JP3344949B2 - トンネル掘進機における余掘装置のストローク制御方法 - Google Patents
トンネル掘進機における余掘装置のストローク制御方法Info
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Description
されるカッタヘッドと、このカッタヘッドの外周縁から
トンネル径方向に出没自在に設けられる余掘装置を有
し、前記カッタヘッドおよび余掘装置により異形断面を
掘削するトンネル掘進機における余掘装置のストローク
制御方法に関するものである。
は、例えば実開平4−12394号公報に記載されたも
のがある。この公報に記載された余掘装置100は、図
5に示されているように、掘進方向前端部に設けられる
カッタ101の周縁部102に対して半径方向に出没可
能とされており、その先端両端部の前面にそれぞれ最外
周前面ビット103が取り付けられている構成とされて
いる。
号において、前面にスポーク式カッタヘッドが設けら
れ、このスポーク内部に余掘装置が内蔵され、この余掘
装置の先端部に設けられるカッタが前記スポークの揺動
に伴って出没することによって異形断面を掘削すること
のできるトンネル掘進機を提案している。また、このよ
うなトンネル掘進機では、前記余掘装置の先端中央部を
ストローク制御基準点とし、この基準点が目標とする異
形断面の形状を描くように前記スポークの揺動に伴って
余掘装置の伸縮を制御するようにされている。
その問題点を示す説明図が示されるように、実開平4−
12594号公報に記載の余掘装置100を前記特願平
9−131850号にて提案されたトンネル掘進機に適
用し、前記余掘装置100の先端中央部をストローク制
御基準点Qとしてこの基準点を目標とする異形断面形状
105に沿わせるようにその伸縮量を制御したのでは、
余掘装置100が前記スポーク106の揺動に伴って傾
くとその余掘装置100の先端部が目標とする異形断面
形状105より外側を掘削することになり(図中のハッ
チング部分)、目標とする掘削断面形状より大きい異形
断面形状が切削されてしまう問題点がある。
きく掘削されると、掘削面とトンネル掘進機後方に敷設
されるセグメントとの間に供給される裏込め材量が多く
必要となる問題点を有するだけでなく、地山が崩落して
しまう危険を有する。
るためには、数秒毎のスポークの傾きと余掘装置の伸縮
量とを表す理論図面を作成し、この理論図面に基づいて
余掘装置の伸縮量を制御する必要があり、制御が非常に
複雑であるとともに、例えば余掘装置の先端形状等が変
わる毎に理論図面および複雑な演算が必要になる問題点
がある。
形状の余掘装置100を出没および揺動させて掘削する
場合、その余掘装置100の先端両端部前面に設けられ
ているビット103がすぐに磨耗してしまい、前記余掘
装置100自体の耐久性が著しく低いという問題点があ
る。
めになされたもので、容易な制御で確実に目標とする掘
削断面形状を掘削可能であるとともに、耐久性の優れた
余掘装置を有するトンネル掘進機における余掘装置のス
トローク制御方法を提供することを目的とするものであ
る。
れた目的を達成するために、本発明によるトンネル掘進
機における余掘装置のストローク制御方法は、揺動又は
回転駆動されるカッタヘッドと、このカッタヘッドの外
周縁からトンネル径方向に出没自在に設けられる余掘装
置とを有し、前記カッタヘッドの揺動又は回転と余掘装
置の出没とにより異形断面を掘削するトンネル掘進機に
おける余掘装置のストローク制御方法であって、前記余
掘装置の先端面に、それら先端部の包絡線もしくは包絡
面がトンネル内周面に向けて凸状で、かつ所定半径の円
弧形状もしくは所定半径の部分球面形状となるように複
数のカッタビットを配置し、この円弧形状もしくは部分
球面形状の中心点をストローク基準点とし、このストロ
ーク基準点が目標とする異形断面外形より前記半径に相
当する距離分内側の線上を通るように前記余掘装置の出
没量を制御することを特徴とするものである。
ドの揺動又は回転に伴いそのカッタヘッドの外周縁から
トンネル径方向に出没するようにされており、この余掘
装置の先端面に複数のカッタビットがそれら先端部の包
絡線または包絡面が円弧形状または部分球面形状となる
ように配置され、それらカッタビット先端がそれぞれ略
均一に地山に当接されて異形断面が切削される。また、
前記円弧形状もしくは部分球面形状の中心点を基準点と
し、この基準点が目標とする異形掘削断面外形の外周部
から前記半径距離分内側の線上(ストローク基準線上)
を通るように前記余掘装置の出没量が制御され、目標と
する掘削断面形状が得られる。
先端までの距離が一定であるため、目標とする掘削断面
形状を極めて容易な制御で正確に得ることができ、従来
の問題点である地山の崩落を防止でき、掘削面とトンネ
ル掘進機との間に供給する裏込め剤の必要量を減らすこ
とができるという効果を奏する。また、カッタヘッド先
端に配置される複数のカッタビットがそれぞれ均一に地
山に当接されるため、余掘装置全体の耐久性を向上させ
ることができる。
機における余掘装置のストローク制御方法の具体的な実
施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
ル掘進機1の前方縦断面図が、図2には図1のA−A線
断面図がそれぞれ示されている。
略矩形断面形状のスキンプレート2の前方に、左右に2
つのカッタヘッド(1つのみ図示)3がそれぞれセンタ
シャフト4を介して後方に設けられるカッタヘッド駆動
機構(図示省略)により揺動可能に支承されている。な
お、スキンプレート2のコーナー部2aは、半径Rのア
ール形状とされている。
ッドであって、4本のスポーク5,6,7,8が互いに
隣接するスポーク同士のなす角度が90°になるように
配置されている。これらスポーク5〜8の前面には、切
羽を掘削するカッタビット9が設けられるとともに、内
側(隣接線L側)のスポーク8を除く3本のスポーク5
〜7にはそれぞれ余掘装置10が内蔵されている。な
お、前記内側のスポーク8は他のスポーク5〜7の長さ
より短く形成されており、隣接線Lを線対称にして配置
されるカッタヘッド(図示省略)の内側スポークと互い
に干渉しないようにされている。
ッキ11が内蔵されており、これら伸縮ジャッキ11の
伸縮により余掘装置10が前記スポーク5〜7の外周縁
からトンネル径方向に出没するようにされている。これ
ら伸縮ジャッキ11の伸縮量は図示されないストローク
制御装置により制御されている。
(a)およびB−B線断面図(b)が示されており、そ
のスポークに内蔵される余掘装置を伸長させた状態がそ
れぞれ二点鎖線で示されている。前記余掘装置10の先
端面10aは部分球面形状であり、その先端面10a上
に同形状の複数のカッタビット12が配置されて、それ
らカッタビット12先端部の包絡面が半径r(但し、R
>r)の部分球面形状となるようにされている。なお、
前記部分球面形状の中心点は、図中符号Oで示されてい
る。また、前記余掘装置10の伸長時(二点鎖線で示
す)に各スポークから突出する余掘装置10の先端側前
面10bにも複数のカッタビット13が配置されてい
る。
おいては、カッタヘッド駆動機構がセンタシャフト4を
揺動させることにより、カッタヘッド3(スポーク5〜
8)が所定の角度範囲で揺動される。この揺動に応じて
前記スポーク5〜7に内蔵される余掘装置10が、前記
ストローク量制御装置により余掘装置10内部の伸縮ジ
ャッキ11の伸縮量が制御されて、掘削矩形断面のコー
ナー部を掘削するようにスポーク5〜7の外周縁から出
没される。
余掘装置10の動作を説明する説明図が示されている。
前記余掘装置10はその先端に配置されるカッタビット
12先端部の包絡面が点Oを中心とする半径rの部分球
面形状とされ、その点Oをストローク基準点として出没
量(伸縮量)が制御されている。すなわち、前記ストロ
ーク量制御装置によりそのストローク基準点Oが前記掘
削外径の距離r分内側のストローク基準線P上を通るよ
うに、余掘装置10(伸縮ジャッキ11)の伸縮量が制
御されている。
ら余掘装置10先端までの距離が一定であるため、スポ
ークが揺動により傾斜している場合であっても余掘装置
10の伸長によりその先端側部10cが掘削外径より外
側へ突出することがなく、またコーナー部2aにおいて
も前記半径rがそのコーナー部2aの半径よりも小さく
されているので、極めて容易な制御で目標とする掘削外
径を正確に掘削することができる。したがって、地山崩
落の危険を回避することができるとともに、掘削外径と
トンネル掘進機1後方に敷設されるセグメント(図示省
略)との間に供給される裏込め材の必要量を減らすこと
ができる効果を奏する。
右に2つのカッタヘッドが設けられ、それぞれのカッタ
ヘッドの内側スポークが互いに干渉しないように短くさ
れているが、これに限らず、カッタヘッドは少なくとも
1つ設けていればよく、そのカッタヘッドに設けられる
スポーク長さを全て等しくしてもよい。
側スポーク以外のスポークに内蔵されているが、これに
限らず、余掘装置は全てのスポークに内蔵されていても
よく、少なくとも1つのスポークに内蔵されて入ればよ
い。
駆動するようにされているが、これに限らず、カッタヘ
ッドが回転駆動するようにされていてもよく、この回転
に伴って余掘装置の伸縮が制御されていればよい。
装置の先端面に同形状のカッタビット12が複数個配置
されて、それらカッタビット12先端部の包絡面が部分
球面形状にされているが、これに限らず、例えば平面状
等の余掘装置の先端面に形状の異なるカッタビット12
を複数個配置させて、それらカッタビット12先端部の
包絡面が部分球面形状にされていてもよい。
12先端部の包絡面が部分球面形状となるように形成さ
れているが、これに限らず、少なくともトンネル掘進機
の径方向に対するカッタビット12先端部の包絡線が円
弧形状であればよく、前述の効果と同等の効果を得るこ
とができる。
機の前方縦断面図である。
−B線断面図(b)である。
装置の動作を説明する説明図である。
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 揺動又は回転駆動されるカッタヘッド
と、このカッタヘッドの外周縁からトンネル径方向に出
没自在に設けられる余掘装置とを有し、前記カッタヘッ
ドの揺動又は回転と余掘装置の出没とにより異形断面を
掘削するトンネル掘進機における余掘装置のストローク
制御方法であって、 前記余掘装置の先端面に、それら先端部の包絡線もしく
は包絡面がトンネル内周面に向けて凸状で、かつ所定半
径の円弧形状もしくは所定半径の部分球面形状となるよ
うに複数のカッタビットを配置し、この円弧形状もしく
は部分球面形状の中心点をストローク基準点とし、この
ストローク基準点が目標とする異形断面外形より前記半
径に相当する距離分内側の線上を通るように前記余掘装
置の出没量を制御することを特徴とするトンネル掘進機
における余掘装置のストローク制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25710098A JP3344949B2 (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | トンネル掘進機における余掘装置のストローク制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000087689A JP2000087689A (ja) | 2000-03-28 |
JP3344949B2 true JP3344949B2 (ja) | 2002-11-18 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP3344949B2 (ja) |
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1998
- 1998-09-10 JP JP25710098A patent/JP3344949B2/ja not_active Expired - Fee Related
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