JP6699593B2 - ガラス加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のフロントガラスのガラス加熱装置に関するものである。
近年、車両の制御に関して、カメラによって車両の周囲を撮影し、撮影された画像に基づいて車両の制御を実行する運転支援制御が開発されている。このようなシステムとして、例えば、特許文献1に記載されているような、プリクラッシュセーフティ(Pre−Clash−Safety、以下PCSと略称する。PCSは登録商標。)制御が知られている。PCS制御においては、車室内に設けられたカメラによって車両前方が撮影され、撮影された画像およびレーダの検出値に基づいて、車両前方の物体が認識される。つぎに、車両と車両前方の物体が衝突する可能性がある場合は、ブレーキ等が作動させられ、車両と車両前方の物体との衝突が回避される。
特開2005−031967号公報
PCS制御が搭載された車両に採用されるカメラは、車室内に設けられ、フロントガラス越しに車両前方を撮影している。そのため、フロントガラス内側面に結露等による曇りが生じた場合、運転支援制御のカメラの撮影画像を利用する処理を実行することが困難になることがある。また、車両走行中に、フロントガラス前面(外側面)に付着した水分が凍る場合も同様に、撮影画像を利用する処理を実行することが困難になることがある。これを防止するために、車両のフロントガラスには、ガラス加熱装置を設置することが考えられる。ガラス加熱装置は、フロントガラスに取り付けられたヒータによりフロントガラスを加熱し、フロントガラスの曇りの原因となる結露や凍結した氷等を除去する。したがって、カメラの撮影画像を利用した画像解析等の処理が行なわれているときは、原則、ヒータは作動させられた状態となる。しかしながら、車両の燃費を向上させるためには、ヒータの作動時間を極力短くすることが望ましい。
本発明の目的は、カメラの撮影画像が利用されていないときは、ヒータを作動させないことにより、車両の燃費の低下を抑制することができるガラス加熱装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明においては、車両の前方を撮影するカメラの前方に位置するガラスを加熱する加熱部と、前記撮影画像を利用する第1処理と、前記第1処理とは異なる処理であって、前記車両の前方に位置する物体を検出するレーダの検出値と前記撮影画像のうちの少なくとも一方を利用する処理である第2処理とを実行する処理実行部と、前記加熱部を加熱させる加熱実行部と、を備え、前記加熱実行部は、前記車両が歩行者の通行が禁止されている道路を走行している状態において、前記第2処理が実行され、かつ、前記第1処理が実行されていないときに、前記加熱部を加熱しないガラス加熱装置が実現される。
前記ガラスには、気温や前記車両の速度によっては、結露等による曇り等が生じることがある。前記加熱部は、前記ガラスを加熱することにより、結露等を除去することができる。前記カメラは、前記ガラス越しに前記車両前方を撮影している。前記第1処理においては、前記カメラによって撮影された前記撮影画像が利用される。一方、前記第2処理においては、前記撮影画像および前記レーダの検出値のうちの少なくとも一方が利用される。第2処理においては、前記車両の前方に位置する他車両および歩行者は、前記カメラの前記撮影画像に基づいて認識され、前記車両前方に位置する他車両は、前記レーダの検出値に基づいて認識されると考えられる。自車両が前記歩行者の通行が禁止されている道路を走行中のときは、撮影画像によって前記歩行者が認識される可能性が低いため、前記撮影画像が利用できない場合でも、前記レーダの検出値に基づいて自車両の前方に位置する他車両を認識し、前記第2処理を実行することができる。
したがって、本装置においては、前記車両が前記歩行者の通行が禁止されている道路を走行している状態で、記第1処理が実行されていないときは、前記レーダの検出値によって前記第2処理を実行することができるため、前記撮影画像が前記第1処理および第2処理のいずれにおいても利用されない可能性がある。このような場合は、前記第2処理が実行されていたとしても、前記加熱部は前記ガラスを加熱させる必要がない。したがって、前記第1処理が実行されていないときに前記ガラスが加熱されることが回避されるため、前記車両の燃費が低下することを抑制することができる。
また、前記ガラス加熱装置において、前記処理実行部は、前記撮影画像が利用できない場合は、前記レーダの検出値に基づいて前記第2処理を実行するものとすることができる。
前記車両が、前記歩行者の通行が禁止されている道路を走行しているときは、撮影画像において歩行者が認識される可能性は低い。したがって、前記車両が前記歩行者の通行が禁止されている道路を走行しているときであって、前記第1処理が実行されていないときは、前記加熱部による前記ガラスの加熱が行なわれない。前記ガラスが加熱されていないときの撮影画像は、前記ガラスに曇りが生じる可能性があるため、前記処理実行部が撮影画像を利用できない場合がある。本装置においては、前記撮影画像が利用できない場合、前記処理実行部は、前記レーダの検出値に基づいて前記第2処理を実行する。したがって、前記第2処理が実行中であっても、前記加熱部によって前記ガラスが加熱されないため、前記車両の燃費が低下することを抑制することができる。
前記第2処理が実行中であっても、前記カメラの前記撮影画像が利用されていないときは、加熱部を作動させないことにより、車両の燃費の低下を抑制することができる。
第1実施形態のガラス曇り防止装置の全体構成を示す図である。 第1実施形態の制御装置の電気的な接続を示す模式図である。 加熱制御実行部が実行する処理を示すフローチャートである。 PCS制御実行部が実行する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のガラス加熱装置4が搭載された車両2を示す図である。図2は、第1実施形態のガラス加熱装置4の全体構成を示す模式図である。
図1に示すように、車両2は、ガラス加熱装置4、フロントガラス6、カメラ12、レーダ14、ナビゲーション装置16、ブレーキ制御装置18、ブザー20、ヘッドランプ切替装置22、バッテリ24、PCSスイッチ26、LDAスイッチ28、AHBスイッチ30、を備える。車両2の進行方向を基準として、図1に示すように前後方向を規定する。
ガラス加熱装置4は、ヒータ8と制御装置10を備える。ヒータ8は、熱線ヒータであり、車両2のフロントガラス6の撮影領域Rを囲むように埋め込まれている。撮影領域Rとは、フロントガラス6において、カメラ12の撮影範囲に含まれる領域である。つまり、カメラ12は、フロントガラス6の撮影領域R越しに(撮影領域Rを通して)、車室内から車室外を撮影している。そのため、フロントガラス6の撮影領域Rに曇りまたは凍結等が生じると、カメラ12が、PCS制御等に利用するのに適切な撮影画像を撮影することができなくなる。ヒータ8は、制御装置10から電流を供給されることにより、フロントガラス6の撮影領域Rを加熱し、撮影領域Rに結露等が生じることにより撮影領域Rが曇ったり、フロントガラス6の外側面が車両2の走行中に凍結することを防ぐ。
制御装置10は、図2に示すように、CPU、ROM、EEPROM等の不揮発性メモリ、各種IC、通信インターフェース等を備え、ROMに記録されたプログラムがCPUに実行されること等により、各種制御を行なう。制御装置10は、PCS制御実行部34、レーンディパーチャーアラート(Lane−Departure−Alert、以下LDAと略称する。)制御実行部36、オートマチックハイビーム(Automatic−High−Beam、以下AHBと略称する。)制御実行部38、および加熱制御実行部40を備える。制御装置10には、バッテリ24が接続されている。
カメラ12は、図1に示すように、車室内のフロントガラス6の近傍に設けられ、少なくとも可視光領域の画像を撮影するものであり、例えば、CCDカメラが用いられる。カメラ12は、車両2の進行方向における車両2より前方を撮影し、撮影した画像データに関する信号を所定時間毎に制御装置10に送信する。カメラ12が撮影する画像には、車両が走行している道路の区画線や、静止している車両や歩行者、移動中の車両や歩行者、自転車等の対象物が含まれている。区画線とは、歩道や路側帯と車道とを区画する、または、車線とその車線に隣接する車線とを区画する白線または黄線である。
レーダ14は、車両2の先端に配置され、車両周辺の物体を検知するものであり、例えば、ミリ波を車両周辺に放射し、放射したミリ波の反射波を計測することにより車両周辺の物体を検知するミリ波レーダが用いられる。レーダ14は、検知された物体と車両2の距離、車両2に対する検知された物体の相対位置および相対速度を検出する。物体が歩行者や自転車の場合は、反射波が弱く、歩行者や自転車の近くに位置する車両等の反射波によるノイズの影響を受ける。そのため、一般的に、歩行者や自転車をレーダ14によって高精度に検出することは困難とされている。レーダ14は、検出値に関する信号をPCS制御実行部34に出力する。
ナビゲーション装置16は、車両2の位置情報や車両2が走行する可能性のある道路の道路情報を取得し、目的地までの経路を案内する。ナビゲーション装置16は、GPSアンテナ、通信装置、および処理装置等を備える。GPSアンテナは、GPS衛星からの信号を受信する。通信装置は、道路上に設置された発信装置等によって配信されている道路交通情報を取得する。また、ナビゲーション装置16には地図情報が記憶されており、GPS信号、道路交通情報、および地図情報に基づいて、車両2の現在地や道路情報が取得される。本実施形態においては、ナビゲーション装置16は、車両2が現在どこを走行しているかという情報を含む信号を加熱制御実行部40に出力する。
ブレーキ制御装置18は、ブレーキペダルの操作量を検出する図示しないブレーキペダルセンサの検出信号、または、制御装置10が出力する制御量に関する信号に基づいて作動させられる。
ブザー20は、制御装置10から出力される信号がON信号になったときに、警告音を発し、運転者に報知するものである。
ヘッドランプ切替装置22は、左右のヘッドランプに1つずつ設けられ、図示しないアクチュエータとシェード板をそれぞれ備える。シェード板は、アクチュエータによってヘッドランプの光路の一部に挿抜されて、ヘッドランプを遮光することにより、ロービームとハイビームとを切り替える。ヘッドランプ切替装置22は、左右のヘッドランプのロービームとハイビームの切り替えを同時に行なう。
PCSスイッチ26は、車両2の乗員によって操作されたときに、PCS制御実行部34に指示信号を出力する。指示信号は、PCS制御実行部34において、PCS制御が実行されている状態である実行状態と、PCS制御が実行されていない非実行状態とを切り替えるためのトリガー信号である。PCS制御の実行状態(PCS制御がON状態である状態)において指示信号が出力されたときは、PCS制御が非実行状態(PCS制御がOFF状態である状態)に切り替えられる。PCS制御の非実行状態で指示信号が出力されたときは、PCS制御が実行状態に切り替えられる。また、PCS制御は、車両2のイグニッションスイッチがON状態とされたときに自動的に実行状態となり、イグニッションスイッチがOFF状態とされたときに自動的に非実行状態となる。PCS制御の状態が実行状態にあるときは、第2処理が実行されているときの一例である。
PCS制御実行部34は、PCS制御が実行状態とされたときに、PCS制御に係る処理を実行する。PCS制御実行部34は、カメラ12、レーダ14、PCSスイッチ26およびブレーキ制御装置18と通信可能とされている。PCS制御は、カメラ12の撮影画像およびレーダ14の検出値に基づいて車両前方の車両や歩行者等の対象物を検出し、必要に応じて、検出された対象物と車両2との衝突を回避するようにブレーキ制御装置18を制動させるものである。対象物の検出には、カメラ12とレーダ14が併用される。レーダ14は、歩行者や自転車を精度よく検出することができないため、カメラ12の撮影画像を解析することで、歩行者や自転車が検出される。車両2が高速道路を走行しているときは、レーダ14とカメラ12のうち少なくともレーダ14を用いて対象物を検出することができる。高速道路は、歩行者や自転車の通行が禁止されている道路の一例であり、法定最高速度と法定最低速度が定められている。また、高速道路には専用の出入口が設けられており、出入口以外の場所からは出入りできない構造とされている。
ここで、PCS制御において実行される処理についてフローを用いて説明する。図4は、PCS制御において、PCS制御実行部34によって実行される処理を示すフローチャートである。
ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップも同様とする。)において、レーダ14の検出値が取得される。つぎにS3において、PCS制御実行部34は、カメラ12によって撮影された撮影画像を取得し、取得された撮影画像が処理に適切な画像であるか否かを判断する。処理に適切な画像とは、フロントガラス6の撮影領域Rに曇り等がない状態で撮影された撮影画像である。撮影画像が適切な画像である場合はS5に進み、撮影画像が適切な画像でない場合はS11に進む。S5において、取得されたレーダ14の検出値およびカメラ12の撮影画像に基づいて、車両前方の対象物が検出される。対象物は、車両2の前方を走行中の前方車両、車両2の前方に存在する歩行者や自転車、静止車両等である。
つぎに、S7において、PCS制御実行部34は、検出された対象物と車両2との衝突可能性判定値を算出する。算出された衝突可能性判定値が閾値以上である場合は、ブレーキ制御装置18に信号が出力される。閾値は、対象物と車両2が衝突する可能性が高いか否かを、衝突可能性判定値の大きさで判断するために設定された値である。ブレーキ制御装置18は、PCS制御実行部34から出力される信号に基づいて作動させられる。これにより、車両2と対象物との衝突が回避される。
その後、S9において、PCS制御実行部34は、PCSスイッチ26から出力される指示信号を受信したか否か、または、イグニッションスイッチがOFF状態となったか否かを判断する。PCSスイッチ26の指示信号を受信して、PCS制御が非実行状態となった場合、または、イグニッションスイッチがOFF状態となった場合は、フローによる処理が終了される。PCSスイッチ26の指示信号を受信していない場合、かつ、イグニッションスイッチがOFF状態でない場合はS1に戻る。
一方、S3においてカメラ12の撮影画像が適切な画像でないと判断された場合は、S11において、レーダ14の検出値に基づいて車両前方の対象物が検出された後、S7に進む。なお、S7においては、PCS制御実行部34は、ブレーキ制御装置18を作動させる直前、または、作動させるのと同時にブザー20に駆動信号を出力して、ブザー20を作動させても良い。
LDAスイッチ28は、車両2の乗員によって操作され、LDAスイッチ28の状態が、ON状態であるときにON信号をLDA制御実行部36に出力し、OFF状態であるときにON信号の出力を停止する。また、LDAスイッチ28は、乗員が操作する毎に状態がON状態とOFF状態とが切り替えられる、所謂ON−OFFスイッチである。例えば、LDAスイッチ28がON状態でイグニッションスイッチがOFF状態となったときは、次にイグニッションスイッチがON状態となったときも、LDAスイッチ28のON状態が引き継がれる。LDAスイッチ28の状態がOFF状態であるときは、第2処理が実行されていないときの一例である。
また、LDAスイッチ28の状態がON状態であるときは、LDA制御は実行状態であり、LDAスイッチ28の状態がOFF状態であるときは、LDA制御は非実行状態である。
LDA制御実行部36は、LDAスイッチ28がON状態であるときに、LDA制御に係る処理を実行する。LDA制御実行部36は、カメラ12、LDAスイッチ28、およびブザー20と通信可能とされている。LDA制御は、カメラ12の撮影画像を利用して車両2が走行中の車線の区画線等を検出し、車両2が走行中の車線から逸脱する可能性があるときに、ブザー20の警告音により車両2の乗員に報知するものである。
LDA制御実行部36によって実行されるLDA制御に係る処理について説明する。LDA制御実行部36は、カメラ12の撮影画像を取得し、取得された撮影画像が処理に適切な画像か否かを判断する。撮影画像が適切な画像である場合は、画像処理を施して、車両2が走行している道路の白線または黄線を検出する。つぎに、LDA制御実行部36は、検出された白線または黄線と車両2との距離を算出し、算出された距離が閾値以下となったときに、ブザー20に信号を出力する。ブザー20は、LDA制御実行部36から出力される信号に基づいて、警告音を発する。一方、カメラ12の撮影画像が処理に適切な画像ではないと判断された場合は、LDA制御が実行できない旨が乗員に報知された後、制御が終了される。
AHBスイッチ30は、車両2の乗員によって操作され、AHBスイッチ30の状態が、ON状態であるときにON信号をAHB制御実行部38に出力し、OFF状態であるときにON信号の出力を停止する。また、また、AHBスイッチ30は、乗員が操作する毎に状態がON状態とOFF状態とが切り替えられる、ON−OFFスイッチであり、イグニッションスイッチのON状態およびOFF状態によって切り替えられることはない。例えば、AHBスイッチ30がON状態でイグニッションスイッチがOFF状態となったときは、次にイグニッションスイッチがON状態となったときも、AHBスイッチ30のON状態が引き継がれる。AHBスイッチ30の状態がOFF状態であるときは、第1処理が実行されていないときの一例である。
また、AHBスイッチ30の状態がON状態であるときは、AHB制御は実行状態であり、AHBスイッチ30の状態がOFF状態であるときは、AHB制御は非実行状態である。
AHB制御実行部38は、AHBスイッチ30がON状態であるときに、AHB制御に係る処理を実行する。AHB制御実行部38は、カメラ12、AHBスイッチ30、およびヘッドランプ切替装置22と通信可能とされている。AHB制御は、カメラ12の撮影画像を利用して、車両2の前方に存在する先行車や対向車を検出して、ヘッドランプ切替装置22にヘッドランプのハイビームとロービームとを切り替えさせるものである。
AHB制御実行部38によって実行されるAHB制御に係る処理について説明する。AHB制御実行部38は、カメラ12の撮影画像を取得し、取得された撮影画像が処理に適切な画像か否かを判断する。撮影画像が適切な画像である場合は、撮影画像から車両2の周囲の明るさを検出する。つぎに、AHB制御実行部38は、検出された車両2の周囲の明るさに基づいて、ヘッドランプ切替装置22に信号を出力する。ヘッドランプ切替装置22は、制御装置10から出力される信号に基づいて、ロービームとハイビームとを切り替える。一方、カメラ12の撮影画像が処理に適切な画像ではないと判断された場合は、AHB制御が実行できない旨が乗員に報知された後、制御が終了される。
加熱制御実行部40は、ヒータ8によってフロントガラス6を加熱する加熱制御に係る処理を実行する。加熱制御実行部40は、PCSスイッチ26、LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30のうちの少なくとも1つがON状態であるときに、バッテリ24からヒータ8に電流を供給する。
以下、加熱制御実行部40によって実行される加熱制御について説明する。
車両2のイグニッションスイッチがON状態となったとき、または、PCS制御、LDA制御およびAHB制御のうちの少なくとも1つが実行状態に切り替えられたときに、加熱制御が開始される。加熱制御の実行に伴い、ヒータ8に電流が供給されてフロントガラス6の撮影領域Rが加熱され始める。
カメラ12およびヒータ8が作動している状態で、ナビゲーション装置16の信号から車両2が高速道路を走行していると判断された場合は、LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30がOFF状態であるか否かが判断される。LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30がOFF状態である場合は、ヒータ8への電流の供給が停止される。前述のように、加熱制御は、PCS制御、LDA制御およびAHB制御のうちの少なくとも1つが実行状態であるときに実行されるものであるが、LDA制御およびAHB制御の実行が停止され、PCS制御のみが実行されるときがある。このような場合は、カメラ12の撮影画像を利用するLDA制御およびAHB制御が実行されておらず、後述の理由により、PCS制御において、カメラ12による撮影画像を利用しなくてもPCS制御を実行することができる場合があるため、フロントガラス6の撮影領域Rの曇りを防止する必要がないのである。
PCS制御実行部34は、カメラ12の撮影画像に基づいて車両2の前方に存在する歩行者を検出し、歩行者以外の車両2の前方に存在する対象物をカメラ12の撮影画像およびレーダ14によって検出している。PCS制御においては、カメラ12の撮影画像が利用できなくなった場合でも、歩行者以外の対象物であれば、レーダ14によって検出することができる。すなわち、車両2が歩行者の通行が禁止されている高速道路を走行中であるときは、歩行者が検出される可能性が低いため、カメラ12の撮影画像を利用できない場合でも、レーダ14の検出値を利用してPCS制御を実行することができる。このように、車両2の高速道路走行中においては、PCS制御にカメラ12の撮影画像は必須でない。そのため、PCS制御が実行されているか否かに関わらず、LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30がOFF状態であればヒータ8への電流の供給が停止される。
一方、車両2が高速道路から歩行者の通行が許可されている道路(一般道路)に進入したときは、LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30がOFF状態であっても、PCS制御が実行状態であるときには、ヒータ8への電流の供給が再開される。車両2が一般道路を走行しているときは、歩行者が検出される可能性が高くなるため、歩行者を検出可能なカメラ12を利用してPCS制御を実行する必要がある。そのため、PCS制御に利用可能な撮影画像を撮影するために、ヒータ8にフロントガラス6の撮影領域Rを加熱させ、曇り等を防止する。
また、車両2が高速道路走行中、ヒータ8への電流の供給が停止されているときに、LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30の少なくとも1つがON状態とされたとき、すなわち、カメラ12の撮影画像を利用する制御がON状態となったとき、ヒータ8への電流の供給が再開される。これは、LDA制御またはAHB制御がON状態となったときは、制御に利用可能な撮影画像を撮影するために、フロントガラス6の撮影領域Rの曇り等を防止する必要があるためである。
以上のように、加熱制御実行部40は、PCS制御が実行中であっても、カメラ12の撮影画像を利用しなくてもPCS制御が実行できるとき、すなわち、車両2が高速道路走行中のときは、加熱制御を実行しない。
以下、加熱制御実行部40によって実行される加熱制御を、フローを用いて説明する。図3は、加熱制御実行部40によって実行される加熱制御を示すフローチャートである。加熱制御は、イグニッションスイッチがON状態となったとき、または、PCS制御、LDA制御およびAHB制御のうちの少なくとも1つが実行状態に切り替えられたときに、フローによる制御を実行する。なお、図3のフローチャートによる加熱制御が実行されている状態で、PCS制御、LDA制御およびAHB制御のすべてが非実行状態に切り替えられたとき、加熱制御実行部40は、ヒータ8による加熱を停止させ、フローによる制御を終了する。
S21において、加熱制御実行部40は、バッテリ24からヒータ8に電流を供給する。つぎに、S23において、加熱制御実行部40は、PCS制御が実行状態か否かを判断する。PCS制御が実行状態である場合はS25に進み、PCS制御が実行状態でない場合はS27に進む。
S25において、加熱制御実行部40は、ナビゲーション装置16の情報を取得し、取得された情報に基づいて、車両2が高速道路を走行しているか否かを判断する。車両2が高速道路を走行していると判断された場合はS27に進み、車両2が高速道路を走行していないと判断された場合はS33に進む。
S27において、加熱制御実行部40は、LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30がOFF状態であるか否かを判断する。LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30がOFF状態であると判断された場合はS29に進み、LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30のうち少なくとも一方がOFF状態でないと判断された場合はS33に進む。
S29において、加熱制御実行部40は、バッテリ24からヒータ8への電流の供給を停止する。つぎに、S31において、加熱制御実行部40は、イグニッションスイッチがOFF状態となったか否かを判断する。イグニッションスイッチがOFF状態であると判断された場合はフローによる処理を終了し、イグニッションスイッチがOFF状態でないと判断された場合はS25に戻る。
S25およびS27の判断がNOである場合は、S33に進む。加熱制御実行部40は、S33において、イグニッションスイッチがOFF状態となったか否かを判断する。イグニッションスイッチがOFF状態であると判断された場合はフローによる処理を終了し、イグニッションスイッチがOFF状態でないと判断された場合はS21に戻る。
以上のように、LDA制御およびAHB制御においては、カメラ12によって撮影された撮影画像が利用される。一方、PCS制御においては、撮影画像およびレーダ14の検出値のうちの少なくとも一方が利用される。PCS制御においては、車両前方に位置する他車両および歩行者は、撮影画像に基づいて認識され、車両前方に位置する他車両は、レーダ14の検出値に基づいて認識される。車両2が高速道路を走行中のときは、歩行者が認識される可能性が低いため、撮影画像が利用できない場合でも、レーダ14の検出値に基づいて車両前方に位置する他車両を認識し、PCS制御を実行することができる。
したがって、本実施形態においては、車両2が高速道路を走行している状態で、LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30がOFF状態であるときは、レーダ14の検出値によってPCS制御を実行することができるため、撮影画像がLDA制御、AHB制御およびPCS制御のいずれにおいても利用されない可能性がある。このような場合は、PCS制御が実行状態であっても、ヒータ8はフロントガラス6を加熱させない。したがって、LDA制御およびAHB制御が実行されていないときに、加熱制御が実行されることが回避されるため、車両2の燃費が低下することを抑制することができる。
第1実施形態において、ヒータ8は加熱部の一例であり、図3のフローチャートを実行する加熱制御実行部40は加熱実行部の一例である。制御装置10は処理実行部の一例であり、高速道路は歩行者の通行が禁止されている道路の一例である。また、LDA制御およびAHB制御は第1処理の一例であり、図4のフローチャートに示すPCS制御は第2処理の一例である。
なお、以上のように本発明の態様について説明したが、本発明のガラス加熱装置4は、前述の態様に限られるものではなく、本発明の要旨から逸脱しない範囲において、種々の変更を行なうことが可能である。
本実施形態においては、加熱制御実行部40は、車両2が高速道路走行中は、PCS制御が実行されていても加熱制御を実行しないとしたが、本発明はこれに限られない。例えば、加熱制御実行部40は、自動車専用道路を走行中に、PCS制御が実行されていても加熱制御を実行しないものとしても良い。自動車専用道路とは、歩行者や自転車の通行が禁止されている道路であり、制限速度の規制が高速道路とは異なる点や、信号機が存在する点で高速道路とは異なる道路である。
本実施形態においては、第2処理の一例として、PCS制御を示したが、本発明はこれに限られない。第2処理は、カメラ12の撮影画像とカメラ12以外の検出装置の検出値のうちの少なくとも一方利用して実行される制御であり、例えば、第2処理の別の例として、カメラ12とレーダ14を利用するACC(Auto−Cruise−Control)制御が挙げられる。このACC制御は、カメラ12とレーダ14のうちの少なくとも一方両方を利用して、車両を制御するものであるが、カメラ12を利用できない場合は、レーダ14のみでも実行可能である。したがって、ACC制御において、カメラ12を利用して制御を行なっているときはヒータ8を加熱させ、カメラ12を利用せずレーダ14を利用して制御を行なっているときはヒータ8を加熱させないようにすることにより、車両の燃費の低下を抑制することができる。
本実施形態においては、第1処理の一例として、LDA制御およびAHB制御を示したが、本発明はこれに限られない。第1処理は、カメラ12を利用して実行される制御であり、例えば、自車両の前方を走行する先行車に追従して走行する追従制御は、第1処理の一例となり得る。この制御においては、カメラ12の撮影画像に基づいて、自車両と先行車が走行中の車線の区画線と先行車との位置関係が認識され、自車両が先行車と同様に車線内を走行するように、ステアリングホイールの操舵角等が制御されるのである。つまり、この制御においては、カメラ12の撮影画像が必須であり、この制御の実行中においては、常にヒータ8が加熱させられる。
また、前述の実施形態においては、第1処理が実行されているか否かについては、LDAスイッチ28およびAHBスイッチ30の状態に基づいて判断されているが、これに限られることはない。LDA制御およびAHB制御において、カメラ12による撮影画像が利用されていないときに第1処理が実行されていないとしても良い。また、LDA制御およびAHB制御において、撮影画像が適切な画像でないと判断されているときは、LDA制御およびAHB制御において撮影画像が利用されていないと判断しても良いのである。したがって、LDA制御およびAHB制御が実行中であるが、撮影画像が利用されていないこととなるため、撮影画像が適切な画像でないと判断されているときに第1処理が実行されていないとしても良い。
また、PCS制御において、撮影画像が利用されているか否かに関わらず、レーダの検出値に基づいてPCS制御が実行されているときが、第2処理が実行されているときの一例である。
また、本実施形態においては、ヒータ8は熱線ヒータとしたが、これに限られず、例えば、温風によってフロントガラス6を加熱するファンヒータとしても良い。
2:車両 4:ガラス加熱装置 6:フロントガラス 8:ヒータ 10:制御装置 12:カメラ 14:レーダ 16:ナビゲーション装置 18:ブレーキ制御装置 20:ブザー 22:ヘッドランプ切替装置 24:バッテリ 26:PCSスイッチ 28:LDAスイッチ 30:AHBスイッチ 34:PCS制御実行部 36:LDA制御実行部 38:AHB制御実行部 40:加熱制御実行部

Claims (1)

  1. 車両の前方を撮影するカメラの前方に位置するガラスを加熱する加熱部と、
    前記カメラの撮影画像を利用する第1処理と、前記第1処理とは異なる処理であって、前記車両の前方に位置する物体を検出するレーダの検出値と前記撮影画像のうちの少なくとも一方を利用する処理である第2処理とを実行する処理実行部と、
    前記加熱部を加熱させる加熱実行部と、を備え、
    前記加熱実行部は、前記車両が歩行者の通行が禁止されている道路を走行している状態において、前記第2処理が実行され、かつ、前記第1処理が実行されていないときに、前記加熱部を加熱しないガラス加熱装置。
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