JP3535509B2 - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器の小型化を容
易にしうるプリント配線板とくに配線板のほぼ中央部に
屈曲部を有するプリント配線板の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化が求められてき
ており、用いられるプリント配線板にも、小型、薄型、
軽量化及び低コスト化の要求が強まっている。従来、電
子機器に用いられるプリント配線板は、それに実装され
る電子部品、プリント配線板自体の設計上、製造上の制
約等から大幅な小型化は困難であった。その制約を取り
払う手法として、図4に示すように、フレキシブル基板
22をリジッド基板23で挟み込み(イ〜リ)、スルー
ホール27を介して、フレキシブル基板22とリジッド
基板23に形成された導体回路24及び26の間を電気
的に接続する(ヌ〜オ)、所謂、フレックスリジッド基
板が提案された。これは、プリント配線板を立体配線化
するもので、電子機器の小型化には非常に有効な手段で
ある。
【0003】しかしながら、従来のプリント配線板は、
ガラスエポキシ、ガラスポリイミド等からなるリジッド
基板23の間にポリイミドフィルムからなるフレキシブ
ル基板22を接着シート或いはプリプレグ28を介して
熱圧着して後(チ〜リ)、ドリル穴明け、スルーホール
メッキ、レジスト、エッチングといった長い工程を経て
製造される(ヌ〜オ)。さらに、フレキシブル基板に形
成された導体回路を保護するために、ポリイミドからな
るカバーレイ25が熱圧着プレスされている(イ〜
ハ)。このように従来のフレックスリジッド基板は異種
材料で構成されているから、熱圧着時の伸縮の整合がと
れないため位置ズレを起こしたり、穴明け時のスミア発
生やスルーホールメッキの付き回り性などの問題が多
く、その加工条件の設定には困難を極めている。また、
屈曲部29となるフレキシブル基板22の露出部分とリ
ジッド基板23との厚みの差があるため、熱圧着時に、
その段差をなくすツールが必要等、工程が煩雑になる。
またポリイミドフィルム、カバーレイ25を使用してい
るので材料コストも高い。さらにはリジッド基板23と
フレキシブル基板22、接着シート28からなるため、
基板全体が厚くなる問題もある。したがって、プリント
配線板に求められている小型、薄型、軽量化及び低コス
ト化に十分対応しているとはいえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の経緯
を鑑みてなされたものでありその解決しようとする課題
は、プリント配線板の小型、薄型、軽量化、高密度化及
び低コスト化することであり、その目的とするところ
は、電子機器の小型化を容易にしうるプリント配線板の
製造方法を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
し上記目的を実現するために、本発明において採用した
第1の手段は、ガラスエポキシ基板のほぼ中央部に開口
部を有し、該開口部を含めて前記ガラスエポキシ基板に
可撓性を有する絶縁層が配設されてなり、前記ガラスエ
ポキシ基板上に配設された第一の導体回路と前記絶縁層
に配設された第二の導体回路とが電気的に接続されてな
るプリント配線板を製造する方法において、下記の
(a)〜(h)の工程、即ち、(a)ガラスエポキシ樹
脂銅張積層基板上に、その表面をエッチングして第一の
導体回路を形成する工程、(b)第一の導体回路を形成
する前記基板のほぼ中央部に開口部を形成する工程、
(c)前記開口部に離型性材料をはめ込む工程、(d)
前記離型性材料がはめ込まれた前記基板の表面に、可撓
性を有するエポキシ樹脂系接着剤からなる絶縁層を形成
する工程、(e)絶縁層を有する前記基板にドリル穴を
穿けた後、銅メッキしてスルーホールを形成する工程、
(f)前記基板上の絶縁層の表面に、銅メッキして第二
の導体回路を形成する工程、(g)第二の導体回路が形
成された基板の外層として、可撓性エポキシ樹脂製接客
剤からなる保護膜を形成する工程、(h)前記基板開口
部内の離型性材料を取り除く工程、を有することを特徴
とするプリント配線板の製造方法を提案する。
【0006】本発明において採用した第2の手段は、さ
らにガラスエポキシ基板のほぼ中央部に開口部を有し、
該開口部を含めて前記ガラスエポキシ基板に可撓性を有
する絶縁層が配設されてなり、前記ガラスエポキシ基板
上に配設された第一の導体回路と前記絶縁層に配設され
た第二の導体回路とが電気的に接続されてなるプリント
配線板を製造する方法において、下記の(a)〜(h)
の工程、即ち、(a)ガラスエポキシ樹脂銅張積層基板
上に、その表面をエッチングして第一の導体回路を形成
する工程、(b)前記基板にドリル穴を穿けた後、銅メ
ッキしてスルーホールを形成する工程、(c)第一の導
体回路を形成する前記基板のほぼ中央部に開口部を形成
する工程、(d)前記開口部に離型性材料をはめ込む工
程、(e)前記離型性材料がはめ込まれた前記基板に、
可撓性を有する感光性接着剤を塗布した後、露光、現像
して前記絶縁層を形成するとともに前記第一の導体回路
の一部を露出させる工程、(f)前記絶縁層および露出
された前記第一の導体回路の表面に無電解銅メッキおよ
びパターン銅メッキにより、第二の導体回路を形成する
とともに、前記第一の導体回路と電気的に接続する工
程、(g)第二の導体回路が形成された基板の外層とし
て、可撓性エポキシ樹脂製接客剤からなる保護膜を形成
する工程、(h)前記基板開口部内の離型性材料を取り
除く工程、を有することを特徴とするプリント配線板の
製造方法を提案する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、従来のプリント配線
板21では必須であったフレキシブル基板22の一部を
露出させて屈曲部29を形成するための工程が不要とな
る上、外層の第二の導体回路10を形成するにあたり、
通常のプリント配線板の製造方法と何ら変わらない方法
が採用できるため、製造上の煩雑さがなく、製造工程の
短縮並びに低コスト化が図れる。
【0008】さて、本発明において用いられるガラスエ
ポキシ基板、即ちガラスエポキシ樹脂銅張積層基板2に
は、まず、電源及び接地回路となる第一の導体回路5
が、エッチングなどの常法に従う処理によって形成され
る。通常、この第一の導体回路5は、その上に形成され
る絶縁層3との接着性を得るために、黒化処理や黒化還
元処理、銅−ニッケル−リン系の共晶メッキなどを施す
ことが一般的である。
【0009】前記ガラスエポキシ基板2に開口部6を形
成する方法としては、金型によるパンチングやルーター
加工等の切削加工があるが、離型性材料7を最終的に取
り除くため、開口部6の側壁の凹凸がより少ないルータ
ー加工が好ましい。外層の第二の導体回路10を形成す
る際に銅メッキやエッチング工程があり、開口部6内に
メッキ液やエッチング液が侵入して汚染されることを避
けるため、基板2の製品サイズやワークサイズの外周に
はガラスエポキシ基板2の一部を残しておき、製品の外
形加工時に切除するようにする。
【0010】前記開口部6中にはめ込む離型性材料7と
しては、絶縁層3となる接着剤との接着性のないもので
あればよく、金属、ラバー、プラスチック等の屈曲性を
持つ材料から任意に選択できる。この離型材料7は、最
終的にプリント配線板1から取り除くが、その方法とし
ては、屈曲部12で適度に折り曲げることによって容易
に絶縁層3から剥がすことができる。また、もしこの離
型材料7が屈曲性の高いものであれば、そのまま開口部
6内に残し屈曲部12の一部として何ら差し支えない。
【0011】前記基板2上に形成する絶縁層3の形成方
法としては、請求項1に記載のプリント配線板1の製造
方法にあっては、可撓性を有するエポキシ樹脂系の接着
剤を印刷、ロールコーティング、カーテンコーティン
グ、キャスティングで塗布する方法やプリプレグや半硬
化状態の接着シートとして、ガラスエポキシ基板に接着
