JP3342611B2 - 円筒型燃料電池セルの製造方法 - Google Patents
円筒型燃料電池セルの製造方法Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状の固体電解
質型燃料電池セルを製造するための方法の改良に関す
る。
質型燃料電池セルを製造するための方法の改良に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来より、固体電解質型燃料電池セルは、
その作動温度が1000℃前後と高温であるため、発電
効率が高く、第3世代の燃料電池として期待されてお
り、一般に円筒型と平板型の2種類の燃料電池が知られ
ている。
その作動温度が1000℃前後と高温であるため、発電
効率が高く、第3世代の燃料電池として期待されてお
り、一般に円筒型と平板型の2種類の燃料電池が知られ
ている。
【0003】平板型燃料電池セルは、発電の単位体積当
り出力密度が高いという特長を有するが、実用化に際し
てはガスシ−ル不完全性やセル内の温度分布の不均一性
などの問題がある。それに対して、円筒型燃料電池セル
では、出力密度は低いものの、セルの機械的強度が高
く、またセル内の温度の均一性が保てるという特長があ
る。両形状の固体電解質燃料電池セルとも、それぞれの
特長を生かして積極的に研究開発が進められている。
り出力密度が高いという特長を有するが、実用化に際し
てはガスシ−ル不完全性やセル内の温度分布の不均一性
などの問題がある。それに対して、円筒型燃料電池セル
では、出力密度は低いものの、セルの機械的強度が高
く、またセル内の温度の均一性が保てるという特長があ
る。両形状の固体電解質燃料電池セルとも、それぞれの
特長を生かして積極的に研究開発が進められている。
【0004】円筒型燃料電池の単セルは、図1に示すよ
うにLaMnO3 系材料からなる多孔性の空気極層1の
表面に例えば、Y2 O3 含有の安定化ZrO2 固体電解
質層2が形成され、さらに固体電解質層2の表面に多孔
性のNi−ジルコニアなどからなる燃料極層3が略同心
円状に形成される。また、セル間を接続するためのLa
CrO3 系材料などからなるインターコネクタ層4が空
気極層1と接続し、固体電解質層2を貫通し、燃料極層
3とは非接触の状態でセルの表面に露出している。燃料
電池のモジュ−ルは、上記構成からなる複数の単セルが
インタ−コネクタ層4を介して接続され、発電は、空気
極層1の内部に空気(酸素)を、外部に燃料(水素)を
流し、1000〜1050℃の温度で行われる。
うにLaMnO3 系材料からなる多孔性の空気極層1の
表面に例えば、Y2 O3 含有の安定化ZrO2 固体電解
質層2が形成され、さらに固体電解質層2の表面に多孔
性のNi−ジルコニアなどからなる燃料極層3が略同心
円状に形成される。また、セル間を接続するためのLa
CrO3 系材料などからなるインターコネクタ層4が空
気極層1と接続し、固体電解質層2を貫通し、燃料極層
3とは非接触の状態でセルの表面に露出している。燃料
電池のモジュ−ルは、上記構成からなる複数の単セルが
インタ−コネクタ層4を介して接続され、発電は、空気
極層1の内部に空気(酸素)を、外部に燃料(水素)を
流し、1000〜1050℃の温度で行われる。
【0005】このような円筒状燃料電池セルは、例え
ば、固体電解質粉末を押出成形などにより円筒状に成形
し、焼成することにより円筒状焼結体を作製し、その焼
結体の内周面や外周面にスラリーコート法などにより空
気極層あるいは燃料極層を形成して焼成する方法、また
はセラミックスの多孔質支持管あるいは空気極材料を焼
成してなる円筒状焼結体の表面に、スラリーコート法や
電気化学蒸着法(EVD法)、プラズマ溶射法などによ
り空気極層、固体電解質層、燃料極層を順次形成する方
法などが知られている。
ば、固体電解質粉末を押出成形などにより円筒状に成形
し、焼成することにより円筒状焼結体を作製し、その焼
結体の内周面や外周面にスラリーコート法などにより空
気極層あるいは燃料極層を形成して焼成する方法、また
はセラミックスの多孔質支持管あるいは空気極材料を焼
成してなる円筒状焼結体の表面に、スラリーコート法や
電気化学蒸着法(EVD法)、プラズマ溶射法などによ
り空気極層、固体電解質層、燃料極層を順次形成する方
法などが知られている。
【0006】また、安価にセルを作製する方法として空
気極形成粉末からなる円筒状成形体を作製し、この表面
に前記固体電解質シート状成形体および集電体シ−ト状
成形体等を巻き付けて積層し、円筒状積層体を形成して
酸化性雰囲気中で同時に焼成し燃料電池セルを作製す
る、いわゆる共焼結法も提案されている。
気極形成粉末からなる円筒状成形体を作製し、この表面
に前記固体電解質シート状成形体および集電体シ−ト状
成形体等を巻き付けて積層し、円筒状積層体を形成して
酸化性雰囲気中で同時に焼成し燃料電池セルを作製す
る、いわゆる共焼結法も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
共焼結法によるセル作製方法は、簡単で量産性に優れ製
造コストが低いという大きな利点があるが、固体電解質
粉末および集電体粉末からなるシ−ト状成形体中にはバ
インダ−の分散不良やあるいは粉末同士の凝集があり、
このため焼成後に電解質や集電体部分にクラックやピン
ホ−ル等の欠陥が生成しセルの歩留まりが悪くなるとい
う問題があった。
共焼結法によるセル作製方法は、簡単で量産性に優れ製
造コストが低いという大きな利点があるが、固体電解質
粉末および集電体粉末からなるシ−ト状成形体中にはバ
インダ−の分散不良やあるいは粉末同士の凝集があり、
このため焼成後に電解質や集電体部分にクラックやピン
ホ−ル等の欠陥が生成しセルの歩留まりが悪くなるとい
う問題があった。
【0008】よって、本発明の目的は、共焼結法におい
て、バインダーの分散の不良や、焼結後の各層において
クラックやピンホール等の欠陥のない高歩留りの円筒状
燃料電池セルの製造方法を提供するものである。
て、バインダーの分散の不良や、焼結後の各層において
クラックやピンホール等の欠陥のない高歩留りの円筒状
燃料電池セルの製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点に対して検討を重ねた結果、共焼結前の積層体を作製
するにあたり、固体電解質形成粉末からなるシート状成
形体および/または集電体形成粉末からなるシ−ト状成
形体をそれぞれ2層以上積層することにより問題を解決
できることを見出だし本発明に至った。
点に対して検討を重ねた結果、共焼結前の積層体を作製
するにあたり、固体電解質形成粉末からなるシート状成
形体および/または集電体形成粉末からなるシ−ト状成
形体をそれぞれ2層以上積層することにより問題を解決
できることを見出だし本発明に至った。
【0010】即ち、本発明は、空気極形成粉末からなる
円筒状成形体の表面に、固体電解質形成粉末からなるシ
ート状成形体と、集電体形成粉末からなるシ−ト状成形
体とを巻き付けて積層した後、該円筒状積層体を酸化性
雰囲気中で1300〜1700℃の温度で共焼成してな
る円筒型燃料電池セルを製造する方法において、前記固
体電解質形成粉末からなるシート状成形体、集電体形成
粉末からなるシ−ト状成形体のいずれか一方を2層以
上、あるいは両方をそれぞれ2層以上積層するととも
に、前記固体電解質形成粉末からなるシート状成形体、
集電体形成粉末からなるシ−ト状成形体の厚みの総和が
それぞれ20〜600μmであることを特徴とするもの
である。
円筒状成形体の表面に、固体電解質形成粉末からなるシ
ート状成形体と、集電体形成粉末からなるシ−ト状成形
体とを巻き付けて積層した後、該円筒状積層体を酸化性
雰囲気中で1300〜1700℃の温度で共焼成してな
る円筒型燃料電池セルを製造する方法において、前記固
体電解質形成粉末からなるシート状成形体、集電体形成
粉末からなるシ−ト状成形体のいずれか一方を2層以
上、あるいは両方をそれぞれ2層以上積層するととも
に、前記固体電解質形成粉末からなるシート状成形体、
集電体形成粉末からなるシ−ト状成形体の厚みの総和が
それぞれ20〜600μmであることを特徴とするもの
である。
【0011】また、本発明は、空気極形成粉末からなる
シート状成形体と、固体電解質形成粉末からなるシート
状成形体と、集電体形成粉末からなるシ−ト状成形体と
を積層して円筒状に成形した後、この円筒状積層体を酸
化性雰囲気中で1300〜1700℃の温度で共焼成し
てなる円筒型燃料電池セルを製造する方法において、前
記固体電解質形成粉末からなるシート状成形体、集電体
形成粉末からなるシ−ト状成形体のいずれか一方を2層
以上、あるいは両方をぞれぞれ2層以上積層するととも
に、前記固体電解質形成粉末からなるシート状成形体、
集電体形成粉末からなるシ−ト状成形体の厚みの総和が
それぞれ20〜600μmであることを特徴とするもの
である。
シート状成形体と、固体電解質形成粉末からなるシート
状成形体と、集電体形成粉末からなるシ−ト状成形体と
を積層して円筒状に成形した後、この円筒状積層体を酸
化性雰囲気中で1300〜1700℃の温度で共焼成し
てなる円筒型燃料電池セルを製造する方法において、前
記固体電解質形成粉末からなるシート状成形体、集電体
形成粉末からなるシ−ト状成形体のいずれか一方を2層
以上、あるいは両方をぞれぞれ2層以上積層するととも
に、前記固体電解質形成粉末からなるシート状成形体、
集電体形成粉末からなるシ−ト状成形体の厚みの総和が
それぞれ20〜600μmであることを特徴とするもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の方法について説明
する。図1は、本発明の製造方法を説明するための円筒
型燃料電池セルの概略図である。図1において、1は、
空気極円筒体、2、2’は固体電解質、3は燃料極層、
4、4’は集電体層である。
する。図1は、本発明の製造方法を説明するための円筒
型燃料電池セルの概略図である。図1において、1は、
空気極円筒体、2、2’は固体電解質、3は燃料極層、
4、4’は集電体層である。
【0013】この方法によれば、まず、空気極を形成す
る粉末を用いて円筒状成形体を作製する。この円筒状成
形体は、例えば、空気極形成粉末を押出成形や、静水圧
成形(ラバープレス)などにより成形する。さらに他の
方法としては、ドクターブレード法などにより空気極形
成粉末をシート状に成形した後、そのシート状成形体を
所定の円柱状支持体の表面に巻き付けて端部を合わせ接
合することによっても円筒状成形体を作製することがで
きる。なお、円筒状成形体の肉厚は1〜3mmが適当で
ある。また、空気極形成粉末からなるシ−ト状成形体の
厚みは100〜3000μmが適当である。
る粉末を用いて円筒状成形体を作製する。この円筒状成
形体は、例えば、空気極形成粉末を押出成形や、静水圧
成形(ラバープレス)などにより成形する。さらに他の
方法としては、ドクターブレード法などにより空気極形
成粉末をシート状に成形した後、そのシート状成形体を
所定の円柱状支持体の表面に巻き付けて端部を合わせ接
合することによっても円筒状成形体を作製することがで
きる。なお、円筒状成形体の肉厚は1〜3mmが適当で
ある。また、空気極形成粉末からなるシ−ト状成形体の
厚みは100〜3000μmが適当である。
【0014】空気極層を形成する粉末としては、LaM
nO3 系組成物からなり、具体的には、Laの15〜2
0原子%をCa、Sr、Baなどのアルカリ土類元素に
より置換したLaMnO3 系組成物や特願平5−874
06号にて提案されるような組成物などが挙げられ、こ
れらは金属酸化物を所定の割合で混合したものを仮焼し
てなるLaMnO3 系化合物粉末であることが望まし
い。
nO3 系組成物からなり、具体的には、Laの15〜2
0原子%をCa、Sr、Baなどのアルカリ土類元素に
より置換したLaMnO3 系組成物や特願平5−874
06号にて提案されるような組成物などが挙げられ、こ
れらは金属酸化物を所定の割合で混合したものを仮焼し
てなるLaMnO3 系化合物粉末であることが望まし
い。
【0015】次に固体電解質層および集電体層を形成す
る粉末により固体電解質および集電体のシート状成形体
をそれぞれ作製する。このシート状成形体は、ドクター
ブレード法や押出成形法により周知の方法で作製され
る。それぞれのシート状成形体の一層の厚みは5〜20
0μmが適当である。
る粉末により固体電解質および集電体のシート状成形体
をそれぞれ作製する。このシート状成形体は、ドクター
ブレード法や押出成形法により周知の方法で作製され
る。それぞれのシート状成形体の一層の厚みは5〜20
0μmが適当である。
【0016】固体電解質を形成する粉末としては、Zr
O2 に対してY2 O3 Yb2 O3 などの安定化材を3〜
15モル%の割合で固溶させた部分安定化ZrO2 や安
定化ZrO2 、およびY2 O3 、Yb2 O3 、Gd2 O
3 等を10〜30モル%含有するCeO2 が用いられ
る。また、集電体層を形成する粉末としては、Ca、M
g、Srを固溶したLaCrO3 が用いられる。
O2 に対してY2 O3 Yb2 O3 などの安定化材を3〜
15モル%の割合で固溶させた部分安定化ZrO2 や安
定化ZrO2 、およびY2 O3 、Yb2 O3 、Gd2 O
3 等を10〜30モル%含有するCeO2 が用いられ
る。また、集電体層を形成する粉末としては、Ca、M
g、Srを固溶したLaCrO3 が用いられる。
【0017】本発明によれば、この固体電解質のシート
状成形体、あるいは集電体層のシート状成形体のいずれ
か一方を2層以上、あるいは両方をそれぞれ2層以上積
層することが重要である。例えば、固体電解質シート状
成形体を積層する場合、同一組成の2層以上の固体電解
質シート状成形体を重ね合わせ、これを50〜200℃
の温度を加えながら100〜1000kg/cm2 の圧
力で押し付ける熱圧着法により作製するか、または重ね
合わせたものを0.5〜3t/cm2 程度の静水圧プレ
ス(CIP)により圧着して形成し、これを空気極円筒
状成形体の表面に巻き付ける。その他、空気極層、固体
電解質層、燃料極層用の各シート状成形体を空気極円筒
状成形体の表面に巻き付けるのと同様にして、2層以上
の固体電解質のシート状成形体、あるいは2層以上の集
電体層のシート状成形体を順次積層して形成することも
できる。
状成形体、あるいは集電体層のシート状成形体のいずれ
か一方を2層以上、あるいは両方をそれぞれ2層以上積
層することが重要である。例えば、固体電解質シート状
成形体を積層する場合、同一組成の2層以上の固体電解
質シート状成形体を重ね合わせ、これを50〜200℃
の温度を加えながら100〜1000kg/cm2 の圧
力で押し付ける熱圧着法により作製するか、または重ね
合わせたものを0.5〜3t/cm2 程度の静水圧プレ
ス(CIP)により圧着して形成し、これを空気極円筒
状成形体の表面に巻き付ける。その他、空気極層、固体
電解質層、燃料極層用の各シート状成形体を空気極円筒
状成形体の表面に巻き付けるのと同様にして、2層以上
の固体電解質のシート状成形体、あるいは2層以上の集
電体層のシート状成形体を順次積層して形成することも
できる。
【0018】この積層工程において、各シート状成形体
の間には、アクリル樹脂や有機溶媒などの接着材を介在
させることもできる。なお、2層以上の固体電解質シー
ト状成形体、あるいは2層以上の集電体層シート状成形
体は、厚みの総和がが20〜600μmとなるようにす
れば良い。積層されたシ−ト状成形体の厚みが20μm
より薄いとシ−ト成形体の取扱いが困難となり、600
μmより厚いと焼成後の電解質層および集電体層の厚み
が500μmを越えるため、電気伝導度が悪くなり所望
の発電性能が得られない。積層されたシ−ト状成形体の
厚みの総和は望ましくは、電解質、集電体とも100〜
300μmがよい。
の間には、アクリル樹脂や有機溶媒などの接着材を介在
させることもできる。なお、2層以上の固体電解質シー
ト状成形体、あるいは2層以上の集電体層シート状成形
体は、厚みの総和がが20〜600μmとなるようにす
れば良い。積層されたシ−ト状成形体の厚みが20μm
より薄いとシ−ト成形体の取扱いが困難となり、600
μmより厚いと焼成後の電解質層および集電体層の厚み
が500μmを越えるため、電気伝導度が悪くなり所望
の発電性能が得られない。積層されたシ−ト状成形体の
厚みの総和は望ましくは、電解質、集電体とも100〜
300μmがよい。
【0019】次に、上記のようにして得られた2層以上
の固体電解質シート状成形体、あるいは集電体層シート
状成形体を空気極の円筒状成形体の表面に巻き付けて積
層圧着する。また場合によっては、燃料極シート状成形
体も同時に巻き付けてもよい。各シ−ト状成形体の間に
はアクリル樹脂や有機溶媒などを接着材して介在させる
と接着が良くなる。
の固体電解質シート状成形体、あるいは集電体層シート
状成形体を空気極の円筒状成形体の表面に巻き付けて積
層圧着する。また場合によっては、燃料極シート状成形
体も同時に巻き付けてもよい。各シ−ト状成形体の間に
はアクリル樹脂や有機溶媒などを接着材して介在させる
と接着が良くなる。
【0020】上記のようにして得られた円筒状積層体を
酸化性雰囲気中で共焼成する。具体的には大気中で13
00〜1700℃で3〜15時間程度焼成して少なくと
も固体電解質が相対密度96%以上の緻密質になるよう
に焼成する。なお、空気極は相対密度が60〜75%程
度であれば充分である。焼成温度が1300℃より低い
と、固体電解質が相対密度が96%より小さくなりガス
リ−クを起こしセルが作動しない。また、焼成温度が1
700℃より高いと空気極と電解質が反応してセル特性
が悪くなる。特に好ましい温度範囲は1400〜160
0℃である。
酸化性雰囲気中で共焼成する。具体的には大気中で13
00〜1700℃で3〜15時間程度焼成して少なくと
も固体電解質が相対密度96%以上の緻密質になるよう
に焼成する。なお、空気極は相対密度が60〜75%程
度であれば充分である。焼成温度が1300℃より低い
と、固体電解質が相対密度が96%より小さくなりガス
リ−クを起こしセルが作動しない。また、焼成温度が1
700℃より高いと空気極と電解質が反応してセル特性
が悪くなる。特に好ましい温度範囲は1400〜160
0℃である。
【0021】燃料極層は、上記のようにして得られた空
気極層と固体電解質層、集電体層からなる円筒型の一体
焼結体の固体電解質層の表面に燃料極を形成する粉末か
らなるスラリーをスクリーン印刷などにより塗布する
か、または燃料極粉末からなるシ−ト状成形体を固体電
解質表面に積層圧着した後に酸化性雰囲気中で1300
〜1500℃で焼き付け処理して燃料極層を形成しても
よい。なお、燃料極を形成する粉末としては、ZrO2
(Y2 O3 を含有)とNiO粉末との混合物がが好適に
使用できる。
気極層と固体電解質層、集電体層からなる円筒型の一体
焼結体の固体電解質層の表面に燃料極を形成する粉末か
らなるスラリーをスクリーン印刷などにより塗布する
か、または燃料極粉末からなるシ−ト状成形体を固体電
解質表面に積層圧着した後に酸化性雰囲気中で1300
〜1500℃で焼き付け処理して燃料極層を形成しても
よい。なお、燃料極を形成する粉末としては、ZrO2
(Y2 O3 を含有)とNiO粉末との混合物がが好適に
使用できる。
【0022】次に、本発明における第2の製造方法につ
いて説明する。この方法によれば、まず、第1の方法と
同様にして、空気極を形成する粉末、固体電解質を形成
する粉末、集電体を形成する粉末により周知のドクター
ブレード法などによりそれぞれシート状成形体を作製す
る。この際、上述の方法により固体電解質および/また
は集電体のシート状成形体については2層以上のシート
状成形体を作製する。
いて説明する。この方法によれば、まず、第1の方法と
同様にして、空気極を形成する粉末、固体電解質を形成
する粉末、集電体を形成する粉末により周知のドクター
ブレード法などによりそれぞれシート状成形体を作製す
る。この際、上述の方法により固体電解質および/また
は集電体のシート状成形体については2層以上のシート
状成形体を作製する。
【0023】その後、それらのシート状成形体を用い
て、円筒状に成形する。
て、円筒状に成形する。
【0024】その成形方法としては、図2に示すよう
