JP3758186B2 - Pll回路 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルオシロスコープなどに組み込んで使用されるアナログ・デジタル変換器などに与えるクロックを発生するPLL(Phase Locked Loop)回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種のPLL回路はよく知られている。図3はデジタル位相比較器を使用した従来のPLL回路の一例を示す構成図である。基準発振回路(図示せず)からの発振信号(基準信号という)finがデジタル位相比較器(以下単に位相比較器という)10の一方の入力端に供給される。
【0003】
また、電圧制御発振器(以下VCOという)40の発振出力foutが分周器50で1/Nの周波数に分周され、その分周信号fdivが位相比較器10の他方の入力端に入力される。
【0004】
この場合、位相比較器10は、図示のように2個のD型フリップフロップDFF1,2とアンドゲートGより構成され、基準信号finと分周信号fdivの位相差に対応して図4に示すようなUP,DOWN信号を出力する。すなわち、同図左側に示すように信号finに対して信号fdivが遅れている場合(これを位相遅れと呼ぶ)には、UP信号の方がDOWN信号のパルス幅(時間幅)よりも広くなる。
【0005】
逆に、信号finに対して信号fdivが進んでいる場合(これを位相進みと呼ぶ)には、同図中央に示すようにUP信号よりもDOWN信号のパルス幅の方が広くなる。
同図右側に示すように信号finと信号fdivとに位相差がない場合は、UP信号とDOWN信号とのパルス幅は等しくなる。
【0006】
なお、RESET信号は、アンドゲートGの出力端から2つのDFFのRESET端子に入力される信号であり、UP,DOWN信号が共にHIGHレベルになったときに立ち上がり、少なくともUP,DOWN信号のいずれかがLOWレベルになると立ち下がる信号である。
【0007】
このような信号UP,DOWNによりチャージポンプ回路20のスイッチS1,S2が開閉される。チャージポンプ回路20では、信号UPとDOWNの時間幅に対応した充電用電流Ichargeと放電用電流Ipumpの定電流が流れる。なお、UP,DOWN信号が共にLOWレベルのときはスイッチS1,S2は共に開いた状態になり、充電用電流も放電用電流も流れない。
【0008】
チャージポンプ回路20の出力端はループフィルタ30に接続されている。ループフィルタ30は直列接続の抵抗R1とコンデンサC1から構成され、チャージポンプ回路20の出力を積分する。VCO40はこの積分電圧により制御され、VCO40から出力される周波数信号は分周器50に入力され、1/Nに分周され位相比較器10に入力される。
【0009】
このようなループにより、基準信号finと位相の合った周波数N倍のクロックfoutがVCO40から出力され、アナログ・デジタル変換器(ADC)のクロックとして使用される。
なお、チャージポンプ回路20の出力電流と位相差は、周知のごとく図5のような関係にある。
【0010】
さて、デジタルオシロスコープでは、通常動作時には1入力に対して1つのADCでAD変換を行い、高サンプリングレートとするときは1入力に対して複数のADCを時分割駆動するインターリーブ動作を実行することがある。
【0011】
インターリーブ動作時の各AD変換用クロックは、図6に示すように通常動作時の基準信号に対して大きさの異なる位相オフセット(toffset1、toffset2、toffset3)を与えてクロックを位相シフトさせ(クロックの立上がりをずらせ)、位相差のあるクロックCLKA,CLKB,CLKC,CLKDをAD変換器に与えてAD変換開始時をずらすようにしている。
【0012】
図7はインターリーブ動作を行う場合の構成図であり、位相オフセットはPLL回路のチャージポンプ回路20の出力電流に、外部から電流Ioffsetを加算することにより発生させることが可能である。なお、電流Ioffsetは、例えば図8に示すように電流出力型のデジタル・アナログ変換器(DAC)60を用いて容易に発生させることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、正確な位相差を得るためには、PLL回路のチャージポンプ回路20の出力電流と位相オフセット用加算電流とは、温度ドリフトなどの特性が揃っている必要がある。外部からオフセット電流を印加する場合は、調整や補正のための回路が必要となり、回路規模が大きくなるという課題があった。
【0014】
また、デジタルオシロスコープの重要な仕様である高サンプリングレートを実現するためには、広帯域のPLL回路が必要である。図3に示すPLL回路において、チャージポンプ回路20以外のロジック回路はエミッタ結合ロジック(Emitter Coupled Logic)回路などで高速化が可能であるが、出力電流正負対称性などの良好なアナログ特性が必要なチャージポンプ回路は回路構成による高速化が困難である。
また、対称性の良好な高速素子を得るためには製造コストの高い高速コンプリメンタリプロセスを必要とするという問題もある。
【0015】
本発明の目的は、上記の課題を解決するもので、チャージポンプ回路内にオフセット電流印加部を設け、正確な位相オフセットの印加が実現できるPLL回路を提供することにある。
本発明の他の目的は、NPN半導体主体のチャージポンプ回路を構成し、安価なICプロセスで広帯域のPLL回路を実現することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1の発明は
出力クロックの周波数が入力電圧により制御される電圧制御発振器(40)と、この電圧制御発振器の出力信号を分周する分周期(50)と、この分周期の出力信号と基準信号の位相を比較する位相比較器(10)と、この位相比較器の出力信号で駆動されるチャージポンプ回路(20a)と、このチャージポンプ回路の出力を積分するループフィルタ(30)を備え、このループフィルタに保持された電圧によって前記電圧制御発振器の周波数を制御するPLL回路において、
前記チャージポンプ回路(20a)は、
第1から第4までのトランジスタ(Q9〜Q12)から構成され、第1のトランジスタ(Q9)のみダイオード接続されて、それぞれ定電流を吐き出すカレントミラー回路(300)と、
トランジスタにより構成され定電流を発生するポンプ側基準電流発生部(100)と、
トランジスタにより構成され定電流を発生するチャージ側基準電流発生部(200)と、
このチャージ側基準電流発生部(200)と前記カレントミラー回路(300)の第2のトランスジスタ(Q10)との間に接続されて前記位相比較器(10)の出力信号に応じてオンオフするトランジスタ(Q3)と、チャージ側基準電流発生部(200)と前記ループフィルタ(30)の間に順方向接続されたダイオード(D5)を備えたチャージ側電流スイッチ(210)と、
前記ダイオード(D5)と前記カレントミラー(300)の第3のトランジスタ(Q11)の間に接続されて前記位相比較器(10)の出力信号に応じてオンオフするトランジスタ(Q5)を備えたポンプ側電流スイッチ(220)と、
前記ダイオード(D5)と前記カレントミラー(300)の第4のトランジスタ(Q12)の間に接続されて位相オフセット印加中はオンとなるトランジスタ(Q7)を備えたオフセット電流スイッチ(230)
から構成されると共に、前記オフセット電流スイッチに流れるオフセット電流は前記カレントミラーのミラー比により決定できるように構成され、デジタルオシロスコープのインターリーブ動作用のクロックとして、前記オフセット電流を異ならせて位相の異なる複数のクロックをそれぞれ発生するように構成したことを特徴とする。
【0017】
このようにチャージポンプ回路内にオフセット電流を発生する手段を内蔵すると、外部からオフセット電流を印加する場合のような調整や補正回路が不要となり、回路規模が小さくて済むという効果がある。
【0022】
また、デジタルオシロスコープのAD変換動作を高精度の位相差を持ったクロックで動作させることができ、高精度のインターリーブ動作が保証される
【0023】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。図1は本発明に係るPLL回路の一実施例を示す構成図である。図1において、図3と同等部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図3と基本的に異なる部分は、チャージポンプ回路20aの部分である。このチャージポンプ回路20aはIC化され、その各構成要素は最適なレイアウトで同一IC内に配置される。
【0024】
図2にチャージポンプ回路20aの詳細を示す。100はポンプ側基準電流発生部、200はチャージ側基準電流発生部、210はチャージ側電流スイッチ、220はポンプ側電流スイッチ、230はオフセット電流スイッチ、300はカレントミラー回路である。
