JP3343639B2 - 光情報記録媒体 - Google Patents
光情報記録媒体Info
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- JP3343639B2 JP3343639B2 JP23111494A JP23111494A JP3343639B2 JP 3343639 B2 JP3343639 B2 JP 3343639B2 JP 23111494 A JP23111494 A JP 23111494A JP 23111494 A JP23111494 A JP 23111494A JP 3343639 B2 JP3343639 B2 JP 3343639B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク等の光情報
記録媒体に関する。
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、追記型CD(コンパクトディス
ク)の開発が活発化してきている。これは、従来のCD
とは異なりユーザーが情報を記録することが可能で且つ
記録後の信号は従来のCDの規格を満足するため、市販
CDプレーヤーで再生可能であるという特徴を有してい
る。しかしながら従来の追記型CDでは記録した内容等
に関連した情報などをユーザーが媒体表面に記載しよう
とした場合、油性インクのペンでは記入することが出来
るが、水性インクのペンやインクジェットプリンター等
で記入した場合、筆記性が悪かったり、インクをはじい
てしまい記載した内容が判別できなくなってしまうとい
う問題があった。このような欠点を解決するために従
来、ポリマーとフィラーを含有した塗布液を塗布して表
面層を設けることにより筆記性を改善することが行なわ
れているが、充分な筆記性や、はじきを防止することが
できない。
ク)の開発が活発化してきている。これは、従来のCD
とは異なりユーザーが情報を記録することが可能で且つ
記録後の信号は従来のCDの規格を満足するため、市販
CDプレーヤーで再生可能であるという特徴を有してい
る。しかしながら従来の追記型CDでは記録した内容等
に関連した情報などをユーザーが媒体表面に記載しよう
とした場合、油性インクのペンでは記入することが出来
るが、水性インクのペンやインクジェットプリンター等
で記入した場合、筆記性が悪かったり、インクをはじい
てしまい記載した内容が判別できなくなってしまうとい
う問題があった。このような欠点を解決するために従
来、ポリマーとフィラーを含有した塗布液を塗布して表
面層を設けることにより筆記性を改善することが行なわ
れているが、充分な筆記性や、はじきを防止することが
できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みてなされたもので、光情報記録媒体表面への水性ペ
ンやインクジェットプリンター等の水性インクによる書
き込みも可能となる光情報記録媒体を提供するものであ
る。
鑑みてなされたもので、光情報記録媒体表面への水性ペ
ンやインクジェットプリンター等の水性インクによる書
き込みも可能となる光情報記録媒体を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、基板上に、色素を含有した記録
層、反射層、保護層及び表面層を有する光情報記録媒体
において、表面層が少なくともフィラー、紫外線硬化型
樹脂、反応開始剤、親水性高分子を含有し、該紫外線硬
化型樹脂が極性基を有する単官能モノマー、多官能モノ
マー、これらのオリゴマーのみから選ばれる少なくとも
1種からなり、かつ該親水性高分子がポリビニルアミ
ン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩、イソブ
チレン/マレイン酸塩共重合体、ポリアクリルアミド、
ポリビニルアルコール、ポリグリシン、ポリジメチルア
ミノプロピルアクリルアミドから選ばれる少なくとも1
種からなるものであることを特徴とする光情報記録媒体
が提供される。また、本発明によれば、フィラーが粒径
0.5〜10μmのSiO 2 、タルクまたはTiO 2 であ
ることを特徴とする上記光情報記録媒体。 さらに、本発
明によれば、表面層における各成分の重量割合が、紫外
線硬化型樹脂100に対し、フィラー5〜30、反応開
始剤1〜5、親水性高分子5〜20であることを特徴と
する上記光情報記録媒体が提供される。
め、本発明によれば、基板上に、色素を含有した記録
層、反射層、保護層及び表面層を有する光情報記録媒体
において、表面層が少なくともフィラー、紫外線硬化型
樹脂、反応開始剤、親水性高分子を含有し、該紫外線硬
化型樹脂が極性基を有する単官能モノマー、多官能モノ
マー、これらのオリゴマーのみから選ばれる少なくとも
1種からなり、かつ該親水性高分子がポリビニルアミ
ン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩、イソブ
チレン/マレイン酸塩共重合体、ポリアクリルアミド、
ポリビニルアルコール、ポリグリシン、ポリジメチルア
ミノプロピルアクリルアミドから選ばれる少なくとも1
種からなるものであることを特徴とする光情報記録媒体
が提供される。また、本発明によれば、フィラーが粒径
0.5〜10μmのSiO 2 、タルクまたはTiO 2 であ
ることを特徴とする上記光情報記録媒体。 さらに、本発
明によれば、表面層における各成分の重量割合が、紫外
線硬化型樹脂100に対し、フィラー5〜30、反応開
始剤1〜5、親水性高分子5〜20であることを特徴と
する上記光情報記録媒体が提供される。
【0005】本発明について図面によりさらに詳細に説
明する。図1は本発明の光情報記録媒体の構成を示す模
式図の一例である。光情報記録媒体1は、基板2上に色
素を含有した記録層3を有し、その上に反射層4、保護
層5、表面層6を順次積層したもので構成される。さら
に基板2と記録層3との間には下塗層7などの公知の補
助層等を適宜設けることができる。
明する。図1は本発明の光情報記録媒体の構成を示す模
式図の一例である。光情報記録媒体1は、基板2上に色
素を含有した記録層3を有し、その上に反射層4、保護
層5、表面層6を順次積層したもので構成される。さら
に基板2と記録層3との間には下塗層7などの公知の補
助層等を適宜設けることができる。
【0006】本発明の光情報記録媒体の基板材料として
は、従来の光情報記録媒体の基板として用いられている
各種の材料から任意に選択することが出来る。例えば、
ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリ
塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹
脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、アモルファ
スポリオレフィン、ポリエステル、ソーダ石灰ガラス等
のガラス及びセラミックスを挙げることが出来る。特に
本発明においては寸法安定性、透明性及び平面性などの
点から、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート
樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン、ポ
リエステルなどの樹脂が好ましい。
は、従来の光情報記録媒体の基板として用いられている
各種の材料から任意に選択することが出来る。例えば、
ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリ
塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹
脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、アモルファ
スポリオレフィン、ポリエステル、ソーダ石灰ガラス等
のガラス及びセラミックスを挙げることが出来る。特に
本発明においては寸法安定性、透明性及び平面性などの
点から、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート
樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィン、ポ
リエステルなどの樹脂が好ましい。
【0007】色素を含有した記録層が設けられる側の基
板表面には、平面性の改善、接着力の向上及び色素を含
有した記録層の変質の防止の目的で、下塗層が設けられ
ても良い。下塗層の材料としては、例えばポリメチルメ
タクリレート、アクリル酸/メタクリル酸共重合体、ス
チレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/スルホン
酸共重合体、スチレン/ビニルトルエン酸共重合体、ポ
リビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、
クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポ
リ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリイミド、酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート等の高分子物質、シランカップリ
ング剤などの有機物質、及び無機酸化物(SiO2、A
l2O3等)、無機フッ化物(MgF2)などの無機物質
を挙げることが出来る。なお、下塗層の膜厚は一般に
0.005〜20μmの範囲であり、好ましくは0.0
1〜10μmである。
板表面には、平面性の改善、接着力の向上及び色素を含
有した記録層の変質の防止の目的で、下塗層が設けられ
ても良い。下塗層の材料としては、例えばポリメチルメ
タクリレート、アクリル酸/メタクリル酸共重合体、ス
チレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/スルホン
酸共重合体、スチレン/ビニルトルエン酸共重合体、ポ
リビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、
クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポ
リ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリイミド、酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート等の高分子物質、シランカップリ
ング剤などの有機物質、及び無機酸化物(SiO2、A
l2O3等)、無機フッ化物(MgF2)などの無機物質
を挙げることが出来る。なお、下塗層の膜厚は一般に
0.005〜20μmの範囲であり、好ましくは0.0
1〜10μmである。
【0008】色素を含有した記録層は従来公知の情報記
録媒体で用いられていた色素を用いることが出来る。例
えば、フタロシアニン色素、スクアリウム色素、シアニ
ン色素、ポリメチン色素、アズレニウム色素、クロコニ
ックメチンピリリウム色素、トリアリールメタン色素、
アゾ色素、アントラキノン色素等が挙げられる。該層は
さらに必要に応じてバインダー、安定剤等を含有するこ
とが出来る。また色素を含有した記録層の膜厚は100
〜5000Åが好ましく、特に500〜3000Åが好
ましい。色素を含有した記録層の膜厚がこの範囲より厚
くなると記録感度が低下し、また厚くなると反射率が低
下してしまう。
録媒体で用いられていた色素を用いることが出来る。例
えば、フタロシアニン色素、スクアリウム色素、シアニ
ン色素、ポリメチン色素、アズレニウム色素、クロコニ
ックメチンピリリウム色素、トリアリールメタン色素、
アゾ色素、アントラキノン色素等が挙げられる。該層は
さらに必要に応じてバインダー、安定剤等を含有するこ
とが出来る。また色素を含有した記録層の膜厚は100
〜5000Åが好ましく、特に500〜3000Åが好
ましい。色素を含有した記録層の膜厚がこの範囲より厚
くなると記録感度が低下し、また厚くなると反射率が低
下してしまう。
【0009】反射層は従来の情報記録媒体で用いられて
いた反射性物質を用いることが出来る。例えば、Mg、
Se、Y、Ti、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、
W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、P
d、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、A
l、Ca、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn
などの金属及び半金属を挙げることが出来る。これらの
うちで好ましいものはAu、Al及びAgである。これ
ら物質は単独で用いても良いし、或いは2種以上の組合
せ又は合金として用いても良い。なお、反射層の膜厚は
100〜3000Åの範囲が好ましい。
いた反射性物質を用いることが出来る。例えば、Mg、
Se、Y、Ti、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、
W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、P
d、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、A
l、Ca、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn
などの金属及び半金属を挙げることが出来る。これらの
うちで好ましいものはAu、Al及びAgである。これ
ら物質は単独で用いても良いし、或いは2種以上の組合
せ又は合金として用いても良い。なお、反射層の膜厚は
100〜3000Åの範囲が好ましい。
【0010】保護層は従来の光情報記録媒体で用いられ
る材料が使用することが出来、他の樹脂との密着性及び
/または他の金属層との密着性が必要なため、例えばア
クリレート系の樹脂、メタクリレート系の樹脂、ポリイ
ミド系の樹脂、ポリイミド系の樹脂、エポキシ系の樹脂
が挙げられる。なお、保護層の膜厚は0.01〜30μ
mの範囲が好ましい。
る材料が使用することが出来、他の樹脂との密着性及び
/または他の金属層との密着性が必要なため、例えばア
クリレート系の樹脂、メタクリレート系の樹脂、ポリイ
ミド系の樹脂、ポリイミド系の樹脂、エポキシ系の樹脂
が挙げられる。なお、保護層の膜厚は0.01〜30μ
mの範囲が好ましい。
【0011】表面層を形成する材料としては紫外線硬化
型樹脂、フィラー、反応開始剤、親水性高分子等が挙げ
られる。紫外線硬化樹脂に用いられる単官能もしくは多
官能のモノマーまたはオリゴマーとしては以下に示す化
学名、構造式のものが挙げられる。テトラヒドロフルフ
リルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、
ジシクロペンチルオキシアクリレート、フェニルカルビ
トールアクリレート、ノニルフェノキシエチルアクリレ
ート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシヘキ
サノイルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキ
シプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、アクリルアミド、アクロイルモルフォリン、ジメ
チルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、N−ジ
メチルアミノプロピルアクリルアミド、N−ビニルピロ
リドン、ポリオールポリアクリレート、ポリエステルア
クリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレ
ート、ペンタエリトリトールジ(トリ)アクリレート、
N、N’−メチレンビスアクリルアミド、ヘキサメチレ
ンビスアクリルアミド、及び以下の表1等に記載したも
のが挙げられる。
型樹脂、フィラー、反応開始剤、親水性高分子等が挙げ
られる。紫外線硬化樹脂に用いられる単官能もしくは多
官能のモノマーまたはオリゴマーとしては以下に示す化
学名、構造式のものが挙げられる。テトラヒドロフルフ
リルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、
ジシクロペンチルオキシアクリレート、フェニルカルビ
トールアクリレート、ノニルフェノキシエチルアクリレ
ート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシヘキ
サノイルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキ
シプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、アクリルアミド、アクロイルモルフォリン、ジメ
チルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、N−ジ
メチルアミノプロピルアクリルアミド、N−ビニルピロ
リドン、ポリオールポリアクリレート、ポリエステルア
クリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレ
ート、ペンタエリトリトールジ(トリ)アクリレート、
N、N’−メチレンビスアクリルアミド、ヘキサメチレ
ンビスアクリルアミド、及び以下の表1等に記載したも
のが挙げられる。
【0012】
【表1−1】
【0013】
【表1−2】
【0014】
【表1−3】
【0015】これらの中で好ましいものとしてはアクリ
ルアミド基、ビニルアミノ基、水酸基等の極性基を有す
る単官能又は多官能モノマー、オリゴマーが挙げられ、
上記DA321、DA250、DA314(共にナガセ
化成社製)などである。光開始剤(反応開始剤)として
はベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイン
エチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなど
のベンゾインまたはそのエーテル、ベンゾフェノンなど
のベンゾフェノン系化合物、ベンジル、ベンジルメチル
ケタール、ベンジルエチルケタールなどのベンジル系化
合物、1フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
プロパンなどのヒドロキシアルキルフェニルケトン系化
合物などが挙げられ、これらはイルガキュアー651、
184、907(チバガイギー社製)、ダイキュアー1
173(メルク社製)などが市販されている。好ましい
ものとしてはイルガキュアー651、907、ダロキュ
アー1173である。また本発明において用いられる親
水性高分子として、従来公知のものを用いることが出来
るが、本発明で言う吸水性高分子を用いることが好まし
い。これは羊毛、絹、綿などの天然高分子の吸湿能力に
比較して、同等若しくはより高い吸湿能を有するものを
さし、具体的にはポリビニルアミン、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸塩、イソブチレン/マレイン酸塩
共重合体、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコー
ル、ポリグリシン、ポリジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミド等が挙げられる。
ルアミド基、ビニルアミノ基、水酸基等の極性基を有す
る単官能又は多官能モノマー、オリゴマーが挙げられ、
上記DA321、DA250、DA314(共にナガセ
化成社製)などである。光開始剤(反応開始剤)として
はベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイン
エチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなど
のベンゾインまたはそのエーテル、ベンゾフェノンなど
のベンゾフェノン系化合物、ベンジル、ベンジルメチル
ケタール、ベンジルエチルケタールなどのベンジル系化
合物、1フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
プロパンなどのヒドロキシアルキルフェニルケトン系化
合物などが挙げられ、これらはイルガキュアー651、
184、907(チバガイギー社製)、ダイキュアー1
173(メルク社製)などが市販されている。好ましい
ものとしてはイルガキュアー651、907、ダロキュ
アー1173である。また本発明において用いられる親
水性高分子として、従来公知のものを用いることが出来
るが、本発明で言う吸水性高分子を用いることが好まし
い。これは羊毛、絹、綿などの天然高分子の吸湿能力に
比較して、同等若しくはより高い吸湿能を有するものを
さし、具体的にはポリビニルアミン、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸塩、イソブチレン/マレイン酸塩
共重合体、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコー
ル、ポリグリシン、ポリジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミド等が挙げられる。
【0016】フィラーとしては従来公知のものが用いら
れるが、SiO2、タルク、TiO2等の粒径0.5〜1
0μm程度のものが好ましく用いられる。該層を形成す
るための塗布液の組成としてはフィラー、紫外線硬化型
樹脂、反応開始剤、親水性高分子の重量比が紫外線硬化
樹脂100に対してフィラーが5〜30、反応開始剤が
1〜5、親水性高分子が5〜20の範囲にすることが好
ましい。さらに該層には他の添加剤を含有させることが
でき、これらの添加剤としてレベリング剤、体質顔料等
の公知のものが挙げられる。前記成分を配合した組成物
から塗布液を調整する方法としては、前述の原料混合物
を調合し、通常、ボールミル、アトライター、ホモジナ
イザー、サンドミル等による混練混合操作により均一に
溶解あるいは分散したものを得ることができる。
れるが、SiO2、タルク、TiO2等の粒径0.5〜1
0μm程度のものが好ましく用いられる。該層を形成す
るための塗布液の組成としてはフィラー、紫外線硬化型
樹脂、反応開始剤、親水性高分子の重量比が紫外線硬化
樹脂100に対してフィラーが5〜30、反応開始剤が
1〜5、親水性高分子が5〜20の範囲にすることが好
ましい。さらに該層には他の添加剤を含有させることが
でき、これらの添加剤としてレベリング剤、体質顔料等
の公知のものが挙げられる。前記成分を配合した組成物
から塗布液を調整する方法としては、前述の原料混合物
を調合し、通常、ボールミル、アトライター、ホモジナ
イザー、サンドミル等による混練混合操作により均一に
溶解あるいは分散したものを得ることができる。
【0017】本発明の光情報記録媒体の製造方法として
は、表面に情報ピット及び/又は案内溝が形成された基
板状に、直接又は他の層を介して前色素を主成分とする
記録層を塗布成膜手段により設け、その上に直接又は他
の層を介して光反射層を真空成膜手段により設け、保護
層により被覆する面に、直接或いは種々の溶剤による洗
浄、アルカリ水溶液による洗浄、界面活性剤による洗
浄、超音波による洗浄、電解による洗浄、ブラスト処
理、サンドブラスト処理、酸又はアルカリによるエッチ
ング処理、フレーム処理、コロナ処理、コロナ放電処
理、化成処理などの種々の表面処理を施し、保護層を塗
布硬化して設け、その上に表面層を前記成分からなる塗
液をスクリーン印刷法により塗布し後、光特に紫外線を
照射することにより硬化させることにより設ける方法が
挙げられる。このようにして表面層を形成することによ
り良好な筆記性及びインク保持性を付与することができ
る。
は、表面に情報ピット及び/又は案内溝が形成された基
板状に、直接又は他の層を介して前色素を主成分とする
記録層を塗布成膜手段により設け、その上に直接又は他
の層を介して光反射層を真空成膜手段により設け、保護
層により被覆する面に、直接或いは種々の溶剤による洗
浄、アルカリ水溶液による洗浄、界面活性剤による洗
浄、超音波による洗浄、電解による洗浄、ブラスト処
理、サンドブラスト処理、酸又はアルカリによるエッチ
ング処理、フレーム処理、コロナ処理、コロナ放電処
理、化成処理などの種々の表面処理を施し、保護層を塗
布硬化して設け、その上に表面層を前記成分からなる塗
液をスクリーン印刷法により塗布し後、光特に紫外線を
照射することにより硬化させることにより設ける方法が
挙げられる。このようにして表面層を形成することによ
り良好な筆記性及びインク保持性を付与することができ
る。
【0018】以下に実施例に基づいて本発明を具体的に
説明するが、これらに限定されるものではない。
説明するが、これらに限定されるものではない。
【0019】〔実施例1〕 3官能モノマーとして上記製品名DA321(ナガセ化
成杜製)を70wt%、単官能モノマーN−ビニルピロ
リドン26wt%、光開始剤(反応開始剤)イルガキュ
アー6514wt%を混合し、本発明の紫外線硬化樹脂
を得た。次に親水性高分子としてポリアクリル酸塩系高
分子(製品名:アクアリックCA、日本触媒杜製)、S
iO2(粒径5μm)を用い、紫外線硬化樹脂:親水性
高分子:SiO2(粒径5μm)を80:10:10
(重量比)の割合で混合し、表面層塗布液を得た。そし
て表面に情報ピット及び/又は案内溝が形成されたポリ
カーボネート樹脂からなる基板上に、シアニン色素を主
成分とする記録層を塗布成膜手段により設け、その上に
Auからなる光反射層を真空成膜手段により設け、アク
リル酸/メタクリル酸共重合体の保護層を塗布成膜手段
により設けた。この保護層表面に前記塗布液をスクリー
ン印刷(メッシュ350)法により印刷後、紫外線を照
射、硬化させ本発明の光情報記録媒体を得た。得られた
媒体の表面層は水性インクの筆記具で記入した場合での
筆記性、インク保持性(指でこすってもとれない)とも
良好であった。
成杜製)を70wt%、単官能モノマーN−ビニルピロ
リドン26wt%、光開始剤(反応開始剤)イルガキュ
アー6514wt%を混合し、本発明の紫外線硬化樹脂
を得た。次に親水性高分子としてポリアクリル酸塩系高
分子(製品名:アクアリックCA、日本触媒杜製)、S
iO2(粒径5μm)を用い、紫外線硬化樹脂:親水性
高分子:SiO2(粒径5μm)を80:10:10
(重量比)の割合で混合し、表面層塗布液を得た。そし
て表面に情報ピット及び/又は案内溝が形成されたポリ
カーボネート樹脂からなる基板上に、シアニン色素を主
成分とする記録層を塗布成膜手段により設け、その上に
Auからなる光反射層を真空成膜手段により設け、アク
リル酸/メタクリル酸共重合体の保護層を塗布成膜手段
により設けた。この保護層表面に前記塗布液をスクリー
ン印刷(メッシュ350)法により印刷後、紫外線を照
射、硬化させ本発明の光情報記録媒体を得た。得られた
媒体の表面層は水性インクの筆記具で記入した場合での
筆記性、インク保持性(指でこすってもとれない)とも
良好であった。
【0020】〔実施例2〕実施例1の親水性高分子に代
えてポリビニルピロリドンを用いるほかは実施例1と同
様に行なって光情報記録媒体を得た。これについて実施
例1と同様に評価したところ良好な結果であった。
えてポリビニルピロリドンを用いるほかは実施例1と同
様に行なって光情報記録媒体を得た。これについて実施
例1と同様に評価したところ良好な結果であった。
【0021】〔実施例3〕実施例1の親水性高分子に代
えてポリビニルアミンを用いるほかは実施例1と同様に
行なって光情報記録媒体を得た。これについて実施例1
と同様に評価したところ良好な結果であった。
えてポリビニルアミンを用いるほかは実施例1と同様に
行なって光情報記録媒体を得た。これについて実施例1
と同様に評価したところ良好な結果であった。
【0022】〔実施例4〕実施例1の親水性高分子に代
えてポリビニルアルコールを用いるほかは実施例1と同
様に行なって光情報記録媒体を得た。これについて実施
例1と同様に評価したところ良好な結果であった。
えてポリビニルアルコールを用いるほかは実施例1と同
様に行なって光情報記録媒体を得た。これについて実施
例1と同様に評価したところ良好な結果であった。
【0023】
【効果】本発明の光情報記録媒体は表面層が少なくとも
フィラー、紫外線硬化型樹脂、反応開始剤、親水性高分
子を含有するため油性インクの筆記具のみならず水性イ
ンクや油性インクなどの種々のインクの筆記具やインク
ジェットプリンター等を用いた場合でも良好な筆記性、
インク保持力を有している。また本発明の光情報記録媒
体は表面層に紫外線硬化樹脂を用いているので、速乾性
であり、効率良く製造することができる。
フィラー、紫外線硬化型樹脂、反応開始剤、親水性高分
子を含有するため油性インクの筆記具のみならず水性イ
ンクや油性インクなどの種々のインクの筆記具やインク
ジェットプリンター等を用いた場合でも良好な筆記性、
インク保持力を有している。また本発明の光情報記録媒
体は表面層に紫外線硬化樹脂を用いているので、速乾性
であり、効率良く製造することができる。
【0024】
【図1】光情報記録媒体の構成を示す模式図である。
1 光情報記録媒体 2 基板 3 色素を含有した記録層 4 反射層 5 保護層 6 表面層 7 下塗層
Claims (3)
- 【請求項1】 基板上に、色素を含有した記録層、反射
層、保護層及び表面層を有する光情報記録媒体におい
て、表面層が少なくともフィラー、紫外線硬化型樹脂、
反応開始剤、親水性高分子を含有し、該紫外線硬化型樹
脂が極性基を有する単官能モノマー、多官能モノマー、
これらのオリゴマーのみから選ばれる少なくとも1種か
らなり、かつ該親水性高分子がポリビニルアミン、ポリ
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩、イソブチレン/
マレイン酸塩共重合体、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルアルコール、ポリグリシン、ポリジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミドから選ばれる少なくとも1種からな
るものであることを特徴とする光情報記録媒体。 - 【請求項2】 フィラーが粒径0.5〜10μmのSi
O2、タルクまたはTiO2であることを特徴とする請求
項1に記載の光情報記録媒体。 - 【請求項3】 表面層における各成分の重量割合が、紫
外線硬化型樹脂100に対し、フィラー5〜30、反応
開始剤1〜5、親水性高分子5〜20であることを特徴
とする請求項1又は2に記載の光情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23111494A JP3343639B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23111494A JP3343639B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 光情報記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0896409A JPH0896409A (ja) | 1996-04-12 |
JP3343639B2 true JP3343639B2 (ja) | 2002-11-11 |
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ID=16918519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23111494A Expired - Fee Related JP3343639B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 光情報記録媒体 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3343639B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5692960B2 (ja) * | 2008-10-29 | 2015-04-01 | Kjケミカルズ株式会社 | 紫外線硬化型コート剤 |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP23111494A patent/JP3343639B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0896409A (ja) | 1996-04-12 |
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