JP3348087B2 - 巻菓子製造装置 - Google Patents
巻菓子製造装置Info
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Description
生地を筒状に巻いた菓子を、連続して製造するための装
置に関する。
ると、堅くなり割れを生じるため、冷めないうちに、熟
練した職人がこの焼き生地を手作業で筒形に丸めること
により、製造されていた。
ないが、巻菓子を製造する装置としては、巻芯を用いた
ものが公知である。
による巻菓子の製造では、作業能率が悪く、また、その
作業も焼生地が冷えて堅くなる前、つまり熱いうちに行
わなくてはならないので、作業に熟練を要すると共に、
作業者の負担も大きいという問題点があった。
橋のように細い径の巻菓子の製造が困難で、かつ、加工
後、この巻芯を抜き取らなくてはならないので、装置の
構成も複雑となり、しかもその作業の際、巻菓子を損傷
し、製品の品質が低下するおそれもあるという問題点を
有していた。
とする。
めに、本発明では、巻菓子の製造装置を、先端にスクレ
ーパが設けられると共に、このスクレーパに連続してそ
の内奥側に、同期して同方向に回転駆動される複数のロ
ーラが並設された受け機構と、この受け機構に互いの先
端が開閉されるように枢着され、前記ローラと対向する
位置に、このローラと同様に同期して同方向に回転駆動
される複数のローラが並設された押え機構と、前記受け
機構と押え機構が対で同心円上に均等に複数配置され、
中心にこの受け機構と押え機構の後端が当接する一対の
カムが不動に設けられた略円筒かご形の回転体と、複数
の焼き型が循環可能に連結され、その先端が前記回転体
の下方に延出するように設けられた焼生地の搬送装置
と、回転体に近接して設けられた搬出コンベアと、回転
体の各受け機構と押え機構の近傍に設けられたシュート
とで構成し、上記回転体の回転により、その所定位置で
受け機構と押え機構がカムで押動され、スクレーパが搬
送装置の焼き型に接して板状の焼生地を拾い上げるよう
にすると共に、回転に伴ってこの受け機構と押え機構の
間隙内に送り込まれた焼生地がローラで筒状に丸めら
れ、かつ、所定位置で受け機構と押え機構の先端が開放
されることにより、筒状に丸められた加工後の巻菓子が
シュートを介して排出されるようにしたことを特徴とす
る。
態に基づき詳細に説明する。
面図である。図示したように、この巻菓子製造装置1
は、枢軸30で回動自在に連結された一対のアーム1
1,21の先端側に、それぞれ複数のローラ12,1
3,14,15、22,23,24,25を並べて設け
たものであり、このローラ12〜15、22〜25が設
けられた部分が、下側のものを受け機構10とし、上側
のものを押え機構20としている。
ム11の先端にスクレーパ16を取り付け、このスクレ
ーパ16に連続するように、その後方にローラ12〜1
5を平行に並べたものであり、各ローラ12〜15は、
その端部に取り付けられたギア12a〜15aの噛み合
いなどにより、同方向に回転駆動されるようになってい
る。ここにおいてスクレーパ16の後方に位置した各ロ
ーラ12〜15は、それぞれの上端が同一平面内に位置
するように、ほぼ平行に設けられているが、最奥部(図
1において左方側)に位置したローラ12だけ、上側に
突出した状態でこのアーム11に取り付けられている。
また、この受け機構10のアーム11の後端には、後述
するカムに当接するカムフォロアー19が取り付けられ
ている。
ラ12〜15またはスクレーパ16と対向するように、
アーム21の先端側(図1において右側)に複数のロー
ラ22〜25をほぼ平行に、それぞれが回動し得るよう
に取り付けたものであり、前側に位置した二つの送りロ
ーラ24,25は、その端部に固定されたギア24a,
25aがそれぞれ、その上側に設けられたギア27と噛
み合い、このギア27で同期して同方向に回転駆動され
るようになっている。また、その後側に位置した二つの
ローラ22,23は、それぞれの端部に固定されたギア
22a,23aが、中継ギア26と噛み合い、かつ、後
側のギア22aが枢軸30に回動可能に取り付けられた
駆動ギア31と噛み合うことにより、この駆動ギア31
で中継ギア26を介して同方向に回転駆動されるように
なっている。また、この押え機構20のアーム21の後
端(図1において左端)にも、上記受け機構10と同様
に、後述するカムに当接するカムフォロアー28が取り
付けられている。
け機構10に設けられた中継ギア、14bは、ローラ1
4の端部に回動可能に取り付けられたアイドルギアを示
す。
とこのローラ12に隣り合ったローラ13の端部に固定
されたギア12a,13aと噛み合っており、端部のギ
ア12aが駆動ギア31と噛み合って駆動されるローラ
12の回転を、ローラ13に同方向に伝達するものであ
る。中継ギア18は、このローラ13のギア13aと、
前から2番目のローラ14のギア14aと噛み合ってお
り、同様にこのローラ13の回転力をローラ14に同方
向に伝達するものである。また、ローラ13のギア13
aは、ローラ14に回動可能に取り付けられたアイドル
ギア14bを介して最先端のローラ15のギア15aに
噛み合っており、最先端のローラ15はこのアイドルギ
ア14bでその後側のローラ14と同方向に回転駆動さ
れる。
12〜15は、全て図1に矢印で示すように左回転方向
に同期して駆動されるようになっている。
1は、図2並びに図3に示すように、略円筒かご形の回
転体40を構成するように、同心円上に複数、均等に配
置され、使用される。
1,42が回転しないように固定して設けられており、
一方のカム41には、各受け機構10のカムフォロアー
19が圧接し、他方のカム42には、各押え機構20の
カムフォロアー28が圧接するように、それぞれの機構
10,20は、アーム11,21の後側に突設されたピ
ン10a,20aと、回転体40の中心側に設けられた
ピン40a,40bとの間に張設されたばね33,34
で付勢されている。
造装置1の中心の駆動ギア31は、この駆動ギア31と
一体に設けられたスプロケット35が、図4に示すよう
に回転体40を巻回するように設けられたチェーン45
と係合することにより、このチェーン45を介してモー
タ44で駆動されるようになっている。
置50と搬出コンベア60に近接して設けられている。
1を循環可能に連結したものであり、図5に示すよう
に、生地供給装置70から供給された焼生地(図示せ
ず)を載置し、所定の温度に管理された複数の焼成器5
2を通過して、回転体40の下方にこの焼生地を搬送す
るようになっている。
(図2において左側)に近接して設けられ、回転体40
のシュート32に沿って落下案内された巻菓子(図示せ
ず)を受け取り、この巻菓子をその下側に配置された図
示しないトレーに搬出するものである。なお、この搬出
コンベア60は、図4に示すようにその駆動軸61に取
り付けられたスプロケット62が、回転体40に取り付
けられたスプロケット43とチェーン63を介して連結
され、回転体40と同期して駆動されるようになってい
る。
1は、搬送装置50の焼き型51上に載置され、焼成器
52を所定の時間かかって通過する間に焼き上げられた
焼生地(図示せず)が回転体40の下方に搬送されてく
ると、回転体40に取り付けられた受け機構10のスク
レーパ16が、この焼き型51上を焼き型51の搬送方
向と逆方向に移動し、載置されている焼生地を拾い上げ
るようになっている。この時、受け機構10と押え機構
20は、その後側のカムフォロアー19,28がカム4
1,42の凹み41a,42aに入り、共にその先端
(図2において右端)が下方に移動するようにばね3
3,34の付勢力で回動される。よって、スクレーパ1
6の先端が焼き型51の表面に接した状態で、この焼き
型51上を移動する。
焼生地は、まず、押え機構20の先端に設けられた送り
ローラ25にその上面が接し、この送りローラ25の回
転(図1において右回転)により、その内奥側(図1に
おいて左側)へと案内され、次いで、互いに反対方向に
回転した押え機構20の送りローラ24と受け機構10
のローラ15との間で挟まれ、さらにその内奥側へと案
内される。この時、ばね34で受け機構10と接する方
向に付勢されている押え機構20は、焼生地がローラ1
5,24間に挟まれると、上方に回動して逃げ、焼生地
の潰れを防止すると共に、その通過を妨げないようにな
っている。
押え機構20の内奥部へと案内され、ローラ12,1
3,14,22,23で形成された間隙S内に引き込ま
れる。この時、この間隙Sの周囲に位置したローラ1
2,13,14,22,23は、すべて同方向に回転し
ているので、間隙内に入った焼生地は、これらのローラ
12,13,14,22,23の回転により、筒形に丸
められることとなる。
え機構20との間で丸められながら、回転体40の回転
に伴って、次第にその上方へと移動する。この時、持続
(図2において左側)の受け機構10と押え機構20
は、上記と同様にして搬送装置50の次の焼き型51上
に載置された焼生地を拾い上げ、筒形に丸める。このよ
うにして、搬送装置50の焼き型51で送られてくる焼
生地を、円筒形に配置された受け機構10と押え機構2
0とで順次、拾い上げ、筒形に丸めながら上方へと移動
する。なお、この時、押え機構20は、ばね34の付勢
力により、受け機構10と接する方向に押圧されている
ので、焼生地がローラ12,13,14,22,23の
間隙内に導入された際、その巻抵抗により押え機構20
が逃げ、巻菓子の巻径が太くなったとしても、移動する
間に次第にその巻径が細く(具体的には約8mm程度)
整えられるようになっている。
が回転体40の上端を通過すると、やがてカムフォロア
ー28がカム41の突出部41bに乗り上げ、押え機構
20が、受け機構10と離れる方向に回動される。この
ことにより、巻菓子が保持されていた内奥部の間隙Sが
外部に開放されることとなる。また、この時、押え機構
20は受け機構10の下側に位置しているので、押え機
構20は先端下向きに傾動することとなり、この間隙S
内に保持されていた加工後の巻菓子は、シュート32上
を転がって、搬出コンベア60の受部(図示せず)上に
落下する。このようにして受部上に落下した巻菓子は、
この受部で保持され、搬送コンベア60で順次、その下
側に設置されたトレー(図示せず)に運ばれ、このトレ
ー内に収納されるようになっている。
では、同期駆動される複数のローラで形成される間隙内
に板状の焼生地が送り込まれ、筒状に丸められることに
より、巻菓子が製造されるものである。
装置では、同期して回転駆動される複数のローラが設け
られた受け機構に、同様に同期して回転駆動される複数
のローラが設けられた受け機構を押し付け、その内奥部
にローラで囲まれた間隙を形成し、この間隙内に焼成直
後の焼生地を送り込むこととしたので、送り込みの際に
焼生地が潰されるおそれがなく、また、回転に伴ってこ
の焼生地は次第に所定の細径に丸められるので、巻径の
揃った品質の良い巻菓子が製造されるという効果があ
る。
円筒かご形に配置し、それぞれの機構が回転体の所定位
置でカムで押動されるようにしているので、焼生地の搬
入と排出が円滑に連続してなされ、巻菓子の製造効率も
向上する。
れてなる焼生地の搬送装置を、その先端が回転体の下方
に延出するように設けているので、焼成直後の焼生地が
直ちに送り込まれ、筒状に巻かれ、生地が堅くなること
による巻菓子の割れ不良が生じ難くなる。
アを設けると共に、この回転体の各受け機構と押え機構
の近傍に、それぞれ加工後の巻菓子を搬出コンベアに落
下案内するためのシュートを設けているので、加工後の
巻菓子を取り出す手間が省かれると共に、搬出時の巻菓
子の割れなどの損傷が防止されるという多くの優れた効
果を奏する。
側面図である。
置の全体平面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 先端にスクレーパが設けられると共に、
このスクレーパに連続してその内奥側に、同期して同方
向に回転駆動される複数のローラが並設された受け機構
と、 この受け機構に互いの先端が開閉されるように枢着さ
れ、前記ローラと対向する位置に、このローラと同様に
同期して同方向に回転駆動される複数のローラが並設さ
れた押え機構と、前記受け機構と押え機構が対で同心円上に均等に複数配
置され、中心にこの受け機構と押え機構の後端が当接す
る一対のカムが不動に設けられた略円筒かご形の回転体
と、 複数の焼き型が循環可能に連結され、その先端が前記回
転体の下方に延出するように設けられた焼生地の搬送装
置と、 回転体に近接して設けられた搬出コンベアと、 回転体の各受け機構と押え機構の近傍に設けられたシュ
ートとを具備してなり、 上記回転体の回転により、その所定位置で受け機構と押
え機構がカムで押動され、スクレーパが搬送装置の焼き
型に接して板状の焼生地を拾い上げるようになされると
共に、回転に伴ってこの受け機構と押え機構の間隙内に
送り込まれた焼生地がローラで筒状に丸められ、かつ、
所定位置で受け機構と押え機構の先端が開放されること
により、筒状に丸められた加工後の巻菓子がシュートを
介して排出 されるようになされたことを特徴とする巻菓
子製造装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000291836A JP3348087B2 (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | 巻菓子製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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2000
- 2000-09-26 JP JP2000291836A patent/JP3348087B2/ja not_active Expired - Fee Related
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