JP3344348B2 - 金属酸化物膜の成膜方法 - Google Patents
金属酸化物膜の成膜方法Info
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Description
される金属酸化物膜の成膜方法に関し、特に、半導体基
板に既に形成されている集積回路の損傷の防止を図った
金属酸化物膜の成膜方法に関する。
子に金属酸化物膜が使用されている。
a)(Zr,Ti)O3)を使用したデバイスとして、
モノリシック型の2次元非冷却赤外センサアレイがある
(C.M.Hanson et al. SPIE Vol.3379,1998年,p60)。
図6は従来の2次元非冷却赤外センサアレイを示す図で
あって、(a)は模式図、(b)は断面図である。
いては、アレイの画素毎にSi基板51上に電極として
作用する2本の柱52が形成されており、これらの柱に
1本ずつ梁53が架けられている。そして、この2本の
梁53に下部電極55、(Pb,La)(Zr,Ti)
O3からなる強誘電体薄膜50及び上部電極56からな
る3層構造の受光部54が支持されている。従って、強
誘電体薄膜50を有する受光部54は読出回路が形成さ
れているSi基板51から空間を隔てて設けられてい
る。
5又は上部電極56に接続されている。
おいては、赤外線が受光部54に入射すると、その赤外
線は受光部54に吸収され(Pb,La)(Zr,T
i)O 3から構成された強誘電体薄膜50が加熱され
る。すると、強誘電体の分極の大きさが変化し、つまり
表面電荷量が変化する。次いで、この変化量が受光部5
4の直下のSi基板51に形成されている読出回路に柱
52を介して伝達され、そこで電気信号に変換される。
そして、外部に設けられた表示装置に赤外画像として表
示される。このときの画像の善し悪しは、強誘電体材料
の結晶性でほぼ決定される。
以下のようにして製造される。
に形成し、その上に犠牲層を形成する。その後、犠牲層
上にTi薄膜及びPt薄膜からなる下部電極55を形成
し、次に、厚さが約300nmのLa及びZrを含有す
るチタン酸鉛の薄膜を成膜する。次いで、薄膜をRTA
(Rapid thermal anneal)法により500℃で3分間か
ら600℃で10秒間の範囲で熱処理することにより、
集積回路の動作に影響を与えずに(Pb,La)(Z
r,Ti)O3を強誘電体相に相転移させ、強誘電体薄
膜50を形成する。その後、ニクロム薄膜により上部電
極56を形成し、スリット部57を開け犠牲層のエッチ
ングを行い、焦電型2次元赤外アレイセンサを製造す
る。
にも使用されている(Goyal et al.:Appl.Phys.Lett.V
ol.71, 1997年,p2535)。この文献の中で、Goyal等は
面方位が(001)のLaAlO3基板上に減圧酸素雰
囲気中で基板温度を650乃至820℃としてボロメー
タ型赤外センサ用材料としてLa0.7Ca0.3MnO3を
成膜している。この結果、ボロメ−タ型赤外センサの感
度として重要なパラメ−タである抵抗温度係数として−
20℃程度の温度で約16(%/K)という大きい値を
示すセンサを得ている。
外センサ材料としてYBa2Cu3O7という高温超伝導
材料をSi基板上に730℃で成膜している。そして、
この結果、74Kで約17(%/K)という高い抵抗温
度係数を示すセンサを得ている(B.R.Johnson et al.:
IEEE Transaction on Applied Superconductivity, Vo
l.3, 1993年,p2856)。
使った不揮発性メモリを半導体基板上に作製する研究が
進められている。この用途においては、強誘電体材料と
して、例えばPb(Zr,Ti)O3及びSrBi2Ta
2O9等が使用される。
る場合には、この薄膜を堆積した後、デバイスに必要と
される強誘電性を発現させるために高温処理を施す必要
がある。この温度下での熱処理は、同一基板上に既に形
成されているトランジスタ及び周辺回路素子に過酷な熱
履歴を加えることになる。このため、トランジスタとキ
ャパシタとの接続部で、それらの構成原子の相互拡散が
発生し、導電性が劣化してしまう。
を抑制することは可能であるが、単に低温化しただけで
は、強誘電体の十分な残留分極値が得られない。
orrの減圧環境で行なう方法が発表されている(牛久
保等:第43回応用物理学関係連合講演会予稿集,第2
分冊,p458,1996年3月)。この方法によれ
ば、600℃の熱処理温度でも残留分極が16(μC/
cm2)と熱処理温度800℃の場合に劣らない値が得
られている。
めには新たに減圧酸化炉を用意する必要がある。また、
高温の酸素ガスを減圧排気するためには、防爆のための
工夫が必要とされるため、設備コストを上昇させてしま
う。
を行うことにより、高い残留分極値を得る方法が提案さ
れている(特開平10−287425号公報)。図7は
特開平10−287425号公報に記載された従来の膜
形成方法を示す断面図である。
従来の膜形成方法においては、図7に示すように、Si
基板60上に熱酸化によりSiO2絶縁膜61を形成
し、その上にTi膜及びPt膜を順次成膜することによ
り、下部電極62を形成する。更にその上に、ゾル−ゲ
ル法によりSrBi2Ta2O9の組成を有し厚さが20
0nmの薄膜63を形成する。そして、Arガス中で7
00℃、5乃至60秒間の熱処理を行い、酸素ガス中で
700℃、30分間の熱処理を行う。その後、金属シャ
ドーマスクを使用して厚さが200nmのPt上部電極
64を蒸着法により薄膜63上に形成する。更に、前述
の熱処理と同様の熱処理を再度行う。このようにしてキ
ャパシタ構造を作製する。
分極値は800℃の高温熱処理のものにと比しても遜色
がない。従って、この従来の方法によれば、熱処理温度
をそれまでの800℃から700℃程度まで低下させる
ことができる。
等による「C.M.Hanson et al. SPIE Vol.3379,1998
年,p60」に記載された赤外センサアレイでは、その製
造工程においてRTA法による加熱により(Pb,L
a)(Zr,Ti)O3を強誘電体相に相転移させる必
要があるが、Si基板に形成されている集積回路が損傷
しないようにするため、その温度が制限されるという問
題点がある。即ち、厚さが300nmのLa及びZrを
含むチタン酸鉛の膜をより完全な強誘電体相に変換する
ために十分な温度まで上げることができない。
l.71, 1997年,p2535」に記載された成膜方法及びB.R.J
ohnson等による「IEEE Transaction on Applied Superc
onductivity, Vol.3, 1993年,p2856」に記載された成
膜方法では、成膜温度が700℃近傍であるので、集積
回路が既に形成されているSi基板上に適用することは
極めて困難である。
87425号公報に記載されている膜形成方法では、こ
の方法で形成された膜の残留分極値を800℃で焼成さ
れたSrBi2Ta2O9のそれに近づけるには9Vとい
う高い印加電圧が必要であり、低動作電圧化という半導
体デバイスの開発の流れに逆行するものであるため、受
け入れ難い。また、この方法では、熱処理時間を200
秒間以上にすると残留分極特性が悪くなるという欠点が
ある。
のであって、半導体基板上に形成されたMOS電界効果
トランジスタ等からなる集積回路への加熱による損傷を
防止することができる金属酸化物膜の成膜方法を提供す
ることを目的とする。
膜の成膜方法は、集積回路が形成された半導体基板上に
前記集積回路に接続された導電層を形成する工程と、前
記半導体基板上に犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層
上に金属酸化物からなる原料膜及びこの原料膜と前記導
電層とを接続する配線膜を形成する工程と、前記犠牲層
を除去することにより前記原料膜と前記半導体基板との
間に空間を形成する工程と、前記原料膜を前記半導体基
板の表面側から加熱することにより前記金属酸化物の物
性を変化させる工程と、を有することを特徴とする。
料膜と半導体基板との間に空間を形成した後に原料膜を
加熱してその物性を変化させるので、従来原料膜の加熱
の際に生じていた集積回路の損傷が防止される。従っ
て、十分に高温の熱処理を行うことが可能となるので、
優れた特性の金属酸化物膜を得ることが可能となる。
工程の前工程として、前記半導体基板上に表面側からの
熱を反射する反射膜を形成する工程を有することができ
る。
る工程は、450℃以下の温度で行われ、前記金属酸化
物の物性を変化させる工程は、600℃以上の温度で行
われてもよい。
る薄膜、チタン酸バリウムを含有する薄膜、チタン酸ス
トロンチウムを含有する薄膜、チタン酸バリウム及びチ
タン酸ストロンチウムを含有する薄膜並びにマンガン酸
化物を含有する薄膜からなる群から選択された1種の薄
膜であり、前記金属酸化物の物性を変化させる工程は、
前記金属酸化物の相をペロブスカイト相に転移させる工
程を有することができる。
O9薄膜であり、前記金属酸化物の物性を変化させる工
程は、前記金属酸化物に強誘電性を発現させる工程を有
してもよい。
り、前記金属酸化物の物性を変化させる工程は、前記金
属酸化物に高温超伝導の特性を発現させる工程を有して
もよい。このとき、前記銅酸化物薄膜は、YBa2Cu3
O7薄膜及びDyBa2Cu3O7薄膜からなる群から選択
された1種の薄膜であってもよい。
を有することができる。
酸化物膜の成膜方法について、添付の図面を参照して具
体的に説明する。第1の実施例は、サーミスターボロメ
ータ型赤外線アレイセンサの製造方法に適用したもので
ある。図1は本発明の第1の実施例に係る金属酸化物膜
の成膜方法を示す平面図であり、図2(a)は図1中の
A1−A1線による断面図、(b)は図1中のB1−B
1線による断面図、(c)は図1中のC1−C1線によ
る断面図、(d)は図1中のD1−D1線による断面
図、(e)は図1中のE1−E1線による断面図であ
る。また、図3は本発明の第1の実施例により製造され
たサーミスターボロメータ型赤外線アレイセンサを示す
模式図である。なお、図1においては、後述のSi基板
4及び絶縁保護膜13を省略している。
成されたSi基板4上に、画素同士を区画する絶縁層9
を形成する。絶縁層9は、例えばBPSG(ボロン及び
燐がドープされたシリカガラス)から構成されている。
その後、絶縁層9にコンタクトホールを開口し、このコ
ンタクトホール中にW等の高融点金属からなる金属プラ
グ10を埋設する。この金属プラグ10により、Si基
板4に形成された集積回路と後に形成されるサーミスタ
ーボロメータ材料薄膜との電気的接続が確保される。次
に、絶縁層9に区画され赤外センサの画素が形成される
予定の画素形成予定領域毎に、Si基板4上に高融点金
属又は高融点金属化合物からなる完全反射膜5を形成す
る。この完全反射膜5は、例えば、厚さが約100nm
以上のTi、TiN、W又はWSi等から構成されてい
る。その後、SiN、SiO2又はSiON等からなる
絶縁保護膜6により完全反射膜5を被う。
なる犠牲層7を絶縁保護膜6上に形成する。この犠牲層
7は、後の工程で全て除去される。そして、SiN、S
iO 2又はSiON等からなり犠牲層7を被う絶縁保護
膜8を形成する。
なるターゲットを使用し、Arガス及び酸素ガスを使用
した反応性スパッタ法により低温の450℃以下、例え
ば350℃でLa0.8Sr0.2MnO3の組成を有し膜厚
が100nm程度の膜を各画素形成予定領域毎に成膜す
る。そして、この膜を露光及び現像技術並びにエッチン
グ技術により約36μm角にパターニング加工し、所定
の位置に残存させることにより、サーミスターボロメー
タ材料薄膜(原料膜)11を形成する。
等の高融点金属からなりサーミスターボロメータ材料薄
膜11に接続された配線パターン12を形成する。そし
て、全面を、例えば、SiN、SiO2又はSiON等
の絶縁保護膜13で被う。更に、金属プラグ10が埋め
込まれた絶縁層9を被うように、例えば、厚さが約20
0nm以上のTi、TiN、W又はWSi等からなる高
融点金属層14を形成する。
ボロメータ材料薄膜11の周囲に存在する絶縁保護膜8
及び13をエッチングすることにより、スリット部15
を開口する。そして、犠牲層7を除去する。犠牲層7が
ポリイミドから形成されている場合、酸素ガスによるア
ッシングにより犠牲層7を除去することができる。
層9等からなる土手部3に絶縁保護膜8、配線パターン
12及び絶縁保護膜13からなる梁部2が架けられてお
り、この梁部2に絶縁保護膜8、サーミスターボロメー
タ材料薄膜11及び絶縁保護膜13の3層からなり後に
受光部となる部分が支持されている。即ち、サーミスタ
ボロメータ材料薄膜11を含み後に受光部となる部分と
集積回路が形成されているSi基板4との間に空間が設
けられている。このような構造を、以下熱分離構造とい
う。
後、絶縁保護膜13側からランプ加熱により熱を加えて
サーミスターボロメータ材料薄膜11の温度を600℃
以上に昇温することにより、ペロブスカイト相のLa
0.8Sr0.2MnO3結晶に転移させる。この結果、受光
部1が形成される。
ロメータ材料薄膜11の抵抗温度係数は、室温で(15
%/K)と極めて大きなものとなる。従って、実際にこ
の薄膜11を有するサーミスターボロメータ型赤外線ア
レイセンサの感度は高い。また、ランプ加熱の際には、
サーミスターボロメータ材料薄膜11とSi基板4との
間に空間及び完全反射膜5が存在しているので、ランプ
加熱後においても、Si基板4に既に形成されている集
積回路が正常に動作することが確認された。
されており、ここでランプ加熱による熱が反射されるの
で、その内部に設けられているAl等からなる配線がそ
の融点以上に加熱されない。従って、この配線の信頼性
の低下は生じない。
する。図4は本発明の第1の実施例に係る金属酸化物膜
の成膜方法を示す平面図であり、図5(a)は図4中の
A2−A2線による断面図、(b)は図4中のB2−B
2線による断面図、(c)は図4中のC2−C2線によ
る断面図、(d)は図4中のD2−D2線による断面
図、(e)は図4中のE2−E2線による断面図であ
る。なお、図4においては、後述のSi基板24及び絶
縁保護膜44を省略している。
成されたSi基板24上に、画素同士を区画する絶縁層
29を形成する。絶縁層29は、例えばBPSG(ボロ
ン及び燐がドープされたシリカガラス)から構成されて
いる。次に、絶縁層29にコンタクトホールを開口し、
このコンタクトホール中にW等の高融点金属からなる金
属プラグ30を埋設する。この金属プラグ30により、
集積回路と後に形成される強誘電体薄膜との電気的接続
が確保される。その後、絶縁層29に区画され赤外セン
サの画素が形成される予定の画素形成予定領域毎に、S
i基板24上に高融点金属又は高融点金属化合物からな
る完全反射膜25を形成する。この完全反射膜25は、
例えば、厚さが約100nm以上のTi、TiN、W又
はWSi等から構成されている。その後、SiN、Si
O2又はSiON等からなる絶縁保護膜26により完全
反射膜25を被う。
なる犠牲層27を絶縁保護膜26上に形成する。この犠
牲層27は、後の工程で全て除去される。そして、Si
N、SiO2又はSiON等からなり犠牲層27を被う
絶縁保護膜28を形成する。その後、Ti膜及びPt膜
を連続的に成膜し、これらをパタ−ニング加工すること
により、各画素形成予定領域毎に下部電極40及び配線
パターン32aを形成する。下部電極40は配線パター
ン32aを介して金属プラグ30の一部に接続されてい
る。
なるターゲットを使用し、Arガス及び酸素ガスを使用
した反応性スパッタ法により低温の450℃以下、例え
ば350℃でPb0.9La0.1TiO3の組成を有し膜厚
が100nm程度の膜を下部電極40上に選択的に成膜
する。そして、この膜を露光及び現像技術並びにエッチ
ング技術により約36μm角にパターニング加工し、所
定の位置に残存させることにより、強誘電体膜の元とな
る薄膜(原料膜)41を形成する。更に、下部電極40
の端部近傍において薄膜41上に絶縁保護膜42を形成
する。
に接続された配線パターン32b及び上部電極43を形
成する。絶縁保護膜42により、上部電極43と下部電
極40との短絡が防止される。なお、上部電極43の材
料としては、強誘電体膜の赤外吸収率を高めるために、
真空インピーダンス整合したシート抵抗が377Ωの金
属が好ましい。例えば、厚さが20nmで比抵抗が0.
7(mΩ・cm)のTiを含有するRuO2及び厚さが
40nmで比抵抗が1.5(mΩ・cm)のTiN等が
好ましい。
する。更に、金属プラグ30が埋め込まれた絶縁層29
を被うように、高融点金属層34を成膜する。
びに薄膜41の周囲に存在する絶縁保護膜28及び44
をエッチングすることにより、スリット部35を開口す
る。そして、犠牲層27を除去する。犠牲層27がポリ
イミドから形成されている場合、酸素ガスによるアッシ
ングにより犠牲層27を除去することができる。
層29等からなる土手部23に絶縁保護膜28、配線パ
ターン32a又は32b及び絶縁保護膜44からなる梁
部22が架けられており、この梁部22に絶縁保護膜2
8、下部電極40、薄膜41、上部電極43及び絶縁保
護膜44からなり後に受光部となる部分が支持されてい
る。即ち、薄膜41を含み後に受光部となる部分と集積
回路が形成されているSi基板24との間に空間が設け
られている。
後、絶縁保護膜44側からランプ加熱により熱を加えて
薄膜41の温度を600℃以上に昇温することにより、
ペロブスカイト相のPb0.9La0.1TiO3結晶からな
る薄膜を形成する。この結果、受光部21が形成され
る。
その焦電係数を測定したところ40(nC/cm2・
K)と高い値が得られた。従って、この薄膜41を有す
る焦電型赤外アレイセンサ感度は高く、また、ランプ加
熱の際には、薄膜41とSi基板24との間に空間及び
完全反射膜25が存在しているので、ランプ加熱後にお
いても、Si基板24内に既に形成されていた集積回路
が正常に動作することが確認された。
成されており、ここでランプ加熱による熱が反射される
ので、その内部に設けられているAl等からなる配線が
その融点以上に加熱されない。従って、この配線の信頼
性の低下は生じない。
れたSi基板上にモノリシック型サーミスターボロメー
タ赤外センサ又は焦電型赤外センサを製造するものであ
るが、本発明の適用範囲はこれらに限定されるものでは
なく、チタン酸鉛、チタン酸バリウム若しくはチタン酸
ストロンチウムの少なくとも1種を主成分とする強誘電
体薄膜又はSrBi2Ta2O9強誘電体薄膜を使用した
メモリセルを集積回路が形成されたSi基板上に形成す
る場合並びに、例えば、YBa2Cu3O7及びDyBa2
Cu3O7等の高温超伝導薄膜を集積回路が形成されたS
i基板上に形成する場合にも適用可能である。
施例の熱分離構造を作製した後、RTA(Rapid therma
l anneal)法により強誘電体薄膜に相転移させればよ
い。また、低抵抗の高温超伝導薄膜を有するサーミスタ
ーボロメータ型赤外センサに適用する場合には、第1の
実施例の熱分離構造を作製した後、RTA法により相転
移させればよい。
離構造が原因で不安定な動作をするときには、犠牲層又
はスリット部を粘性の高い感光性ポリイミド等で埋めた
後、露光及び現像工程とエッチング工程によりパッド出
しを行うこともできる。
金属酸化物からなる原料膜と半導体基板との間に空間を
形成した後に原料膜を加熱してその物性を変化させるの
で、従来原料膜の加熱の際に生じていた集積回路の損傷
を防止することができる。このため、原料膜に十分に高
温の熱処理を行うことが可能となるので、所望の物性を
備えた金属酸化物膜を得ることができる。
膜方法を示す平面図である。
(b)は図1中のB1−B1線による断面図、(c)は
図1中のC1−C1線による断面図、(d)は図1中の
D1−D1線による断面図、(e)は図1中のE1−E
1線による断面図である。
スターボロメータ型赤外線アレイセンサを示す模式図で
ある。
膜方法を示す平面図である。
(b)は図4中のB2−B2線による断面図、(c)は
図4中のC2−C2線による断面図、(d)は図4中の
D2−D2線による断面図、(e)は図4中のE2−E
2線による断面図である。
であって、(a)は模式図、(b)は断面図である。
従来の膜形成方法を示す断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 集積回路が形成された半導体基板上に前
記集積回路に接続された導電層を形成する工程と、前記
半導体基板上に犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層上
に金属酸化物からなる原料膜及びこの原料膜と前記導電
層とを接続する配線膜を形成する工程と、前記犠牲層を
除去することにより前記原料膜と前記半導体基板との間
に空間を形成する工程と、前記原料膜を前記半導体基板
の表面側から加熱することにより前記金属酸化物の物性
を変化させる工程と、を有することを特徴とする金属酸
化物膜の成膜方法。 - 【請求項2】 前記犠牲層を形成する工程の前工程とし
て、前記半導体基板上に表面側からの熱を反射する反射
膜を形成する工程を有することを特徴とする請求項1に
記載の金属酸化物膜の成膜方法。 - 【請求項3】 前記原料膜及び前記配線膜を形成する工
程は、450℃以下の温度で行われ、前記金属酸化物の
物性を変化させる工程は、600℃以上の温度で行われ
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属酸化物
膜の成膜方法。 - 【請求項4】 前記原料膜は、チタン酸鉛を含有する薄
膜、チタン酸バリウムを含有する薄膜、チタン酸ストロ
ンチウムを含有する薄膜、チタン酸バリウム及びチタン
酸ストロンチウムを含有する薄膜並びにマンガン酸化物
を含有する薄膜からなる群から選択された1種の薄膜で
あり、前記金属酸化物の物性を変化させる工程は、前記
金属酸化物の相をペロブスカイト相に転移させる工程を
有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
に記載の金属酸化物膜の成膜方法。 - 【請求項5】 前記原料膜は、SrBi2Ta2O9薄膜
であり、前記金属酸化物の物性を変化させる工程は、前
記金属酸化物に強誘電性を発現させる工程を有すること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金
属酸化物膜の成膜方法。 - 【請求項6】 前記原料膜は、銅酸化物薄膜であり、前
記金属酸化物の物性を変化させる工程は、前記金属酸化
物に高温超伝導の特性を発現させる工程を有することを
特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金属
酸化物膜の成膜方法。 - 【請求項7】 前記銅酸化物薄膜は、YBa2Cu3O7
薄膜及びDyBa2Cu3O7薄膜からなる群から選択さ
れた1種の薄膜であることを特徴とする請求項6に記載
の金属酸化物膜の成膜方法。 - 【請求項8】 前記空間中に絶縁膜を埋設する工程を有
することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に
記載の金属酸化物膜の成膜方法。
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