JP3347988B2 - 負荷制御装置 - Google Patents

負荷制御装置

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JP3347988B2
JP3347988B2 JP28095097A JP28095097A JP3347988B2 JP 3347988 B2 JP3347988 B2 JP 3347988B2 JP 28095097 A JP28095097 A JP 28095097A JP 28095097 A JP28095097 A JP 28095097A JP 3347988 B2 JP3347988 B2 JP 3347988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主幹ブレーカに
流れる電流値が許容レベルを越えたときに、特定の負荷
機器への通電をオフすることにより、全停電になること
を抑制する負荷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅やビル等において、主幹ブレ
ーカに流れる電流値が所定レベルを越えたときに、特定
の負荷機器への通電をオフすることにより、主幹ブレー
カが遮断することを防止し、全停電となることを抑制す
る負荷制御装置がある。この負荷制御装置は、例えば、
特開平8−205380号公報に開示されており、これ
について図5を用いて説明する。
【0003】図5は、従来の負荷制御装置を示すブロッ
ク図である。図において、Aは負荷制御装置、Bは主幹
ブレーカ、Cは主幹ブレーカBの負荷側の主回路線、D
は主回路線Cに接続された分岐ブレーカである。また、
1は主幹ブレーカBに流れる電流を検出する主回路電流
検出手段で、主回路線Cに流れる電流に比例した信号を
出力する変流器2を有している。3は分岐ブレーカDと
負荷機器との間にあって、負荷機器への通電をオンオフ
し、開成の優先順位が決められたリレー4を有する開閉
手段、5は主回路電流検出手段1で検出した検出電流値
に基づき、開閉手段3のリレー4を制御する制御手段
で、中央制御部6を有している。7は負荷機器への通電
をオフにする電流値の所定レベルを設定するレベル設定
手段、8は開成するリレー4の優先順位を設定する優先
順位設定手段である。
【0004】図6は、従来の負荷制御装置のレベル設定
手段、優先順位選択手段、制御手段を示す概略図であ
る。図において、5、7、8は図5におけるものと同じ
ものである。7aはレベル設定手段7の可動部、8aは
優先順位選択手段8の可動部であるダイヤルである。図
7は、従来の負荷制御装置を示す正面図である。図にお
いて、7、8は図5におけるものと同じものである。こ
のような従来の負荷制御装置では、予め所定レベルを制
御手段5に記憶しておき、主幹ブレーカBにその所定レ
ベルより大きな電流が流れたことを、主回路電流検出手
段1で検出したとき、制御手段5で制御することによ
り、オフ(開成)の優先順位の早いリレー4に接続され
た負荷機器への通電を、開閉手段3でオフするよう形成
している。さらに、負荷機器への通電をオフにする電流
値の所定レベルや、開成するリレーの優先順位は、図6
に示すレベル設定手段7及び優先順位選択手段8の可動
部7a及び8aにより設定できる。また、負荷機器への
通電をオフにしたことにより、主幹ブレーカBに流れる
電流が、制御手段5に記憶された復帰レベルを下回って
所定時間経過すると、制御手段5で制御することによ
り、優先順位の遅いリレー4に接続された負荷機器への
通電を開閉手段3でオンするよう形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の負荷制御装置
は、所定レベルや優先順位を、コンパクトな構成で設定
及び記憶することができるため、この設定及び記憶の変
更がし易く、使い勝手のよいものである。しかしなが
ら、従来の負荷制御装置は、主幹ブレーカBの電流のみ
(分岐ブレーカDの電流を検出しない)を検出するの
で、主幹ブレーカBを流れる電流が所定レベルを越えた
とき、主幹ブレーカBの遮断を防止するためには、必ず
負荷機器への通電をオフせねばならず、また、負荷機器
の通電オフ後、主幹ブレーカBを流れる電流が復帰レベ
ルを下回らない場合に、この負荷機器への通電をオンさ
せるには、手動で他の負荷機器をオフさせ、その結果、
主幹ブレーカBに流れる電流値を復帰レベルを下回るよ
うにしなければならないという問題があった。
【0006】また、優先順位の設定をダイヤル8aによ
り行うので、負荷制御装置によりオンオフ制御される分
岐ブレーカDの数が多くなるほど、その数だけダイヤル
8aで優先順位を設定できるようにする必要があり、ダ
イヤル8aが複雑となる。さらに、異なるダイヤル8a
で同一の優先度を設定したとき、エラー検出及び優先順
位の変更が必要となり設定作業が煩雑となる。さらに、
負荷制御装置によりオンオフ制御される分岐ブレーカD
に接続される負荷機器によっては、この機器を連続運転
したいにも拘らず、優先順位に従ってオフされることが
ある、という問題があった。
【0007】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたもので、制御手段により負荷機器への通電
をオフしなくても、主幹ブレーカが遮断することをある
程度防止できる負荷制御装置を得ることを第一の目的と
する。また、制御手段により通電をオフされた負荷機器
への通電をスムーズにオンさせる負荷制御装置を得るこ
とを第二の目的としている。また、負荷機器を連続モー
ドで使用できるようにした負荷制御装置を得ることを第
三の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる負荷制
御装置においては、主幹ブレーカに流れる電流を検出す
る第一の電流検出手段と、主幹ブレーカに接続された第
一の分岐ブレーカに接続された複数の負荷機器への通電
を制御するように負荷機器に対応して設けられ、開成の
優先順位を決められた複数の開閉部を有する開閉手段
と、主幹ブレーカと開閉手段が設けられていない負荷機
器との間に接続された第二の分岐ブレーカに流れる電流
を検出する第二の電流検出手段と、この第二の電流検出
手段の検出する電流値に対応して警報信号を出力する警
報手段と、第一の電流検出手段の検出する電流値が第一
の所定レベルを越えるとき開閉手段の開閉部を優先順位
にしたがって開成させ、電流値が復帰レベルを下回ると
き開閉手段の開成した開閉部を所定の順序で閉成させる
と共に、第二の電流検出手段によって検出される電流値
が第二の所定レベルを越えるとき警報手段に警報信号を
出力させる制御手段と、開閉手段の開閉部に対し開成順
位または開成を行わない連続運転モードの設定を選択的
に行える優先順位選択手段と、開閉部を開成したこと及
び閉成したことを開閉部毎に報知するように開閉部に対
応して設けられた開閉状態報知部を有する開閉状態報知
手段を備え、上記開閉状態報知手段は、表示によって報
知するものであり、開閉部を開成したとき対応する開閉
状態報知部を点灯し閉成したとき消灯すると共に、優先
順位を設定された開閉部が全て開成した場合においても
お上記第一の電流検出手段の検出する電流値が第一の
所定レベルを越えているとき、上記優先順位選択手段で
連続運転モードに設定された開閉部に対応する開閉状態
報知部を点滅させるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1乃至図4に基づいて説明する。図1は、この発明の実
施の形態による負荷制御装置を示すブロック図である。
図1において、A〜D、1〜4は上記従来装置と同一の
ものであり、その説明を省略する。Eは、リレーによっ
て通電をオンオフされない負荷機器に接続された分岐ブ
レーカ、Fは分岐ブレーカEの負荷側の分岐回路線であ
る。11は分岐ブレーカEに流れる電流を検出する分岐
回路電流検出手段で、分岐回路線Fに流れる電流に比例
した信号を出力する変流器12を有している。13は変
流器2、12で検出された複数の電流値を入力し、後述
する中央制御部の制御信号により、例えば0.2秒毎に
一つずつ順々に出力する電流選択部、14は電流選択部
13の出力する検出電流値の信号レベルを増幅する増幅
器であり、その出力は後述する中央制御部に入力され
る。16は開成するリレー4の優先順位を設定する優先
順位選択手段で、後述する図2に詳細を示している。1
7は負荷機器への通電をオンにする復帰レベルを設定す
る復帰レベル設定手段で、後述する図2に詳細を示して
いる。18は表示手段で、リレー4に対応して設けら
れ、リレー4の開閉に伴って点灯、消灯する停止表示L
ED19と、変流器12に対応して設けられ、分岐回路
線Fの検出電流値が所定レベルを越えている間、点滅す
るプレアラーム表示LED20を有している。
【0010】制御手段21は、増幅器14より入力され
る主回路線Cの検出電流値、優先順位選択手段16で選
択された優先順位、及び復帰レベル設定手段17で設定
した復帰レベルに基づき開閉手段3、停止表示LED1
9を制御するとともに、同様に増幅器14より入力され
る分岐回路線Fの検出電流値に基づき、プレアラーム表
示LED20を制御する制御手段で、中央制御部22
と、リレー4を開動作させるリレー開成制御部23と、
リレー4を閉動作させるリレー閉成制御部24とを有し
ている。中央制御部22は、増幅器14より入力される
主回路線Cの検出電流値のうち、いずれか一つが所定レ
ベルを越えたときに、制御信号をリレー開成制御部23
と停止表示LED19に出力して停止表示LED19を
点灯させ、上記検出電流値が復帰レベルを下回れば、同
様に制御信号をリレー閉成制御部24と停止表示LED
19に出力して停止表示LED19を消灯させる。な
お、優先順位が「連続運転」になっている場合は、制御
信号はリレー開成制御部23に出力されず、停止表示L
ED19は検出電流値が復帰レベルを下回るまで点滅す
る。また、中央制御部22は、増幅器14より入力され
る分岐回路線Fの検出電流値が所定レベルを越えたとき
に、制御信号をプレアラーム表示LED20に出力す
る。
【0011】リレー開成制御部23は、中央制御部22
より制御信号が入力されたときに、優先順位選択手段1
6で設定した優先順位の早いリレー4から開動作をする
ように開成信号を出力するもので、1個のリレー4が開
成しても、主回路線Cの検出電流値が所定レベルを越え
る場合には、さらに次の優先順位の早いリレー4が開動
作をするように開成信号を出力する。なお、優先順位が
「連続運転」に設定されている場合は、その分岐回路に
該当するリレー4には開成信号は出力されない。リレー
閉成制御部24は、中央制御部22より制御信号が入力
したときに、優先順位選択手段16で設定した優先順位
の遅いリレー4から閉動作をするように閉成信号を出力
するもので、1個のリレー4が閉成しても主回路線Cの
検出電流値が所定レベルを越えなければ、さらに次の優
先順位の遅いリレー4が閉動作をするように閉成信号を
出力する。
【0012】図2は、この発明の実施の形態による負荷
制御装置の優先順位選択手段、復帰レベル設定手段、制
御手段を示す概略図である。図2において、16、1
7、21は図1におけるものと同一のものである。優先
順位選択手段16で設定された優先順位は、制御手段2
1に入力されるが、可動接点16aを摺動させ、異なる
固定接点16bとの接触する位置により、制御手段21
はどのポート21aがHiレベル(Vccレベル)にな
ったかを認識することで、負荷機器への通電のオフの
「さき」「あと」「連続運転」を判断する。すなわち、
優先順位選択手段16による一つの設定に対して、制御
手段21は二つのポート21aを有し、一方のポート2
1aがHiレベルのときは「さき」又は「あと」のいず
れかであり、両ポート21aともLレベルのときは「連
続運転」と認識する。
【0013】復帰レベル設定手段17で設定された復帰
レベルは、制御手段21に入力されるが、可動接点17
aが回転して復帰レベルを設定する可変ダイヤル式とな
っており、可動接点17aを回転することで異なる固定
接点17bに接触する位置により、制御手段21はどの
ポート21aがHiレベルになったかを認識すること
で、復帰レベルが主幹ブレーカBの定格電流の「50
%」「60%」「70%」「80%」「90%」かを判
断する。
【0014】図3は、この発明の実施の形態による負荷
制御装置の正面図である。図3において、16、17、
19、20は図1におけるものと同一のものである。図
4は、この発明の実施の形態による負荷制御装置を用い
た場合の主幹ブレーカの通電電流を示す説明図である。
図4中復帰レベルは、復帰レベル設定手段17を変更設
定することで、矢印方向に上下させることができる。こ
の発明の実施の形態による負荷制御装置Aは、負荷機器
と連結される複数の分岐ブレーカD、Eに接続された主
幹ブレーカBに流れる電流値が、所定レベル(予め定格
電流に基づいて決められている)を越えたときに、特定
の負荷機器への通電をオフしたり、分岐ブレーカEに流
れる電流値が所定レベル(予め定格電流に基づいて決め
られている)を越えたときに、警報表示例えば、プレア
ラーム表示LED20を点滅させるもので、主回路電流
検出手段1と、分岐回路電流検出手段11と、開閉手段
3と、電流選択部13と、制御手段21と、優先順位選
択手段16と、復帰レベル設定手段17と、表示手段1
8とを主要構成部材としている。なお、図1は住宅等の
分電盤内に収納される負荷制御装置Aと主幹ブレーカB
と分岐ブレーカDと分岐ブレーカEの構成を示したもの
であり、主幹ブレーカBは、単相3線式の電路に接続さ
れる。なお、この負荷制御装置Aの使用開始時には、リ
レー4は全て閉状態になっている。なお、図3の場合に
は、分岐ブレーカDが6台接続されている。
【0015】次に、動作について説明する。まず、優先
順位選択手段16により開成するリレー4の優先順位
を、復帰レベル設定手段17により負荷機器への通電を
オンにする復帰レベルを設定する。優先順位の設定は、
各回路毎に設けてあるスイッチで、優先度を考慮し、
「さき」「あと」「連続運転」より選択する。復帰レベ
ルの設定はダイヤルを回転させることにより、希望する
復帰レベルに合わせる。なお、図3の例では、優先順位
は回路1→回路5→回路3→回路4→回路6となり、回
路2は連続運転とし、開閉の対象から外している。ま
た、復帰レベルは定格電流の50%である。このような
初期設定をしたのちに、主回路電流検出手段1は、主幹
ブレーカBの負荷側の主回路線Cに流れている電流を、
分岐回路電流検出手段11は、分岐ブレーカEの負荷側
の分岐回路線Fに流れている電流を検出する。検出され
た電流値は、電流選択部13でひとつずつ順々に増幅器
14で信号レベルを増幅した後に、制御手段21に入力
される。
【0016】動作例1. そして、主回路線Cに流れている電流のいずれか一つで
も、制御手段21が記憶している所定レベルを越えれ
ば、図3の回路1に該当するリレー開成制御部23に中
央制御部22より制御信号が入力され、リレー4が開成
するとともに、停止表示LED19が点灯を開始する。
回路1に該当するリレー4が開成しても、所定レベルを
越えている場合は、回路5に該当するリレー4を開成
し、以下、所定レベルを下回るまで回路3→回路4→回
路6の順でリレー4を開成し、その都度、停止表示LE
D19を点灯させる。なお、回路6に該当するリレー4
を開成して、所定レベルを下回らなくても、回路2のリ
レー4は開成しないが、所定レベルを越えていることを
知らせる手段として、回路2に該当する停止表示LED
19を点滅させる。また、回路5の通電のオフを遅らせ
たいときには、回路5の優先順位を「あと」に設定すれ
ばよく、この場合の優先順位は回路1→回路3→回路4
→回路5→回路6となる。もちろん、「連続運転」に設
定すれば、制御対象から外すこともできる。このよう
に、優先順位の変更は、負荷制御装置Aが稼働中であっ
ても常時受け付けている。
【0017】このようにリレーを開成したのちに、主回
路線Cに流れる電流が、図3の例では、定格電流の50
%を下回れば、まず、回路2に該当する停止表示LED
19を消灯させ、次に回路6に該当するリレー閉成制御
部24に中央制御部22より制御信号が入力され、リレ
ー4が閉成するとともに、停止表示LED19を消灯さ
せる。リレー4が閉成しても、主回路線Cに流れる電流
が所定レベルを越えない限り、優先順位と逆、つまり、
回路4→回路3→回路5→回路1の順にリレー4を閉成
するとともに、該当する停止表示LED19を消灯させ
る。また、回路5の通電のオンを早めたいときには、回
路5の優先順位を「あと」に設定すればよく、この場合
のリレー4が閉成する順番は、回路6→回路5→回路4
→回路3→回路1となる。なお、リレー4を開成して
も、主回路線Cに流れる電流が、定格電流の50%を下
回らず、その結果、負荷機器への通電がオンされないよ
うな場合には、復帰レベル設定手段17を操作すること
により、復帰レベルを上げればよい。
【0018】また、分岐回路線Fに流れている電流が、
制御手段21が記憶している所定レベルを越えれば、そ
の回路に該当するプレアラーム表示LED20を点滅さ
せる。この点滅は、使用電力が抑制されて、電流値が所
定レベルを下回るまで続けられる。この使用電力の抑制
は、図3に示すように、プレアラーム表示LED20に
それぞれ対応して設けられ、リレーによって通電をオン
オフされない負荷機器(電気製品)が接続されたコンセ
ント1〜3から、負荷機器を抜くことによって行う。
お、上述のリレー4の開閉動作及び停止表示LED19
の動作と、このプレアラーム表示LED20の動作との
相関関係は全くなく、それぞれ独立したものが、ひとつ
の負荷制御装置Aに収納されているに過ぎない。
【0019】動作例2. 主回路線Cに流れている電流のいずれか一つでも、制御
手段21が記憶している所定レベルを越えれば、図4に
示すごとく、時刻t1で所定レベルを越え、その継続時
間T12が遮断器の動作特性に応じた時間となった時刻
t2で、図3の回路1に該当するリレー開成制御部23
に中央制御部22より制御信号が入力され、リレー4が
開成するとともに、停止表示LED19が点灯を開始す
る。回路1に該当するリレー4が開成しても、所定の時
間T23(例えば数秒)電流が所定レベルを上回ってい
る場合は、時刻t3で、回路5に該当するリレー4を開
成する。図4の場合には、回路5の開成により、電流が
所定レベル以下となる。
【0020】このようにリレーを開成したのちに、主回
路線Cに流れる電流が、所定時間T45(例えば数分
間)復帰レベルを下回れば、回路5に該当する停止表示
LED19を消灯させ、次に回路5に該当するリレー閉
成制御部24に中央制御部22より制御信号が入力さ
れ、リレー4が閉成する。その後、所定時間t6(例え
ば数秒)の間、電流が所定レベルを越えなければ、回路
1を閉成するとともに、該当する停止表示LED19を
消灯させる。したがって、主幹ブレーカBに接続された
負荷機器の総使用電力によっては、負荷制御装置の動作
後、復帰レベルと所定レベルとの間(時刻t3とt4と
の間)の時間が長くなるときがあり、この場合には、一
旦オフされた負荷機器が長時間稼働できなくなるが、復
帰レベルの変更を可能としたので、このような問題も解
決される。
【0021】なお、この実施の形態では、主回路線Cに
流れている電流のいずれか一つでも所定レベルを越えた
ときに、中央制御部22は制御信号を出力するようにし
たが、変流器2で得られる検出電流値の和が所定レベル
をこえたときに、制御信号を出力するようにしてもよ
い。また、この実施の形態では、連続運転モードがある
場合について説明したが、これがないものであってもよ
い。また、この実施の形態では、負荷機器への通電のオ
ンオフにリレーを用いているが、これに限定されるわけ
ではなく、例えば、HA(ホームオートメーション)端
子を使って、負荷機器の運転・停止を行なってもよい。
【0022】また、この実施の形態では、電流検出手段
は、主幹ブレーカB又は分岐ブレーカEとは、別置きと
しているが、それぞれ主幹ブレーカB又は分岐ブレーカ
Eに内蔵してもよい。また、この実施の形態では、停止
表示及びプレアラーム表示はLEDとしているが、これ
に加え又は代え、音声やブザー音で状態を知らせる構成
としてもよい。
【0023】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。主幹ブ
レーカに流れる電流を検出する第一の電流検出手段と、
主幹ブレーカに接続された第一の分岐ブレーカに接続さ
れた複数の負荷機器への通電を制御するように負荷機器
に対応して設けられ、開成の優先順位を決められた複数
の開閉部を有する開閉手段と、主幹ブレーカと開閉手段
が設けられていない負荷機器との間に接続された第二の
分岐ブレーカに流れる電流を検出する第二の電流検出手
段と、この第二の電流検出手段の検出する電流値に対応
して警報信号を出力する警報手段と、第一の電流検出手
段の検出する電流値が第一の所定レベルを越えるとき開
閉手段の開閉部を優先順位にしたがって開成させ、電流
値が復帰レベルを下回るとき開閉手段の開成した開閉部
を所定の順序で閉成させると共に、第二の電流検出手段
によって検出される電流値が第二の所定レベルを越える
とき警報手段に警報信号を出力させる制御手段と、開閉
手段の開閉部に対し開成順位または開成を行わない連続
運転モードの設定を選択的に行える優先順位選択手段
、開閉部を開成したこと及び閉成したことを開閉部毎
に報知するように開閉部に対応して設けられた開閉状態
報知部を有する開閉状態報知手段を備え、上記開閉状態
知手段は、表示によって報知するものであり、開閉部
を開成したとき対応する開閉状態報知部を点灯し閉成し
たとき消灯すると共に、優先順位を設定された開閉部が
全て開成した場合においてもなお上記第一の電流検出手
段の検出する電流値が第一の所定レベルを越えていると
き、上記優先順位選択手段で連続運転モードに設定され
た開閉部に対応する開閉状態報知部を点滅させるので、
開閉手段が設けられていない負荷機器の電流値を検出し
てそれに対応できることにより、開閉手段が開閉する回
数を減らすことができると共に、開閉部の開成の優先順
位の変更や負荷機器の連続運転を可能にすることがで
き、開閉状態報知手段により、開閉状態を外部で知るこ
とができ、さらに、連続運転する負荷機器に対しても、
報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態による負荷制御装置を
示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態による負荷制御装置の
優先順位選択手段、復帰レベル設定手段、制御手段を示
す概略図である。
【図3】 この発明の実施の形態による負荷制御装置の
正面図である。
【図4】 この発明の実施の形態による負荷制御装置を
用いた場合の主幹ブレーカの通電電流を示す説明図であ
る。
【図5】 従来の負荷制御装置を示すブロック図であ
る。
【図6】 従来の負荷制御装置のレベル設定手段、優先
順位選択手段、制御手段を示す概略図である。
【図7】 従来の負荷制御装置を示す正面図である。
【符号の説明】
A 負荷制御装置、B 主幹ブレーカ、C 主回路線、
D 分岐ブレーカ、E 分岐ブレーカ、F 分岐回路
線、1 主回路電流検出手段、2 変流器、3 開閉手
段、4 リレー、11 分岐回路電流検出手段、12
変流器、13 電流選択部、14 増幅器、16 優先
順位選択手段、17 復帰レベル設定手段、18 表示
手段、19 停止表示LED、20 プレアラーム表示
LED、21 制御手段、22 中央制御部、23 リ
レー開成制御部、24 リレー閉成制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/033 H02J 3/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主幹ブレーカに流れる電流を検出する第
    一の電流検出手段、上記主幹ブレーカに接続された第一
    の分岐ブレーカに接続された複数の負荷機器への通電を
    制御するように負荷機器に対応して設けられ、開成の優
    先順位を決められた複数の開閉部を有する開閉手段、上
    記主幹ブレーカと上記開閉手段が設けられていない負荷
    機器との間に接続された第二の分岐ブレーカに流れる電
    流を検出する第二の電流検出手段、この第二の電流検出
    手段の検出する電流値に対応して警報信号を出力する警
    報手段、上記第一の電流検出手段の検出する電流値が第
    一の所定レベルを越えるとき上記開閉手段の開閉部を優
    先順位にしたがって開成させ、上記電流値が復帰レベル
    を下回るとき上記開閉手段の開成した開閉部を所定の順
    序で閉成させると共に、上記第二の電流検出手段によっ
    て検出される電流値が第二の所定レベルを越えるとき上
    記警報手段に警報信号を出力させる制御手段、上記開閉
    手段の開閉部に対し開成順位または開成を行わない連続
    運転モードの設定を選択的に行える優先順位選択手段
    および上記開閉部を開成したこと及び閉成したことを開
    閉部毎に報知するように開閉部に対応して設けられた開
    閉状態報知部を有する開閉状態報知手段を備え、上記開
    閉状態報知手段は、表示によって報知するものであり、
    開閉部を開成したとき対応する開閉状態報知部を点灯し
    閉成したとき消灯すると共に、優先順位を設定された開
    閉部が全て開成した場合においてもなお上記第一の電流
    検出手段の検出する電流値が第一の所定レベルを越えて
    いるとき、上記優先順位選択手段で連続運転モードに設
    定された開閉部に対応する開閉状態報知部を点滅させる
    ことを特徴とする負荷制御装置。
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