JP3342968B2 - 使用済燃料の再処理方法 - Google Patents

使用済燃料の再処理方法

Info

Publication number
JP3342968B2
JP3342968B2 JP25539594A JP25539594A JP3342968B2 JP 3342968 B2 JP3342968 B2 JP 3342968B2 JP 25539594 A JP25539594 A JP 25539594A JP 25539594 A JP25539594 A JP 25539594A JP 3342968 B2 JP3342968 B2 JP 3342968B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recovered
fuel
cathode
spent
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25539594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08122487A (ja
Inventor
正俊 川島
玲子 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP25539594A priority Critical patent/JP3342968B2/ja
Publication of JPH08122487A publication Critical patent/JPH08122487A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3342968B2 publication Critical patent/JP3342968B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電所から発生す
る使用済金属燃料を再処理して使用済金属燃料に含まれ
ている有用な金属を精製・回収する一方、放射性の毒性
の強い核分裂生成物を分離して回収して燃料サイクルの
外に廃棄物を発生させないように構成した使用済燃料の
再処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】使用済金属中から再度燃料として使用可
能なウラン(U)およびプルトニウム(Pu)を分離す
る方法(使用済燃料再処理)として、現在実用化されて
いるのは、ピューレックス法である。
【0003】このピューレックス法は使用済燃料を濃硝
酸に溶融した後、この硝酸中からウラン、プルトニウム
を溶媒抽出により分離精製するものである。しかしなが
ら、硝酸および抽出用有機溶媒を大量に使用するため廃
棄物量が多いこと、また、装置が大型化する問題があ
る。
【0004】一方、従来、高速増殖炉の使用済金属燃料
を再処理する方法としては、高温冶金法(Trans.ANS.5
0.205(1985))が知られているが、この方法では炉心燃
料とブランケット燃料はそれぞれ別々に処理され、ブラ
ンケット燃料はハロゲン化物スラグ法を用いて炉心燃料
と同様な処理が行われる。
【0005】従来の使用済金属燃料の再処理方法を図
により説明する。すなわち、図に示したようにせん断
工程1で燃料集合体から解体した燃料棒の使用済金属燃
料を燃料被覆管ごとこまかくせん断する。つぎに電解精
製工程3で解体およびせん断した使用済金属燃料をセラ
ミックス等からなるバスケット内に収納して電解精製槽
内に配置し、液体カドミウム中に溶融させる。
【0006】そして、液体カドミウムの上部にたとえば
LiCl−NaCl−CaCl2 −BaCl2 またはL
iCl−KCl等の電解質塩化物を配置し、さらに液体
カドミウム中に陽極を配置し、電解質塩化物中に低炭素
鋼製の陰極を配置して約 500℃で電気分解を行い、液体
カドミウム中に溶融したUおよびPuを陰極に析出させ
る。
【0007】つぎにCd蒸留工程8で蒸留してU,P
u,マイナーアクチニド(MAs),希土類元素(R
E)を回収して燃料に使用する。Cd蒸留工程8で回収
されたCdは電解精製工程3に戻してリサイクルする。
電解精製工程3後の使用済溶融塩はソルトイクストラク
ション(塩抽出)工程12,ソルトストリッピング(塩逆
抽出)工程13およびセオライト処理工程14で処理され、
溶融塩は電解精製工程3に戻されリサイクルする。
【0008】ここで、ソルトイクストラクション(抽出
塩)工程12は、電解精製工程3で使用した使用済溶融塩
中に含まれるU,Puおよびマイナーアクチニドを回収
するために、Cd−Uなどの合金と接触させて抽出反応
によりPuおよびマイナーアクチニドを合金側に移行さ
せるプロセスである。
【0009】すなわち、合金に移行したPuおよびマイ
ナーアクチニドは合金を蒸留したときに蒸留残さとして
固形物で回収される溶融塩側には、希土類元素、微量の
U、アルカリ金属元素およびアルカリ土類金属塩素の核
分裂生成物が残る。
【0010】ソルトストリッピング(塩逆抽出)工程13
はソルトイクストラクション工程12で合金と接触した後
の溶融塩中に含まれる希土類元素と微量のUを溶融塩か
ら取り除くために、溶融塩にCd−Liなどの合金を接
触させて希土類元素と微量Uを抽出反応により合金側に
移行させるプロセスである。ソルトイクストラクション
工程12とは逆に希土類元素が抽出されて回収される。
【0011】ゼオライト処理工程14はソルトイクストラ
クション工程12から出てくる溶融塩中に含まれる核分裂
生成物Cs(アルカリ金属元素)およびSr(アルカリ
土類金属元素)をゼオライトという無機イオン交換体に
より除去するプロセスである。ゼオライト処理工程14に
よりCsとSrはゼオライトに固定されて安定化される
が、廃棄物発生量が増大する欠点がある。
【0012】この電解精製工程3で使用した電解質塩化
物には、核分裂生成物であるCs,Sr等のアルカリ金
属・アルカリ土類金属元素およびCe,Sm,Eu等の
希土類元素が蓄積している。このCs,Cr等の核分裂
生成物が蓄積してきた電解質塩化物は前述したゼオライ
トで処理、またはソーダライトで処理して固体廃棄物と
する。
【0013】一方、液体カドミウム中には、Tc,R
h,Ru,Pd等の白金族元素とNb,Zr,Ag,I
n,Sn,Sb等の貴金属核分裂生成物が蓄積してく
る。カドミウム相は蒸留されてCdを回収して再利用
し、貴金属核分裂生成物はCu−Al合金中に固定化さ
れて金属廃棄物にされている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】使用済の燃料被覆管
(ステンレススティール)は電解精製工程3の電解槽か
ら回収されて金属廃棄物としてドラム缶内に収納密封さ
れて高レベル廃棄物となる。従来の方法では、溶融塩中
に含まれる核分裂生成物の一部は回収されて廃棄物とな
るが、廃棄物量は低減されない課題がある。また、使用
済の燃料被覆管はそのまま廃棄物となるので廃棄物が減
容される程度が小さい課題がある。
【0015】核分裂を利用してエネルギーを発生させる
ことにより生ずる核分裂生成物は、使用済燃料の再処理
においてウラン・プルトニウムまたマイナーアクチニド
核種からできるだけ分離し、廃棄物としてすべて扱われ
ている。廃棄物から超長半減期を持つ核種は、廃棄物と
して処分する量は極力少なくすることが望ましい目標で
ある。
【0016】従来、実用化されている湿式のピーレック
ス法とよばれる再処理システムでは、長半減期核分裂生
成物は、その他の核分裂生成物とともに廃棄物へのスト
リームにまわされることと関係している。これまでは、
この廃棄物から選択的に特定の元素・核種を抽出し、消
滅処理するというアプローチがとられている。
【0017】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、硝酸等の水溶液を使用しない乾式再処理に
よりウランとプルトニウムを高効率で回収し、従来の技
術では廃棄物となる核分裂生成物を含んだ溶融塩と貴金
属性核分裂生成物および使用済被覆管を廃棄物とするこ
となく使用済金属燃料を再処理できる使用済燃料の再処
理方法を提供することにある。
【0018】また、本発明は酸化物燃料についても、使
用済燃料を金属形態に転換し、乾式処理方法である本方
法を適用することができる使用済燃料の再処理方法を提
供することにある。さらに本発明は、原子力発電所から
発生する使用済金属燃料を二次的放射性廃棄物を発生す
ることなく再処理できる使用済燃料の再処理方法を提供
することにある
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
使用済金属燃料をせん断した後、液浸性容器に入れ加熱
して溶融する前処理工程と、電解精製槽内に溶融塩とC
d相を有し固体陰極の電気分解と前記Cd相を陰極とす
るCd陰極の電気分解とにより前記前処理工程後の使用
済金属燃料を溶解してUとPuを回収する第1の電解精
製工程と、この第1の電解精製工程後の使用済溶融塩と
使用済Cd相に残存しているUとPuとマイナーアクチ
ニドを回収するドローダウン工程と、このドローダウン
工程で使用した使用済溶融塩からCsとSrを回収して
取り除く電気泳動工程と、前記第1の電解精製工程で発
生する核分裂生成物を回収するオフガス処理工程と、前
記第1の電解精製工程で使用したCdに含まれる不溶解
成分を沈澱として分離するろ過工程と、このろ過工程で
ろ過されたろ液であるCdを蒸留するCd蒸留工程
と、前記第1の電解精製工程で使用したCd相を陽極と
して電気分解する第2の電解精製工程と、前記ドローダ
ウン工程で固体陰極に回収されたUとPuとマイナーア
クチニドと同時に回収された貴金属性元素からUとPu
とマイナーアクチニドとZrを共に回収する蒸留工程か
らなることを特徴とする。
【0020】請求項2に係る発明は、前記前処理工程に
おいて、加熱溶融する温度は高速炉用金属燃料要素で使
用されているボンドNaをNaIの形態にして溶融し、
前記燃料要素のUとPuとZrの三元合金が溶融する温
度よりも低い 700℃から1500℃の温度で溶融することを
特徴とする
【0021】請求項3に係る発明は、前記ドローダウン
工程は前記第1の電解精製工程で使用した使用済Cdを
陽極とし、鉄を陰極として電圧を印加し、前記Cd相中
および使用済溶融塩相中に含まれるU,Puおよびマイ
ナーアクチニドを陰極に析出させることを特徴とする
【0022】請求項4に係る発明は、前記電気泳動工程
において、使用済溶融塩であるLiClとKClの混合
塩から放射性核種であるCsとCrを電気泳動により陽
極塩に濃縮させてLiおよびKと分離して回収すること
を特徴とする
【0023】請求項5に係る発明は、前記オフガス処理
工程において、使用済燃料に含まれる半減期の長い核分
裂生成物の1つであるSeが燃料溶融した後、塩化物の
形態で揮発するSeを前記第1の電解精製工程後のオフ
ガス処理工程のフィルターに吸着させて回収することを
特徴とする
【0024】請求項6に係る発明は、前記ろ過工程にお
いて、不溶解成分として沈澱するTcを分離して回収す
ることを特徴とする
【0025】請求項7に係る発明は、前記第2の電解精
製工程において、Puとマイナーアクチニドを回収する
陰極として使用したCd相中に含まれるUとPuとマイ
ナー アクチニドと希土類元素の中からUとPuをマイナ
ーアクチニドを回収して希土類元素と分離するために、
上記Cd相を陽極として低炭素鋼を陰極として電気分解
を行い、陰極にUとPuとマイナーアクチニドを析出さ
せて回収することを特徴とする
【0026】請求項8に係る発明は、前記ドローダウン
工程で固体陰極に回収されたUとPuとマイナーアクチ
ニドと同時に回収された貴金属元素からUとPuとマイ
ナーアクチニドとZrを回収するための蒸留工程におい
て、前記ドローダウン工程で固体陰極に回収された析出
物の合金を加熱してAgとInとSbを蒸発させて取り
除き、取り除いた残りの合金をさらに加熱してPdとS
nを蒸発させて回収し、UとPuとマイナークチニドと
Zrを蒸留残さとして回収することを特徴とする
【0027】請求項9に係る発明は、前記蒸留工程で回
収されるZrを、回収されるUとPuマイナーアクチニ
ドおよび第1の電解精製工程で回収されるUとPuとマ
イナーアクチニドとともに溶融し、金属燃料とすること
を特徴とする
【0028】請求項10に係る発明は、前記第1の電解精
製工程で使用した使用済燃料被覆管を回収する再加工工
程を設け、この再加工工程において、前記使用済燃料被
覆管は加熱して被覆管に付着している溶融塩とCdを蒸
発させて除去した後、1300℃以上に加熱して溶融した
後、再び被覆管として成型加工することを特徴とする
【0029】
【作用】本発明に係る使用済燃料の再処理方法は、ウラ
ンおよびプルトニウムの回収とともにマイナーアクチニ
ド核種も回収する。これらの回収した核燃料物質は混合
し、金属燃料として成型加工されて燃料物質として利用
する。特に、高速炉用の燃料として使用することが可能
なので、マイナーアクチニドは回収しても、リサイクル
燃料として使用することによりエネルギー発生に寄与
し、基本的に廃棄物発生にはならない。
【0030】すなわち、本発明に係る再処理方法におい
て、使用済燃料はせん断されて細かくされ、使用済燃料
中に含まれていた沸点の低い核分裂生成物であるXeと
Krはせん断により揮発してオフガス装置に回収され
る。せん断されて短くなった使用済燃料は、液浸性容器
たとえば網状容器に十分入る大きさとなるので網状容器
内に入れて前処理工程で加熱される。
【0031】網状容器に入れ加熱して溶融する前処理工
程においては、高速炉用金属燃料要素で使用するボンド
NaをNaもしくはNaIの形態にして溶融し、網状の
容器から流出させて、燃料要素である三元合金であるU
とPuとZrの合金を網状容器内に残留させる。
【0032】第1の電解精製工程では、網状容器内に残
留したUとPuとZrの合金は溶解されて、そのうちの
Uは低炭素鋼の固体陰極に選択的に析出して回収され、
Puと一部の核分裂生成物は液体Cd陰極に析出して回
収される。
【0033】ドローダウン工程は第1の電解精製工程で
使用した使用済Cd相を陽極とし、低炭素鋼(鉄)を陰
極として電圧を印加し、使用済Cd相中および使用済溶
融塩相中に含まれるU、Puおよびマイナーアクチニド
を陰極に析出させることにより回収するすなわち絞り取
る電解工程である。
【0034】前記第1の電解精製工程でUとPuの陰極
析出回収に使用された溶融塩中とCd相中には微量のU
とPuとマイナーアクチニドが残留している。前記ドロ
ーダウン工程では、溶融塩中に残留している微量のUと
Puとマイナーアクチニドを回収し、第2の電解精製工
程ではCd相中の微量のUとPuとマイナーアクチニド
電解によりできる限り陰極に回収する。
【0035】しかしながら、残留している微量のUとP
uとマイナーアクチニドを回収した後の溶融塩中には半
減期の長い核分裂生成物が蓄積してきて、やがて飽和濃
度に達して溶融塩を交換する必要がでてくる。そのとき
使用済溶融塩となる。
【0036】前記使用済溶融塩から核分裂生成物である
CsとSrを回収して取り除く前記電気泳動工程におい
て、使用済溶融塩であるLiClとKClの混合塩から
放射性核分裂生成物であるCsとSrを電気泳動により
陽極塩に濃縮させて陰極塩中のLiおよびKと分離して
回収させる。
【0037】前記第1の電解精製工程後のオフガス処理
工程においては、使用済燃料中に含まれる半減期の長い
核分裂生成物の1つであるSeが燃料溶解した後、塩化
物の形態で揮発するのでフィルターに吸着して回収す
る。
【0038】前記第1の電解精製工程で使用したCd相
中に沈澱として含まれる不溶解成分を分離するろ過工程
では、不溶解成分として沈澱するTcをフィルターでC
d相と分離して回収する。
【0039】一方、フィルターでろ過されたろ液である
Cd相には、貴金属性核分裂生成物が含まれているので
Cd蒸留工程で蒸留によりCdと分離して貴金属性核分
裂生成物を回収し、炉内構造物として使用する。Cd相
は第1の電解精製工程に戻して再使用する。
【0040】前記Puとマイナーアクチニドの回収率を
向上させるための第2の電解精製工程においては、陰極
として使用したCd相中にUとPuとマイナーアクチニ
ドと希土類元素が含まれるが、前記Cd相を陽極として
低炭素鋼に受けるつぼを設けた陰極を用いて電気分解を
行い、陰極にUとPuとマイナーアクチニドを析出させ
て溶融塩中に希土類元素を残留させて分離する。
【0041】前記ドローダウン工程で固体陰極に回収さ
れたUとPuとマイナーアクチニドと同時に回収された
貴金属元素からUとPuとマイナーアクチニドとZrを
回収するための蒸留工程において、前記ドローダウン工
程で固体陰極に回収された析出物の合金を加熱してま
ず、AgとInとSbを蒸発させて取り除き、取り除い
た残りの合金をさらに加熱してPdとSnを蒸発させて
回収し、UとPuとマイナーアクチニドとZrを蒸留残
さとして回収する。
【0042】第1の電解精製工程で使用した使用済燃料
被覆管は再加工工程において、加熱して被覆管に付着し
ている溶融塩とCdを蒸発させて除去した後、被覆管を
溶融し、再び被覆管として加工して再利用する。
【0043】第1の電解精製工程で低炭素鋼性の固体陰
極に回収されたUと第2の電解精製工程で陰極に回収さ
れたUとPuとマイナーアクチニドと蒸留工程で回収さ
れたUとPuとマイナーアクチニドとZrと蒸留工程に
おける回収でなお残るPdとSnは燃料製造工程へ送ら
れて射出成型法により成型加工されて再び金属燃料とな
る。
【0044】
【実施例】図1および図2を参照しながら本発明に係る
使用済燃料の再処理方法の一実施例を説明する。なお、
図1は本発明方法の概要を説明するためのブロック図
で、図2は図1における電気泳動工程を説明するための
概略的断面図である。
【0045】図1に示したようにせん断工程1において
原子力発電所から発生する使用済燃料集合体を解体し、
燃料棒状態の使用済金属燃料を被覆管がかぶさった状態
のままこまかくせん断する。このせん断工程1から取り
出して、前処理工程2により液体が浸入し易い形状の液
浸性容器たとえばバスケットや、網状容器に入れ加熱し
て燃料と被覆管に付着しているNaを溶融して除去す
る。この前処理工程2から取り出した使用済金属燃料を
溶解して第1の電解精製工程3により電気分解を行って
UとPuを回収する。
【0046】この第1の電解精製工程3で使用した使用
済溶融塩と使用済Cd相に残存しているUとPuとマイ
ナーアクチニドを回収するドローダウン工程4により回
収する。このドローダウン工程4で使用した使用済溶融
塩からCsとSrおよび希土類元素(RE)を電気泳動
工程5により回収して取り除く。第1の電解精製工程3
で発生する核分裂生成物をオフガス処理工程6により回
収する。
【0047】第1の電解精製工程3で使用したCdに含
まれる不溶解成分を沈澱としてろ過工程7により分離す
る。このろ過工程7でろ過されたろ液であるCdをC
d蒸留工程8により蒸留する。
【0048】ローダウン工程4で固体陽極に回収され
たUとPuとマイナーアクチニドに同時に回収された貴
金属元素からUとPuとマイナーアクチニドとZrとを
共に蒸留工程10により回収する。第1の電解精製工程3
で取り除かれた使用済燃料被覆管を再加工工程11により
回収し、成型して再使用する。
【0049】つぎに図1で説明した上記構成の使用済金
属燃料の再処理方法の具体的な実施例を説明する。前記
処理工程2として使用済金属燃料を液体が浸入し易い例
えば網状容器に入れて温度を 700℃以上にする。溶融温
度を 700℃以上にすることにより高速炉の使用済金属燃
料と被覆管の間にあったボンドNaがNaもしくはNa
Iの形態で液体として溶け出し、網状容器には燃料要素
である三元合金であるUとPuとZrの合金と使用済被
覆管が残留する。Nalは核分裂生成物Iが燃料スラグ
のまわりに存在するボンドNaに溶け込むことにより自
然と生成されているものである。
【0050】網状容器を取り出し、燃料要素を構成する
三元合金であるUとPuとZrの三元合金を含む使用済
被覆管を第1の電解精製工程に移送してUとPuとマイ
ナーアクチニドを回収する。
【0051】一方、網状容器から溶か出したNaおよび
NaIはさらに温度を上げて 900℃以上にする。 900℃
以上にするとNaが蒸発するので回収して、金属燃料要
素のボンドNaとして再利用する。
【0052】また、長半減期核種である消滅対象である
129Iを含むNaIは液体のまま残留するので冷却して
固体にして取り出し、 129Iを消滅処理するためにNa
IまたはCeI3 などの化学形態で燃料棒、つまり燃料
ピン形状の被覆管内封入してピンを構成し、このピンを
原子炉内に装荷して後述する消滅処理を行う。
【0053】なお、比較のため前処理工程2を設けない
場合の使用済溶融塩廃棄物の発生量を表1に示す。使用
済金属燃料を1日に50kg処理すると仮定し、そのとき
の電解精製槽容量を溶融塩 300kgとCd1300kgとし、20
日に1回、溶融塩を交換すると仮定する。
【0054】
【表1】
【0055】前処理工程2を設けないつまり、無しの場
合には、ボンドNaが使用済溶融塩の中に溶解して分離
回収できないため、溶融塩廃棄物となった時点で全て廃
棄物となる。表1からわかるように、本発明の実施例、
つまり前処理工程有りの場合、Naによる塩廃棄物は発
生しない。これに対して前処理工程無しの場合には20日
で 300kgの塩廃棄物が発生する。
【0056】前記網状容器に入れて加熱して溶融する前
処理工程2において、加熱溶融する温度の上限は、燃料
要素である三元合金であるUとPuとZrの合金が溶融
する温度よりは低い1500℃以下であることが重要であ
り、また下限は 700℃以上とすることが重要である。
【0057】電気泳動工程5では図2に示したように電
解精製槽20内の使用済溶融塩18中にCsとSrを回収し
て取り除く電気泳動用分離管16を挿入する。この分離管
16にはセラミックス製の粉体を詰めて温度 500℃以上で
陽極15と陰極17の間に電圧を印加する。
【0058】なお、符号19は使用済Cdである。使用済
溶融塩18であるLiClとKClの混合塩から放射性核
種であるCsとSrがイオン移動度の差により陽極塩に
濃縮される。表2に電気泳動工程5の陽極塩中および陰
極塩中のCsとSrの濃度を示す。
【0059】
【表2】
【0060】表2から明らかなように、電気泳動工程5
によりCsとSrを陽極塩に約5倍に濃縮できるので電
気泳動用分離管16を取り出してCsとSrを回収する。
CsとSrの中の放射性同位体である 137Cs、90Sr
は半減期がいずれも約30年と比較的短い。さらに、中性
子吸収断面積を小さく発電用原子炉を使用した消滅は自
然崩壊に比べ効果的に消滅処理できないという特長があ
る。
【0061】そこで、陽極塩は取り出してプラズマ法に
より酸化物にし遮蔽材等の形態で原子炉内に装荷し、廃
棄物として格納容器内・サイト内で使用・貯蔵する。一
方、陰極塩はリサイクルして再利用するので廃棄物は発
生しない。
【0062】なお、比較のため電気泳動工程5が有りの
場合と無しの場合の使用済溶融塩廃棄物の発生量を表3
に示す。使用済金属燃料を1日に50kg処理すると仮定
し、そのときの電解精製槽容量を溶融塩 300kgとCd13
00kgとして、20日に1回、溶融塩を交換すると仮定す
る。
【0063】
【表3】
【0064】電気泳動工程5を設けない(無し)場合に
は、使用済溶融塩はすべて溶融塩廃棄物となる。表3か
らもわかるように、電気泳動工程5が有りの場合の本発
明の実施例は無しの場合と比較して塩廃棄物の発生量は
1/4になる。
【0065】第1の電解精製工程3で気体で発生する核
分裂生成物を回収するためにオフガス処理工程6にはフ
ィルター等の処理装置を設置する。使用済燃料は電解精
製槽で溶解してイオンもしくは金属になるが、使用済燃
料中に含まれる半減期の長い核分裂生成物の1つである
Seは溶融塩中に溶解する。
【0066】溶解したSeは塩化物となるが、SeCl
2 およびSeCl4 の沸点はいずれも 200℃以下である
ので、塩化物の形態で揮発し、第1の電解精製工程3に
接続したオフガス処理工程6でフィルターに吸着させて
Seを回収する。
【0067】回収したSeの塩化物は融点が約 600℃程
度またはそれ以上となり、同時にステンレススティール
との共存性のよい化学形態に変換し、後述する消滅用タ
ーゲットピンに封入し、原子炉に装荷し消滅処理する。
なお、第1の電解精製工程3後にオフガス処理工程6を
接続しない場合にはSeは電解精製槽の上部に付着し電
解精製槽の構造材が高レベル廃棄物となる。
【0068】第1の電解精製工程3のCdプールとして
使用したCd相中にはTc,Nb,Rh,Ruが不溶解
性成分として電解精製槽内の底に沈殿している。ろ過工
程7においてはCd相中に含まれる前記不溶解成分を分
離する。
【0069】ろ過工程で分離した後の不溶解成分の重
量の約1000倍のCd溶液を用いて不溶解成分を溶解させ
る。このCd溶液を用いることにより、Cdへの溶解度
の最も小さいTcのみが不溶解成分として沈澱し、R
h,Ru,およびNbはCdに溶解するので、Tcをフ
ィルターで分離して回収する。
【0070】回収したTcは後述する消滅用ターゲット
ピンに封入し、原子炉内に装荷し消滅処理する。Rh,
Ru,Nbが溶解したCd相はCd蒸留工程8において
蒸留してCdは回収し再利用する。一方、Rh,Ru,
Nbは回収して炉内構造物として再使用する。
【0071】UとPuとマイナーアクチニドの回収率を
向上させるための第2の電解精製工程9において、第1
の電解精製工程3でUとPuとマイナーアクチニドを回
収するための陰極として使用したCd相を第2の電解精
製工程9では陽極とし、低炭素鋼を固体陰極として電気
分解する。
【0072】Cd相中に含まれるUとPuとマイナーア
クチニドと希土類元素の中から析出電気が負であるUと
Puとマイナーアクチニドが固陰極に析出さ回収
る。希土類元素は溶融塩中に残留するのでUとPuと
マイナーアクチニドと分離できる。
【0073】ここで、第の電解精製工程で回収され
たUとPuとマイナーアクチニドは、射出成型による燃
料の主成分として、リサイクルされる。高速炉における
リサイクルではPuおよびマイナーアクチニドの組成は
一定の同位体比にほぼ収束することがわかっているの
で、炉心性能は安定し、リサイクルによる炉心特性への
基本的な変動は限られたものになるか、ほとんどないと
言える。
【0074】なお、比較のために第2の電解精製工程9
を設けない場合の希土類元素の炉心への混入率を表4に
示す。第2の電解精製工程を設けない、つまり無しの場
合には、第1の電解精製工程でCd陰極に析出した希土
類元素がすべてPuとマイナーアクチニドと同伴するた
め、炉心燃料への希土類元素の混入割合(w/0)が大
きく異なるので、燃料性能の違いが大きくなり、炉心特
性に影響が生ずる。
【0075】第2の電解精製工程を設ける、つまり有
りの場合には希土類元素の混入割合を約15%とすること
ができるので、従来のU−Pu−Zr三元合金燃料と大
きく異なることを避けることが可能となる。
【0076】
【表4】
【0077】ドローダウン工程4で固体陰極に回収され
たUとPuとマイナーアクチニドと同時に回収された貴
金属元素には、Ag,In,Sn,Zr,SbおよびP
dが含まれている。
【0078】前記固体陰極に回収された析出物からUと
PuとマイナーアクチニドとZrを回収するための蒸留
工程10において、まず、固体陰極に回収された析出物の
合金を加熱して温度を2500℃以上にする。蒸留温度を25
00℃以上にすることによってAgとInとSbを溶解し
て蒸発して取り除くことができる。
【0079】つぎに、取り除いた残りの合金をさらに加
熱して温度を3000℃以上とする。蒸留温度3000℃以上に
するとPdとSnが蒸発するので回収し、後述する消滅
処理を行う。UとPuとマイナーアクチニドとZrは蒸
留工程10において蒸留残さとして残留するので回収して
射出成型加工して再び燃料にして炉心に装荷する。
【0080】なお、比較のため蒸留工程10を設けた有り
の場合と、設けない無しの場合の使用済金属廃棄物の発
生量を表5に示す。使用済金属燃料のうちZrの含有量
は10%である。使用済金属燃料を1日に50kg処理すると
仮定し、20日に1回、Cd相を交換すると仮定する。
【0081】
【表5】
【0082】蒸留工程10を設けない場合には、Zrはす
べて廃棄物となる。表5からわかるように、本発明の実
施例の有りの場合、Zr廃棄物は発生しない。蒸留工程
10において蒸留温度はUとPuとマイナーアクチニドと
Zrが揮発するよりは低い4000℃以下であることが重要
である。
【0083】第1の電解精製工程3で使用した網状容器
に入った使用済燃料被覆管は網状容器から取り出して回
収して再加工工程11に移送する。再加工工程11では、使
用済燃料被覆管 700℃から1300℃以上に加熱して被覆管
に付着しているCdと溶融塩を蒸発させて除去する。
【0084】被覆管に付着している溶融塩を除去した
後、さらに1400℃以上に加熱して使用済燃料被覆管を溶
融した後、再び被覆管に成型加工する。なお、比較のた
め、再加工工程11を設けた有りの場合と設けない無しの
場合の金属廃棄物の発生量を表6に示す。使用済金属燃
料を1日に50kg処理すると仮定し、そのときに発生する
金属廃棄物を1日40kg、そのうち使用済燃料被覆管15kg
と仮定する。
【0085】
【表6】
【0086】再加工工程11を設けない無しの場合には、
使用済燃料被覆管は金属廃棄物となる。表6からわかる
ように、本発明の実施例の再加工工程11が有りの場合、
無しに比較して金属廃棄物発生量が5/8となる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、使用済燃料を再処理し
ても再処理に使用した溶融塩は放射性の核種を回収して
再利用するので塩廃棄物とならない。また、長半減期F
P核種の大半を占める前記消滅対象核種は回収してリサ
イクルでき、かつ、使用済被覆管は回収して再び被覆管
に利用できるので、金属廃棄物が発生しない。したがっ
て、本発明は従来の再処理方法に比べ大幅に廃棄物が減
容できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る使用済燃料の再処理方法の一実施
例を説明するための概略的に示すブロック図。
【図2】図1における電気泳動工程を説明するための概
略的縦断面図。
【図3】従来の使用済燃料の再処理方法を説明するため
の概略的に示すブロック図
【符号の説明】
1…せん断工程、2…前処理工程、3…第1の電解精製
工程、4…ドローダウン工程、5…電気泳動工程、6…
オフガス処理工程、7…ろ過工程、8…Cd蒸留工程、
9…第2の電解精製工程、10…蒸留工程、11…再加工工
程、12…ソルトイクストラクション工程、13…ソルトス
トリッピング工程、14…ゼオライト処理工程、15…陽
極、16…分離管、17…陰極、18…使用済溶融塩、19…使
用済Cd、20…電解精製槽。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−237497(JP,A) 特開 平6−324189(JP,A) 特開 平3−75597(JP,A) 特開 平5−45494(JP,A) 特開 平4−47298(JP,A) 特開 平7−120580(JP,A) 特表 平3−500337(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 19/44

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済金属燃料をせん断した後、液浸性
    容器に入れ加熱して溶融する前処理工程と、電解精製槽
    内に溶融塩とCd相を有し固体陰極の電気分解と前記C
    d相を陰極とするCd陰極の電気分解とにより前記前処
    理工程後の使用済金属燃料を溶解してUとPuを回収す
    る第1の電解精製工程と、この第1の電解精製工程後の
    使用済溶融塩と使用済Cd相に残存しているUとPuと
    マイナーアクチニドを回収するドローダウン工程と、こ
    のドローダウン工程で使用した使用済溶融塩からCsと
    Srを回収して取り除く電気泳動工程と、前記第1の電
    解精製工程で発生する核分裂生成物を回収するオフガス
    処理工程と、前記第1の電解精製工程で使用したCdに
    含まれる不溶解成分を沈澱として分離するろ過工程と、
    このろ過工程でろ過されたろ液であるCdを蒸留する
    Cd蒸留工程と、前記第1の電解精製工程で使用したC
    d相を陽極として電気分解する第2の電解精製工程と、
    前記ドローダウン工程で固体陰極に回収されたUとPu
    とマイナーアクチニドと同時に回収された貴金属性元素
    からUとPuとマイナーアクチニドとZrを共に回収す
    る蒸留工程からなることを特徴とする使用済燃料の再処
    理方法。
  2. 【請求項2】 前記前処理工程において、加熱溶融する
    温度は高速炉用金属燃料要素で使用されているボンドN
    aをNaIの形態にして溶融し、前記燃料要素のUとP
    uとZrの三元合金が溶融する温度よりも低い 700℃か
    ら1500℃の温度で溶融することを特徴とする請求項1記
    載の使用済燃料の再処理方法。
  3. 【請求項3】 前記ドローダウン工程は前記第1の電解
    精製工程で使用した使用済Cdを陽極とし、鉄を陰極と
    して電圧を印加し、前記Cd相中および使用済溶融塩相
    中に含まれるU,Puおよびマイナーアクチニドを陰極
    に析出させることを特徴とする請求項1記載の使用済燃
    料の再処理方法。
  4. 【請求項4】 前記電気泳動工程において、使用済溶融
    塩であるLiClとKClの混合塩から放射性核種であ
    るCsとCrを電気泳動により陽極塩に濃縮させてLi
    およびKと分離して回収することを特徴とする請求項1
    記載の使用済燃料の再処理方法。
  5. 【請求項5】 前記オフガス処理工程において、使用済
    燃料に含まれる半減期の長い核分裂生成物の1つである
    Seが燃料溶融した後、塩化物の形態で揮発するSeを
    前記第1の電解精製工程後のオフガス処理工程のフィル
    ターに吸着させて回収することを特徴とする請求項1記
    載の使用済燃料の再処理方法。
  6. 【請求項6】 前記ろ過工程において、不溶解成分とし
    て沈澱するTcを分離して回収することを特徴とする請
    求項1記載の使用済燃料の再処理方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の電解精製工程において、Pu
    とマイナーアクチニドを回収する陰極として使用したC
    d相中に含まれるUとPuとマイナーアクチニドと希土
    類元素の中からUとPuをマイナーアクチニドを回収し
    て希土類元素と分離するために、上記Cd相を陽極とし
    て低炭素鋼を陰極として電気分解を行い、陰極にUとP
    uとマイナーアクチニドを析出させて回収することを特
    徴とする請求項1記載の使用済燃料の再処理方法。
  8. 【請求項8】 前記ドローダウン工程で固体陰極に回収
    されたUとPuとマイナーアクチニドと同時に回収され
    た貴金属元素からUとPuとマイナーアクチニドとZr
    を回収するための蒸留工程において、前記ドローダウン
    工程で固体陰極に回収された析出物の合金を加熱してA
    gとInとSbを蒸発させて取り除き、取り除いた残り
    の合金をさらに加熱してPdとSnを蒸発させて回収
    し、UとPuとマイナークチニドとZrを蒸留残さとし
    て回収することを特徴とする請求項1記載の使用済燃料
    の再処理方法。
  9. 【請求項9】 前記蒸留工程で回収されるZrを、回収
    されるUとPuマイナーアクチニドおよび第1の電解精
    製工程で回収されるUとPuとマイナーアクチニドとと
    もに溶融し、金属燃料とすることを特徴とする請求項1
    記載の使用済燃料の再処理方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の電解精製工程で使用した使
    用済燃料被覆管を回収する再加工工程を設け、この再加
    工工程において、前記使用済燃料被覆管は加熱して被覆
    管に付着している溶融塩とCdを蒸発させて除去した
    後、1300℃以上に加熱して溶融した後、再び被覆管とし
    て成型加工することを特徴とする請求項1記載の使用済
    燃料の再処理方法。
JP25539594A 1994-10-20 1994-10-20 使用済燃料の再処理方法 Expired - Fee Related JP3342968B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25539594A JP3342968B2 (ja) 1994-10-20 1994-10-20 使用済燃料の再処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25539594A JP3342968B2 (ja) 1994-10-20 1994-10-20 使用済燃料の再処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08122487A JPH08122487A (ja) 1996-05-17
JP3342968B2 true JP3342968B2 (ja) 2002-11-11

Family

ID=17278171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25539594A Expired - Fee Related JP3342968B2 (ja) 1994-10-20 1994-10-20 使用済燃料の再処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3342968B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016060418A1 (ko) * 2014-10-16 2016-04-21 충남대학교산학협력단 구역 정제법을 이용한 염화리튬염 내 고방열성 핵종 분리방법

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3868635B2 (ja) 1998-09-11 2007-01-17 株式会社東芝 核燃料サイクル施設からの廃棄物処理方法及びその処理装置
GB2352729B (en) * 1998-09-11 2002-04-24 Toshiba Kk Method of treating waste from nuclear fuel handling facility and apparatus for carrying out the same
JP3850769B2 (ja) * 2002-08-02 2006-11-29 核燃料サイクル開発機構 核燃料サイクル施設からの廃棄物処理方法およびその装置
US7781637B2 (en) * 2008-07-30 2010-08-24 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc Segmented waste rods for handling nuclear waste and methods of using and fabricating the same
JP6039524B2 (ja) * 2013-09-25 2016-12-07 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 核変換用集合体およびそれを用いた高速炉原子力発電システム
JP2015141069A (ja) * 2014-01-28 2015-08-03 株式会社東芝 高速炉の炉心
JP6502621B2 (ja) * 2014-06-03 2019-04-17 株式会社東芝 複合酸化物分離方法
CN105132953B (zh) * 2015-07-24 2017-11-21 中国原子能科学研究院 一种用于直接获得锆合金燃料的乏燃料干法后处理方法
WO2020022964A1 (en) * 2018-07-24 2020-01-30 West Reality, S.R.O. Addition into the fuel mixture of nuclear fuel for nuclear reactors

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016060418A1 (ko) * 2014-10-16 2016-04-21 충남대학교산학협력단 구역 정제법을 이용한 염화리튬염 내 고방열성 핵종 분리방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08122487A (ja) 1996-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yoo et al. A conceptual study of pyroprocessing for recovering actinides from spent oxide fuels
US4814046A (en) Process to separate transuranic elements from nuclear waste
JP3342968B2 (ja) 使用済燃料の再処理方法
JP3940632B2 (ja) ジルコニウム廃棄物のリサイクルシステム
US2951793A (en) Electrolysis of thorium and uranium
Laidler et al. Chemical partitioning technologies for an ATW system
JPH03123896A (ja) アクチニド回収
Till et al. Progress and status of the integral fast reactor (IFR) fuel cycle development
JP3120002B2 (ja) 使用済み燃料の再処理方法
McPheeters et al. Electrometallurgically treating metal, oxide, and al alloy spent nuclear fuel types
JPH0972991A (ja) アクチノイド元素とランタノイド元素の電解分離装置および電解分離方法
US2902415A (en) Purification of uranium fuels
JPH08233987A (ja) 使用済燃料の再処理方法
JP2000056075A (ja) 使用済み酸化物燃料のリサイクル方法
JP5017069B2 (ja) 使用済燃料の再処理方法
JPH10111388A (ja) 使用済み燃料の再処理方法
RU2079909C1 (ru) Способ пирохимической регенерации ядерного топлива
JPH09257985A (ja) 使用済み燃料の再処理方法
Ackerman et al. New high-level waste management technology for IFR pyroprocessing wastes
JP2003521583A (ja) アメリシウムの電解精錬
JPH05188186A (ja) 使用済核燃料からの劣化ウランの分離回収方法
JP2004028808A (ja) 使用済み燃料の再処理方法
JP3910605B2 (ja) 使用済み燃料の溶融塩電解再処理方法
Ackerman et al. Waste removal in pyrochemical fuel processing for the Integral Fast Reactor
JP5238546B2 (ja) 使用済み酸化物燃料の処理方法、金属酸化物の処理方法及び処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070823

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130823

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees