JPH07268917A - 水 栓 - Google Patents

水 栓

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JPH07268917A
JPH07268917A JP5786194A JP5786194A JPH07268917A JP H07268917 A JPH07268917 A JP H07268917A JP 5786194 A JP5786194 A JP 5786194A JP 5786194 A JP5786194 A JP 5786194A JP H07268917 A JPH07268917 A JP H07268917A
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JP
Japan
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faucet
water
water discharge
pipe
hand
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Application number
JP5786194A
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English (en)
Inventor
Tatsumi Hamanaka
龍美 濱中
Tadahiro Honda
忠洋 本田
Mitsuyoshi Seki
充良 関
Satotoshi Kawabata
学利 川幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Priority to EP95903005A priority patent/EP0685604B1/en
Priority to CA 2155431 priority patent/CA2155431A1/en
Priority to KR1019950703511A priority patent/KR100386872B1/ko
Priority to US08/501,032 priority patent/US5918855A/en
Priority to DE1994632350 priority patent/DE69432350T2/de
Priority to AT95903005T priority patent/ATE235615T1/de
Priority to PCT/JP1994/002156 priority patent/WO1995017556A1/ja
Priority to SG1996004855A priority patent/SG70555A1/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 手洗いを容易にした水栓である。 【構成】 水栓本体から突出した吐水口を備え、同吐水
口からの吐水が略水平方向になるように、略水平に配設
している。従って、吐水管から吐水される混合湯水は、
放射線を描きながら吐水されることになり、洗面ボウル
内の手洗いないし洗顔空間を可及的に広くとることがで
きる。その結果、吐水管によって洗顔空間が狭くなるの
を防止でき、水栓の使い勝手を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手洗いを容易にした水
栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水栓は、実開昭3-122165 号公報
に記載されているように、その吐水口を下向きに屈曲し
ている。これは、吐水口からの吐水が、その下方に配置
した手洗器ないし洗面ボウル内に落下し、洗面ボウル外
に飛散しないようにするためであると考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の水栓構造では、その吐水口の配置上から、水栓が手洗
器に近接して配置されるため、手洗い時に、指先が手洗
器の奥壁に当たり、また指先のみに水が当たるため洗い
づらく、手洗い感を満足させるためには、多くの水を必
要としていた。
【0004】一方、吐水口の前方に伸延して洗面ボウル
の中央付近で手洗い可能とした場合には、水栓全体が前
方に伸延することになり、使用者に圧迫感を与えること
になっていた。
【0005】また、洗顔時には、吐水口が手の上方に位
置するので、せっかく手に溜めた水を、吐水口先端にぶ
つけてこぼしてしまう等の問題もあった。
【0006】本発明は、上記した課題を解決することが
できる、即ち、手洗作動空間を広くするととともに、吐
水が手洗器の上方に占める空間を極力少なくすることが
できる水栓構造を提供することを目的としている。
【0007】
【発明が解決するための手段】本発明は、水栓本体に吐
水管の基端を略水平状態に突設し、同吐水管の吐水口の
吐水方向を、吐水線と仮想水平線とのなす角が、下向き
に0°〜35°、最適には、15°〜30°にとなるようにし
たことを特徴とする水栓に係るものである。
【0008】本発明は、また、上記水栓において、吐水
通路内に定流量弁等の水圧若しくは水量調整手段を設け
たこと、及び、水栓を、吐水口近傍の手等の人体を検知
する検知手段と、同検知手段に基づき、吐水を制御する
制御部と、吐水通路に配設するとともに、同制御部の信
号に基づき開閉する電気駆動弁とを具備する自動水栓と
したことにも構成上の特徴を有するものである。
【0009】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して本発明
