JP3343407B2 - 内圧が作用するシールドトンネルの組立工法 - Google Patents

内圧が作用するシールドトンネルの組立工法

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滋樹 北川
芳彦 松井
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水道、導水路、貯溜
管等、内部を流通する液体等の内圧が作用するシールド
トンネルの組立工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内圧が作用するシールドトンネル
の組立工法としては、コンクリートのセグメントリング
を順次組み立ててシールドトンネルを構築した後、その
内部に鋼管を引き込み、セグメントリングと鋼管との間
隙にモルタル等の充填材を注入して鋼管を一体化するよ
うにした工法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の鋼管引き込
み工法では、鋼管の重量が大きく、長さも長いため、シ
ールドトンネル内に引き込む作業やこれをスペーサーを
介して据え付ける作業が容易でなく、さらに充填材の注
入作業などを要するため、多大の工期と工費を要すると
いう難点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、鉄筋コンク
リートにより方形円弧状に形成されたセグメント1の内
部に、円弧面に沿って複数本のPC鋼より線2をその周
囲を包むシース3によりコンクリートと縁切りしてスラ
イド自在に埋設し、前記PC鋼より線2の一端を前記
グメント1における円弧面の湾曲方向における一側の接
合端面に定着し、かつ前記PC鋼より線2の他端部を
記セグメント1の湾曲方向における他側の接合端面付近
において前記セグメント1の内面側に湾曲させ、この
曲された他端にナット4を取付け、このナット4を前
記シース3に連通し前記他側の接合端面に設けられ
記PC鋼より線2の湾曲方向に傾斜しているガイド孔5
前記ナット4をスライド自在に嵌合し、前記セグメン
ト1に接合する隣接セグメント1の接合端面に一端を開
口して前記ガイド孔5に一直線状に連通すると共に、前
隣接セグメント1の内面に設けた係止凹部6に他端を
開口するボルト挿通孔7を設け、これらの前記セグメン
ト1,1相互をその接合端面において突き合わせた状態
において、前記係止凹部6から前記ボルト挿通孔7に挿
入した緊張ボルトを前記ナット4にねじ込んでネジ締め
することにより、前記PC鋼より線2を緊張してプレス
トレスを導入することを特徴とする内圧が作用するシー
ルドトンネルの組立工法を提案するものである。
【0005】
【作用】複数のセグメント1,1をリング状に組立て、
係止凹部6からボルト挿通孔7に挿入した緊張ボルト8
をナット4にねじ込んでネジ締めすると、PC鋼より線
2が緊張されてセグメント1にプレストレスが導入され
る。
【0006】
【実施例】鉄筋コンクリートにより方形円弧板に形成さ
れたセグメント1には、その内部に円弧面に沿って複数
本のPC鋼より線2がその周囲を包むシース3によりコ
ンクリートと縁切りされてスライド自在に埋設されてい
る。
【0007】PC鋼より線2は、その両端部がリング方
、すなわち、セグメント1の円弧面における湾曲方向
の接合端面付近においてセグメント1の内周面(セグメ
ントリングの内周面に相当する面)側に湾曲され、この
他端にナット4が取付けられている。
【0008】このナット4は、シース3に連通してセグ
メント1の他側の接合端面にPC鋼より線2の湾曲方向
に傾斜させて設けたガイド孔5にスライド自在に嵌合さ
れている。
【0009】セグメント1に接合する隣接セグメント1
には、その一側の接合端面に一端を開口してガイド孔5
に一直線状に連通し、この隣接セグメント1の内面に設
けた係止凹部6に他端を開口するボルト挿通孔7が設け
られ、これに緊張ボルト8を挿入するようになってい
る。
【0010】隣接するセグメント1,1には、上記PC
鋼より線2のガイド孔5とボルト挿通孔7の関連構成が
交互に逆向きに複数組設けられている。
【0011】PC鋼より線2の中間部には固定アンカー
9が設けられ、これによってPC鋼より線2の中間をセ
グメント1に定着している。
【0012】以上の構成においてセグメント1の組立に
際しては、互いに隣接するセグメント1,1相互をその
接合端面において突き合わせた状態において、係止凹部
6からボルト挿通孔7に挿入した緊張ボルト8をナット
4にねじ込んでネジ締めすることにより、PC鋼より線
2を緊張してプレストレスを導入する。
【0013】このプレストレスの導入量は、緊張ボルト
8のネジ締め量によって適宜調節することができる。
【0014】プレストレス導入後は係止凹部6内にモル
タル等の詰物を充填して閉鎖する。
【0015】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、係止凹部
からボルト挿通孔に挿入した緊張ボルトをナットにねじ
込んでネジ締めすることにより、PC鋼より線を緊張し
てセグメントに内圧に充分な耐力を保持するようにプレ
ストレスを導入することができる。
【0016】従って、内圧が作用するシールドトンネル
として従来の鋼管内張り工法に比較して施工を極めて単
純化して工期、工費を大幅に削減することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明工法におけるセグメントの接合状態を
示す縦断正面図。
【図2】この発明工法におけるセグメントの接合状態を
示す底面図。
【図3】この発明工法におけるセグメントの突き合わせ
状態を示す拡大縦断側面図。
【図4】この発明工法におけるセグメントの接合締結状
態を示す拡大縦断側面図。
【図5】この発明によるセグメントリングの組立状態を
示す正面図。
【符号の説明】 1 セグメント 2 PC鋼より線 3 シース 4 ナット 5 ガイド孔 6 係止凹部 7 ボルト挿通孔 8 緊張ボルト 9 固定アンカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−14038(JP,A) 特開 平4−281998(JP,A) 特開 平4−131500(JP,A) 実公 昭53−49220(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/04 E02B 9/06 E21D 11/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリートにより方形円弧状に形
    成されたセグメントの内部に、円弧面に沿って複数本の
    PC鋼より線をその周囲を包むシースによりコンクリー
    トと縁切りしてスライド自在に埋設し、前記PC鋼より
    線の一端を前記セグメントにおける円弧面の湾曲方向
    おける一側の接合端面に定着し、かつ前記PC鋼より線
    他端部を前記セグメントの湾曲方向における他側の接
    合端面付近において前記セグメントの内面側に湾曲さ
    せ、この湾曲された他端にナットを取付け、このナッ
    トを前記シースに連通し前記他側の接合端面に設けら
    前記PC鋼より線の湾曲方向に傾斜しているガイド孔
    前記ナットをスライド自在に嵌合し、前記セグメント
    に接合する隣接セグメントの接合端面に一端を開口して
    前記ガイド孔に一直線状に連通すると共に、前記隣接セ
    グメントの内面に設けた係止凹部に他端を開口するボル
    ト挿通孔を設け、これらの前記セグメント相互をその接
    合端面において突き合わせた状態において、前記係止凹
    部から前記ボルト挿通孔に挿入した緊張ボルトを前記ナ
    ットにねじ込んでネジ締めすることにより、前記PC鋼
    より線を緊張してプレストレスを導入することを特徴と
    する内圧が作用するシールドトンネルの組立工法。
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