JP3348354B2 - 熱転写プリンター - Google Patents

熱転写プリンター

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JP3348354B2
JP3348354B2 JP2000137158A JP2000137158A JP3348354B2 JP 3348354 B2 JP3348354 B2 JP 3348354B2 JP 2000137158 A JP2000137158 A JP 2000137158A JP 2000137158 A JP2000137158 A JP 2000137158A JP 3348354 B2 JP3348354 B2 JP 3348354B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクリボンを用
いて印画紙にカラ−画像を熱転写するカラ−プリンタ−
に適用するのに最適な熱転写プリンターに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱転写プリンターとして図9
に示すようなカラ−プリンタ−がある。これは、イエロ
−、マゼンタ、シアン(3原色)等の昇華性色材である
染料等を薄いプラスチックフィルム上に一定ピッチで繰
り返されるパターンで塗布したインクリボン1を用いる
ものである。
【0003】そして、インクリボン1を供給及び巻取リ
−ル2、3間に架け渡してプラテン4とサ−マルヘッド
5との間に配置する。印画紙6を一対のピンチローラ7
によってプラテン4の外周に巻き付けて装着する。そし
て、サ−マルヘッド5によってインクリボン1の染料塗
布面1a側をプラテン4の外周上で印画紙6に矢印a方
向から圧着させる。
【0004】そして、1回目の印画工程では、プラテン
4を矢印b方向に一定ピッチだけ回転駆動して、印画紙
6を矢印b方向に一定ピッチだけ移送し、印画紙6とイ
ンクリボン1との摩擦トルクにより、インクリボン1を
印画紙6と一体に矢印c方向に同じ一定ピッチだけ移送
する。そして、これに同期して巻取リ−ル3をトルクリ
ミッタ−を介して矢印d方向に回転駆動して、リボン1
を巻取リ−ル3に矢印d方向に巻き取る。
【0005】そして、この1回目の印画工程で、サ−マ
ルヘッド5の加熱によりインクリボン1のイエロ−の染
料を昇華すると同時に熱転写して、印画紙6にイエロ−
の画像を印画する。
【0006】次に、サ−マルヘッド5をプラテン4から
矢印a′方向に離間した後、プラテン4を矢印b′方向
に一定ピッチだけ逆回転駆動して、印画紙6のみを矢印
b′方向に一度戻す。そして、再びサ−マルヘッド5を
矢印a方向から圧着させて、プラテン4を再び矢印b方
向に一定ピッチだけ回転駆動して、2回目の印画工程を
行う。
【0007】そして、この2回目の印画工程で、サ−マ
ルヘッド5の加熱によりインクリボン1のマゼンタの染
料を昇華すると同時に熱転写して、印画紙6のイエロ−
の画像の上にマゼンタの画像を重ねて印画する。
【0008】そして、同様にして、3回目の印画工程を
行って、サ−マルヘッド5の加熱によりインクリボン1
のシアンの染料を昇華すると同時に熱転写して、印画紙
6のイエロー、マゼンタの画像の上にシアンの画像を重
ねて印画し、最終的にイエロー、マゼンタ、シアンの染
料によって合成されたカラー画像を印画紙6に印画する
ようにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9に示した
従来のカラープリンターは、プラテン4から矢印c方向
に送り出されるインクリボン1に巾方向のテンションを
付与する手段がなかったために、巻取リール3によって
インクリボン1を矢印d方向にテンションを与えて巻き
取る際に、図10に示すように、インクリボン1に長さ
方向に沿ったしわ9が発生し易い。なお、インクリボン
1のテンションが強過ぎても、弱過ぎてもしわ9が発生
する。そして、適正なテンションは存在するが、通常巻
取リール3は定トルクで巻き取られていて、巻取リール
3の外周に巻き取られるインクリボン1の巻き径の変化
