JP3343602B2 - 化粧パネルの製法 - Google Patents
化粧パネルの製法Info
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- JP3343602B2 JP3343602B2 JP28734793A JP28734793A JP3343602B2 JP 3343602 B2 JP3343602 B2 JP 3343602B2 JP 28734793 A JP28734793 A JP 28734793A JP 28734793 A JP28734793 A JP 28734793A JP 3343602 B2 JP3343602 B2 JP 3343602B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築内装パネル、カウン
ター天板、机天板、住宅機器、家具パネル、扉などに用
いる化粧パネルの製法に関する。
ター天板、机天板、住宅機器、家具パネル、扉などに用
いる化粧パネルの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧パネルの構造として、無垢芯構造と
フラッシュ構造があるが、芯材の外縁部を曲面に仕上
げ、その曲面に沿って表面材である化粧板を貼り合わせ
た、謂ゆるポストフォーム加工など曲面加工の化粧パネ
ルに於いては加工性の容易さから合板、パーチクルボー
ド、中質繊維板などの板材を芯材として用いた無垢芯構
造が多く採用されていた。
フラッシュ構造があるが、芯材の外縁部を曲面に仕上
げ、その曲面に沿って表面材である化粧板を貼り合わせ
た、謂ゆるポストフォーム加工など曲面加工の化粧パネ
ルに於いては加工性の容易さから合板、パーチクルボー
ド、中質繊維板などの板材を芯材として用いた無垢芯構
造が多く採用されていた。
【0003】平貼りの化粧パネルでは運搬、施工などに
於ける軽量化ならびに経済性の利点が要求される場合、
フラッシュ構造の化粧パネルが使用されていた。
於ける軽量化ならびに経済性の利点が要求される場合、
フラッシュ構造の化粧パネルが使用されていた。
【0004】フラッシュ構造の曲面加工の化粧パネルの
製法としては、ペーパーコア芯材の外縁部にパネル枠材
となるペーパーコアと同一の厚さの木質角材を接着する
か、或いは、該木質角材をパネルの枠形状に組立て、枠
内の空間部にペーパーコアを充填し、枠材部を曲面にな
るように切削した後、化粧シートが貼り付けられてい
た。
製法としては、ペーパーコア芯材の外縁部にパネル枠材
となるペーパーコアと同一の厚さの木質角材を接着する
か、或いは、該木質角材をパネルの枠形状に組立て、枠
内の空間部にペーパーコアを充填し、枠材部を曲面にな
るように切削した後、化粧シートが貼り付けられてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合板、
パーチクルボード、中質繊維板などを芯材として用いた
無垢芯構造の曲面加工の化粧パネルでは、芯材の重量が
嵩ばり、材料コストがかかり経済的でなかった。
パーチクルボード、中質繊維板などを芯材として用いた
無垢芯構造の曲面加工の化粧パネルでは、芯材の重量が
嵩ばり、材料コストがかかり経済的でなかった。
【0006】また、フラッシュ構造に於いては、芯材で
あるペーパーコアと同じ厚さの枠材を段差を生じること
なく、ペーパーコア表面と面一になるように接着するに
は、芯材及び枠材それぞれ高度の寸法精度を要し、芯材
の僅かな変形、湾曲に対しても矯正することが困難であ
った。したがって、加工には、細心の注意を要し、特に
長い寸法の木口面をもったパネルでは、簡単に行えるも
のではなかった。
あるペーパーコアと同じ厚さの枠材を段差を生じること
なく、ペーパーコア表面と面一になるように接着するに
は、芯材及び枠材それぞれ高度の寸法精度を要し、芯材
の僅かな変形、湾曲に対しても矯正することが困難であ
った。したがって、加工には、細心の注意を要し、特に
長い寸法の木口面をもったパネルでは、簡単に行えるも
のではなかった。
【0007】また、枠材を組付けた後、ペーパーコアを
充填する方法に於いても、ペーパーコアの厚さと枠材の
厚さに差異がないようにするため、十分な寸法精度の管
理が不可欠であった。
充填する方法に於いても、ペーパーコアの厚さと枠材の
厚さに差異がないようにするため、十分な寸法精度の管
理が不可欠であった。
【0008】ペーパーコアと、枠材に寸法差があり、面
