JPH07193370A - フレックスリジッドプリント基板及びその製造方法 - Google Patents

フレックスリジッドプリント基板及びその製造方法

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JPH07193370A
JPH07193370A JP34803893A JP34803893A JPH07193370A JP H07193370 A JPH07193370 A JP H07193370A JP 34803893 A JP34803893 A JP 34803893A JP 34803893 A JP34803893 A JP 34803893A JP H07193370 A JPH07193370 A JP H07193370A
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hole
rigid
forming
inner layer
opening
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JP34803893A
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Inventor
Shinji Adachi
真治 安達
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4688Composite multilayer circuits, i.e. comprising insulating layers having different properties
    • H05K3/4691Rigid-flexible multilayer circuits comprising rigid and flexible layers, e.g. having in the bending regions only flexible layers

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレキシブル基板の内層回路とスルーホール
のスルーホール回路との接続信頼性に優れた,フレック
スリジッドプリント基板及びその製造方法を提供するこ
と。 【構成】 屈曲可能なフレックス部92と,硬質のリジ
ッド部91とを連結して設けてなる。フレックス部92
は,内層回路55と,内層回路55を設けたベースフィ
ルム120と,内層回路55を被覆するように設けたカ
バーレイ129とよりなるフレキシブル基板12からな
る。リジッド部91は,フレキシブル基板12を延設さ
せ,該フレキシブル基板の両側に接着部材11を介して
リジッド基板111,112を積層,固定してなる。リ
ジッド部91は,内層回路55と導通するスルーホール
回路50を設けたスルーホール10を有し,該スルーホ
ールの内壁は,カバーレイ129と接触していない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,フレキシブル基板とリ
ジッド基板とよりなる屈曲可能なフレックスリジッドプ
リント基板に関する。
【0002】
【従来技術】フレックスリジッドプリント基板は,例え
ば,図18に示すごとく,一般に使用されている硬質の
リジッド基板711,712の多層構造の中に,屈曲性
を有するフレキシブル基板72を組み込んで一体化した
ものであり,多層プリント基板及びフレキシブル基板の
特徴を併せ持った屈曲可能な配線部品である。
【0003】即ち,上記フレックスリジッドプリント基
板9は,屈曲可能なフレックス部92と,硬質のリジッ
ド部91とより構成されている。フレックス部92は,
図19に示すごとく,内層回路55を有するベースフィ
ルム720と,その表面を覆うカバーレイ729とから
なるフレキシブル基板72より構成されている。ベース
フィルム720の表側面には,接着剤725を介して,
内層回路55が設けられている。内層回路55は,接着
剤725を介して,ベースフィルム720の表面に貼着
した銅箔から形成される。一般に,ベースフィルム72
0はポリイミドフィルムであり,接着剤725はアクリ
ル系接着剤である。
【0004】リジッド部91は,上記フレキシブル基板
72を延設させ,該フレキシブル基板72の両側にプリ
プレグ接着剤719を介してリジッド基板711,71
2を積層,固定したものである。リジッド基板711,
712の外側面には,配線回路51が形成されている。
リジッド基板711,712は,ガラス繊維強化エポキ
シ樹脂である。リジッド部91には,表側面及び裏側面
に貫通して設けられたスルーホール70を有している。
スルーホール70の内壁は,金属メッキ膜からなるスル
ーホール回路50により被覆されており,フレキシブル
基板72の内層回路55とリジッド基板711,712
の配線回路51とを電気的に接続している。
【0005】上記フレックスリジッドプリント基板9
は,リジッド部91は部品搭載や装置への固定に耐える
機械的強度を有している。一方,フレックス部92は,
柔軟性があり,屈曲可能であるため,図18に示すごと
く,装置内では立体的な構造をとることができる。ま
た,フレックス部92の内層回路55がリジッド部91
のスルーホール70と直接接続されているため,特別な
接続用端子パターンを設ける必要がなく,自由な回路設
計が可能である。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記フレキシ
ブル基板72において,ベースフィルム720と内層回
路55とを貼着している接着剤725は,接着性,可撓
性を満足させるための犠牲として,機械的加工性,耐熱
性,耐溶剤性に問題がある。例えば,図19に示すごと
く,接着剤725とスルーホール70のスルーホール回
路50との接続部において,レジンスミア591,又は
メッキボイド592が発生し,内層回路55とスルーホ
ール70のスルーホール回路50との間で接続不良がお
こるおそれがある。
【0007】そこで,図20に示すごとく,上記接着剤
を用いることなく,ベースフィルムの表面に,メッキに
より直接銅箔を形成した無接着剤タイプのものを用い
て,フレキシブル基板を作製することが考えられる。し
かし,ベースフィルム720の内層回路55の側にカバ
ーレイ729を取り付け,固定するにはやはり上記接着
剤が必要となるのである。
【0008】また,スルーホール70のスルーホール回
路50の膜厚を厚くしたり,フレキシブル基板72に特
殊なデスミア処理を追加して施す方法がある。しかし,
かかる処理を施したとしても,製造ラインが長くなるに
もかかわらず,可撓性のある前記接着剤の熱膨張は大き
く,内層回路55とスルーホール70のスルーホール回
路50との接続信頼性は依然として改善されない。そこ
で,本発明はかかる従来の問題点に鑑み,フレキシブル
基板の内層回路とスルーホールの金属メッキ膜等からな
るスルーホール回路との接続信頼性に優れた,フレック
スリジッドプリント基板及びその製造方法を提供しよう
とするものである。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,屈曲可能なフレックス部
と硬質のリジッド部とを連続して設けてなるフレックス
リジッドプリント基板において,上記フレックス部は,
内層回路と該内層回路を設けた1枚以上のベースフィル
ムと上記内層回路を被覆するように設けたカバーレイと
よりなるフレキシブル基板からなり,上記リジッド部
は,上記フレキシブル基板を延設させ,該フレキシブル
基板に接着部材を介してリジッド基板を積層,固定して
なり,上記リジッド部は,上記内層回路と導通するスル
ーホール回路を設けたスルーホールを有し,該スルーホ
ールの内壁は,上記カバーレイと接触していないことを
特徴とするフレックスリジッドプリント基板にある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,内
層回路と導通しているスルーホールのスルーホール回路
は,フレキシブル基板を構成するカバーレイと接触して
いないことである。上記金属メッキ膜とカバーレイとの
非接触状態は,例えば,上記フレキシブル基板のカバー
レイはリジッド部の端部よりも内側まで形成されてお
り,かつ,リジッド部の内部にあるフレキシブル基板に
は上記の内側部分を除いてカバーレイが設けられていな
い構造をとることにより極めて容易に実現される。
【0011】本発明において,フレックス部は,屈曲可
能なフレキシブル基板からなり,該フレキシブル基板
は,内層回路と該内層回路を設けた1枚以上のベースフ
ィルムと上記内層回路を被覆するように設けたカバーレ
イとよりなる。ベースフィルムの表面には,内層回路が
設けられている。該内層回路は,ベースフィルムの表面
に,接着剤により接着,固定されているか,または接着
剤を用いないで固定されている。
【0012】上記接着剤,ベースフィルム,カバーレイ
としては,特に規定することなく,市販材を用いること
ができる。上記リジッド部には,上記フレキシブル基板
の内層回路と導通接続したスルーホール回路を設けたス
ルーホールが貫通して設けられている。上記スルーホー
ル回路は,銅メッキ,銅ペースト,半田などである。上
記リジッド部は,上記フレキシブル基板に接着部材を介
してリジッド基板を積層,接着したものである。
【0013】上記リジッド部の外側には,配線回路,電
子部品等を実装することができる。また,リジッド部の
内部にも,上記内層回路とは別に,配線回路,電源回
路,アース回路,電子部品等を内蔵することができる。
上記リジッド基板としては,特に規定することなく市販
の1又は2枚以上の硬質基板を用いる。上記接着部材と
しては,プリプレグ,接着シート,接着剤等を用いる。
【0014】次に,上記フレックスリジッドプリント基
板を製造するに当たって,例えば,第1の製造方法とし
ては,ベースフィルムにスルーホール形成用の開口部を
形成する開口部形成工程と,該開口部の表側面を含むベ
ースフィルムの表側面の全表面に,金属箔を被覆する被
覆工程と,上記開口部を被覆する金属箔を残したまま,
上記金属箔から内層回路を形成する回路形成工程と,ス
ルーホール形成用の開口部を有するカバーレイを,上記
ベースフィルムの内層回路の側に被覆させて,フレキシ
ブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程と,上記
フレキシブル基板におけるリジッド部の形成部分に,上
記カバーレイの開口部を覆うように,接着部材を介在さ
せて,リジッド基板を積層し,熱圧着して,リジッド部
を形成する積層工程と,上記カバーレイの開口部内の接
着部材を残したまま,上記リジッド部に,上記カバーレ
イと接触しないスルーホールを形成し,次いで,該スル
ーホールの内部にスルーホール回路を形成するスルーホ
ール形成工程とよりなることを特徴とするフレックスリ
ジッドプリント基板の製造方法がある。
【0015】この方法においては,回路形成工程におい
て,上記ベースフィルムの開口部を被覆する金属箔を残
したまま,上記金属箔から内層回路を形成する。該内層
回路の形成に当たっては,フォトエッチング法等の方法
がある。また,上記内層回路の形成は,ベースフィルム
の開口部内にレジスト材料を充填した状態で行ない,そ
の後該レジスト材料は上記積層工程を行なう前に除去す
ることが好ましい。これにより,上記ベースフィルムの
開口部を被覆する金属箔に損傷を与えることなく,内層
回路を形成することができる。
【0016】また,上記レジスト材料は,積層工程の前
に除去されなければならないが,これはフレキシブル基
板とリジッド基板とを積層し,熱圧着するとき,上記ベ
ースフィルムの開口部内にも接着部材を充填させるため
である。上記レジスト材料としては,例えば,感光性の
液体レジスト,アルカリ可溶の印刷インク等のエッチン
グ溶液に耐性を有するものを用いることが好ましい。
【0017】積層工程において,上記フレキシブル基板
に,接着部材を介してリジッド基板を積層し,熱圧着す
る。これにより,リジッド基板とフレキシブル基板とが
一体化したリジッド部が形成される。スルーホール形成
工程において形成される。スルーホールの口径は,上記
カバーレイの開口部の口径よりも小さくし,該開口部と
スルーホールとの間には接着部材を残しておく。また,
スルーホールの内壁がカバーレイと接触しないようにす
る。上記スルーホールの形成は,ドリル,レーザ,パン
チング等,特に規定なく,行なうことができる。
【0018】次に,上記フレックスリジッドプリント基
板の第2の製造方法としては,ベースフィルムの表面に
金属箔を被覆する被覆工程と,ベースフィルムの開口部
の形成部分を覆う金属箔を残したまま,上記金属箔から
内層回路を形成する回路形成工程と,上記ベースフィル
ムの内層回路の側をカバーレイにより被覆して,フレキ
シブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程と,上
記フレキシブル基板にレーザ光を照射して,上記内層回
路を残したまま,上記ベースフィルムに開口部を形成す
る開口部形成工程と,上記フレキシブル基板におけるリ
ジッド部の形成部分に,上記カバーレイの開口部を覆う
ように,接着部材を介在させて,リジッド基板を積層
し,これらを熱圧着してリジッド部を形成する積層工程
と,上記カバーレイの開口部内の接着部材を残したま
ま,上記リジッド部に,上記カバーレイと接触しないス
ルーホールを形成し,次いで,該スルーホールの内部に
スルーホール回路を形成するスルーホール形成工程とよ
りなることを特徴とするフレックスリジッドプリント基
板の製造方法がある。
【0019】上記の製造方法においては,フレキシブル
基板を作製した後に,ベースフィルムにスルーホール形
成用の開口部を形成していることである。開口部の形成
は,フレキシブル基板にレーザ光を照射することにより
行うことができる。
【0020】開口部形成の際には,上記開口部の内部に
露出した内層回路は,切断することなくそのまま残して
おく。スルーホール形成の際に,上記開口部内の内層回
路は,接着部材及びリジッド基板とともに切断される。
そして,スルーホールの内壁には,上記内層回路の切断
端部を露出させる。
【0021】
【作用及び効果】本発明のフレックスリジッドプリント
基板においては,スルーホールの内壁が,フレキシブル
基板のカバーレイと接触していない。そのため,後述の
理由により,スルーホールの内壁にはレジンスミアが発
生しない。それ故,スルーホールの内壁はスルーホール
回路により完全に被覆される。また,スルーホール内に
メッキボイドやメッキ未着部分も生じない。従って,上
記金属メッキ膜は,フレキシブル基板内の内層回路と確
実に接続される。
【0022】次に,上記フレックスリジッドプリント基
板の第1製造方法においては,積層工程において,カバ
ーレイ及びベースフィルムの開口部の内部には,熱圧着
時に接着部材が充填される。そのため,スルーホールの
形成時に,開口部の内壁周辺部に接着部材を残したま
ま,カバーレイと接触しないスルーホールを形成するこ
とができる。そのため,スルーホールの内壁にはカバー
レイを露出させない構造をとることができる。それ故,
レジンスミアやメッキボイドを発生させることなく,ス
ルーホールの内壁に均一なスルーホール回路が形成され
る。
【0023】また,回路形成工程の際には,ベースフィ
ルムを被覆する金属箔を残したまま,ベースフィルムに
内層回路を形成している。そのため,上記開口部内の内
層回路は,スルーホール形成の際に,接着部材及びリジ
ッド基板とともに切断され,その切断端部がスルーホー
ルの内壁に露出する。従って,内層回路とスルーホール
のスルーホール回路とを確実に接続することができる。
【0024】次に,上記第2製造方法においては,開口
部形成工程において,ベースフィルムの開口部の形成部
分を被覆する金属箔を残したまま,内層回路を形成して
いる。そのため,スルーホール形成の際に,スルーホー
ルの内壁に内層回路の切断端部を露出させることができ
る。従って,本発明の製造方法においても,上記と同様
に,内層回路とスルーホールのスルーホール回路とを確
実に接続することができる。
【0025】また,開口部の形成は,フレキシブル基板
にレーザ光を照射すれば足り,前記第1製造方法に比
べ,工程を少なくすることができる。以上のごとく,本
発明によれば,フレキシブル基板の内層回路とスルーホ
ールのスルーホール回路との接続信頼性に優れた,フレ
ックスリジッドプリント基板及びその製造方法を提供す
ることができる。
【0026】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかるフレックスリジッドプリント基
板(以下,「FR基板」という。)について,図1〜図
11を用いて説明する。本例のFR基板1は,屈曲可能
なフレックス部92と,硬質のリジッド部91を連結し
て設けたものである。
【0027】フレックス部92は,内層回路55と,該
内層回路55を設けたベースフィルム120と,上記内
層回路55を被覆するように設けたカバーレイ129と
よりなるフレキシブル基板12からなる。ベースフィル
ム120の表面には,アクリル系の接着剤125によ
り,内層回路55が接着,固定されている。上記カバー
レイ129は,上記ベースフィルム120の内層回路5
5の側にアクリル系の接着剤126により接着,固定さ
れている。
【0028】リジッド部91は,フレキシブル基板12
を延設させ,該フレキシブル基板12の両側に接着部材
11を介してリジッド基板111,112を積層,固定
してなる。リジッド部91は,内層回路55と導通接続
したスルーホール回路50を設けたスルーホール10を
有している。スルーホール10は,フレキシブル基板1
2との間に接着部材11を介在させて,その内壁は,カ
バーレイ129と接触していない。スルーホール10の
内壁には,化学銅0.5μm,電気銅10μm,ニッケ
ル5μm,金0.2μmの各層からなるスルーホール回
路50が施されている。リジッド部91の外側及び内部
には,上記内層回路55とは別に,配線回路51が形成
されている。
【0029】ベースフィルム120及びカバーレイ12
9としてはポリイミドを用いる。リジッド基板111,
112としては,ガラス繊維強化エポキシを用いる。フ
レキシブル基板12とリジッド基板111,112とを
接着する接着部材11としては,エポキシプリプレグを
用いる。
【0030】次に,上記FR基板の製造方法について説
明する。まず,開口部形成工程において,図2に示すご
とく,接着剤125により被覆されたベースフィルム1
20にスルーホール形成用の開口部100を形成する。
次に,被覆工程において,図3に示すごとく,上記開口
部100の表側面を含むベースフィルム120の表側面
の表面全体に,金属箔5を被覆し,これらを熱圧着す
る。次に,図4に示すごとく,上記開口部100にレジ
スト材料61としてのアルカリ可溶印刷インクを充填す
る。該レジスト材料は,次工程のエッチング処理の際に
エッチング溶液が金属箔に接触しないようにするための
ものである。
【0031】次に,回路形成工程において,図5に示す
ごとく,金属箔5の表面に,内層回路形成用のフォトレ
ジストパターン62を形成する。該パターン62は,ベ
ースフィルム120の開口部125の表側面及び内層回
路の形成部分を被覆している。次いで,エッチングによ
り金属箔から内層回路を形成する。その後,図6に示す
ごとく,内層回路55の表面からパターン62を除去す
る。
【0032】次に,フレキシブル基板形成工程におい
て,図7に示すごとく,上記レジスト材料をアルカリ水
溶液で除去した後,スルーホール形成用の開口部101
を有するカバーレイ129を,接着剤126を用いて,
ベースフィルム120の内層回路55の側に被覆させ
る。カバーレイ129の開口部101は,スルーホール
の口径よりも大きい口径としておく。これにより,フレ
ックス部及びリジッド部を構成するフレキシブル基板1
2を形成する。
【0033】次に,積層工程において,図8に示すごと
く,フレキシブル基板12におけるリジッド部91の両
側に,ベースフィルム120及びカバーレイ129の開
口部100,101を覆うように,接着部材11を介在
させて,それぞれリジッド基板111,112を積層す
る。次いで,図9に示すごとく,これらを熱圧着する。
これにより,リジッド基板111,112の間に,フレ
キシブル基板12を組み込んで一体化したリジッド部9
1が形成される。
【0034】次に,スルーホール形成工程において,図
10に示すごとく,ベースフィルム120,カバーレイ
129の開口部100,101内の接着部材11を残し
たまま,開口部100,101の中心部を穿設して,リ
ジッド部91に,上記カバーレイ129と接触しないス
ルーホール10を形成する。スルーホール10の形成
は,ドリルを用いて行う。次いで,化学銅メッキ,電気
銅メッキ,化学ニッケルメッキ,化学金メッキの一連し
たメッキ方法を用いて,スルーホール10の内部に,化
学銅0.5μm,電気銅10μm,ニッケル5μm,金
0.2μmの各層からなるスルーホール回路50を形成
する。これにより,図1に示すFR基板1が得られる。
【0035】次に,本例の作用効果について説明する。
本例のFR基板1においては,図1に示すごとく,スル
ーホール10の内壁が,フレキシブル基板12のカバー
レイ129と接触していない。そのため,後述の理由に
より,スルーホール10の内壁にはレジンスミアが発生
しない。それ故,スルーホール10の内壁はスルーホー
ル回路50により完全に被覆される。また,スルーホー
ル10内にメッキボイドやメッキ未着部分も生じない。
従って,上記スルーホール回路50は,フレキシブル基
板12内の内層回路55と確実に接続される。
【0036】次に,FR基板1の製造方法においては,
図9に示す積層工程において,ベースフィルム120及
びカバーレイ129の開口部100,101を形成して
いる。該開口部100,101の内部には,熱圧着時
に,接着部材11が充填される。そのため,図10に示
すごとく,スルーホール形成時に,上記開口部100,
101の内壁周辺部に接着部材11を残したまま,スル
ーホール10を形成することができる。そのため,スル
ーホール10の内壁にはカバーレイ129を露出させな
い構造をとることができる。それ故,レジンスミアやメ
ッキボイドを発生させることなく,スルーホール10の
内壁に,均一なスルーホール回路50が形成される。
【0037】また,回路形成工程の際には,図6に示す
ごとく,開口部100を被覆する内層回路55としての
金属箔を残したまま,ベースフィルム120に内層回路
55を形成している。そのため,図10に示すごとく,
上記開口部100,101内の内層回路55は,スルー
ホール10の形成の際に,接着部材11及びリジッド基
板111,112とともに切断され,その切断端部57
がスルーホール10の内壁に露出する。従って,内層回
路55とスルーホール10のスルーホール回路50とを
確実に接続することができる。
【0038】実施例2 本例においては,実施例1のFR基板を図12〜図15
に示す方法により作製した。本例の製造方法において特
徴とするところは,図14,図15に示すごとく,フレ
キシブル基板12を作製した後に,ベースフィルム12
0及びカバーレイ129にスルーホール形成用の開口部
100,101をYagレーザ光8の照射により形成し
ていることである。
【0039】以下,上記FR基板の製造方法について説
明する。まず,被覆工程において,図12に示すごと
く,ベースフィルム120の表面に接着剤125を用い
て金属箔5を接着する。次に,回路形成工程において,
図13に示すごとく,エッチングにより金属箔から内層
回路55を形成する。また,ベースフィルム120の形
成部分にも,内層回路55を形成する。
【0040】次に,フレキシブル基板形成工程におい
て,図14に示すごとく,ベースフィルム120の内層
回路55の側をカバーレイ129により被覆させて,フ
レキシブル基板12を形成する。ベースフィルム120
とカバーレイ129との間は,接着剤126により固定
する。
【0041】次に,開口部形成工程において,図15に
示すごとく,フレキシブル基板12の両側からYagレ
ーザ光8を照射して,ベースフィルム120及びカバー
レイ129に開口部100,101を形成する。このと
き,該開口部100,101の内部に露出する内層回路
55は,切断することなくそのまま残しておく。次に,
実施例1と同様に,積層工程(図8,図9参照)と,ス
ルーホール形成工程(図10,図11参照)とを行い,
前記したFR基板1を得る。その他は,第1の製造方法
と同様である。
【0042】本例の製造方法においては,開口部形成工
程において,図15に示すごとく,ベースフィルム12
0の開口部100の形成部分を被覆する金属箔を残した
まま,内層回路55を形成している。そのため,スルー
ホール形成の際に,スルーホール10の内壁に内層回路
55の切断端部57を露出させることができる(図参
照)。従って,本例においても,上記実施例1の製造方
法と同様に,内層回路55とスルーホール10のスルー
ホール回路50とを確実に接続することができる。
【0043】実施例3 本例のFR基板1においては,図16に示すごとく,カ
バーレイ129が,リジッド部91の端部よりも内側ま
で形成されている。リジッド部91の内部にあるフレキ
シブル基板12には,上記内側部分を除いてカバーレイ
129が形成されていない。その他は,実施例1と同様
である。本例においては,実施例1と同様の効果をより
容易に得ることができる。
【0044】実施例4 本例のFR基板1においては,図17に示すごとく,内
層回路55,551をそれぞれ有する2枚のベースフィ
ルム120,121を用いている。該ベースフィルム1
20,121及びカバーレイ129は,スルーホール1
0の口径よりも大きい開口部100,101,102を
それぞれ有し,スルーホール10の内壁と接触していな
い。該開口部100,101,102とスルーホール1
0との間には,接着部材11が熱圧着により充填されて
いる。その他は実施例1と同様である。
【0045】本例においては,フレキシブル基板12に
複数層の内層回路55,551を設けているため,FR
基板1の実装効率を高めることができる。その他,本例
においても,実施例1と同様の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のFR基板の断面図。
【図2】実施例1のFR基板の製造方法において,開口
部形成工程を示す説明図。
【図3】図2に続く,被覆工程を示す説明図。
【図4】図3に続く,回路形成工程を示す説明図。
【図5】図4に続く,回路形成工程を示す説明図。
【図6】図5に続く,回路形成工程を示す説明図。
【図7】図6に続く,フレキシブル基板形成工程を示す
説明図。
【図8】図7に続く,積層工程を示す説明図。
【図9】図8に続く,積層工程を示す説明図。
【図10】図9に続く,スルーホール形成工程を示す説
明図。
【図11】図10に続く,スルーホール形成工程を示す
説明図。
【図12】実施例2のFR基板の製造方法において,被
覆工程を示す説明図。
【図13】図12に続く,回路形成工程を示す説明図。
【図14】図13に続く,フレキシブル基板形成工程を
示す説明図。
【図15】図14に続く,開口部形成工程を示す説明
図。
【図16】実施例3のFR基板の断面図。
【図17】実施例4のFR基板の断面図。
【図18】フレックスリジッドプリント基板の説明図。
【図19】従来例のフレックスリジッドプリント基板の
断面図。
【図20】他の従来例のフレックスリジッドプリント基
板の断面図。
【符号の説明】
1...フレックスリジッドプリント基板(FR基
板), 10...スルーホール, 100,101,102...開口部, 11...接着部材, 111,112...リジッド基板, 12...フレキシブル基板, 120,121...ベースフィルム, 125,126...接着剤, 129...カバーレイ, 50...スルーホール回路, 51...配線回路, 55,551...内層回路, 91...リジッド部, 92...フレックス部,

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈曲可能なフレックス部と硬質のリジッ
    ド部とを連続して設けてなるフレックスリジッドプリン
    ト基板において,上記フレックス部は,内層回路と該内
    層回路を設けた1枚以上のベースフィルムと上記内層回
    路を被覆するように設けたカバーレイとよりなるフレキ
    シブル基板からなり,上記リジッド部は,上記フレキシ
    ブル基板を延設させ,該フレキシブル基板に接着部材を
    介してリジッド基板を積層,固定してなり,上記リジッ
    ド部は,上記内層回路と導通するスルーホール回路を設
    けたスルーホールを有し,該スルーホールの内壁は,上
    記カバーレイと接触していないことを特徴とするフレッ
    クスリジッドプリント基板。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記フレキシブル基
    板のカバーレイはリジッド部の端部よりも内側まで形成
    されており,かつリジッド部の内部にあるフレキシブル
    基板には上記内側部分を除いてカバーレイが設けられて
    いないことを特徴とするフレックスリジッドプリント基
    板。
  3. 【請求項3】 ベースフィルムにスルーホール形成用の
    開口部を形成する開口部形成工程と,該開口部の表側面
    を含むベースフィルムの表側面の全表面に,金属箔を被
    覆する被覆工程と,上記開口部を被覆する金属箔を残し
    たまま,上記金属箔から内層回路を形成する回路形成工
    程と,スルーホール形成用の開口部を有するカバーレイ
    を,上記ベースフィルムの内層回路の側に被覆させて,
    フレキシブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程
    と,上記フレキシブル基板におけるリジッド部の形成部
    分に,上記カバーレイの開口部を覆うように,接着部材
    を介在させて,リジッド基板を積層し,熱圧着して,リ
    ジッド部を形成する積層工程と,上記カバーレイの開口
    部内の接着部材を残したまま,上記リジッド部に,上記
    カバーレイと接触しないスルーホールを形成し,次い
    で,該スルーホールの内部にスルーホール回路を形成す
    るスルーホール形成工程とよりなることを特徴とするフ
    レックスリジッドプリント基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記内層回路の形成
    は,ベースフィルムの開口部内にレジスト材料を充填し
    た状態で行ない,その後該レジスト材料は上記積層工程
    を行なう前に除去することを特徴とするフレキシブル基
    板の製造方法。
  5. 【請求項5】 ベースフィルムの表面に金属箔を被覆す
    る被覆工程と,ベースフィルムの開口部の形成部分を覆
    う金属箔を残したまま,上記金属箔から内層回路を形成
    する回路形成工程と,上記ベースフィルムの内層回路の
    側をカバーレイにより被覆して,フレキシブル基板を形
    成するフレキシブル基板形成工程と,上記フレキシブル
    基板にレーザ光を照射して,上記内層回路を残したま
    ま,上記ベースフィルムに開口部を形成する開口部形成
    工程と,上記フレキシブル基板におけるリジッド部の形
    成部分に,上記カバーレイの開口部を覆うように,接着
    部材を介在させて,リジッド基板を積層し,これらを熱
    圧着してリジッド部を形成する積層工程と,上記カバー
    レイの開口部内の接着部材を残したまま,上記リジッド
    部に,上記カバーレイと接触しないスルーホールを形成
    し,次いで,該スルーホールの内部にスルーホール回路
    を形成するスルーホール形成工程とよりなることを特徴
    とするフレックスリジッドプリント基板の製造方法。
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