JP3348713B2 - 光ファイバ実装用プリント配線板の製造方法 - Google Patents

光ファイバ実装用プリント配線板の製造方法

Info

Publication number
JP3348713B2
JP3348713B2 JP2000039411A JP2000039411A JP3348713B2 JP 3348713 B2 JP3348713 B2 JP 3348713B2 JP 2000039411 A JP2000039411 A JP 2000039411A JP 2000039411 A JP2000039411 A JP 2000039411A JP 3348713 B2 JP3348713 B2 JP 3348713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
resin layer
resin
opening
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000039411A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001059911A (ja
Inventor
哲哉 添田
秀雄 菊地
武 志村
貴生 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2000039411A priority Critical patent/JP3348713B2/ja
Publication of JP2001059911A publication Critical patent/JP2001059911A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3348713B2 publication Critical patent/JP3348713B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号を取り扱う
電子回路に用いられる光ファイバ実装用プリント配線板
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、装置の動作周波数の高速化に伴
い、装置の一部の回路を光回路で構成する例が多くなっ
てきており、その一構造例として、実開平5−2000
4号公報において提案されている。この技術は、図7に
示すように、外部に接続するための光端子1aと、光を
電子信号に変換する光モジュール1dとの間を光ファイ
バ1bによって接続し、この光ファイバ1bの途中をプ
リント配線板1eに固定用端子1cにて固定した構造と
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の光ファイバ実装用プリント基板にあっては、光フ
ァイバ1bは曲率半径Rが許容値以下になると光が放射
し損失が生じる。このため、曲率半径Rを考慮した上
で、固定用端子1cを実装していた。また、光ファイバ
1bの固定を数ヶ所で行っていたため、固定用端子1c
の部品点数が増し、コストアップになるとともに固定用
端子1cの実装面積がプリント配線板1eのパターン実
装エリアの実装密度向上の妨げになっていた。また、固
定用端子1cで光ファイバ1bを固定したとき、光ファ
イバ1bは、剥き出しでプリント配線板1e上に固定さ
れているため、部品実装時等に光ファイバ1bに引っ掛
かり、この光ファイバ1bを破損させるおそれがあっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、光ファイバが実装されるプリント配
線板において、プリント配線板上に固定用端子を用いる
ことなく光ファイバを実装可能とし、かつ、光ファイバ
実装時に固定が容易で、光ファイバの損傷を抑制するこ
とのできる光ファイバ実装用プリント配線板およびプリ
ント配線板の製造方法を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
光ファイバ実装用プリント配線板の製造方法は、基板
の表面に硬化剤が混入された樹脂を塗布して樹脂層を形
成し、この樹脂層の表面に金属箔を一体に積層し、この
金属箔の表面に、光ファイバの実装経路に沿ったエッチ
ングレジストパターンを形成するエッチングレジストを
積層し、このエッチングレジストパターンによって前記
金属箔をエッチング除去して開口部を形成し、ついで、
この開口部によって前記樹脂層を、前記開口部よりも幅
広にエッチングし、ついで、前記樹脂層を硬化させるこ
とにより、前記開口部が幅狭のオーバーハング部を有す
る光ファイバ固定溝を形成することを特徴とする。本発
明の請求項2に記載の光ファイバ実装用プリント配線板
の製造方法は、基板の表面に硬化剤が混入された樹脂を
