JP2940761B2 - Pll周波数シンセサイザのチャージポンプ回路 - Google Patents

Pll周波数シンセサイザのチャージポンプ回路

Info

Publication number
JP2940761B2
JP2940761B2 JP5128953A JP12895393A JP2940761B2 JP 2940761 B2 JP2940761 B2 JP 2940761B2 JP 5128953 A JP5128953 A JP 5128953A JP 12895393 A JP12895393 A JP 12895393A JP 2940761 B2 JP2940761 B2 JP 2940761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
charge pump
signal
pump circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5128953A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06338787A (ja
Inventor
勝 堀越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Denki Co Ltd filed Critical Sanyo Denki Co Ltd
Priority to JP5128953A priority Critical patent/JP2940761B2/ja
Publication of JPH06338787A publication Critical patent/JPH06338787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2940761B2 publication Critical patent/JP2940761B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は周波数シンセサイザに係
わり、特に、位相ロックループを用いた周波数シンセサ
イザのチャージポンプ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信器あるいは放送受信機器では、
局部発振器としてPLL(位相ロックループ)を用いた
周波数シンセサイザが用いられている。一般に、これら
の分野で使用されるPLL周波数シンセサイザ回路は、
外部接続された水晶振動子によって基準信号を発生する
水晶発振器と、この水晶発振器の発振出力を所定の分周
比で分周して基準信号を生成する基準分周器と、電圧制
御発振器(以下、VCOとも記す)の発振信号を可変の
分周比で分周する比較分周器と、基準分周器の分周出力
と比較分周器の分周出力との位相比較を行い、位相差信
号を出力する位相比較器と、この位相比較器の出力に応
じて3値の信号を出力するチャージポンプ回路と、この
チャージポンプ回路の出力を積分してその位相差に応じ
た電圧でVCOを制御するローパスフィルタ(以下、L
PFと記す)、とから構成されている。
【0003】このようなPLL周波数シンセサイザ回路
に用いられるチャージポンプ回路は、例えば図4に示す
ように、PMOS型のトランジスタ51とNMOS型の
トランジスタ52とからなるプッシュプル回路で構成す
ることができる。この回路で、2つの入力端子31,3
2には、前段の位相比較器からその比較結果に応じて
“H”または“L”レベルの信号が入力され、以下のよ
うに動作する。
【0004】(1) 上記比較分周器の出力位相が上記基準
分周器の出力位相より遅れている場合には、入力端子3
1,32の双方に“L”レベルの信号が入力される。こ
れによりトランジスタ51がオンしトランジスタ52が
オフするため、VCCからトランジスタ51を経て出力端
子39から次段のLPFにプッシュ電流が流れる。これ
によりLPF内のコンデンサCがチャージされてLPF
の出力電圧が増加し、次段のVCOの出力周波数が高く
なり位相差が縮小する。
【0005】(2) 比較分周器の出力位相が基準分周器の
出力位相より進んでいる場合には、入力端子31,32
の双方に“H”レベルの信号が入力される。これにより
トランジスタ52がオンしトランジスタ51がオフする
ため、LPF内のコンデンサCから出力端子39にプル
電流が流入し、トランジスタ52を経てGNDに流れ
る。この場合には、LPF内のコンデンサCが放電され
てLPFの出力電圧が減少し、次段のVCOの出力周波
数が減少して位相差が縮小する。
【0006】(3) 上記以外の場合、例えば、位相が一致
しているとき、入力端子31,32にそれぞれ“H”及
び“L”レベルの信号が入力され、トランジスタ51,
