JP3343918B2 - 分周器 - Google Patents

分周器

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JP3343918B2
JP3343918B2 JP20617291A JP20617291A JP3343918B2 JP 3343918 B2 JP3343918 B2 JP 3343918B2 JP 20617291 A JP20617291 A JP 20617291A JP 20617291 A JP20617291 A JP 20617291A JP 3343918 B2 JP3343918 B2 JP 3343918B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分周器に関し、特に直流
バイアス電圧値により回路電流が制御される回路構成の
分周器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の分周器は、図9の様に一
定の直流バイアス電圧VB により一定の回路電流ICC
制御され、この回路電流に基づいて入力信号SINを所要
の分周比で分周して出力信号SOUT を出力する分周回路
101として構成されている。(参考文献:FIND9(19
85年1月),技術解説「1.1 GHZ 低電力2モジュラス
プリスケーラMB 501L」)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の分周器で
は、分周回路に流れる回路電流は一定の直流バイアス電
圧により一定値に決定されてしまう。このため、入力周
波数に応じて回路電流を必要最小限に抑え、低消費電力
化を図ることが困難である。又、動作可能な入力周波数
範囲が分周回路の特性により、一定の範囲に限定されて
しまうという問題がある。本発明の目的は、回路電流を
必要最小限に抑えるととも、動作可能な周波数範囲を拡
大することができる分周器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の分周器は、直流
バイアス電圧により回路電流が制御される分周回路と、
分周回路からの出力信号によりトリガされて一定幅パル
スを出力する単安定マルチバイブレータと、この出力パ
ルス数に応じた直流電圧を発生し、かつこの直流電圧を
前記分周回路の直流バイアス電圧として供給するローパ
スフィルタとで構成される。
【0005】
【作用】本発明によれば、分周器における入力周波数に
応じて単安定マルチバイブレータからの出力パルス数が
変化され、かつローパスフィルタから出力される分周回
路の直流バイアス電圧が変化される。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の分周器の一実施例のブロック図であ
る。分周回路1は、周波数fの入力信号SINを入力し、
分周して周波数fOUT の出力信号SOUT を出力してい
る。この時、分周回路1の回路電流ICCは、ローパスフ
ィルタ3より出力される直流バイアス電圧VB により制
御されている。単安定マルチバイブレータ2は出力信号
OUT によりトリガされ、その周波数fOUT と同周波数
の一定幅パルスPOUT をローパスフィルタ3に与えてい
る。
【0007】図2は分周回路1の一例のブロック図であ
る。ここでは、データフリップフロップ回路DFF1〜
DFF3とオア回路OR1で構成され、5分周回路とし
ての分周動作が可能とされている。そして、この回路で
は分周時に流れる回路電流は、バンドギャップリファレ
ンス回路VREFの出力電圧VB ′により制御されるよ
うに構成されている。このバンドギャップリファレンス
回路VREFの電源電圧は直流バイアス電圧VB で与え
られている。
【0008】図3は単安定マルチバイブレータ2の一例
の回路図で、インバータIV1,IV2、抵抗R1,R
2、コンデンサC1,C2により構成されている。ここ
で、 R1・C1=R2・C2 …(1) の関係があり、この時のパルス幅TW は次式で与えられ
る。 TW ≒ 1.4R1C1(= 1.4R2 2 ) …(2)
【0009】図4はローパスフィルタ3の一例の回路図
であり、抵抗R11とコンデンサC11とで構成され
る。遮断周波数fC は次式で与えられる。 fC =1/2πR11・C11 …(3)
【0010】図5は図1に示した分周器におけるタイム
チャートである。今、分周器をf1 〜f2 (f1
2 )の入力周波数範囲で動作させる場合について考え
る。入力周波数がf1 及びf2 の場合の各信号の様子は
同図の様になる。出力信号SOUT の周波数は分周数が一
定(=5)であるからf1 ,f2 にそれぞれ比例してい
る。出力信号SOUT の立下がりで単安定マルチバイブレ
ータ2にトリガが掛かり一定幅TW のパルスPOUT を発
生する。この時、TW は最高入力周波数f1時の出力信
号周期T1 よりも十分に小さい値となる様(2)式の各
定数を選ぶ必要がある。
【0011】そして、前記パルスPOUT が十分に平滑化
出来る様ローパスフィルタ3の回路定数を選べば、直流
バイアス電圧VB1,VB2(VB1>VB2)が得られる。
今、バンドギャップリファレンス回路VREFの特性と
してバイアス電圧VB と分周回路1の回路電流ICCとの
関係が図6の様になるものを考えると、VB1,VB2に対
してICC1 ,ICC2 (ICC1 >ICC2 )が得られる。し
たがって、f1 〜f2 の入力周波数範囲に対してICC
図7の実線の様に変化する。ここで、分周回路1の特性
としてはf1 〜f2 の全領域で動作させる為に、回路電
流ICCと最高動作周波数fmax との関係が同図の一点鎖
線で示す様に実線より下側に来るものが要求される。し
たがって、従来の分周器は同じf1 〜f2 の入力周波数
範囲で動作させる場合でも常に最高値f1 で動作させる
のに必要な回路電流ICC1 を流していたが、本発明は入
力周波数がf1 より低い場合には、それに応じて分周回
路の回路電流が自動的に低くなり消費電力を抑えること
が可能となる。
【0012】前記実施例と同様な回路において、一般に
分周回路1は一定の回路電流ICCを流すと、動作可能な
入力周波数範囲が一定の範囲に限定される。今、図8の
様にICC1 だけ流した時の動作周波数範囲がAの範囲
(f1 〜f3 )であったとすると、従来の分周器では、
CCは一定値であるから動作周波数範囲はAとなる。一
方、本発明の分周器では入力周波数fINに応じて、図8
実線の様に回路電流ICCが変化するが、これに伴い動作
周波数範囲も変化する。今、入力周波数fINがf3 まで
下がったのに伴い、回路電流ICCがICC3 まで下がると
動作周波数範囲は例えばB(f4 〜f5 、但しf5 <f
3 )の様になると予想される。更に、fINが下がり、I
CCがICC4 に下がると動作周波数範囲はC(f6
2 、但しf6 <f5 )の様になると予想され、結局動
作周波数範囲はf1 〜f2 の範囲となる。f2 <f3
あるから、従来の分周器に比べ動作周波数範囲が広がる
ことになる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、分周出力
信号によりドリガされた一定幅パルスを発生し、それを
平滑化した電圧により分周回路の電流を制御し、入力周
波数に応じて回路電流を変えることにより、同回路電流
をその時の入力周波数で動作可能な必要最小限の値に抑
えることが出来、また動作可能な入力周波数範囲を従来
に比べ広げられるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分周器の一実施例のブロック図であ
る。
【図2】分周回路の一例の回路図である。
【図3】単安定マルチバイブレータの一例の回路図であ
る。
【図4】ローパスフィルタの一例の回路図である。
【図5】本発明の分周器のタイムチャートである。
【図6】図1の分周回路における回路電流対バイアス電
圧の関係を示す図である。
【図7】図1の分周回路の回路電流対入力信号周波数又
は最高動作周波数の関係を示す図である。
【図8】本発明の他の例における回路電流対入力信号周
波数又は最高動作周波数の関係を示す図である。
【図9】従来の分周器の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1 分周回路 2 単安定マルチバイブレータ 3 ローパスフィルタ DFF1〜DFF3 データフリップフロップ VREF バンドギャップリファレンス回路 BIAS 入力バイアス回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流バイアス電圧により回路電流が制御
    され、入力信号を所定の分周数で分周した出力信号を出
    力する分周回路と、この出力信号によりトリガされて一
    定幅パルスを発生して出力する単安定マルチバイブレー
    タと、この出力パルス数に応じた直流電圧を発生し、こ
    の直流電圧を前記分周回路の直流バイアス電圧として供
    給するローパスフィルタとを備えることを特徴とする分
    周器。
JP20617291A 1991-07-24 1991-07-24 分周器 Expired - Fee Related JP3343918B2 (ja)

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