を具体的に説明する。
【0010】(実施例1)本実施例は、図1及び図2に示
すように、本発明に係る水栓を、手感知センサを具備し
て、手の挙動を感知して自動的に吐水・止水を行うこと
のできる自動水栓Aとした場合である。しかし、本発明
は、何ら、かかる自動水栓Aに限定されるものではな
い。
【0011】図1及び図2に示すように、本実施例に係
る自動水栓Aは、洗面器Bの洗面ボウル30の奥部に形成
した水栓取付面30a に取付けた水栓部A1と、洗面器Bの
下方に配設し、かつ、同水栓部A1に、樹脂製チューブ
(塩化ビニル管等) の可撓性チューブからなる混合湯水
供給管5を介して混合湯水を供給する自動水栓制御ボッ
クスCとからなる。
【0012】そして、水栓部A1は、水栓取付面30a 上に
前傾状態に設置した水栓本体1と、同水栓本体1の前面
上部に基端を突設した吐水管3と、同前面であって、吐
水管3の下方をなす個所に設けた手感知センサSとから
なる。
【0013】一方、自動制御ボックスCは、その内部
に、サーモスタット式ミキシングバルブVと、電磁開閉
弁V1と、制御装置Fと、電源装置E等とを収納してお
り、サーモスタット式ミキシングバルブVには、それぞ
れ、上流端を給湯源と給水源に連通連結した給湯配管7
と給水配管8の他端を連通連結されている。
【0014】かかる構成によって、使用者が洗面ボウル
30内に手Hを差し出すと、手感知センサSが作動して出
力信号を出し、同出力信号に基づいて、制御装置Fが電
磁開閉弁V1を開状態にする。従って、サーモスタット式
ミキシングバルブVによって適温に温度調整された混合
湯水が、混合湯水供給管5及び水栓本体1を介して、吐
水管3より洗面ボウル30内に吐出されることになり、こ
の吐出水によって、手Hを自動的に洗浄することができ
る。
【0015】本発明は、上記した構成を有する自動水栓
Aにおいて、水栓本体1の吐水管3から吐水される混合
湯水の吐水方向を略水平としたことを特徴とする。
【0016】即ち、図1に示すように、本実施例におい
て、吐水管3の吐水口10a は、その吐水方向を、吐水線
L1が仮想水平線L2に対してなす角θが、下向きに0°〜
35°の範囲になるように設定している。
【0017】従って、吐水管3から吐水される混合湯水
は、放射線を描きながら吐水されることになり、洗面ボ
ウル30内の手洗いないし洗顔空間を広くとることができ
る。
【0018】その結果、従来のように吐水管3を洗面ボ
ウル30の前方に向けて伸出することによって洗顔空間が
狭くなるといった状態を防止でき、自動水栓Aの使い勝
手を向上することができる。また、手Hを自由に動かす
ことができるので、吐水された混合湯水を、指先のみな
らず、差し出した手Hの掌全体に当てることができるの
で、混合湯水の略全量を洗浄に利用することができ、少
量で手洗いが可能となり、節水を図ることができる。
【0019】また、吐水管3の前方突出量を小さくする
ことができるので、吐水管3を洗面ボウル30の前方に向
けて伸出することによって使用者に感じる圧迫感を無く
すないし軽減することができる。
【0020】さらに、図1及び図4に示すように、吐水
管3の吐水口が使用者から見えるので、使用者は正確に
かつ容易に手を吐水管3に向けて差し出すことができ、
この面からも、自動水栓Aの使い勝手を向上することが
できる。
【0021】ここで、なす角θの最大角度を35°とした
のは、それ以上とすると、吐水管3の長さを長くする必
要があり、使用者に圧迫感を与えることになるからであ
る。
【0022】一方、なす角θの最小角度を0°としたの
は、それ以下の角度とすると、放射線を描く吐出水の手
Hへの落下位置が洗面ボウルの後部に位置することな
り、使い勝手が悪くなるからである。
【0023】また、上記したなす角θの最適角度は、実
験結果から、15°〜30°とするのがよいことが判明し
た。
【0024】さらに、本発明では、図1及び図2に示す
ように、サーモスタット式ミキシングバルブVと混合湯
水供給管5との間に定量弁6を介設しており、同定量弁
6により、水圧が変動した場合であっても、所定流量以
上の混合湯水が吐水口10a から吐出しないようにしてい
る。
【0025】従って、この定量弁6によって、混合湯水
を放物線状に吐出した場合であっても、水勢を制御する
ことができるので、混合湯水が手Hの掌以外の部位 (腕
等)に飛散するのを効果的に防止することができる。
【0026】なお、定量弁6としては市販のものを含め
て各種形態のものを使用することができ、例えば、実公
平2-42231号公報に記載されているものを用いることが
できる。
【0027】なお、実験データとして、5リットル/分
の定流量弁6を使用した時、吐水口10a の下、15cmでの
水平到達距離は約9cmであった。従って、従来のものよ
り、約4cmほど、吐水管3の長さを短くすることができ
る。
【0028】次に、図示の実施例にかかる自動水栓Aの
各構成要素の構成、その作用及び効果について、添付図
を参照して具体的に説明する。
【0029】(水栓本体1)図2及び図3に示すよう
に、水栓本体1は、筒状の外管11と、同外管11内に嵌装
した筒状の内管12とからなる二重管構造を具備してい
る。
【0030】外管11は好ましくは金属製とするととも
に、内管12を好ましくは合成樹脂で形成した場合は、自
動水栓Aの光沢のある外観を損なうことなく、製造コス
トの低減を図ることができる。
【0031】そして、かかる水栓本体1は、図2に示す
ように、内管12の基端を水栓取付面30a に固設すること
により立設することができる。
【0032】また、水栓本体1は、図2に示すように、
水栓取付面30a に対して、前方へ一定の緩い角度α(例
えば15°)を傾斜するように立設している。
【0033】従って、図1及び図2に示すように、水栓
本体1に直交状態で吐水管3を連結した場合、水平面に
対して前記傾斜角αと等しい緩い角度θで下方に傾ける
ことができ、前述したように、吐水口10a からの吐水に
放物線を描かせることができ、手洗いに最適な位置を決
定できると共に、その位置での手洗い空間が広くとれ
る。
【0034】また、図2及び図3に示すように、水栓本
体1は、その内管12及び外管11の裾部を膨出させてスカ
ート部12a,11a を形成している。かかるスカート部12a,
11aによって、内・外管12,11 同士の密着性を向上させ
ると共に、例えば、水栓本体1に吐水管3を取付ける場
合、あるいは取り外す場合に、同内・外管12,11 のねじ
れ防止を図ることができる。
【0035】次に、図2及び図5を参照して、上記した
水栓本体1の水栓取付面30a への固着構造について説明
する。
【0036】図示するように、内管12の基端をなすスカ
ート部12a は、水栓取付面30a に設けた取付開口39の上
部に配設されている。また、同スカート部12a は、その
内周面にボルト固定金具40を一体的に取付けており、同
ボルト固定金具40は、中心から偏心した位置で、下方に
垂直に伸延する長尺の緊締ボルト41の上端を固着連結し
ている。
【0037】また、ボルト固定具40には、混合湯水供給
管5や制御コード17等を挿通するたの貫通孔42と、後述
するポップアップ式排水栓の操作杆51や操作杆ガイド片
50を挿通するための切欠溝43とが設けられている。
【0038】内管12のスカート部12a の下面には環状の
水栓取付座44が嵌着状態に取付けられており、同水栓取
付座44には、緊締ボルト41を挿通するための貫通孔45
と、混合湯水供給管5や制御コード17等を挿通するたの
貫通孔46と、操作杆51や操作杆ガイド片50を挿通するた
めの切欠溝47とが設けられている。
【0039】この水栓取付座44の下面には操作杆ガイド
48が配設されており、同操作杆ガイド48は、上部環状部
49と、同上部環状部49の周縁に一体的に突設した半円形
断面の操作杆ガイド片50とからなる。
【0040】そして、同操作杆ガイド48の上部環状部49
内には、緊締ボルト41や、混合湯水供給管5や、制御コ
ード17等を挿通する貫通孔が形成され、一方、操作杆ガ
イド片50内には、操作杆51を案内する案内溝52が形成さ
れることになる。
【0041】なお、水栓取付座44と操作杆ガイド48との
間には、環状の上部パッキン52a が介設されている。
【0042】次に、取付開口39の裏面側には、図2及び
図5に示すように、周縁の一部をそれぞれ切欠した環状
の菊座金54とパッキン55とが配設されている。
【0043】このパッキン55の下方には、馬蹄形状をな
す厚肉の緊締用座板56が配設されており、同緊締用座板
56には、緊締ボルト41を挿通するための貫通孔57と、混
合湯水供給管5や制御コード17等を挿通するたの切欠溝
58と、操作杆51や操作杆ガイド片50を挿通するための透
孔59とが設けられている。
【0044】なお、通常、菊座金54と、パッキン55と、
緊締用座板56とは、水栓固着作業を容易にするため、接
着剤等によって一体物として形成されている。
【0045】さらに、緊締用座板56の下方には、長尺筒
体からなる緊締ナット60が配設されている。
【0046】次に、上記構成を有する固着構造による、
水栓本体1の水栓取付面30a への固着手順について説明
する。
【0047】図2及び図5に示すように、水栓取付面30
a 上に、水栓本体1を、上部パッキン52a,操作杆ガイド
48, 水栓取付座44を介して載置する。
【0048】図5及び図6に示すように、取付開口39の
裏面側に、混合湯水供給配管5や,制御コード17や、操
作杆ガイド48や、緊締ボルト41等を貫通ないし挿通させ
た状態で、菊座金54と、パッキン55と、緊締用座板56と
を、順に、取付ける。
【0049】その後、緊締ボルト41に緊締ナット60を螺
合し、緊締用座板56を強力に取付開口39の裏面側に圧着
することによって、水栓本体1を、水栓取付面30a に強
固に固着することができる。
【0050】また、かかる固着作業において、緊締ボル
ト41に緊締ナット60を螺合させるには、緊締用座板56を
保持しておく必要があるが、本実施例の場合、操作杆ガ
イド片50が図7に示すように、緊締用座板56の中心X-X
から偏心した位置に配置されているので、図7に示すよ
うに、緊締用座板56の重心が操作杆ガイド片50と反対側
に位置することなり、緊締用座板56が操作杆ガイド片50
との係合部を中心として傾斜して、貫通孔57の内面が操
作杆ガイド片50の表面に接触することになる。
【0051】従って、緊締用座板56が、いわゆる自動止
め状態となり、手を離しても、緊締用座板56は確実に操
作杆ガイド片50に保持されることになるので、緊締ボル
ト41への緊締ナット60の螺合作業を極めて容易かつ確実
に行うことができる。
【0052】なお、上記した固着作業において、操作杆
ガイド片50に代えて、緊締ボルト41を用いて自動止めを
行うようにすることもできる。
【0053】即ち、本実施例の場合、緊締ボルト41は、
図5に示すように、緊締用座板56かの中心から偏心した
位置に配置されているので、図5に示すように、緊締用
座板56の重心が緊締ボルト41と反対側に位置することに
なり、緊締用座板56が緊締ボルト41との係合部を中心と
して傾斜して、貫通孔57の内面が緊締ボルト41の表面に