52はともにオフするため、プッシュ電流もプル電流も
なく、LPFの出力は以前のレベルに保持される。尚、
図3の信号との一致をとる場合は、入力端子31にイン
バータを接続すればよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のMOS型トラン
ジスタを用いた構成のチャージポンプ回路(図4)で
は、トランジスタ51,52にPN接合が含まれないた
め、トランジスタがオフした状態でのいわゆるリーク電
流が少ない。このため、例えば上記した(3) の場合のよ
うに、双方のトランジスタがオフした場合でも、リーク
電流によるVCOの誤動作が生じることはほとんどな
く、PLLのC/N特性は良好である。
【0008】しかしながら、このMOS型の回路は、一
般に動作速度が遅く、PLLのロック時間が長くなると
いう欠点がある。この欠点は、例えば以下のような場合
に大きな問題となる。
【0009】一般に、PLLシンセサイザ回路を有する
コードレス電話や携帯電話等では、電源にバッテリーを
用いているが、消費電力の節約のため間欠駆動を行って
いる。例えば、図6に示すように、子機は所定の周期T
で親機に対してポーリングを行って着呼信号の受信等を
行う。この場合、子機では、この周期T(例えば1秒)
ごとに電源を投入してPLLを動作させ、PLLがロッ
クするのを待ってデータ転送を行うようになっている。
従って、電源を投入している時間はPLLのロックアッ
プタイムt1 と実際の通信時間t2 との和(一般には数
十ms程度)となるため、PLLのロックアップタイム
t1 が長いと待ち受け時において電源を投入している時
間が長くなり、バッテリーの寿命が短くなってしまうと
いう問題がある。このため、PLLのロックアップタイ
ムt1 をできる限り短縮することが望まれる。
【0010】時間の短縮を図るためには、例えば図5に
示すように、バイポーラ型のPNPトランジスタ53と
NPNトランジスタ54によりチャージポンプ回路を構
成する方法が考えられる。この回路では、MOS型の場
合に比べて動作速度が速く、PLLのロックアップタイ
ムの短縮という目的を達成することができる。
【0011】しかしながら、この回路では、トランジス
タ53,54はPN接合を含むため、リーク電流が多
い。しかも、この場合、両トランジスタの接合のタイプ
が異なるものであるため、製造上両者の特性を均一化す
ることが困難であり、両トランジスタがともにオフの場
合、リーク電流値相互間に無視できない差が生じる。こ
のリーク電流値の差は、出力端子39からのプッシュ電
流またはプル電流として現れ、VCOの誤動作の原因と
なる。
【0012】以上説明したように、従来のPLLシンセ
サイザのチャージポンプ回路においては、動作速度の向
上及び動作精度の維持という2つの条件を同時に満たす
ことは困難であった。
【0013】この発明は、係る課題を解決するためにな
されたもので、PLLの動作特性を良好に維持し、かつ
ロックアップタイムを短縮することができるPLLシン
セサイザのチャージポンプ回路を得ることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るPLL
波数シンセサイザのチャージポンプ回路は、基準信号を
発生する水晶発振と、この水晶発振器の出力を分周し
てPLLの基準周波数信号を生成する基準分周器と、印
加される電圧によって発振周波数が制御される電圧制御
発振器と、この電圧制御発振器の出力信号を分周する比
較分周器と、この比較分周器の分周出力と前記基準分周
器の分周出力の位相とを比較し、その位相差に応じた幅
のパルスを出力する位相比較器と、この位相比較器の出
力に応じて3値の信号を出力するチャージポンプ回路
と、このチャージポンプ回路の出力に基づき、前記電圧
制御発振を制御するための電圧を発生するローパスフ
ィルタと、を有するPLL周波数シンセサイザにおい
て、前記チャージポンプ回路は、()同一接合型の
対のバイポーラトランジスタから構成され、該一対のバ
イポーラトランジスタには前記位相比較器の2つの出力
信号がそれぞれ供給される差動回路と、()同一接合
型のバイポーラトランジスタ対からなるカレントミラー
回路を含み、前記差動回路の差動出力に応じてプッシュ
プル動作を行うプッシュプル回路と、を有することを特
徴とする。
【0015】
【作用】この発明に係るPLLシンセサイザのチャージ
ポンプ回路では、比較分周器の分周出力と基準分周器の
分周出力との位相差に応じて位相比較器から出力される
2つの出力は、チャージポンプ回路の差動回路の差動入
力端に入力され、この差動回路の差動出力に応じたプッ
シュプル回路のプッシュプル動作により3値出力が行わ
れる。
【0016】
