JP3347611B2 - 水管橋仮組用治具 - Google Patents

水管橋仮組用治具

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JP3347611B2 JP31021696A JP31021696A JP3347611B2 JP 3347611 B2 JP3347611 B2 JP 3347611B2 JP 31021696 A JP31021696 A JP 31021696A JP 31021696 A JP31021696 A JP 31021696A JP 3347611 B2 JP3347611 B2 JP 3347611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水管橋仮組用治具
に関し、詳しくは水管橋本架設に先立ち仮に管路を組み
立てて調整を行う際に使用される治具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】水道管路の渡河線などでアーチ状に管を
接続架設する場合、接続管の相互の関係を調整するた
め、前もって平坦地面上で管をアーチ状に仮組しこれら
管の相互関係を調整、確認することが行われる。
【0003】この水管橋仮組は図7に示すように始端管
Aを支持台Bに所定の仰角に固定し次いで中途管A1…
A3…の始端管側をクレーンC、反対端側をリフターD
で支持し、管の傾斜角と回転位置を手動操作で調整しな
がら始端管Aあるいは始端管側の中途管A1…に接続
し、中途管A1…の接続姿勢が決まれば輪木Eで当該管
を支持し以後図8、図9に示すように順次この工程を繰
り返すことにより行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記水管橋
仮組を実施する場合、管のわずかな反りと管軸の傾斜角
の関係を考慮して各構成管の姿勢を決定し、その後管を
軸方向に進めて接続していくがこの調整に際し、リフタ
ーDは専ら管の軸方向移動に使用され、管の回転微移動
等はクレーンCで吊り下げ支持された状態の管を人力に
よりFテコ(テコ道具の一種)等の使用によっていたた
め、微調整が困難でしかも重量の嵩む大径管の場合は非
常な危険も伴う問題があった。
【0005】本発明は、この様な問題を解消し微調整も
容易にでき、しかも施工も安全に実施できるようにする
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための水管橋仮組用治具は、走行台車上に昇降装置を介
して水平基枠が支持され、該水平基枠上に前記走行台車
の走行方向に対し直角な水平軸を支点として管支持枠が
傾斜可能に軸支され、該管支持枠と前記水平基枠との間
には前記管支持枠の傾斜角を調整するアジャスタ装置が
介挿され、前記管支持枠には管を周方向に回転可能に支
持する支持ロールと、管を軸方向に移動可能に支持する
送りロールとが設けられ、該送りロールは前記支持ロー
ルで支持された管の外面を基準に出没可能に支持されて
なることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は水管橋仮組用治具の実施の
一形態を示す斜視図、図2は図1の水管橋仮組用治具の
要部破断側面図、図3は図1の水管橋仮組用治具の要部
拡大説明図である。
【0008】この発明の水管橋仮組用治具は、走行台車
1上にパンタグラフや油圧シリンダ等(図示例はパンタ
グラフ)の昇降装置2を介して水平基枠3が支持され、
該水平基枠3上に前記走行台車1の走行方向に対し直角
な水平軸4(図2)を支点として管支持枠5が傾斜可能
に軸支され、該管支持枠5と前記水平基枠3との間には
前記管支持枠5の傾斜角を調整するアジャスタ装置6が
介挿され、前記管支持枠5には管を周方向に回転可能に
支持する支持ロール7と、管を軸方向に移動可能に支持
する送りロール8とが設けられ、該送りロール8は前記
支持ロール7で支持された管の外面を基準に出没可能に
支持されて構成されている。
【0009】上記において、走行台車1の一方側の車輪
は無フランジ車輪1A、他方側車輪は両フランジ付車輪
1Bとされている。また、アジャスタ装置6は、水平基
枠3と管支持枠5とに延出成形されたアーム3A、5
A、その先端に支持されたナット3B、5B、これらナ
ットを共に貫通するネジ稈6Aとから構成され、ネジ稈
6A先端には操作用レバー(図外)が着脱自在に係合可
能とされている。
【0010】管支持枠5の支持ロール7は、走行台車1
の走行方向と平行な軸で軸支され、送りロール8は走行
台車1の走行方向と直角な軸を有し、かつ管支持枠5に
支持された可動枠5Cに軸支されている。
【0011】可動枠5Cは図3に示すように、管支持枠
5に設けられたネジ稈5Dとこれにネジ嵌合してネジ稈
に沿って移動可能な楔5Eを介して支持され、ネジ稈5
Dの回転により離合する楔5Eの位置によって上下可動
とされる。