接触することになる。
【0054】従って、この場合も、緊締用座板56が、い
わゆる自動止め状態になり、手を離しても、緊締用座板
56は緊締ボルト41に保持されることになるので、緊締ボ
ルト41への緊締ナット60の螺合作業を極めて容易かつ確
実に行うことができる。
【0055】(吐水管3)次に、図2及び図3を参照し
て、吐水管3の構成について説明する。
【0056】まず、吐水管3の水栓本体1への取付構造
について説明すると、図示するように、内管12に外管11
を外嵌した水栓本体1は、その内管12の頂部に、筒状箱
体からなる吐水管取付ヘッド2を収納固定している。
【0057】吐水管取付ヘッド2は、図2に示すよう
に、その内部にL字状の屈曲流路Kを設けており、同流
路Kの一端には吐水管螺合部2aが形成されており、同流
路の他端には、混合湯水供給管5の下流端を連通連結す
る供給管連結部5aが形成されている。
【0058】また、吐水管固定ナット9は、吐水管取付
ヘッド2aの前面に設けた六角形状の挿通孔2b内に嵌着さ
れると共に、その内部に雌ねじ部を有しており、同雌ね
じ部に、内管12と外管11の前面上部にそれぞれ設けた吐
水管挿通孔12b,11b 及び前記挿通孔2bを通して吐水管3
の基端部3aが螺着連結されることになる。
【0059】また、吐水管3の外周面には、図1〜図3
に示すように、筒状の吐水管カバー4が外嵌されてお
り、同吐水管カバー4は、吐水管3の先端部周面に形成
したカバー係合鍔部3dと、水栓本体1の外周面をなす外
管11との間で挟圧支持されている。
【0060】さらに、吐水管3は、その先端に、複数の
整流板26を内蔵する吐出キャップ10を着脱自在に螺着し
ている。
【0061】かかる吐出キャップ10の吐水口10a は、前
述したように、吐水管3を略水平状態に配置したので、
使用者から容易に視認することができる。従って、自動
水栓Aの使い勝手を向上することができる。
【0062】なお、図2及び図3におけるその他の構成
要素について説明すると、3bは吐水管3の先端に形成し
た吐出孔、3cは同吐出孔3bの後方に形成し、吐出キャッ
プ10と螺合する雄ねじ部、27は吐水管取付ヘッド2と内
管12との間に介設したOリング、28は吐水管3と吐水管
取付ヘッド2との間に介設したOリング、29は吐水管3
と吐水管カバー4との間に介設したOリングである。
【0063】(手感知センサS)手感知センサSの取付
構造を図2及び図3に示す。
【0064】図示するように、本実施例において、手感
知センサSの取付構造は、水栓本体1の外管11前面側で
あって、吐水管3の下方をなす個所に配設されており、
実質的に、外管11の前面に取付けたセンサ窓13と、内管
12の前面であって、前記センサ窓13と対応する個所に設
けたセンサ取付孔14と、同取付孔14に嵌着するセンサ取
付用蓋体15とからなる。
【0065】そして、同蓋体15の内側に手感知センサS
が取付けられている。このように、手感知センサSを吐
水管3の下方に配設し、しかも投光方向を下向に略15°
にしたので、手感知センサSが手Hを感知する位置が、
洗面ボウルBの上縁より下方に位置することになる。従
って、手に当たった水の一部が飛散した場合であって
も、飛散水が洗面ボウル30外に飛散するのを確実に防止
することができる。 また、図4から明らかなように、
手感知センサSは、上から下に向けて、順に、受光素子
60と、乾電池切れ用表示LED61と、投光素子62とを直
列状態に取付けている。
【0066】かかる構成において、上述したように、吐
水管3を略水平状態とした場合、その軸線を吐水管3の
軸線と略直交した水栓本体1は、水栓取付面30a 上に略
垂直状態に立設されることになるので、使用者は、前方
からでも、明確に乾電池切れ用表示LED61を視認する
ことができ、後述する乾電池86の交換を容易かつ確実に
行うことができる。
【0067】また、乾電池切れ用表示LED61を、受光
素子60と投光素子62との間に介在させているので、受光
素子60と投光素子62との間に充分な距離を取ることがで
き、受光素子60は確実に手Hからの反射光を受光するこ
とができる。
【0068】さらに、本実施例では、設置した後の最初
の電源投入後、10分間内に、受光素子60が反射光を感知
した場合は、その旨を乾電池切れ用表示LED61に表示
するようにしており、例えば、設置時、陶器面による反
射光がある場合、その旨を表示するため、設置位置が悪
いことを知らせることができる。また、設置後の確認
時、給水元栓を開くことなく、感知しているかどうかの
確認を行うことができる(なお、設置時は、通常、給水
元栓を閉止した状態で行うため) 。従って、誤った施工
を未然に防止できる。
【0069】(自動水栓制御ボックスC)次に、洗面器B
の下方に配設し、かつ、同水栓部A1に混合湯水供給管5
を介して混合湯水を供給する自動水栓制御ボックスCの
構成について、図2及び図8〜図11を参照して説明す
る。
【0070】図2に示すように、給湯配管7と給水配管
8とによって壁面Wに固着されたサーモスタット式ミキ
シングバルブVの混合湯水吐出口70には、内部に混合湯
水流路71を形成した一体成形物からなる一体成形配管72
の混合湯水流入部72a が固着連結されている。
【0071】また、一体成形配管72は、その中途に電磁
開閉弁V1を取付けるとともに、その混合湯水流出部72b
には、後述する供給管接続構造90を介して、混合湯水供
給管5の上流端が連通連結されている。
【0072】そして、これらの電磁開閉弁V1, 一体成形
配管72, 制御装置F, 電源装置E等は、矩形箱体形状を
なす保護ケース73によって一体的に囲繞されている。
【0073】保護ケース73は、図2及び図10に示すよう
に、一体成形配管72に強固に連結保持される周縁に浅い
環状リブ部74を有する矩形板状の第1保護ケース75と、
同第1保護ケース75の環状リブ部74に、深い環状リブ部
76を着脱自在に連結し、第1保護ケース75と協働して内
部に電磁開閉弁等収納空間77を形成する第2保護ケース
78とからなる。
【0074】かかる構成において、第1保護ケース75
は、図2に示すように、その上部の一側側壁に開口79を
設けている。そして、この開口79を通して、一体成形配
管72の側面に基端を一体的に突設したねじ筒80が外部に
突出しており、同突出端に緊締ナット81を螺着してい
る。従って、緊締ナット81を回転すると、第1保護ケー
ス75の内面を一体成形配管72にねじ筒80の外周に設けた
フランジ82に強力に押圧することができ、第1保護ケー
ス75を、確実に、しかも、別途、緊締用ボルトやナット
を用いることなく、一体成形配管72に連結保持すること
ができる。
【0075】一方、第2保護ケース78の第1保護ケース
75への連結は、図8に示すように、止めねじ83によって
容易に行うことができる。
【0076】また、保護ケース73の上部空間には、図9
と図10に示すように、制御装置Fと電源装置Eとが配設
されており、制御装置Fは、止めねじ84によって第1保
護ケース75の上部壁に連結されている。
【0077】一方、電源装置Eは、第2保護ケース78の
側壁に設けた開口を通して第2保護ケース78内に着脱自
在に装着される乾電池ケース85と、同ケース85内に装着
される複数の乾電池86とからなる。かかる構成におい
て、図10及び図11に示すように、乾電池ケース85の伸延
端には導電板86a が設けられており、同導電板86a は、
乾電池ケース85を第2保護ケース78内に装着した際、制
御装置Fから乾電池ケース85に向けて突出する導電ばね
87に当接し、この当接によって、制御装置Fや電磁開閉
弁V1に乾電池86から給電することが可能となる。
【0078】また、乾電池ケース85に設けた導電板86a
は、図10及び図11に示すように、その両側に導通案内用
突条88を設けており、導電ばね87のたわみを防止して、
導電板86a と導電ばね87との導通を常時確実なものとす
ることができる。
【0079】また、本実施例では、一体成形配管72の上
端開口と混合湯水供給管5とを、以下の構成を有する供
給管接続構造90によって接続している。
【0080】即ち、図2及び図12に示すように、一体成
形配管72は、その上端部を、第2保護ケース78の上部壁
78a に設けた開口78b を通して上方に突出しており、同
突出部に外周面に雄ねじ面91a を設けた筒状ねじ部91を
形成するとともに、同ねじ部91の上端に、180 °対向し
た位置で、一対の回転防止爪92,92 を一体的に突設して
いる。
【0081】かかる回転防止爪92,92 は、筒状ねじ部91
と同径の外側弧状部92a と、内側平坦部92b とから形成
される断面形状を有している。
【0082】一方、同筒状ねじ部91の上方には、図12に
示すように、筒状ソケット93が配設されており、同筒状
ソケット93は、筒状ねじ部91の内部に嵌入され周面にO
リング93d を装着した下部嵌入部93a と、180 °対向す
る周面を面取した中央拡径フランジ部93b と、竹の子状
の上部供給管連結部93c とからなる。
【0083】上記構成において、筒状ねじ部91の内部に
下部嵌入部93a を嵌入した際、中央拡径フランジ部93b
の両側面取部は、回転防止爪92,92 の内側平坦部92b,92
b と面接触することになる。従って、筒状ソケット93
は、筒状ねじ部91に対して相対回転が不可能となる。
【0084】一方、筒状ソケット93に上端に設けた上部
供給管連結部93c には、混合湯水供給管5の上流端開口
が連通連結されることになる。
【0085】さらに、混合湯水供給管5の上流端側の外
周面には、内部に拡径雌ねじ面94aと縮径摺動面94b を
形成したテーパ状の袋ナット94が、摺動自在に配設され
ている。
【0086】従って、上記した筒状ねじ部91に筒状ソケ
ット93を嵌入した後、袋ナット94を縮径摺動面94b を介
して下方に摺動した後、拡径雌ねじ面94a を筒状ねじ部
91の雄ねじ面91a に螺合すると、筒状ソケット93の回転
は回転防止爪92,92 によって完全に阻止されているの
で、筒状ソケット93を、強力に、筒状ねじ部91に嵌入し
て連通連結することができ、筒状ねじ部91と筒状ソケッ
ト93との水密性を充分に確保できることになる。
【0087】また、この際、袋ナット94の内面が、混合
湯水供給管5を筒状ソケット93の竹の子状の上部供給管
連結部93c に押圧されることになるので、混合湯水供給
管5と筒状ソケット93との水密性も充分に確保できるこ
とになる。
【0088】また、本実施例では、図8に示すように、
袋ナット94は、その外周面にローレット加工が施されて
おり、従って、袋ナット94や樹脂製チューブからなる混
合湯水供給管5を破損するおそれのある工具を用いるこ
となく、手で容易に上記した連結作業及び解除作業を行
うことができる。
【0089】さらに、本実施例では、制御コード17の一
端に設けた筒状ソケット194 を、制御装置F側の入力プ
ラグ95に強固に接続可能な接続補強構造にも特徴を有す
る。
【0090】即ち、図8及び図13〜図15において、第2
保護ケース78の中間底壁78b には、偏平矩形ブロック状
の入力プラグ95を囲繞する筒状ねじ部96が一体的に突設
されており、同筒状ねじ部96の内面には雌ねじ96a が形
成されている。
【0091】一方、上記した入力プラグ95と同様に偏平
矩形ブロック状のソケット194 を一端に接続した制御コ
ード17は、その一端側の外周面上に、内側割筒97を摺動
自在に装着している。
【0092】かかる内側割筒97は、入力プラグ95と反対
側をなす筒状端部97a を本体筒部97b より縮径するとと
ともに、その筒状端部97a と本体筒部97b との連絡部の
内周面に、円周方向に間隔を開けて、複数のコード押圧
爪97c を突設しており、各コード押圧爪97c は制御コー
ド17の中心に向けて伸延し、制御コード17の外周面と摺
動自在に当接している。
【0093】また、内側割筒97は、入力プラグ95側の端
部に、割面に沿って、一対の切欠部97d,97d を設けてい
る。
【0094】さらに、内側割筒97の外周面上には、同心
円的に外側緊締筒98が、摺動自在に装着されており、同
外側緊締筒98は、その入力プラグ側の端部に、上記した
筒状ねじ部96の雌ねじ96a と螺合可能な雄ねじ98a を形
成するとともに、その入力側プラグと反対側をなす筒状
端部97a を、テーパ状に縮径している。
【0095】従って、制御コード17のソケット194 を制
御装置Fの入力プラグ95に所定の弛みをもたせながら接
続した後、外側緊締筒98の雄ねじ98a を、筒状ねじ部96
の雌ねじ96a に螺合すると、同螺合によって外側緊締筒
98は第2保護ケース78に強力に連結固定されるととも
に、その筒状端部98b が内側割筒97の筒状端部97a を押
圧して縮径し、この縮径によって、コード押圧爪97c が
制御コード17の外周面を押圧して強力にクランプするこ
とになる。
【0096】また、この際、内側割筒97の先端に設けた
切欠部97d,97d 間に、制御コード17の一端に設けたソケ
ット194 が挟持されることになるので、内側割筒97の外
側緊締筒98との連れまいを確実に防止することができ、
内側割筒97を確実に縮径することができる。
【0097】従って、制御コード17を、内側割筒97と外
側緊締筒98とを介して、強力に第2保護ケース78に連結
することができるので、制御コード17を不用意な動作に
よって強力な引張力がかかった場合であっても、ソケッ
ト194 が入力プラグ95から脱落するのを確実に防止する
ことができる。
【0098】さらに、図13に示すように、ソケット194
と入力プラグ95は、その側面に、それぞれ、弾性を有す
る係止フック194aと、同係止フック194aと弾性的に係合
可能な係止突条95a を設けており、これらの係合によっ
て、ソケット194 の入力プラグ95からの脱落防止を図っ
ている。
【0099】なお、実験データとして、ソケット194 の
係止フック194aと入力プラグ95の係止突条95a との係合
による引張強度としては約40Nであるが、本接続補強構
造によれば、約5倍の引張強度を持たせることができ
る。
【0100】また、図2, 図15及び図16に示すように、
本実施例では、サーモスタット式ミキシングバルブVの
混合湯水吐出口70は、配管接続金具Qを具備する以下の
配管接続構造によって、一体成形配管72の混合湯水流入
部72a に着脱自在だが強固に連結されている。
【0101】図15に示すように、相互に連結しようとす
る混合湯水吐出口70と一体成形配管72とは、それぞれ、
その連結端に連結用フランジ101,102 を固着している。
【0102】一方、配管接続金具Qは、図15に示すよう
に、一対の対向する外側湾曲部材103,103 同士を弾性を
有するコ字状の連結部材104 で一体的に連結して一端を
開口したU字状金具本体105 を形成し、同金具本体105
の開口部106 の開口幅wを連結用フランジ101,102 の外
径より小さくし、かつ、両外側湾曲部材103,103 の中央
部に、上記した混合湯水吐出口70と一体成形配管72の連
結用フランジ101,102 の外周縁を挿入可能な矩形切欠孔
107,107 を設けている。
【0103】従って、上記した連結用フランジ101,102
の端面同士を当接した後、配管接続金具Qの外側湾曲部
材103,103 を、コ字状の連結部材104 の有する弾性力に
抗して拡開し、連結用フランジ101,102 の両側周縁部に
嵌入した後、死点越えさせると、今度は、上記弾性力に
よって、連結用フランジ101,102 の両側周縁部が外側湾
曲部材103,103 に設けた矩形切欠孔107,107 に嵌入し、
連結用フランジ101,102 同士を一体的に連結することが
でき、その結果、図16に示すように、一体成形配管72を
サーモスタット式ミキシングバルブVの混合湯水吐出口
70に連結することができる。
【0104】しかして、本実施例では、図15に示すよう
に、一側連結用フランジ102 の外周面に鉤状の回転防止
用突起108 を一体的に突設しており、同突起108 は、図
16に示すように、配管接続金具Qを連結用フランジ101,
102 に装着した際に、コ字状の連結部材104 の内側に形
成した凹部109 と嵌合することになる。
【0105】従って、狭隘な設置空間において、高圧給
水等によって配管接続金具Qが回転し、保護ケース73と
衝突して同保護ケース73を破損する事故を確実に防止す
ることができる。
【0106】なお、保護ケース73の厚みを厚くすれば、
かかる破損事故は防止できるが、保護ケース73の製作費
を高くすることになり、経済的に問題がある。
【0107】また、保護ケース73を一体成形配管72に取
付けする作業は、狭隘な空間で行うことになるが、配管
接続金具Qが回転すると、取付作業の邪魔になる。その
点、本実施例では、配管接続金具Qの回転を確実に防止
できるので、保護ケース73を容易かつ確実に一体成形配
管72に取付けることができる。
【0108】さらに、図15に示すように、本実施例で
は、一側連結用フランジ102 に、対向状態に、一対の嵌
合凹部109aを設けるとともに、他側連結用フランジ101
の環状端面上であって、上記した一対の嵌合凹部109aと
対応する個所に、一対の嵌合突起109bを突設している。
【0109】従って、嵌合突起109bに嵌合凹部109aを嵌
合することによって、一体成形配管72に取付けた電磁開
閉弁V1に方向性を持たせることができる。即ち、本実施
例では、回転防止用突起108 を正面側 (図2において右
側) に位置させることができ、電磁開閉弁V1の取付・脱
着を容易に行うことができる。
【0110】さらに、本実施例は、図2に示すように、
一体成形配管72に一体的に形成した取付台座110 への電
磁開閉弁V1の取付構造にも特徴を有する。
【0111】図2及び図17に示すように、電磁開閉弁V1
は、ダイアフラム弁111 と、ダイアフラム弁押さえ板11
2 と、電磁開閉弁駆動部113 とからなる。
【0112】一方、図17に示すように、クリーニングピ
ン114 が挿入されるブリード孔115にゴミが詰まった場
合、同ゴミを除去するため、取付ボルトを緩めて電磁開
閉弁V1を取り外す作業が必要になるが、同取り外し作業
において、ダイアフラム弁111 とダイアフラム弁押さえ
板112 の接着力が強いため、電磁開閉弁駆動部113 のみ
が取り外され、ダイアフラム弁111 とダイアフラム弁押
さえ板112 とはともに取付台座110 のみに残されること
になる。
【0113】しかるに、図2に示すように、ダイアフラ
ム弁押さえ板112 の後部端面と取付台座110 の上縁とは
面一状態にあるので、そのままでは取り外し工具を係合
することができない。
【0114】そこで、本実施例では、ダイアフラム弁押
さえ板112 の後部端面に工具挿入空間116 を設けてい
る。
【0115】従って、同工具挿入空間116 に取り外し工
具の先端を挿入することによって、容易にダイアフラム
弁押さえ板112 とダイアフラム弁111 とを取り外すこと
ができ、ブリード孔115 からゴミを容易に除去すること
ができる。
【0116】(実施例2)本実施例は、本発明に係る水栓
構造は、図19〜図21に示すように、サーモスタット式ミ
キシングバルブVを、自動制御ボックスC内に配設せ
ず、水栓取付面230aの下方に配設したことを特徴とす
る。
【0117】即ち、図19及び図20に示すように、本実施
例に係る自動水栓Aは、洗面器Bの洗面ボウル230 の奥
部に形成した水栓取付面230aに取付けた水栓部A1と、洗
面器Bの下方に配設し、かつ、同水栓部A1に、樹脂製チ
ューブ (塩化ビニル管等) の可撓性チューブからなる混
合湯水供給管205を介して混合湯水を供給する自動水栓
制御ボックスCと、洗面器Bの下方に、自動水栓制御ボ
ックスCとは別体に配設したサーモスタット式ミキシン
グバルブVとからなる。
【0118】そして、水栓部A1は、水栓取付面230a上に
前傾状態に設置した水栓本体201 と、同水栓本体201 の
前面上部に基端を突設した吐水管203 と、同前面であっ
て、吐水管203 の下方をなす個所に設けた手感知センサ
Sとからなる。
【0119】一方、自動制御ボックスCは、その内部
に、電磁開閉弁V1と、制御装置Fと、電源装置E等とを
収納している。
【0120】サーモスタット式ミキシングバルブVは、
実質的に水栓取付面230aの裏面に取付けられており、温
度調整ハンドル300 が水栓取付面230a上に設置されてい
る。
【0121】次に配管構成について説明すると、サーモ
スタット式ミキシングバルブVの湯流入口と水流入口と
には、それぞれ、上流端を給湯源と給水源に連通連結し
た給湯配管7と給水配管8の他端が連通連結されてい
る。
【0122】一方、サーモスタット式ミキシングバルブ
Vの混合湯水流出口は、混合湯水供給管306 を介して自
動制御ボックスC内に配設した一体成形配管272 の流入
開口に接続されている。
【0123】かかる構成によって、使用者が洗面ボウル
30内に手を差し出すと、手感知センサSが作動して出力
信号を出し、同出力信号に基づいて、制御装置Fが電磁
開閉弁V1を開状態にする。従って、サーモスタット式ミ
キシングバルブVによって適温に温度調整された混合湯
水が、混合湯水供給管205 及び水栓本体201 を介して、
吐水管203 より洗面ボウル30内に吐出されることにな
り、この吐出水によって、手を自動的に洗浄することが
できる。
【0124】本実施例においても、実施例1と同様に、
水栓本体201の吐水管203 から吐水される混合湯水の吐
水方法を略水平としたことを特徴とする。
【0125】即ち、図20に示すように、本実施例におい
て、吐水管203 の吐水口210aは、その吐水方向を、吐水
線L1が仮想水平線L2に対してなす角θが、下向きに0°
〜35°の範囲になるように設定している。
【0126】従って、吐水管203 から吐水される混合湯
水は、放射線を描きながら吐水されることになり、洗面
ボウル30内の手洗いないし洗顔空間を可及的に広くとる
ことができる。
【0127】その結果、従来のように吐水管203 を洗面
ボウル30の前方に向けて伸出することによって洗顔空間
が狭くなるといった状態を防止でき、自動水栓Aの使い
勝手を向上することができる。また、手Hを自由に動か
すことができるので、吐水された混合湯水を、指先のみ
ならず、差し出した手Hの掌全体に当てることができの
で、混合湯水の略全量を洗浄に利用することができ、少