【0025】
ポンプ側基準電流発生部100は、NPN型のトランジスタQ1と、エミッタ側に接続された抵抗R2と、ベースと前記抵抗R2の他端の間に挿入された順方向直列接続のダイオードD1,D2より構成されている。チャージ側基準電流発生部200もこれと同様な構成である。
【0026】
これら電流発生部は、共に次式で表わされる定電流Iを発生し、電源電圧依存性のない定電流回路である。
I=VBE/R
ただし、Rは抵抗R2またはR3の抵抗値。
VBEはトランジスタQ1のベースとエミッタ抵抗R2の他端との間の電圧、およびダイオードD1,D2の順方向電圧(アノード・カソード間電圧)。
【0027】
そして、これら定電流回路をIC内で適切にレイアウトすることにより特性の揃ったポンプ側基準電流発生部とチャージ側基準電流発生部を得ることができる。
【0028】
ポンプ側基準電流部100の出力電流は、カレントミラー回路300で各電流スイッチに電流をミラーする。
カレントミラー回路300は、NPN型のトランジスタQ9,Q10,Q11,Q12から構成され、第1のトランジスタQ9のみがダイオード接続されて定電流を吐き出す。なお、第1のトランジスタQ9が入力側、第2、第3、第4のトランジスタQ10,Q11,Q12が出力側とされる。
【0029】
トランジスタQ9のコレクタには、ポンプ側基準電流側100からの定電流が供給される。トランジスタQ9〜Q12の各エミッタは低電圧電源VEEに接続され、各コレクタはチャージ側電流スイッチ部210、ポンプ側電流スイッチ部220、オフセット電流スイッチ部230にそれぞれ接続されている。
【0030】
ポンプ側基準電流は、カレントミラー回路300で各電流スイッチ部にミラーされる。そのミラー比はカレントミラー回路300のトランジスタの個数(m)で決まる。
【0031】
したがって、ポンプ電流とチャージ電流の対称性、およびポンプ電流に対するオフセット電流の比も相対精度が高く、正確なPLL回路動作および位相オフセット印加が可能である。
【0032】
チャージ側電流スイッチ部210は、NPN型トランジスタQ3,Q4と整流用ダイオードD5から構成されている。トランジスタQ3、Q4のエミッタは共通接続されると共にカレントミラー回路300のトランジスタQ10のコレクタに接続されている。
【0033】
また、一方のトランジスタQ4のコレクタは電源のコモンラインに接続され、ベースには位相比較器10からのUP信号が加えられている。
また、他方のトランジスタQ3は、そのコレクタがチャージ側基準電流部200の抵抗R3に接続され、ベースには位相比較器10からの反転UP信号が加えられている。
ダイオードD5はトランジスタQ3のコレクタとループフィルタ30の間に接続されている。
【0034】
ポンプ側電流スイッチ部220は、NPN型トランジスタQ5,Q6から構成されている。トランジスタQ5、Q6のエミッタは共通接続されると共にカレントミラー回路300のトランジスタQ11のコレクタと接続されている。また、一方のトランジスタQ6のコレクタは電源のコモンラインに接続され、ベースには位相比較器10からの反転DOWN信号が加えられている。
【0035】
また、他方のトランジスタQ5は、そのコレクタがチャージ側基準電流部200のダイオードD5のカソードと接続され、そのベースには位相比較器10からのDOWN信号が加えられている。
【0036】
オフセット電流スイッチ部230は、NPN型トランジスタQ7,Q8から構成されている。トランジスタQ7、Q8のエミッタは共通接続されると共にカレントミラー回路300のトランジスタQ12のコレクタに接続されている。また、一方のトランジスタQ8のコレクタは電源のコモンラインに接続され、ベースには反転Offset信号が加えられている。
【0037】
他方のトランジスタQ7は、そのコレクタがチャージ側基準電流部200のダイオードD5のカソードと接続され、そのベースには位相比較器10からのOffset信号が加えられている。
なお、トランジスタQ7,Q8を駆動する信号、すなわちOffsetおよび反転Offset信号は外部より与えられるもので、位相オフセットを加える場合はQ7をオン、Q8をオフにする。
【0038】
以上のような構成のポンプ側基準電流発生部100とチャージ側基準電流発生部200を、VBE/Rのように電源電圧依存性のない定電流回路でそれぞれ構成すると共に同一ICチップ内で最適なレイアウトを施すことにより、特性の揃ったポンプ側基準電流とチャージ側基準電流を得ることができる。
【0039】
前記ポンプ側基準電流はカレントミラー回路300で各電流スイッチ210,220,230に電流をミラーする。ミラー比はカレントミラー回路300のトランジスタ数(m)比で決まり、同一チップ内では高い相対精度がえられる。また、同一基準電流を使用することにより、製造のバラツキや温度変動に対して同特性となる。
【0040】
したがって、チャージ電流とポンプ電流の対称性およびポンプ電流に対するオフセット電流比の相対精度が高く、正確なPLL回路動作および位相オフセット印加が可能である。
【0041】
各電流には次のような関係がある。
チャージ用電流については、
Icharge=VBE/R 、Icharge' > Icharge
ポンプ用電流については、
Ipump=VBE/R≒Icharge
【0042】
位相オフセット用電流については、
Ioffset/Ipump=Ioffset/Icharge=toffset/tfin
ここに、toffsetは位相オフセット時間
tfinは基準信号の1周期
【0043】
なお、実施例では、カレントミラー回路300のトランジスタQ9はm=32、トランジスタQ12がm=1であるため、基準信号の1/32周期の位相オフセットを印加することができる。
【0044】
チャージ側電流スイッチ210はNPN型トランジスタと整流用ダイオード、ポンプ側電流スイッチ220およびオフセット電流スイッチ230はNPN型トランジスタのみで構成し、低速なPNP型トランジスタやPMOSを使用していないため、高速スイッチ動作が実現できている。
【0045】
チャージ側電流スイッチ210において、Icharge’> Ichargeの場合は、整流用ダイオードD5が逆バイアスされ、チャージ電流をオフする。Icharge’=0,Icharge >0の場合は、整流用ダイオードD5が順バイアスされ、チャージ電流を出力する。
【0046】
各電流スイッチ210,220,230の出力は加算され、チャージポンプ出力としてループフィルタ30に出力される。
【0047】
このように本発明では内蔵のオフセット電流スイッチを使用することにより、正確な位相オフセット制御が可能となる。位相オフセットに使用する回路は、チャージポンプ回路と同一IC内に混載されており、製造のバラツキや温度変動に対してチャージポンプ回路出力と同特性を呈し、高い相対精度が得られる。
【0048】
このため、本発明によれば、容易に正確な位相オフセット時間を得ることができる。例えば、図2において、Icharge=Ipump、toffset/tfin=Ioffset/Icharge=1/32に設定した場合で検証すると、次の通りである。
【0049】
(1)従来方式である外部でIoffsetを印加する場合は、温度変動ΔIoffset/ΔTが+5%、Δicharge/ΔTが−5%とすると(ただし、ΔTは雰囲気温度Tの温度変動)、
Δtoffset/ΔT=ΔIoffset/ΔT−ΔIcharge/ΔT=+10%
である。
【0050】
(2)これに対し、本発明のように内部でIoffsetを印加した場合は、同一チップ内の電流の温度変動は同等であり、ΔIoffset/ΔT=ΔIcharge/ΔT=−5%であるため、
Δtoffset/ΔT=ΔIoffset/ΔT−ΔIcharge/ΔT=0%
となる。
【0051】
このように位相オフセット時間の温度変動Δtoffset/ΔTは、従来方式が+10%であるのに対し本発明では0%であり、格別に改善されていることが分かる。
【0052】
また、本発明では低速なPNP型トランジスタやPMOSを用いないで、高速のNPN型トランジスタおよび整流型ダイオードを用いて電流スイッチを構成しているため、高速チャージポンプが可能であり、安価なNPN半導体主体のプロセスで構成可能である。
【0053】
NPN半導体の電流スイッチは、ラテラルPNPの電流スイッチに比べ、10倍以上の高速スイッチングが可能であり、PLL回路の10倍以上の広帯域化が可能である。
【0054】
なお、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。したがって本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
【0055】
例えば、位相オフセットの回路については、図2のカレントミラー回路300における電流比の重み付け(mの値)を細分化して複数の電流スイッチを設けてもよい。このように細分化することにより、高分解能の位相オフセットが可能となる。
【0056】
また、複数のPLL回路およびオフセット回路を1チップ化することにより、PLL回路間の製造バラツキを抑えることができ、位相オフセット間の誤差を最小にすることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次のような効果がある。
(1)チャージポンプ回路内部にオフセット電流印加手段を設けたため、容易に正確な位相オフセットを印加することができる。
(2)NPN型トランジスタ主体のチャージポンプ回路を構成したため、安価なICプロセスで広帯域PLL回路を容易に実現することができる。
(3)オフセット電流印加手段などをチャージポンプ回路と同一ICチップ上に混載することにより、製造バラツキや温度変動に対して同特性を持ち、高い相対精度を容易に得ることができ、正確な位相オフセットを簡単に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPLL回路の一実施例を示す構成図である。
【図2】チャージポンプ回路の詳細を示す一実施例図である。
【図3】従来のPLL回路の一例を示す構成図である。
【図4】位相比較器の各部の波形を示す図である。
【図5】位相比較器の動作を説明するための図である。
【図6】位相オフセットとクロックの関係を示す図である。
【図7】インターリーブ動作を行うための回路構成の一例を示す図である。
【図8】位相オフセットを外部DACで印加する一例を示す従来例である。
【符号の説明】
10 位相比較器
20a チャージポンプ回路
30 ループフィルタ
40 電圧制御発振器
50 分周器
100 ポンプ側基準電流発生部
200 チャージ側基準電流発生部
210 チャージ側電流スイッチ
220 ポンプ側電流スイッチ
230 オフセット電流スイッチ
300 カレントミラー回路
D1〜D6 ダイオード
R1〜R3 抵抗
C1 コンデンサ
Q1〜Q12 トランジスタ
ADC アナログデジタル変換器

Claims (1)

  1. 出力クロックの周波数が入力電圧により制御される電圧制御発振器(40)と、この電圧制御発振器の出力信号を分周する分周期(50)と、この分周期の出力信号と基準信号の位相を比較する位相比較器(10)と、この位相比較器の出力信号で駆動されるチャージポンプ回路(20a)と、このチャージポンプ回路の出力を積分するループフィルタ(30)を備え、このループフィルタに保持された電圧によって前記電圧制御発振器の周波数を制御するPLL回路において、
    前記チャージポンプ回路(20a)は、
    第1から第4までのトランジスタ(Q9〜Q12)から構成され、第1のトランジスタ(Q9)のみダイオード接続されて、それぞれ定電流を吐き出すカレントミラー回路(300)と、
    トランジスタにより構成され定電流を発生するポンプ側基準電流発生部(100)と、
    トランジスタにより構成され定電流を発生するチャージ側基準電流発生部(200)と、
    このチャージ側基準電流発生部(200)と前記カレントミラー回路(300)の第2のトランスジスタ(Q10)との間に接続されて前記位相比較器(10)の出力信号に応じてオンオフするトランジスタ(Q3)と、チャージ側基準電流発生部(200)と前記ループフィルタ(30)の間に順方向接続されたダイオード(D5)を備えたチャージ側電流スイッチ(210)と、
    前記ダイオード(D5)と前記カレントミラー(300)の第3のトランジスタ(Q11)の間に接続されて前記位相比較器(10)の出力信号に応じてオンオフするトランジスタ(Q5)を備えたポンプ側電流スイッチ(220)と、
    前記ダイオード(D5)と前記カレントミラー(300)の第4のトランジスタ(Q12)の間に接続されて位相オフセット印加中はオンとなるトランジスタ(Q7)を備えたオフセット電流スイッチ(230)
    から構成されると共に、前記オフセット電流スイッチに流れるオフセット電流は前記カレントミラーのミラー比により決定できるように構成され、デジタルオシロスコープのインターリーブ動作用のクロックとして、前記オフセット電流を異ならせて位相の異なる複数のクロックをそれぞれ発生するように構成したことを特徴とするPLL回路。
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