JP2001095873A - 浴槽の気泡水流噴射装置 - Google Patents

浴槽の気泡水流噴射装置

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JP2001095873A
JP2001095873A JP28035899A JP28035899A JP2001095873A JP 2001095873 A JP2001095873 A JP 2001095873A JP 28035899 A JP28035899 A JP 28035899A JP 28035899 A JP28035899 A JP 28035899A JP 2001095873 A JP2001095873 A JP 2001095873A
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suction
injection
port
bathtub
bubble water
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Masaki Suzuki
雅喜 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】浴槽内の浴水を吸入口から吸入した上、気泡水
流として噴射口から噴射する吸入・噴射ポンプを1つの
吸入口及び噴射口の組ごとに浴槽の壁部裏に設置するに
際して、その吸入・噴射ポンプが壁部から後方に大きく
出っ張った状態となって浴室壁と干渉を生じ、浴槽ない
し気泡水流噴射装置を良好に設置できなくなるといった
問題を解決する。 【解決手段】気泡水流噴射装置における1つの吸入・噴
射口装置14ごとに1つの吸入・噴射ポンプ16を設け
且つこれを浴槽壁部12のコーナー部裏に配設する。こ
のとき吸入・噴射ポンプ16は、ポンプ部20に対して
形状寸法の大きな駆動部としてのモータ22が下位置又
は横位置となる上下向き又は左右向きに配向させる。そ
してその吸入・噴射ポンプ16を吸入・噴射口装置14
に対して短い軟質の接続管28,30を介して接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は浴槽の気泡水流噴
射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴槽内の浴水を循環ポンプ(吸入
・噴射ポンプ)により浴槽壁部の吸入口より吸入した
上、空気とともに気泡混じりの気泡水流として再び浴槽
内に噴射するようになした浴槽の気泡水流噴射装置が広
く用いられている。この種従来の気泡水流噴射装置の場
合、通例、浴槽壁部に設けた複数の吸入口と複数の噴射
口とを外部循環配管を介して連絡し、その外部循環配管
上に循環ポンプを接続して、複数の吸入口から浴水を同
時に吸入し、また複数の噴射口から気泡水流を同時に浴
槽内に噴射する構成となっていた。
【0003】このように複数の吸入口及び噴射口に対し
て単一の循環ポンプを用いた従来の気泡水流噴射装置の
場合、必然的に循環ポンプが大型且つ重量物となり、そ
こでこの種従来の気泡水流噴射装置にあっては、循環ポ
ンプを浴室外において専用の架台上に設置し、これを浴
室内からリモートコントロールにて操作するようにして
いた。
【0004】この場合循環ポンプの設置高さが高過ぎる
と特に運転初期において循環ポンプ内に浴水を良好に導
入できず、従って循環ポンプを円滑に作動開始できなく
なる一方、循環ポンプの設置高さが低過ぎると排水後に
循環ポンプ内に水が残ってしまってそこに菌等が発生す
るといった問題があり、そのため従来にあってはその循
環ポンプの設置のレベル合せが重要であって、尚且つそ
の循環ポンプの設置作業、更には外部循環配管の配管作
業に多大な困難を伴っていた。
【0005】これに対し、近年図6に示すような浴槽の
気泡水流噴射装置が提案されている。図示のようにこの
気泡水流噴射装置の場合、浴槽200の背もたれ側の壁
部202aと足元側の壁部202bとのそれぞれに吸入
口及び噴射口をそれぞれ2組ずつ形成するとともに、そ
れぞれの組ごとに吸入・噴射ポンプ204を設けて、各
々を壁部202a,202bに取り付けるようになした
ものである。
【0006】図7は吸入口,噴射口及び吸入・噴射ポン
プ204と周辺部の構造を詳しく示したもので、この気
泡水流噴射装置の場合、吸入・噴射ポンプ204がイン
ペラ206を有するポンプ部208の後方に駆動部とし
てのモータ210が突き出した形態をなしており、その
ポンプ部208のインペラ206を回転させることで、
吸入口212から吸い込んだ浴水を、カバー214の内
側の通路216を流通させてストレーナ218に通し、
続いて吸気口220から吸い込んだ空気とともにノズル
222の噴射口224から気泡水流を再び浴槽200内
に噴射するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この気泡水流噴射装置
にあっては、吸入・噴射ポンプ204を浴槽200に直
付けすることから、外部循環配管の配管施工を省略で
き、気泡水流噴射装置の設置施工が容易であるなどの利
点を有する。反面この装置においては、吸入・噴射ポン
プ204の振動がそのまま浴槽200に伝わってしま
い、入浴者にとって不快な振動騒音を発生してしまうと
いった問題の外、吸入・噴射ポンプ204が壁部202
a,202bから後方に大きく突き出した状態となって
しまう問題がある。
【0008】通例、浴槽200は図8に示しているよう
に浴室壁Wに接するようにして設置されることが多く、
この場合、浴槽200の壁部202a(202b)から
後方に大きく突き出した状態の吸入・噴射ポンプ204
が浴室壁Wと干渉してしまい、場合により気泡水流噴射
装置を良好に設置できなくなる恐れがあるといった問題
が生ずるのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の浴槽の気泡水流
噴射装置はこのような課題を解決するために案出された
ものである。而して請求項1のものは、浴槽内の浴水を
吸入・噴射ポンプにより吸入口より吸入した上、噴射口
より気泡混じりの気泡水流として浴槽内に噴射するよう
になした浴槽の気泡水流噴射装置において、1つの前記
吸入口及び1つの前記噴射口の組ごとに1つの前記吸入
・噴射ポンプを設けるとともに、該吸入・噴射ポンプを
浴槽壁部のコーナー部裏に配設したことを特徴とする。
【0010】請求項2のものは、請求項1に記載の気泡
水流噴射装置において、前記吸入・噴射ポンプは、ポン
プ部に対して駆動部としてのモータが下位置又は前記浴
槽壁部の左右端寄りの横位置となる向きに配向させてあ
ることを特徴とする。
【0011】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
に記載の気泡水流噴射装置において、前記吸入・噴射ポ
ンプは前記吸入口及び噴射口に対して短い軟質の接続管
を介して接続してあることを特徴とする。
【0012】請求項4のものは、請求項3に記載の気泡
水流噴射装置において、前記吸入・噴射ポンプは前記接
続管にて支持させてあることを特徴とする。
【0013】請求項5のものは、請求項3,4の何れか
に記載の気泡水流噴射装置において、前記接続管と前記
吸入口,噴射口及び吸入・噴射ポンプとはそれらの一方
の雄嵌合部を他方の雌嵌合部に嵌入させた状態でそれぞ
れの軸方向端部に形成したフランジ部を弾性クリップで
軸方向に挟み込むクイックジョイント方式で互いに脱着
可能に接続してあることを特徴とする。
【0014】請求項6のものは、請求項1〜5の何れか
に記載の気泡水流噴射装置において、前記浴槽壁部には
複数組の前記吸入口及び噴射口と対応する数の前記吸入
・噴射ポンプとが設けてあり、且つ少なくとも2つの該
吸入口が連通管にて結ばれ、互いに連通状態とされてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項7のものは、請求項6に記載の気泡
水流噴射装置において、前記連通管は左右方向中央部が
両端部に対して水平以上の高さに位置させてあることを
特徴とする。
【0016】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の装置で
は、1つの吸入口及び1つの噴射口の組ごとに1つの吸
入・噴射ポンプを設け、且つこれを浴槽壁部のコーナー
部裏に配設したものである。通常、浴槽壁部のコーナー
部裏側空間はデッドスペースとなっており、従って本発
明によればそのデッドスペースを吸入・噴射ポンプの設
置空間として有効に活用することができるとともに、そ
のコーナー部は湾曲形状をなしているためにコーナー部
裏側空間と浴室壁との間のスペースは広く、従って本発
明によれば吸入・噴射ポンプと浴室壁との干渉を確実に
回避して、吸入・噴射ポンプを良好に設置することがで
きる。
【0017】即ち本発明によれば、吸入・噴射ポンプが
浴室壁と干渉してしまうことによって気泡水流噴射装置
を設置できなくなるといった問題を解消し得、確実に気
泡水流噴射装置を浴槽に取り付けることが可能となる。
【0018】この場合において吸入・噴射ポンプは、ポ
ンプ部に対してその駆動部としてのモータを下位置又は
横位置となる向きに配向させておくことが望ましい(請
求項2)。吸入・噴射ポンプにおいて駆動部としてのモ
ータはポンプ部に対して形状寸法が大きく、従ってその
モータをポンプ部に対して下位置又は横位置となる向き
に配向させておけば、形状寸法の大きなモータをより広
い空間に位置させることができる。
【0019】詳しくは、浴槽壁部は通常下方に向って浴
室壁から離れる方向に傾斜した形状をなしており、また
コーナー部は上記のように湾曲形状をなしていることか
ら、モータをポンプ部の下位置又は横位置に位置させる
ことで、スペース的に余裕のある部分にモータを位置さ
せることができる。
【0020】本発明においては、上記吸入・噴射ポンプ
を吸入口及び噴射口に対し短い軟質の接続管を介して接
続しておくことができる(請求項3)。このようにして
おけば、吸入・噴射ポンプの振動が軟質の接続管の部分
で遮断され、浴槽壁部へと伝達されて振動騒音を発生さ
せるのを効果的に防止することができる。
【0021】この場合において吸入・噴射ポンプは、そ
の接続管にて支持させておくことができる(請求項
4)。このようにしておけば、単に吸入・噴射ポンプを
接続管を介して吸入口及び噴射口に接続するだけで浴槽
壁部に取付状態となすことができ、吸入・噴射ポンプの
設置施工作業を極めて簡単に行うことができる。
【0022】上記接続管と吸入口,噴射口及び吸入・噴
射ポンプとの接続構造は、クイックジョイント方式の接
続構造となしておくことができる(請求項5)。このよ
うにしておけば、吸入口及び噴射口を形成した状態で浴
槽を設置施工した後、吸入・噴射ポンプを簡単に取付施
工できるようになり、施工性が向上する。
【0023】請求項6のものは、浴槽壁部に複数組の吸
入口及び噴射口と対応する数の吸入・噴射ポンプとを設
け、且つ少なくとも2つの吸入口を連通管にて結び、互
いを連通状態となしたもので、このようにしておくこと
により、何れか一方の吸入口に対して浴槽内でタオルや
髪の毛等が吸い付けられた場合においても、互いに連通
状態にある今一方の吸入口を通じて吸入・噴射ポンプが
浴水を吸い込むことができ、これにより吸入口における
タオル等の異物に対する吸引力を小さくし得て、これら
異物が吸引された場合にも容易にこれを吸入口から引き
離すことができるようになる。
【0024】例えば1つの吸入口及び1つの噴射口の組
に対応して吸入・噴射ポンプを設け、且つ複数の吸入口
同士を互いに非連通状態としておいた場合、吸入・噴射
ポンプは対応する1つの吸入口のみから浴水を吸入する
こととなる。この場合、その吸入口にタオル等の異物が
吸い付けられると、その異物に対して大きな吸引力が働
き、これを吸入口から引き離すのに大きな力が必要とな
る。しかるにこの請求項6によれば、吸入口への異物の
吸引力を小さくし得て、異物が吸い付けられたときこれ
を容易に引き離すことができるようになる。
【0025】この場合において、上記連通管は左右方向
中央部を両端部に対し水平以上の高さに位置させておく
ことが望ましい(請求項7)。このようにすることで、
上記連通管を設けた場合においても浴槽内の水を排水し
たとき連通管内に残水を生成させてしまうといった不都
合を回避することができる。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は浴槽で背もたれ側の壁
部12と足元側の壁部12とのそれぞれに、各一対の吸
入・噴射口装置14が設けられており、更にそれら吸入
・噴射口装置14のそれぞれに対応して各一対の吸入・
噴射ポンプ16が設けられている。
【0027】これら吸入・噴射ポンプ16は、図4に示
しているように壁部12のコーナー部裏側空間に配設さ
れており、且つインペラ18を有するポンプ部20に対
して、その駆動部としてのモータ22が下位置となる向
きで上下に配向されている。
【0028】吸入・噴射口装置14は、それぞれ接続口
24,26を有しており、その接続口24に対して吸入
・噴射ポンプ16の流入側が短い接続管28を介して接
続され、また接続口26に対し吸入・噴射ポンプ16の
吐出側が短い接続管30を介して接続されている。
【0029】ここで接続管28,30は何れもゴム,樹
脂等の軟質管から成っており、且つそれら接続管28,
30にて各吸入・噴射ポンプ16が支持されている。即
ち本例ではこれら吸入・噴射ポンプ16が接続管28,
30にて支持された状態で、それら接続管28,30を
介し浴槽10の壁部12に取り付けられている。
【0030】吸入・噴射口装置14はまた、空気導入用
の接続口34を有しており、その接続口34に空気管3
6が接続されている。空気管36は、その内部が開口3
8を通じて大気に開放状態とされている。即ちこの開口
38を通じて空気管36内部に空気が吸入され、続いて
吸入・噴射口装置14内へと空気が導入される。
【0031】吸入・噴射口装置14における互いに内向
きの一対の接続口24には、連通管(この例では可撓性
且つ軟質管)32の各端部が接続されており、その連通
管32によって一対の吸入・噴射口装置14における後
述の吸入口同士が互いに連通状態とされている。ここで
連通管32は、中央部が左右端部に対して水平ないしこ
れよりも高い位置に位置させられている。
【0032】図2は上記吸入・噴射口装置14の具体的
構造を示している。この例の吸入・噴射口装置14は、
浴槽10の外側から壁部12に取り付けられる外側部材
40と、内側から壁部12に取り付けられる内側部材4
2とを有している。内側部材42は円筒部44を有して
いて、その円筒部44の外周面に雄ねじが形成され、そ
の雄ねじに対して外側部材40の雌ねじがねじ結合さ
れ、それらのフランジ部46,48において壁部12を
内外両側からパッキンを介して締め付ける状態で壁部1
2に固定されている。
【0033】内側部材42はまた、内部に噴出通路50
を形成する筒状部52と、球面ソケット状のノズルホル
ダ54とを有しており、そのノズルホルダ54において
フロントノズル(気泡水流噴射ノズル)56が上下左右
に一定角度回転可能に保持されている。内側部材42
は、壁部12の内面側の外周面に複数の浴水吸入用の穴
58を周方向に所定ピッチで有している。本例ではこれ
ら複数の穴58によって浴水の吸入口が構成されてい
る。
【0034】浴槽10内の浴水はこれら複数の穴58か
ら成る吸入口を通じて吸入され、更に通路60を通じて
浴槽10外に流出し、接続口24を経て吸入・噴射ポン
プ16へと吸い込まれる。吸入された浴水は吸入・噴射
ポンプ16により吐出されて、吸入・噴射口装置14に
おける接続口26を経て内部の通路62へと流れ込み、
引続き通路62を流通してリヤノズル(水流噴射ノズ
ル)64へと到り、そこから図中左向きに勢い良く噴射
される。
【0035】このときリヤノズル64近傍において負圧
が生じ、その負圧に基づいて吸気口66から空気が吸入
され、リヤノズル64から噴射された水流が気泡ととも
にフロントノズル56の噴射口68から浴槽10内に向
けて気泡水流として勢い良く噴射される。
【0036】尚、図2において70は浴槽10の壁部1
2に形成された取付穴で、吸入・噴射口装置14はこの
取付穴70において壁部12に取り付けられている。ま
た72は内側部材42を浴槽10の内面側から覆うカバ
ー部材である。
【0037】吸入・噴射口装置14における上記接続口
24と連通管32との接続,接続口24と接続管28と
の接続,接続口26と接続管30との接続及び接続管2
8,30と吸入・噴射ポンプ16との接続は、クイック
ジョイント方式の接続構造とされている。図3にその具
体的接続構造が示してある。
【0038】図示のようにこの接続構造の場合、接続口
24,26又は吸入・噴射ポンプ16に設けた雌嵌合部
74に対して連通管32,接続管28,30に設けた雄
嵌合部76を嵌入させ、その状態でそれぞれの軸方向端
部に設けた大径のフランジ部78を弾性クリップ80に
より軸方向に挟み付けることによって、それら接続口2
4,26,吸入・噴射ポンプ16と連通管32又は接続
管28,30とを接続するようにしている。
【0039】ここで弾性クリップ80は板ばねを回曲変
形させた形態のもので係入溝84を有しており、その係
入溝84に一対のフランジ部78を重合せ状態で係入さ
せることで、接続口24,26,吸入・噴射ポンプ16
と連通管32,接続管28,30とを連結するようにし
ている。尚、弾性クリップ80は周方向の一部が開口8
2とされており、この開口82を通じてフランジ部78
を係入溝84に軸直角方向から係入させる。
【0040】尚、雄嵌合部76の外周面にはOリング8
6が保持されており、雄嵌合部76と雌嵌合部74との
間がこのOリング86によって水密にシールされてい
る。また雄嵌合部76,フランジ部78は、図2にも示
しているように連通管32又は接続管28,30の端部
に装着された端部部材88に備えられている。
【0041】以上のような本例の気泡水流噴射装置の場
合、通常デッドスペースとなる浴槽10の壁部12のコ
ーナー部裏側空間を吸入・噴射ポンプ16の設置空間と
して有効に活用している。而してそのコーナー部は湾曲
形状をなしているため、コーナー部裏側空間と浴室壁と
の間のスペースは広く、従って本例によれば、吸入・噴
射ポンプ16を浴室壁との干渉を確実に回避しながら良
好に設置することができる。
【0042】また本例の吸入・噴射ポンプ16は、モー
タ22がポンプ部20に対して下位置となる上下向きに
配向されているため、ポンプ部20に対して形状寸法の
大きなモータ22をより広い空間に位置させることがで
きる。詳しくは、浴槽10の壁部12は下方に向って浴
室壁から離れる方向に傾斜した形状をなしているため、
モータ22をポンプ部20の下位置に位置させること
で、スペース的に余裕のある部分にモータ22を位置さ
せることができる。
【0043】更に本例では吸入・噴射ポンプ16を短い
軟質の接続管28,30を介して吸入・噴射口装置14
に対して接続しているために、吸入・噴射ポンプ16の
振動を軟質の接続管28,30の部分で遮断し得、振動
が浴槽10の壁部12へと伝達されて振動騒音を発生さ
せるのを効果的に防止できる。
【0044】また吸入・噴射ポンプ16はその接続管2
8,30にて支持しているため、単に吸入・噴射ポンプ
16を接続管28,30を介して吸入・噴射口装置14
の接続口24,26に接続するだけで浴槽10の壁部1
2に取付状態となすことができ、吸入・噴射ポンプ16
の設置施工作業を極めて簡単に行うことができる。
【0045】更に本例の場合、その接続管28,30と
接続口24,26及び吸入・噴射ポンプ16との接続が
クイックジョイント方式の接続構造とされているため、
吸入・噴射口装置14を取り付けた状態で浴槽10を設
置施工した後、吸入・噴射ポンプ16を簡単に取付施工
できるようになり、施工性が向上する。
【0046】その他本例では、一対の吸入口同士が連通
管32によって互いに連通状態とされているため、何れ
か一方の吸入口に対して浴槽10内でタオルや髪の毛等
が吸い付けられた場合においても、互いに連通状態にあ
る今一方の吸入口を通じて吸入・噴射ポンプ16が浴水
を吸い込むことができ、これにより吸入口におけるタオ
ル等の異物に対する吸引力を小さくし得て、これら異物
が吸引された場合にも容易にこれを吸入口から引き離す
ことができる。
【0047】更に連通管32は左右方向中央部を両端部
に対し水平以上の高さに位置させているため、浴槽10
内の浴水を排水したとき連通管32内に残水を生成させ
てしまうといった不都合を回避できる。
【0048】図5は本発明の他の実施例を示している。
この例は、一対の吸入・噴射ポンプ16をそれぞれ浴槽
10の壁部12のコーナー部裏側空間に配置している点
で上記実施例と同様であるが、この例では各吸入・噴射
ポンプ16を、形状寸法の大きなモータ22をポンプ部
20に対して横位置、詳しくは左右方向両外側の横位置
に位置するように左右方向に配向させた例である。
【0049】図示のように壁部12はコーナー部におい
て湾曲形状をなしており、従って形状寸法の大きなモー
タ22をこのように横に配置することで、スペース的に
より余裕のある部分にモータ22を位置させることがで
き、従って狭い空間にも十分余裕を持って吸入・噴射ポ
ンプ16を配設することが可能となる。
【0050】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上記実施例では接続口2
4,26及び吸入・噴射ポンプ16の側に雌嵌合部74
を、また連通管32又は接続管28,30の側に雄嵌合
部76を形成して、それらをクイックジョイント方式で
接続しているが、雌嵌合部74及び雄嵌合部76をそれ
ぞれ逆の側に形成して、同じようにクイックジョイント
方式で接続するようになすことも可能である。
【0051】また上例の吸入・噴射口装置14はあくま
で1つの例を示したに過ぎず、これを他の種々形態で構
成することも可能であるし、また吸入・噴射ポンプ16
として種々のものを用いることが可能である。更に空気
吸入用の空気管36と吸入・噴射口装置14における接
続口34との接続についてもクイックジョイント方式の
接続構造となすことが可能であるなど、本発明はその主
旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構
成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である気泡水流噴射装置を浴
槽の壁部に取付状態で示す図である。
【図2】図1における吸入・噴射口装置の構造を示す図
である。
【図3】図1の連通管及び接続管と吸入・噴射口装置及
び吸入・噴射ポンプとの接続構造を示す図である。
【図4】図1の吸入・噴射ポンプの配設位置を示す図で
ある。
【図5】本発明の他の実施例における吸入・噴射ポンプ
の配設位置を示す図である。
【図6】従来の気泡水流噴射装置を浴槽の壁部に取付状
態で示す図である。
【図7】図6における吸入・噴射ポンプとその周辺部の
構造を示す図である。
【図8】図6の気泡水流噴射装置の不具合の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 浴槽 12 壁部 16 吸入・噴射ポンプ 20 ポンプ部 22 モータ 28,30 接続管 32 連通管 58 穴(吸入口) 68 噴射口 74 雌嵌合部 76 雄嵌合部 78 フランジ部 80 弾性クリップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽内の浴水を吸入・噴射ポンプにより
    吸入口より吸入した上、噴射口より気泡混じりの気泡水
    流として浴槽内に噴射するようになした浴槽の気泡水流
    噴射装置において、 1つの前記吸入口及び1つの前記噴射口の組ごとに1つ
    の前記吸入・噴射ポンプを設けるとともに、該吸入・噴
    射ポンプを浴槽壁部のコーナー部裏に配設したことを特
    徴とする浴槽の気泡水流噴射装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の気泡水流噴射装置にお
    いて、前記吸入・噴射ポンプは、ポンプ部に対して駆動
    部としてのモータが下位置又は前記浴槽壁部の左右端寄
    りの横位置となる向きに配向させてあることを特徴とす
    る浴槽の気泡水流噴射装置。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかに記載の気泡水流
    噴射装置において、前記吸入・噴射ポンプは前記吸入口
    及び噴射口に対して短い軟質の接続管を介して接続して
    あることを特徴とする浴槽の気泡水流噴射装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の気泡水流噴射装置にお
    いて、前記吸入・噴射ポンプは前記接続管にて支持させ
    てあることを特徴とする浴槽の気泡水流噴射装置。
  5. 【請求項5】 請求項3,4の何れかに記載の気泡水流
    噴射装置において、前記接続管と前記吸入口,噴射口及
    び吸入・噴射ポンプとはそれらの一方の雄嵌合部を他方
    の雌嵌合部に嵌入させた状態でそれぞれの軸方向端部に
    形成したフランジ部を弾性クリップで軸方向に挟み込む
    クイックジョイント方式で互いに脱着可能に接続してあ
    ることを特徴とする浴槽の気泡水流噴射装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の気泡水流
    噴射装置において、前記浴槽壁部には複数組の前記吸入
    口及び噴射口と対応する数の前記吸入・噴射ポンプとが
    設けてあり、且つ少なくとも2つの該吸入口が連通管に
    て結ばれ、互いに連通状態とされていることを特徴とす
    る浴槽の気泡水流噴射装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の気泡水流噴射装置にお
    いて、前記連通管は左右方向中央部が両端部に対して水
    平以上の高さに位置させてあることを特徴とする浴槽の
    気泡水流噴射装置。
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