JP3346820B2 - 塩化メチルの製法 - Google Patents

塩化メチルの製法

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な触媒の存在下で
メタノールと塩化水素とを気相で反応せしめることを特
徴とする塩化メチルの製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化メチルは、シリコーン、ブチルゴ
ム、メチルセルロース、クロロホルム、四塩化炭素など
の原料としてその有用性を広く認められているが、その
製造方法として工業的に満足なものはいまだ知られてい
ない。
【0003】従来、塩化メチルを製造する方法として
は、メタンの気相塩素化反応による方法や、触媒として
金属ハライドなどのフリーデルクラフツ型触媒を用いる
メタノールの液相塩酸化反応による方法などが知られて
いる。また、メタノールと塩化水素とをアルミナ触媒の
存在下に気相で反応せしめる方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとき従来法に
は、それぞれ種々の不利な点がある。
【0005】メタンの気相塩素化方法は、大なる設備を
要し、同時に塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素
などを副生するのでその分離精製が必要であり、極めて
複雑な操作を要するとともに、反応温度が高く、カーボ
ンの生成等の副反応が起こり易いため塩化メチル選択率
が極めて低い。
【0006】また、メタノールの液相塩酸化反応方法
は、系内に水が存在するため触媒の劣化が著しい、メタ
ノールの転化率が低い、反応速度が遅い、ジメチルエー
テル生成などの副反応が起こり易いために塩化メチル選
択率が低いなどの難点が認められ、工業的製造法として
は好ましくない。
【0007】さらに、アルミナ触媒存在下にメタノール
と塩化水素とを気相で反応させる方法は、高いメタノー
ル反応率を得るのに高温反応が必要であり、塩化メチル
の分解抑制あるいは触媒の耐久性などの観点から不利を
伴う。
【0008】本発明の目的は、前述の問題点を解決しよ
うとするものであり、メタノールと塩化水素とを気相で
反応させて塩化メチルを生成せしめる方法において、低
温反応(例えば、反応温度200〜250℃程度)でも
高いメタノール反応率および塩化メチル選択率が達成で
きる手段を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、メタノールと
塩化水素とを酸化ジルコニウム触媒の存在下に気相で反
応させて塩化メチルを生成せしめることを特徴とする塩
化メチルの製法を新規に提供するものである。
【0010】また、本発明は、メタノールと塩化水素と
を触媒の存在下に気相で反応させて塩化メチルを製造す
る際に、亜鉛、銅、マンガン、コバルト、クロム、鉄、
およびニッケルからなる群から選ばれる少なくとも一種
の金属の酸化物を添加せしめた酸化ジルコニウム触媒を
用いることを特徴とする塩化メチルの製法をも新規に提
供するものである。
【0011】本発明においては、触媒として酸化ジルコ
ニウムまたは特定金属酸化物を添加せしめた酸化ジルコ
ニウムを用いることが重要である。
【0012】本発明において使用する酸化ジルコニウム
は、通常は4価のジルコニウムの酸化物(以下、ジルコ
ニアという)で、比表面積が好ましくは10m2 /g以
上、特に好ましくは50m2 /g以上であるものがよ
い。
【0013】ジルコニアに添加される特定金属酸化物と
しては、亜鉛、銅、マンガン、コバルト、クロム、鉄ま
たはニッケルの酸化物が例示され得る。これらの特定金
属酸化物の出発物質はどのような化学形態のものでもよ
いが、例えばこれらの金属元素の硝酸塩、塩酸塩、炭酸
塩、酢酸塩、水酸化物、錯塩、アルコキシドなどを用い
ることができ、原料の化学形態に適合した調製方法によ
り溶液が調製され得るが、溶媒への良好な溶解性や添加
する触媒成分の良好な分散性を確保できることから、特
に硝酸塩、酢酸塩などを出発物質として用いるのが望ま
しい。これらの金属塩は、所望ならば二種類以上混合し
て用いても差し支えない。
【0014】これら特定金属酸化物をジルコニアに添加
する態様についても、特に限定されるものではなく、含
浸法、共沈法、混練法などの通常触媒調製に用いられる
方法はすべて適用できる。すなわち、特定金属の塩を水
または有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、アセ
トンなどに溶解させた溶液、好ましくは水に溶解させた
溶液を用いて、ジルコニアに含浸させた後、乾燥させる
ことによって調製する含浸法や、オキシ硝酸ジルコニウ
ムなどのジルコニウム源と特定金属の塩を、水またはア
ルコールなどの有機溶媒に溶解させ、これをアンモニア
水や炭酸ナトリウムなどの中和剤で共沈させ、洗浄、濾
過した後、乾燥させることによって調製する共沈法など
が簡便である。
【0015】特定金属酸化物のジルコニアに対する添加
量または担持量は、0.01〜20重量%程度の範囲か
ら選定され得るが、含浸法では3〜15重量%、共沈法
では0.1〜15重量%程度が経済性および効果の点で
望ましい。
【0016】本発明における触媒は、所望により乾燥後
に、焼成を行うのが望ましいが、焼成条件としては、3
00℃〜700℃、好ましくは400℃〜600℃で、
1〜20時間、好ましくは2〜10時間程度が採用され
得るものであり、特に限定されるものではない。触媒の
形状などは、従来知られているものをそのまま適用し得
る。例えば、触媒は種々の形状にペレット化して用いる
ことができる。
【0017】反応方式、反応装置、反応条件などは、触
媒を用いて気相で反応せしめ得るものであれば特に限定
されない。例えば、固定床方式、流動床方式などが一般
的に採用され得る。上述の触媒を使用してメタノールと
塩化水素とを気相において反応させる場合、常圧は勿論
のこと加圧(2〜5気圧程度)においても反応を行うこ
とができる。一方、反応温度は塩酸が凝縮する温度(1
08℃)以上であればよいが、反応率および選択率を考
慮し、120℃以上で行うことが好適である。さもない
と、反応速度が遅くなって収率が低くなるほか、副生成
物としてのジメチルエーテルの生成量が多くなる。さら
に、未反応物およびメタノールと塩化水素との反応によ
り副生した水が反応系内に残るようになり、触媒に悪影
響が生じたり、反応装置が著しく腐食されることにな
る。
【0018】また、メタノールと塩化水素とのモル比
(HCl/CH3 OH比)は、いずれが過剰であっても
よいが、メタノールがあまりに過剰であると、塩化水素
の反応率が低下する傾向が認められるので、HCl/C
3 OH比は1.0〜1.5程度の範囲が工業的操作に
適している。さらに、反応器における空間速度(SV)
は200〜10000h-1程度、好ましくは300〜3
000h-1程度が望ましい。反応生成物は通常の方法に
よって未反応物と分離されかつ捕集される。
【0019】本発明に使用される触媒は、アルミナなど
の触媒に比べて活性が大なので、反応をより低温で行う
ことができるため、触媒の耐久性が増大し、また塩化メ
チルの分解が減少するという利点がある。さらに、触媒
が球状粒として使用できるので、連続操業の際には触媒
床の前後での圧力差が小さくてすみ、したがって気体を
触媒床に通送させるための動力が節減できる。
【0020】
【実施例】
実施例1 市販のジルコニア粉末(比表面積100m2 /g)を電
気炉にて500℃で3時間焼成し、これをゲージ圧12
0kg/cm2 でプレス成型した後に破砕し、篩で分級
して10から20メッシュの粒度のものを触媒として使
用した。この触媒6ミリリットルを、内径14mmのガ
ラス製反応器に充填し、所用温度に加熱し、メタノール
と塩化水素とをHCl/CH3 OH=1.4(モル
比)、空間速度SV=2200h-1で流通させて反応を
行った結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例2 市販のジルコニア粉末(比表面積80m2 /g)を硝酸
亜鉛水溶液に浸漬させた後、120℃で10時間乾燥さ
せ、500℃で4時間焼成して酸化亜鉛を10重量%担
持せしめ、これをゲージ圧150kg/cm2 でプレス
成型した後に破砕し、篩で分級して7〜15メッシュの
粒度のものを試験用触媒とし、この触媒6ミリリットル
を内径14mmのガラス製反応器に充填して、所用温度
に加熱した。これにメタノールと塩化水素とをHCl/
CH3 OH=1.3(モル比)、空間速度SV=250
0h-1で流通させて反応させた結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】実施例3 市販のジルコニア粉末(比表面積80m2 /g)を酢酸
クロム水溶液に浸漬させ、120℃で6時間乾燥させた
後、450℃で4時間焼成して酸化クロム9重量%担持
せしめ、これをゲージ圧130kg/cm2 でプレス成
型した後に破砕し、篩で分級して10〜20メッシュの
粒度としたものを試験用触媒とし、この触媒6ミリリッ
トルを内径14mmのガラス製反応器に充填し、所用温
度に加熱した。メタノールと塩化水素とをHCl/CH
3 OH=1.4(モル比)、空間速度SV=2200h
-1で流通させて反応を行った結果を表3に示す。
【0025】
【表3】
【0026】実施例4 市販のジルコニア粉末(比表面積100m2 /g)を酢
酸銅水溶液に浸漬させた。これを110℃で9時間乾燥
させた後、500℃で3時間焼成して酸化銅を11重量
%担持せしめたものを使用した。これをゲージ圧140
kg/cm2 でプレス成型した後に破砕して、篩で分級
して7〜15メッシュの粒度のものを試験用触媒として
使用した。この触媒6ミリリットルを内径14mmのガ
ラス製反応器に充填し、所用温度に加熱した。これにメ
タノールと塩化水素とをHCl/CH3 OH=1.3
(モル比)、空間速度SV=2500h-1で流通させて
反応を行った結果を表4に示す。
【0027】
【表4】
【0028】実施例5 市販のジルコニア粉末(比表面積100m2 /g)を硝
酸マンガン水溶液に浸漬させて、100℃で12時間乾
燥させた後、550℃で4時間焼成して酸化マンガンを
10重量%担持せしめたものを、ゲージ圧130kg/
cm2 でプレス成型した後に破砕して、篩で分級し10
〜20メッシュの粒度のものを試験用触媒として使用し
た。この触媒6ミリリットルを内径14mmのガラス製
反応器に充填し、所用温度に加熱し、HCl/CH3
H=1.4(モル比)、空間速度SV=2300h-1
流通させて反応を行った結果を表5に示す。
【0029】
【表5】
【0030】実施例6 市販のジルコニア粉末(比表面積80m2 /g)を硝酸
コバルト水溶液に浸漬させて、110℃で8時間乾燥さ
せた後、500℃で4時間焼成して酸化コバルト9重量
%担持せしめたものを、ゲージ圧120kg/cm2
プレス成型した後に破砕して、篩で分級し10〜20メ
ッシュの粒度のものを試験用触媒として使用した。この
触媒6ミリリットルを内径14mmのガラス製反応器に
充填し、所用温度に加熱し、メタノールと塩化水素とを
HCl/CH3 OH=1.3(モル比)、空間速度SV
=2500h-1で流通させて反応を行った結果を表6に
示す。
【0031】
【表6】
【0032】実施例7 市販のジルコニア粉末(比表面積100m2 /g)を硝
酸鉄水溶液に浸漬させた。これを110℃で12時間乾
燥させた後、600℃で2時間焼成して酸化鉄を10重
量%担持せしめたものを使用した。これをゲージ圧15
0kg/cm2でプレス成型した後に破砕して、篩で分
級し7〜15メッシュの粒度のものを試験用触媒として
使用した。この触媒6ミリリットルを内径14mmのガ
ラス製反応器に充填し、所用温度に加熱した。これにメ
タノールと塩化水素とをHCl/CH3 OH=1.5
(モル比)、空間速度SV=2500h-1で流通させて
反応を行った結果を表7に示す。
【0033】
【表7】
【0034】実施例8 市販のジルコニア粉末(比表面積100m2 /g)を酢
酸ニッケル水溶液に浸漬させた。これを120℃で6時
間乾燥させた後、500℃で3時間焼成して酸化ニッケ
ルを11重量%担持させたものを使用した。これをゲー
ジ圧120kg/cm2 でプレス成型した後に破砕し
て、篩で分級し10〜20メッシュの粒度のものを試験
用触媒として使用した。この触媒6ミリリットルを内径
14mmのガラス製反応器に充填し、所用温度に加熱し
た。これにメタノールと塩化水素をHCl/CH3 OH
=1.4(モル比)、空間速度SV=2300h-1で流
通させて反応を行った結果を表8に示す。
【0035】
【表8】
【0036】実施例9 亜鉛源として硝酸亜鉛、ジルコニウム源としてオキシ硝
酸ジルコニウムを用いて、Zn/Zr=0.1/1(モ
ル比)となるように混合水溶液を調製した。該混合水溶
液と10%のアンモニア水を、撹拌した水中にpH=8
を保持するように徐々に滴下し、共沈ゲルを生成せしめ
た。これを1日静置した後、水洗および濾過を行い、1
10℃で20時間乾燥を行った。さらにこれを粉砕し、
500℃で10時間焼成し、ZnO−ZrO2 の複合触
媒を得た。該複合触媒のZnO含有量は6.2重量%で
あり、比表面積は95m2 /gであった。次いで、これ
をゲージ圧150kg/cm2 でプレス成型した後に破
砕して、篩で分級し10〜20メッシュの粒度のものを
試験用触媒として使用した。この触媒6ミリリットルを
内径14mmのガラス製反応器に充填し、所用温度に加
熱し、メタノールと塩化水素とをHCl/CH3 OH=
1.5(モル比)、空間速度SV=2000h-1で流通
させて反応を行った結果を表9に示す。
【0037】
【表9】
【0038】実施例10 亜鉛源として塩化亜鉛、ジルコニウム源としてオキシ塩
化ジルコニウムを用いて、Zn/Zr=0.01/1
(モル比)となるように混合水溶液を調製した。該混合
水溶液と10%のアンモニア水を、撹拌した水中にpH
=8を保持するように徐々に滴下し、共沈ゲルを生成せ
しめた。これを1日静置した後、水洗および濾過を行
い、120℃で15時間乾燥を行った。さらにこれを粉
砕し、550℃で8時間焼成し、ZnO−ZrO2 の複
合触媒を得た。該複合触媒のZnO含有量は0.6重量
%であり、比表面積は90m2 /gであった。次いで、
これをゲージ圧140kg/cm2 でプレス成型した後
に破砕し、篩で分級し7〜15メッシュの粒度のものを
試験用触媒として使用した。この触媒6ミリリットルを
内径14mmのガラス製反応器に充填し、所用温度に加
熱し、メタノールと塩化水素とをHCl/CH3 OH=
1.5(モル比)、空間速度SV=1800h-1で流通
させて反応を行った結果を表10に示す。
【0039】
【表10】
【0040】実施例11 クロム源として硝酸クロム、ジルコニウム源としてオキ
シ塩化ジルコニウムを用いて、Cr/Zr=0.1/1
(モル比)となるように混合水溶液を調製した。該混合
水溶液と10%のアンモニア水を、撹拌した水中にpH
=8を保持するように徐々に滴下し、共沈ゲルを生成せ
しめた。これを1日静置した後、水洗および濾過を行
い、100℃で20時間乾燥を行った。さらにこれを粉
砕し、500℃で8時間焼成し、Cr23 −ZrO2
の複合触媒を得た。該複合触媒のCr23 含有量は1
1.0重量%、比表面積は85m2 /gであった。次い
で、これをゲージ圧150kg/cm2 でプレス成型し
た後に破砕し、篩で分級し10〜20メッシュの粒度の
ものを試験用触媒として使用した。この触媒6ミリリッ
トルを内径14mmのガラス製反応器に充填し、所用温
度に加熱し、メタノールと塩化水素とをHCl/CH3
OH=1.6(モル比)、空間速度SV=2200h-1
で流通させて反応を行った結果を表11に示す。
【0041】
【表11】
【0042】比較例 市販のγ−アルミナ粉末(比表面積140m2 /g)を
電気炉で500℃で4時間焼成し、これをゲージ圧12
0kg/cm2 でプレス成型した後に粉砕し、篩で分級
して10〜20メッシュの粒度のものを試験用触媒とし
て使用した。この触媒6ミリリットルを内径14mmの
ガラス製反応器に充填し、所用温度に加熱し、メタノー
ルと塩化水素とをHCl/CH3 OH=1.3(モル
比)、空間速度SV=2000h-1で流通させて反応を
行った結果を表12に示す。
【0043】
【表12】
【0044】
【発明の効果】
(1)200℃〜250℃程度の低温でも高いメタノー
ル反応率と高い塩化メチル選択率を示す。 (2)低温で反応を行うことが可能なため塩化メチルの
分解が少なく、触媒の耐久性も増大する。 (3)触媒が球状粒として使用できるので、連続操業の
際には触媒床の前後での圧力差が小さくてすみ、したが
って気体を触媒床に通送させるための動力が節減でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 17/16 C07C 19/03

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタノールと塩化水素とを酸化ジルコニウ
    ム触媒の存在下に気相で反応させて塩化メチルを生成せ
    しめることを特徴とする塩化メチルの製法。
  2. 【請求項2】メタノールと塩化水素とを触媒の存在下に
    気相で反応させて塩化メチルを製造する際に、亜鉛、
    銅、マンガン、コバルト、クロム、鉄、およびニッケル
    からなる群から選ばれる少なくとも一種の金属の酸化物
    を添加せしめた酸化ジルコニウム触媒を用いることを特
    徴とする塩化メチルの製法。
  3. 【請求項3】酸化ジルコニウムが4価ジルコニウムの酸
    化物である請求項1または2の塩化メチルの製法。
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