に、空気極シート状成形体6、固体電解質シート状成形
体7を所定の位置関係になるように接着材等を使用して
積層圧着した後、任意の円筒状支持体5の表面に巻き付
ける。巻き付ける際には、空気極シート状成形体6の端
部同士が当接するか、あるいは端部がわずかに重ね合う
ように巻き付ける。その後、さらに所定の位置に集電体
シート状成形体(図示せず)を巻き付けたのち、上記円
筒状積層体から円筒状支持体5を抜き取り円筒状成形体
を作製する。また、他の方法としては、円筒状支持体5
に対して、空気極シート状成形体6、固体電解質シート
状成形体7および集電体シート状成形体を順次巻き付け
て積層した後、円筒状支持体5を抜き取ることにより円
筒状成形体を作製することができる。
に、空気極シート状成形体6、固体電解質シート状成形
体7を所定の位置関係になるように接着材等を使用して
積層圧着した後、任意の円筒状支持体5の表面に巻き付
ける。巻き付ける際には、空気極シート状成形体6の端
部同士が当接するか、あるいは端部がわずかに重ね合う
ように巻き付ける。その後、さらに所定の位置に集電体
シート状成形体(図示せず)を巻き付けたのち、上記円
筒状積層体から円筒状支持体5を抜き取り円筒状成形体
を作製する。また、他の方法としては、円筒状支持体5
に対して、空気極シート状成形体6、固体電解質シート
状成形体7および集電体シート状成形体を順次巻き付け
て積層した後、円筒状支持体5を抜き取ることにより円
筒状成形体を作製することができる。
【0025】そして、上記のようにして作製された円筒
状積層体を前述と同様な条件、即ち、大気などの酸化性
雰囲気中で1300〜1700℃で3〜15時間程度焼
成することにより空気極層と固体電解質層とを同時に焼
成することができる。
状積層体を前述と同様な条件、即ち、大気などの酸化性
雰囲気中で1300〜1700℃で3〜15時間程度焼
成することにより空気極層と固体電解質層とを同時に焼
成することができる。
【0026】また、燃料極層の形成にあたっては、第1
の方法で説明したのと同様な方法に従い、上記空気極層
と固体電解質層との形成工程後、あるいは工程中に形成
することができる。なお、この第2の方法において、集
電体層の形成においては、集電体層を空気極のシート端
部の当接部や合わせ部に形成することが空気極の気密性
の点で望ましい。
の方法で説明したのと同様な方法に従い、上記空気極層
と固体電解質層との形成工程後、あるいは工程中に形成
することができる。なお、この第2の方法において、集
電体層の形成においては、集電体層を空気極のシート端
部の当接部や合わせ部に形成することが空気極の気密性
の点で望ましい。
【0027】
【作用】本発明によれば、空気極の円筒状成形体あるい
はシート状成形体と、固体電解質のシート状成形体、お
よび集電体のシート状成形体を用いて、これらを積層し
て円筒状の積層成形体を作製して、これを同時焼成する
ことにより、各層を個別に焼成する必要がなく、燃料電
池セルの製造工程を大幅に削減することができる。しか
しながら、この共焼結法においては、バインダーの分散
が不十分な箇所でバインダー揮散後に層を貫くようなピ
ンホールや焼成収縮の不均一からクラックが生じたりす
る。固体電解質や集電体において、このようなクラック
やピンホールが存在すると、ガスのリークが生じたり、
集電性が低下することにより、発電効率が低下する。
はシート状成形体と、固体電解質のシート状成形体、お
よび集電体のシート状成形体を用いて、これらを積層し
て円筒状の積層成形体を作製して、これを同時焼成する
ことにより、各層を個別に焼成する必要がなく、燃料電
池セルの製造工程を大幅に削減することができる。しか
しながら、この共焼結法においては、バインダーの分散
が不十分な箇所でバインダー揮散後に層を貫くようなピ
ンホールや焼成収縮の不均一からクラックが生じたりす
る。固体電解質や集電体において、このようなクラック
やピンホールが存在すると、ガスのリークが生じたり、
集電性が低下することにより、発電効率が低下する。
【0028】そこで、本発明によれば、共焼結法におい
て、固体電解質および/または集電体を形成するシ−ト
状成形体を、2層以上積層して共焼成することによりシ
ート状成形体中のバインダーの分散不良、粉末同士の凝
集に起因する焼成後のクラック、ピンホ−ルを確実に防
止することができる。
て、固体電解質および/または集電体を形成するシ−ト
状成形体を、2層以上積層して共焼成することによりシ
ート状成形体中のバインダーの分散不良、粉末同士の凝
集に起因する焼成後のクラック、ピンホ−ルを確実に防
止することができる。
【0029】つまり、図3に示すように、電解質層ある
いは集電層において第1層8において層間を貫くような
クラック9やピンホ−ル10が生じても、第2層11を
積層することにより、第1層目のクラック9やピンホー
ル10は第2層11によって覆われてしまい、焼成中に
おいて埋められてしまうため、電解質層や集電体層を貫
くようなピンホールやクラックの発生を解消することが
できるのである。
いは集電層において第1層8において層間を貫くような
クラック9やピンホ−ル10が生じても、第2層11を
積層することにより、第1層目のクラック9やピンホー
ル10は第2層11によって覆われてしまい、焼成中に
おいて埋められてしまうため、電解質層や集電体層を貫
くようなピンホールやクラックの発生を解消することが
できるのである。
【0030】この効果は、2層以上であれば効果が発揮
されるが、より確実に防止するには経済性も考慮すれば
3〜5層が適当である。積層数が5層を越えても特に問
題はない。
されるが、より確実に防止するには経済性も考慮すれば
3〜5層が適当である。積層数が5層を越えても特に問
題はない。
【0031】本発明の方法によれば、格別に複雑な成形
装置などを使用することなく、ドクターブレード法や押
し出し成形法などの周知の方法によりシート状成形体を
作製し、これを熱圧着あるいは静水圧プレスにより容易
に積層することができるものである。従って、従来法に
比較して工程数を格段に削減することができるとともに
歩留まりを向上させ量産性を高めることができることか
ら、燃料電池の製造コストをさらに低減することがで
き、製品のローコスト化を図ることができる。
装置などを使用することなく、ドクターブレード法や押
し出し成形法などの周知の方法によりシート状成形体を
作製し、これを熱圧着あるいは静水圧プレスにより容易
に積層することができるものである。従って、従来法に
比較して工程数を格段に削減することができるとともに
歩留まりを向上させ量産性を高めることができることか
ら、燃料電池の製造コストをさらに低減することがで
き、製品のローコスト化を図ることができる。
【0032】
実施例1 空気極を形成する粉末としてLa2 O3 、MnO2 、C
aCO3 の粉末をLa0.85Ca0.15MnO3 となるよう
に秤量混合した後に1500℃で仮焼して(La、C
a)MnO3 粉末を得た。この後、これを粉砕して平均
粒子径が8μmの粉末をそれぞれ作製した。また、固体
電解質を形成する粉末として平均粒子径0.5μmのY
2 O3 を10モル%の割合で含有する共沈法ZrO2 粉
末を準備した。さらに、燃料極を形成する粉末としてN
iO粉末とZrO2 (Y2 O3 含有)粉末を重量比で8
0:20の割合で混合したものを、集電体を形成する粉
末として平均粒子径1μmのLa0.8 Ca0.21CrO3
からなる化合物粉末を準備した。
aCO3 の粉末をLa0.85Ca0.15MnO3 となるよう
に秤量混合した後に1500℃で仮焼して(La、C
a)MnO3 粉末を得た。この後、これを粉砕して平均
粒子径が8μmの粉末をそれぞれ作製した。また、固体
電解質を形成する粉末として平均粒子径0.5μmのY
2 O3 を10モル%の割合で含有する共沈法ZrO2 粉
末を準備した。さらに、燃料極を形成する粉末としてN
iO粉末とZrO2 (Y2 O3 含有)粉末を重量比で8
0:20の割合で混合したものを、集電体を形成する粉
末として平均粒子径1μmのLa0.8 Ca0.21CrO3
からなる化合物粉末を準備した。
【0033】まず、上記LaCaMnO3 粉末を水を溶
媒としてスラリーを作製し、このスラリーを用いて押出
成形装置により内径13mm、外径16mmの円筒状の
成形体を得た。一方、上記電解質としては上記Y2 O3
安定化ZrO2 粉末を、集電体として上記La0.8 Ca
0.21CrO3 粉末をそれぞれトルエンを溶媒としてスラ
リーを作製し、これをドクターブレード法によりそれぞ
れ厚み50〜300μmのシート状成形体を作製した。
そして、電解質および集電体のシート状成形体を表1に
示すようにそれぞれ2〜4層重ね合わせ静水圧プレス
(1t/cm2 )により積層密着したシート状成形体を
作製した。この後、円筒状成形体の表面にアクリル樹脂
からなる接着材を介して、上記電解質のシート状成形体
および集電体のシ−ト状成形体を巻き付け、圧着した。
そしてこの円筒状積層体を1200〜1750℃の焼成
温度で2〜5時間共焼成した。
媒としてスラリーを作製し、このスラリーを用いて押出
成形装置により内径13mm、外径16mmの円筒状の
成形体を得た。一方、上記電解質としては上記Y2 O3
安定化ZrO2 粉末を、集電体として上記La0.8 Ca
0.21CrO3 粉末をそれぞれトルエンを溶媒としてスラ
リーを作製し、これをドクターブレード法によりそれぞ
れ厚み50〜300μmのシート状成形体を作製した。
そして、電解質および集電体のシート状成形体を表1に
示すようにそれぞれ2〜4層重ね合わせ静水圧プレス
(1t/cm2 )により積層密着したシート状成形体を
作製した。この後、円筒状成形体の表面にアクリル樹脂
からなる接着材を介して、上記電解質のシート状成形体
および集電体のシ−ト状成形体を巻き付け、圧着した。
そしてこの円筒状積層体を1200〜1750℃の焼成
温度で2〜5時間共焼成した。
【0034】この方法により、それぞれ100個づつ試
料を作製し、電解質および集電体に層を貫くようなクラ
ック、ピンホ−ルの有無を観察し、このようなクラック
やピンホールのない良品率を表1に示した。
料を作製し、電解質および集電体に層を貫くようなクラ
ック、ピンホ−ルの有無を観察し、このようなクラック
やピンホールのない良品率を表1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果より、電解質および集電体とも
2層以上積層したものは1層のシ−ト状成形体No.1、
2、3を用いた場合に比較していずれもクラック、ピン
ホ−ルが減少して良品率が高くなった。
2層以上積層したものは1層のシ−ト状成形体No.1、
2、3を用いた場合に比較していずれもクラック、ピン
ホ−ルが減少して良品率が高くなった。
【0037】実施例2 次に、実施例1と同様にして、電解質シート状成形体、
集電体シート状成形体を表2の層数で積層した後、表2
の焼成温度で2〜5時間共焼成した。そのうち、クラッ
ク、ピンホールのない良品の円筒状焼結体の電解質表面
に燃料極形成粉末を含むスラリーを約100μmの厚み
で塗布し燃料極を形成した後、乾燥し1400℃で3時
間焼成し燃料電池セルを作製した。
集電体シート状成形体を表2の層数で積層した後、表2
の焼成温度で2〜5時間共焼成した。そのうち、クラッ
ク、ピンホールのない良品の円筒状焼結体の電解質表面
に燃料極形成粉末を含むスラリーを約100μmの厚み
で塗布し燃料極を形成した後、乾燥し1400℃で3時
間焼成し燃料電池セルを作製した。
【0038】そして、そのセルの内側に酸素ガス、外側
に水素ガスを流し1000℃で1000時間発電して出
力密度を測定した。その結果を表2に示す。
に水素ガスを流し1000℃で1000時間発電して出
力密度を測定した。その結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】表2の結果から明らかなように、1200
℃で共焼成した試料No.11は電解質の焼結性が悪くガ
スリ−クが起こり発電できなかった。また、1750℃
で焼成した試料No.18は出力密度が悪かった。これよ
り、共焼成の焼成温度として1300〜1700℃が好
ましいと考えられる。
℃で共焼成した試料No.11は電解質の焼結性が悪くガ
スリ−クが起こり発電できなかった。また、1750℃
で焼成した試料No.18は出力密度が悪かった。これよ
り、共焼成の焼成温度として1300〜1700℃が好
ましいと考えられる。
【0041】実施例3 実施例1と同じ粉末を用いて、押出成形法により厚み2
mmの空気極のシート状成形体、および50〜300μ
mの固体電解質および集電体のシート状成形体をそれぞ
れ作製した。
mmの空気極のシート状成形体、および50〜300μ
mの固体電解質および集電体のシート状成形体をそれぞ
れ作製した。
【0042】そして、空気極シート状成形体をステンレ
スからなる円柱状の支持体の表面に巻き付けてシート状
成形体の端部同士が当接するようにした。そして、その
当接部に実施例1で作製した表3の層数からなる集電体
シート状成形体を、さらに空気極のシート状成形体表面
に同様に実施例1で作製した表3の層数からなる電解質
のシート状成形体を巻きつけ接合した。
スからなる円柱状の支持体の表面に巻き付けてシート状
成形体の端部同士が当接するようにした。そして、その
当接部に実施例1で作製した表3の層数からなる集電体
シート状成形体を、さらに空気極のシート状成形体表面
に同様に実施例1で作製した表3の層数からなる電解質
のシート状成形体を巻きつけ接合した。
【0043】このようにして作製した円筒状積層体を1
500℃および1600℃の大気中で5時間焼成した。
表3にセル作製数量を100個として電解質あるいは集
電体にクラック、ピンホ−ルがない良品率を表3に示し
た。
500℃および1600℃の大気中で5時間焼成した。
表3にセル作製数量を100個として電解質あるいは集
電体にクラック、ピンホ−ルがない良品率を表3に示し
た。
【0044】
【表3】
【0045】表3の結果より、電解質および集電体とも
2層以上積層したものは一層のシ−ト状成形体No.2
1、22、23よりクラック、ピンホ−ルが減少して良
品率が高くなることが分かる。
2層以上積層したものは一層のシ−ト状成形体No.2
1、22、23よりクラック、ピンホ−ルが減少して良
品率が高くなることが分かる。
【0046】また、実施例2と同様な方法で発電試験を
実施した結果、No.24〜29とも0.2W/cm2
以上の出力密度を示し、発電性能の高いものであった。
実施した結果、No.24〜29とも0.2W/cm2
以上の出力密度を示し、発電性能の高いものであった。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
円筒状燃料電池セルの製造における工程数を格段に削減
することができるとともに歩留まりが向上して量産性を
高めることができることから、燃料電池の製造コストを
大幅に低減することができ、製品のローコスト化を図る
ことができる。
円筒状燃料電池セルの製造における工程数を格段に削減
することができるとともに歩留まりが向上して量産性を
高めることができることから、燃料電池の製造コストを
大幅に低減することができ、製品のローコスト化を図る
ことができる。
【図1】本発明における円筒型燃料電池セルの構造を説
明するための断面図である。
明するための断面図である。
【図2】本発明の製造方法を一実施例を説明するための
概略図である。
概略図である。
【図3】本発明の製造方法における原理を説明するため
の図である。
の図である。
1 空気極層 2,2’固体電解質 3 燃料極層 4,4’集電体層 5 円筒状支持体 6 空気極シート状成形体 7 固体電解質シート状成形体 9 クラック 10 ピンホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−111157(JP,A) 特開 平5−82141(JP,A) 特開 平6−260176(JP,A) 特開 平6−283179(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 8/12 H01M 4/88 H01M 8/02 H01M 8/24
Claims (2)
- 【請求項1】空気極形成粉末からなる円筒状成形体の表
面に、固体電解質形成粉末からなるシート状成形体と、
集電体形成粉末からなるシ−ト状成形体とを巻き付けて
積層した後、該円筒状積層体を酸化性雰囲気中で130
0〜1700℃の温度で共焼成してなる円筒型燃料電池
セルを製造する方法において、前記固体電解質形成粉末
からなるシート状成形体、集電体形成粉末からなるシ−
ト状成形体のいずれか一方を2層以上、あるいは両方を
それぞれ2層以上積層するとともに、前記固体電解質形
成粉末からなるシート状成形体、集電体形成粉末からな
るシ−ト状成形体の厚みの総和がそれぞれ20〜600
μmであることを特徴とする円筒型燃料電池セルの製造
方法。 - 【請求項2】空気極形成粉末からなるシート状成形体
と、固体電解質形成粉末からなるシート状成形体と、集
電体形成粉末からなるシ−ト状成形体とを積層して円筒
状に成形した後、この円筒状積層体を酸化性雰囲気中で
1300〜1700℃の温度で共焼成してなる円筒型燃
料電池セルを製造する方法において、前記固体電解質形
成粉末からなるシート状成形体、集電体形成粉末からな
るシ−ト状成形体のいずれか一方を2層以上、あるいは
両方をぞれぞれ2層以上積層するとともに、前記固体電
解質形成粉末からなるシート状成形体、集電体形成粉末
からなるシ−ト状成形体の厚みの総和がそれぞれ20〜
600μmであることを特徴とする円筒型燃料電池セル
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22311795A JP3342611B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 円筒型燃料電池セルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22311795A JP3342611B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 円筒型燃料電池セルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0969366A JPH0969366A (ja) | 1997-03-11 |
JP3342611B2 true JP3342611B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=16793093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22311795A Expired - Fee Related JP3342611B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 円筒型燃料電池セルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3342611B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4715135B2 (ja) * | 2004-09-08 | 2011-07-06 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池の製造方法および燃料電池 |
JP6050742B2 (ja) * | 2013-12-25 | 2016-12-21 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 固体酸化物形燃料電池および該電池を製造する方法と材料 |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22311795A patent/JP3342611B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0969366A (ja) | 1997-03-11 |
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