そしてタイプD
では、気孔9はほぼ形成,残存調整されておらず、補強
用の樹脂10の内部への充填はほとんどない。
【0056】さて、これらのタイプA,タイプB,タイ
プC,タイプD等について、それぞれ、圧縮強度につ
いて試験,測定した結果、図7の(1)図に示した結果
が得られた。剪断強度(W方向)について試験,測定
した結果、図7の(2)図に示した結果が得られた。
剪断強度(L方向)につて試験,測定した結果、図7の
(3)図に示した結果が得られた。これらを分析する
と、パラ系アラミド繊維3を全く使用しないタイプAの
実施例のアラミドハニカム11でさえも、タイプDの比
較例にほぼ勝る,,圧縮強度,剪断強度(W方
向,L方向)等のハニカム強度が得られた。そして、タ
イプAからタイプCへと、パラ系アラミド繊維3の量が
増加して行くに従い、,,のハニカム強度が、一
段と向上して行った。
【0057】このように、本発明の実施例たるタイプ
A,タイプB,タイプCのアラミドハニカム11は、こ
の種従来例のタイプDのアラミドハニカムに比し、はる
かに優れた,,のハニカム強度を備えていた。な
お、本発明の各実施例において、母材たるアラミドシー
ト1中に含有されるパラ系アラミド繊維3が、40%の
重量比を越えると、アラミドシート1の地合が急激に悪
化し、前述したように、貫通した大きなピンホールが生
じやすくなり、アラミドハニカム11の成形,製造中
に、接着剤12の裏抜け等の事故が発生しやすかった。
そこで、アラミドハニカム11において、母材たるアラ
ミドシート1中のパラ系アラミド繊維3の含有量につい
ては、パラ系アラミドパルプ2に対し、40%の重量比
まではハニカム強度が順次向上するが、40%が含有量
の限界であることが判明した。本発明の実施例は、この
ようになっている。
【0058】
【発明の効果】本発明に係るパラ系のアラミドハニカム
およびその製造方法は、以上説明したように、パラ系ア
ラミドパルプ、バインダー、更には適宜、パラ系アラミ
ドパルプに対し40%以下の重量比のパラ系アラミド繊
維、等を含有,複合したパラ系のアラミドシートを、母
材として用いてなる。そして、19.6×10N/m
以上の線圧,150℃以上の温度でカレンダー加工する
と共に、20%から60%の体積比で多くの気孔を、形
成,残存調整せしめてなり、後処理として付着,含浸せ
しめられる補強用の樹脂が、各気孔中にも50%以上充
填されている。そこで、次の効果を発揮する。
【0059】第1に、母材の地合等が向上し、スムーズ
に製造できる。すなわち、本発明のアラミドハニカムお
よびその製造方法において、母材として用いられるアラ
ミドシートは、パラ系アラミドパルプを主成分とし、分
散性が悪くフリーネス(水保持性,濾水度)も良くない
パラ系アラミド繊維は、40%以下の重量比で含有して
いるに過ぎない。もって、パラ系アラミド繊維を50%
以上の重量比で含有していた前述したこの種従来例のよ
うに、紙強度に問題が生じることがないと共に、紙密度
が不揃いでバラツキが目立つようなことがなく、カレン
ダー加工後の熱収縮が不均一となることもなく、しわ等
の発生もない。このアラミドハニカムは、このように地
合等が向上したアラミドシートを母材としてなるので、
製造に際し、取り扱い性が良く、精度にも優れており、
重積等も容易である。又、大きなピンホールが生じるこ
ともなく、表面に塗布された接着剤が裏抜けして、重積
された母材間がブロック状に接着されてしまうことがな
く、展張もスムーズである。これらにより、このアラミ
ドハニカムは、何ら支障なくスムーズに製造可能であ
る。
【0060】第2に、コスト面にも優れている。すなわ
ち、本発明のアラミドハニカムおよびその製造方法にお
いて、母材として用いられるアラミドシートは、比較的
安価なパラ系アラミドパルプ,樹脂系のバインダー,パ
ラ系アラミド繊維等を含有してなり、カレンダー加工
も、比較的低圧,低温のもとで可能である。つまり、前
述したこの種従来例のように、高価なメタ系アラミドパ
ルプを必須的に用いることもなく、又、特に高圧条件下
かつ高温条件下でカレンダー加工を行うことが、必須的
でもない。もって、このアラミドハニカムは、製造コス
ト等のコスト面にも優れている。
【0061】第3に、そして優れたハニカム強度を備え
てなる。すなわち、本発明のアラミドハニカムおよびそ
の製造方法において、母材として用いられるアラミドシ
ートは、カレンダー加工後も多くの気孔を備えてなり、
後処理として付着,含浸せしめられる補強用の樹脂が、
各気孔中にも充填されている。そして、このようにセル
壁内部まで充填,浸透した補強用の樹脂により、セル壁
のパラ系アラミドパルプ,パラ系アラミド繊維,バイン
ダー等が、強力に結合されると共に、セル壁外表面の補
強用の樹脂とセル壁内部の補強用の樹脂とが、強力に結
合した構造が形成される。その結果、使用に際しアラミ
ドハニカムに外力が作用した場合、前述したこの種従来
例のように、例えば、セル壁外表面の補強用の樹脂層が
剥がれる層間剥離は、防止される。
【0062】このように、このアラミドハニカムは、圧
縮破壊や剪断破壊が生じにくく、ハニカム強度に優れて
いる。そして、前述したこの種従来例と比較すると、同
一ハニカム強度が要求された場合、セル密度をより疎と
することができ、重量を大きく軽減することができる。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決さ
れる等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるも
のがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアラミドハニカムおよびその製造
方法について、発明の実施の形態の説明に供し、(1)
図は、アラミドシートの抄紙工程の側面説明図、(2)
図は、得られたアラミドシートの平面説明図、(3)図
は、カレンダー加工工程の斜視図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、アラミドシートの拡大した平面説明図、(2)図
は、アラミドシートの拡大した断面説明図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、接着剤の配設工程の斜視図、(2)図は、重積工程
の斜視図、(3)図は、加圧,加熱工程の正面図であ
る。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、展張工程の斜視図、(2)図は、補強用樹脂の付
着,含浸工程の斜視図、(3)図は、乾燥工程の斜視図
である。
【図5】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、アラミドハニカムの斜視図、(2)図は、そのセル
壁の拡大した断面説明図である。
【図6】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、アラミドハニカムの圧縮強度とアラミドシートの気
孔率との関係の1例を示すグラフ、(2)図は、アラミ
ドハニカムの圧縮強度とアラミドシートの気孔率との関
係の他の例を示すグラフである。
【図7】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、アラミドハニカムの圧縮強度とパラ系アラミド繊維
の量との関係を示すグラフ、(2)図は、アラミドハニ
カムの剪断強度(W方向)とパラ系アラミド繊維の量と
の関係を示すグラフ、(3)図は、アラミドハニカムの
剪断強度(L方向)とパラ系アラミド繊維の量との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 アラミドシート 2 パラ系アラミドパルプ 3 パラ系アラミド繊維 4 バインダー 5 金属ロール 6 液槽 7 分離シート 8 固形成分 9 気孔 10 樹脂 11 アラミドハニカム 12 接着剤 13 リール 14 塗布ロール 15 圧接ロール 16 接着剤槽 17 重積方向 18 セル壁 19 セル 20 浴槽 21 乾燥炉 L リボン方向 W 展張方向

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル壁にて区画形成された中空柱状の多
    数のセルの集合体よりなるアラミドハニカムであって、 該セル壁の母材としてアラミドシートが用いられてお
    り、該アラミドシートは、パラ系アラミドパルプとバイ
    ンダーとを含有,複合し、カレンダー加工されると共に
    多くの気孔を備えてなり、 かつ、該アラミドシートよりなる該セル壁について、補
    強用の樹脂が付着,含浸せしめられており、各該気孔中
    にも該樹脂が充填されていること、を特徴とするアラミ
    ドハニカム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したアラミドハニカムに
    おいて、母材たる該アラミドシートは、更にパラ系アラ
    ミド繊維も含有,複合してなること、を特徴とするアラ
    ミドハニカム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載したアラミドハニカムに
    おいて、該パラ系アラミド繊維は、ステーブル状やフロ
    ック状をなす短繊維よりなると共に、該パラ系アラミド
    パルプと該パラ系アラミド繊維の合計量の40%以下の
    重量比よりなり、 かつ該バインダーは、該パラ系アラミドパルプと該パラ
    系アラミド繊維の合計量に対し、5%から20%の重量
    比よりなること、を特徴とするアラミドハニカム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載したアラミドハニカムに
    おいて、各該気孔は、該アラミドシートの外表面から内
    部にかけて形成されており、20%から60%の体積比
    よりなること、を特徴とするアラミドハニカム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載したアラミドハニカムに
    おいて、補強用の該樹脂は、各該気孔の容積合計に対し
    50%以上の割合で充填されていること、を特徴とする
    アラミドハニカム。
  6. 【請求項6】 まず、パラ系アラミドパルプとパラ系ア
    ラミド繊維とバインダーとを含有,複合して抄紙された
    アラミドシートを準備し、次に、該アラミドシートをカ
    レンダー加工すると共に、多くの気孔を形成,残存調整
    せしめ、 それから、該アラミドシートを母材として条線状に接着
    剤を配設した後、該母材を、該接着剤が半ピッチずつず
    れた位置関係で重積してから、加圧,加熱することによ
    り該母材間を接着した後、 重積方向に引張力を加えて展張することにより、該母材
    をセル壁とし、該セル壁にて区画形成された中空柱状の
    多数のセルの集合体よりなる、アラミドハニカムを成形
    した後、 後処理として該アラミドハニカムについて、該セル壁に
    補強用の樹脂が付着,含浸せしめられ、各該気孔中にも
    該樹脂が充填されること、を特徴とするアラミドハニカ
    ムの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載したアラミドハニカムの
    製造方法において、カレンダー加工は、19.6×10
    N/m以上の線圧条件下、かつ150℃以上の温度条
    件下で行われること、を特徴とするアラミドハニカムの
    製造方法。
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