JP3348590B2 - 多板摩擦クラッチの残存寿命判定装置 - Google Patents

多板摩擦クラッチの残存寿命判定装置

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JP3348590B2
JP3348590B2 JP05191096A JP5191096A JP3348590B2 JP 3348590 B2 JP3348590 B2 JP 3348590B2 JP 05191096 A JP05191096 A JP 05191096A JP 5191096 A JP5191096 A JP 5191096A JP 3348590 B2 JP3348590 B2 JP 3348590B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば4輪駆動車
の駆動力分配制御装置等におけるトルク配分用クラッチ
等に適用される多板摩擦クラッチに関し、特に、多板摩
擦クラッチの残存寿命判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン直結駆動系の後輪(主駆
動輪)に対し、制御信号に応じて締結力が変化するトル
ク分配用クラッチ、例えばドライブプレートとドリブン
プレートを交互に重ねて圧着する構造の湿式の多板摩擦
クラッチを介して前輪(従駆動輪)にエンジン駆動力を
伝達する構成の4輪駆動車において、前後輪の回転速度
差を演算し、該回転速度差が大きい程、即ち、主駆動輪
である後輪のスリップの発生が大きい程前記クラッチの
締結力を増大させて前輪(従駆動輪)側に対する駆動力
配分を高めて、速やかに後輪(主駆動輪)のスリップを
制御させるようにした4輪駆動車の駆動力分配制御装置
が知られている。
【0003】具体的には、前記多板摩擦クラッチを内蔵
したトランスファーと、クラッチ締結力となる制御油圧
を発生する制御油圧発生装置と、制御油圧発生装置に設
けられたソレノイドバルブへ各種入力センサからの情報
に基づいて所定のソレノイド駆動電流を出力するトルク
スプリットコントローラとを備えて構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の4輪
駆動車の駆動力分配制御装置においては、多板摩擦クラ
ッチに作用した負荷を知ることができないため、多板摩
擦クラッチの残存寿命(クラッチフェーシング寿命)を
正確に知るためには、トランスファーユニットを車両か
ら降ろし、これを全分解して内蔵された多板摩擦クラッ
チのクラッチフェーシングの状態を目視にて確認せざる
を得ず、面倒な作業が必要となる。
【0005】又、上記の確認作業を常時行うわけにはい
かないため、多板摩擦クラッチの正確な寿命を常時把握
することは不可能であり、走行距離をもとに残存寿命を
予測してクラッチ交換を行うことになる。この場合に
は、高負荷での運転状態を測定して寿命を判断するた
め、負荷の少ない運転状態で使用されていた場合には、
実際の多板クラッチの寿命よりも早めにクラッチの交換
をすることになってしまう。
【0006】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、種々の情報から多板摩擦クラッチの負荷状態
を判定し、この負荷状態から多板摩擦クラッチの残存寿
命を判定する構成により、多板摩擦クラッチの故障の発
生を事前に検知可能にし、使用者へのサービス性向上を
図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の多板摩擦クラッチの残存寿命判定装置は、クラッチ締
結力となる制御トルクを油圧にて得る多板摩擦クラッチ
において、多板摩擦クラッチの差動回転数を検出する差
動回転数検出手段と、多板摩擦クラッチの制御トルクと
なる制御油圧を検出する制御油圧検出手段と、前記制御
油圧の作動油の温度を検出する油温検出手段と、多板摩
擦クラッチの負荷時間を計測する負荷時間計測手段と、
前記検出された差動回転数、制御油圧、油温及び負荷時
間に基づいて多板摩擦クラッチの負荷状態を判定する負
荷状態判定手段と、前記多板摩擦クラッチの負荷状態に
基づいて残存寿命を算出する残存寿命算出手段とを含ん
で構成した。
【0008】また、請求項2記載の多板摩擦クラッチの
残存寿命判定装置は、クラッチ締結力となる制御トルク
を油圧にて得る多板摩擦クラッチにおいて、多板摩擦ク
ラッチの差動回転数を検出する差動回転数検出手段と、
油圧制御手段が出力する制御トルクの指令値を制御油圧
の値に変換する油圧指令値変換手段と、前記制御油圧の
作動油の温度を検出する油温検出手段と、多板摩擦クラ
ッチの負荷時間を計測する負荷時間計測手段と、前記検
出された差動回転数、油温、負荷時間と、前記油圧指令
値変換手段に変換された制御油圧とに基づいて多板摩擦
クラッチの負荷状態を判定する負荷状態判定手段と、前
記多板摩擦クラッチの負荷状態に基づいて残存寿命を算
出する残存寿命算出手段とを含んで構成した。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の多板摩擦クラッチの残存寿命判定装置におい
て、前記負荷状態判定手段を、前記制御油圧から多板摩
擦クラッチの伝達トルクを演算し、該伝達トルクと差動
回転数とから多板摩擦クラッチの負荷エネルギを演算
し、該負荷エネルギと負荷時間と油温から、負荷状態と
しての多板摩擦クラッチのクラッチフェーシング温度を
演算する手段から構成した。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の多板摩擦クラッチの残存寿命判定装置において、前
記残存寿命算出手段を、多板摩擦クラッチのクラッチフ
ェーシング温度を、所定温度範囲毎に区分し、各区分毎
の積算時間を計測し、該積算時間と予め判明している多
板摩擦クラッチフェーシングの寿命線図から求められる
各区分毎の等価寿命とから残存寿命の要素であるマイナ
ー値を算出する手段から構成した。
【0011】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の多板摩擦クラッチの残存寿命判定装置において、前
記マイナー値をA、現在までの走行距離をBとしたと
き、 C=(B÷A)−B の式に基づいて、走行可能な残り距離Cを求める手段を
備えた。
【0012】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃
至5のいずれかに記載の多板摩擦クラッチの残存寿命判
定装置において、前記残存寿命を、運転席の近傍に配設
されて運転者が認知することが可能な表示装置に出力す
るようにした。
【0013】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至5のいずれかに記載の多板摩擦クラッチの残存寿命判
定装置において、前記残存寿命算出手段に診断用コネク
タを接続しておき、この診断用コネクタに外部診断装置
の接続端子を接続することにより、前記外部診断装置の
表示部に前記残存寿命を適宜出力可能とした。
【0014】さらに、請求項8記載の発明は、請求項1
乃至5のいずれかに記載の多板摩擦クラッチの残存寿命
判定装置において、前記負荷状態判定手段に診断用コネ
クタを接続しておき、この診断用コネクタに、前記残存
寿命算出手段を備えた外部診断装置の接続端子を接続す
ることにより、前記外部診断装置の表示部に前記残存寿
命を適宜出力可能とした。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、検出され
た差動回転数、制御油圧、油温及び負荷時間の4つの情
報から、多板摩擦クラッチの負荷状態が判断され、この
負荷状態に基づいて残存寿命が算出されるようにしたか
ら、多板摩擦クラッチのクラッチフェーシングの状態を
目視にて確認する必要がなく、面倒な作業が不要とな
り、多板摩擦クラッチの寿命を常時把握することが可能
であり、多板摩擦クラッチの故障の発生を事前に検知で
き、故障発生前に多板摩擦クラッチの交換・修復が可能
になり、使用者へのサービス性の向上を図ることができ
る。
【0016】また、請求項2記載の発明によれば、残存
寿命の判定に必要な制御油圧を、油圧指令値変換手段に
よって制御トルクの指令値を変換することにより得てい
るので、検出手段を減少させた残存寿命判定装置とな
り、装置コストの低減化を図ることができる。また、請
求項1記載の効果と同様に、多板摩擦クラッチのクラッ
チフェーシングの状態を目視にて確認する必要がなく、
面倒な作業が不要となり、多板摩擦クラッチの寿命を常
時把握することが可能であり、多板摩擦クラッチの故障
の発生を事前に検知でき、故障発生前に多板摩擦クラッ
チの交換・修復が可能になり、使用者へのサービス性の
向上を図ることができる。
【0017】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1又は2記載の効果を得ることができるとともに、多
板摩擦クラッチの負荷状態であるクラッチフェーシング
温度を演算することができる。
【0018】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項3記載の効果を得ることができるとともに、多板摩擦
クラッチの残存寿命の要素であるマイナー値を算出する
ことができる。
【0019】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項4記載の効果を得ることができるとともに、走行可能
な残り距離を、マイナー値と現在までの走行距離から求
めることができる。
【0020】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1乃至5記載のいずれかの効果を得ることができると
ともに、運転者は、表示装置によって多板摩擦クラッチ
の残存寿命を、常時正確に把握することができる。
【0021】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項1乃至5記載のいずれかの効果を得ることができると
ともに、残存寿命算出手段と接続した診断用コネクタ
に、外部診断装置の接続端子を接続するだけで、多板摩
擦クラッチの残存寿命を即座に把握することができる。
また、残存寿命判定装置は、外部診断装置に出力するだ
けの残存寿命情報を記憶していればよいので、装置本体
の演算部、制御部、記憶部等の容量が小さくて済む。
【0022】さらに、請求項8記載の発明によれば、請
求項1乃至5記載のいずれかの効果を得ることができる
とともに、負荷状態判定手段と接続した診断用コネクタ
に、残存寿命算出手段を備えた外部診断装置の接続端子
を接続するだけで、多板摩擦クラッチの残存寿命を即座
に把握することができる。そして、残存寿命算出手段は
外部診断装置に備えられているので、装置本体の演算
部、制御部、記憶部等の容量が、さらに小さくて済む。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図2は、本発明にかかる多板摩擦ク
ラッチの残存寿命判定装置が適用される4輪駆動車にお
ける駆動系の全体システム図である。
【0024】この図に示される車両は後輪ベースの4輪
駆動車であり、その駆動系には、エンジン1、トランス
ミッション2、トランスファ入力軸3、リヤプロペラシ
ャフト4、リヤディファレンシャル5、後輪(主駆動
輪)6、トランスファ出力軸7、フロントプロペラシャ
フト8、フロントディファレンシャル9、前輪(従駆動
輪)10を備えていて、後輪6へとトランスミッション
2を経由してきたエンジン駆動力が直接伝達され、前輪
10へは前輪駆動系である前記トランスファ入出力軸
3,7間に設けてあるトランスファ11を介してエンジ
ン駆動力が伝達される。
【0025】そして、前後輪の駆動力分配を最適に制御
する駆動力分配制御装置は、湿式多板摩擦クラッチ11
a(トルク分配用クラッチ)を内蔵したトランスファ1
1と、クラッチ締結力となる制御油圧を発生する制御油
圧発生装置20と、制御油圧発生装置20に設けられた
ソレノイドバルブ28へ各種入力センサ30からの情報
に基づいて所定のソレノイド駆動電流iを出力する油圧
制御手段としてのトルクスプリットコントローラ40と
を備えて構成される。
【0026】前記制御油圧発生装置20は、リリーフス
イッチ21により駆動又は停止するモータ22と、該モ
ータ22により作動してリザーバタンク23から作動油
を吸い上げる油圧ポンプ24と、該油圧ポンプ24から
のポンプ吐出圧(一次圧)をチェックバルブ25を介し
て蓄えるアキュムレータ26と、該アキュムレータ26
からのライン圧(二次圧)をトルクスプリットコントロ
ーラ40からのソレノイド駆動電流iにより所定の制御
油圧Pcに調整するソレノイドバルブ28とを備え、制
御油圧Pcの作動油は制御油圧パイプ29を経由してク
ラッチポートに供給される。そして、前記クラッチポー
トに供給される制御油圧Pcに応じて多板摩擦クラッチ
11aのクラッチトルク(締結力)が制御され、該クラ
ッチトルク(締結力)に応じて従動輪である前輪側への
駆動力の分配が制御される。
【0027】かかる構成において、第1実施形態の多板
摩擦クラッチ11aの残存寿命判定装置は次のように構
成される。即ち、図3において、多板摩擦クラッチ11
aの差動回転数を検出する差動回転数検出手段としての
差動回転数センサ50と、多板摩擦クラッチ11aの制
御トルクとなる制御油圧Pcを検出する制御油圧検出手
段としての油圧センサ51と、前記制御油圧Pcの作動
油の温度を検出する油温検出手段としての油温センサ5
2と、多板摩擦クラッチ11aの負荷時間(前記差動回
転数発生時間)を計測する時間計測手段と、前記検出さ
れた差動回転数、制御油圧、油温及び差動回転数発生時
間に基づいて多板摩擦クラッチ11aの負荷状態を判定
する負荷状態判定手段と、多板摩擦クラッチ11aの負
荷状態に基づいて残存寿命を算出する残存寿命算出手段
と、算出された残存寿命を運転者に認知させる表示装置
54とが設けられており、前記時間計測手段と負荷状態
判定手段と残存寿命算出手段とはコントロールユニット
53にソフトウェア的に装備される。
【0028】ここで、前記負荷状態判定手段と残存寿命
算出手段の機能について説明する。即ち、前記差動回転
数をΔN、制御油圧をPc、油温をToil 、差動回転数
発生時間をtとしたとき、多板摩擦クラッチ11aの伝
達トルクTcは、次式で演算される。
【0029】 Tc=k1 ・Pc+a1 (k1 ,a1 は定数) 又、多板摩擦クラッチ11aの負荷エネルギEcは、次
式で演算される。 Ec=k2 ・Tc・ΔN(k2 は定数) 更に、多板摩擦クラッチ11aのクラッチフェーシング
温度Tempは、次式で演算される。
【0030】 Temp=k3 ・Ec・t+Toil (k3 は定数) このようにして求めたTempを、所定温度範囲毎に区
分し、各区分毎の積算時間を計測し、予め判明している
図4の多板摩擦クラッチフェーシングの耐力線図(寿命
線図)よりマイナー則を使って残存寿命を求める。
【0031】即ち、前記積算時間と等価寿命とから残存
寿命の要素であるマイナー値を算出し、マイナー値から
残存寿命を求める。このマイナー値の算出例を、図4の
多板摩擦クラッチフェーシングの耐力線図を参照しつつ
次に説明する。
【0032】例えば、上記区分として、次の(1)〜
(9)の区分を定める。 (1)Temp7<Temp≦Temp8 (2)Temp6<Temp≦Temp7 (3)Temp5<Temp≦Temp6 (4)Temp4<Temp≦Temp5 (5)Temp3<Temp≦Temp4 (6)Temp2<Temp≦Temp3 (7)Temp1<Temp≦Temp2 (8)Temp0<Temp≦Temp1 (9)Temp≦Temp0 上記各区分での寿命平均値(等価寿命)は、予め判明し
ている多板摩擦クラッチの耐力線図(寿命線図)から予
め設定され、例えば、これが、上記区分(1)〜(9)
毎に対応して次のようになったとする。
【0033】(1)の区分 t1 (2)の区分 t2 (3)の区分 t3 (4)の区分 t4 (5)の区分 t5 (6)の区分 t6 (7)の区分 t7 (8)の区分 t8 (9)の区分 ∞ そして、実使用において上記各区分に存ずる時間を積算
する。
【0034】例えば、実使用積算時間が、上記区分
(1)〜(9)毎に対応して、次のようになったとす
る。 (1)の区分 tr1 (2)の区分 tr2 (3)の区分 tr3 (4)の区分 tr4 (5)の区分 tr5 (6)の区分 tr6 (7)の区分 tr7 (8)の区分 tr8 (9)の区分 計測なし 各区分毎のマイナー値は、実使用積算時間/等価寿命で
演算され、次のようになる。
【0035】(1)の区分 tr1 /t1 (2)の区分 tr2 /t2 (3)の区分 tr3 /t3 (4)の区分 tr4 /t4 (5)の区分 tr5 /t5 (6)の区分 tr6 /t6 (7)の区分 tr7 /t7 (8)の区分 tr8 /t8 (9)の区分 演算なし
【0036】
【数1】
【0037】このようにして求めた合計マイナー値は、
多板摩擦クラッチ11aの全寿命を1としたときの既に
消費した寿命を表すから、例えば求めたマイナー値が
0.65であり、現在までの走行距離が78000km
であるとすると、 (78000÷0.65)−78000=42000 が演算され、42000kmが走行可能な残り距離、つ
まり多板摩擦クラッチ11aの残存寿命となる。そし
て、演算された走行可能な残り距離は、運転席近傍に配
置された表示装置54に表示される。
【0038】かかる構成によると、多板摩擦クラッチ1
1aの差動回転数ΔN、制御油圧Pc、油温Toil 、差
動回転数発生時間tに基づいて、多板摩擦クラッチ11
aのクラッチフェーシング温度Tempを演算し、求め
たTempを、所定温度簡易毎に区分し、各区分毎の積
算時間を計測し、予め判明している多板摩擦クラッチフ
ェーシングの耐力線図(寿命線図)よりマイナー則を使
って残存寿命、即ち、走行可能な残り距離を求めて表示
するようにしたから、多板摩擦クラッチ11aの残存寿
命(クラッチフェーシング寿命)を知るために、トラン
スファーユニットを車両から降ろし、これを全分解して
内蔵された多板摩擦クラッチ11aのクラッチフェーシ
ングの状態を目視にて確認する必要がなく、面倒な作業
が不要となる。
【0039】又、表示装置54に表示された残存寿命に
よって多板摩擦クラッチ11aの残存寿命を常時正確に
把握することが可能であり,多板摩擦クラッチ11aの
交換時期も適切に判断すること可能になり、使用者への
サービス性の向上を図ることができる。
【0040】次に、第2実施形態の多板摩擦クラッチ1
1aの残存寿命判定装置について、図5から図10を参
照して説明する。先ず、本実施形態に係る油圧制御手段
としてのトルクスプリットコントローラ40は、図示し
ないが、駆動力分配制御を行うためのマイクロコンピュ
ータと、このマイクロコンピュータからの制御信号に応
じてソレノイドバルブ28にソレノイド駆動電流iを出
力する駆動回路とを備えている。そして、前記マイクロ
コンピュータは、差動回転数センサ50、油温センサ5
2の検出信号を読み込むための入力インタフェース回路
と、駆動力分配制御のための演算制御処理等を行う演算
処理装置と、ROM、RAM等の記憶装置と、演算処理
装置で決定した駆動力分配を制御信号として駆動回路に
出力する出力インタフェース回路等を備えている。
【0041】また、前述した記憶装置には、演算処理装
置の処理実行に必要なプログラム及び固定データが予め
記憶されているとともに、その処理結果が一時記憶可能
とされている。この内、固定データには、図7から図9
に示すように、駆動力分配制御に必要な記憶テーブルが
記憶されている。即ち、図7は、差動回転数ΔNに対応
した伝達トルクTcの制御特性を示したものである。ま
た、図8は、制御油圧Pcの変化に応じた伝達トルクT
cの値を示したものである。さらに、図9は、ソレノイ
ド駆動電流iの変化に応じた制御油圧Pcの値を示した
ものである。
【0042】そして、演算処理装置で駆動力分配制御の
プログラムを実行すると、差動回転数ΔNに基づいて図
7の記憶テーブルを参照することにより伝達トルクTc
が決定され、図8、図9に対応する記憶テーブルを順次
参照して所定のソレノイド駆動電流iが逆算され、さら
に駆動回路から所定のソレノイド駆動電流iが出力さ
れ、即ち、トルクスプリットコントローラ40からソレ
ノイドバルブ28に対して所定のソレノイド駆動電流i
が出力される。
【0043】ここで、本実施形態の残存寿命判定装置
は、図6の第1実施形態で示した油圧センサ51による
制御油圧Pcの検出を行わず、前記演算処理装置で算出
したソレノイド駆動電流iに対応する制御油圧Pcを使
用する油圧指令値変換手段を備えている。そして、他の
構成は、図2から図4に示した第1実施形態の構成と同
一構成なので、同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】本実施形態に備えた油圧指令値変換手段
は、図10に示すフローチャートを前述した演算処理装
置が実行する。この演算処理は、所定時間毎のタイマ割
込によって実行され、先ず、ステップS1において、出
力されたソレノイド駆動電流iを読込む。次いで、ステ
ップS2において、図9の記憶テーブルを参照して読み
込んだソレノイド駆動電流iに対応する制御油圧Pcを
検索する。次いで、ステップS3において、検索した制
御油圧Pcを負荷状態判定手段の判定データとして出力
する。
【0045】かかる構成によると、残存寿命判定装置に
必要な制御油圧Pcの情報を、油圧センサ51を使用せ
ずにトルクスプリットコントローラ40の記憶装置から
得ることができるので、センサ数が減少して装置コスト
の低減化を図ることができる。その他の作用効果は、第
1実施形態と同様である。
【0046】次に、第3実施形態の多板摩擦クラッチ1
1aの残存寿命判定装置について、図11を参照して説
明する。なお、図2から図4で示した第1実施形態の構
成と同一構成部分は、同一符号を付してその説明を省略
する。
【0047】本実施形態の残存寿命判定装置は、残存寿
命を算出する残存寿命算出手段に、診断用コネクタ55
が電気的に接続されている。この診断用コネクタ55
は、車両のエンジンルーム内に配設されており、図中符
号56で示す診断装置の接続端子56aを前記診断用コ
ネクタ55に接続すると、残存寿命算出手段が算出した
残存寿命を、表示部56bに表示するようになってい
る。なお、診断装置56は、本発明の外部診断装置を構
成している。
【0048】かかる構成によると、必ずしも運転席近傍
に表示装置54を配置しなくとも、車両の定期点検等の
際に、エンジンルーム内の診断用コネクタ55に診断装
置56を接続するだけで、表示部56bに表示された残
存寿命によって多板摩擦クラッチ11aの残存寿命を常
時正確に把握することが可能であり,多板摩擦クラッチ
11aの交換時期も適切に判断すること可能になり、使
用者へのサービス性の向上を図ることができる。
【0049】また、診断装置56に出力するだけの情報
を有していればよいので、演算部、制御部、記憶部等の
容量の小さなコントロールユニット53とすることがで
きる。その他の作用効果は、第1実施形態と同様であ
る。
【0050】次に、第4実施形態の多板摩擦クラッチ1
1aの残存寿命判定装置について、図12を参照して説
明する。なお、この実施形態も、図2から図4で示した
第1実施形態の構成と同一構成部分には同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0051】本実施形態の残存寿命判定装置にあって
は、多板摩擦クラッチ11aの負荷状態を判定する負荷
状態判定手段に、車両のエンジンルーム内に配設された
診断用コネクタ55が電気的に接続されている。
【0052】また、この診断用コネクタ55に、診断装
置57の接続端子57aが接続可能とされているが、こ
の診断装置57には、前記負荷状態判定手段から出力さ
れた負荷状態に基づいて残存寿命を算出する残存寿命算
出手段が内蔵されている。なお、診断装置57は、本発
明の外部診断装置を構成している。
【0053】これにより、診断装置の接続端子57aを
前記診断用コネクタ55に接続すると、残存寿命算出手
段が残存寿命を算出して表示部57bに表示する。かか
る構成によると、車両の定期点検等の際に、エンジンル
ーム内の診断用コネクタ55に診断装置57を接続する
だけで、表示部57bに表示された残存寿命によって多
板摩擦クラッチ11aの残存寿命を常時正確に把握する
ことが可能であり,多板摩擦クラッチ11aの交換時期
も適切に判断可能となって使用者へのサービス性の向上
を図ることができる。
【0054】また、残存寿命算出手段は診断装置57に
内蔵されているので、演算部、制御部、記憶部等の容量
のさらに小さなコントロールユニット53とすることが
できる。その他の作用効果は、第1実施形態と同様であ
る。
【0055】なお、上記第3及び第4実施形態では、第
1実施形態を構成する表示装置54に代えて、診断用コ
ネクタ55、診断装置56、57を備えた構成について
説明したが、本発明の要旨がこれに限るものではなく、
例えば第2実施形態の構成に診断用コネクタ55、診断
装置56、57を備えても、同様の作用効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1記載の発明を示す構成図であ
る。
【図2】多板摩擦クラッチの残存寿命判定装置が適用さ
れる4輪駆動車における駆動系の全体システムを示す図
である。
【図3】本発明の第1実施形態の多板摩擦クラッチの残
存寿命判定装置の構成を示すブロック図である。
【図4】多板摩擦クラッチフェーシングの耐力(寿命)
を示す図表である。
【図5】本発明の請求項2記載の発明を示す構成図であ
る。
【図6】本発明の第2実施形態の多板摩擦クラッチの残
存寿命判定装置の構成を示すブロック図である。
【図7】油圧制御装置が制御トルクを出力する際に参照
する伝達トルクの制御特性図表である。
【図8】油圧制御装置が制御トルクを出力する際に参照
する伝達トルク及び制御油圧の対応データ図表である。
【図9】油圧制御装置が制御トルクを出力する際に参照
する制御油圧及び制ソレノイド駆動電流の対応データ図
表である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る油圧指令値変換
手段を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3実施形態の多板摩擦クラッチの
残存寿命判定装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4実施形態の多板摩擦クラッチの
残存寿命判定装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11a 湿式多板摩擦クラッチ 20 制御油圧発生装置 40 トルクスプリットコントローラ 50 差動回転数センサ 51 油圧センサ 52 油温センサ 54 表示装置 55 診断用コネクタ 56、57 診断装置(外部診断装置) 56a、57a 接続端子 56b、57b 表示部 ΔN 差動回転数 Pc 制御油圧 Toil 油温 t 差動回転数発生時間 Tc 伝達トルク Ec 負荷エネルギ Temp クラッチフェーシング温度
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 48/02 F16D 66/00 F16D 13/75

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチ締結力となる制御トルクを油圧
    にて得る多板摩擦クラッチにおいて、 多板摩擦クラッチの差動回転数を検出する差動回転数検
    出手段と、多板摩擦クラッチの制御トルクとなる制御油
    圧を検出する制御油圧検出手段と、前記制御油圧の作動
    油の温度を検出する油温検出手段と、多板摩擦クラッチ
    の負荷時間を計測する負荷時間計測手段と、前記検出さ
    れた差動回転数、制御油圧、油温及び負荷時間に基づい
    て多板摩擦クラッチの負荷状態を判定する負荷状態判定
    手段と、前記多板摩擦クラッチの負荷状態に基づいて残
    存寿命を算出する残存寿命算出手段と、を含んで構成さ
    れたことを特徴とする多板摩擦クラッチの残存寿命判定
    装置。
  2. 【請求項2】 クラッチ締結力となる制御トルクを油圧
    にて得る多板摩擦クラッチにおいて、 多板摩擦クラッチの差動回転数を検出する差動回転数検
    出手段と、油圧制御手段が出力する制御トルクの指令値
    を制御油圧の値に変換する油圧指令値変換手段と、前記
    制御油圧の作動油の温度を検出する油温検出手段と、多
    板摩擦クラッチの負荷時間を計測する負荷時間計測手段
    と、前記検出された差動回転数、油温、負荷時間と、前
    記油圧指令値変換手段に変換された制御油圧とに基づい
    て多板摩擦クラッチの負荷状態を判定する負荷状態判定
    手段と、前記多板摩擦クラッチの負荷状態に基づいて残
    存寿命を算出する残存寿命算出手段と、を含んで構成さ
    れたことを特徴とする多板摩擦クラッチの残存寿命判定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷状態判定手段は、前記制御油圧
    から多板摩擦クラッチの伝達トルクを演算し、該伝達ト
    ルクと差動回転数とから多板摩擦クラッチの負荷エネル
    ギを演算し、該負荷エネルギと負荷時間と油温から、負
    荷状態としての多板摩擦クラッチのクラッチフェーシン
    グ温度を演算する手段から構成されたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の多板摩擦クラッチの残存寿命判定
    装置。
  4. 【請求項4】 前記残存寿命算出手段は、多板摩擦クラ
    ッチのクラッチフェーシング温度を、所定温度範囲毎に
    区分し、各区分毎の積算時間を計測し、該積算時間と予
    め判明している多板摩擦クラッチフェーシングの寿命線
    図から求められる各区分毎の等価寿命とから残存寿命の
    要素であるマイナー値を算出する手段から構成されたこ
    とを特徴とする請求項3記載の多板摩擦クラッチの残存
    寿命判定装置。
  5. 【請求項5】 前記マイナー値をA、現在までの走行距
    離をBとしたとき、次式に基づいて、走行可能な残り距
    離Cを求める手段を備えたことを特徴とする請求項4記
    載の多板摩擦クラッチの残存寿命判定装置。 C=(B÷A)−B
  6. 【請求項6】 前記残存寿命を、運転席の近傍に配設さ
    れて運転者が認知することが可能な表示装置に出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の多
    板摩擦クラッチの残存寿命判定装置。
  7. 【請求項7】 前記残存寿命算出手段に診断用コネクタ
    を接続しておき、この診断用コネクタに外部診断装置の
    接続端子を接続することにより、前記外部診断装置の表
    示部に前記残存寿命を適宜出力可能とすることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の多板摩擦クラッ
    チの残存寿命判定装置。
  8. 【請求項8】 前記負荷状態判定手段に診断用コネクタ
    を接続しておき、この診断用コネクタに、前記残存寿命
    算出手段を備えた外部診断装置の接続端子を接続するこ
    とにより、前記外部診断装置の表示部に前記残存寿命を
    適宜出力可能とすることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載の多板摩擦クラッチの残存寿命判定装
    置。
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