塗布して樹脂層を形成し、この樹脂層の表面に、光ファ
イバの実装経路に沿わせたエッチングレジストパターン
を形成するエッチングレジストを積層し、このエッチン
グレジストパターンによって、前記樹脂層をエッチング
除去して開口部を形成し、ついで、この開口部によって
前記樹脂層を、前記開口部よりも幅広にエッチングし、
ついで、前記エッチングレジストと前記樹脂層を硬化さ
せることにより、この樹脂層に、開口部が幅狭のオーバ
ーハング部を有する光ファイバ固定溝を形成することを
特徴とする。本発明の請求項3に記載の光ファイバ実装
プリント配線板の製造方法は、基板の表面に紫外線硬
化性樹脂からなる樹脂層を形成し、この樹脂層の表面に
光ファイバの実装経路に沿った紫外線マスクを積層した
後に、前記樹脂層に紫外線を照射して硬化させ、つい
で、前記樹脂層の表面に金属箔を積層し、この金属箔の
表面に、光ファイバの実装経路に沿ったエッチングレジ
ストパターンを形成するエッチングレジストを積層し、
このエッチングレジストパターンによって前記金属箔を
エッチング除去して開口部を形成し、ついで、この開口
部によって前記樹脂層を、前記開口部よりも幅広にエッ
チングすることにより、前記開口部が幅狭のオーバーハ
ング部を有する光ファイバ固定溝を形成することを特徴
とする。また、本発明の請求項4に記載の光ファイバ実
装用プリント配線板の製造方法は、剥離シートの表面に
熱硬化性樹脂からなる樹脂層を形成した後に、この樹脂
層に、光ファイバの実装経路に合わせた形状を有し、か
つ、先端が漸次狭まる断面形状となされた成形型を押し
込んで前記樹脂層を変形させつつ前記剥離シートへ突き
当て、この状態で、前記樹脂層を乾燥させることによ
り、前記樹脂層内に光ファイバ固定溝を形成し、つい
で、この樹脂層を、基板の表面に一体に貼付した後に、
前記剥離シートを剥離することにより、前記樹脂層の表
面に、前記光ファイバ固定溝と連続した幅狭の開口部を
形成し、ついで、前記樹脂層を硬化させることを特徴と
する。さらに、本発明の請求項5に記載の光ファイバ実
装用プリント配線板の製造方法は、基板の表面に樹脂層
を形成し、この樹脂層に、光ファイバの実装経路に沿っ
た光ファイバ固定溝を形成した後に、前記樹脂層の表面
に樹脂フィルムを積層し、ついで、この樹脂フィルムに
レーザ加工を施すことにより、前記光ファイバ固定溝に
沿い、かつ、この光ファイバ固定溝よりも幅狭の開口部
を形成することを特徴とする。さらに、本発明の請求項
6に記載の光ファイバ実装用プリント配線板の製造方法
は、光ファイバ固定用溝を有する型を貼り合わせた印刷
スクリーンを形成し、前記印刷スクリーンの型に炭酸カ
ルシウムを充填する工程と、この印刷スクリーンを用い
て基板上に前記炭酸カルシウムを転写する工程と、前記
炭酸カルシウムを乾燥固化する工程と、前記基板上の前
記炭酸カルシウムの周囲に前記炭酸カルシウムの高さま
で樹脂を形成し固化させる工程と、次に、前記炭酸カル
シウムを溶解除去する工程とにより、前記光ファイバ固
定用溝を形成することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。本発明のプリント配線板
は、図1に示すように、プリント配線板2eに形成され
た光ファイバ固定用溝2cによって、光コネクタ2aと
光素子2dとを接続する光ファイバ2bを、確実に固定
することができる。光ファイバ固定用溝2cは、図2
(c)に示すように、光ファイバ3fの両脇が土手状に
なっている。以下に、光ファイバ固定用溝3gの形成方
法について、後述する各実施形態に基づき詳述する。
【0007】(第1の実施形態)この実施形態において
は、硬化剤入り樹脂3aを、例えばエポキシ樹脂等に硬
化剤を混ぜた熱硬化性樹脂を、図2(a)のように、1
50μm〜200μmの厚さで、銅配線パターンを形成
した絶縁基板であるプリント配線板3dに塗布する。次
に、80℃の熱風炉で20分間乾燥処理し、厚さ約15
0μm〜200μmの接着剤層を形成した。その後に、
この樹脂表面に銅メッキ3bし、その上にエッチングレ
ジストを塗布し、エッチングレジストにマスクフィルム
を介してマスクイメージを露光しエッチングレジストパ
ターンを形成し、そのエッチングレジストパターンで銅
メッキ3bを保護し、銅メッキ3bのそれ以外の部分を
エッチングし窓3cを設ける。その窓3cから樹脂を溶
剤で、例えばエポキシ樹脂を使用した場合、溶剤として
アセトンとメチルエチルケトンを混合した溶液でオーバ
ーエッチングさせ、図2(b)に示すように溶解させる
ことでオーバーハング3eを形成する。あるいは、硬化
剤入り樹脂3aには、アルカリ可溶エポキシ樹脂を使用
することも可能であり、その場合は、溶剤として、摂氏
40度の炭酸ナトリウム溶液でアルカリ可溶エポキシ樹
脂をオーバーエッチングし溶解する。
【0008】次に、この基板を150℃で30分加熱
し、樹脂組成物を硬化させ、図2(c)に示すように、
光ファイバ固定用溝3gが形成されたプリント配線板を
作成する。
【0009】こうして形成したプリント配線板3dの土
手の部分に、図2(c)に示すように、光ファイバ3f
を挟み込む。 また、プリント配線板3dとしては、そ
の表面に銅配線パターンを形成した上に予め絶縁樹脂を
塗布したプリント配線板3dを用いる事も可能である。
また、硬化剤入り樹脂3aの表面に、銅メッキ3bを介
さず、直にアルカリ可溶の紫外線硬化エポキシ樹脂をエ
ッチングレジストとして塗布し、そのエッチングレジス
トにマスクフィルムを介してマスクイメージを露光し、
それを炭酸ナトリウム溶液で現像しエッチングレジスト
パターンを形成し、そのエッチングレジストパターンで
硬化剤入り樹脂3aをアセトンとメチルエチルケトンを
混合した溶液でオーバーエッチングさせ図2(b)のよ
うに溶解させることで、オーバーハング3eを形成し、
次に硬化剤入りエポキシ樹脂とエチングレジストとして
用いたアルカリ可溶紫外線硬化エポキシ樹脂とを150
℃で30分加熱し硬化させることで、光ファイバ固定用
溝3gを有するプリント配線板3dを作成することも可
能である。
【0010】このように構成された本実施形態における
プリント配線板3dにあっては、光ファイバ3fを光コ
ネクタから光部品まで、光ファイバ固定用端子を用いる
ことなく光ファイバ固定用溝3gによって意図した経路
に光ファイバ3fの固定が可能となり、これによって、
装置の部品点数を減らすことも可能である。また、光フ
ァイバ3fの直径より光ファイバ固定用溝3gの深さが
有り、光ファイバ3fが収まった状態では他からの干渉
を受けることがないので、部品実装時等に光ファイバ3
fの破損を防止するができる。すなわち、本発明では、
光ファイバ3fの径(125μm)に対し、光ファイバ
固定用溝3gの深さが、光ファイバ3fの径以上あるた
め、光ファイバ3fの曲率半径Rを守りつつ光ファイバ
固定用溝3g内に光ファイバ3fを固定できる。また、
光ファイバ固定用溝3gはオーバーハング構造をしてい
るため、光ファイバ3fが溝から出にくい構造になって
いる。さらに、光ファイバ3fが光ファイバ固定用溝3
g内に収まっているため、光ファイバ3fを実装後に光
ファイバ3fの破損を防ぐ構造になっている。
【0011】(第2の実施形態)第2の実施形態として
は、感光性エポキシ樹脂、感光性ポリイミド樹脂、感光
性エポキシアクリレート樹脂、感光性エポキシメタクリ
レート樹脂、感光性ウレタンアクリレート樹脂等のアル
カリ可溶紫外線硬化性樹脂を150μm〜200μmの
厚さでプリント配線板に塗布し、次に、80℃の熱風炉
で20分間乾燥処理し、厚さ約150μmμ〜200μ
mの樹脂層を形成した。次に、この樹脂層に、紫外線マ
スクを介して、光ファイバ収納領域の外側の部分に紫外
線を露光し樹脂層を硬化させる。次に、この接着剤層の
表面に銅メッキし、その上にエッチングレジストを塗布
し、エッチングレジストにマスクフィルムを介して、紫
外線を露光する事で、光ファイバ収納領域よりも狭い窓
領域をマスクするイメージを露光し、現像し、窓領域の
外側をマスクするエッチングレジストのパターンを形成
する。そのエッチングパターンで銅メッキをエッチング
し窓を設ける。次に、この基板を炭酸ナトリウム水溶液
により、その窓からアルカリ可溶紫外線硬化樹脂を溶解
しオーバーエッチングさせ、銅箔の窓と銅箔の下地で紫
外線を照射してない樹脂をエッチングする事で、銅箔の
下でオーバーハングを形成させる。次に150℃30分
加熱し、樹脂組成物を硬化させる。
【0012】本実施形態によると、紫外線硬化樹脂にあ
らかじめ露光し、アルカリに不可溶とする事により、樹
脂の溶解可能領域を指定し制御できる利点がある。
【0013】(第3の実施形態)第3の実施例として
は、8μm厚の銅箔の粗面化面にアルカリ可溶の熱硬化
樹脂組成物を150μmから200μmの厚さで塗布
し、80℃20分乾燥させて樹脂組成物の層を形成す
る。次に、その上にシリコーンコートしたPETフィル
ムを保護フィルムとしてラミネートしたシートを作成す
る。次に、プリント配線板の両側にこのシートを、PE
Tフィルムを剥がした側を基板面に合わせ重ね、75℃
のメタルロールによりラミネートし両面銅張基板を作成
する。次に、この銅面を、第1の実施例と同様に、マス
クパターンのイメージでエッチングし、その銅パターン
をマスクとしてアルカリ可溶樹脂層を炭酸ナトリウム水
溶液でオーバーエッチングさせて溶解させる事でオーバ
ーハングを形成させ、次に、この基板を150℃で30
分加熱し、樹脂組成物を硬化させる。
【0014】本実施形態によれば、予め形成したフィル
ムをプリント配線板に貼り付けるため、種々の寸法のプ
リント基板に樹脂を塗布する厚さのコントロールを不要
とし、製造が容易になる効果がある。
【0015】(第4の実施例)第4の実施形態として
は、図3に示すように、シリコーンコートしたPETフ
ィルム4bに、硬化剤入り樹脂4dを、図3(a)のよ
うに、150μm〜200μmの厚さで塗布する。次
に、光ファイバの実装部分に先端が先細りした突起形状
を形成した型を押し当て、80℃の熱風炉で20分間乾
燥処理し、型の形状を転写することでPETフィルム4
b側にオーバーハングを有する光ファイバ固定用溝4c
を形成するとともに、接着剤4eを形成したシートを形
成する。次に、プリント配線板4aの両側にこのシート
を、PETフィルム4bと反対側をプリント配線板4a
に合わせ重ね、75℃のメタルロールによりラミネート
し、PETフィルム4bを剥離する。次に、この基板を
150℃で30分加熱し、樹脂組成物を硬化させること
により、図3(b)に示すように、光ファイバ固定用溝
4cが形成されたプリント配線板4aが得られる。ここ
で、PETフィルム4bの代りに金属箔を用い、PET
フィルム4bを剥離する工程を、その金属箔をエッチン
グすることにより以上の製造方法を置き換えることも可
能である。
【0016】本実施形態にあっては、光ファイバの実装
部分のオーバーハング形状を型の転写により行なうた
め、硬化剤入り樹脂4dのオーバーハングを形成するた
めに硬化剤入り樹脂4dを溶解する工程が省かれ製造が
容易になる特徴がある。
【0017】(第5の実施形態)この実施形態において
は、まず、シリコーンコートしたPETフィルムに、硬
化剤入り樹脂を、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂
を、20μm〜30μmの厚さで塗布し80℃の熱風炉
で20分間乾燥処理した樹脂フィルム5cを作成する。
次に、図4(b)に示すように、エポキシ樹脂等の熱硬
化性樹脂等からなる硬化剤入り樹脂5bを、150μm
〜200μmの厚さでプリント配線板5aに塗布する。
次に、この基板を150℃で30分加熱し、樹脂組成物
を硬化させる。次に、図4(c)に示すように、前記硬
化させられた硬化剤入り樹脂5bに、炭酸ガスパルスレ
ーザにより光ファイバ径より大きい幅b(約150μ
m)で溝を作成する。次に、先に形成した樹脂フィルム
5cを、PETフィルムと反対側の面を基板面に重ね合
わせ、75℃のメタルロールによりラミネートし、PE
Tフィルムを剥離する。次に、この基板を150℃で3
0分加熱し、樹脂組成物を硬化させる。次に、先に形成
した幅bの溝に対向する樹脂フィルム5cに炭酸ガスパ
ルスレーザにより、幅a(約130μm)の貫通孔をあ
け、図4(e)に示すように、光ファイバ固定用溝5d
のオーバーハング構造を形成する。
【0018】本実施形態によれば、樹脂フィルム5cの
孔を炭酸ガスパルスレーザにより形成することで、溶解
液を使わないため、溶解液の残渣が光ファイバ固定用溝
5dに残留することがなくなり、残渣の洗浄を不要と
し、製造を容易にする効果がある。
【0019】(第6の実施形態)本実施形態は、光コネ
クタ6bと光素子6fとを結ぶ光ファイバ6eの余長部
を固定するために、図5に示すように、光ファイバ6e
の輪を、プリント配線板6aの面方向に定ピッチでずら
し、光ファイバ固定用溝6cで支持する光ファイバ6e
の数を常に1本のみとし、2本の光ファイバ6eの交差
部分6dには固定溝部及び固定部の樹脂を設けない構造
としたものである。これによって、溝の深さを150μ
m〜200μmに抑え、光ファイバ6eの重なりによる
厚さの増大を低減できる効果がある。
【0020】(第7の実施形態)本実施形態は、図6
(a)に示すように、直径0.125mmの光ファイバ
の高さに対応し、それより厚い0.14mmの高さで上
底の幅が下底の幅より狭い形の台形断面の炭酸カルシウ
ム壁7aを金属平板7b上の光ファイバ固定用溝形成部
分に形成する。次に、図6(b)に示すように、この炭
酸カルシウム壁7aの周囲に、その壁の上端までの厚さ
0.14mmの高さに熱硬化性樹脂7cを塗布する。次
に、図6(c)に示すように、熱硬化性樹脂7cを印刷
スクリーン布7dに押し当て熱硬化させ両者を接着させ
た後に、炭酸カルシウム壁7aを剥離し、光ファイバの
配置位置に台形断面の溝7fを形成した熱硬化性樹脂7
cの型を有する印刷スクリーン7eを形成する。この印
刷スクリーン7eは、他の製造方法でも作成できる。例
えば金属製の光ファイバ固定用溝7kの型を作成し、そ
れに印刷スクリーンを貼り合わせて形成する事も可能で
ある。
【0021】次に、印刷スクリーン7eの型の台形断面
の溝7fに炭酸カルシウムの土手状ペースト7hを充填
し、その印刷スクリーン7eを基板7iに押し当て、図
6(d)に示すように、圧縮空気7gで炭酸カルシウム
の土手状ペースト7hを印刷スクリーン7eから押し出
して基板7i上に転写して土手を形成し、この炭酸カル
シウムの土手状ペースト7hを乾燥固化させる。
【0022】その後に、図6(e)に示すように、基板
上に土手状に形成した炭酸カルシウムの上面の高さま
で、基板7iに熱硬化性樹脂7jを塗布し、加熱硬化さ
せる。次いで、硬化した熱硬化性樹脂7jの表面に露出
した炭酸カルシウムを酢酸で溶解除去し、図6(f)に
示すように、表面の幅が底面の幅よりも狭い光ファイバ
固定用溝7kを形成する。こうして、基板7iに0.1
4mmの厚さに塗布した熱硬化性樹脂7jに、内側に向
けてオーバーハングがある光ファイバ固定用溝7kが形
成される。 本実施形態によれば、光ファイバ固定用溝
7kの形状に型を貼りあわせた印刷スクリーン7eを用
いて炭酸カルシウムを基板7i上に転写し、炭酸カルシ
ウムの壁の周囲に樹脂の層を形成した後に炭酸カルシウ
ムを溶解除去し、樹脂の溶解を行わないで光ファイバ固
定用溝7kを有する樹脂の層を基板7i上に形成するよ
うにしたため、製造コストを低減できる効果がある。
【0023】なお、前述した各実施形態において示した
各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求
等に基づき種々変更可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、光ファイバを光コネクタから光部品まで、光ファイ
バ固定用端子を用いることなく光ファイバ固定用溝によ
って意図した経路に光ファイバ3fの固定が可能とな
り、これによって、装置の部品点数を減らすことも可能
である。また、光ファイバの直径より光ファイバ固定用
溝の深さが有り、光ファイバが収まった状態では他から
の干渉を受けることがないので、部品実装時等に光ファ
イバの破損を防止するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す要部の縦断面図
である。
【図3】本発明の第4の実施形態を示す要部の縦断面図
である。
【図4】本発明の第5の実施形態を示す要部の縦断面図
である。
【図5】本発明の第6の実施形態を示す平面図である。
【図6】本発明の第7の実施形態を示す要部の縦断面図
である。
【図7】一従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1a 光端子 1b 光ファイバ 1c 固定用端子 1d 光モジュール 1e プリント配線板 2a 光コネクタ 2b 光ファイバ 2c 光ファイバ固定用溝 2d 光素子 2e プリント配線板 3a 硬化剤入り樹脂 3b 銅メッキ 3c 窓 3d プリント配線板 3e オーバーハング 3f 光ファイバ 3g 光ファイバ固定用溝 4a プリント配線板 4b PETフィルム 4c 光ファイバ固定用溝 4d 硬化剤入り樹脂 4e 接着剤 5a プリント配線板 5b 硬化剤入り樹脂 5c 樹脂フィルム 5d 光ファイバ固定用溝 6a プリント配線板 6b 光コネクタ 6c 光ファイバ固定用溝 6d 交差部分 6e 光ファイバ 6f 光素子 7a 炭酸カルシウム壁 7b 金属平板 7c 熱硬化性樹脂 7d 印刷スクリーン布 7e 印刷スクリーン 7f 台形断面の溝 7g 圧縮空気 7h 炭酸カルシウムの土手状ペースト 7i 基板 7j 熱硬化性樹脂 7k 光ファイバ固定用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊藤 貴生 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−267901(JP,A) 特開 平10−104439(JP,A) 特開 昭62−123406(JP,A) 実開 平4−91306(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 H05K 1/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に硬化剤が混入された樹脂を
    塗布して樹脂層を形成し、この樹脂層の表面に金属箔を
    一体に積層し、この金属箔の表面に、光ファイバの実装
    経路に沿ったエッチングレジストパターンを形成するエ
    ッチングレジストを積層し、このエッチングレジストパ
    ターンによって前記金属箔をエッチング除去して開口部
    を形成し、ついで、この開口部によって前記樹脂層を、
    前記開口部よりも幅広にエッチングし、ついで、前記樹
    脂層を硬化させることにより、前記開口部が幅狭のオー
    バーハング部を有する光ファイバ固定溝を形成すること
    を特徴とする光ファイバ実装用プリント配線板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 基板の表面に硬化剤が混入された樹脂を
    塗布して樹脂層を形成し、この樹脂層の表面に、光ファ
    イバの実装経路に沿わせたエッチングレジストパターン
    を形成するエッチングレジストを積層し、このエッチン
    グレジストパターンによって、前記樹脂層をエッチング
    除去して開口部を形成し、ついで、この開口部によって
    前記樹脂層を、前記開口部よりも幅広にエッチングし、
    ついで、前記エッチングレジストと前記樹脂層を硬化さ
    せることにより、この樹脂層に、開口部が幅狭のオーバ
    ーハング部を有する光ファイバ固定溝を形成することを
    特徴とする光ファイバ実装用プリント配線板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 基板の表面に紫外線硬化性樹脂からなる
    樹脂層を形成し、この樹脂層の表面に光ファイバの実装
    経路に沿った紫外線マスクを積層した後に、前記樹脂層
    に紫外線を照射して硬化させ、ついで、前記樹脂層の表
    面に金属箔を積層し、この金属箔の表面に、光ファイバ
    の実装経路に沿ったエッチングレジストパターンを形成
    するエッチングレジストを積層し、このエッチングレジ
    ストパターンによって前記金属箔をエッチング除去して
    開口部を形成し、ついで、この開口部によって前記樹脂
    層を、前記開口部よりも幅広にエッチングすることによ
    り、前記開口部が幅狭のオーバーハング部を有する光フ
    ァイバ固定溝を形成することを特徴とする光ファイバ実
    装用プリント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 剥離シートの表面に熱硬化性樹脂からな
    る樹脂層を形成した後に、この樹脂層に、光ファイバの
    実装経路に合わせた形状を有し、かつ、先端が漸次狭ま
    る断面形状となされた成形型を押し込んで前記樹脂層を
    変形させつつ前記剥離シートへ突き当て、この状態で、
    前記樹脂層を乾燥させることにより、前記樹脂層内に光
    ファイバ固定溝を形成し、ついで、この樹脂層を、基板
    の表面に一体に貼付した後に、前記剥離シートを剥離す
    ることにより、前記樹脂層の表面に、前記光ファイバ固
    定溝と連続した幅狭の開口部を形成し、ついで、前記樹
    脂層を硬化させることを特徴とする光ファイバ実装用
    リント配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 基板の表面に樹脂層を形成し、この樹脂
    層に、光ファイバの実装経路に沿った光ファイバ固定溝
    を形成した後に、前記樹脂層の表面に樹脂フィルムを積
    層し、ついで、この樹脂フィルムにレーザ加工を施すこ
    とにより、前記光ファイバ固定溝に沿い、かつ、この光
    ファイバ固定溝よりも幅狭の開口部を形成することを特
    徴とする光ファイバ実装用プリント配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】 光ファイバ固定用溝を有する型を貼り合
    わせた印刷スクリーンを形成し、前記印刷スクリーンの
    型に炭酸カルシウムを充填する工程と、この印刷スクリ
    ーンを用いて基板上に前記炭酸カルシウムを転写する工
    程と、前記炭酸カルシウムを乾燥固化する工程と、前記
    基板上の前記炭酸カルシウムの周囲に前記炭酸カルシウ
    ムの高さまで樹脂を形成し固化させる工程と、次に、前
    記炭酸カルシウムを溶解除去する工程とにより、前記光
    ファイバ固定用溝を形成することを特徴とする光ファイ
    バ実装用プリント配線板の製造方法。
JP2000039411A 1999-06-17 2000-02-17 光ファイバ実装用プリント配線板の製造方法 Expired - Fee Related JP3348713B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000039411A JP3348713B2 (ja) 1999-06-17 2000-02-17 光ファイバ実装用プリント配線板の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17093899 1999-06-17
JP11-170938 1999-06-17
JP2000039411A JP3348713B2 (ja) 1999-06-17 2000-02-17 光ファイバ実装用プリント配線板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001059911A JP2001059911A (ja) 2001-03-06
JP3348713B2 true JP3348713B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=26493798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000039411A Expired - Fee Related JP3348713B2 (ja) 1999-06-17 2000-02-17 光ファイバ実装用プリント配線板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3348713B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040016329A (ko) * 2002-08-16 2004-02-21 삼성전기주식회사 다층 인쇄회로기판, 및 광섬유를 다층 인쇄회로기판 내에삽입하는 방법
JP5299551B2 (ja) * 2011-12-28 2013-09-25 日立電線株式会社 光基板、光基板の製造方法、及び光モジュール構造
JP6079122B2 (ja) * 2012-10-12 2017-02-15 日立金属株式会社 光基板、光基板の製造方法、及び光モジュール構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001059911A (ja) 2001-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010027917A (ja) 電気・電子部品内蔵回路基板とその製造方法
WO2010140214A1 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
JP3348713B2 (ja) 光ファイバ実装用プリント配線板の製造方法
EP0147566A2 (en) Method of forming contacts for flexible module carriers
JP3031042B2 (ja) 表面実装用プリント配線板
JPH07193370A (ja) フレックスリジッドプリント基板及びその製造方法
JP2002014250A (ja) 光配線層の製造方法及び光・電気配線基板
JP3514443B2 (ja) 光ファイバ布線板の製造方法
JP4304764B2 (ja) 光・電気配線基板及び製造方法並びに実装基板
JP2000340906A (ja) 光・電気配線基板及びその製造方法並びに実装基板
JP2990135B2 (ja) プリント配線板の製造方法
TWI391068B (zh) 電路板製作方法
JP4703065B2 (ja) 光導波路回路の製造方法
JP2002353597A (ja) 金属転写シート、その製造方法および配線回路基板
JP3048360B1 (ja) 両面プリント配線板およびその製造方法
CN106332442B (zh) 电路板及其制作方法
JP2002022976A (ja) 光・電子プリント配線板およびその製造方法
JP3072602U (ja) フレキシブル基板の接続構造
JP5109643B2 (ja) 光基板の製造方法
JP2738203B2 (ja) 印刷配線板の製造方法
JP2910261B2 (ja) プリント配線板とその製造方法
JPH05235522A (ja) ポリイミド膜の形成方法
JP2733209B2 (ja) 回路基板の製造方法
JP5076831B2 (ja) 光基板及びその製造方法
JPS5811114B2 (ja) 微小部品のプリント基板への実装法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070913

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080913

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090913

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100913

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110913

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120913

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130913

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees