JP2007143887A - 気泡発生装置用の吐出継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴槽における液体吐出部の配置位置によらずに使用できる気泡発生装置用の吐出継手を提供する。
【解決手段】気泡発生装置用の吐出継手18は、略直筒状の継手本体25と、屈曲管状の吐出管用接続部材26と、該継手本体25及び吐出管用接続部材26の連結状態を保持するための保持部材33とを備えている。吐出管用接続部材26は、その他端部26bが継手本体25の他端部25b内に嵌合されることにより、継手本体25に連結される。そして、連結状態の継手本体25及び吐出管用接続部材26に対して保持部材33を組み付けると、該保持部材33が連結状態の継手本体25及び吐出管用接続部材26を継手本体25の軸方向において離間不能に挟持する。その結果、継手本体25と吐出管用接続部材26との連結状態が保持される。
【選択図】図2
【解決手段】気泡発生装置用の吐出継手18は、略直筒状の継手本体25と、屈曲管状の吐出管用接続部材26と、該継手本体25及び吐出管用接続部材26の連結状態を保持するための保持部材33とを備えている。吐出管用接続部材26は、その他端部26bが継手本体25の他端部25b内に嵌合されることにより、継手本体25に連結される。そして、連結状態の継手本体25及び吐出管用接続部材26に対して保持部材33を組み付けると、該保持部材33が連結状態の継手本体25及び吐出管用接続部材26を継手本体25の軸方向において離間不能に挟持する。その結果、継手本体25と吐出管用接続部材26との連結状態が保持される。
【選択図】図2
Description
本発明は、浴槽内の貯留液体中に気泡を発生させる気泡発生装置の浴槽外に設置されるポンプから延設された液体吐出管と浴槽内に臨むように設置される液体吐出部との間を連通状態にして連結する気泡発生装置用の吐出継手に関する。
従来、浴槽内に貯留された液体(浴湯)中に気泡を発生させる気泡発生装置として、例えば特許文献1に記載の気泡発生装置が提案されている。この気泡発生装置は、浴槽外に設置されるポンプと、該ポンプ内に液体吸入管を介して浴槽内から液体を吸入させるために浴槽内に臨むように設置される液体吸入部(いわゆる、吸入口)と、ポンプ内から液体吐出管を介して液体を浴槽内に吐出させるために浴槽内に臨むように設置される液体吐出部(いわゆる、吐出口)とを備えている。すなわち、浴槽内に液体が貯留された状態でポンプが駆動した場合には、浴槽内の液体の一部が前記液体吸入部から液体吸入管を介してポンプ内に吸入されるようになっている。そして、このポンプ内から液体吐出管を介して前記液体吐出部側に向けて流動する液体中に気体(空気)を混入させることにより、該気体が小さな気泡として液体と共に液体吐出部から浴槽内に吐出されるようになっている。
ところで、前記液体吐出管の吐出口側端部と液体吐出部との間は、通常、図8に示すような吐出継手(以下、「第1吐出継手」という。)51を介して連結されている。すなわち、第1吐出継手51は、前記液体吐出部に対して一端52aが接続される略直筒状をなす継手本体部52と、該継手本体部52の他端52bから下方に向け屈曲して延びる吐出管用接続部53とが一体形成された形状をしており、吐出管用接続部53の下端部に液体吐出管の吐出口側端部が接続されるようになっている。また、第1吐出継手51には、継手本体部52の側壁から上方に向けて延びる気体吸入部54が形成されている。そして、ポンプの駆動に基づき該ポンプ内から液体吐出部に向けて液体が流動する場合に、該液体の流動に基づき発生する負圧によって気体吸入部54を介して気体が継手本体部52内に吸入され、該気体が第1吐出継手51内を流動する液体に混入されるようになっている。
特開2005−40174号公報(図1)
ところで、気泡発生装置用の吐出継手としては、図9に示すように、吐出管用接続部53が継手本体部52の他端52bから上方に向けて屈曲形成された吐出継手(以下、「第2吐出継手」という。)51Aが使用される場合もある。この第2吐出継手51Aは、浴槽内に臨ませて設置される液体吐出部(吐出口)に対して浴槽外に設置されるポンプの高さ位置が比較的高いような場合に使用される。すなわち、第2吐出継手51Aは、第1吐出継手51を使用して、その継手本体部52の一端52aを液体吐出部に接続した場合には、ポンプの高さ位置との関係でスペース的な制約を受けてしまい、その吐出管用接続部53の下端部をポンプから延びる液体吐出管の吐出口側端部に接続することが困難となる場合などに使用される。換言すれば、液体吐出部の配置位置によって、第1吐出継手51及び第2吐出継手51Aを使い分けなければならないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、浴槽における液体吐出部の配置位置によらず使用できる気泡発生装置用の吐出継手を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、浴槽内の貯留液体中に気泡を発生させる気泡発生装置の浴槽外に設置されるポンプから延設された液体吐出管と浴槽内に臨むように設置される液体吐出部との間を連通状態にして連結する気泡発生装置用の吐出継手であって、前記液体吐出部に一端部が接続される略直筒状の継手本体と、前記液体吐出管に一端部が接続される屈曲筒状の吐出管用接続部材と、該吐出管用接続部材と前記継手本体とを双方の他端部同士が連結された状態に保持する保持手段とを備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の気泡発生装置用の吐出継手において、前記吐出管用接続部材と前記継手本体とは、双方の他端同士が嵌合した回動自在な状態で連結されるように構成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の気泡発生装置用の吐出継手において、前記継手本体の他端には凸状又は凹状をなす第1係合部が形成される一方、前記吐出管用接続部材の他端には前記第1係合部と対応した形状の第2係合部が前記吐出管用接続部材の他端部と前記継手本体の他端部とが連結された場合に前記第1係合部と位置対応するように形成されており、前記保持手段は、前記継手本体の第1係合部及び前記吐出管用接続部材の第2係合部の双方に対して両係合部の移動を規制するように前記継手本体の軸方向両側から係合することで前記吐出管用接続部材と前記継手本体との連結状態を保持することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の気泡発生装置用の吐出継手において、前記保持手段によって前記継手本体と前記吐出管用接続部材との連結状態が保持される場合に、前記吐出管用接続部材を前記継手本体に対して回動不能とする位置固定手段をさらに備えたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の気泡発生装置用の吐出継手において、前記位置固定手段は、前記吐出管用接続部材の他端部及び前記継手本体の他端部に個別に設けられた凸部と、該各凸部に対応して前記保持手段に形成された凹部とから構成されていることを要旨とする。
本発明によれば、浴槽における液体吐出部の配置位置によらずに使用できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「上下方向」は図1における上下方向(同図に矢印で示す)を示すものとする。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明において、「上下方向」は図1における上下方向(同図に矢印で示す)を示すものとする。
図1に示すように、本実施形態の気泡発生装置10は、浴槽11内に貯留された浴湯(貯留液体)Wを浴槽11の内外間に亘って循環させるためのポンプ装置12と、該ポンプ装置12内に浴槽11内から浴湯Wを吸入させるための液体吸入部13と、ポンプ装置12内から浴湯Wを浴槽11内に吐出させるための液体吐出部14とを備えている。ポンプ装置12は、浴槽11の側壁11aの外面側に取付部16aを介して支持固定され、液体吸入部13及び液体吐出部14は、液体吐出部14の方が液体吸入部13よりも上方となる配置態様で、浴槽11の側壁11aにそれぞれ浴槽11内に臨むようにして設置されている。
前記ポンプ装置12には、図示しない電源に電線15aを介して接続されたモータ15が設けられ、該モータ15の下側にはポンプ16が設けられている。そして、このポンプ16内と前記液体吸入部13との間を連通状態とする図示しない吸入用通路(液体吸入通路)が前記ポンプ装置12の内部に形成されている。また、前記ポンプ16の側面からは上方に向けて屈曲するように吐出用管(液体吐出管)17が延設されている。そして、この吐出用管17は、図2に示すように、その上端部17aが吐出継手18を介して前記液体吐出部14に連結されている。したがって、モータ15が駆動した場合には、浴槽11内の浴湯Wの一部が液体吸入部13及び吸入用通路を介してポンプ16内に流入されると共に、そのポンプ16内に流入した浴湯Wが、吐出用管17、吐出継手18及び液体吐出部14内を順に流動して浴槽11内に吐出されるようになっている。
前記液体吐出部14には、図2に示すように、略円筒形状をなすキャップ本体19aと、該キャップ本体19aの一端側(図2では左端側)に形成されたフランジ部19bとから構成されるノズルキャップ19が設けられている。また、液体吐出部14には、略円筒形状をなすボルト本体20aと、該ボルト本体20aの一端側に形成されたフランジ部20bとから構成される吐出ボルト20が設けられている。なお、吐出ボルト20のボルト本体20aは、その内径がノズルキャップ19のキャップ本体19aの外径よりも大径であるため、吐出ボルト20のボルト本体20a内には、ノズルキャップ19のキャップ本体19aが挿入(具体的には、螺入)されるようになっている。
また、前記ノズルキャップ19のキャップ本体19a内には、外側面21aが凸球面状をなす吐出ノズル21と、円環状をなす押え板22とが設けられている。すなわち、吐出ノズル21はキャップ本体19a内の一端側(図2では左端側)に配置されると共に、押え板22はキャップ本体19a内の他端側(図2では右端側)に配置されている。さらに、ノズルキャップ19のキャップ本体19a内には、吐出ノズル21をキャップ本体19a内の一端側に向けて付勢するスプリング23が設けられており、吐出ノズル21は、キャップ本体19a内の一端部に形成された内向きフランジ状をなす引掛け部19cによって、ノズルキャップ19内からの抜け出しが抑制されている。
上記のように構成された液体吐出部14は、前記浴槽11の側壁11aに形成された貫通孔11b内に前記吐出ボルト20のボルト本体20aが挿入された状態で配置されている。また、吐出ボルト20のフランジ部20bと浴槽11の側壁11aとの間には、円環状をなす吐水用パッキン24が介在されている。そして、吐出ボルト20のボルト本体20aの他端側部位(浴槽11の側壁11aよりも浴槽11の外側に突出した部位)が浴槽11の外部で吐出継手18に接続されるようになっている。
次に、本実施形態の吐出継手18について図3(a)(b)に基づき以下説明する。
図3(a)(b)に示すように、吐出継手18は、略直円筒状をなす継手本体25及び逆L字状をなす屈曲管の吐出管用接続部材26を備えており、該継手本体25及び吐出管用接続部材26は、合成樹脂製の非吸水性材料(例えば、ポリフェニレンエーテル)にてそれぞれ形成されている。継手本体25は、その一端部(図2及び図3(a)では左端部)25aに第1フランジ部F1が形成されると共に、その他端部(図2及び図3(b)では右端部)25bには第2フランジ部(第1係合部)F2が形成されている。さらに、継手本体25の側面部25cからは、筒状をなす空気吸入部27が上方に向けて延設されている。そして、継手本体25(吐出継手18)は、その第1フランジ部F1と前記浴槽11の側壁11aとの間に吐水用パッキン28を介在させた状態で、前記液体吐出部14における吐出ボルト20のボルト本体20aに対して軸方向を水平状態にして接続されるようになっている。
図3(a)(b)に示すように、吐出継手18は、略直円筒状をなす継手本体25及び逆L字状をなす屈曲管の吐出管用接続部材26を備えており、該継手本体25及び吐出管用接続部材26は、合成樹脂製の非吸水性材料(例えば、ポリフェニレンエーテル)にてそれぞれ形成されている。継手本体25は、その一端部(図2及び図3(a)では左端部)25aに第1フランジ部F1が形成されると共に、その他端部(図2及び図3(b)では右端部)25bには第2フランジ部(第1係合部)F2が形成されている。さらに、継手本体25の側面部25cからは、筒状をなす空気吸入部27が上方に向けて延設されている。そして、継手本体25(吐出継手18)は、その第1フランジ部F1と前記浴槽11の側壁11aとの間に吐水用パッキン28を介在させた状態で、前記液体吐出部14における吐出ボルト20のボルト本体20aに対して軸方向を水平状態にして接続されるようになっている。
一方、前記吐出管用接続部材26は、その一端部(図2及び図3(a)(b)では下端部)26aが前記吐出用管17の端部(図2では上端部)17aに嵌合状態で接続されるようになっている。また、吐出管用接続部材26は、その他端部(図2及び図3(a)では左端部)26bが前記継手本体25の他端部25bに挿入されることにより、嵌合接続されるようになっている。すなわち、吐出管用接続部材26の他端部26bには、その外径が前記継手本体25の内径に略等しい嵌合部29が円筒面状をなすように形成され、この嵌合部29が継手本体25の他端部25b内に挿入(内嵌合)されるようになっている。
また、吐出管用接続部材26の他端部26bにおいて前記嵌合部29よりも吐出管用接続部材26の屈曲部26c側には、前記継手本体25の他端部25bに形成された第2フランジ部F2の外径と略同一寸法の径を有するフランジ部(第2係合部)30が形成されている。そして、吐出管用接続部材26の他端部26bが継手本体25の他端部25b内に挿入されることにより、該継手本体25と吐出管用接続部材26とが連結された場合には、継手本体25の第2フランジ部F2の他方面(図3(a)では右面)と吐出管用接続部材26のフランジ部30の一方面(図3(a)では左面)とが当接するようになっている。
さらに、吐出管用接続部材26の他端部26bにおいて前記フランジ部30よりも吐出管用接続部材26の屈曲部26c側には、前記継手本体25の他端部25bと略同一外径をなす係合フランジ31が形成されている。また、吐出管用接続部材26の嵌合部29の外側面29aには、円環状をなす凹部29bが形成されており、該凹部29b内にはOリング32が配設されている。そして、図2に示すように、吐出管用接続部材26と継手本体25とが連結される場合には、吐出管用接続部材26の嵌合部29内にノズルAが先端側を突出させるようにして嵌入されるようになっている。
また、前記吐出継手18には、吐出管用接続部材26と継手本体25との連結状態を保持するための保持手段としての保持部材(「クイックファスナー」ともいう。)33が設けられている。保持部材33は、一枚の略矩形状をなす金属板を曲げ加工することにより、図3(b)に示すようなクリップ形状をなすように形成されている。この保持部材33は、その長手方向における両端部(以下、単に「両端部」という。)33aが互いに末広がり状をなすように外側に向けて折り曲げられると共に、その略中央部位が外側に向けて凸状をなすように折り曲げられている。そのため、保持部材33の略中央部位には、その内側に正面視逆チャンネル状をなす凹部33bが形成されている。
なお、保持部材33の両端部33a間の距離(以下、「第1距離」という。)寸法d1は、前記吐出管用接続部材26における嵌合部29の外径寸法Dよりも小さくなっている。すなわち、前記第1距離寸法d1は、継手本体25における他端部25bの外径寸法及び吐出管用接続部材26における係合フランジ31の外径寸法よりも小さい。また、保持部材33の上下方向において略中間となる部位における両部位間の距離(以下、「第2距離」という。)寸法d2は、前記第1距離寸法d1よりも大きいと共に、前記継手本体25における他端部25bの外径寸法及び吐出管用接続部材26における係合フランジ31の外径寸法よりも多少小さくなっている。そのため、前記継手本体25と吐出管用接続部材26との連結状態を保持させるために、該継手本体25と吐出管用接続部材26とに保持部材33を組み付けた場合、該保持部材33が、継手本体25における他端部25bの外側面25dと吐出管用接続部材26における係合フランジ31の外側面31aとを挟持するようになっている。
また、保持部材33において各端部33aと凹部33bとの間となる部位には、長手方向に延びる長孔34がそれぞれ形成されている。これら各長孔34の幅寸法d3は、前記継手本体25の第2フランジ部F2の幅寸法d4と、前記吐出管用接続部材26のフランジ部30の幅寸法d5との和よりも僅かに大きな寸法である。そのため、連結状態の継手本体25及び吐出管用接続部材26に保持部材33を組み付けた場合、第2フランジ部F2とフランジ部30とが保持部材33の各長孔34内に挟まれた状態となる。その結果、継手本体25と吐出管用接続部材26とは、保持部材33によって離間不能に保持されることになり、継手本体25と吐出管用接続部材26との連結状態が保持されるようになっている。
次に、本実施形態の吐出継手18の組立て方法について図4に基づき以下説明する。
まず、継手本体25における他端部25b内に吐出管用接続部材26における他端部26bの嵌合部29を挿入し、吐出管用接続部材26の一端部26aが継手本体25の下側に位置するように、吐出管用接続部材26を継手本体25に対して回動させる。そして、継手本体25の第2フランジ部F2と吐出管用接続部材26のフランジ部30とを当接させ、連結状態の継手本体25及び吐出管用接続部材26に保持部材33を組み付ける。すなわち、保持部材33に形成された各長孔34を継手本体25の第2フランジ部F2及び吐出管用接続部材26のフランジ部30に沿わせるようにして、連結状態の継手本体25及び吐出管用接続部材26に保持部材33を組み付ける。
まず、継手本体25における他端部25b内に吐出管用接続部材26における他端部26bの嵌合部29を挿入し、吐出管用接続部材26の一端部26aが継手本体25の下側に位置するように、吐出管用接続部材26を継手本体25に対して回動させる。そして、継手本体25の第2フランジ部F2と吐出管用接続部材26のフランジ部30とを当接させ、連結状態の継手本体25及び吐出管用接続部材26に保持部材33を組み付ける。すなわち、保持部材33に形成された各長孔34を継手本体25の第2フランジ部F2及び吐出管用接続部材26のフランジ部30に沿わせるようにして、連結状態の継手本体25及び吐出管用接続部材26に保持部材33を組み付ける。
この際に、保持部材33における両端部33a間の第1距離寸法d1は、継手本体25における他端部25bの外径寸法及び吐出管用接続部材26における係合フランジ31の外径寸法よりも小さい。そのため、上記の組み付け工程において、保持部材33は、継手本体25の外郭形状及び吐出管用接続部材26の外郭形状に応じて広がっていく。すなわち、第1距離寸法d1及び第2距離寸法d2が大きくなっていく。そして、保持部材33の両端部33aが継手本体25の上下方向における中間部位よりも下方になると、保持部材33が弾性復帰することにより、第1距離寸法d1及び第2距離寸法d2が小さくなる。その結果、保持部材33が継手本体25と吐出管用接続部材26とを共に挟持した状態となる。
また、保持部材33の各長孔34内には、継手本体25の第2フランジ部F2と吐出管用接続部材26のフランジ部30とが継手本体25の軸方向において当接し合った状態で介在することになり、第2フランジ部F2とフランジ部30との離間が保持部材33によって抑制される(図2参照)。また、この状態であっても、吐出管用接続部材26は、継手本体25に対して回動させることにより、図4に示すように、吐出用管17との接続部位となる一端部26aを上方に位置させることも可能である。
そのため、本実施形態の気泡発生装置10を設置する場合において、液体吸入部13と液体吐出部14との間が比較的広く、配管接続作業が比較的行いやすいときには、吐出継手18を図2に示す形態に組立てて使用することにより、吐出用管17が長くなることが抑制される。また、液体吸入部13と液体吐出部14との間が比較的狭く、配管接続作業が比較的行いにくいときには、吐出継手18を図4に示す形態に組立てて使用することにより、液体吐出部14の上方のスペースにて配管接続作業を行うことになる。そのため、気泡発生装置10の設置作業(液体吐出部14と吐出用管17との連結作業)が非常に行いやすくなる。
したがって、第1の実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)吐出継手18は、継手本体25と吐出管用接続部材26とOリング32と保持部材33という複数(4つ)の部材から構成されている。そして、吐出管用接続部材26の継手本体25に対する組み付け態様に応じて、吐出管用接続部材26の一端部26a(吐出用管17との接続部位)の位置を任意に変更させることができる。すなわち、従来のように液体吸入部13と液体吐出部14との距離寸法などに応じて複数の吐出継手を使い分ける必要がなく、一つの吐出継手18によって対応することができる。したがって、浴槽11における液体吐出部14の配置位置によらずに使用できる。
(1)吐出継手18は、継手本体25と吐出管用接続部材26とOリング32と保持部材33という複数(4つ)の部材から構成されている。そして、吐出管用接続部材26の継手本体25に対する組み付け態様に応じて、吐出管用接続部材26の一端部26a(吐出用管17との接続部位)の位置を任意に変更させることができる。すなわち、従来のように液体吸入部13と液体吐出部14との距離寸法などに応じて複数の吐出継手を使い分ける必要がなく、一つの吐出継手18によって対応することができる。したがって、浴槽11における液体吐出部14の配置位置によらずに使用できる。
(2)吐出管用接続部材26の他端部26bと継手本体25の他端部25bとを連結させた状態であっても、吐出管用接続部材26を、継手本体25に対して回動させることができる。そのため、吐出継手18の組み付け作業をする際に、吐出管用接続部材26の一端部26a(吐出用管17との接続部位)の位置を吐出用管17の位置に対応させて容易に微調整させることができる。
(3)連結状態の継手本体25及び吐出管用接続部材26に対して、クリップ形状をなす保持部材(保持手段)33を継手本体25の他端部25b及び吐出管用接続部材26の係合フランジ31の各外側面25d,31aに沿って押し込むことにより、該保持部材33が連結状態の吐出管用接続部材26及び継手本体25に組み付けられる。すなわち、ねじなどを保持手段とした場合に比して、気泡発生装置10の設置作業をより効率良く行うことができる。
(4)継手本体25及び吐出管用接続部材26は、非吸水性材料(ポリフェニレンエーテル)にて形成されている。しかも、ポリフェニレンエーテルは、耐熱性材料でもあるため、比較的温度の高い水(浴湯W)が利用される気泡発生装置10の部品(吐出継手18)の材料としては好適である。
(5)保持部材33の両端部33a間の第1距離寸法d1は、吐出管用接続部材26における嵌合部29の外径寸法Dよりも小さい。そのため、継手本体25及び吐出管用接続部材26に組み付けられた保持部材33が、継手本体25及び吐出管用接続部材26から抜けてしまうことを規制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図5〜図7に従って説明する。なお、第2の実施形態は、継手本体の他端部及び吐出管用接続部材の他端部の構成が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
(5)保持部材33の両端部33a間の第1距離寸法d1は、吐出管用接続部材26における嵌合部29の外径寸法Dよりも小さい。そのため、継手本体25及び吐出管用接続部材26に組み付けられた保持部材33が、継手本体25及び吐出管用接続部材26から抜けてしまうことを規制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図5〜図7に従って説明する。なお、第2の実施形態は、継手本体の他端部及び吐出管用接続部材の他端部の構成が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図5に示すように、本実施形態の吐出継手18は、継手本体25と、吐出管用接続部材26と、継手本体25及び吐出管用接続部材26の連結状態を保持する保持部材33とを備えている。前記継手本体25の他端部(右端部)25bには、図6(a)に示すように、その上下両側に凸部40がそれぞれ突設されている。これら各凸部40の形状は、保持部材33の内側に形成された凹部33bの形状にそれぞれ対応している。また、各凸部40は、第2フランジ部F2側となる面(図6(a)の左右方向における右面)が、該第2フランジ部F2における吐出管用接続部材26のフランジ部30に対する当接面(図6(a)の左右方向における右面)と同一平面内に位置するように形成されている。
一方、前記吐出管用接続部材26の他端部26bにおいて前記フランジ部30が形成された部位と係合フランジ31が形成された部位にかけての部分には、図6(a)(b)に示すように、その上側に凸部41が突設されている。この凸部41は、図6(b)の左右方向における幅寸法(以下、単に「幅寸法」という。)が前記継手本体25の各凸部40の幅寸法と同一となるように形成されている。また、この凸部41は、フランジ部30側となる面(図6(a)の左右方向における左面)が、該フランジ部30における継手本体25の第2フランジ部F2に対する当接面(図6(a)の左右方向における左面)と同一平面内に位置するように形成されている。そのため、継手本体25及び吐出管用接続部材26を連結状態とした場合には、継手本体25の第2フランジ部F2と吐出管用接続部材26のフランジ部30とが面接触状態にて当接すると共に、継手本体25の各凸部40のうち何れか一方の凸部40と吐出管用接続部材26の凸部41とが面接触状態にて当接するようになっている。
そして、吐出管用接続部材26の凸部41と継手本体25の各凸部40のうち上側の凸部40とが、吐出管用接続部材26の回動方向において同一位置となるように、継手本体25及び吐出管用接続部材26を相対回動させて連結させ、その回動位置での連結状態を保持するために保持部材33を組み付ける。すなわち、継手本体25及び吐出管用接続部材26の上方から保持部材33を組み付ける。すると、保持部材33の凹部33b内に吐出管用接続部材26の凸部41及び継手本体25の上側の凸部40が共に収容される(図5参照)。そのため、吐出管用接続部材26は、継手本体25に連結された状態において、第1の実施形態の場合と異なり、継手本体25に対して保持部材33により回動不能とされる。したがって、本実施形態では、吐出管用接続部材26の凸部41と継手本体25の凸部40と保持部材33の凹部33bとにより、位置固定手段が構成されている。
また、吐出管用接続部材26の凸部41と継手本体25の下側の凸部40とが位置対応するように、継手本体25及び吐出管用接続部材26を相対回動させて連結させた場合には、継手本体25及び吐出管用接続部材26の下方から保持部材33を組み付ける。すると、図7に示すように、保持部材33の凹部33b内に吐出管用接続部材26の凸部41及び継手本体25の下側の凸部40が共に収容される。そのため、吐出管用接続部材26は、この場合も、継手本体25に連結された状態において、第1の実施形態の場合と異なり、継手本体25に対して保持部材33により回動不能とされる。
本実施形態では、さらに以下に示す効果をも得ることができる。
(6)気泡発生装置10の設置作業が終了した後に、吐出管用接続部材26が継手本体25に対して回動することが保持部材(保持手段)33を組み付けることによって抑制される。そのため、継手本体25と吐出管用接続部材26との連結部分にてポンプ装置12の荷重を、継手本体25と吐出管用接続部材26とで分担して受けることができる。
(6)気泡発生装置10の設置作業が終了した後に、吐出管用接続部材26が継手本体25に対して回動することが保持部材(保持手段)33を組み付けることによって抑制される。そのため、継手本体25と吐出管用接続部材26との連結部分にてポンプ装置12の荷重を、継手本体25と吐出管用接続部材26とで分担して受けることができる。
(7)吐出管用接続部材26及び継手本体25を回動不能な状態で連結することを、位置固定手段としてねじなどを利用した場合に比して非常に容易に行うことができる。すなわち、気泡発生装置10の設置作業の効率化を図ることができる。
(8)吐出管用接続部材26の凸部41及び継手本体25の凸部40は、吐出管用接続部材26の回動方向において同一位置となるようにそれぞれ形成されている。そのため、吐出管用接続部材26の凸部41及び継手本体25の凸部40が回動方向において同一位置に形成されていない場合とは異なり、保持部材33に複数の凹部33bを設ける必要が無いので構成の複雑化を回避できる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・各実施形態において、継手本体25及び吐出管用接続部材26は、他の非吸水性材料(例えば、ポリオレフィン)にて形成されたものであってもよい。
・各実施形態において、継手本体25及び吐出管用接続部材26は、他の非吸水性材料(例えば、ポリオレフィン)にて形成されたものであってもよい。
・第2の実施形態において、吐出管用接続部材26の凸部41及び継手本体25の凸部40は、吐出管用接続部材26の回動方向において同一位置とならないように形成されたものであってもよい。この場合、保持部材33には、吐出管用接続部材26の凸部41用の凹部と、継手本体25の凸部40用の凹部とをそれぞれ設けることが望ましい。
・第2の実施形態において、位置固定手段は、ねじであってもよい。
・また、継手本体25及び吐出管用接続部材26には、凹部をそれぞれ設けると共に、保持部材33には、継手本体25及び吐出管用接続部材26の各凹部に対応する凸部を設けてもよい。この場合、位置固定手段は、継手本体25及び吐出管用接続部材26の各凹部と保持部材33の凸部によって構成されることになる。
・また、継手本体25及び吐出管用接続部材26には、凹部をそれぞれ設けると共に、保持部材33には、継手本体25及び吐出管用接続部材26の各凹部に対応する凸部を設けてもよい。この場合、位置固定手段は、継手本体25及び吐出管用接続部材26の各凹部と保持部材33の凸部によって構成されることになる。
・第2の実施形態において、吐出管用接続部材26と凸部41とは別体構成であってもよい。すなわち、吐出管用接続部材26の他端部26bには周方向に複数のリブを設け、該各リブのうち隣り合うリブ間に凸部を嵌入するようにしてもよい。このように構成した場合、吐出管用接続部材26の一端部26aを左右方向に向けるように組立てることもできる。また、凸部をねじや接着剤などを使用して吐出管用接続部材26に取り付けてもよい。
・同様に、継手本体25と凸部40とは別体構成であってもよい。
・各実施形態において、継手本体の他端に形成される第1係合部は、凹状をなすものであってもよい。
・各実施形態において、継手本体の他端に形成される第1係合部は、凹状をなすものであってもよい。
・各実施形態において、保持手段は、例えばねじであってもよい。
・各実施形態において、継手本体25の孔形状が四角形状であると共に、吐出管用接続部材26における嵌合部29が四角筒状をなしていてもよい。
・各実施形態において、継手本体25の孔形状が四角形状であると共に、吐出管用接続部材26における嵌合部29が四角筒状をなしていてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記吐出管用接続部材の凸部と前記継手本体の凸部とは、前記保持手段によって前記継手本体と前記吐出管用接続部材との連結状態が保持される場合に、該吐出管用接続部材の回動方向において同一位置となるようにそれぞれ形成されている請求項4に記載の気泡発生装置用の吐出継手。
(イ)前記吐出管用接続部材の凸部と前記継手本体の凸部とは、前記保持手段によって前記継手本体と前記吐出管用接続部材との連結状態が保持される場合に、該吐出管用接続部材の回動方向において同一位置となるようにそれぞれ形成されている請求項4に記載の気泡発生装置用の吐出継手。
(ロ)前記吐出管用接続部材及び継手本体は、非吸水性材料にてそれぞれ形成されている請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の気泡発生装置用の吐出継手。
10…気泡発生装置、11…浴槽、14…液体吐出部、16…ポンプ、17…吐出用管(液体吐出管)、18…吐出継手、25…継手本体、25a…一端部(継手本体の一端部)、25b…他端部(継手本体の他端部)、25d…外側面(継手本体の他端部の外側面)、25c…側面部(継手本体の側面部)、26…吐出管用接続部材、26a…一端部(吐出管用接続部材の一端部)、26b…他端部(吐出管用接続部材の他端部)、27…空気吸入部、30…フランジ部(第2係合部)、33…保持部材(保持手段)、33b…凹部(位置固定手段)、40…凸部(継手本体の凸部、位置固定手段)、41…凸部(吐出管用接続部位の凸部、位置固定手段)、F2…第2フランジ部(第1係合部)、W…浴湯(貯留液体)。
Claims (5)
- 浴槽内の貯留液体中に気泡を発生させる気泡発生装置の浴槽外に設置されるポンプから延設された液体吐出管と浴槽内に臨むように設置される液体吐出部との間を連通状態にして連結する気泡発生装置用の吐出継手であって、
前記液体吐出部に一端部が接続される略直筒状の継手本体と、前記液体吐出管に一端部が接続される屈曲筒状の吐出管用接続部材と、該吐出管用接続部材と前記継手本体とを双方の他端部同士が連結された状態に保持する保持手段とを備えた気泡発生装置用の吐出継手。 - 前記吐出管用接続部材と前記継手本体とは、双方の他端同士が嵌合した回動自在な状態で連結されるように構成されている請求項1に記載の気泡発生装置用の吐出継手。
- 前記継手本体の他端には凸状又は凹状をなす第1係合部が形成される一方、前記吐出管用接続部材の他端には前記第1係合部と対応した形状の第2係合部が前記吐出管用接続部材の他端部と前記継手本体の他端部とが連結された場合に前記第1係合部と位置対応するように形成されており、前記保持手段は、前記継手本体の第1係合部及び前記吐出管用接続部材の第2係合部の双方に対して両係合部の移動を規制するように前記継手本体の軸方向両側から係合することで前記吐出管用接続部材と前記継手本体との連結状態を保持する請求項1又は請求項2に記載の気泡発生装置用の吐出継手。
- 前記保持手段によって前記継手本体と前記吐出管用接続部材との連結状態が保持される場合に、前記吐出管用接続部材を前記継手本体に対して回動不能とする位置固定手段をさらに備えた請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の気泡発生装置用の吐出継手。
- 前記位置固定手段は、前記吐出管用接続部材の他端部及び前記継手本体の他端部に個別に設けられた凸部と、該各凸部に対応して前記保持手段に形成された凹部とから構成されている請求項4に記載の気泡発生装置用の吐出継手。
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JP2014163654A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-08 | Hatano Seisakusho:Kk | 浴槽用給湯口アダプタ |
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-
2005
- 2005-11-28 JP JP2005342776A patent/JP2007143887A/ja active Pending
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