JP3341444B2 - 配管接続構造 - Google Patents

配管接続構造

Info

Publication number
JP3341444B2
JP3341444B2 JP05786394A JP5786394A JP3341444B2 JP 3341444 B2 JP3341444 B2 JP 3341444B2 JP 05786394 A JP05786394 A JP 05786394A JP 5786394 A JP5786394 A JP 5786394A JP 3341444 B2 JP3341444 B2 JP 3341444B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
faucet
water discharge
fitting
discharge pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05786394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07269751A (ja
Inventor
龍美 濱中
忠洋 本田
充良 関
学利 川幡
Original Assignee
東陶機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東陶機器株式会社 filed Critical 東陶機器株式会社
Priority to JP05786394A priority Critical patent/JP3341444B2/ja
Publication of JPH07269751A publication Critical patent/JPH07269751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3341444B2 publication Critical patent/JP3341444B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種配管を迅速、容易
かつ確実に接続することができる配管接続構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記した配管接続構造として、図
22に示すように、連結しようとする配管400,401 の端面
にそれぞれ連結用フランジ402,403 を設け、同連結用フ
ランジ402,403 同士を、以下の構成を有するU字状の配
管接続金具404 によって連結したものがある。
【0003】即ち、配管接続金具404 は、一対の外側湾
曲部材405,405 同士を弾性を有するコ字状の連結部材40
6 で一体的に連結して一端を開口したU字状金具本体40
7 を形成し、同金具本体407 の開口部408 の開口幅を連
結用フランジ402,403 の直径より小さくし、かつ、両外
側湾曲部材405,405 の中央部に、当接状態にある連結用
フランジ402,403 の両側周縁部を挿入可能な切欠孔409,
409 を設けた構成となっている。
【0004】かかる構成によって、外側湾曲部材405,40
5 を、コ字状の連結部材406 の有する弾性力に抗して拡
開し、連結用フランジ402,403 に嵌入した後、死点越え
させると、今度は、上記弾性力によって、連結用フラン
ジ402,403 の両側周縁部が、外側湾曲部材405,405 に設
けた切欠孔409,409 に嵌入し、連結用フランジ402,403
同士を一体的に連結することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した配管
接続構造において、連結用フランジ402,403 は単に環状
円板から形成されているのみなので、狭隘な空間で、配
管連結金具404 のガタツキにより、高圧給水の現場では
吐水・止水を行う際に、配管、継手、配管連結金具404
のいずれかが動き、隣接する他の器具への破損を伴うお
それがあり、かかる場所においては使用することができ
なかった。
【0006】また、配管保護カバー等を固定状態の配管
に組み付ける作業等においても、上記配管接続金具404
が邪魔になり、組付作業を円滑に行うことができない等
の問題を生じていた。
【0007】さらに、狭隘な空間ではバルブ等は一方向
のみからしか配管に取付けることができない場合があ
り、連結しようとする配管同士を相対回転可能な場合
は、バルブ等取付面の方向が一定せず、バルブ等の取付
作業が不可能ないし煩雑なものとなっていた。
【0008】本発明は、上記した課題を解決することが
できる配管接続構造を提供することを目的とする。
【0009】
【発明が解決するための手段】本発明は、イ)連結しよ
うとする配管の端面にそれぞれ設けた連結用フランジ
と、ロ)一対の外側湾曲部材同士を弾性を有するコ字状
の連結部材で一体的に連結し、かつ、両外側湾曲部材の
中央部に、当接状態にある連結用フランジの両側周縁部
を挿入可能な切欠孔を設けたU字状の配管接続金具とを
具備する配管接続構造において、上記連結用フランジの
少なくとも一つの外周縁に、配管接続金具のコ字状の連
結部材の内側に形成した凹部と嵌合する回転防止用突起
を設けたことを特徴とする配管接続構造に係るものであ
る。
【0010】本発明は、連結しようとする配管の端面に
それぞれ連結用フランジを設け、かつ、一側連結用フラ
ンジの環状端面に嵌合突起を設けるとともに、他側連結
用フランジの環状端面に、上記した嵌合突起を嵌入する
嵌合凹部を設けたことを特徴とする配管接続構造に係る
ものである。
【0011】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して本発明
を具体的に説明する。
【0012】(実施例1)本実施例は、図1及び図2に示
すように、本発明に係る配管接続構造を適用した水栓
を、手感知センサを具備して、手の挙動を感知して自動
的に吐水・止水を行うことのできる自動水栓Aとした場
合である。しかし、本発明は、何ら、かかる自動水栓A
に限定されるものではない。
【0013】図1及び図2に示すように、本実施例に係
る自動水栓Aは、洗面器Bの洗面ボウル30の奥部に形成
した水栓取付面30a に取付けた水栓部A1と、洗面器Bの
下方に配設し、かつ、同水栓部A1に、樹脂製チューブ
(塩化ビニル管等) の可撓性チューブからなる混合湯水
供給管5を介して混合湯水を供給する自動水栓制御ボッ
クスCとからなる。
【0014】そして、水栓部A1は、水栓取付面30a 上に
前傾状態に設置した水栓本体1と、同水栓本体1の前面
上部に基端を突設した吐水管3と、同前面であって、吐
水管3の下方をなす個所に設けた手感知センサSとから
なる。
【0015】一方、自動制御ボックスCは、その内部
に、サーモスタット式ミキシングバルブVと、電磁開閉
弁V1と、制御装置Fと、電源装置E等とを収納してお
り、サーモスタット式ミキシングバルブVには、それぞ
れ、上流端を給湯源と給水源に連通連結した給湯配管7
と給水配管8の他端を連通連結されている。
【0016】かかる構成によって、使用者が洗面ボウル
30内に手Hを差し出すと、手感知センサSが作動して出
力信号を出し、同出力信号に基づいて、制御装置Fが電
磁開閉弁V1を開状態にする。従って、サーモスタット式
ミキシングバルブVによって適温に温度調整された混合
湯水が、混合湯水供給管5及び水栓本体1を介して、吐
水管3より洗面ボウル30内に吐出されることになり、こ
の吐出水によって、手Hを自動的に洗浄することができ
る。
【0017】本発明は、上記した構成を有する自動水栓
A等において、連結すべき二つの配管を、狭隘な空間で
も容易かつ正確に接続することができる配管接続構造に
特徴を有する。
【0018】即ち、本実施例では、図2, 図15及び図16
に示すように、サーモスタット式ミキシングバルブVの
混合湯水吐出口70を、配管接続金具Qを具備する以下の
配管接続構造によって、一体成形配管72の混合湯水流入
部72a に着脱自在だが強固に連結している。
【0019】図15に示すように、相互に連結しようとす
る混合湯水吐出口70と一体成形配管72とは、それぞれ、
その連結端に連結用フランジ101,102 を固着している。
【0020】一方、配管接続金具Qは、図15に示すよう
に、一対の対向する外側湾曲部材103,103 同士を弾性を
有するコ字状の連結部材104 で一体的に連結して一端を
開口したU字状金具本体105 を形成し、同金具本体105
の開口部106 の開口幅wを連結用フランジ101,102 の外
径より小さくし、かつ、両外側湾曲部材103,103 の中央
部に、上記した混合湯水吐出口70と一体成形配管72の連
結用フランジ101,102 の外周縁を挿入可能な矩形切欠孔
107,107 を設けている。
【0021】従って、上記した連結用フランジ101,102
の端面同士を当接した後、配管接続金具Qの外側湾曲部
材103,103 を、コ字状の連結部材104 の有する弾性力に
抗して拡開し、連結用フランジ101,102 の両側周縁部に
嵌入した後、死点越えさせると、今度は、上記弾性力に
よって、連結用フランジ101,102 の両側周縁部が外側湾
曲部材103,103 に設けた矩形切欠孔107,107 に嵌入し、
連結用フランジ101,102 同士を一体的に連結することが
でき、その結果、図16に示すように、一体成形配管72を
サーモスタット式ミキシングバルブVの混合湯水吐出口
70に連結することができる。
【0022】しかして、本実施例では、図15に示すよう
に、一側連結用フランジ102 の外周面に鉤状の回転防止
用突起108 を一体的に突設しており、同突起108 は、図
16に示すように、配管接続金具Qを連結用フランジ101,
102 に装着した際に、コ字状の連結部材104 の内側に形
成した凹部109 と嵌合することになる。
【0023】従って、狭隘な設置空間において、高圧給
水等によって配管接続金具Qが回転し、保護ケース73と
衝突して同保護ケース73を破損する事故を確実に防止す
ることができる。
【0024】なお、保護ケース73の厚みを厚くすれば、
かかる破損事故は防止できるが、保護ケース73の製作費
を高くすることになり、経済的に問題がある。
【0025】また、保護ケース73を一体成形配管72に取
付けする作業は、狭隘な空間で行うことになるが、配管
接続金具Qが回転すると、取付作業の邪魔になる。その
点、本実施例では、配管接続金具Qの回転を確実に防止
できるので、保護ケース73を容易かつ確実に一体成形配
管72に取付けることができる。
【0026】さらに、図15に示すように、本実施例で
は、一側連結用フランジ102 に、対向状態に、一対の嵌
合凹部109aを設けるとともに、他側連結用フランジ101
の環状端面上であって、上記した一対の嵌合凹部109aと
対応する個所に、一対の嵌合突起109bを突設している。
【0027】従って、嵌合突起109bに嵌合凹部109aを嵌
合することによって、一体成形配管72に取付けた電磁開
閉弁V1に方向性を持たせることができる。即ち、本実施
例では、電磁開閉弁V1を正面側 (図2において右側) に
位置させることができ、狭隘な設置空間においても、電
磁開閉弁V1の取付・脱着を容易に行うことができる。
【0028】次に、図示の実施例にかかる自動水栓Aの
各構成要素の構成、その作用及び効果について、添付図
を参照して具体的に説明する。
【0029】(水栓本体1)本発明は、上記した構成を
有する自動水栓Aにおいて、水栓本体1の吐水管3から
吐水される混合湯水の吐水方向を略水平としたことを特
徴とする。
【0030】即ち、図1に示すように、本実施例におい
て、吐水管3の吐水口10a は、その吐水方向を、吐水線
L1が仮想水平線L2に対してなす角θが、下向きに0°〜
35°の範囲になるように設定している。
【0031】従って、吐水管3から吐水される混合湯水
は、放射線を描きながら吐水されることになり、洗面ボ
ウル30内の手洗いないし洗顔空間を広くとることができ
る。
【0032】その結果、従来のように吐水管3を洗面ボ
ウル30の前方に向けて伸出することによって洗顔空間が
狭くなるといった状態を防止でき、自動水栓Aの使い勝
手を向上することができる。また、手Hを自由に動かす
ことができるので、吐水された混合湯水を、指先のみな
らず、差し出した手Hの掌全体に当てることができるの
で、混合湯水の略全量を洗浄に利用することができ、少
量で手洗いが可能となり、節水を図ることができる。
【0033】また、吐水管3の前方突出量を小さくする
ことができるので、吐水管3を洗面ボウル30の前方に向
けて伸出することによって使用者に感じる圧迫感を無く
すないし軽減することができる。
【0034】さらに、図1及び図4に示すように、吐水
管3の吐水口が使用者から見えるので、使用者は正確に
かつ容易に手を吐水管3に向けて差し出すことができ、
この面からも、自動水栓Aの使い勝手を向上することが
できる。
【0035】ここで、なす角θの最大角度を35°とした
のは、それ以上とすると、吐水管3の長さを長くする必
要があり、使用者に圧迫感を与えることになるからであ
る。
【0036】一方、なす角θの最小角度を0°としたの
は、それ以下の角度とすると、放射線を描く吐出水の手
Hへの落下位置が洗面ボウルの後部に位置することな
り、使い勝手が悪くなるからである。
【0037】また、上記したなす角θの最適角度は、実
験結果から、15°〜30°とするのがよいことが判明し
た。
【0038】図2及び図3に示すように、水栓本体1
は、筒状の外管11と、同外管11内に嵌装した筒状の内管
12とからなる二重管構造を具備している。
【0039】外管11は好ましくは金属製とするととも
に、内管12を好ましくは合成樹脂で形成した場合は、自
動水栓Aの光沢のある外観を損なうことなく、製造コス
トの低減を図ることができる。
【0040】そして、かかる水栓本体1は、図2に示す
ように、内管12の基端を水栓取付面30a に固設すること
により立設することができる。
【0041】また、水栓本体1は、図2に示すように、
水栓取付面30a に対して、前方へ一定の緩い角度α(例
えば15°)を傾斜するように立設している。
【0042】従って、図1及び図2に示すように、水栓
本体1に直交状態で吐水管3を連結した場合、水平面に
対して前記傾斜角αと等しい緩い角度θで下方に傾ける
ことができ、前述したように、吐水口10a からの吐水に
放物線を描かせることができ、手洗いに最適な位置を決
定できると共に、その位置での手洗い空間が広くとれ
る。
【0043】また、図2及び図3に示すように、水栓本
体1は、その内管12及び外管11の裾部を膨出させてスカ
ート部12a,11a を形成している。かかるスカート部12a,
11aによって、内・外管12,11 同士の密着性を向上させ
ると共に、例えば、水栓本体1に吐水管3を取付ける場
合、あるいは取り外す場合に、同内・外管12,11 のねじ
れ防止を図ることができる。
【0044】次に、図2及び図5を参照して、上記した
水栓本体1の水栓取付面30a への固着構造について説明
する。
【0045】図示するように、内管12の基端をなすスカ
ート部12a は、水栓取付面30a に設けた取付開口39の上
部に配設されている。また、同スカート部12a は、その
内周面にボルト固定金具40を一体的に取付けており、同
ボルト固定金具40は、中心から偏心した位置で、下方に
垂直に伸延する長尺の緊締ボルト41の上端を固着連結し
ている。
【0046】また、ボルト固定具40には、混合湯水供給
管5や制御コード17等を挿通するたの貫通孔42と、後述
するポップアップ式排水栓の操作杆51や操作杆ガイド片
50を挿通するための切欠溝43とが設けられている。
【0047】内管12のスカート部12a の下面には環状の
水栓取付座44が嵌着状態に取付けられており、同水栓取
付座44には、緊締ボルト41を挿通するための貫通孔45
と、混合湯水供給管5や制御コード17等を挿通するたの
貫通孔46と、操作杆51や操作杆ガイド片50を挿通するた
めの切欠溝47とが設けられている。
【0048】この水栓取付座44の下面には操作杆ガイド
48が配設されており、同操作杆ガイド48は、上部環状部
49と、同上部環状部49の周縁に一体的に突設した半円形
断面の操作杆ガイド片50とからなる。
【0049】そして、同操作杆ガイド48の上部環状部49
内には、緊締ボルト41や、混合湯水供給管5や、制御コ
ード17等を挿通する貫通孔が形成され、一方、操作杆ガ
イド片50内には、操作杆51を案内する案内溝52が形成さ
れることになる。
【0050】なお、水栓取付座44と操作杆ガイド48との
間には、環状の上部パッキン52a が介設されている。
【0051】次に、取付開口39の裏面側には、図2及び
図5に示すように、周縁の一部をそれぞれ切欠した環状
の菊座金54とパッキン55とが配設されている。
【0052】このパッキン55の下方には、馬蹄形状をな
す厚肉の緊締用座板56が配設されており、同緊締用座板
56には、緊締ボルト41を挿通するための貫通孔57と、混
合湯水供給管5や制御コード17等を挿通するたの切欠溝
58と、操作杆51や操作杆ガイド片50を挿通するための透
孔59とが設けられている。
【0053】なお、通常、菊座金54と、パッキン55と、
緊締用座板56とは、水栓固着作業を容易にするため、接
着剤等によって一体物として形成されている。
【0054】さらに、緊締用座板56の下方には、長尺筒
体からなる緊締ナット60が配設されている。
【0055】次に、上記構成を有する固着構造による、
水栓本体1の水栓取付面30a への固着手順について説明
する。
【0056】図2及び図5に示すように、水栓取付面30
a 上に、水栓本体1を、上部パッキン52a,操作杆ガイド
48, 水栓取付座44を介して載置する。
【0057】図5及び図6に示すように、取付開口39の
裏面側に、混合湯水供給配管5や,制御コード17や、操
作杆ガイド48や、緊締ボルト41等を貫通ないし挿通させ
た状態で、菊座金54と、パッキン55と、緊締用座板56と
を、順に、取付ける。
【0058】その後、緊締ボルト41に緊締ナット60を螺
合し、緊締用座板56を強力に取付開口39の裏面側に圧着
することによって、水栓本体1を、水栓取付面30a に強
固に固着することができる。
【0059】また、かかる固着作業において、緊締ボル
ト41に緊締ナット60を螺合させるには、緊締用座板56を
保持しておく必要があるが、本実施例の場合、操作杆ガ
イド片50が図7に示すように、緊締用座板56の中心X-X
から偏心した位置に配置されているので、図7に示すよ
うに、緊締用座板56の重心が操作杆ガイド片50と反対側
に位置することなり、緊締用座板56が操作杆ガイド片50
との係合部を中心として傾斜して、貫通孔57の内面が操
作杆ガイド片50の表面に接触することになる。
【0060】従って、緊締用座板56が、いわゆる自動止
め状態となり、手を離しても、緊締用座板56は確実に操
作杆ガイド片50に保持されることになるので、緊締ボル
ト41への緊締ナット60の螺合作業を極めて容易かつ確実
に行うことができる。
【0061】なお、上記した固着作業において、操作杆
ガイド片50に代えて、緊締ボルト41を用いて自動止めを
行うようにすることもできる。
【0062】即ち、本実施例の場合、緊締ボルト41は、
図5に示すように、緊締用座板56かの中心から偏心した
位置に配置されているので、図5に示すように、緊締用
座板56の重心が緊締ボルト41と反対側に位置することに
なり、緊締用座板56が緊締ボルト41との係合部を中心と
して傾斜して、貫通孔57の内面が緊締ボルト41の表面に
接触することになる。
【0063】従って、この場合も、緊締用座板56が、い
わゆる自動止め状態になり、手を離しても、緊締用座板
56は緊締ボルト41に保持されることになるので、緊締ボ
ルト41への緊締ナット60の螺合作業を極めて容易かつ確
実に行うことができる。
【0064】(吐水管3)次に、図2及び図3を参照し
て、吐水管3の構成について説明する。
【0065】まず、吐水管3の水栓本体1への取付構造
について説明すると、図示するように、内管12に外管11
を外嵌した水栓本体1は、その内管12の頂部に、筒状箱
体からなる吐水管取付ヘッド2を収納固定している。
【0066】吐水管取付ヘッド2は、図2に示すよう
に、その内部にL字状の屈曲流路Kを設けており、同流
路Kの一端には吐水管螺合部2aが形成されており、同流
路の他端には、混合湯水供給管5の下流端を連通連結す
る供給管連結部5aが形成されている。
【0067】また、吐水管固定ナット9は、吐水管取付
ヘッド2aの前面に設けた六角形状の挿通孔2b内に嵌着さ
れると共に、その内部に雌ねじ部を有しており、同雌ね
じ部に、内管12と外管11の前面上部にそれぞれ設けた吐
水管挿通孔12b,11b 及び吐水管取付ヘッド2の前面に設
けた挿通孔2bを通して、吐水管3の基端部3aが螺着連結
されることになる。
【0068】また、吐水管3の外周面には、図1〜図3
に示すように、筒状の吐水管カバー4が外嵌されてお
り、同吐水管カバー4は、吐水管3の先端部周面に形成
したカバー係合鍔部3dと、水栓本体1の外周面をなす外
管11との間で挟圧支持されている。
【0069】さらに、吐水管3は、その先端に、複数の
整流板26を内蔵する吐出キャップ10を着脱自在に螺着し
ている。
【0070】かかる吐出キャップ10の吐水口10a は、前
述したように、吐水管3を略水平状態に配置したので、
使用者から容易に視認することができる。従って、自動
水栓Aの使い勝手を向上することができる。
【0071】なお、図2及び図3におけるその他の構成
要素について説明すると、3bは吐水管3の先端に形成し
た吐出孔、3cは同吐出孔3bの後方に形成し、吐出キャッ
プ10と螺合する雄ねじ部、27は吐水管取付ヘッド2と内
管12との間に介設したOリング、28は吐水管3と吐水管
取付ヘッド2との間に介設したOリング、29は吐水管3
と吐水管カバー4との間に介設したOリングである。
【0072】(手感知センサS)手感知センサSの取付
構造を図2及び図3に示す。
【0073】図示するように、本実施例において、手感
知センサSの取付構造は、水栓本体1の外管11前面側で
あって、吐水管3の下方をなす個所に配設されており、
実質的に、外管11の前面に取付けたセンサ窓13と、内管
12の前面であって、前記センサ窓13と対応する個所に設
けたセンサ取付孔14と、同取付孔14に嵌着するセンサ取
付用蓋体15とからなる。
【0074】そして、同蓋体15の内側に手感知センサS
が取付けられている。このように、手感知センサSを吐
水管3の下方に配設し、しかも投光方向を下向きに略15
°にしたので、手感知センサSが手Hを感知する位置
が、洗面ボウルBの上縁より下方に位置することにな
る。従って、手に当たった水の一部が飛散した場合であ
っても、飛散水が洗面ボウル30外に飛散するのを確実に
防止することができる。管取付ヘッド2の前面に設けた
挿通孔2bを通して、吐水管3の基端部3aが螺着連結され
ることになる。
【0075】また、吐水管3の外周面には、図1〜図3
に示すように、筒状の吐水管カバー4が外嵌されてお
り、同吐水管カバー4は、吐水管3の先端部周面に形成
したカバー係合鍔部3dと、水栓本体1の外周面をなす外
管11との間で挟圧支持されている。
【0076】さらに、吐水管3は、その先端に、複数の
整流板26を内蔵する吐出キャップ10を着脱自在に螺着し
ている。
【0077】かかる吐出キャップ10の吐水口10a は、前
述したように、吐水管3を略水平状態に配置したので、
使用者から容易に視認することができる。従って、自動
水栓Aの使い勝手を向上することができる。
【0078】なお、図2及び図3におけるその他の構成
要素について説明すると、3bは吐水管3の先端に形成し
た吐出孔、3cは同吐出孔3bの後方に形成し、吐出キャッ
プ10と螺合する雄ねじ部、27は吐水管取付ヘッド2と内
管12との間に介設したOリング、28は吐水管3と吐水管
取付ヘッド2との間に介設したOリング、29は吐水管3
と吐水管カバー4との間に介設したOリングである。
【0079】(手感知センサS)手感知センサSの取付
構造を図2及び図3に示す。
【0080】図示するように、本実施例において、手感
知センサSの取付構造は、水栓本体1の外管11前面側で
あって、吐水管3の下方をなす個所に配設されており、
実質的に、外管11の前面に取付けたセンサ窓13と、内管
12の前面であって、前記センサ窓13と対応する個所に設
けたセンサ取付孔14と、同取付孔14に嵌着するセンサ取
付用蓋体15とからなる。
【0081】そして、同蓋体15の内側に手感知センサS
が取付けられている。このように、手感知センサSを吐
水管3の下方に配設し、しかも投光方向を下向きに略15
°にしたので、手感知センサSが手Hを感知する位置
が、洗面ボウルBの上縁より下方に位置することにな
る。従って、手に当たった水の一部が飛散した場合であ
っても、飛散水が洗面ボウル30外に飛散するのを確実に
防止することができる。また、図4から明らかなよう
に、手感知センサSは、上から下に向けて、順に、受光
素子60と、乾電池切れ用表示LED61と、投光素子62と
を直列状態に取付けている。
【0082】かかる構成において、上述したように、吐
水管3を略水平状態とした場合、その軸線を吐水管3の
軸線と略直交した水栓本体1は、水栓取付面30a 上に略
垂直状態に立設されることになるので、使用者は、前方
からでも、明確に乾電池切れ用表示LED61を視認する
ことができ、後述する乾電池86の交換を容易かつ確実に
行うことができる。
【0083】また、乾電池切れ用表示LED61を、受光
素子60と投光素子62との間に介在させているので、受光
素子60と投光素子62との間に充分な距離を取ることがで
き、受光素子60は確実に手Hからの反射光を受光するこ
とができる。
【0084】さらに、本実施例では、設置した後の最初
の電源投入後、10分間内に、受光素子60が反射光を感知
した場合は、その旨を乾電池切れ用表示LED61に表示
するようにしており、例えば、設置時、陶器面による反
射光がある場合、その旨を表示するため、設置位置が悪
いことを知らせることができる。また、設置後の確認
時、給水元栓を開くことなく、感知しているかどうかの
確認を行うことができる(なお、設置時は、通常、給水
元栓を閉止した状態で行うため) 。従って、誤った施工
を未然に防止できる。
【0085】洗面ボウル30の陶器面を感知した場合は、
その旨を乾電池切れ用表示LED61が表示するようにし
ており、誤動作を未然に防止することができる。
【0086】(自動水栓制御ボックスC)次に、洗面器B
の下方に配設し、かつ、同水栓部A1に混合湯水供給管5
を介して混合湯水を供給する自動水栓制御ボックスCの
構成について、図2及び図8〜図11を参照して説明す
る。
【0087】図2に示すように、給湯配管7と給水配管
8とによって壁面Wに固着されたサーモスタット式ミキ
シングバルブVの混合湯水吐出口70には、内部に混合湯
水流路71を形成した一体成形物からなる一体成形配管72
の混合湯水流入部72a が固着連結されている。
【0088】また、一体成形配管72は、その中途に電磁
開閉弁V1を取付けるとともに、その混合湯水流出部72b
には、後述する供給管接続構造90を介して、混合湯水供
給管5の上流端が連通連結されている。
【0089】そして、これらの電磁開閉弁V1, 一体成形
配管72, 制御装置F, 電源装置E等は、矩形箱体形状を
なす保護ケース73によって一体的に囲繞されている。
【0090】保護ケース73は、図2及び図10に示すよう
に、一体成形配管72に強固に連結保持される周縁に浅い
環状リブ部74を有する矩形板状の第1保護ケース75と、
同第1保護ケース75の環状リブ部74に、深い環状リブ部
76を着脱自在に連結し、第1保護ケース75と協働して内
部に電磁開閉弁等収納空間77を形成する第2保護ケース
78とからなる。
【0091】かかる構成において、第1保護ケース75
は、図2に示すように、その上部の一側側壁に開口79を
設けている。そして、この開口79を通して、一体成形配
管72の側面に基端を一体的に突設したねじ筒80が外部に
突出しており、同突出端に緊締ナット81を螺着してい
る。従って、緊締ナット81を回転すると、第1保護ケー
ス75の内面を一体成形配管72にねじ筒80の外周に設けた
フランジ82に強力に押圧することができ、第1保護ケー
ス75を、確実に、しかも、別途、緊締用ボルトやナット
を用いることなく、一体成形配管72に連結保持すること
ができる。
【0092】一方、第2保護ケース78の第1保護ケース
75への連結は、図8に示すように、止めねじ83によって
容易に行うことができる。
【0093】また、保護ケース73の上部空間には、図9
と図10に示すように、制御装置Fと電源装置Eとが配設
されており、制御装置Fは、止めねじ84によって第1保
護ケース75の上部壁に連結されている。
【0094】一方、電源装置Eは、第2保護ケース78の
側壁に設けた開口を通して第2保護ケース78内に着脱自
在に装着される乾電池ケース85と、同ケース85内に装着
される複数の乾電池86とからなる。かかる構成におい
て、図10及び図11に示すように、乾電池ケース85の伸延
端には導電板86a が設けられており、同導電板86a は、
乾電池ケース85を第2保護ケース78内に装着した際、制
御装置Fから乾電池ケース85に向けて突出する導電ばね
87に当接し、この当接によって、制御装置Fや電磁開閉
弁V1に乾電池86から給電することが可能となる。
【0095】また、乾電池ケース85に設けた導電板86a
は、図10及び図11に示すように、その両側に導通案内用
突条88を設けており、導電ばね87のたわみを防止して、
導電板86a と導電ばね87との導通を常時確実なものとす
ることができる。
【0096】また、本実施例では、一体成形配管72の上
端開口と混合湯水供給管5とを、以下の構成を有する供
給管接続構造90によって接続している。
【0097】即ち、図2及び図12に示すように、一体成
形配管72は、その上端部を、第2保護ケース78の上部壁
78a に設けた開口78b を通して上方に突出しており、同
突出部に外周面に雄ねじ面91a を設けた筒状ねじ部91を
形成するとともに、同ねじ部91の上端に、180 °対向し
た位置で、一対の回転防止爪92,92 を一体的に突設して
いる。
【0098】かかる回転防止爪92,92 は、筒状ねじ部91
と同径の外側弧状部92a と、内側平坦部92b とから形成
される断面形状を有している。
【0099】一方、同筒状ねじ部91の上方には、図12に
示すように、筒状ソケット93が配設されており、同筒状
ソケット93は、筒状ねじ部91の内部に嵌入され周面にO
リング93d を装着した下部嵌入部93a と、180 °対向す
る周面を面取した中央拡径フランジ部93b と、竹の子状
の上部供給管連結部93c とからなる。
【0100】上記構成において、筒状ねじ部91の内部に
下部嵌入部93a を嵌入した際、中央拡径フランジ部93b
の両側面取部は、回転防止爪92,92 の内側平坦部92b,92
b と面接触することになる。従って、筒状ソケット93
は、筒状ねじ部91に対して相対回転が不可能となる。
【0101】一方、筒状ソケット93に上端に設けた上部
供給管連結部93c には、混合湯水供給管5の上流端開口
が連通連結されることになる。
【0102】さらに、混合湯水供給管5の上流端側の外
周面には、内部に拡径雌ねじ面94aと縮径摺動面94b を
形成したテーパ状の袋ナット94が、摺動自在に配設され
ている。
【0103】従って、上記した筒状ねじ部91に筒状ソケ
ット93を嵌入した後、袋ナット94を縮径摺動面94b を介
して下方に摺動した後、拡径雌ねじ面94a を筒状ねじ部
91の雄ねじ面91a に螺合すると、筒状ソケット93の回転
は回転防止爪92,92 によって完全に阻止されているの
で、筒状ソケット93を、強力に、筒状ねじ部91に嵌入し
て連通連結することができ、筒状ねじ部91と筒状ソケッ
ト93との水密性を充分に確保できることになる。
【0104】また、この際、袋ナット94の内面が、混合
湯水供給管5を筒状ソケット93の竹の子状の上部供給管
連結部93c に押圧されることになるので、混合湯水供給
管5と筒状ソケット92との水密性も充分に確保できるこ
とになる。
【0105】また、本実施例では、図8に示すように、
袋ナット94は、その外周面にローレット加工が施されて
おり、従って、袋ナット94や樹脂製チューブからなる混
合湯水供給管5を破損するおそれのある工具を用いるこ
となく、手で容易に上記した連結作業及び解除作業を行
うことができる。
【0106】さらに、本実施例では、制御コード17の一
端に設けたソケット194 を、制御装置F側の入力プラグ
95に強固に接続可能な接続補強構造にも特徴を有する。
【0107】即ち、図8及び図13〜図15において、第2
保護ケース78の中間底壁78b には、偏平矩形ブロック状
の入力プラグ95を囲繞する筒状ねじ部96が一体的に突設
されており、同筒状ねじ部96の内面には雌ねじ96a が形
成されている。
【0108】一方、上記した入力プラグ95と同様に偏平
矩形ブロック状のソケット194 を一端に接続した制御コ
ード17は、その一端側の外周面上に、内側割筒97を摺動
自在に装着している。
【0109】かかる内側割筒97は、入力プラグ95と反対
側をなす筒状端部97a を本体筒部97b より縮径するとと
ともに、その筒状端部97a と本体筒部97b との連絡部の
内周面に、円周方向に間隔を開けて、複数のコード押圧
爪97c を突設しており、各コード押圧爪97c は制御コー
ド17の中心に向けて伸延し、制御コード17の外周面と摺
動自在に当接している。
【0110】また、内側割筒97は、入力プラグ95側の端
部に、割面に沿って、一対の切欠部97d,97d を設けてい
る。
【0111】さらに、内側割筒97の外周面上には、同心
円的に外側緊締筒98が、摺動自在に装着されており、同
外側緊締筒98は、その入力プラグ側の端部に、上記した
筒状ねじ部96の雌ねじ96a と螺合可能な雄ねじ98a を形
成するとともに、その入力側プラグと反対側をなす筒状
端部97a を、テーパ状に縮径している。
【0112】従って、制御コード17のソケット194 を制
御装置Fの入力プラグ95に所定の弛みをもたせながら接
続した後、外側緊締筒98の雄ねじ98a を、筒状ねじ部96
の雌ねじ96a に螺合すると、同螺合によって外側緊締筒
98は第2保護ケース78に強力に連結固定されるととも
に、その筒状端部98b が内側割筒97の筒状端部97a を押
圧して縮径し、この縮径によって、コード押圧爪97c が
制御コード17の外周面を押圧して強力にクランプするこ
とになる。
【0113】また、この際、内側割筒97の先端に設けた
切欠部97d,97d 間に、制御コード17の一端に設けたソ
ケット194 が挟持されることになるので、内側割筒
97の外側緊締筒98との連れまいを確実に防止することが
でき、内側割筒97を確実に縮径することができる。
【0114】従って、制御コード17を、内側割筒97と外
側緊締筒98とを介して、強力に第2保護ケース78に連結
することができるので、制御コード17を不用意な動作に
よって強力な引張力がかかった場合であっても、ソケッ
ト194 が入力プラグ95から脱落するのを確実に防止する
ことができる。
【0115】さらに、図13に示すように、ソケット194
と入力プラグ95は、その側面に、それぞれ、弾性を有す
る係止フック194aと、同係止フック194aと弾性的に係合
可能な係止突条95a を設けており、これらの係合によっ
て、ソケット194 の入力プラグ95からの脱落防止を図っ
ている。
【0116】なお、実験データとしては、ソケット194
の係止フック194aと入力プラグ95の係止突条95a との係
合による引張強度としては約40Nであるが、本接続補強
構造によれば、約5倍の引張強度を持たせることができ
る。
【0117】さらに、本実施例は、図2に示すように、
一体成形配管72に一体的に形成した取付台座110 への電
磁開閉弁V1の取付構造にも特徴を有する。
【0118】図2及び図17に示すように、電磁開閉弁V1
は、ダイアフラム弁111 と、ダイアフラム弁押さえ板11
2 と、電磁開閉弁駆動部113 とからなる。
【0119】一方、図17に示すように、クリーニングピ
ン114 が挿入されるブリード孔115にゴミが詰まった場
合、同ゴミを除去するため、取付ボルトを緩めて電磁開
閉弁V1を取り外す作業が必要になるが、同取り外し作業
において、ダイアフラム弁111 とダイアフラム弁押さえ
板112 の接着力が強いため、電磁開閉弁駆動部113 のみ
が取り外され、ダイアフラム弁111 とダイアフラム弁押
さえ板112 とはともに取付台座110 のみに残されること
になる。
【0120】しかるに、図2に示すように、ダイアフラ
ム弁押さえ板112 の後部端面と取付台座110 の上縁とは
面一状態にあるので、そのままでは取り外し工具を係合
することができない。
【0121】そこで、本実施例では、ダイアフラム弁押
さえ板112 の後部端面に工具挿入空間116 を設けてい
る。
【0122】従って、同工具挿入空間116 に取り外し工
具の先端を挿入することによって、容易にダイアフラム
弁押さえ板112 とダイアフラム弁111 とを取り外すこと
ができ、ブリード孔115 からゴミを容易に除去すること
ができる。
【0123】さらに、本発明では、図1及び図2に示す
ように、サーモスタット式ミキシングバルブVと混合湯
水供給管5との間に定量弁6を介設しており、同定量弁
6により、水圧が変動した場合であっても、所定流量以
上の混合湯水が吐出口10a から吐出しないようにしてい
る。
【0124】従って、この定量弁6によって、混合湯水
を放物線状に吐出した場合であっても、水勢を制御する
ことができるので、混合湯水が手Hの掌以外の部位 (腕
等)に飛散するのを効果的に防止することができる。
【0125】なお、定量弁6としては市販のものを含め
て各種形態のものを使用することができ、例えば、実公
平2-42231号公報に記載されているものを用いることが
できる。
【0126】(実施例2)本実施例は、本発明に係る配管
接続構造を具備する水栓構造は、図19〜図21に示すよう
に、サーモスタット式ミキシングバルブVを、自動制御
ボックスC内に配設せず、水栓取付面230aの下方に配設
したことを特徴とする。
【0127】即ち、図19及び図20に示すように、本実施
例に係る自動水栓Aは、洗面器Bの洗面ボウル230 の奥
部に形成した水栓取付面230aに取付けた水栓部A1と、洗
面器Bの下方に配設し、かつ、同水栓部A1に、樹脂製チ
ューブ (塩化ビニル管等) の可撓性チューブからなる混
合湯水供給管205を介して混合湯水を供給する自動水栓
制御ボックスCと、洗面器Bの下方に、自動水栓制御ボ
ックスCとは別体に配設したサーモスタット式ミキシン
グバルブVとからなる。
【0128】そして、水栓部A1は、水栓取付面230a上に
前傾状態に設置した水栓本体201 と、同水栓本体201 の
前面上部に基端を突設した吐水管203 と、同前面であっ
て、吐水管203 の下方をなす個所に設けた手感知センサ
Sとからなる。
【0129】一方、自動制御ボックスCは、その内部
に、電磁開閉弁V1と、制御装置Fと、電源装置E等とを
収納している。
【0130】サーモスタット式ミキシングバルブVは、
実質的に水栓取付面230aの裏面に取付けられており、温
度調整ハンドル300 が水栓取付面230a上に設置されてい
る。
【0131】次に配管構成について説明すると、サーモ
スタット式ミキシングバルブVの湯流入口と水流入口と
には、それぞれ、上流端を給湯源と給水源に連通連結し
た給湯配管7と給水配管8の他端が連通連結されてい
る。
【0132】一方、サーモスタット式ミキシングバルブ
Vの混合湯水流出口は、混合湯水供給管306 を介して自
動制御ボックスC内に配設した一体成形配管272 の流入
開口に接続されている。
【0133】かかる構成によって、使用者が洗面ボウル
30内に手を差し出すと、手感知センサSが作動して出力
信号を出し、同出力信号に基づいて、制御装置Fが電磁
開閉弁V1を開状態にする。従って、サーモスタット式ミ
キシングバルブVによって適温に温度調整された混合湯
水が、混合湯水供給管205 及び水栓本体201 を介して、
吐水管203 より洗面ボウル30内に吐出されることにな
り、この吐出水によって、手を自動的に洗浄することが
できる。
【0134】本実施例においても、実施例1と同様に、
サーモスタット式ミキシングバルブVの混合湯水吐出口
270 を、図15を参照して説明した配管接続構造を用いる
ことによって、狭隘な空間であっても、一体成形配管27
2 の混合湯水流入部272aに着脱自在だが強固に連結する
ことができる。
【0135】その際、高圧給水等によって配管接続金具
Qが回転し、保護ケース273 と衝突して同保護ケース27
3 を破損する事故を確実に防止することができる。
【0136】さらに、本実施例においても、凹凸嵌合に
よって、一体成形配管72はサーモスタット式バルブVに
対して回転不能状態に連結されているので、電磁開閉弁
V1をを正面側 (図20において右側) に位置させることが
でき、狭隘な設置空間においても、電磁開閉弁V1の取付
・脱着を容易に行うことができる。
【0137】また、本実施例においても、水栓本体201
の吐水管203 から吐水される混合湯水の吐水方向を略水
平としている。
【0138】即ち、図20に示すように、本実施例におい
て、吐水管203 の吐水口210aは、その吐水方向を、吐水
線L1が仮想水平線L2に対してなす角θが、下向きに0°
〜30°の範囲になるように設定している。
【0139】従って、吐水管203 から吐水される混合湯
水は、放射線を描きながら吐水されることになり、洗面
ボウル30内の手洗いないし洗顔空間を可及的に広くとる
ことができる。
【0140】その結果、従来のように吐水管203 を洗面
ボウル30の前方に向けて伸出することによって洗顔空間
を狭くなるといった状態を防止でき、自動水栓Aの使い
勝手を向上することができる。また、手Hを自由に動か
すことができるので、吐水された混合湯水を、指先のみ
ならず、差し出した手Hの掌全体に当てることができの
で、混合湯水の略全量を洗浄に利用することができ、少
量で手洗いが可能となり、節水を図ることができる。
【0141】また、吐水管203 の前方突出量を小さくす
ることができるので、吐水管203 を洗面ボウル30の前方
に向けて伸出することによって使用者に感じる圧迫感を
無くすないし軽減することができる。
【0142】さらに、図19及び図20に示すように、吐水
管203 の吐水口が使用者から見えるので、使用者は正確
にかつ容易に手を吐水管203 に向けて差し出すことがで
き、この面からも、自動水栓Aの使い勝手を向上するこ
とができる。
【0143】また、本実施例においても、図20に示すよ
うに、サーモスタット式ミキシングバルブVと混合湯水
供給管205 との間に定量弁206 を介設しており、同定量
弁206 により、水圧が変動した場合であっても、所定流
量以上の混合湯水が吐水口210aから吐出しないようにし
ている。
【0144】なお、図示の実施例におけるその他の構成
について説明すると、本実施例では、水栓本体201 は、
実質的に、鋳物製の金具本体302 の裏面に、プラスチッ
ク等の合成素材からなるセンサ等取付カバー303 を着脱
自在に装着するとともに、金具本体302 とセンサ等取付
カバー303 との間に、供給管等収納空間304 を形成して
いる。
【0145】また、水栓本体201 は、その先端に吐水管
203 を取り付けており、同取付金具305 は、その基端
に、供給管等収納空間304 内を伸延してくる混合湯水供
給管205 の先端を連通連結するとともに、その先端に吐
出キャップ210 を装着しており、同吐出キャップ210 の
吐水口210aは、前述したように、その吐水方向を、吐水
線L1が仮想水平線L2に対してなす角θが、下向きに0°
〜35°の範囲になるように設定している。
【0146】また、センサ等取付カバー303 には、手感
知センサSが取付けられており、同手感知センサSに
は、供給管等収納空間304 内を伸延してくる制御コード
217 の先端が接続されている。
【0147】さらに、図20に示すように、金具本体302
とセンサ等取付カバー303 の上部には、それぞれ、吐水
管203 を挟持する状態で、水返し用堰310,311 が設けら
れており、かかる堰構造によって、飛散水が水栓本体20
1 の内部に侵入し、制御コード217 等に沿って下方は流
下し、床面を濡らし腐食させるといった事故を確実に防
止することができる。
【0148】なお、本実施例に係る自動水栓Aの構成要
素であって、実施例1と同一の構成のものは、実施例1
の符号に200 を足して示している。
【0149】以上、本発明を実施例を参照して説明して
きたが、本発明は何ら実施例記載の構成に限定されるも
のではなく、例えば、以下の変容例等も特許請求の範囲
内に包含するものである。
【0150】水栓取付面は、本実施例では洗面器に形成
しているが、洗面器のみに限定するものではなく、例え
ば、壁体等を取付面とすることもできる。
【0151】
【発明の効果】本発明では、イ)連結しようとする配
管の端面にそれぞれ設けた連結用フランジと、ロ)一対
の外側湾曲部材同士を弾性を有するコ字状の連結部材で
一体的に連結し、かつ、両外側湾曲部材の中央部に、当
接状態にある連結用フランジの両側周縁部を挿入可能な
切欠孔を設けたU字状の配管接続金具とを具備する配管
接続構造において、上記連結用フランジの少なくとも一
つの外周縁に、配管接続金具のコ字状の連結部材の内側
に形成した凹部と嵌合する回転防止用突起を設けてい
る。
【0152】従って、狭隘な設置空間において、高圧給
水等によって配管接続金具が回転し、保護ケース等の隣
接した部材と衝突してこれら部材を破損する事故を確実
に防止することができる。
【0153】また、保護ケース等の隣接部材の配管への
取付作業において、配管接続金具がが回転するのを防止
できるので、配管接続金具に煩わされることなく取付作
業を行うことができる。
【0154】本発明では、連結しようとする配管の端
面にそれぞれ連結用フランジを設け、かつ、一側連結用
フランジの環状端面に嵌合突起を設けるとともに、他側
連結用フランジの環状端面に、上記した嵌合突起を嵌入
する嵌合凹部を設けている。
【0155】従って、嵌合突起に嵌合突起を嵌合するこ
とによって、配管等に取付ける各種弁等に方向性を持た
せることができ、狭隘な設置空間においても、弁等を容
易かつ簡単に取付・取り外しすることができる。
【0156】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る配管接続構造を具備す
る自動水栓の使用状態を示す説明図である。
【図2】同自動水栓の全体構成を示す断面側面図であ
る。
【図3】同水栓部の分解斜視図である。
【図4】同水栓部の前面図である。
【図5】同水栓固着構造の分解斜視図である。
【図6】図2のI-I 線による断面図である。
【図7】緊締ボルトによる自動止めの説明図である。
【図8】図2のII-II 線による矢視図である。
【図9】図2のIII-III 線による矢視図である。
【図10】図2のIV-IV 線による矢視図である。
【図11】電源ケースの正面図である。
【図12】供給管連結構造の分解斜視図である。
【図13】制御コード接続補強構造の分解斜視図であ
る。
【図14】図13のV-V 線による断面図である。
【図15】配管接続構造の分解斜視図である。
【図16】配管接続構造の組付斜視図である。
【図17】電磁開閉弁のダイアフラム弁及びダイアフラ
ム弁押さえ板の断面側面図である。
【図18】図17のVI-VI 線による断面図である。
【図19】実施例2に係る自動水栓の全体構造を示す正
面図である。
【図20】同自動水栓の全体構成を示す断面側面図であ
る。
【図21】同自動水栓のサーモスタット式ミキシングバ
ルブの説明図である。
【図22】従来の配管接続構造の斜視図である。
【符号の説明】
A 自動水栓 1 水栓本体 Q 配管接続金具 72 一体成形配管 V サーモスタット式ミキシングバルブVの混合湯水吐
出口70に連結することが 70 混合湯水吐出口 108 回転防止用突起 109 凹部 73 保護ケース 109a嵌合突起 109b嵌合凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川幡 学利 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−278095(JP,A) 特開 平6−24289(JP,A) 実開 平2−103591(JP,U) 実開 昭62−135705(JP,U) 実開 昭53−29810(JP,U) 実公 平2−34551(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 23/00 - 23/10 F16L 37/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イ)連結しようとする配管の端面にそれぞ
    れ設けた連結用フランジと、 ロ)一対の外側湾曲部材同士を弾性を有するコ字状の連
    結部材で一体的に連結し、かつ、両外側湾曲部材の中央
    部に、当接状態にある連結用フランジの両側周縁部を挿
    入可能な切欠孔を設けたU字状の配管接続金具とを具備
    する配管接続構造において、上記連結用フランジのうち
    少なくとも一つの外周縁に、配管接続金具のコ字状の連
    結部材の内側に形成した凹部と嵌合する回転防止用突起
    を設けたことを特徴とする配管接続構造。
  2. 【請求項2】一側連結用フランジの環状端面に嵌合突起
    を設けるとともに、他側連結用フランジの環状端面に、
    上記した嵌合突起を嵌入する嵌合凹部を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の配管接続構造。
JP05786394A 1994-03-28 1994-03-28 配管接続構造 Expired - Lifetime JP3341444B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05786394A JP3341444B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 配管接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05786394A JP3341444B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 配管接続構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07269751A JPH07269751A (ja) 1995-10-20
JP3341444B2 true JP3341444B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=13067840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05786394A Expired - Lifetime JP3341444B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 配管接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3341444B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19752280A1 (de) * 1997-11-26 1999-06-02 Daimler Benz Ag Vorrichtung zum Verbinden von zwei rohrförmigen Leitungsteilen
JP2007143887A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Asahi Kogyo Kk 気泡発生装置用の吐出継手
JP6247126B2 (ja) * 2014-03-20 2017-12-13 コスモ工機株式会社 管接続構造
JP2018009559A (ja) * 2016-06-30 2018-01-18 株式会社鷺宮製作所 排水ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07269751A (ja) 1995-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1995017556A1 (fr) Robinet automatique
CA2572953A1 (en) Water supply shut off valve with quick connect having flow regulation
JP3341444B2 (ja) 配管接続構造
JPH07269763A (ja) バルブ等へのチューブ接続構造
JP3317008B2 (ja) 水栓固定構造
JPH07268917A (ja) 水 栓
KR102432298B1 (ko) 가스기구용 중간밸브
JP3908582B2 (ja) 水栓の取付構造
JPH0849268A (ja) 水栓のハンドル取付構造
JP5686514B2 (ja) 自動水栓
RU174451U1 (ru) Устройство экономного потребления воды
KR101937484B1 (ko) 벽붙이 수전
KR101145109B1 (ko) 벽면설치용 수전
CN220320463U (zh) 一种管路组件及出水装置
JP3887111B2 (ja) 水栓の設置構造
JP3644027B2 (ja) 吐水具
JP2002167819A (ja) 吐水具の取付構造
JP4208166B2 (ja) 給水栓の取付構造
JPH0756376Y2 (ja) 水栓の取付構造
JP3075127B2 (ja) 水栓の取付構造
JP3175991B2 (ja) カランの取付け構造
JP2590620Y2 (ja) 吐水装置
JPH11280127A (ja) 水栓装置
JP2012046956A (ja) 水栓
JP3446802B2 (ja) 可撓性チューブの接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070823

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130823

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140823

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term