させる方法があり、これらの方法により銅箔4をラミネ
ートし、加熱硬化させることによって絶縁層3が形成さ
れる。また、請求項2に記載のプリント配線板1の製造
方法にあっては、ガラスクロスや無機充填材を含まない
接着剤が選定され、ガラスエポキシ基板への塗布方法と
しては同様の方法が適用できる。エポキシ樹脂系以外の
材料、例えば、ポリエステル系、ポリアリレート系、ポ
リエチレンナフタレート系の接着剤であっても同様の製
造方法で形成できるが、ガラスエポキシ基板2と同系統
のものがより好ましいことはいうまでもない。
【0012】前記絶縁層3の外層に形成される第二の導
体回路10は、電子部品17を実装するための回路及び
それらをつなぐ信号配線、開口部上の絶縁層3には、ガ
ラスエポキシ基板2領域に形成された導体回路5及び1
0間をつなぐコネクター配線が形成される。通常、その
表面には、電子部品17を半田で接続する実装パッドを
除いてほぼ全面にソルダーマスクレジスト11が形成さ
れるが、コネクター配線部は屈曲性を有する絶縁材で被
覆される必要があり、ソルターマスクレジスト自体に可
撓性を有する樹脂が使われる。また、可撓性を有する感
光性接着剤を塗布して、露光、現像により所定位置に形
成するようにしてもよい。
【0013】本発明におけるのプリント配線板1は、図
3に示すように、部品実装後に屈曲部12で折り曲げて
使用されるものであるが、部品実装する段階では、実装
性を考慮して、ガラスエポキシ基板2の厚みは厚い方が
よいが、剛性の高いエポキシ樹脂材料を用いれば、薄型
化は容易である。通常は0.1〜1.6mm程度が用い
られるが、実装性と折り曲げる際の応力に耐えうる程度
の厚みに設定しなければならないことはいうまでもな
い。また、絶縁層3も、繰り返して屈曲させる目的で使
用されないので、電子機器に組み込まれるまでの間、コ
ネクター配線、絶縁層3にクラック等が発生しない程度
の屈曲性を有するものであればよく、厚みは導体厚、保
護膜を含めて0.2mm以下になるように設定すること
が好ましい。
【0014】
【実施例】(実施例1)次に本発明に係るプリント配線
板1の製造方法の実施例について説明する。図1に示す
ように、下記の(1)〜(6)工程により製造した。 (1)FR−4材からなるガラスエポキシ樹脂銅張積層
板2の所定位置に電源、接地回路となる第一の導体回路
5をエッチングにより形成し、その表面を黒化処理した
(イ〜ロ)。 (2)次に、基板2のほぼ中央部にルーター加工により
開口部6を形成し、その開口部6とほぼ同じ外形形状の
積層プレス用のクッションラバー7をはめ込んだ(ハ〜
ニ)。 (3)次に、可撓性を有するビスフェノールFタイプの
エポキシ樹脂をマトリックスとするプリプレグを介して
両面から銅箔4を積層プレスした。さらに、銅箔4を1
0μmエッチングした(ホ)。 (4)次に、ドリル穴8を形成して後、過マンガン酸カ
リウム溶液に浸漬してデスミア処理をして後、常法によ
りパネル銅メッキをしてスルーホール9を形成し、パタ
ーン銅メッキ14、エッチングにより、外層の信号配線
となる第二の導体回路10を形成した(ヘ〜チ)。 (5)次に、可撓性エポキシ樹脂からなる感光性接着剤
をロールコーティングにより塗布し、乾燥後、露光、現
像工程を経て加熱硬化させることによって、外層の保護
膜11となるソルダーマスクレジスト膜を形成した
(リ)。 (6)次に、ルーター加工により製品サイズに切断し、
屈曲部12で折り曲げてクッションラバー7を剥離させ
て取り除き、屈曲部12を形成してプリント配線板1を
得た(ヌ)。 ガラスエポキシ樹脂銅張積層板2の厚みは0.5mm、
銅箔4の厚みは35μm、屈曲部12を形成するプリプ
レグの厚みは0.1mm、外層の銅箔4は18μmを用
いた。また、パネル銅メッキ厚は15μm、パターン銅
メッキ厚は10μmとし、外層の第二の導体回路10の
導体厚を33μm設定とした。また、外層の保護膜11
となる感光性接着剤の厚みは加熱硬化後に、約40μm
となるように塗布厚を設定した。
【0015】以上の製造方法により得られたプリント配
線板1は、電子部品17が実装される領域においては総
厚が約0.8mmとなり、十分な強度が得られ部品実装
性はよい。また、屈曲部12が、可撓性エポキシ樹脂か
らなりプリント配線板1を屈曲部12で180°折り曲
げても、屈曲部12の樹脂層3及び11、コネクター配
線にクラック等の不具合が発生することもない。
【0016】(実施例2)図2に示すように、下記の
(1)〜(8)工程により製造した。 (1)FR−4材からなるガラスエポキシ樹脂銅張積層
板2の所定位置にドリル穴8を形成し、パネル銅メッキ
によりスルーホール9を形成した(イ〜ハ)。 (2)次に、電源、接地回路となる第一の導体回路5を
エッチングにより形成し、その表面を黒化処理した
(ニ)。 (3)次に、基板2のほぼ中央部にルーター加工により
開口部6を形成し、その開口部6とほぼ同じ外形形状の
熱可塑性エラストマー7をはめ込んだ(ホ〜ヘ)。 (4)次に、可撓性を有するビスフェノールFタイプの
エポキシ樹脂を主成分とする感光性接着剤を基板2の両
面に印刷により塗布し、乾燥後、露光、現像工程を経
て、第二導体回路形成用パターン及びビアホール15を
形成し、加熱硬化させて絶縁層3を形成した(ト)。 (5)次に、絶縁層3の表面を過マンガン酸カリウム溶
液に浸漬して粗化し、メッキ触媒を付着させた。 (6)つぎに、無電解銅メッキ13で銅を約5μm析出
させ、常法によりパターン銅メッキ14、エッチング工
程を経て外層の第二の導体回路10を形成した(チ〜
リ)。 (7)次に、可撓性を有する感光性接着剤を印刷により
塗布し、乾燥後、露光及び現像工程を経て、加熱硬化さ
せて保護膜11となるソルダーマスクレジスト層を形成
した(ヌ)。 (8)次に、ルーター加工により製品サイズに切断し、
屈曲部12で折り曲げて熱可塑性エラストマー7を剥離
除去してプリント配線板1を得た(ル)。 ガラスエポキシ樹脂銅張積層板2の厚みは0.5mm、
銅箔4の厚みは18μm、感光性接着剤の厚みはそれぞ
れ50μm、外層の銅箔4の厚みは18μmとした。ま
た、ガラスエポキシ樹脂銅張積層板2のスルーホールメ
ッキ厚は20μm、外層のパネル銅メッキ厚は15μ
m、パターン銅メッキ厚は10μmとした。
【0017】以上の製造方法により得られたプリント配
線板1は総厚が約0.84mmとなり十分の強度が得ら
れ、部品実装性がよい。また、屈曲部12がガラスクロ
スのない可撓性を有するエポキシ樹脂接着剤で構成され
ているので屈曲性に優れ、180°折り曲げても何ら支
障はない。
【0018】以上実施例について詳述したが、特許請求
の範囲を逸脱しない範囲内で、プリント配線板1の形
状、材料構成、製造方法に変更を加えることができるこ
とはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】本発明のプリント配線板の製造方法にお
いては、ガラスエポキシ基板2に開口部6を形成し、そ
の開口部6と同形状の離型性材料7をはめ込み、その上
から可撓性を有するエポキシ樹脂接着剤を介して外層の
導体回路10を形成し、その後に、離型性材料7を除去
するようにしたことで、外層の導体回路10を形成する
にあたり、従来の多層プリント配線板の製造工程に何ら
変更を加える必要がないので、製造工程が煩雑になるこ
とはなく、従来に比べて製造工程の短縮及び低コスト化
が図られる。また、従来のプリント配線板の設計を殆ど
変えることなく配線板1のほぼ中央に屈曲部12を設け
ることで、部品実装後に折り曲げることができるので配
線板1の面積を約半分にすることが可能となる。さら
に、両面に実装用回路を形成することによって、折り曲
げて使用される際には見かけ上4層に部品実装されたこ
とになり、見かけ上の実装密度を高めることになる。以
上のようなプリント配線板1の製造方法を提供すること
によって、プリント配線板1の小型、薄型、軽量化、高
密度化及び低コスト化が図れ、電子機器の小型化、低コ
スト化に大きく寄与することができのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント配線板の製造方法の工程概略
図である。
【図2】本発明のプリント配線板の製造方法の工程概略
図である。
【図3】本発明のプリント配線板の製造方法によるプリ
ント配線板の実用例である。
【図4】従来のプリント配線板の製造方法の工程概略図
である。
【符号の説明】
1:プリント配線板 2:ガラスエポキシ樹脂銅張積層基板 3:絶縁層 4:銅箔 5:第一の導体回路 6:開口部 7:離型性材料 8:ドリル穴 9:スルーホール 10:第二の導体回路 11:保護膜 12:屈曲部 13:無電解銅メッキ 14:パターン銅メッキ 15:ビアホール 17:電子部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスエポキシ基板のほぼ中央部に開口
    部6を有し、該開口部6を含めて前記ガラスエポキシ基
    板に可撓性を有する絶縁層3が配設されてなり、前記ガ
    ラスエポキシ基板上に配設された第一の導体回路5と前
    記絶縁層3に配設された第二の導体回路とが電気的に接
    続されてなるプリント配線板を製造する方法において、
    下記の(a)〜(h)の工程、即ち、(a)ガラスエポ
    キシ樹脂銅張積層基板上に、その表面をエッチングして
    第一の導体回路を形成する工程、(b)第一の導体回路
    を形成する前記基板のほぼ中央部に開口部を形成する工
    程、(c)前記開口部に離型性材料をはめ込む工程、
    (d)前記離型性材料がはめ込まれた前記基板の表面
    に、可撓性を有するエポキシ樹脂系接着剤からなる絶縁
    層を形成する工程、(e)絶縁層を有する前記基板にド
    リル穴を穿けた後、銅メッキしてスルーホールを形成す
    る工程、(f)前記基板上の絶縁層の表面に、銅メッキ
    して第二の導体回路を形成する工程、(g)第二の導体
    回路が形成された基板の外層として、可撓性エポキシ樹
    脂製接客剤からなる保護膜を形成する工程、(h)前記
    基板開口部内の離型性材料を取り除く工程、を有するこ
    とを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガラスエポキシ基板のほぼ中央部に開口
    部6を有し、該開口部6を含めて前記ガラスエポキシ基
    板に可撓性を有する絶縁層3が配設されてなり、前記ガ
    ラスエポキシ基板上に配設された第一の導体回路5と前
    記絶縁層3に配設された第二の導体回路とが電気的に接
    続されてなるプリント配線板を製造する方法において、
    下記の(a)〜(h)の工程、即ち、(a)ガラスエポ
    キシ樹脂銅張積層基板上に、その表面をエッチングして
    第一の導体回路を形成する工程、(b)前記基板にドリ
    ル穴を穿けた後、銅メッキしてスルーホールを形成する
    工程、(c)第一の導体回路を形成する前記基板のほぼ
    中央部に開口部を形成する工程、(d)前記開口部に離
    型性材料をはめ込む工程、(e)前記離型性材料がはめ
    込まれた前記基板に、可撓性を有する感光性接着剤を塗
    布した後、露光、現像して前記絶縁層を形成するととも
    に前記第一の導体回路の一部を露出させる工程、(f)
    前記絶縁層および露出された前記第一の導体回路の表面
    に無電解銅メッキおよびパターン銅メッキにより、第二
    の導体回路を形成するとともに、前記第一の導体回路と
    電気的に接続する工程、(g)第二の導体回路が形成さ
    れた基板の外層として、可撓性エポキシ樹脂製接客剤か
    らなる保護膜を形成する工程、(h)前記基板開口部内
    の離型性材料を取り除く工程、を有することを特徴とす
    るプリント配線板の製造方法。
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