一にならず、段差を生じた場合は、その段差が表板面に
線状に現われ、外観が悪くなると共に、パネルの厚さが
部分的に不均一になるなど問題点があった。
一にならず、段差を生じた場合は、その段差が表板面に
線状に現われ、外観が悪くなると共に、パネルの厚さが
部分的に不均一になるなど問題点があった。
【0009】本発明は、ペーパーコアと枠材の継目に段
差を生じることなく、面一に接着することが可能にな
り、厚さムラ、表面の凹凸の発生を抑えると共に、木質
角材部を切削し曲面を形成することによって、化粧シー
トを曲面貼りした場合、変形などがなく、寸法精度の高
い、軽量化された曲面貼り化粧パネルを得るものであ
る。
差を生じることなく、面一に接着することが可能にな
り、厚さムラ、表面の凹凸の発生を抑えると共に、木質
角材部を切削し曲面を形成することによって、化粧シー
トを曲面貼りした場合、変形などがなく、寸法精度の高
い、軽量化された曲面貼り化粧パネルを得るものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、板状のペーパ
ーコアの外縁部に該外縁部の一部を残し、両面に長さ方
向又は/及び巾方向に角柱状に切欠き部を設け、該切欠
き部と略同一形状の木質角材を接着剤を介し、該切欠き
部の位置に合致するように配置し接着させると共に、両
面に板材を貼り合わせ、該木質角材部で曲面が形成され
るように切削して、芯材を作成した後、該芯材の表面に
化粧シートを貼り合せることを特徴とする化粧パネルの
製法である。
ーコアの外縁部に該外縁部の一部を残し、両面に長さ方
向又は/及び巾方向に角柱状に切欠き部を設け、該切欠
き部と略同一形状の木質角材を接着剤を介し、該切欠き
部の位置に合致するように配置し接着させると共に、両
面に板材を貼り合わせ、該木質角材部で曲面が形成され
るように切削して、芯材を作成した後、該芯材の表面に
化粧シートを貼り合せることを特徴とする化粧パネルの
製法である。
【0011】本発明に用いられる板状のペーパーコア
は、複合構造の化粧パネルの芯材を構成するもので、ロ
ールコア、ハニカムコア、フェザーコア、段ボール積層
物などである。
は、複合構造の化粧パネルの芯材を構成するもので、ロ
ールコア、ハニカムコア、フェザーコア、段ボール積層
物などである。
【0012】これらのペーパーコアは、図1に示すよう
に、外縁の木口部の中央の一部を残し両面から、長さ及
び/又は巾方向にテノーナーなどを用いて切り欠き、凸
状のサネ形状に切削する。このペーパーコアの切り欠き
部に酢酸ビニル樹脂系接着剤、尿素樹脂系接着剤などの
接着剤を塗布し、該切欠き部と略同一寸法形状の木質角
材をそれぞれ切欠き面に押しつけるように嵌め込み、両
面より加圧、固定してペーパーコアと木質角材とを接着
させる。
に、外縁の木口部の中央の一部を残し両面から、長さ及
び/又は巾方向にテノーナーなどを用いて切り欠き、凸
状のサネ形状に切削する。このペーパーコアの切り欠き
部に酢酸ビニル樹脂系接着剤、尿素樹脂系接着剤などの
接着剤を塗布し、該切欠き部と略同一寸法形状の木質角
材をそれぞれ切欠き面に押しつけるように嵌め込み、両
面より加圧、固定してペーパーコアと木質角材とを接着
させる。
【0013】ペーパーコアと木質角材の接着は、これら
の材料を両面より剛性のある当板で挾み、平板プレス、
タンバックルなどで軽く圧締すると好ましい結果が得ら
れる。
の材料を両面より剛性のある当板で挾み、平板プレス、
タンバックルなどで軽く圧締すると好ましい結果が得ら
れる。
【0014】本発明では、木質角材の配置は、ペーパー
コアの切欠き面に角材面を当てることによって、切欠き
面が定規の役目を課し、正確な位置合せを行うことが出
来る。
コアの切欠き面に角材面を当てることによって、切欠き
面が定規の役目を課し、正確な位置合せを行うことが出
来る。
【0015】切欠き部に配置された木質角材は、パネル
の面に対し、垂直方向に加圧される場合、上下の該木質
角材の中間に位置するペーパーコアが厚さ寸法調整のた
めクッション効果を有し、ペーパーコア面と木質角材面
の僅かな寸法の違いから生じる段差を吸収し、容易に面
一の芯材面を形成することが可能になる。
の面に対し、垂直方向に加圧される場合、上下の該木質
角材の中間に位置するペーパーコアが厚さ寸法調整のた
めクッション効果を有し、ペーパーコア面と木質角材面
の僅かな寸法の違いから生じる段差を吸収し、容易に面
一の芯材面を形成することが可能になる。
【0016】特に、接着剤として酢酸ビニル樹脂系接着
剤など水系接着剤を用いることによって、ペーパーコア
の接着剤塗布面が軟化し、加圧によって塑性変形し、厚
さが規制され、ペーパーコアと角材を面一にすることが
可能となる。
剤など水系接着剤を用いることによって、ペーパーコア
の接着剤塗布面が軟化し、加圧によって塑性変形し、厚
さが規制され、ペーパーコアと角材を面一にすることが
可能となる。
【0017】角材によって外縁部を強化された芯材の両
面にフェノール積層板、合板、ハードボード、中質繊維
板など板材を貼り合せる。これらの板材は、軽量化の点
から厚さの薄いものが望ましい。板材の貼り合せは、予
め、木質角材とペーパーコアを接着した後に行うと作業
が容易であるが、木質角材、ペーパーコア、板材を組付
けと同時に貼り合わせ、接着して一体化することも可能
である。
面にフェノール積層板、合板、ハードボード、中質繊維
板など板材を貼り合せる。これらの板材は、軽量化の点
から厚さの薄いものが望ましい。板材の貼り合せは、予
め、木質角材とペーパーコアを接着した後に行うと作業
が容易であるが、木質角材、ペーパーコア、板材を組付
けと同時に貼り合わせ、接着して一体化することも可能
である。
【0018】板材と芯材を貼り合せる接着剤としては、
酢酸ビニル樹脂エマルジョン系、尿素樹脂系、水性ビニ
ルウレタン樹脂系などが適しており、用途に応じ適宜、
選択する。
酢酸ビニル樹脂エマルジョン系、尿素樹脂系、水性ビニ
ルウレタン樹脂系などが適しており、用途に応じ適宜、
選択する。
【0019】板材の貼り合わせを終った芯材は、木質角
材部分を切削して曲面を形成し、曲面加工用の化粧パネ
ルの芯材を得る。したがって、木質角材は、所望の曲面
の切削が可能となるよう、あらかじめ寸法設定しておく
必要がある。
材部分を切削して曲面を形成し、曲面加工用の化粧パネ
ルの芯材を得る。したがって、木質角材は、所望の曲面
の切削が可能となるよう、あらかじめ寸法設定しておく
必要がある。
【0020】曲面加工用として表面に貼り合わせる化粧
シートは、ポストフォーム用メラミン化粧板、ジアリル
フタレート化粧板、塩化ビニル樹脂化粧板など加熱によ
って曲げることのできる化粧板、或いはツキ板貼り化粧
シートなどが用いられる。
シートは、ポストフォーム用メラミン化粧板、ジアリル
フタレート化粧板、塩化ビニル樹脂化粧板など加熱によ
って曲げることのできる化粧板、或いはツキ板貼り化粧
シートなどが用いられる。
【0021】化粧シートの貼り合わせ方法は、化粧シー
ト裏面ならびに芯材表面に合成ゴム系接着剤をスプレー
ガンなどにより塗布し、溶剤を蒸発させた後、芯材に化
粧シートを重ね、化粧シートの曲面部を加熱して軟化さ
せ、ロール、加圧シートなどで加圧し、接着させる。こ
のようにして、軽量化された曲面貼り化粧パネルが得ら
れる。
ト裏面ならびに芯材表面に合成ゴム系接着剤をスプレー
ガンなどにより塗布し、溶剤を蒸発させた後、芯材に化
粧シートを重ね、化粧シートの曲面部を加熱して軟化さ
せ、ロール、加圧シートなどで加圧し、接着させる。こ
のようにして、軽量化された曲面貼り化粧パネルが得ら
れる。
【0022】
実施例1 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。JI
SA6931に規定される2種の性能を有し、セルサイ
ズ5mm、圧縮強度4.9×105Paの段ボール形状
の厚さ25mmのペーパーコア1の外縁部より板面に対
し水平方向に30mm、垂直方向に対して8mmになる
切欠き部2をテノーナーを用いて形成させた。この切欠
き部2はペーパーコア1の長さ方向の両外縁部のそれぞ
れ両面に形成させ、該ペーパーコア1の外縁部が凸形状
になるように切削した。
SA6931に規定される2種の性能を有し、セルサイ
ズ5mm、圧縮強度4.9×105Paの段ボール形状
の厚さ25mmのペーパーコア1の外縁部より板面に対
し水平方向に30mm、垂直方向に対して8mmになる
切欠き部2をテノーナーを用いて形成させた。この切欠
き部2はペーパーコア1の長さ方向の両外縁部のそれぞ
れ両面に形成させ、該ペーパーコア1の外縁部が凸形状
になるように切削した。
【0023】次に、切欠き部2の断面に酢酸ビニル樹脂
エマルジョン接着剤を塗布し、該切欠部2と同一寸法断
面形状、即ち30mm×8mmの中質繊維板よりなる木
質角材3を該切欠き部の位置に合致するように切欠き面
に押当て、厚さ12mmの合板の当板で両面より挾み、
平板プレス機で圧力0.98×105Paで5時間圧締
し、ペーパーコア1と角材3を接着し、芯材とした。こ
の芯材のペーパーコア1と角材3の接着部は段差がなく
面一に仕上げられた。
エマルジョン接着剤を塗布し、該切欠部2と同一寸法断
面形状、即ち30mm×8mmの中質繊維板よりなる木
質角材3を該切欠き部の位置に合致するように切欠き面
に押当て、厚さ12mmの合板の当板で両面より挾み、
平板プレス機で圧力0.98×105Paで5時間圧締
し、ペーパーコア1と角材3を接着し、芯材とした。こ
の芯材のペーパーコア1と角材3の接着部は段差がなく
面一に仕上げられた。
【0024】この芯材の両面に板材4として厚さ0.8
mmのフェノール樹脂積層板を酢酸ビニルエマルジョン
系接着剤を用いて貼り合せた。板材4の貼り合せ接着が
完了した後、ペーパーコア1の外縁部の切欠き部2に接
着された木質角材3の部分で曲率半径8mmの曲面が形
成されるように、化粧パネルの表面となる側の木質角材
3を切削しポストフォーム加工用の芯材を得た。
mmのフェノール樹脂積層板を酢酸ビニルエマルジョン
系接着剤を用いて貼り合せた。板材4の貼り合せ接着が
完了した後、ペーパーコア1の外縁部の切欠き部2に接
着された木質角材3の部分で曲率半径8mmの曲面が形
成されるように、化粧パネルの表面となる側の木質角材
3を切削しポストフォーム加工用の芯材を得た。
【0025】次に、この芯材の表面ならびに、化粧シー
ト5としてこの芯材のポストフォーム加工に適した寸法
形状の厚さ0.8mmのポストフォームタイプメラミン
化粧板の裏面にスプレーガンを用いて合成ゴム系接着剤
を塗布し、120℃の熱風で1分間乾燥した後、両者を
重ね、ポストフォーミングマシンで化粧シート5の曲面
貼り部分を約160℃に加熱して、加圧ロールで圧締
し、曲面形状に沿って曲げながら接着を行い化粧パネル
6を得た。このようにして得られた化粧パネル6は軽量
で寸法精度が高く、表面が平滑に仕上り、取扱いが容易
で外観のよいものであった。
ト5としてこの芯材のポストフォーム加工に適した寸法
形状の厚さ0.8mmのポストフォームタイプメラミン
化粧板の裏面にスプレーガンを用いて合成ゴム系接着剤
を塗布し、120℃の熱風で1分間乾燥した後、両者を
重ね、ポストフォーミングマシンで化粧シート5の曲面
貼り部分を約160℃に加熱して、加圧ロールで圧締
し、曲面形状に沿って曲げながら接着を行い化粧パネル
6を得た。このようにして得られた化粧パネル6は軽量
で寸法精度が高く、表面が平滑に仕上り、取扱いが容易
で外観のよいものであった。
【0026】
【発明の効果】本発明の化粧パネルの製法では、ペーパ
ーコアの外縁部の一部を残し両表面側に切欠き部を設
け、該切欠き部と同一寸法形状の木質角材を接着する方
法がとられるため、切欠き面が木質角材の位置を規制す
るガイドの役割を果たすので、特別な位置合せの手数を
要すことなく、容易に位置決めができる。
ーコアの外縁部の一部を残し両表面側に切欠き部を設
け、該切欠き部と同一寸法形状の木質角材を接着する方
法がとられるため、切欠き面が木質角材の位置を規制す
るガイドの役割を果たすので、特別な位置合せの手数を
要すことなく、容易に位置決めができる。
【0027】また、木質角材の厚さが、従来の芯材に較
べ薄くなり、たて及び横の各1面が、芯材切欠き面に押
し付けられるようにして配置されるので、木質角材の湾
曲、変形を矯正し接着することが可能になり、作業性が
著しく向上する。
べ薄くなり、たて及び横の各1面が、芯材切欠き面に押
し付けられるようにして配置されるので、木質角材の湾
曲、変形を矯正し接着することが可能になり、作業性が
著しく向上する。
【0028】更に、ペーパーコアの外縁部の一部が残さ
れ、その部分が木質角材によって挾み込まれるように押
えられ接着されるので、木質角材とペーパーコア面の僅
かな寸法差は、ペーパーコア面と角材面を面一に加圧し
て接着することにより、ペーパーコア部分が塑性変形
し、矯正固定される。とりわけ、水系接着剤を用いるこ
とにより、ペーパーコアが湿潤軟化し、この矯正効果は
顕著になり、芯材の段差をなくすことができ、貼り合せ
た場合、凹凸線の発生がなく表面外観及び寸法精度の向
上が可能になる。
れ、その部分が木質角材によって挾み込まれるように押
えられ接着されるので、木質角材とペーパーコア面の僅
かな寸法差は、ペーパーコア面と角材面を面一に加圧し
て接着することにより、ペーパーコア部分が塑性変形
し、矯正固定される。とりわけ、水系接着剤を用いるこ
とにより、ペーパーコアが湿潤軟化し、この矯正効果は
顕著になり、芯材の段差をなくすことができ、貼り合せ
た場合、凹凸線の発生がなく表面外観及び寸法精度の向
上が可能になる。
【0029】ペーパーコアの外縁部に配置固定される木
質角材は、通常、一般的に用いられる枠材に較べ小さな
断面となるため、重量が減少し、ペーパーコアの使用と
複合効果により、化粧パネルの軽量化が可能になる。更
に木材そのものの使用量が減るので経済性が向上する。
質角材は、通常、一般的に用いられる枠材に較べ小さな
断面となるため、重量が減少し、ペーパーコアの使用と
複合効果により、化粧パネルの軽量化が可能になる。更
に木材そのものの使用量が減るので経済性が向上する。
【0030】化粧パネルの曲面部は、木質角材部、或い
は、板材と木質角材部に於いて形成されているので、化
粧シートの曲面貼り加工に於ける熱及び圧力に耐え、変
形することがなく、寸法精度を保持することができる。
は、板材と木質角材部に於いて形成されているので、化
粧シートの曲面貼り加工に於ける熱及び圧力に耐え、変
形することがなく、寸法精度を保持することができる。
【0031】
【図1】本発明の化粧パネルの芯材の曲面切削を行う前
の材料構成を示す断面図である。
の材料構成を示す断面図である。
【図2】本発明の化粧パネルの芯材の構造を示す断面図
である。
である。
【図3】本発明の化粧パネルの構造を示す断面図であ
る。
る。
1 ペーパーコア 2 切欠き部 3 木質角材 4 板材 5 化粧シート 6 化粧パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 96/20 A47B 13/08
Claims (1)
- 【請求項1】 板状のペーパーコアの外縁部に該外縁部
の一部を残し、両面に長さ方向又は/及び巾方向に角柱
状に切欠き部を設け、該切欠き部と略同一形状の木質角
材を接着剤を介し、該切欠き部の位置に合致するように
配置し接着させると共に、両面に板材を貼り合わせ、該
木質角材部で曲面が形成されるように切削して、芯材を
作成した後、該芯材の表面に化粧シートを貼り合わせる
ことを特徴とする化粧パネルの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28734793A JP3343602B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 化粧パネルの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28734793A JP3343602B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 化粧パネルの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07116036A JPH07116036A (ja) | 1995-05-09 |
JP3343602B2 true JP3343602B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=17716198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28734793A Expired - Fee Related JP3343602B2 (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 化粧パネルの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3343602B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP28734793A patent/JP3343602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07116036A (ja) | 1995-05-09 |
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Date | Code | Title | Description |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |