JP4244397B2 - Pll回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、PLL(phase locked loop) 回路に関し、特に参照クロックにロックできる周波数帯を広くしたり、複数の異なった周波数帯にロックできるPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
PLL回路は、その基本形を示す図8から明かなように、周波数位相比較器101、ループフィルタ102および電圧制御発振器(VCO)103などからなる帰還閉回路であり、入力信号(参照クロック)の周波数および位相と、電圧制御発振器103の発振クロックの周波数および位相とを周波数位相比較器101で比較し、その比較結果をループフィルタ102を介して電圧制御発振器103に与えることにより、電圧制御発振器103の発振クロックの周波数および位相を制御する構成となっている。
【0003】
このPLL回路のロックできる周波数は、電圧制御発振器の発振できる周波数帯域内である。これに対して、PLL回路を使用するシステムにおいては、そのシステムの型式などによってシステムクロックの周波数帯が大きく異なる場合がある。このような観点から、システムの複数の型式などに単一のPLL回路で対応できるようにするために、ロックできる周波数帯を広くしたり、複数の異なる周波数帯にロックできるようなPLL回路が要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、1つの電圧制御発振器の周波数帯域ではカバーできない複数の周波数を持つ参照クロックにロックできるPLL回路を作るには、異なった発振周波数帯域を持つ複数の電圧制御発振器を搭載し、これら電圧制御発振器を参照クロックの周波数に対応して適宜切り換えたり、電圧制御発振器の発振クロックを分周する分周器の分周比を可変とし、その分周比を参照クロックの周波数に対応して適宜切り換えたりする構成が一般的に採られる。
【0005】
しかしながら、この種の従来回路では、参照クロックの周波数に対応して複数の電圧制御発振器を適宜切り換えたり、電圧制御発振器の発振クロックを分周する分周器の分周比を適宜切り換えたりするのに、その都度外部から切り換え信号を与えて切り換えなければならなかった。
【0006】
そこで、本発明は、複数の電圧制御発振器の切り換えや、発振クロックの分周比の切り換えを、参照クロックの周波数に対応して自律的に行い得るPLL回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるPLL回路は、
異なった発振周波数帯を持つ複数個の電圧制御発振器と、
これら複数個の電圧制御発振器のうちの1つを選択するセレクタと、
このセレクタによって選択された発振器の発振クロックを分周する分周器と、
外部から与えられる参照クロックに対して分周器で分周された分周クロックの位相を比較し、位相を進めるためのパルス状の第1の信号と位相を遅くするためのパルス状の第2の信号とを出力する位相比較手段と、
前記パルス状の第1の信号によってパルス幅変調された電流を出力する第1のチャージポンプ回路と、前記パルス状の第2の信号によってパルス幅変調された電流を出力する第2のチャージポンプ回路と、
これら第1,第2のチャージポンプ回路の各出力電流を平滑化して第1,第2の直流電圧を発生するループフィルタと、
このループフィルタから出力される前記第1,第2の直流電圧の差を検出して当該電圧差に応じて前記電圧制御発振器の発振クロックの位相を進めたり、遅らせたりする2つの制御電圧を出力するセンスアンプと、
このセンスアンプから出力される前記2つの制御電圧を監視し、当該2つの制御電圧の電圧差が上昇して前記複数個の電圧制御発振器の発振周波数の上限に対応する電位差よりも低い第1電位差になったときに出力が反転し、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差よりも下降して前記複数個の電圧制御発振器の発振周波数の下限に対応する電位差よりも高い第2電位差になったときに出力が再度反転する検出回路と、
前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差になったときの前記検出回路の検出結果をカウントし、そのカウント結果を前記セレクタにその選択情報として与えるカウンタ回路とを備え、
前記センスアンプは、前記検出回路の検出結果を受けて、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第2電位差になったときに前記ループフィルタの両端電圧を保持して前記2つの制御電圧として出力し、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差になったときに前記ループフィルタの両端電圧の差が0Vになるように制御する。
そして、複数個の電圧制御発振器の発振クロックの前記セレクタによる切り換えを、前記参照クロックの周波数に対応して自律的に行う構成となっている。
【0008】
本発明による他のPLL回路は、
分周比が可変な可変分周器をフィードバックループ内に有する位相制御ループ系と、
前記可変分周器の分周比を適宜選択することによって周波数帯域の切り換えを行うバンド切り換え回路系と
から構成されている。
位相制御ループ系は、
単一の電圧制御発振器と、
この電圧制御発振器の発振クロックを分周するとともに、その分周比が可変な可変分周器と、
外部から与えられる参照クロックに対して可変分周器で分周された分周クロックの位相を比較し、位相を進めるためのパルス状の第1の信号と位相を遅くするためのパルス状の第2の信号とを出力する位相比較手段と、
前記パルス状の第1の信号によってパルス幅変調された電流を出力する第1のチャージポンプ回路と、
前記パルス状の第2の信号によってパルス幅変調された電流を出力する第2のチャージポンプ回路と、
これら第1,第2のチャージポンプ回路の各出力電流を平滑化して第1,第2の直流電圧を発生するループフィルタと、このループフィルタから出力される前記第1,第2の直流電圧の差を検出して当該電圧差に応じて前記電圧制御発振器の発振クロックの位相を進めたり、遅らせたりする2つの制御電圧を出力するセンスアンプと
を有している。
また、バンド切り換え回路系は、
センスアンプから出力される前記2つの制御電圧を監視し、当該2つの制御電圧の電圧差が上昇して前記電圧制御発振器の発振周波数の上限に対応する電位差よりも低い第1電位差になったときに出力が反転し、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差よりも下降して前記電圧制御発振器の発振周波数の下限に対応する電位差よりも高い第2電位差になったときに出力が再度反転する検出回路と、
前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差になったときの検出回路の検出結果をカウントし、そのカウント結果を可変分周器にその分周比の選択情報として与えるカウンタ回路と
を有している。
センスアンプは、前記検出回路の検出結果を受けて、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第2電位差になったときに前記ループフィルタの両端電圧を保持して前記2つの制御電圧として出力し、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差になったときに前記ループフィルタの両端電圧の差が0Vになるように制御する。
そして、可変分周器の分周比のカウンタ回路による切り換えを、前記参照クロックの周波数に対応して自律的に行う構成となっている。
【0009】
本発明に係るPLL回路、即ち異なった発振周波数帯域を持つ複数の発振器を搭載し、これら発振器を参照クロックの周波数に対応して適宜切り換えたり、あるいは発振器の発振クロックを分周する分周器の分周比を可変とし、その分周比を参照クロックの周波数に対応して適宜切り換えたりする構成のPLL回路において、参照クロックに対する分周クロックの位相ずれが大きくなると、それに連れて電圧付与手段から出力される電圧信号のレベルが大きくなる。そして、電圧信号レベルが所定レベル以上になると、発振器はそれ以上発振できなくなる。そこで、その限界を検出手段によって検出し、その検出結果を複数個の発振器のうちの1つを選択する情報、あるいは可変分周器の分周比を選択する情報として用いる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の第1実施形態を示すブロック図である。図1から明らかなように、本実施形態に係るPLL回路10は、複数の電圧制御発振器(VCO)を含み、通常の位相ロック制御を行う位相制御ループ系20と、複数の電圧制御発振器のうちの1つを適宜選択することによってバンド(周波数帯域)の切り換えを行うバンド切り換え回路系30とから構成されている。
【0012】
位相制御ループ系20は、周波数位相比較器21、ゲート回路22、チャージポンプ(CP)回路23U,23D、ループフィルタ24、センスアンプ25、例えば2個の電圧制御発振器26-1,26-2、セレクタ27および分周器28を有する構成となっている。この位相制御ループ系20には、外部から参照クロックRCKが入力される。この参照クロックRCKとしては、使用目的によって異なった周波数のクロックが入力され、その周波数帯は1つの電圧制御発振器26-1/26-2の帯域よりも広いものとする。
【0013】
位相制御ループ系20において、周波数位相比較器21は、外部から与えられる参照クロックRCKを一方の入力、分周器28の分周クロックVCKを他方の入力とし、参照クロックRCKに対して分周クロックVCKの周波数および位相を比較し、その比較結果としてUP/DOWN信号を出力する。ここで、UP信号は周波数を高くしたり、位相を進めるためのパルス状の信号であり、DOWN信号は周波数を低くしたり、位相を遅くするためのパルス状の信号である。
【0014】
ゲート回路22は、2つの2入力ANDゲート22U,22Dから構成されている。ANDゲート22U,22Dは、周波数位相比較器21から出力されるUP信号,DOWN信号をそれぞれ一方の入力とし、後述するバンド切り換え回路系30から出力されるゲート制御信号GCSを各他方の入力とする。このANDゲート22U,22Dにおいて、ゲート制御信号GCSが与えられる各他方の入力は、負論理入力となっている。
【0015】
チャージポンプ回路23Uは、周波数位相比較器21からANDゲート22Uを通して供給されるUP信号によってパルス幅変調された電流を出力する。チャージポンプ回路23Dも同様に、周波数位相比較器21からANDゲート22Dを通して供給されるDOWN信号によってパルス幅変調された電流を出力する。ループフィルタ24は、抵抗R11,R12およびコンデンサC11からなり、チャージポンプ回路23U,23Dの出力電流を平滑化してその両端に直流電圧を発生する。
【0016】
センスアンプ25は、ループフィルタ24の両端電圧POS,NEGをセンスし、これを電圧制御発振器26-1,26-2に対してその発振クロックの位相を進めたり、遅らせたりするための制御電圧FAST,SLOWとして与える電圧付与手段としての機能を持つ。このセンスアンプ25の具体的な回路構成の一例を図2に示す。
【0017】
センスアンプ25は、図2から明らかなように、ループフィルタ24の両端電圧POS,NEGが与えられる入力端子251,252と、ハンド切り換え回路系30から放電制御信号DISが与えられる制御入力端子253と、制御電圧FAST,SLOWを出力する出力端子254,255とを有している。
【0018】
その回路構成としては、ベースが入力端子252および出力端子255に、コレクタが入力端子251にそれぞれ接続されたトランジスタQ11と、ベースが入力端子251および出力端子254に、コレクタが出力端子255にそれぞれ接続されたトランジスタQ12と、トランジスタQ11,Q12の各コレクタと電源Vcc間に接続された抵抗R13,R14と、トランジスタQ11,Q12の各エミッタに一端が接続された抵抗R15,R16と、これら抵抗R15,R16の各他端とグランドの間に接続された定電流源256とを有し、定電流源256の負論理の制御用端子が制御入力端子253に接続されている。
【0019】
上記構成のセンスアンプ25において、制御入力端子253に与えられる放電制御信号DISが“L”レベルのときには、定電流源256が動作状態となり、この定電流源256に定電流I0が流れる。これにより、入力端子251,252に与えられるループフィルタ24の両端電圧POS,NEGを保持し、これを制御電圧FAST,SLOWとして出力端子254,255から電圧制御発振器26-1/26-2に供給する。
【0020】
一方、制御入力端子253に与えられる放電制御信号DISが“H”レベルになると、定電流源256が非動作状態となり、この定電流源256に流れる電流I0が0となる。このとき、入力端子251,252が抵抗R13,R14によって電源電圧Vccにプルアップされる。これにより、センスアンプ25は電圧保持能力を失う。
【0021】
これに伴って、入力端子251,252間の電位差(両端電圧POS,NEGの差)ΔV、即ちコンデンサC11に充電されている電荷は、ループフィルタ24の抵抗R11,R12およびコンデンサC11の時定数で決まる時間をかけて放電され、その電位差ΔVが0Vとなる。このときの電位差ΔVの波形を図3の波形図に示す。
【0022】
センスアンプ25の出力電圧FAST,SLOWは、電圧制御発振器26-1,26-2にその制御電圧として与えられるとともに、バンド切り換え回路系30にも与えられる。電圧制御発振器26-1,26-2は各々異なった発振周波数帯域を持っており、各周波数帯において参照クロックRCKの周波数(使用目的によって異なる)のN倍(Nは自然数)の周波数で発振する。電圧制御発振器26-1,26-2の各発振クロックは、セレクタ27に与えられる。
【0023】
セレクタ27は、バンド切り換え回路系30から与えられる後述するバンド切り換え信号SELに基づいて2つの発振クロックのうちの1つを選択し、これを参照クロックRCKに位相ロックしたクロックCLKとして出力するとともに、分周器28に供給する。分周器28は、1つの電圧制御発振器26-1/26-2からセレクタ27を介して供給される発振クロックを1/N分周して参照クロックRCKと同じ周波数のクロックVCKを生成し、この分周クロックVCKを周波数位相比較器21にその他方の入力として供給する。
【0024】
一方、バンド切り換え回路系30は、電位差検出回路31およびカウンタ回路32を有する構成となっている。このバンド切り換え回路系30には位相制御ループ系20から制御電圧FAST,SLOWが与えられる一方、バンド切り換え回路系30からは位相制御ループ系20に対してゲート制御のためのゲート制御信号GCS、ループフィルタ24のコンデンサC11の放電を制御するための放電制御信号DISおよびバンド切り換えのためのバンド切り換え信号SELが与えられる。
【0025】
バンド切り換え回路系30において、電位差検出回路31は、ヒステリシス機能を持っており、図5の波形図に示すように、センスアンプ25の出力端子254,255間の電位差(制御電圧FAST,SLOWの差)ΔVが0Vから上昇し、電圧制御発振器26-1,26-2の発振周波数の上限または下限に近いレベルになったときにその出力信号Yを“H”レベルとし、そこから下降して0Vに近いレベルになったときにその出力信号Yを“L”レベルとする。
【0026】
ここでは、一例として、電圧制御発振器26-1,26-2の発振周波数の上限および下限を、電位差ΔV=310mVとしたとき、電位差検出回路31は、ΔV=300mVで出力信号Yが“H”レベルになり、ΔV=100mVで出力信号Yが“L”レベルになるように設定するものとする。この電位差検出回路31の具体的な回路構成の一例を図4に示す。
【0027】
図4において、制御電圧FAST,SLOWは、トランジスタQ21,Q22の各ベース入力となる。トランジスタQ21,Q22の各コレクタと電源Vccの間には、抵抗R21,R22が接続されている。トランジスタQ21,Q22の各エミッタ間には抵抗R23が接続され、各エミッタとグランドの間には定電流源311,312が接続されている。トランジスタQ21,Q22の各コレクタには、トランジスタQ23,Q24の各ベースが接続されている。
【0028】
トランジスタQ23,Q24は各コレクタが電源Vccに接続され、各エミッタが共通に接続されている。このエミッタ共通接続点とグランドの間には、定電流源313が接続されている。トランジスタQ23,Q24のエミッタ共通接続点には、トランジスタQ25のベースが接続されている。トランジスタQ25のエミッタには、トランジスタQ26のエミッタが共通に接続されている。このエミッタ共通接続点とグランドの間には、定電流源314が接続されている。トランジスタQ25,Q26の各コレクタと電源Vccの間には、抵抗R24,R25が接続されている。
【0029】
また、トランジスタQ25のコレクタには、トランジスタQ27のベースが接続されている。このトランジスタQ27のコレクタは電源Vccに、そのエミッタはトランジスタQ26のベースにそれぞれ接続されている。そして、トランジスタQ26のコレクタ出力が、電位差検出回路31の出力信号Yとして導出される。この出力信号Yは、次段のカウンタ回路32に供給されるとともに、ゲート回路22にそのゲート制御信号GCSとして供給され、さらにセンスアンプ25にその放電制御信号DISとして供給される。
【0030】
バンド切り換え回路系30におけるカウンタ回路32は、例えば2バンドの切り換えに対応して1個のD型フリップフロップ(以下、D‐FFと記す)によって構成されており、電位差検出回路31の出力信号Yをクロック入力とし、その逆相出力QxがそのD(データ)になるとともに、バンド切り換え信号SELとしてセレクタ27に供給されるようになっている。
【0031】
次に、上記構成の第1実施形態に係るPLL回路10の回路動作について、図6のタイミングチャートを用いて説明する。本例の動作説明においては、一例として、参照クロックRCKが電圧制御発振器(VCO2)26-2の発振周波数帯でロックできる周波数とし、現在カウンタ回路32を構成するD‐FFの逆相出力Qxが“L”レベルにあることにより、セレクタ27が電圧制御発振器(VCO1)26-1の発振クロックを選択している状態とする。
【0032】
この状態においては、電圧制御発振器(VCO1)26-1は参照クロックRCKにロックできないため、発振できる上限あるいは下限の周波数に落ち着く。したがって、周波数位相比較器21からは、UP信号あるいはDOWN信号のいずれかが頻繁に出力される。すると、センスアンプ25の出力端子254,255間の電位差(制御電圧FAST,SLOWの差)ΔVがどんどん広がり、ΔV=300mVとなったところで、電位差検出回路31の出力信号Yが“H”レベルとなる。
【0033】
電位差検出回路31の出力信号Yが“H”レベルになると、カウンタ回路32を構成するD‐FFの逆相出力Qxが反転して“H”レベルとなるため、これをバンド切り換え信号SELとするセレクタ27は、電圧制御発振器(VCO2)26-2の発振クロックを選択する。このとき同時に、“H”レベルの出力信号Yがゲート回路22に対してゲート制御信号GCSとして与えられるとともに、センスアンプ25に対して放電制御信号DISとして与えられる。
【0034】
すると、ANDゲート22U,22Dはチャージポンプ回路23U,23DへのUP/DOWN信号の供給を停止し、センスアンプ25はその放電機能によってループフィルタ24のコンデンサC11の充電電荷の放電を開始する。すなわち、図2に示すセンスアンプ25において、定電流源256を非動作状態とし、I0=0とすることにより、コンデンサC11の充電電荷の放電が行われる。この放電動作により、センスアンプ25の出力端子254,255間の電位差ΔVがどんどん小さくなり、ΔV=100mVとなったところで、電位差検出回路31の出力信号Yが“L”レベルとなる。
【0035】
電位差検出回路31の出力信号Yが“L”レベルになると、ANDゲート22U,22Dはチャージポンプ回路23U,23DへのUP/DOWN信号の供給を開始すると同時に、センスアンプ25はその放電動作を停止する。すなわち、図2に示すセンスアンプ25において、定電流源256を動作状態とし、定電流I0を流す。これにより、ループフィルタ24のコンデンサC11の充電が可能となる。そして、電圧制御発振器(VCO2)26-2の発振クロックの分周クロックVCKと参照クロックRCKの位相が比較され、その比較結果に基づいて当該発振クロックの位相制御が行われることによってロック状態へと導かれる。
【0036】
上述したように、異なった発振周波数帯域を持つ複数(本例では、2個)の電圧制御発振器26-1,26-2を搭載し、これら電圧制御発振器26-1,26-2を参照クロックRCKの周波数に対応して適宜切り換える構成のPLL回路10において、センスアンプ25の出力電圧を監視し、この出力電圧が所定レベルとなったときにセレクタ27を切り換えるようにしたことにより、電圧制御発振器26-1,26-2の発振クロックの切り換えを、参照クロックRCKの周波数に対応して自律的に行うことができる。
【0037】
図7は、本発明の第2実施形態を示すブロック図である。図7から明らかなように、本実施形態に係るPLL回路40は、分周比が可変な可変分周器をフィードバックループ内に有する位相制御ループ系50と、該可変分周器の分周比を適宜選択することによってバンド(周波数帯域)の切り換えを行うバンド切り換え回路系60とから構成されている。
【0038】
位相制御ループ系50は、周波数位相比較器51、ゲート回路52、チャージポンプ回路53U,53D、ループフィルタ54、センスアンプ55、電圧制御発振器56および可変分周器57を有する構成となっている。この位相制御ループ系50には、外部から参照クロックRCKが入力される。この参照クロックRCKとしては、使用目的によって異なった周波数のクロックが入力され、その周波数帯は電圧制御発振器56の帯域よりも広いものとする。
【0039】
位相制御ループ系50において、周波数位相比較器51は、外部から与えられる参照クロックRCKを一方の入力、可変分周器57の分周クロックVCKを他方の入力とし、参照クロックRCKに対して分周クロックVCKの周波数および位相を比較し、その比較結果としてUP/DOWN信号を出力する。ここで、UP信号は周波数を高くしたり、位相を進めるためのパルス状の信号であり、DOWN信号は周波数を低くしたり、位相を遅くするためのパルス状の信号である。
【0040】
ゲート回路52は、2つの2入力ANDゲート52U,52Dから構成されている。ANDゲート52U,52Dは、周波数位相比較器51から出力されるUP信号,DOWN信号をそれぞれ一方の入力とし、後述するバンド切り換え回路系60から出力されるゲート制御信号GCSを各他方の入力とする。このANDゲート52U,52Dにおいて、ゲート制御信号GCSが与えられる各他方の入力は、負論理入力となっている。
【0041】
チャージポンプ回路53Uは、周波数位相比較器51からANDゲート52Uを通して供給されるUP信号によってパルス幅変調された電流を出力する。チャージポンプ回路52Dも同様に、周波数位相比較器51からANDゲート52Dを通して供給されるDOWN信号によってパルス幅変調された電流を出力する。ループフィルタ54は、抵抗R31,R32およびコンデンサC31からなり、チャージポンプ回路53U,53Dの出力電流を平滑化してその両端に直流電圧を発生する。
【0042】
センスアンプ55は、ループフィルタ54の両端電圧POS,NEGをセンスし、これを電圧制御発振器56に対してその発振クロックの位相を進めたり、遅らせたりするための制御電圧FAST,SLOWとして与える電圧付与手段として機能する。このセンスアンプ25としては、第1実施形態の場合と同様に、図2に示す回路構成のものが用いられる。
【0043】
電圧制御発振器56は、その周波数帯において参照クロックRCKの周波数(使用目的によって異なる)のN倍(Nは自然数)の周波数で発振し、その発振クロックを参照クロックRCKに位相ロックしたクロックCLKとして出力するとともに、可変分周器57に供給する。
【0044】
可変分周器57は、その分周比(N値)が可変であり、電圧制御発振器56から供給される発振クロックCLKを1/N分周して参照クロックRCKと同じ周波数のクロックVCKを生成し、この分周クロックVCKを周波数位相比較器51にその他方の入力として供給する。ここでは、参照クロックRCKの周波数帯が使用目的によって2段階に異なるものとすると、可変分周器57の分周比も2段階に切り換え可能な構成となっている。この分周比の切り換えは、バンド切り換え回路系60から与えられる分周比切り換え信号SELによって行われる。
【0045】
一方、バンド切り換え回路系60は、電位差検出回路61およびカウンタ回路62を有する構成となっている。このバンド切り換え回路系60には位相制御ループ系50から制御電圧FAST,SLOWが与えられる一方、バンド切り換え回路系60からは位相制御ループ系50に対してゲート制御のためのゲート制御信号GCS、ループフィルタ54のコンデンサC31の放電を制御するための放電制御信号DISおよび可変分周器57の分周比切り換えのための切り換え信号SELが与えられる。
【0046】
バンド切り換え回路系60において、電位差検出回路61は、ヒステリシス機能を持っており、センスアンプ55の出力端子間の電位差(制御電圧FAST,SLOWの差)ΔVが0Vから上昇し、電圧制御発振器56の発振周波数の上限または下限に近いレベルになったときにその出力信号Yを“H”レベルとし、そこから下降して0Vに近いレベルになったときにその出力信号Yを“L”レベルとする。
【0047】
この電位差検出回路61としては、第1実施形態の場合と同様に、図4に示す回路構成のものが用いられる。また、カウンタ回路62についても、第1の実施形態の場合と同様に、例えば2バンドの切り換えに対応して1個のD‐FFによって構成されており、電位差検出回路61の出力信号Yをクロック入力とし、その逆相出力QxがそのD入力になるとともに、分周比切り換え信号SELとして可変分周器57に供給されるようになっている。この構成により、バンド切り換え回路系60の回路動作は、第1実施形態の場合と全く同様である。
【0048】
上述したように、電圧制御発振器56の発振クロックCLKを分周する可変分周器57の分周比を、参照クロックRCKの周波数に対応して適宜切り換える構成のPLL回路40において、センスアンプ55の出力電圧を監視し、この出力電圧が所定レベルとなったときに可変分周器57の分周比を切り換えるようにしたことにより、可変分周器57の分周比の切り換えを、参照クロックRCKの周波数に対応して自律的に行うことができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、異なった発振周波数帯域を持つ複数の発振器を搭載し、これら発振器を参照クロックの周波数に対応して適宜切り換えたり、あるいは発振器の発振クロックを分周する分周器の分周比を可変とし、その分周比を参照クロックの周波数に対応して適宜切り換えたりする構成のPLL回路において、複数の発振器の切り換え、あるいは発振クロックの分周比の切り換えを、参照クロックの周波数に対応して自律的に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック図である。
【図2】センスアンプおよびその周辺回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。
【図3】センスアンプの動作説明のための波形図である。
【図4】電位差検出回路の具体的な回路構成の一例を示す回路図である。
【図5】電位差検出回路の動作説明のための波形図である。
【図6】第1実施形態に係る動作説明のためのタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態を示すブロック図である。
【図8】PLL回路の基本系を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,40…PLL回路、20,50…位相制御ループ系、21,51…周波数位相比較器、22,52…ゲート回路、23U,23D,53U,53D…チャージポンプ(CP)回路、24,54…ループフィルタ、25,55…センスアンプ、26-1,26-2,56…電圧制御発振器(VCO)、27…セレクタ、28…分周器、30,60…バンド切り換え回路系、31,61…電位差検出回路、32,62…カウンタ回路、57…可変分周器
Claims (4)
- 異なった発振周波数帯を持つ複数個の電圧制御発振器と、
前記複数個の電圧制御発振器のうちの1つを選択するセレクタと、
前記セレクタによって選択された発振器の発振クロックを分周する分周器と、
外部から与えられる参照クロックに対して前記分周器で分周された分周クロックの位相を比較し、位相を進めるためのパルス状の第1の信号と位相を遅くするためのパルス状の第2の信号とを出力する位相比較手段と、
前記パルス状の第1の信号によってパルス幅変調された電流を出力する第1のチャージポンプ回路と、
前記パルス状の第2の信号によってパルス幅変調された電流を出力する第2のチャージポンプ回路と、
前記第1,第2のチャージポンプ回路の各出力電流を平滑化して第1,第2の直流電圧を発生するループフィルタと、
前記ループフィルタから出力される前記第1,第2の直流電圧の差を検出して当該電圧差に応じて前記電圧制御発振器の発振クロックの位相を進めたり、遅らせたりする2つの制御電圧を出力するセンスアンプと、
前記センスアンプから出力される前記2つの制御電圧を監視し、当該2つの制御電圧の電圧差が上昇して前記複数個の電圧制御発振器の発振周波数の上限に対応する電位差よりも低い第1電位差になったときに出力が反転し、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差よりも下降して前記複数個の電圧制御発振器の発振周波数の下限に対応する電位差よりも高い第2電位差になったときに出力が再度反転する検出回路と、
前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差になったときの前記検出回路の検出結果をカウントし、そのカウント結果を前記セレクタにその選択情報として与えるカウンタ回路とを備え、
前記センスアンプは、前記検出回路の検出結果を受けて、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第2電位差になったときに前記ループフィルタの両端電圧を保持して前記2つの制御電圧として出力し、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差になったときに前記ループフィルタの両端電圧の差が0Vになるように制御し、
前記複数個の電圧制御発振器の発振クロックの前記セレクタによる切り換えを、前記参照クロックの周波数に対応して自律的に行う
PLL回路。 - 前記参照クロックは、そのクロック周波数が使用目的によって異なり、その周波数帯が前記複数個の電圧制御発振器の各々の発振周波数帯域よりも広い
請求項1記載のPLL回路。 - 分周比が可変な可変分周器をフィードバックループ内に有する位相制御ループ系と、
前記可変分周器の分周比を適宜選択することによって周波数帯域の切り換えを行うバンド切り換え回路系とから構成され、
前記位相制御ループ系は、
単一の電圧制御発振器と、
前記電圧制御発振器の発振クロックを分周するとともに、その分周比が可変な可変分周器と、
外部から与えられる参照クロックに対して前記可変分周器で分周された分周クロックの位相を比較し、位相を進めるためのパルス状の第1の信号と位相を遅くするためのパルス状の第2の信号とを出力する位相比較手段と、
前記パルス状の第1の信号によってパルス幅変調された電流を出力する第1のチャージポンプ回路と、
前記パルス状の第2の信号によってパルス幅変調された電流を出力する第2のチャージポンプ回路と、
前記第1,第2のチャージポンプ回路の各出力電流を平滑化して第1,第2の直流電圧を発生するループフィルタと、
前記ループフィルタから出力される前記第1,第2の直流電圧の差を検出して当該電圧差に応じて前記電圧制御発振器の発振クロックの位相を進めたり、遅らせたりする2つの制御電圧を出力するセンスアンプとを有し、
前記バンド切り換え回路系は、
前記センスアンプから出力される前記2つの制御電圧を監視し、当該2つの制御電圧の電圧差が上昇して前記電圧制御発振器の発振周波数の上限に対応する電位差よりも低い第1電位差になったときに出力が反転し、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差よりも下降して前記電圧制御発振器の発振周波数の下限に対応する電位差よりも高い第2電位差になったときに出力が再度反転する検出回路と、
前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差になったときの前記検出回路の検出結果をカウントし、そのカウント結果を前記可変分周器にその分周比の選択情報として与えるカウンタ回路とを有し、
前記センスアンプは、前記検出回路の検出結果を受けて、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第2電位差になったときに前記ループフィルタの両端電圧を保持して前記2つの制御電圧として出力し、前記2つの制御電圧の電圧差が前記第1電位差になったときに前記ループフィルタの両端電圧の差が0Vになるように制御し、
前記可変分周器の分周比の前記カウンタ回路による切り換えを、前記参照クロックの周波数に対応して自律的に行う
PLL回路。 - 前記参照クロックは、そのクロック周波数が使用目的によって異なり、その周波数帯が前記電圧制御発振器の発振周波数帯域よりも広い
請求項3記載のPLL回路。
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