JP3345699B2 - 車両用走行支援装置 - Google Patents

車両用走行支援装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自車の走行環境を検出
して、車両走行の支援を行わせる車両用走行支援装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両走行の支援を行わせる車両用
走行支援装置として、車両の窓ガラスに曇りが生じたと
き、その窓ガラスの曇り状態を水滴センサによって検出
して、デフロスタを自動的に動作状態にするようにした
ものがある。
【0003】また、従来、車両用走行支援装置として、
前方走行車両に対する車間距離を計測して、その計測さ
れた車間距離が適正車間距離よりも短くなったときに警
報を発するようにしたものがある(特開昭60−915
00号公報参照)。
【0004】また、従来、車両走行の障害となる障害物
を検知して、その検知された障害物までの距離が所定以
下になったときに警報を発するようにしたものがある
(特開昭62−81591号公報参照)。
【0005】また、従来、自車と周辺にいる他車との間
で相互に現在位置および走行速度と走行方向との各デー
タを通信し合い、衝突のおそれがあるときに警報を発す
るよようにしたものがある(特開平4−290200号
公報参照)。
【0006】さらに、従来、道路地図上における自車の
位置を求めて、画面に写し出された地図上に自車の現在
位置を表示しながら、その地図上に設定されている走行
予定経路上の交差点の一定距離手前にさしかかったとき
に、その経路にしたがう右,左折などの走行誘導の案内
を出力するようにしたものがある(特開昭63−163
210号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、窓ガラスの曇り状態を検出してデフロスタを自動
的に動作状態にするのでは、運転視界を良好に確保でき
るようになるまでに時間を要する(寒冷時には特に時間
がかかる)とともに、窓ガラスの曇り状態を検出するた
めの水滴センサなどの専用のセンサを設置しなければな
らないことである。
【0008】しかし、窓ガラスの曇り状態を水滴センサ
や湿度センサなどによって間接的に検出するのでは確実
性に欠け、また、窓ガラスの曇り状態を確実に検出する
ためにその光透過率を測定するようにするのではセンサ
自体が複雑なものになってしまう。
【0009】また、車両走行の安全確保のための各種警
報や、車両走行の誘導案内などの支援情報を出力するに
際して、車両走行の見通しに影響を与える窓ガラスのく
もり状態の如何にかかわらず、常に一定のタイミングで
支援情報が出力されるのでは、車両走行の支援を最適に
行わせることができないことである。
【0010】
【発明を解決するための手段】本発明は、何ら専用のセ
ンサを用いることなく、デフロスタのスイッチがオンさ
れることにより窓ガラスが曇っていることを間接的に検
出して、走行安全のための各種警報や走行誘導の案内な
どの車両走行の支援情報を出力するに際して、窓ガラス
が曇っていて運転視界が悪くなっているときには支援情
報を早めに出力することができるようにするべく、車両
のデフロスタのスイッチがオンされたことを検出したと
きに、その支援情報の出力のタイミングを変化させる制
御手段をとるようにしている。
【0011】また、本発明は、警報が出されたときの運
転操作の反応にしたがう運転者ごとの適性に応じた、ま
た、特に運転操作に神経を集中しなければならない高速
道路や山岳道路など道路状況に応じた最適なタイミング
をもって支援情報を出力することができるようにするべ
く、運転者による車両走行の支援の対象となる運転操作
の反応時間を計測することによって反応状態を判定し、
また、車両走行時の道路状況を検出して、デフロスタス
イッチのオン時には、その判定結果または検出結果とあ
いまって、支援情報の出力のタイミングを変化させるよ
うにしている。
【0012】
【実施例】図1は、車両の窓ガラスが曇っているときの
視覚支援として、また、車両走行の支援情報として、障
害物を検知して警報を発するようにした障害物検知装置
を用いて本発明を適用したときの一実施例を示してい
る。
【0013】ここでは、車両の進行方向における所定領
域内に障害物があるか否かを検出する障害物検知用のレ
ーダ部1と、そのレーダ部1の操作指令を与える操作部
2と、車両のデフロスタ(リアガラスの熱線入りのもの
も含む)のスイッチがオン状態になったことを検出する
デフロスタスイッチ操作検出部3と、操作部2からの操
作指令に応じてレーダ部1を動作状態にするとともに、
デフロスタスイッチ操作検出部2からのデフロスタスイ
ッチのオン状態検出信号に応じてレーダ部1を強制的に
動作状態にし、レーダ部1により検知された障害物まで
の距離が所定以下になったときに警報指令ALMを出す
制御部4と、その警報指令ALMに応じて、障害物検知
の警報をスピーカ6から発生させ、また、表示器7にそ
の警報表示を行わせる警報発生部5とによって構成され
ている。図中、ANTはレーダアンテナを示している。
【0014】また、制御部4は、レーダ部1の動作時に
デフロスタスイッチ操作検出部2により検出されている
デフロスタスイッチのオン,オフ状態に応じて障害物検
知の警報指令ALMの出力タイミングを変化させるよう
になっている。
【0015】レーダ部1としては、従来の障害物検知用
のレーダが広く用いられる。
【0016】このように構成された車両用走行支援装置
の動作について、以下説明する。
【0017】まず、操作部2からの操作指令に応じてレ
ーダ部1が動作状態にある場合、デフロスタのスイッチ
がオフ状態にあるときには、制御部4は、レーダ部1に
より検知された障害物までの距離が予め設定された距離
L以下になったときに警報指令ALMを出す。
【0018】また、操作部2からの操作指令に応じてレ
ーダ部1が動作状態にある場合、デフロスタスイッチ操
作検出部3においてデフロスタスイッチがオン状態にあ
ることが検出されたときには、制御部4は、障害物検知
の警報指令ALMの出力タイミングを所定に早める。
【0019】具体的には、例えば、デフロスタスイッチ
のオン状態の検出信号に応じて、前警報指令ALMを出
力するしきい値となる記距離Lに補正係数1.2を乗
じ、検出された障害物が2割長くなった距離L′以下に
なったときに警報指令ALMを出すようにする。
【0020】しかして、デフロスタスイッチがオンされ
たときには、車両の窓ガラスが曇っていて運転視界が悪
くなっているものとみなされて、障害物検知の警報が早
めに出されて早期警戒がなされることになる。
【0021】次に、レーダ部1が不動作状態にある場
合、デフロスタスイッチ操作検出部3においてデフロス
タスイッチがオン状態にあることが検出されると、制御
部4はレーダ部1を強制的に動作状態にする。
【0022】しかして、車両の窓ガラスが曇っていて運
転視界が悪くなっているとき、障害物検知が自動的にな
されて、視覚支援が行われる。
【0023】また、この場合、検知された障害物に対す
る警報が、前述の場合と同様に、早めに出されることに
なる。
【0024】その後、デフロスタ効果が充分発揮されて
運転視界が良くなってデフロスタスイッチがオフされる
と、制御部4は、操作部2から操作指令が出されていな
い限り、レーザ部1を強制的に不動作状態にして、それ
までの視覚支援を終了する。
【0025】なお、ここでは窓ガラスが曇っているとき
の視覚支援を障害物検知によって行うようにしている
が、その他、視覚支援の場合に限り、車外をカメラによ
って撮像して、その撮像画像を車室内のディスプレスに
写し出すようにしたビデオ装置を用いて、デフロスタス
イッチがオン状態にあることが検出されたときにそのビ
デオ装置を強制的に動作状態にすることも可能である。
【0026】また、図2は、車両走行の支援情報とし
て、他車に対する接近状態の検出による警報として、前
方走行車に対する車間距離の警報を出力するようにした
ときの実施例を示している。
【0027】ここでは、基本的な構成が、前方走行車と
の車間距離および相対速度を検出する、例えばFM−C
Wレーダ装置を用いたレーダ部8と、自車の走行速度を
検出する速度センサ9と、検出された相対速度と自車の
走行速度との各値からそのときの適正車間距離を所定の
演算処理により求めて、その求められた適正車間距離と
実際に検出されている車間距離とを比較して、実際の車
間距離が適正車間距離よりも短いときに警報指令ALM
を出力する演算制御部10と、警報指令ALMに応じ
て、スピーカ6から車間距離の警報を発生させ、また、
表示器7に車間距離の警報の表示を行わせる警報発生部
5とからなっている。図中、ANTはレーダアンテナを
示している。
【0028】レーダ部8における前方走行車との車間距
離、相対速度の検出方法および演算制御部10における
適正車間距離の算出方法としては、それぞれ従来の方法
がそのまま適用される。
【0029】このように構成されたものにあって、特に
本発明では、デフロスタスイッチ操作検出部3を設け
て、デフロスタスイッチがオン状態になったことが検出
されたときには窓ガラスが曇って運転視界が悪くなって
いるものとして、演算制御部10において、警報指令A
LMの出力のタイミングを変化させる制御手段をとるよ
うにしている。
【0030】具体的には、例えば、所定の演算処理によ
って一率に算出される適正車間距離Lに予め設定された
補正係数1.2を乗じて、適正車間距離が2割増となる
ように修正して、車間距離の警報指令ALMが早めに出
されるようにする。
【0031】図3に、修正された適正車間距離L′と実
際に測定された車間距離lとの比較によって警報を発生
するときの処理のフローを示している。ここで、kは算
出された適正車間距離Lの補正係数であり、L′は補正
された適正車間距離である。
【0032】また、特に図示しないが、道路地図上にお
ける自車の位置を求めて、画面に写し出された地図上に
自車の現在位置を表示しながら、その地図上に設定され
ている走行予定経路上の交差点の一定距離手前にさしか
かったときに、その経路にしたがう右,左折などの走行
誘導の案内を出力するようにしたものにあっても同様
に、デフロスタスイッチがオン状態になったことが検出
されたときには、誘導案内の出力のタイミングを決定す
る前記距離が長めになるように修正して、走行誘導の案
内を早めに出力させるようにすることができるようにな
る。
【0033】図4は本発明のさらに他の実施例を示すも
ので、ここでは、車間距離の警報が出されたときの運転
操作の反応にしたがう運転者ごとの適性を加味した、ま
た、特に運転操作に神経を集中しなければならない高速
道路や山岳道路など道路状況を加味した最適なタイミン
グをもってその警報を出力することができるようにする
べく、運転者による運転操作の反応状態を判定し、ま
た、車両走行時の道路状況を検出して、デフロスタスイ
ッチのオン時には、その判定結果または検出結果とあい
まって、車間距離警報の出力のタイミングを段階的に変
化させるようにしている。
【0034】具体的には、図4に示すように、自車のブ
レーキが踏まれたことを検出するブレーキ操作検出部1
2を設けて、演算制御部11における反応判定部112
が、警報指令ALMが出されてからブレーキ操作が検出
されるまでの時間をタイマ113により計測する。そし
て、反応判定部112は、その計測結果を平均化処理し
ながら運転者の反応状態を判定し、その判定結果にした
がう所定の出力タイミング変更指令を、車間距離の警報
指令ALMを適宜可変タイミングをもって出力する車間
距離警報制御部111に与えるようにする。
【0035】その際、例えば、反応判定部112は、
1.2秒を基準として、計測された反応時間が1.0秒
以下のときには反応が早いものとして警報指令ALMの
出力のタイミングを所定に遅らせ、また、計測された反
応時間が1.4秒以上のときには反応が遅いものとして
その出力のタイミングを所定に早めるような出力タイミ
ング変更指令を車間距離警報制御部111に与える。
【0036】車間距離警報制御部111は、運転者の反
応状態が早いか遅いかに応じて、反応が早い場合には所
定の演算処理によって一律に算出される適正車間距離L
を1割減とし、また、反応が遅い場合にはその適正車間
距離を1割増とするような補正係数をそれぞれ用意して
おく。そして、反応判定部112から送られてくる出力
タイミング変更指令に応じた補正係数をその適正車間距
離Lに乗じて、一律に算出される適正車間距離Lを適宜
修正する。
【0037】また、図4に示すように、舵角センサや方
向センサを用いて自車の操舵が所定角以上になされたこ
とを検出するハンドル操作検出部13を設けて、そのハ
ンドル操作検出信号を、速度センサ9の検出信号および
ブレーキ操作検出部12の検出信号とともに演算制御部
11における道路状況検出部114に与えるようにして
いる。そして、その道路状況判定部114において、そ
れら各検出信号の状態にしたがって、車両が走行してい
る道路状況として、山岳道路または高速道路かの判定を
行い、その判定結果にしたがう出力タイミング変更指令
を車間距離警報制御部111に与えるようにする。
【0038】その際、例えば、道路状況判定部114
は、ハンドル操作検出信号から所定走行距離当りにおけ
るハンドル操作頻度を求めて、それが予め設定されたし
きい値以上に高いか否かを検知する。また、ブレーキ操
作検出信号から所定走行距離当りにおけるブレーキ操作
頻度を求めて、それが予め設定されたしきい値以上に高
いか否かを検知する。さらに、速度検出信号から自車の
平均速度を求めて、それが予め設定されたしきい値以上
に高いか否かを検知する。
【0039】そして、ハンドル操作頻度およびブレーキ
操作頻度の何れもが各対応するしきい値以上に高いとき
には山岳道路を走行しているものとして、警報指令AL
Mの出力のタイミングを所定に早めるような出力タイミ
ング変更指令を車間距離警報制御部111に与える。
【0040】また、ブレーキ操作頻度が低く、平均速度
がしきい値以上に高いときには高速道路を走行している
ものとして、警報指令ALMの出力のタイミングを所定
に早めるような出力タイミング変更指令を車間距離警報
制御部111に与える。
【0041】車間距離警報制御部111は、車両走行の
道路状況が山岳道路または高速道路である場合には、所
定の演算処理によって一律に算出される適正車間距離L
を1割増とするような補正係数を用意しておく。そし
て、道路状況判定部114から送られてくる出力タイミ
ング変更指令に応じた補正係数をその適正車間距離Lに
乗じて、一律に算出される適正車間距離Lを適宜修正す
る。
【0042】しかして、車間距離警報制御部111は、
前述の場合と同様に、デフロスタスイッチ操作検出部3
によってデフロスタスイッチがオン状態になっていると
きの適正車間距離Lの修正とあいまって、運転操作の反
応状態、車両走行中の道路状況の各判定結果にしたがっ
て、実際の車間距離との比較によって出力される警報指
令ALMのタイミングを段階的に変化させることにな
る。
【0043】表1に、デフロスタスイッチの操作状態、
運転操作の反応状態および道路状況の各判定結果にした
がう適正車間距離Lの補正係数を示す。
【0044】
【表1】
【0045】しかして、車間距離警報制御部111は、
デフロスタスイッチの操作状態および反応判定部11
2、道路状況判定部35からそれぞれ送られてくる各出
力タイミング変更指令を総合的にみて、所定の演算処理
によって警報指令ALMの出力のタイミングを、以下の
ようにして最終的に決定する。
【0046】例えば、デフロスタスイッチがオン状態
(2割増)にあり、運転操作の反応が早い(1割減)と
きには、2割増+1割減=1割増となり、この場合には
所定の演算処理によって一律に算出される適正車間距離
Lを1割増として、警報指令ALMの出力のタイミング
を通常よりも10%早くする。また、デフロスタスイッ
チがオン状態(2割増)にあり、運転操作の反応が遅く
(1割増)、山岳道路(1割増)を走行しているときに
は、2割増+1割増+1割増=4割増となり、この場合
には適正車間距離Lを4割増として、警報指令ALMの
出力のタイミングを通常よりも40%早くする。
【0047】本発明では、デフロスタスイッチの操作状
態、運転操作の反応状態、道路状況にしたがって、車間
距離警報の出力のタイミングを段階的に変化させるだけ
ではなく、同様に、障害物検知の警報の出力タイミング
を段階的に変化させたり、また、車両走行の誘導案内の
出力のタイミングを段階的に変化させるようにすること
も可能である。
【0048】また、本発明は、雨霧により運転視界が悪
くてデフロスタスイッチがオンされたときに、その検出
信号にしたがって制御装置によりランプ点灯回路の駆動
制御をなして車両のヘッドランプやフォグランプを自動
的に点灯させたり、その点灯の強度を高めたりするな
ど、デフロスタスイッチの操作状態に応じてランプ系統
の点灯制御を行わせて、車両走行の支援を行わせるよう
にすることも可能である。
【0049】さらに、寒冷時には車両の窓ガラスの外面
が氷結することがあり、この場合、運転視界が悪くなっ
てデフロスタスイッチがオンされたときには、外気温セ
ンサを併用して、制御装置において、検出された外気温
度が一定以上に低ければ、道路が凍結しているおそれが
あるものと判定して、スピーカから「スピードおとして
下さい」などの音声出力を生じさせたりすることもでき
る。また、障害物検知の警報や車間距離警報を行うに際
して、制御装置の制御下で車両のブレーキ装置の駆動制
御をなして自動ブレーキングを行わせるようにする場
合、外気温センサによって外気温度が一定以上に低いこ
とが検出されている状態でデフロスタスイッチがオンさ
れたときには、制御装置からブレーキ装置のアクチュエ
ータに出される自動ブレーキング指令の発生のタイミン
グを所定に早めるようにすることも可能である。
【0050】また、道路が凍結しているおそれがあるも
のと判定したときには、スリップの原因となる急加速や
急ハンドルなどの運転操作を抑制するべく、アクセルレ
スポンスやハンドルレスポンスなどの調整手段を設け
て、アクセルやハンドルの一定以上の操作量に対してレ
スポンスを所定に低下させるような調整を行わせるよう
にすることも可能である。
【0051】
【効果】以上、本発明による車両用走行支援装置にあっ
ては、何ら専用のセンサを用いることなく、デフロスタ
のスイッチがオンされたことを検出することにより窓ガ
ラスが曇っていることを間接的に検出して、障害物の検
知や車外の撮像画像を画面に写し出すなどの運転視界が
悪くなっているときの視覚支援を適切に行わせることが
できるという利点を有している。
【0052】また、本発明による車両用走行支援装置に
あっては、走行安全のための適正車間距離の警報や走行
誘導の案内などの車両走行の各種支援情報を出力するに
際して、車両のデフロスタのスイッチがオンされたこと
が検出されたときには、その支援情報を早めに出力させ
ることにより、窓ガラスが曇っていて運転視界が悪くな
っているときに、車両走行の支援を最適なタイミングを
もって行わせることができるという利点を有している。
【0053】さらに、本発明による車両用走行支援装置
にあっては、運転者による車両走行の支援の対象となる
運転操作の反応にしたがう運転者ごとの適性に応じた、
また、特に運転操作に神経を集中しなければならない高
速道路や山岳道路など道路状況を加味して、車両のデフ
ロスタのスイッチがオンされたことが検出されたときに
は、窓ガラスが曇っていて運転視界が悪くなっていると
きの車両走行の支援を、より最適なタイミングをもって
段階的に行わせることができるという利点を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用走行支援装置の一実施例を
示すブロック構成図である。
【図2】本発明による車両用走行支援装置の他の実施例
を示すブロック構成図である。
【図3】本発明による車間距離警報発生のための処理の
フローを示す図である。
【図4】本発明による車両用走行支援装置のさらに他の
実施例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 レーダ部 2 操作部ンサ 3 デフロスタスイッチ操作検出部 4 制御部 5 警報発生部 6 スピーカ 7 表示器 8 レーダ部 9 速度センサ 10 演算制御部 11 演算制御部 12 ブレーキ操作検出部 13 ハンドル操作検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G08G 1/16 G08G 1/16 C (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/00 B60S 1/02 B60S 1/54

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車の走行状況を検出して車両走行の支
    援情報を出力する車両用走行支援装置において、車両の
    デフロスタのスイッチがオンされたことを検出する手段
    と、車両走行の支援の対象となる運転操作を検出する手
    段と、支援情報が出されてからその運転操作が検出され
    るまでの時間を計測して反応状態を判定する手段と、デ
    フロスタスイッチのオンの検出時に、運転操作の反応状
    態の判定結果に応じて前記支援情報の出力のタイミング
    を変化させる制御手段とをとるようにしたことを特徴と
    する車両用走行支援装置。
  2. 【請求項2】 車両走行の支援情報が他車に対する接近
    状態の検出による警報であることを特徴とする請求項1
    の記載による車両用走行支援装置。
  3. 【請求項3】 車両走行の支援情報が障害物の検出によ
    る警報であることを特徴とする請求項1の記載による車
    両用走行支援装置。
  4. 【請求項4】 運転操作が、車両のブレーキ操作または
    アクセル操作であることを特徴とする請求項1の記載に
    よる車両用走行支援装置。
  5. 【請求項5】 平均走行速度がしきい値より高いか否か
    を検出することによって車両走行の道路状況を検出する
    手段と、デフロスタスイッチのオンの検出時に、その道
    路状況の検出結果に応じて支援情報の出力のタイミング
    を変化させる制御手段とをとるようにしたことを特徴と
    する請求項1の記載による車両用走行支援装置。
  6. 【請求項6】 所定期間におけるブレーキの操作頻度ま
    たはハンドルの操作頻度がしきい値より高いか否かを検
    出することによって車両走行の道路状況を検出する手段
    と、デフロスタスイッチのオンの検出時に、その道路状
    況の検出結果に応じて支援情報の出力のタイミングを変
    化させる制御手段とをとるようにしたことを特徴とする
    請求項1の記載による車両用走行支援装置。
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