JPH09171638A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JPH09171638A
JPH09171638A JP7331377A JP33137795A JPH09171638A JP H09171638 A JPH09171638 A JP H09171638A JP 7331377 A JP7331377 A JP 7331377A JP 33137795 A JP33137795 A JP 33137795A JP H09171638 A JPH09171638 A JP H09171638A
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JP
Japan
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layer
protective layer
recording medium
resin
optical recording
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Application number
JP7331377A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Momotake
宏之 百武
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 透明基板上に、記録層、金属反射層、白
色保護層、親水性表面層を少なくとも積層してなる、カ
ラープリンターに適した光記録媒体。 【効果】 フルカラーのインクジェットプリンターで情
報表示が可能な光記録媒体を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光記録媒体、特に記
録内容等の情報表示が可能な光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】色素を記録層とし且つ記録層の上に金属
の反射層を設け、更にこの上に保護層を設けた単板型の
追記可能な光記録媒体は、例えば Optical Data Storag
e 1989Technical Digest Series Vol.1 45(1989) 、特
開平2-132656号、特開平2-168446号等に提案され、市販
コンパクトディスク(以後CDと略す)プレーヤー、C
D−ROMプレーヤーやCD−Iプレーヤーと互換性を
有する光記録媒体としてCD−Rの名称で既に実用化さ
れている。このCD−Rは、透明基板側から照射される
レーザー光により有機色素記録層を変化させ、情報を信
号として記録するものであり、記録機としては波長が7
70−800nmの高出力半導体レーザーを用いたライ
ターが、また情報記録のためのソフトウエアが、各種市
販されている。
【0003】一般に、コンパクトディスクは、その記録
内容等を保護層表面に紫外線硬化インクや油性インクを
用いた印刷によって表示している。近年、インクジェッ
トプリンター等を用いて記録内容等をプリントする方法
が実用化され、これに対応した特殊な表面を有するCD
−R媒体が市販されている。これらを用いると、パーソ
ナルコンピューターベースでユーザーがディスク上に自
由に情報表示が行うことが出来るが、フルカラーの印刷
を行うと、反射層の色を反映して色調が異なって印刷さ
れる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ットプリンターに対応した表面を持つ記録媒体におい
て、フルカラー印刷の色調を改善した光記録媒体を提供
することを目的とする。フルカラー印刷の色調を改善す
るためには、プリント面のバックを白色にすることが必
要である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に鑑み、鋭意検討を行った結果、保護層に白色顔料を
含有させて白色保護層を形成させることにより、上記問
題が解決できることを見いだし、本発明に至った。
【0006】すなわち本発明は、(1)透明基板上に、
記録層、金属反射層、白色保護層、親水性表面層を少な
くとも積層してなる、カラープリントに適した光記録媒
体、(2)白色保護層が、白色顔料を含有するUV硬化
樹脂からなる(1)の光記録媒体、(3)親水性表面層
が、吸水性および/または吸油性を有する有機フィラー
および/または無機フィラーを含有するUV硬化樹脂か
らなり、該表面層上を印刷可能にした(1)又は(2)
の光記録媒体、(4)記録層が有機色素からなる(1)
〜(3)のいずれかの光記録媒体、(5)親水性表面層
上に水性あるいは油性インクでカラープリントを施した
(1)〜(4)のいずれかの光記録媒体に関するもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に於て用いられる透明基板
としては、信号の記録や読み出しを行うための光を透過
するものが好ましい。光の透過率としては85%以上であ
り、且つ光学的異方性の小さいものが望ましい。例えば
アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド
系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の
熱可塑性樹脂を用いた基板が好ましい例示として挙げら
れる。これらの中で基板の機械的強度、グルーブや再生
専用信号などの付与のし易さ、経済性の点からアクリル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリオレフィン系樹
脂の射出成形樹脂基板が好ましく、特にポリカーボネー
ト系樹脂基板が最も好ましい。
【0008】これらの基板の形状は板状でもフィルム状
でもよく、又円形やカード状でもよい。これらの基板の
表面には記録位置を制御するためのグルーブを有しても
よい。又、一部再生専用の情報等のためのピット等を有
していてもよい。かかるグルーブやピット等は、射出成
形や注型によって基板を作る際に付与するのが好まし
い。
【0009】本発明の記録層はシアニン系、フタロシア
ニン系、アゾ系などの有機色素を用いるのが一般的であ
る。これらの色素は溶剤に対する溶解性のためや記録特
性等のために各種の置換基で置換されていてもよい。
又、これらの色素は1種又は2種以上を混合して用いる
ことも出来る。
【0010】前記した色素を含有する記録層は、通常ス
ピンコート、スプレー、浸漬等の塗布法によって成膜す
ることが出来る。上記色素を塗布法により成膜する際は
樹脂基板にダメージを与えない溶剤、すなわち基板用樹
脂を実質的に溶解しない溶剤に色素を溶解して塗布すれ
ば良い。本発明に於いて、記録層の膜厚は通常50〜2
00nmが好ましい。
【0011】色素を含有する記録層を成膜する際には、
前記した色素の他にニトロセルロース、エチルセルロー
ス、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ウレタン樹脂等
の樹脂やレベリング剤、消泡剤等を本発明の効果を損な
わない範囲に於いて併用することもできる。
【0012】記録層としては、主に、有機色素を含有す
るものについて記述しているが、本発明は無機物やポリ
マーあるいは金属を記録層として用いた媒体についても
適用できることは明らかである。
【0013】本発明に於ける記録層の上に設けられた反
射層としては、金、銀、アルミニウムあるいはこれらの
合金のような高反射率の金属膜が用いられる。これらの
金属の反射層は蒸着、スパッター等の方法で成膜するこ
とが出来る。又、これらの反射層の膜厚は通常50〜2
00nm程度が好ましい。反射層は又、多層積層すること
も可能である。
【0014】保護層としては通常UV硬化樹脂が用いら
れる。本発明では、インクジェットプリンターでフルカ
ラープリントされる親水性表面のバックを白色にする必
要から、UV硬化樹脂に白色顔料を添加させる。白色顔
料としては酸化チタン、酸化亜鉛、鉛白、石膏、硫酸バ
リウム、炭酸カルシウム、ホワイトカーボンなどが挙げ
られる。これらの添加量は10〜60wt%が好まし
い。保護層の膜厚は1〜15μm程度が好ましい。保護
層の成膜方法としてはスピンコート、スクリーン印刷、
浸漬、スプレー法等がある。
【0015】保護層は、1層だけではなく、例えばその
耐スクラッチ性を向上させるために2層以上の保護層を
積層してもよい。また、保護層の上に全面あるいは部分
的にスクリーン印刷等でレーベル等の印刷を行うことも
可能である。
【0016】本発明の親水性表面層は、インクジェット
プリンターのインクを十分に吸収、定着させるためのも
のであり、特には、吸水性および/または吸油性を有す
る有機フィラー、無機フィラー、あるいはこれらの混合
物を含有するUV硬化樹脂で作製することにより、イン
クの吸収速度が増し、良好な吸収、定着性が得られる。
【0017】有機フィラーの具体例としては、アクリル
樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エス
テル、スチレン樹脂、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、変性メラミン樹脂微粒子、ポリビニルアルコール、
ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ゴム等の
微粒子、またはこれらポリマーの架橋微粒子、さらにリ
グニン、プロテイン、セルロースの粉末等が挙げられ
る。この際油性ペンや水性ペンのインクがはじかないよ
うにするため、添加するフィラーは吸水性や吸油性の高
いものが好ましい。この点からはリグニン、プロテイ
ン、セルロースの粉末が好ましい。インクジェットプリ
ンターのインクのように乾きにくい溶剤を含む場合は特
に効果的である。
【0018】無機フィラーの具体例としては、シリカ、
タルク、クレー、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、
硫酸バリウム、マイカ、珪藻土シリカ、水酸化アルミニ
ウム、アルミナ、酸化ジルコニウム、水酸化ジルコニウ
ム等が挙げられる。シリカフィラーについては破砕によ
って製造されたものの場合、吸水性または吸油性が低い
ため十分な効果が得られない。しかし細かい一次粒子が
集まって二次粒子を形成している合成シリカ等の場合、
その二次粒子の隙間に油性ペンや水性ペンの溶剤が染み
込むため効果的である。
【0019】無機フィラーの場合、吸油量が測定されて
いることが多い。一般的にJISK5101法に準じ、
フィラー100g当りに吸収されるアマニ油の量で表さ
れる。本発明では5ml/100g(フィラー量)以上
が望ましく、15ml/100g(フィラー量)以上が
更に望ましい。
【0020】吸水量は一般的な測定方法はないが、フィ
ラーに水を滴下したときに水滴がフィラーに吸い込まれ
るものが望ましい。表面がフッ素処理されているような
フィラーの場合、水滴はフィラーに吸収されることなく
球状になる。このようなフィラーを用いると、油性でも
水性インクでも乾燥せずはじいてしまうので好ましいく
ない。
【0021】上記有機フィラーや無機フィラーは、単独
で用いることもできるが、書き込み後の乾燥性の改善、
インクの粘度調整、または色調改良のために併用するこ
とがある。この際混合する比率はその目的によっていろ
いろ変えることが可能である。
【0022】なお、インクの粘度調整のためにアエロジ
ルのように増粘作用のあるフィラーを添加してもよい。
また、その他目的に応じ各種添加剤を用いることがで
き、具体的には、印刷時のレベリング剤や消泡剤、脱泡
剤、増粘剤、タレ止め剤、沈降防止剤、顔料分散助剤、
湿潤剤や分散剤等が挙げられる。
【0023】フィラーを含有する樹脂としてはUV硬化
樹脂が好ましい。熱硬化樹脂等の溶剤含有樹脂は、煩雑
な乾燥工程を必要とし、さらに乾燥によって放出された
有機溶剤は作業環境の点で好ましくない。UV硬化樹脂
は通常無溶剤で用いられるが、通常UV硬化樹脂にフィ
ラーを添加する場合、粘度上昇のため添加量が限られて
しまう。そのためにインクの乾燥速度が遅くなり、本発
明の目的にはあまり好ましくない。
【0024】該親水性表面層の特性をさらに向上させる
ためには、該層をさらに工夫することが好ましい。すな
わち該親水性表面層には、1種類または2種類以上の親
水性ポリマーと、1種類または2種類以上の親水性モノ
マーと、1種類または2種類以上の架橋性モノマーと、
ラジカル開始剤を含有するUV硬化樹脂を用いる。
【0025】該親水性表面層に親水性ポリマーを加える
ことにより、表面に付着したインクを定着しやすくす
る。親水性ポリマーには、ポリビニルアルコール、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリ
エチレンオキサイド等のホモポリマー及びコポリマーが
挙げられる。コポリマーの場合は親水性ポリマーでない
ものとの組合せでもよい。これらは1種類加えても良い
し、2種類以上組み合わせて用いてもよい。多く入れれ
ば入れるほどペンやプリンターのインクの定着がよくな
るが、樹脂粘度が高くて成膜出来なくなったりポリマー
が析出してしまうため、樹脂組成のうち親水性ポリマー
の総量が1〜50重量部になるように加える。望ましく
は1〜30重量部にするのがよい。
【0026】本発明に於いては前記親水性ポリマーは極
性の高い親水性モノマーに溶解する。親水性モノマーと
してはヒドロキシ(メタ)アクリレートやヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシペンチル(メタ)アクリ
レート、フェノキシヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、クロロヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプ
ロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプ
ロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセ
リンモノ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、フェニルグリシジルエーテル(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリ
レート、ビスフェノールAエポキシ樹脂のジ(メタ)ア
クリレートのように分子内にOH基を有するもの、また
ジメチル(メタ)アクリルアミドやジエチル(メタ)ア
クリルアミド、アクロイルモルホリン、N−ビニルピロ
リドン、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2
−メトキシエチル(メタ)アクリレート、エチルカルビ
トール(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アク
リレートのような極性の高いものが用いられる。単官能
でも良いし、2官能以上のモノマーでもよい。
【0027】これらのモノマーは溶剤のように親水性ポ
リマーを均一に溶解し、さらに有機溶剤や水を多く含ん
だペンやインクジェットプリンターで樹脂層に文字を書
き込んだ場合、にじみやはじきを抑える。特に親水性の
高いポリマーを用いた場合は、分子内に水酸基やカルボ
キシル基、アミノ基等の極性の高い基を有するモノマー
を用いると親水性ポリマーが溶解し易い。親水性ポリマ
ーの溶解性を向上させるために水、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキ
サノール等のアルコール類、ジメチルエーテル、ジエチ
ルエーテル、メチルエチルエーテル、ジプロピルエーテ
ル等のエーテル類、アセトン、シクロヘキサノンの様な
ケトン類、ジクロロエタン、クロロホルムのようなハロ
ゲン系等の溶媒を一部使用してもよい。樹脂組成のうち
親水性モノマーの総量は20〜98重量部加える。望ま
しくは50〜90重量部加える。
【0028】これらに架橋性モノマーを加える。これら
にはトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、アクリル化イソシアヌレート、1、4−ブタンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1、6−ヘキサンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニルジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート等が使われる。なお、上記の親水性モ
ノマーがグリセリンジ(メタ)アクリレートやペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサ(メタ)アクリレートのように多官能
の場合は必ずしも加える必要がない。架橋性モノマーを
加えることで表面に露出している保護層の架橋密度が上
がり塗膜硬度が増す。樹脂組成のうち架橋性モノマーの
総量は1〜40重量部加える。望ましくは1〜20重量
部加える。
【0029】UV光で硬化可能な親水性モノマーや架橋
性モノマーの混合物に親水性ポリマーを添加すると粘度
が上昇する。それらの混合物にフィラーを加えればさら
に粘度上昇が見られる。そのためモノマーの粘度があま
り高いと、フィラー添加後非常に粘度が上がってしまい
塗布できなくなってしまう。本発明ではUV硬化樹脂に
はなるべく粘度の低いものを選ぶことが好ましい。
【0030】これらにラジカル開始剤を用いる。ラジカ
ル開始剤としては1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトンや2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン、2、2−ジエトキシアセトフェノ
ンや4’−フェノキシ−2,2−ジクロロアセトフェノ
ン等のアセトフェノン系,2−ヒドロキシ−2−メチル
プロピオフェノン等のプロピオフェノン系、2−クロロ
アントラキノン等のアントラキノン系、2、4−ジエチ
ルチオキサントン等のチオキサントン系等が挙げられ
る。この際加える量は樹脂分のうち、0.1〜10重量
部混ぜる。望ましくは1〜8重量部である。この時光開
始剤は1種類でもよいし2種類以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0031】フィラーは該樹脂100重量部に対して1
〜80重量部添加するが、望ましくは5〜50重量部添
加する。保存安定性を考えるとディスパー等で均一に攪
拌するのが望ましい。三本ロールで何度も混練すると、
合成シリカのように細かい一次粒子から二次粒子を形成
しているフィラーは分散されてしまい、本来の特性が発
揮できなくなってしまう。また、天然物を利用している
プロテインやセルロースのような有機フィラーの場合、
柔らかいためつぶれてしまい吸水性や吸油性が落ちるこ
とがある。
【0032】該親水性表面層を形成する方法は、バーコ
ート法、ブレードコート法、エアナイフコート法、ロー
ルコート法、スクリーン印刷法があるが、表面を凹凸に
する事で筆記性を更に向上させることができるため、ス
クリーン印刷法が特に望ましい。本発明に於いては該親
水性表面層を形成する際に塗布性を改良するために、U
V硬化樹脂に溶媒を使用することもできる。膜厚1〜1
00μmに設計されるがディスクの反りに対する影響を
考えると1〜20μmが望ましい。なお、反射層上に一
層保護層があればディスク全面に設けても、または部分
的に該親水性表面層を設けても良い。
【0033】塗布された親水性表面層はUV光で硬化さ
せるが、UV光をあてて硬化する場合、150〜200
0mJ/cm2 のエネルギーを与える。好ましくは25
0〜1000mJ/cm2 あてる。この際数秒で塗膜が
硬化する。
【0034】硬化に用いるUVランプは水銀灯、高圧水
銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が用いら
れるが、発生エネルギーやランプの価格から考えると高
圧水銀灯、メタルハライドランプが望ましい。
【0035】文字を書き込んだりプリントしたりする部
分以外にさらに部分的に層を重ねてもよい。例えばそれ
ぞれの媒体で異なるタイトルやナンバーや日付等を書く
ところ以外の部分は、共通の社名やマーク、媒体商品名
や中に記録するソフト名等を表記する場合がある。その
ような場合、スクリーン印刷やオフセット印刷等でさら
に何層か重ねてもよい。
【0036】このように構成された親水性表面層に書き
込む場合、油性ペンや水、水溶性有機溶剤を含む水性ペ
ン、油性スタンプ、水性スタンプを用いることができ
る。また、油性、または水性インクを用いたインクジェ
ットプリンター、昇華型プリンター、熱転写型プリンタ
ーを使用することもできる。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明の実施の態様はこれにより限定されるもの
ではない。 〔実施例1〕厚さ 1.2mm、直径 120mmのスパイラル状の
グルーブ(深さ140nm 、幅 0.5μm、ピッチ1.6 μm)
を有する射出成形ポリカーボネート樹脂基板にPdを中
心金属とするテトラアルコキシフタロシアニン色素から
なる記録層を、オクタン溶液を用いたスピンコート法で
成膜した。この記録層の上に反射層として厚さ100nm
のAu薄膜をスパッタリングにより成膜した。
【0038】この上にダイキュア−SD−17(大日本
インキ化学工業株式会社の紫外線硬化樹脂)をスピンコ
ートした後、紫外線を照射して硬化し、6μmの第1保
護層を成膜した。更にこの上にダイキュア−SD−17
樹脂100重量部と酸化チタン100重量部を3本ロー
ルで混練した樹脂をスクリーン印刷で積層し、紫外線を
照射して硬化し、10μmの第2保護層を形成した。更
に、この保護層上に、ビスフェノールAエポキシアクリ
レート20重量部、ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート10重量部、N−ビニル−2−ピロリドン65
重量部、ラジカル開始剤ダロキュア1173 5重量部
の組成の樹脂に、プロテインを主成分とする有機フィラ
ー(平均粒径10μm)を上記の樹脂100重量部に対
し10重量部加え、ディスパーで混練し、それをスクリ
ーン印刷を行ったのち、紫外線を照射して硬化し、15
μmの親水性表面層を形成してCD−R媒体とした。こ
の印刷表面にキャノン社製インクジェットプリンターで
フルカラー印刷を行ったところ、解像度も色調も非常に
良好なフルカラープリント像が得られた。
【0039】〔比較例1〕実施例1において、第2保護
層の形成を削除した以外は、実施例1と同様にしてCD
−R媒体を作製した。この印刷表面にキャノン社製イン
クジェットプリンターでフルカラー印刷を行ったとこ
ろ、解像度は良好であったが、黄色系統の色が不鮮明
で、原画に忠実な色調が得られなかった。
【0040】
【発明の効果】実施例から明らかなように、白色保護層
を導入した媒体に、親水性表面層を組み合わせることに
より、フルカラーのインクジェットプリンターに対応し
た光記録媒体を提供することが出来る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に、記録層、金属反射層、白
    色保護層、親水性表面層を少なくとも積層してなる、カ
    ラープリントに適した光記録媒体。
  2. 【請求項2】 白色保護層が、白色顔料を含有するUV
    硬化樹脂からなる請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 親水性表面層が、吸水性および/または
    吸油性を有する有機フィラーおよび/または無機フィラ
    ーを含有するUV硬化樹脂からなり、該表面層上を印刷
    可能にした請求項1又は2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 記録層が有機色素からなる請求項1〜3
    のいずれかに記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 親水性表面層上に水性あるいは油性イン
    クでカラープリントを施した請求項1〜4のいずれかに
    記載の光記録媒体。
JP7331377A 1995-12-20 1995-12-20 光記録媒体 Pending JPH09171638A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000012319A1 (fr) * 1998-09-01 2000-03-09 Star Micronics Co., Ltd. Support imprime et support d'enregistrement imprime
WO2007015513A1 (ja) * 2005-08-03 2007-02-08 Mitsubishi Kagaku Media Co., Ltd. 光記録媒体及びインク組成物
US7410681B2 (en) 1999-02-26 2008-08-12 Ricoh Company, Ltd. Optical information recording medium

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