【0012】なお、ネジ稈5Dは管支持枠5の前後二カ
所に設けられ、相互の高低差を調整することによって支
持した管の傾斜角も微調整できるようにされている。つ
ぎに、上記水管橋仮組用治具の使用態様を説明する。
【0013】図4以下は実施の態様を示す側面図であ
る。まず、図4に示すように始端管Aを支持台Bに設置
して所定の仰角に固定した後、この発明の水管橋仮組用
治具を二個一対にして始端管Aの延長線上に配置し昇降
装置(パンタグラフ)2を操作して前後の水管橋仮組用
治具の高さを調整し、かつ各治具のアジャスタ装置6の
ネジ稈6Aを回転操作して支持ロール7の支持見通し線
を所定の管軸の傾斜角に調整する。なお、このとき送り
ロール8は下降され管とは非接触の状態とする。
【0014】次いで、二個一対の水管橋仮組用治具の相
関位置を決め、ストッパー(図示せず)で固定する。こ
のようにして固定された水管橋仮組用治具上に管Aを積
載し、支持ロール7を回転して管を周方向に回転させて
接続の位相を合わせる。
【0015】なお、上記実施例として水管橋仮組用治具
を二個一対として用いた場合を示したが、管が短い場合
は一個でも良い。管の傾斜角、接続位相が決定されれば
ストッパー(図示せず)を解除し、図5に示すように水
管橋仮組用治具を駆動して管Aを始端管または始端管側
の管へ移動する。
【0016】再度ストッパー(図示せず)で水管橋仮組
用治具を固定し、送りロール8を上昇させ管を支持す
る。このとき、管は送りロール8で持ち上げられ支持ロ
ール7から離れるので、以後管は被接続管方向へと押せ
ば人力でも容易に移動し接続される。
【0017】このようにして管を接続し管同志を固定し
た後は、図6に示すようにその管の始端側の水管橋仮組
用治具を外し、新規接続管方向へ移動させる。この移動
はリフトにより行うが、台車の一方側の車輪は無フラン
ジ車輪1A、他方側車輪は両フランジ付車輪1Bとされ
ているため、レールへの台車の設置は両フランジ付車輪
1Bのみに注意して行えば良いので容易に行える。
【0018】以後は上述と同様な手順を繰り返して管を
接続していくのである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の水管橋仮
組用治具は、管を傾斜させる機能と管を回転させる機能
及び自送機能有を有しているため、アーチ状に管を接続
していく場合、それらの機能を利用することにより確実
な管の姿勢制御ができ、かつ作業員が管に直接触れる事
も無いので作業も安全に行える効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態を示す要部破断側面図であ
る。
【図3】本発明の実施形態を示す要部断面図である。
【図4】本発明の実施形態の使用態様を示す側面図であ
る。
【図5】本発明の実施形態の使用態様を示す側面図であ
る。
【図6】本発明の実施形態の使用態様を示す側面図であ
る。
【図7】従来例の使用態様を示す側面図である。
【図8】従来例の使用態様を示す側面図である。
【図9】従来例の使用態様を示す側面図である。
【符号の説明】
1…走行台車 1A…無フランジ車輪 1B…両フランジ付車輪 2…昇降装置 3…水平基枠 3A…アーム 3B…ナット 4…水平軸 5…管支持枠 5A…アーム 5B…ナット 5C…可動枠 5D…ネジ稈 5E…楔 6…アジャスタ装置 6A…ネジ稈 7…支持ロール 8…送りロール A…始端管 B…支持台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 1/00 E03B 7/00 E04G 21/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行台車上に昇降装置を介して水平基枠が
    支持され、該水平基枠上に前記走行台車の走行方向に対
    し直角な水平軸を支点として管支持枠が傾斜可能に軸支
    され、該管支持枠と前記水平基枠との間には前記管支持
    枠の傾斜角を調整するアジャスタ装置が介挿され、前記
    管支持枠には管を周方向に回転可能に支持する支持ロー
    ルと、管を軸方向に移動可能に支持する送りロールとが
    設けられ、該送りロールは前記支持ロールで支持された
    管の外面を基準に出没可能に支持されてなることを特徴
    とする水管橋仮組用治具。
JP31021696A 1996-11-21 1996-11-21 水管橋仮組用治具 Expired - Lifetime JP3347611B2 (ja)

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KR101938519B1 (ko) * 2018-05-15 2019-04-11 방윤성 트러스 기둥 기립용 대차를 이용한 트러스 구조물의 시공방법
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