JP3347211B2 - メカニカルシールのシートリングの製造方法 - Google Patents

メカニカルシールのシートリングの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メカニカルシールのシ
ートリング、特に、シール部材を備えたシートリングの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、メカニカルシールのうち、シート
リングをハウジング等に装着する形式のものにあって
は、シートリングの外周にOリング等のシール部材を装
着してハウジングに取り付けていた。しかしながら、前
記形式のものでは、従動リングの回転にもとづく摺動面
での摩擦トルクによりシートリングも共回転するため、
シートリングをハウジングに設けたノックピン等で係止
してその回転を防止しており、ノックピンを必要とする
ばかりか、組付けが面倒であった。
【0003】ところで、前記シートリングの回転は、シ
ートリング、シール部材、ハウジングの相互の摩擦力、
特に、シートリングとシール部材との摩擦力が小さいこ
とに起因する。したがって、近年、シートリングの外周
部にシール部材を焼付成形したシートリングが実用化さ
れている。
【0004】ところで、このシートリングは次のように
して製作されている。図2において、1は下金型で、第
1環状段部2,第2環状段部3および第2環状段部3の
中心に貫通孔4を有する。5はピン金型で、前記第2環
状段部3に位置するとともに、先端突出部6は前記貫通
孔4内に嵌合されるものである。7はシートリングで、
超硬合金あるいはセラミック等の焼結品からなり、コス
ト低減のため研磨加工をせず、焼結状態のままであっ
て、焼結品であるため、1〜3%程度の外径寸法のバラ
ツキあるいは真円度のバラツキを有するものである。な
お、図に示すシートリング7は外周部中央に環状突出部
8を有する。
【0005】9は中金型で、その内径は下記するよう
に、シール部材10の外径寸法となっており、その内周
面には環状凹部9aを有する。なお、11は上金型であ
る。そして、下金型1の第2環状段部3および貫通孔4
内に、ピン金型5を嵌合する。ついで、ピン金型6に下
記する合成ゴムが焼付けられる部分に、焼付用接着剤を
塗布したシートリング7を嵌合し、その端面を下金型1
の第1環状段部2に載置する。
【0006】なお、前記ピン金型6の外周寸法D1は、
前述のように、前記シートリング7の内径寸法d1がバ
ラツキを有するため、シートリング7のバラツキによる
最小径より若干小径となっている。同様に、前記下金型
1の第1環状段部2の外径寸法d2はシートリング7の
外径寸法D2のバラツキを許容するため、バラツキによ
る最大径より若干大径となっている。
【0007】つぎに、中金型9を前記下金型1の上面に
載置する。そして、前記シートリング7と中金型9とで
形成される環状室R内に合成ゴム素材10′を必要量充
填したうえ、上金型11をピン金型5,シートリング
7,中金型9上に固定する。その後、合成ゴム素材の加
硫に必要な圧力と温度を加えてシール部材10である合
成ゴムをシートリング7上に成形するものである。な
お、前記各金型は適宜手段で下金型1に対し芯出しされ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記方
法においては、前述のように、シートリング7に寸法上
のバラツキがあるため、シートリング7の内面とピン金
型5の外面との間、およびシートリング7の外面と下金
型1の内面との間に隙間が生じるため、シートリング7
が合成ゴム素材10′の充填時あるいは加硫時に移動し
たりして、前記下金型1,ピン金型5に対し芯が出ず、
図3に示すように偏心し、使用に適さない形状となるこ
とがあった。
【0009】これを防止するためには、前記シートリン
グ7の内外面を研磨して、前記各隙間量を小さくすれば
よいが、コストが上昇するという問題が生じる。また、
前記シートリング7は焼結品であるため脆く、前述のよ
うにシートリング7と下金型1,ピン金型5との隙間を
小さくすれば、シートリング7の金型への着脱時にシー
トリング7が下金型1,ピン金型5と接触して損傷する
危険性がある。さらに、シートリング7の長さLにもバ
ラツキがあり、かつ、端面S,S′の平面度の狂いも大
きいため、上金型11を取り付け、合成ゴム素材10′
の加硫時に圧力を付加すると、シートリング7が破損す
ることもあった。このように、従来の方法では歩留まり
が悪いという課題を有していた。
【0010】したがって、本発明は、シートリングとシ
ール部材とが偏心することを防止するとともに、シート
リングの金型への着脱時の損傷および加硫工程の加圧時
の損傷の発生を防止して、歩留まりを大巾に向上させる
メカニカルシールのシートリングの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、前記従来方法において、熱膨張率と耐熱
性が高く、かつ弾性を有する、たとえば、4フッ化エチ
レン樹脂等の合成樹脂材からなり、外径が先端に向かっ
て小径となったスリーブを有するフランジ付スリーブ
を、そのフランジ部を前記下金型に、スリーブをピン金
型にそれぞれ嵌合し、その後、前記シートリングをスリ
ーブに嵌合するとともに、シートリングの端面をフラン
ジ部に当接させるように位置させて合成ゴム素材をシー
トリングの外周面に焼付成形するものである。
【0012】
【実施例】つぎに、本発明のシートリングの製造方法に
ついて説明する。図1に、本発明方法に使用する金型等
を示す。図から明らかなように、本発明においては、従
来の合成ゴム焼付成形金型にフランジ付スリーブ12を
使用した点において特徴を有するものであって、その他
は図2と略同じで、同一部品には同一符号を付して説明
を省略する。
【0013】このフランジ付スリーブ12は、たとえ
ば、4フッ化エチレン樹脂にように、熱膨張率と耐熱性
が高く、適度の弾力性のある合成樹脂材からなる。そし
て、このフランジ付スリーブ12はスリーブ13とフラ
ンジ部14を有するもので、スリーブ13の外径は先端
に向かって先細となり、フランジ部14の位置する基部
側の外径(最大径)は、シートリング7の内径寸法の最
大バラツキによる最大内径の寸法より僅かに小さい寸法
となっている。また、フランジ部14は下金型1の第1
段部2に嵌合する形状となっている。
【0014】したがって、シール部材10をシートリン
グ7の外周部に焼付成形するには、下金型1に従来同様
ピン金型5を取り付け、フランジ付スリーブ12のスリ
ーブ13をピン金型5に嵌合するとともに、フランジ部
14を段部2aに位置させ、その後、従来同様にして、
合成ゴム素材10′を加硫するものである。加硫工程の
昇温によりスリーブ13が膨張し、シートリング7の内
径とスリーブ13の外径間の隙間は小さくなって芯出し
が行なわれ、つまりシートリング7が従来のようにシー
ル部材10に対して偏心することはない。
【0015】また、シートリング7の金型への着脱にあ
たり、シートリング7と接触するのはスリーブ13ある
いはフランジ部14であるが、これらは弾力性を有する
から、シートリング7が下金型1あるいはピン金型5と
接触して損傷することはない。さらに、シートリング7
の長さあるいは端面S′,S′の平面度に狂いがあって
も、これらの狂いはフランジ部14が吸収し、シートリ
ング7は破損することがない。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、シートリングを、下金型とピン金型へ装着する
場合、熱膨張率と耐熱性が高く、かつ弾性力のあるフラ
ンジ付スリーブを介して行なわれるので、加硫工程時の
スリーブの加熱による熱膨張により、シートリングとシ
ール部材とは偏心することはない。また、シートリング
を着脱する場合、弾力性のあるフランジ付スリーブを介
して行なわれるので、従来のようにピン金型や下金型へ
の接触による損傷は勿論、シートリングの長さにバラツ
キがあっても、損傷することはない。なお、スリーブの
外径を先端に向かって先細としているため、シートリン
グの装着も容易である。従って、本発明方法によれば、
従来の方法に比べて製品の歩留まりを著しく向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する金型等の半部断面図。
【図2】 従来方法を示す金型等の半部断面図。
【図3】 図2の金型で製造した場合に出来るシートリ
ングの断面図。
【符号の説明】
1…下金型、5…ピン金型、7…シートリング、9…中
金型、10…シール部材、11…上金型、12…フラン
ジ付スリーブ、13…スリーブ、14…フランジ部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状焼結品からなるシートリングの外周
    部に、合成ゴムからなるシール部材を焼付成形するメカ
    ニカルシールのシートリングの製造方法において、 下金型にピン金型を位置させ、このピン金型の外周部と
    下金型の上部内面との間に、熱膨張率と耐熱性が高く、
    弾性力があり、かつ、スリーブ外径が先端に向かって小
    径となった合成樹脂からなるフランジ付スリーブを位置
    させ、ついで、前記フランジ付スリーブのスリーブ外周
    部とフランジ部上に焼結品からなるシートリングを位置
    させ、前記下金型の上面に位置させた中金型と前記シー
    トリングとの間に合成ゴム素材を充填し、前記ピン金
    型、スリーブ、シートリング、中金型、合成ゴム素材上
    に上金型を位置させて加圧、加熱することによりシート
    リングの外周部にシール部材を焼付成形することを特徴
    とするメカニカルシールのシートリングの製造方法。
JP03685594A 1994-03-08 1994-03-08 メカニカルシールのシートリングの製造方法 Expired - Lifetime JP3347211B2 (ja)

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