【実施例】以下図面に基づき本発明を詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例におけるPLL
シンセサイザの全体構成を表わしたものである。この図
に示す回路は、例えばコードレス電話や携帯電話等の移
動体通信機器あるいは放送受信機器に用いられるPLL
シンセサイザ回路であって、外部接続された水晶振動子
(図示せず)によって基準信号を発生する基準発振器1
1と、この基準発振器11の発振出力を所定の分周比で
分周して基準信号を生成する基準分周器12と、VCO
13の発振信号を可変の分周比で分周する比較分周器1
4と、基準分周器12の分周出力と比較分周器14の分
周出力との位相比較を行って2つの位相差信号18,1
9を出力する位相比較器15と、この位相比較器15の
出力に応じて3値の信号20を出力するチャージポンプ
回路16と、このチャージポンプ回路16の出力を積分
してその位相差に応じた電圧でVCO13を制御するL
PF17とから構成されている。
【0018】次に、このような構成のPLLシンセサイ
ザ回路の動作の概要を説明する。
【0019】この回路では、基準分周器12によって図
3(a)に示すような一定周波数の基準周波数信号Aが
生成される一方、比較分周器14によって、VCO13
の発振信号を所定の分周比で分周した分周出力B(同図
(b))が得られる。そして、位相比較器15によっ
て、比較分周器14の分周出力Bと基準分周器12から
の基準周波数信号Aの位相が比較され、同図(c)及び
(d)に示すように、両者の位相差に応じたパルス幅を
有する位相差信号18または19が出力される。ここで
は、分周出力Bの位相が基準周波数信号Aより進んだ場
合は、その位相差に応じたパルス幅の位相差信号18
(同図(c))が出力され、逆に分周出力Bの位相が基
準周波数信号Aより遅れた場合は、その位相差に応じた
パルス幅の位相差信号19(同図(d))が出力される
ようになっている。
【0020】これらの位相差信号は、チャージポンプ回
路16によって3値信号に変換され、さらにLPF17
で積分されてVCO13を制御する制御電圧Vo が得ら
れる。VCO13は、この制御電圧Vo に応じた周波数
の発振信号を出力し、比較分周器14に入力する。この
ようにして、基準周波数信号Aの整数倍の周波数の発振
信号がVCO13により得られ、これが外部出力周波数
信号fo となる。この信号は、例えば局部発振周波数信
号として用いられることとなるが、その周波数は比較分
周器14の分周比を変えることで変化させることができ
る。
【0021】次に、図1におけるチャージポンプ回路1
6の構成及び動作について説明する。
【0022】図2は、チャージポンプ回路の一構成例を
表したものである。この回路には、位相比較器15から
の位相差信号18,19をそれぞれ入力するための入力
端子31,32が備えられている。このうち第1の入力
端子31は、抵抗34を介して、差動回路を構成する第
1のトランジスタQ1のベースに接続されるとともに、
ダイオード35を介して接地へと接続されている。一
方、第2の入力端子32は、抵抗36を介して、差動回
路を構成する第2のトランジスタQ2のベースに接続さ
れるとともに、ダイオード37を介して接地へと接続さ
れている。
【0023】トランジスタQ1及びQ2のエミッタは、
相互に接続され、さらに定電流源としての抵抗38を介
して接地に接続されている。トランジスタQ1のコレク
タは、トランジスタQ3及びQ5のベース同士を相互接
続してなる第1のカレントミラー回路のトランジスタQ
3のコレクタに接続され、トランジスタQ2のコレクタ
は、トランジスタQ4及びQ6のベース同士を相互接続
してなる第2のカレントミラー回路のトランジスタQ4
のコレクタに接続されている。トランジスタQ3及びQ
4は、ベース・コレクタ間がそれぞれ直接接続され、各
エミッタは電源VCCに接続されている。
【0024】第1のカレントミラー回路を構成するトラ
ンジスタQ5のコレクタ及び第2のカレントミラー回路
を構成するトランジスタQ6のコレクタは、トランジス
タQ7及びQ8のベース同士を接続してなる第3のカレ
ントミラー回路のトランジスタQ7のコレクタ及びトラ
ンジスタQ8のコレクタにそれぞれ対応して接続されて
いる。トランジスタQ5及びQ6のエミッタはVCCに接
続されている。
【0025】第3のカレントミラー回路のトランジスタ
Q7のコレクタには、エミッタをトランジスタQ7及び
Q8のベースに接続したベース電流補正用のトランジス
タQ9のベースが接続されている。このトランジスタQ
9のコレクタはVCCに接続されている。また、トランジ
スタQ8のコレクタは出力端子39にも接続されてい
る。トランジスタQ7及びQ8のエミッタはともに接地
接続されている。
【0026】以上のような構成のチャージポンプ回路の
動作を図3とともに説明する。
【0027】位相比較器15から入力端子31,32
に、図3(c),(d)に示したような位相差信号1
8,19が入力されると、これらはそれぞれ、差動回路
のトランジスタQ1,Q2のベースに印加される。この
チャージポンプ回路は、トランジスタQ1,Q2のベー
スへの印加電圧の組合せに応じて以下のように動作す
る。
【0028】(I)位相進み状態の場合 図3(a),(b)において、分周出力Bの位相が基準
周波数信号Aより進んでいる場合は、その位相差に応じ
たパルス幅の位相差信号18(同図(c))が出力され
る。このとき、チャージポンプ回路16の入力端子3
1,32には、それぞれ、“H”,“L”レベルの信号
が入力されるため、トランジスタQ1のみがオンとな
り、VCCから電流I1がトランジスタQ3を経てトラン
ジスタQ1に流れる一方、トランジスタQ2には電流が
流れない。これにより、第1のカレントミラー回路のト
ランジスタQ5にも電流I1が流れ、第3のカレントミ
ラー回路のトランジスタQ7及びQ8にも同じ電流I1
が流れる。このとき、第2のカレントミラー回路のトラ
ンジスタQ4には電流が流れないので、トランジスタQ
6にも電流は流れない。従って、トランジスタQ8に
は、出力端子39から流入した電流I1が流れることと
なる。この電流は次段のLPF17(図1)のコンデン
サの放電電流であり、LPF17の出力電圧Vo を減少
させる。
【0029】LPF17の出力電圧Vo が減少すると、
VCO13の発振周波数(fo )が低下するため、比較
分周器14の分周出力Bの位相を遅らせる方向に制御さ
れ、基準周波数信号Aとの位相差が縮小する。
【0030】(II) 位相遅れ状態の場合 図3(a),(b)において、分周出力Bの位相が基準
周波数信号Aより遅れている場合は、その位相差に応じ
たパルス幅の位相差信号19(同図(d))が出力され
る。このとき、チャージポンプ回路16の入力端子3
1,32には、それぞれ、“L”,“H”レベルの信号
が入力されるため、トランジスタQ2のみがオンとな
り、VCCから電流I2がトランジスタQ4を経てトラン
ジスタQ2に流れる一方、トランジスタQ1には電流が
流れない。これにより、第2のカレントミラー回路のト
ランジスタQ6にも電流I2が流れる。このとき、第1
のカレントミラー回路のトランジスタQ5には電流が流
れないので、トランジスタQ7及びQ8には電流が流れ
ない。従って、トランジスタQ6を流れた電流I2は、
出力端子39から流出することとなる。この電流は次段
のLPF17(図1)のコンデンサの充電電流となり、
LPF17の出力電圧を増加させる。LPF17の出力
電圧Vo が増加すると、VCO13の発振周波数
(fo )が増加するため、比較分周器14の分周出力B
の位相が進む方向に制御され、基準周波数信号Aとの位
相差が縮小する。
【0031】一方、位相比較器15は、不感帯(すなわ
ち、位相差があるにもかかわらず、入力端子31,32
のいずれにもパルスが入力されない状態)を有する。こ
の場合、トランジスタQ1及びQ2のベース電圧はとも
に“L”レベルとなるため、これらのトランジスタはと
もにオフとなって原則として電流は流れない。しかしな
がら、従来技術の説明において記載したように、これら
のトランジスタQ1,Q2はバイポーラ型であるため、
それぞれを流れるリーク電流IL1及びIL2が比較的大き
く、実際には、第1及び第2のカレントミラー回路のト
ランジスタQ5及びQ6にも、それぞれ同一の電流が流
れることとなる。
【0032】ところが、差動回路を構成する2つのトラ
ンジスタQ1及びQ2は、ともに同一接合型のNPNト
ランジスタであるため、製造工程上、両者の特性を高精
度に一致させることが可能であり、リーク電流IL1とI
L2を等しくすることは容易である。また、第1のカレン
トミラー回路を構成する2つのトランジスタQ3,Q
5、及び第2のカレントミラー回路を構成する2つのト
ランジスタQ4,Q6はともに、同一接合型のPNPト
ランジスタであるため、トランジスタQ5,Q6を流れ
る電流は、それぞれ、トランジスタQ3,Q4を流れる
電流IL1,IL2と高精度に一致し、結局、トランジスタ
Q5,Q6をそれぞれ流れる電流IL1及びIL2は高精度
に一致する。同様に、第3のカレントミラー回路におい
ても、トランジスタQ7,Q8の特性が高精度に一致す
るよう製造可能であるため、それぞれを流れる電流も高
精度に一致する。従って、トランジスタQ5,Q6をそ
れぞれ流れる電流IL1,IL2は、そのまますべてトラン
ジスタQ7,Q8を流れることとなり、出力端子39を
介して次段のLPF17のコンデンサとの間に電流の出
入りが生じることはなくなる。あるいは、生じたとして
も、従来回路(図5)の場合に比べて極めて小さくな
る。このため、無用のプッシュまたはプル電流によって
VCO13が誤動作することがない。
【0033】また、分周出力Bと基準周波数信号Aの位
相が一致した場合には、図3(c),(d)に示すよう
に、本来は望ましくない鋭い瞬間的パルスが入力端子3
1,32の双方に入力される場合がある。この場合、ト
ランジスタQ1,Q2のベースにはともに“H”レベル
の電圧が印加されるため、両トランジスタともにオンと
なって、それぞれに電流IS1,IS2が流れる。この場合
にも、上記した理由と同様、トランジスタQ1,Q2の
特性の同一性により、電流IS1とIS2は高精度に一致す
る。さらに、それ以降の動作、すなわち第1,第2及び
第3のカレントミラー回路の動作においても、各カレン
トミラー回路を流れる電流の高精度の対称性により、ト
ランジスタQ5,Q6をそれぞれ流れる電流IS1,IS2
は、それぞれ、そのまますべてトランジスタQ7,Q8
を流れることとなり、出力端子39を介して次段のLP
F17のコンデンサとの間に電流の出入りが生じること
はほとんどなくなる。このため、無用のプッシュまたは
プル電流によってVCO13が誤動作することがない。
【0034】なお、上記回路はすべてバイポーラトラン
ジスタで構成されているため、その動作速度は従来回路
(図4)に比べて高速であり、PLLのロックアップタ
イムが短くなる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
チャージポンプ回路を、同一接合型の一対のバイポーラ
トランジスタから構成された差動回路と、同一接合型の
バイポーラトランジスタ対からなるカレントミラー回路
を用いたプッシュプル回路とにより構成し、位相比較器
の2つの信号を差動回路の入力端に入力して差動動作さ
せるとともに、差動回路の差動出力に応じてプッシュプ
ル動作を行うこととしたので、バイポーラトランジスタ
のオフリーク電流による次段回路への影響を極めて少な
くしつつ、高速動作を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なPLLシンセサイザの概略構成図であ
る。
【図2】本発明の一実施例におけるPLLシンセサイザ
のチャージポンプ回路を示す回路図である。
【図3】図1のPLLシンセサイザの概略動作を示すタ
イミング図である。
【図4】従来のチャージポンプ回路の一例を示す回路図
である。
【図5】従来のチャージポンプ回路の他の例を示す回路
図である。
【図6】コードレス電話または移動電話における通信方
式を説明するための説明図である。
【符号の説明】
11 基準発振器 12 基準分周器 13 VCO 14 比較分周器 15 位相比較器 16 チャージポンプ回路 17 LPF 31,32 入力端子 39 出力端子 Q1,Q2 NPNトランジスタ(差動回路) Q3,Q5 PNPトランジスタ(第1のカレントミラ
ー回路) Q4,Q6 PNPトランジスタ(第2のカレントミラ
ー回路) Q7,Q8 NPNトランジスタ(第3のカレントミラ
ー回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03L 7/06 - 7/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号を発生する水晶発振器と、 この水晶発振器の出力を分周してPLLの基準周波数信
    号を生成する基準分周器と、 印加される電圧によって発振周波数が制御される電圧制
    御発振器と、 この電圧制御発振器の出力信号を分周する比較分周器
    と、 この比較分周器の分周出力と前記基準分周器の分周出力
    の位相とを比較し、その位相差に応じた幅のパルスを出
    力する位相比較器と、 この位相比較器の出力に応じて3値の信号を出力するチ
    ャージポンプ回路と、 このチャージポンプ回路の出力に基づき、前記電圧制御
    発振器を制御するための電圧を発生するローパスフィル
    タと、 を有するPLL周波数シンセサイザにおいて、 前記チャージポンプ回路は、 同一接合型の一対のバイポーラトランジスタから構成さ
    れ、該一対のバイポーラトランジスタには前記位相比較
    器の2つの出力信号がそれぞれ供給される差動回路と、 同一接合型のバイポーラトランジスタ対からなるカレン
    トミラー回路を含み、前記差動回路の差動出力に応じて
    プッシュプル動作を行うプッシュプル回路と、 を具備することを特徴とするPLL周波数シンセサイザ
    のチャージポンプ回路。
JP5128953A 1993-05-31 1993-05-31 Pll周波数シンセサイザのチャージポンプ回路 Expired - Fee Related JP2940761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5128953A JP2940761B2 (ja) 1993-05-31 1993-05-31 Pll周波数シンセサイザのチャージポンプ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5128953A JP2940761B2 (ja) 1993-05-31 1993-05-31 Pll周波数シンセサイザのチャージポンプ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06338787A JPH06338787A (ja) 1994-12-06
JP2940761B2 true JP2940761B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=14997497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5128953A Expired - Fee Related JP2940761B2 (ja) 1993-05-31 1993-05-31 Pll周波数シンセサイザのチャージポンプ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2940761B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106849646B (zh) * 2017-03-30 2019-09-10 中国人民解放军国防科学技术大学 一种具有抗辐照特性的低抖动电荷泵

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06338787A (ja) 1994-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3415304B2 (ja) クロック発生回路とプロセッサ
US5359727A (en) Clock generator using PLL and information processing system using the clock generator
US6295328B1 (en) Frequency multiplier using delayed lock loop (DLL)
JP2000174616A (ja) 半導体集積回路
US4546330A (en) Phase-locked loop circuit
JPS639409B2 (ja)
JP3313998B2 (ja) 位相同期回路
JP2914310B2 (ja) チャージポンプ回路及びそれを用いたpll回路
EP0952669A1 (en) Phase comparison circuit
JPH07143002A (ja) Pll周波数シンセサイザ回路
US6111469A (en) Charge pumping circuit and PLL frequency synthesizer
US5663686A (en) Charge pump circuit and phase locked loop circuit using the charge pump circuit
JPH10224212A (ja) フェイズロックループ回路
JP2001127631A (ja) 周波数シンセサイザ装置とそれを用いた移動無線機
US6979990B2 (en) Reference voltage generator for frequency divider and method thereof
JP2940761B2 (ja) Pll周波数シンセサイザのチャージポンプ回路
US6304147B1 (en) Method and circuit for reduced power consumption in a charge pump circuit
JP2002237750A (ja) 時間的遅延の短い周波数比較装置
US4278903A (en) Phase comparison circuit
JPH0846497A (ja) 周波数位相比較器
JPH09172371A (ja) Pll回路に設けたチャージポンプの制御方法及びpll回路
CN114244353B (zh) 一种基于二次注入及锁相环技术的快速启动晶体振荡器
US20020003443A1 (en) Toggle flip-flop circuit, prescaler, and PLL circuit
JP2001144608A (ja) 位相同期回路
JP3080389B2 (ja) クロツク発生回路及び本回路を用いた情報処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees