JP3345708B2 - 光情報媒体 - Google Patents

光情報媒体

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JP3345708B2
JP3345708B2 JP01789497A JP1789497A JP3345708B2 JP 3345708 B2 JP3345708 B2 JP 3345708B2 JP 01789497 A JP01789497 A JP 01789497A JP 1789497 A JP1789497 A JP 1789497A JP 3345708 B2 JP3345708 B2 JP 3345708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ光が入射する
反対側の面にペン書きしてもエラーが発生しにくい光情
報媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは大きな記憶容量、アクセス
スピードの速さ、可搬性などのメリットから広く普及し
ている。その中でコンパクトディスク(以下CD)は、
ポリカーボネート等の基板に予めピット形成された記録
表面にAl等の反射層を設け、その上を紫外線硬化樹脂
等の保護層で覆われた構造に構成されている。従って、
このCDは製造されたときすでにデータが記録されてお
り、再生専用に使用される。そのため記録された内容が
ユーザーによって変ることはないため、記録された内容
が保護層表面に記されている。
【0003】一方、一回書き込み型(ライトワンス型)
のCDも普及してきており、このタイプは記録される内
容はユーザーによって違うため保護層表面には何も記録
されないか、又は共通の図柄などが印刷されているだけ
てある。従ってこのタイプでは記録された内容をユーザ
ーが表示する必要が生じる。従来はこのような表示を行
いたい場合、油性フェルトペンで書き込むか、あるいは
ラベル等を貼るしかなかったが、最近、保護層表面を親
水性樹脂膜で形成し水性インクによる筆記やインクジェ
ットプリンタ等による印刷が可能な光情報媒体が提案さ
れている(特開平6−60432、特開平7−4488
8号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように水性ペン
でも筆記が可能な光情報媒体が提案されたが、ペンでの
筆記は常に記録内容を傷つける可能性がある。そこで保
護層の厚さを厚くすれば傷はつきにくくなるが厚くなる
と樹脂膜の硬化収縮が発生し光情報媒体にいろいろな悪
影響を与える。本発明はこのような状況に鑑みてなされ
たもので、保護層表面に筆記しても記録データに影響を
与えず、また硬化収縮等の影響も受けにくい光情報媒体
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、透光性基板上に記録又は再生に関与する層、さらに
該層を保護する保護層が設けられた光情報媒体におい
て、保護層が3層構造であって、該保護層の中間層が上
下2層よりも軟らかいことを特徴とする光情報媒体が提
供される。第二に、上記第一に記載した光情報媒体にお
いて、中間層の硬度がHB以下であることを特徴とする
光情報媒体が提供される。第三に、上記第一に記載した
光情報媒体において、保護層の最下層の硬度がH以上で
あることを特徴とする光情報媒体が提供される。第四
に、上記第一に記載した光情報媒体において、保護層の
最上層の硬度がH以上であることを特徴とする光情報媒
体が提供される。第五に、上記第一又は第二に記載した
光情報媒体において、保護層の中間層の膜厚が上下2層
の膜厚と同等又はそれ以上であることを特徴とする光情
報媒体が提供される。第六に、上記第一又は第四に記載
した光情報媒体において、保護層の最上層が印刷用イン
クが定着可能な親水性表面であることを特徴とする光情
報媒体が提供される。第七に、上記第六に記載した光情
報媒体において、親水性表面上に水性インクが定着され
て表示が施されていることを特徴とする光情報媒体が提
供される。
【0006】上述のように、本発明の光情報媒体は記録
層を保護する保護層を3層構造にし、その中間層を上下
2層よりも軟らかく形成することを特徴とする。保護層
をこのように構成することにより保護層表面にペンで筆
記してもデータに傷がつきにくい。すなわち、軟らかい
中間層を硬い層でサンドイッチしているため上方から来
た力を軟らかい層で横方向に逃すため記録データに悪影
響を及ぼさない。さらに保護層自身の硬化収縮が小さい
ため記録層等に保護層の硬化収縮による影響を与えな
い。
【0007】上述のサンドイッチ構造は、保護層中間層
の硬度をHB以下、その上層、下層をそれぞれH以上の
硬度とすることが好ましく、これにより上述したサンド
イッチ構造による効果を十分に発揮させることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による3層構造の保護層は
紫外線硬化樹脂により形成される。ただ前述のように硬
度の異なるものを用いる。中間層には硬度HB以下の紫
外線硬化樹脂、また上下層にはそれぞれ硬度H以上の紫
外線硬化樹脂を選択する。保護層膜の形成に当たっては
中間層の膜厚を上下2層の膜厚と同じか、又はそれより
も厚くすることが好ましい。このような膜形成をするこ
とにより上記サンドイッチ構造による効果を十分に発揮
させ、かつ硬化収縮の小さい保護層が得られる。
【0009】透光性基板には透明度の高い材料が用いら
れ、例えばポリカーボネート、ポリオレフィン、アクリ
ル樹脂などが例示される。このような樹脂材料を用いて
射出成形により螺旋状にトラッキング用の案内溝が形成
される。この案内溝の上にシアニン色素などからなる記
録層、金、銀、アルミニウムなどの金属膜からなる反射
層、上述した保護層が順次形成される。
【0010】なお、保護層表面を親水性表面とするため
に保護層表面に親水性樹脂膜を設けることができ、例え
ばポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイドなどの樹脂
からなる膜を形成することができる。
【0011】
【実施例】以下に図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1はライトワンス型のCDの断面を示す。
ポリカーボネート樹脂等からなる透光性基板1上に螺旋
状にトラッキング用の案内溝2が形成され、その上に色
素記録層3がコーティングされている。色素記録層3の
上にさらに金等の反射膜4が形成され、そのうえに本発
明の3層構成の保護層5(下層)、6(中間層)、7
(上層)が形成されている。
【0012】次に具体的な実施例を述べる。トラックピ
ッチ1.6μmのガイド溝が形成された直径120m
m、厚み1.2mmのポリカーボネート基板にシアニン
色素をスピンコーターで平均膜厚100nmでコートし
乾燥させ、その上に金を100nmスパッタリングで形
成した。次に紫外線硬化樹脂(SD−17:大日本イン
キ社製)を塗布し硬化させた(保護層5)。この保護層
の硬度及び厚さはそれぞれ2H及び5μmであった。次
に、この保護層5の上に実施例1として紫外線硬化型ス
クリーンインキ(RCD−2:十条化工社製)を膜厚2
0μmになるようスクリーン印刷し(保護層6、硬度
B)、さらに保護層6の上に紫外線硬化型スクリーンイ
ンキ(PROCESS VERNISH:大日本インキ
社製、硬度2H)を膜厚10μm(保護層7)になるよ
うに印刷した。
【0013】次に比較例1として保護層の膜厚を変えた
ものを作製し、保護層5の塗布後にTiltを測定し
た。また保護層6、7を印刷後に内周10分の欠陥率を
測定し、先端r=0.3のHBの鉛筆を垂直に立て30
0gの重さが先端にかかるようにして秒速1cmで内周
から外周に向けて書いた。その後内周10分の欠陥率を
測定し増加した量を測定した。また、Tiltも測定し
増加した量を測定した。測定結果を表1にまとめた。
【0014】
【表1】 (注) 1.表中、RCD−2は十條化工社製紫外線硬化樹脂R
CD−2を表す(硬度B)。 2.表中、PRは大日本インキ社製紫外線硬化樹脂PR
OCESS VERNISHを表す(硬度2H)。 表1から実施例では欠陥率、Tilt共に殆ど増加して
いないが、比較例では増加していることが分かる。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、保護層
が3層構造に設けられ、軟らかい中間層を硬い層でサン
ドイッチしているため上方から来る力を軟らかい層で横
方向に逃すため記録データに悪影響を及ぼさない。また
保護層自身の硬化収縮が小さいため記録層などに保護層
の硬化収縮による影響を与えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光情報媒体の実施例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 透光性基板 2 案内溝 3 色素記録層 4 反射層 5 保護層(下層) 6 保護層(中間層) 7 保護層(上層)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性基板上に記録又は再生に関与する
    層、さらに該層を保護する保護層が設けられた光情報媒
    体において、保護層が3層構造であって、該保護層の中
    間層が上下2層よりも軟らかいことを特徴とする光情報
    媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1の光情報媒体において、中間層
    の硬度がHB以下であることを特徴とする光情報媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1の光情報媒体において、保護層
    の最下層の硬度がH以上であることを特徴とする光情報
    媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1の光情報媒体において、保護層
    の最上層の硬度がH以上であることを特徴とする光情報
    媒体。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2の光情報媒体において、
    保護層の中間層の膜厚が上下2層の膜厚と同等又はそれ
    以上であることを特徴とする光情報媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1又は4の光情報媒体において、
    保護層の最上層が印刷用インクが定着可能な親水性表面
    であることを特徴とする光情報媒体。
  7. 【請求項7】 請求項6の光情報媒体において、親水性
    表面上に水性インクが定着され表示が施されていること
    を特徴とする光情報媒体。
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