JP3345479B2 - チルト・テレスコピックステアリングコラム - Google Patents

チルト・テレスコピックステアリングコラム

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JP3345479B2
JP3345479B2 JP23362593A JP23362593A JP3345479B2 JP 3345479 B2 JP3345479 B2 JP 3345479B2 JP 23362593 A JP23362593 A JP 23362593A JP 23362593 A JP23362593 A JP 23362593A JP 3345479 B2 JP3345479 B2 JP 3345479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチルト・テレスコピック
ステアリングコラムに係り、詳しくは小型化、軽量化、
低コスト化を図ったチルト・テレスコピックステアリン
グコラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動モータの駆動によりステアリ
ングホイールを運転席の前後及び運転席の上下に移動さ
せることができるチルト・テレスコピックステアリング
コラムが特開平5−105087号公報に提案されてい
る。
【0003】このチルト・テレスコピックステアリング
コラムは、チルト用モータを駆動させると、ウォームシ
ャフトがブラケットの軸線方向に移動し、サポートに傾
動可能に支持されているステアリングホイールをチルト
動作させることができるようになっている。又、テレス
コピック用モータを駆動させると、ウォームシャフトが
回転し、サポートがブラケットの軸線方向にスライドし
てステアリングホイールをテレスコピック動作させるこ
とができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、ステアリン
グホイールをテレスコピック動作させたりチルト動作さ
せたりするための機構がそれぞれ独立した状態で設けな
ければならないので、チルト・テレスコピックステアリ
ングコラムの小型化、軽量化及び低コスト化を図ること
は困難であるという問題がある。
【0005】又、ステアリングホイールをテレスコピッ
ク動作させたりチルト動作させたりするためのモータが
それぞれ独立した状態で設けられているので、高出力と
なるモータが2個必要となり、チルト・テレスコピック
ステアリングコラムの小型化、軽量化及び低コスト化を
図ることは困難であるという問題がある。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的はステアリングコラムのチ
ルト・テレスコピック動作を1つの高出力のモータによ
り行わせ、構成を簡単にして小型化を図ることができる
チルト・テレスコピックステアリングコラムを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、取付ブラケットの先端にス
ライド可能に設けられたステアリングサポートと、前記
ステアリングサポートに対して上下方向に傾動可能に設
けられたステアリングホイールと、前記取付ブラケット
に設けられた駆動モータと、前記ステアリングサポート
に挿通され、前記駆動モータの駆動により取付ブラケッ
トの軸線方向に移動するウォームシャフトと、前記ウォ
ームシャフトと接続され、ステアリングホイールを上下
方向に傾動させる傾動レバーと、前記取付ブラット
前記ウォームシャフト側に設けられた第1の係合部と、
前記ウォームシャフトの前記取付ブラケット側に設けら
れた第2の係合部と、前記取付ブラケットと前記ウォー
ムシャフトの間に位置するように前記ステアリングサポ
ートに設けられ、係合体と、当該係合体を前記取付ブラ
ケット側又は前記ウォームシャフト側に駆動可能な駆動
手段とからなり、前記係合体が前記取付ブラケット側又
は前記ウォームシャフト側に駆動され選択的に前記第1
の係合部又は前記第2の係合部のいずれか一方に係合す
る係合部選択機構とを備えたことをその要旨とする。
【0008】請求項2記載の発明は、取付ブラケットの
先端にスライド可能に設けられたステアリングサポート
と、前記ステアリングサポートに対して上下方向に傾動
可能に設けられたステアリングホイールと、前記取付ブ
ラケットに対して並設され、前記ステアリングサポート
に螺合するウォームシャフトと、前記ウォームシャフト
に接続され、ステアリングホイールを上下方向に傾動さ
せる傾動レバーと、前記ウォームシャフトを回転又は取
付ブラケットの軸線方向に移動させる駆動モータと、前
記ウォームシャフトの軸線方向に形成された係合部と、
前記ウォームシャフトの係合部と係合され、前記駆動モ
ータと接続状態とすることにより駆動モータの駆動にて
ウォームシャフトを回転させ、前記駆動モータと非接続
とすることにより駆動モータの駆動にてウォームシャフ
トを取付ブラケットの軸線方向に移動させる回転移動切
換機構とを備えたことをその要旨とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によれば、係合部選択機構
が取付ブラケットの第1の係合部に係合した状態で駆動
モータが駆動すると、ウォームシャフトが取付ブラケッ
トの軸線方向に移動する。このウォームシャフトはステ
アリングサポートに対して移動することになる。従っ
て、ウォームシャフトが傾動レバーを動作させるので、
ステアリングホイールがステアリングサポートに対して
上下にチルト動作する。
【0010】又、係合部選択機構がウォームホイールの
第2の係合部に係合した状態で駆動モータが駆動すると
ウォームシャフトが移動する。そして、係合部選択機構
によってステアリングサポートが取付ブラケットの軸線
方向に移動することになる。従って、ステアリングサポ
ートに取り付けられたステアリングホイールがテレスコ
ピック動作する。
【0011】請求項2記載の発明によれば、回転移動切
換機構を駆動モータに接続した状態で該駆動モータを駆
動させると、前記回転移動切換機構がウォームシャフト
の係合部と係合された状態にあるため、ウォームシャフ
トが回転する。このとき、ステアリングサポートにウォ
ームシャフトが螺合されているので、該ステアリングサ
ポートに対してウォームシャフトが移動する。この移動
によりウォームシャフトが傾動レバーを動作させるの
で、ステアリングホイールはステアリングサポートに対
して上下にチルト動作する。
【0012】又、回転移動切換機構を駆動モータと非接
続にした状態で該駆動モータを駆動させると、ウォーム
シャフトは回転していない状態で取付ブラケットの軸線
方向に移動する。このとき、ステアリングサポートにウ
ォームシャフトは螺合されているので、ウォームシャフ
トの移動によりステアリングサポートは取付ブラケット
の軸線方向に移動する。従って、ステアリングサポート
に取り付けられたステアリングホイールが前後にテレス
コピック動作する。
【0013】
【実施例】
[第1実施例]以下、本発明を具体化した第1実施例を
図1〜図5に基づいて説明する。
【0014】図1,図2に示すように、図示しない車両
の運転席には円筒形状を成す取付ブラケット1が固定さ
れ、この取付ブラケット1内に図示しないステアリング
シャフトが挿通されている。取付ブラケット1の先端に
は該取付ブラケット1より小径となる円筒状のスライデ
ィングチューブ2が設けられている。スライディングチ
ューブ2の先端にはステアリングサポート3がスライデ
ィングチューブ2の軸線方向にスライド可能に設けられ
ている。又、ステアリングサポート3の先端には支持軸
4によってステアリングホイール5が傾動可能に支持さ
れている。
【0015】前記スライディングチューブ2に対してス
テアリングサポート3をスライドさせればステアリング
ホイール5が前後にテレスコピック動作し、前記ステア
リングホイール5を支持軸4を中心に上下させれば、該
ステアリングホイール5がチルト動作するようになって
いる。
【0016】前記取付ブラケット1の下部には駆動モー
タ6が設けられている。この駆動モータ6にはウォーム
シャフト7が挿通支持されている。そして、ウォームシ
ャフト7の基端部側(図1において左側)に雄ねじ8が
形成され、この雄ねじ8が駆動モータ6の図示しないロ
ータと噛合された状態となっている。従って、駆動モー
タ6が駆動して図示しないロータが回転すると、ウォー
ムシャフト7の雄ねじ8により該ウォームシャフト7が
取付ブラケット1の軸線方向に移動するようになってい
る。
【0017】又、前記ウォームシャフト7は取付ブラケ
ット1の先端下部に設けられた支持部材9、ステアリン
グサポート3の下部に一体形成された支持ブラケット1
0にスライド可能に挿通されている。更に、ウォームシ
ャフト7の先端はステアリングホイール5の下部に設け
られた傾動レバー11に接続ピン12を介して設けられ
る受け部材13に支持されている。
【0018】前記ステアリングサポート3内におけるス
ライディングチューブ2の下部には第1の係合部15が
形成されている。この第1の係合部15を構成する1つ
の凹部14は略半球状に形成され、この凹部14が前記
スライディングチューブ2の軸線方向に沿って複数形成
されている。
【0019】又、ステアリングサポート3の支持ブラケ
ット10を挿通するウォームシャフト7の上部には第2
の係合部17が形成されている。この第2の係合部17
を構成する1つの凹部16は略半球状に形成され、この
凹部16がウォームシャフト7の軸線方向に沿って複数
形成されている。
【0020】更に、スライディングチューブ2とウォー
ムシャフト7との間における支持ブラケット10の内側
には係合部選択機構Sを構成する電磁プランジャ機構1
8が取付固定されている。又、支持ブラケット10には
ウォームシャフト7と直交するように支持軸19が取付
固定され、この支持軸19には回動パイプ20が回動可
能に挿通支持されている。回動パイプ20は電磁プラン
ジャ機構18の動作により支持軸19を中心に回動する
ようになっている。
【0021】回動パイプ20には一対の係合爪21a,
21bが形成され、この係合爪21a,21bの先端に
はそれぞれ第1及び第2の係合部15,17の凹部1
4,16と一致して嵌まり込む球体22a,22bが一
体形成されている。
【0022】そして、図3に示すように、電磁プランジ
ャ機構18が消磁された状態にあると、該電磁プランジ
ャ機構18内に設けられた図示しないスプリングの付勢
力により、係合爪21aの球体22aを第1の係合部1
5に嵌め込むようになっている。又、電磁プランジャ機
構18が励磁された状態にあると、該電磁プランジャ機
構18内に設けられた図示しないスプリングの付勢力に
抗して回動パイプ20が支持軸19を中心に反時計方向
に回動し、係合爪21bの球体22bを第2の係合部1
7の凹部16に嵌め込むようにっている。尚、通常は電
磁プランジャ機構18が消磁されて係合爪21aの球体
22aを第1の係合部15に嵌め込んだ状態となってい
る。
【0023】次に、電磁プランジャ機構18及び駆動モ
ータ6を駆動制御する電気回路について説明する。図5
に示すように、電磁プランジャ機構18及び駆動モータ
6はコントローラ25によって駆動制御されるようにな
っている。又、コントローラ25にはチルト動作スイッ
チ26及びテレスコピック動作スイッチ27がそれぞれ
接続されている。
【0024】そして、ステアリングホイール5をチルト
動作させたい方向に合わせてチルト動作スイッチ26を
操作すると、コントローラ25はその操作に基づいて駆
動モータ6を正転又は逆転させるようになっている。こ
のとき、コントローラ25は電磁プランジャ機構18を
励磁しないようになっている。従って、係合爪21aの
球体22aは第1の係合部15に嵌まり込み、係合爪2
1aと第1の係合部15とが係合された状態となってい
る。
【0025】又、駆動モータ6の駆動により図示しない
ロータが回転し、このロータの回転によりウォームシャ
フト7が取付ブラケット1の軸線方向に移動するように
なっている。このとき、支持ブラケット10に支持され
た支持軸19は回動パイプ20、係合爪21a及び球体
22aを介して第1の係合部15に連結されているた
め、ウォームシャフト7の移動によってステアリングサ
ポート3はスライディングチューブ2に対してスライド
しないようになっている。
【0026】従って、このウォームシャフト7の移動に
より傾動レバー11を介してステアリングホイール5を
支持軸4を中心に上下にチルト動作させることができる
ようになっている。
【0027】そして、チルト動作スイッチ26の操作を
停止すれば駆動モータ6の駆動が停止し、ステアリング
ホイール5のチルト動作を停止させることができるよう
になっている。
【0028】又、ステアリングホイール5をテレスコピ
ック動作させたい方向に合わせてテレスコピック動作ス
イッチ27を操作すると、コントローラ25はその操作
に基づいて電磁プランジャ機構18を励磁するようにな
っている。すると、回動パイプ20が支持軸19を中心
に反時計方向へ回動して係合爪21aの球体22aと第
1の係合部15との係合を解除するとともに、係合爪2
1bの球体22bを第2の係合部17に嵌め込んで係合
するようになっている。又、コントローラ25はテレス
コピック動作スイッチ27の操作に基づいて駆動モータ
6を正転又は逆転させるようになっている。
【0029】前記駆動モータ6の駆動により図示しない
ロータが回転し、このロータの回転によりウォームシャ
フト7が取付ブラケット1の軸線方向に移動するように
なっている。このとき、支持ブラケット10に支持され
た支持軸19は回動パイプ20、係合爪21b及び球体
22bを介して第2の係合部17に連結されているた
め、ウォームシャフト7の移動によってステアリングサ
ポート3はスライディングチューブ2に対してスライド
することができるようになっている。
【0030】従って、ウォームシャフト7が取付ブラケ
ット1の軸線方向に移動することにより、ステアリング
サポート3をスライディングチューブ2の軸線方向にス
ライドさせてステアリングホイール5を前後にテレスコ
ピック動作させることができるようなっている。
【0031】そして、テレスコピック動作スイッチ27
の操作を停止すれば駆動モータ6の駆動が停止するとと
もに、電磁プランジャ機構18が消磁されるようになっ
ている。すると、回動パイプ20が支持軸19を中心に
時計方向へ回動して係合爪21bの球体22bと第2の
係合部17との係合を解除するとともに、係合爪21a
の球体22aを第1の係合部15に嵌め込んで係合する
ようになっている。
【0032】そのため、ステアリングサポート3がスラ
イディングチューブ2に対してスライドしないようにロ
ックすることができるようになっている。このとき、ウ
ォームシャフト7の雄ねじ8と駆動モータ6内の図示し
ないロータとが螺合関係にあるため、ウォームシャフト
7は取付ブラケット1の軸線方向に移動しない。
【0033】次に、上記のように構成されたチルト・テ
レスコピックステアリングコラムの作用について説明す
る。ステアリングホイール5を上下にチルト動作させた
い場合、その動作させたい方向に合わせてチルト動作ス
イッチ26を操作する。すると、コントローラ25はそ
の操作に基づいて駆動モータ6を駆動する。
【0034】駆動モータ6の駆動により図示しないロー
タが回転するので、該ロータに螺合するウォームシャフ
ト7が取付ブラケット1の軸線方向に移動する。又、電
磁プランジャ機構18が消磁された状態にあるため、係
合爪21aの球体22aが第1の係合部15に嵌まり込
んだ状態となっている。従って、ステアリングサポート
3はスライディングチューブ2に固定された状態にある
ので、ウォームシャフト7の移動によりステアリングサ
ポート3が移動せず、ウォームシャフト7は支持部材9
及びステアリングサポート3の支持ブラケット10に対
して摺動する。
【0035】そのため、ウォームシャフト7の移動によ
り傾動レバー11が動作するので、ステアリングホイー
ル5は支持軸4を中心に上下にチルト動作する。そし
て、チルト動作スイッチ26の操作を解除すれば、コン
トローラ25は駆動モータ6の駆動を停止してウォーム
シャフト7の移動を停止させる。この結果、ステアリン
グホイール5をチルト動作により任意の位置に停止させ
ることができる。
【0036】又、ステアリングホイール5を前後にテレ
スコピック動作させたい場合、その動作させたい方向に
合わせてテレスコピック動作スイッチ27を操作する。
すると、コントローラ25はその操作に基づいて電磁プ
ランジャ機構18を励磁する。そのため、回動パイプ2
0が支持軸19を中心に反時計方向に回動して係合爪2
1aの球体22aと第1の係合部15との係合を解除す
るとともに、係合爪21bの球体22bを第2の係合部
17に嵌め込んで係合させる。従って、ステアリングサ
ポート3はウォームシャフト7に接続された状態とな
る。又、コントローラ25はテレスコピック動作スイッ
チ27の操作に基づいて駆動モータ6を正転又は逆転さ
せる。
【0037】前記駆動モータ6の駆動により図示しない
ロータが回転するので、該ロータに螺合するウォームシ
ャフト7が取付ブラケット1の軸線方向に移動する。こ
のとき、ステアリングサポート3は支持ブラケット10
はウォームシャフト7に接続されているため、ウォーム
シャフト7の移動によりステアリングサポート3はスラ
イディングチューブ2に対してスライドしてテレスコピ
ック動作する。
【0038】そして、テレスコピック動作スイッチ27
の操作を停止すれば駆動モータ6の駆動が停止するとと
もに、電磁プランジャ機構18が消磁される。そのた
め、回動パイプ20が支持軸19を中心に時計方向へ回
動して係合爪21bの球体22bと第2の係合部17と
の係合を解除するとともに、係合爪21aの球体22a
を第1の係合部15に嵌め込んで係合させる。
【0039】従って、ステアリングサポート3がスライ
ディングチューブ2に対してスライドしないようにロッ
クする。このとき、ウォームシャフト7の雄ねじ8と駆
動モータ6内の図示しないロータとが螺合関係にあるた
め、ウォームシャフト7は取付ブラケット1の軸線方向
に移動しない。
【0040】従って、電磁プランジャ機構18を動作さ
せることにより、係合爪21a,21bの球体22a,
22bを第1又は第2の係合部15,17に係合させる
ことができるので、その切換によりステアリングコラム
をチルト動作させたりテレスコピック動作させたりする
ことができる。
【0041】この結果、高出力となる1つの駆動モータ
6でステアリングホイール5をチルト動作させたり、テ
レスコピック動作させたりすることができ、ステアリン
グコラムの構成を簡単にして小型化及び低コスト化を図
ることができる。
【0042】本第1実施例においては、電動プランジャ
機構18により係合爪21a,21bの球体22a,2
2bを第1又は第2の係合部15,17に係合させるよ
うに構成した。
【0043】この他に、図6に示すように、係合部選択
機構Sを構成する電動プランジャ機構18の代わりに電
動モータ30を使用する。この電動モータ30の出力軸
31にピニオン32を設け、支持軸19に設けられたギ
ア34に噛合させる。従って、電動モータ30を駆動さ
せてピニオン32を正逆方向に回転させれば、係合爪2
1a,21bの球体22a,22bを第1又は第2の係
合部15,17に係合させることができる。
【0044】更に、図7に示すように、係合部選択機構
Sを構成する電磁プランジャ機構18には、該電動プラ
ンジャ機構18の励磁及び消磁により上下方向に移動す
る連結キー35を備え、この連結キー35が第1又は第
2の係合部15,17に係合するように構成してもよ
い。このとき、第1及び第2の係合部15,17の1つ
の凹部14,16は三角形状に形成され、その頂点に平
坦部14a,16aが形成されている。又、連結キー3
5の上下両端には凹部14,16と平坦部14a,16
aにそれぞれ嵌まり込む係合爪36a,36bがそれぞ
れ形成されている。
【0045】この構成によれば、連結キー35の係合爪
36a,36bと第1又は第2の係合部15,17との
係合をより確実に行わせることができる。 [第2実施例]次に、本発明を具体化した第2実施例を
図9〜図14に基づいて説明する。尚、前記第1実施例
と同一の部材に対しては同一番号を付してその詳細な説
明を省略する。
【0046】図9,図10に示すように、ウォームシャ
フト7の外周面全体には雄ねじ8が形成されている。
又、ウォームシャフト7の一部にはその軸線方向に係合
部としての平坦部40が形成されている。そして、前記
ウォームシャフト7はステアリングサポート3の支持ブ
ラケット10と螺合した状態で挿通されている。
【0047】又、図11に示すように、取付ブラケット
1に取付固定される駆動モータ6は超音波モータであっ
て、その内部に配設される円環状のステータ41により
ロータ42が正逆回転するようになっている。前記ロー
タ42は右側側部に露出するように配設され、このロー
タ42とウォームシャフト7とは螺合されている。そし
て、図12に示すように、ロータ42の右側側面には連
結孔46が円環状に複数形成されている。
【0048】前記駆動モータ6の右側には回転移動切換
機構を構成するカップリング機構43が取付固定されて
いる。図13に示すように、前記カップリング機構43
内には鉄等により円形状に形成されたカップリング板4
4が配設されている。そして、カップリング板44には
ウォームシャフト7の断面形状と同じ形状となる挿通孔
45が形成され、この挿通孔45にウォームシャフト7
が挿通されている。
【0049】前記カップリング板44の左側側面にはロ
ータ42の右側側面に形成されたいずれかの連結孔46
に嵌まり込む2本の連結ピン47が設けられており、右
側側面には挿通45を中心として放射状に図示しない
凹凸が形成されている。そして、カップリング機構43
内のカップリング盤44に対向する面にも図示しない放
射状の凹凸が形成されている。
【0050】更に、カップリング機構43の駆動モータ
6側には励磁コイル48が設けられている。又、ロータ
42とカップリング板44との間にはコイルスプリング
49が配設されている。このコイルスプリング49の付
勢力によりカップリング板44はウォームシャフト7に
沿って移動し、ロータ42から離間する位置に保持され
ている。そして、カップリング板44に形成された凹凸
がカップリング機構43内に形成された凹凸に嵌まり込
み、カップリング板44の回転防止、即ち、ウォームシ
ャフト7の回転防止を行っている。
【0051】又、図14に示すように、カップリング機
構43の励磁コイル48を励磁すると、その磁力により
カップリング板44がコイルスプリング49の付勢力に
抗しながらウォームシャフト7に沿ってロータ42側に
移動するようになっている。そのため、カップリング板
44の連結ピン47がロータ42の連結孔46に挿入さ
れるようになっている。
【0052】従って、カップリング板44が連結ピン4
7と連結孔46との連結により接続されていない場合、
駆動モータ6のロータ42の回転によりウォームシャフ
ト7は取付ブラケット1の軸線方向に移動するようにな
っている。従って、ウォームシャフト7はステアリング
サポート3の支持ブラケット10と螺合関係にあるの
で、ステアリングサポート3をスライディングチューブ
2に対してスライドさせてステアリングホイール5を前
後にテレスコピック動作させるようになっている。
【0053】一方、図14に示すように、カップリング
機構43の励磁コイル48を励磁することにより、カッ
プリング板44はコイルスプリング49の付勢力に抗し
ながらウォームシャフト7に沿ってロータ42側に移動
するようになっている。そのため、カップリング板44
の連結ピン47がロータ42の連結孔46に挿入されて
カップリング板44とロータ42とが連結された状態と
なる。
【0054】この状態で、駆動モータ6のロータ42が
回転すると、カップリング板44も同様に回転するよう
になっている。又、カップリング板44とウォームシャ
フト7とは係合された状態にあるため、カップリング板
44の回転によりウォームシャフト7も一体回転するよ
うになっている。
【0055】従って、ウォームシャフト7は回転して取
付ブラケット1の軸線方向に移動しないようになってい
る。前記ウォームシャフト7がステアリングサポート3
の支持ブラケット10と螺合された状態にあるため、前
記ウォームシャフト7の回転が回転しても支持ブラケッ
ト10及びステアリングサポート3はスライディングチ
ューブ2に対してスライドしない。又、ウォームシャフ
ト7の回転により、該ウォームシャフト7の先端が前後
に移動して傾動レバー11を動作させることがでるよう
になっている。前記傾動レバー11の動作によりステア
リングホイール5は支持軸4を中心に上下にチルト動作
するようになっている。
【0056】次に、上記のように構成された第2実施例
のステアリングコラムの作用について説明する。ステア
リングホイール5を上下にチルト動作させたい場合、そ
の動作させたい方向に合わせてチルト動作スイッチ26
を操作する。すると、コントローラ25はその操作に基
づいてカップリング機構43の励磁コイル48を励磁す
る。この励磁コイル48の励磁による磁力によりカップ
リング板44はコイルスプリング49の付勢力に抗しな
がらウォームシャフト7に沿ってロータ42側に移動す
る。そのため、カップリング板44の連結ピン47がロ
ータ42の連結孔46のいずれかに嵌まり込む。従っ
て、ロータ42とカップリング板44とが連結された状
態となる。
【0057】この状態で、コントローラ25は駆動モー
タ6を駆動する。駆動モータ6の駆動によりロータ42
が回転する。又、ロータ42とカップリング板44とが
接続されているため、ロータ42の回転によりカップリ
ング板44が一体回転する。更に、カップリング板44
はウォームシャフト7と係合された状態となっているた
め、カップリング板44の回転によりウォームシャフト
7が一体回転する。
【0058】そして、駆動モータ6の駆動によりウォー
ムシャフト7が回転した場合、該ウォームシャフト7は
取付ブラケット1の軸線方向に移動しない。又、ウォー
ムシャフト7とステアリングサポート3の支持ブラケッ
ト10とは螺合された状態にあるため、ステアリングサ
ポートはスライディングチューブ2の軸線方向にスライ
ドしない。
【0059】ここで、ウォームシャフト7の先端は前後
に進退するため、傾動レバー11を動作させる。そのた
め、この傾動レバー11の動作により支持軸4を中心に
ステアリングホイール5を上下にチルト動作させること
ができる。
【0060】又、チルト動作スイッチ26の操作を解除
すれば、コントローラ25は駆動モータ6の駆動を停止
するとともに、励磁コイル48を消磁する。そのため、
コイルスプリング49の付勢力によりカップリング44
はウォームシャフト7に沿ってロータ42から離間する
方向に移動する。
【0061】従って、ウォームホイール7の回転が停止
され、ステアリングホイール5を所望の位置までチルト
動作させることができる。一方、テレスコピック動作ス
イッチ27を操作すると、その操作に基づいてコントロ
ーラ25は駆動モータ6を動作させる。このとき、コン
トローラ25はカップリング機構43の励磁コイル48
を励磁しない。
【0062】前記駆動モータ6の駆動によりロータ42
が回転する。このとき、ロータ42はカップリング板4
4と接続されていないため、該ロータ42の回転により
ウォームシャフト7は取付ブラケット1の軸線方向に移
動する。又、ウォームシャフト7はステアリングサポー
ト3の支持ブラケット10と螺合された状態にあるた
め、該ウォームシャフト7の移動によりステアリングサ
ポート3がスライディングチューブ2に対してスライド
する。従って、ステアリングホイール5を前後にテレス
コピック動作させることができる。
【0063】又、テレスコピック動作スイッチ27の操
作を解除すれば、コントローラ25は駆動モータ6の駆
動を停止するため、取付ブラケット1の軸線方向に移動
するウォームシャフト7が停止する。そのため、ステア
リングホイール5を所定の位置までテレスコピック動作
させることができる。
【0064】従って、カップリング機構43の励磁コイ
ル48を励磁してカップリング板44によりロータ42
とウォームシャフト7とを連結すればステアリングホイ
ール5のチルト動作を行わせることができる。又、単に
駆動モータ6のロータ42を回転させればウォームシャ
フト7の移動によりステアリングホイール5のテレスコ
ピック動作を行わせることができる。
【0065】この結果、カップリング機構43の切換動
作により1つの駆動モータ6にてウォームシャフト7を
回転又は移動させ、ステアリングホイール5のチルト・
テレスコピック動作を行わせることができる。
【0066】又、1つの駆動モータ6によりステアリン
グホイール5のチルト・テレスコピック動作を行わせる
ことができるので、チルト・テレスコピックコラムの構
成を簡単にして小型化を図り、しかも低コストにするこ
とができる。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ス
テアリングコラムのチルト・テレスコピック動作を1つ
の高出力のモータにより行わせ、構成を簡単にして小型
化を図ることができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のチルト・テレスコピックステアリ
ングコラムの構成を示す側面図である。
【図2】ステアリングサポート内に設けられた電磁プラ
ンジャ機構及び係合爪の構成を示す説明図である。
【図3】係合爪の球体が第1の係合部と係合された状態
を示す動作説明図である。
【図4】係合爪の球体が第2の係合部と係合された状態
を示す動作説明図である。
【図5】チルト・テレスコピックステアリングコラムを
動作させるめの電気制御回路図である。
【図6】係合爪を動作させる別例の機構を示す構成図で
ある。
【図7】第1実施例における電磁プランジャ機構の別例
を示す動作説明図である。
【図8】第1実施例における電磁プランジャ機構の別例
を示す動作説明図である。
【図9】第2実施例のチルト・テレスコピックステアリ
ングコラムの構成を示す側面図である。
【図10】第2実施例に使用されるウォームシャフトの
形状を示す断面図である。
【図11】カップリング機構の内部構成を示す断面図で
ある。
【図12】ロータの構成を示す側面図である。
【図13】カップリング板の構成を示す平面図である。
【図14】カップリング板がロータと接続された状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1…取付ブラケット、3…ステアリングサポート、5…
ステアリングホイール、6…駆動モータ、7…ウォーム
シャフト、11…傾動レバー、15…第1の係合部、1
7…第2の係合部、18…駆動手段としての電磁プラン
ジャ機構、21a,21b…係合体としての係合爪、2
2a,22b…係合体としての球体、30…駆動手段と
しての電動モータ、36a,36b…係合体としての係
合爪、40…係合部としての平坦部、43…回転移動切
換機構としてのカップリング機構、S…係合部選択機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−190578(JP,A) 特開 平5−105087(JP,A) 特開 平4−231263(JP,A) 特開 平5−39043(JP,A) 特開 昭61−36056(JP,A) 特開 平2−133280(JP,A) 実開 平2−69573(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/04 - 1/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付ブラケットの先端にスライド可能に
    設けられたステアリングサポートと、 前記ステアリングサポートに対して上下方向に傾動可能
    に設けられたステアリングホイールと、 前記取付ブラケットに設けられた駆動モータと、 前記ステアリングサポートに挿通され、前記駆動モータ
    の駆動により取付ブラケットの軸線方向に移動するウォ
    ームシャフトと、 前記ウォームシャフトと接続され、前記ステアリングホ
    イールを上下方向に傾動させる傾動レバーと、 前記取付ブラットの前記ウォームシャフト側に設けら
    れた第1の係合部と、 前記ウォームシャフトの前記取付ブラケット側に設けら
    れた第2の係合部と、前記取付ブラケットと前記ウォームシャフトの間に位置
    するように 前記ステアリングサポートに設けられ、係合
    体と、当該係合体を前記取付ブラケット側又は前記ウォ
    ームシャフト側に駆動可能な駆動手段とからなり、前記
    係合体が前記取付ブラケット側又は前記ウォームシャフ
    ト側に駆動され選択的に前記第1の係合部又は前記第2
    の係合部のいずれか一方に係合する係合部選択機構とを
    備えたことを特徴とするチルト・テレスコピックステア
    リングコラム。
  2. 【請求項2】 取付ブラケットの先端にスライド可能に
    設けられたステアリングサポートと、 前記ステアリングサポートに対して上下方向に傾動可能
    に設けられたステアリングホイールと、 前記取付ブラケットに対して並設され、前記ステアリン
    グサポートに螺合するウォームシャフトと、 前記ウォームシャフトに接続され、前記ステアリングホ
    イールを上下方向に傾動させる傾動レバーと、 前記ウォームシャフトを回転又は取付ブラケットの軸線
    方向に移動させる駆動モータと、 前記ウォームシャフトの軸線方向に形成された係合部
    と、 前記ウォームシャフトの係合部と係合され、前記駆動モ
    ータと接続状態とすることにより駆動モータの駆動にて
    ウォームシャフトを回転させ、前記駆動モータと非接続
    とすることにより駆動モータの駆動にてウォームシャフ
    トを取付ブラケットの軸線方向に移動させる回転移動切
    換機構とを備えたことを特徴とするチルト・テレスコピ
    ックステアリングコラム。
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JP4487624B2 (ja) * 2004-05-06 2010-06-23 日本精工株式会社 電動式ステアリングコラム装置
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KR100969297B1 (ko) * 2007-01-30 2010-07-09 한국델파이주식회사 자동차용 파워 틸트 앤 텔레스코프 칼럼의 틸팅 구조
KR101338645B1 (ko) * 2010-12-06 2013-12-06 현대자동차주식회사 단일 모터 타입 전동컬럼장치
JP6212915B2 (ja) * 2013-04-10 2017-10-18 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置

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