に伴ってインクリボン1のテンションが変動するので、
インクリボン1を定テンションで巻き取るのは困難であ
る。そして、インクリボン1に発生した長さ方向に沿っ
たしわ9は印画紙6に線状の汚れを発生させる等の悪影
響を及ぼすと言う問題があった。
【0010】また、図9に示した従来のカラープリンタ
ーは、プラテン4から矢印c方向に送り出されるインク
リボン1の巾方向のテンションをバランスさせるテンシ
ョンバランサーがなかったために、部品精度や組立精度
のバラツキ等によってプラテン4と巻取リール3との間
でのインクリボン1の巾方向両端のパス長さに差が生じ
た場合には、巻取リール3によってインクリボン1を矢
印d方向に巻き取る際に、インクリボン1の巾方向両端
に働く矢印c方向のテンション(巻取力)がアンバラン
スとなる。
【0011】この結果、インクリボン1が巻取リール3
に斜めに巻き取られて、インクリボン1に「しわ」が発
生したり、斜めに巻き取られるインクリボン1が印画紙
6に斜めの駆動力を与えてしまって、印画紙6がプラテ
ン4の外周で斜め走行して熱転写されるカラー画像に歪
みが発生すると言う問題があった。
【0012】なお、従来のカラープリンターで、図11
に示すように、プラテン4と巻取リール3との間に太鼓
型ローラ8を配置して、インクリボン1の自動センター
リングを行うようにしたものがあるが、インクリボン1
の巾方向両端に働く矢印c方向のテンション(巻取力)
を十分にバランスしきれない。また、太鼓型ローラ8は
直径をある程度大きくしなければならないので、取付ス
ペースが大きくなって大型化につながったり、インクリ
ボン1のパスに無理が生じ易いと言う問題があった。
【0013】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、巻取リールによるインクリボンの
巻き取り時に、インクリボンにしわが発生すること及び
インクリボンが斜めに走行することを同時に防止する
めのインクリボンのテンションのバランス自動調整動作
を行なうことができ、また、インクリボンのセット操作
も容易に行なえる上に、インクリボンのテンションのバ
ランス自動調整動作をその都度、極めて素早く行なえる
ようにした熱転写プンターを提供することを目的として
いる。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の熱転写プリンターは、外周に装着された印
画紙を移送するプラテンと、供給リールと巻取リ−ルと
の間に架け渡されたインクリボンと、上記インクリボン
を上記プラテンの外周上で上記印画紙に圧着する位置と
上記プラテンから離間された位置との間で移動自在に構
成されたサーマルヘッドとを備え、上記サーマルヘッド
によって上記プラテンの外周上の上記印画紙に圧着され
た上記インクリボンを上記巻取リールで巻き取ることに
よって、そのインクリボンを上記印画紙と一体に移送さ
せながら、上記サーマルヘッドによって上記インクリボ
ンから上記印画紙に画像を熱転写する熱転写プリンタ−
において、上記サーマルヘッドのヒートシンクに一体に
形成された支持板と、上記支持板に設けられて上記イン
クリボンの巾方向のセンター上に配置されたピボット
と、上記支持板に上記ピボットを中心として上記インク
リボンに対するほぼ直角な方向に回転自在に支持され、
上記サーマルヘッドが上記インクリボンを上記プラテン
の外周上の上記印画紙に圧着する位置へ移動されること
によって上記インクリボンの全巾に接触されると共に、
上記サーマルヘッドが上記プラテンから離間された位置
へ移動されることによって上記インクリボンから離間さ
れるほぼ板状のテンションバランサーと、上記テンショ
ンバランサーの上記インクリボンに接触される端面に設
けられて、上記インクリボンの巾方向のセンターに対し
て均等に振り分けられて2箇所に配置された一対の突起
とを有し、上記ピボットを上記支持板の先端に突出され
た半円形状のピボットに構成し、上記テンションバラン
サーをほぼコ字状に形成して上記支持板の先端の両側に
摺動自在に挿入して、そのテンションバランサーを上記
インクリボンの全巾にほぼ直角状に接触させた状態で、
そのテンションバランサーを上記半円形状のピボットの
外周上で転がり摩擦によって回転させるように構成した
ものである。
【0015】上記のように構成された本発明の熱転写プ
リンターによれば、印画工程時には、サーマルヘッドが
インクリボンをプラテンの外周上の印画紙に圧着した際
に、サーマルヘッドのヒートシンクに一体に形成されて
いる支持板にピボットを介して回転自在に支持されてい
るテンションバランサーの端面をインクリボンの全巾に
接触させることができ、その際、支持板のピボットをイ
ンクリボンの巾方向のセンター上に配置し、テンション
バランサーの端面にインクリボンの巾方向のセンターに
対して均等に振り分けられた2箇所に設けた一対の突起
でインクリボンの巾方向の2箇所を押圧するようにし
て、巻取リールに巻き取られるインクリボンに巾方向の
テンションを十分に付与することができる。しかも、テ
ンションバランサーはピボットを中心としてインクリボ
ンに対するほぼ直角な方向に回転自在に構成されている
ので、巻取リールに巻き取られるインクリボンの巾方向
の両端のテンションのバランスが崩れた際に、テンショ
ンバランサーがそのバランスの崩れを自動的に修正する
ことができる。従って、巻取リールに巻き取られるイン
クリボンに巾方向のテンションを十分に付与する機能
と、インクリボンの巾方向のテンションをバランスさせ
る機構とを1つのテンションバランサーで達成すること
ができる。それでいて、サーマルヘッドのヒートシンク
に一体に形成した支持板にテンションバランサーをピボ
ットを介して回転自在に支持させているので、供給リー
ル及び巻取リール間に架け渡されているインクリボンを
プラテンとサーマルヘッドとの間に挿入するインクリボ
ンのセット操作時には、サーマルヘッドをプラテンから
離間することにより、そのサーマルヘッドと一体にテン
ションバランサーもインクリボンの挿入の障害にならな
い位置までプラテンから離間させることができる。
【0016】そして、テンションバランサーをほぼコ字
状に形成して、そのテンションバランサーを薄い板材で
高剛性で、かつ、軽量に構成して、このテンションバラ
ンサーの質量を小さくすると共に、そのテンションバラ
ンサーを支持板の先端に突出されている半円形状のピボ
ットの外周上で、摺り摩擦に比べて回転抵抗が極めて小
さい転がり摩擦によって回転させるように構成すること
によって、このテンションバランサーの慣性モーメント
を著しく小さくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をカラープリンター
に適用した熱転写プリンターの実施の形態を図1〜図8
を参照して説明する。なお、図9〜図11と同一構造部
には同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0018】まず、図1〜図5によって、カラープリン
ターのテンション装置11の第1の実施の形態を説明す
る。
【0019】最初に、図4及び図5に示すように、テン
ション装置11がプラテン4と巻取リール3との間で、
インクリボン1の染料塗布面1a側に配置されている。
そして、プラテン4に矢印a方向から圧着されるサーマ
ルヘッド5と一体のヒートシンク51の上端側に互いに
直角状で一体に形成された上下一対のインクリボン押圧
部であるインクリボン押圧板51a、51bによってイ
ンクリボン1が全巾に亘ってテンション装置11に押圧
されるように構成されている。
【0020】次に、図1〜図4に示すように、テンショ
ン装置11は、ほぼ帯状の端面120によってインクリ
ボン1の全巾にほぼ直角状に接触されるほぼ板状のテン
ション付与手段であるテンションバランサー12と、こ
のテンションバランサー12をインクリボン1の巾方向
のセンターP上でそのインクリボン1の巾方向である矢
印e、f方向に回転自在に支持する半円形状のピボット
13とを有している。
【0021】そして、半円形状のピボット13はシャー
シ(図示せず)にビス止め等にて水平状に取り付けられ
た支持板14の先端面14aの中央部に一体に形成され
て突出されていて、その支持板14の先端側14bはイ
ンクリボン1に対してほぼ直角状になるように斜め下方
に傾斜されている。
【0022】そして、テンションバランサー12は、ス
テンレス板等の薄板によって、断面コ字状でほぼ板状に
形成されたものであり、このテンションバランサー12
は高剛性で、かつ、軽量に構成され、このテンションバ
ランサー12の質量が小さく構成されている。そして、
このテンションバランサー12のほぼ帯状の端面120
の上下に平行な一対の取付片121が一体に接続されて
いて、端面120には一対の突起122が絞り加工等に
よって所定高さHで一体に形成されている。そして、こ
れら一対の突起122はインクリボン1の巾方向のセン
ターPを中心にしてテンションバランサー12の巾方向
に均等な距離Lに振り分けた位置P1 に配置されてい
る。
【0023】そして、このテンションバランサー12は
上下一対の取付片121によって支持板14の先端側1
4bの上下両側に遊嵌され、上部の取付片121の中央
部に形成された通称バカ穴と称される大径穴15によっ
て支持板14のピボット13の中央上部に一体に形成さ
れた小径ピン16の外周に遊びを有する状態に挿入され
て取り付けられている。そして、テンションバランサー
12は端面120の内面の中央部で半円形状のピボット
13の外周に当接されて、このテンションバランサー1
2には半円形状のピボット13の外周上で転がり摩擦に
よって回転されるようにして、このテンションバランサ
ー12を半円形状のピボット13を中心にテンションバ
ランサー12がインクリボン1に対してほぼ直角な方向
である矢印e、f方向にシーソー状に回転自在に支持さ
れている。なお、小径ピン16はテンションバランサー
12の抜け止めの機能しかなく、テンションバランサー
12の矢印e、f方向の回転動作には全く関与しない。
従って、テンションバランサー12が半円形状のピボッ
ト13を中心に矢印e、f方向に回転される際に、大径
穴15と小径ピン16とは何等接触せず、これらの間に
は転がり摩擦に比べて回転抵抗が遙かに大きい摺り摩擦
は全く発生しない。
【0024】以上のように構成されたテンション装置1
1によれば、図1、図4(実線で示す状態)及び図5に
示すように、カラープリンターによる印画時に、プラテ
ン4の外周に巻き付けられて装着されている印画紙6に
サーマルヘッド5がインクリボン1を矢印a方向から圧
着した時、上下一対のインクリボン押圧板51a、51
bによってインクリボン1のテンションバランサー12
に対する移送方向の上流側の位置(矢印c方向の逆方向
側の位置)と、下流側の位置(矢印c方向側の位置)と
の2箇所がそのインクリボン1の全巾に亘ってテンショ
ンバランサー12の一対の突起122及び端面120に
ほぼ直角状に押圧される。
【0025】そして、前述したように、プラテン4の矢
印b方向の回転駆動によって印画紙6とインクリボン1
とを一体に矢印b、c方向に移送して熱転写によるカラ
ー画像の印画を行い、巻取リール3によってインクリボ
ン1を矢印d方向に巻き取る際に、インクリボン1に巾
方向の十分なテンションを与えると同時に、インクリボ
ン1の巾方向のテンションを自動的にバランスすること
ができる。
【0026】即ち、図1及び図2に示すように、巻取リ
ール3によってインクリボン1を矢印d方向に巻き取る
際、インクリボン1がテンションバランサー12の一対
の突起122及び端面120に押圧される結果、インク
リボン1に巾方向の十分なテンションF0 が与えられ
る。そして、一対の突起122の高さHを調整すること
により、インクリボン1の巾方向のテンションF0 の値
を調整することができる。
【0027】しかも、この際、サーマルヘッド5のヒー
トシンク51に一体に形成されている一対のインクリボ
ン押圧板51a、51bによってインクリボン1のテン
ションバランサー12に対する移送方向上流側と下流側
の2箇所をそのインクリボン1の全巾に亘ってテンショ
ンバランサー12の端面120の一対の突起122へ押
圧するので、印画工程の進行に伴って巻取リール3の外
周に巻き取られるインクリボン1の巻き径が変化して
も、一対のインクリボン押圧板51a、51bによって
上記2箇所が押圧されているインクリボン1のテンショ
ンバランサー12の端面120の一対の突起122側へ
の接触状態を安定して保持することができる。従って、
巻取リール3の外周上のインクリボン1の巻き径の変化
にも拘らず、テンションバランサー12によってインク
リボン1に巾方向のほぼ一定のテンションF0を安定し
て付与することができる。
【0028】そして、このように、インクリボン1に巾
方向のほぼ一定テンションF0 を安定して付与できるの
で、図10に示したように、インクリボン1に長さ方向
のしわ9が発生することを未然に防止することができ
る。従って、インクリボン1に発生するしわ9によっ
て、印画紙6に線状の汚れが発生する等の悪影響を未然
に防止できる。
【0029】また、図1及び図2に示すように、巻取リ
ール3にd方向に巻き取られるインクリボン1の巾方向
の一端1b側のテンションF1 が高くなると、インクリ
ボン1によってテンションバランサー12の一端側12
aが半円形状のピボット13を中心に矢印e方向にシー
ソー状に回転される。すると、テンションバランサー1
2の他端側12bが半円形状のピボット13を中心に矢
印e′方向にシーソー状に回転されて、テンションバラ
ンサー12によってインクリボン1の巾方向の他端1c
側のテンションF2 を高くする。そして、インクリボン
1の巾方向両端1b、1cのテンションF1 、F2 がバ
ランスした位置でテンションバランサー12が安定す
る。
【0030】従って、インクリボン1の巾方向両端1
b、1cのテンションF1 、F2 のバランスの変化に応
じて、テンションバランサー12が矢印e又はf方向に
自由に回転して、そのインクリボン1の巾方向両端1
b、1cのテンションF1 、F2を自動的に効率良くバ
ランスさせることができる。しかも、この際も、上記し
たように、印画工程の進行に伴って巻取リール3の外周
に巻き取られるインクリボン1の巻き径が変化しても、
一対のインクリボン押圧板51a、51bによって上記
2箇所が押圧されているインクリボン1のテンションバ
ランサー12の端面120の一対の突起122側への接
触状態を安定して保持して、巻取リール3の外周上のイ
ンクリボン1の巻き径の変化にも拘らず、テンションバ
ランサー12によってインクリボン1に巾方向のほぼ一
定のテンションF0を安定して付与することができるの
で、テンションバランサー12によるインクリボン1の
巾方向両端1b、1cのテンションF1、F2の自動バラ
ンス作用も無理なく、確実に行える。
【0031】この結果、インクリボン1の巾方向両端1
b、1cのテンションF1 、F2 のバランスの変化によ
って、インクリボン1が巻取リール3に斜めに巻き取ら
れて、インクリボン1に「しわ」が発生したり、斜めに
巻き取られるインクリボン1が印画紙6に斜めの駆動力
を与えてしまって、印画紙6がプラテン4の外周で斜め
走行して、熱転写されるカラー画像に歪みが発生するよ
うなことを未然に防止できる。
【0032】この際、薄い板材であるステンレス板等の
薄板でコ字状に形成されたテンションバランサー12は
高剛性で、かつ、軽量に構成することができることか
ら、このテンションバランサー12の質量を小さく抑え
ることができる。しかも、このテンションバランサー1
2は支持板14の先端に突出された半円形状のピボット
13の外周上で回転抵抗が極めて小さい転がり摩擦によ
って矢印e、f方向に回転され、その回転時に大径穴1
5と小径ピン16との間に転がり摩擦に比べて回転抵抗
が遙かに大きな摺り摩擦が全く発生しないことから、こ
のテンションバランサー12の矢印e、f方向の慣性モ
ーメントを著しく小さくすることができる。この結果、
特に、インクリボン1の巾方向の両端1a、1bのテン
ションF1、F2 のバランスの変化に応答させてテンシ
ョンバランサー12を半円形状のピボット13を中心に
矢印e、f方向に回転させる動作の高応答性を実現する
ことができて、インクリボン1のテンションのバランス
自動調整動作をその都度、極めて素早く行えると言う特
徴を有している。
【0033】一方、印画開始前において、図5に示され
ているように、供給リール2及び巻取リール3間に架け
渡されているインクリボン1をプラテン4とサーマルヘ
ッド5との間に挿入するインクリボン1のセット操作時
には、図4に1点鎖線で示すように、サーマルヘッド5
をプラテン4から矢印a′方向へ離間することにより、
サーマルヘッド5のヒートシンク51に一体に形成され
ている一対のインクリボン押圧板51a、51bもサー
マルヘッド5によってインクリボン1の挿入の障害にな
らない離間位置(退避位置)までプラテン4から矢印
a′方向に十分に離間(退避)させることができる。従
って、そのインクリボン1のセット操作中にインクリボ
ン1が一対のインクリボン押圧板51a、51bに不用
意に当接されて、インクリボン1を損傷させてしまうよ
うなことを未然に防止することができて、そのインクリ
ボン1のセット操作を安全に、かつ、容易に行える。そ
して、一対のインクリボン押圧板51a、51bをサー
マルヘッド5のヒートシンク51に一体に形成したこと
により、その一対のインクリボン押圧板51a、51b
を図4に実線で示す矢印a方向のインクリボン1の押圧
位置と、図4に1点鎖線で示す矢印a′方向の離間位置
との間で駆動する駆動部材をサーマルヘッド5で兼用す
ることができ、その駆動部材を別に設ける必要がなく、
部品点数及び組立工数の削減によるコストダウンを実現
できる。
【0034】また、ステンレス板等の薄板で断面コ字状
でほぼ板状に形成したテンションバランサー12を支持
板14の上下両側に遊びを有する状態に挿入させた構造
のテンション装置11は、全体を非常に薄く、小型に形
成できるから、このテンション装置11の取付スペース
の省スペース化が可能であり、カラープリンターの小型
化を促進できる。また、支持板14をシャーシにビス止
め等にて取り付けるようにしたので、テンションバラン
サー12を安定良く支持できる。
【0035】なお、図6に示すように、テンションバラ
ンサー12とは別に形成した断面形状がほぼコ字状等の
突起122をテンションバランサー12の端面120に
接着等にて後付けした構造であっても良い。
【0036】次に、図7及び図8によって、カラープリ
ンターのテンション装置11の第2の実施の形態を説明
する。
【0037】このテンション装置11は、サーマルヘッ
ド5と一体のヒートシンク51の上端側に支持板14を
一体に形成し、その支持板14の先端面14aの中央に
半円形状のピボット13を一体に形成し、断面コ字状の
テンションバランサー12の上下一対の取付片121を
支持板14の上下両側に遊びを有する状態に挿入させ
て、このテンションバランサー12の上部取付片121
の中央部に形成されている大径穴15を支持板14の半
円形状のピボット13の中央上部に一体に形成されてい
る小径ピン16の外周に遊びを有する状態に挿入されて
取り付けられている。そして、このテンションバランサ
ー12を半円形状のピボット13の外周上で転がり摩擦
によって回転させるようにして、このテンションバラン
サー12を半円形状のピボット13を中心に矢印e、f
方向に回転自在に支持させたものである。
【0038】そして、図7に実線で示したように、プラ
テン4の外周に巻き付けられて装着されている印画紙6
にサーマルヘッド5がインクリボン1を矢印a方向から
圧着した時、テンション装置11のテンションバランサ
ー12をインクリボン1の全巾に亘ってほぼ直角状に押
圧させるようにしたものである。
【0039】この第2の実施の形態のテンション装置1
1も第1の実施の形態と同様の機能及び効果を奏する
が、特に、テンション装置11をサーマルヘッド5側に
取り付けたので、プラテン4へのサーマルヘッド5の圧
着動作を利用して、テンションバランサー12をインク
リボン1に効果的に接触させることができる。そして、
サーマルヘッド5がインクリボン1へのテンション装置
11の押圧手段を兼用するので、図4及び図5に示した
上下一対のインクリボン押圧板51a、51bを省略で
きる上に、サーマルヘッド5を図7に1点鎖線で示すよ
うに、矢印a′方向にプラテン4から離間した時、テン
ション装置11もインクリボン1から大きく離間させる
ことができるので、インクリボン1をプラテン4とサー
マルヘッド5との間に挿入して架け渡すインクリボン1
のセット操作を容易に行える。
【0040】以上、本発明の実施の形態について述べた
が、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。
【0041】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の熱転写
プリンターは次のような効果を奏する。
【0042】請求項1は、印画工程時には、サーマルヘ
ッドがインクリボンをプラテンの外周上の印画紙に圧着
した際に、サーマルヘッドのヒートシンクに一体に形成
されている支持板にピボットを介して回転自在に支持さ
れているテンションバランサーの端面をインクリボンの
全巾に接触させることができ、支持板のピボットをイン
クリボンの巾方向のセンター上に配置した状態で、テン
ションバランサーの端面にインクリボンの巾方向のセン
ターに対して均等に振り分けられた2箇所に設けた一対
の突起でインクリボンの巾方向の2箇所を押圧するよう
にして、巻取リールに巻き取られるインクリボンに巾方
向のテンションを十分に付与することができるように
し、しかも、テンションバランサーをピボットを中心と
してインクリボンに対するほぼ直角な方向に回転自在に
構成して、巻取リールに巻き取られるインクリボンの巾
方向の両端のテンションのバランスが崩れた際に、テン
ションバランサーがそのバランスの崩れを自動的に修正
することができるようにして、巻取リールに巻き取られ
るインクリボンに巾方向のテンションを十分に付与する
機能と、インクリボンの巾方向のテンションをバランス
させる機構とを1つのテンションバランサーで達成する
ことができるようにしたので、インクリボンに長さ方向
に沿ったしわが発生して、印画紙に線状の汚れを発生し
てしまうようなことや、インクリボンが斜めに走行され
て、印画紙に熱転写されるカラー画像に歪みが発生する
ことを共に防止することができる。
【0043】それでいて、請求項1は、サーマルヘッド
のヒートシンクに一体に形成した支持板にテンションバ
ランサーをピボットを介して回転自在に支持させている
ので、供給リール及び巻取リール間に架け渡されている
インクリボンをプラテンとサーマルヘッドとの間に挿入
するインクリボンのセット操作時には、サーマルヘッド
をプラテンから離間することにより、そのサーマルヘッ
ドと一体にテンションバランサーもインクリボンの挿入
の障害にならない位置までプラテンから離間させること
ができる。従って、インクリボンのセット操作時に、イ
ンクリボンをテンションバランサーに不用意に当接し
て、インクリボンを損傷させてしまうようなことを未然
に防止することができて、そのインクリボンのセット操
作を安全に、かつ、容易に行える。そして、テンション
バランサーをサーマルヘッドのヒートシンクに一体に形
成した支持板に支持させることにより、そのテンション
バランサーをインクリボンに対する接触位置と離間位置
との間で駆動する駆動部材をサーマルヘッドで兼用する
ことができ、その駆動部材を別に設ける必要がなく、部
品点数及び組立工数の削減によるコストダウンを実現で
きる。
【0044】なお、請求項1は、テンションバランサー
がほぼ板状であって、厚さが非常に薄いので、従来の太
鼓型ローラを用いるものに比べて、プリンター内のテン
ション付与手段の取付スペースを小さくできて、プリン
ターの小型、軽量化が容易である。
【0045】請求項は、テンションバランサーをほぼ
コ字状に形成して、そのテンションバランサーを薄い板
材で高剛性で、かつ、軽量に構成して、このテンション
バランサーの質量を小さくすると共に、そのテンション
バランサーを支持板の先端に突出されている半円形状の
ピボットの外周上で、摺り摩擦に比べて回転抵抗が極め
て小さい転がり摩擦によって回転させるように構成する
ことによって、このテンションバランサーの慣性モーメ
ントを著しく小さくすることができるようにしたので、
特に、インクリボンの巾方向両端のバランスの変化に応
答させてテンションバランサーを半円形状のピボットの
外周上で回転させる動作の高応答性を実現することがで
きる。従って、インクリボンのテンションのバランス自
動調整動作をその都度、極めて素早く行うことができる
特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をカラープリンターに適用した熱転写プ
リンターのテンション装置の第1の実施の形態を示す概
略透視図である。
【図2】図1の要部の一部切欠き平面図である。
【図3】上記第1の実施の形態の要部の分解斜視図であ
る。
【図4】上記第1の実施の形態の要部の断面側面図であ
る。
【図5】上記第1の実施の形態全体の側面図である。
【図6】テンションバランサーの変形例を示す斜視図で
ある。
【図7】同上の熱転写プリンターのテンション装置の第
2の実施の形態の要部の断面側面図である。
【図8】上記第2の実施の形態の分解斜視図である。
【図9】従来のカラープリンターを示す側面図である。
【図10】図9のカラープリンターによるインクリボン
のしわを説明する斜視図である。
【図11】従来のカラープリンターの太鼓型ローラを説
明する側面図である。
【符号の説明】
1はインクリボン、2は供給リール、3は巻取リール、
4はプラテン、5はサーマルヘッド、51はサーマルヘ
ッドのヒートシンク、6は印画紙、11はテンション装
置、12はテンションバランサー、120はテンション
バランサーの端面、121はテンションバランサーの取
付片、122はテンションバランサーの一対の突起、1
3は半円形状のピボット、14はヒートシンクの支持
板、Pはインクリボンのセンターである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 17/30 B41J 2/325

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に装着された印画紙を移送するプラテ
    ンと、 供給リールと巻取リ−ルとの間に架け渡されたインクリ
    ボンと、 上記インクリボンを上記プラテンの外周上で上記印画紙
    に圧着する位置と上記プラテンから離間された位置との
    間で移動自在に構成されたサーマルヘッドとを備え、 上記サーマルヘッドによって上記プラテンの外周上の上
    記印画紙に圧着された上記インクリボンを上記巻取リー
    ルで巻き取ることによって、そのインクリボンを上記印
    画紙と一体に移送させながら、上記サーマルヘッドによ
    って上記インクリボンから上記印画紙に画像を熱転写す
    る熱転写プリンタ−において、 上記サーマルヘッドのヒートシンクに一体に形成された
    支持板と、 上記支持板に設けられて上記インクリボンの巾方向のセ
    ンター上に配置されたピボットと、 上記支持板に上記ピボットを中心として上記インクリボ
    ンに対するほぼ直角な方向に回転自在に支持され、上記
    サーマルヘッドが上記インクリボンを上記プラテンの外
    周上の上記印画紙に圧着する位置へ移動されることによ
    って上記インクリボンの全巾に接触されると共に、上記
    サーマルヘッドが上記プラテンから離間された位置へ移
    動されることによって上記インクリボンから離間される
    ほぼ板状のテンションバランサーと、 上記テンションバランサーの上記インクリボンに接触さ
    れる端面に設けられて、上記インクリボンの巾方向のセ
    ンターに対して均等に振り分けられて2箇所に配置され
    た一対の突起とを有し上記ピボットを上記支持板の先端に突出された半円形状
    のピボットに構成し、 上記テンションバランサーをほぼコ字状に形成して上記
    支持板の先端の両側に摺動自在に挿入して、そのテンシ
    ョンバランサーを上記インクリボンの全巾にほぼ直角状
    に接触させた状態で、そのテンションバランサーを上記
    半円形状のピボットの外周上で転がり摩擦によって回転
    させるように構成した ことを特徴とする熱転写プリンタ
    ー。
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