量で手洗いが可能となり、節水を図ることができる。
【0128】また、吐水管203 の前方突出量を小さくす
ることができるので、吐水管203 を洗面ボウル30の前方
に向けて伸出することによって使用者に感じる圧迫感を
無くすないし軽減することができる。
【0129】さらに、図19及び図20に示すように、吐水
管203 の吐水口が使用者から見えるので、使用者は正確
にかつ容易に手を吐水管203 に向けて差し出すことがで
き、この面からも、自動水栓Aの使い勝手を向上するこ
とができる。
【0130】また、本実施例においても、図20に示すよ
うに、サーモスタット式ミキシングバルブVと混合湯水
供給管205 との間に定量弁206 を介設しており、同定量
弁206 により、水圧が変動した場合であっても、所定流
量以上の混合湯水が吐水口210aから吐出しないようにし
ている。
【0131】なお、図示の実施例におけるその他の構成
について説明すると、本実施例では、水栓本体201 は、
実質的に、鋳物製の金具本体302 の裏面に、プラスチッ
ク等の合成素材からなるセンサ等取付カバー303 を着脱
自在に装着するとともに、金具本体302 とセンサ等取付
カバー303 との間に、供給管等収納空間304 を形成して
いる。
【0132】また、水栓本体201 は、その先端に吐水管
203 を取り付けており、同取付金具305 は、その基端
に、供給管等収納空間304 内を伸延してくる混合湯水供
給管205 の先端を連通連結するとともに、その先端に吐
出キャップ210 を装着しており、同吐出キャップ210 の
吐水口210aは、前述したように、その吐水方向を、吐水
線L1が仮想水平線L2に対してなす角θが、下向きに0°
〜35°の範囲になるように設定している。
【0133】また、センサ等取付カバー303 には、手感
知センサSが取付けられており、同手感知センサSに
は、供給管等収納空間304 内を伸延してくる制御コード
217 の先端が接続されている。
【0134】さらに、図20に示すように、金具本体302
とセンサ等取付カバー303 の上部には、それぞれ、吐水
管203 を挟持する状態で、水返し用堰310,311 が設けら
れており、かかる堰構造によって、飛散水が水栓本体20
1 の内部に侵入し、制御コード217 等に沿って下方は流
下し、床面を濡らし腐食させるといった事故を確実に防
止することができる。
【0135】なお、本実施例に係る自動水栓Aの構成要
素であって、実施例1と同一の構成のものは、実施例1
の符号に200 を足して示している。
【0136】以上、本発明を実施例を参照して説明して
きたが、本発明は何ら実施例記載の構成に限定されるも
のではなく、例えば、以下の変容例等も特許請求の範囲
内に包含するものである。
【0137】水栓取付面は、本実施例では洗面器に形成
しているが、洗面器のみに限定するものではなく、例え
ば、壁体等を取付面とすることもできる。
【0138】
【発明の効果】 本発明では、水栓本体から突出した吐水口を備え、同
吐水口からの吐水が略水平方向になるように、略水平に
配設している。
【0139】従って、吐水管から吐水される混合湯水
は、放射線を描きながら吐水されることになり、洗面ボ
ウル内の手洗いないし洗顔空間を可及的に広くとること
ができる。その結果、吐水管によって洗顔空間を狭くな
るのを防止でき、水栓の使い勝手を向上することができ
る。また、吐水された混合湯水に対し自由に手を動かす
ことができるので、少量で手洗いが可能となり、節水を
図ることができる。
【0140】また、吐水管の前方突出量を小さくするこ
とができるので、吐水管が使用者に与える圧迫感を軽減
することができる。
【0141】さらに、吐水管の吐水口が使用者から見え
るので、使用者は正確にかつ容易に手を吐水管に向けて
差し出すことができ、この面からも、水栓の使い勝手を
向上することができる。
【0142】本発明では、吐水通路内に定流量弁等の
水圧若しくは水量調整手段を設けたことにより、水圧が
変動した場合であっても、所定流量以上の混合湯水が吐
出口から吐出するのを防止することができる。
【0143】水栓を、手等の人体を検知する検知手段
と、同検知手段に基づき、吐水を制御する制御部と、吐
水通路に配設し、同制御部の信号に基づき開閉する電気
駆動弁を具備する自動水栓とした場合は、さらに、水栓
の使い勝手を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る水栓構造からなる自動
水栓の使用状態を示す説明図である。
【図2】同自動水栓の全体構成を示す断面側面図であ
る。
【図3】同水栓部の分解斜視図である。
【図4】同水栓部の前面図である。
【図5】同水栓固着構造の分解斜視図である。
【図6】図2のI-I 線による断面図である。
【図7】緊締ボルトによる自動止めの説明図である。
【図8】図2のII-II 線による矢視図である。
【図9】図2のIII-III 線による矢視図である。
【図10】図2のIV-IV 線による矢視図である。
【図11】電源ケースの正面図である。
【図12】供給管連結構造の分解斜視図である。
【図13】制御コード接続補強構造の分解斜視図であ
る。
【図14】図13のV-V 線による断面図である。
【図15】配管接続構造の分解斜視図である。
【図16】配管接続構造の組付斜視図である。
【図17】電磁開閉弁のダイアフラム弁及びダイアフラ
ム弁押さえ板の断面側面図である。
【図18】図17のVI-VI 線による断面図である。
【図19】実施例2に係る自動水栓の全体構造を示す正
面図である。
【図20】同自動水栓の全体構成を示す断面側面図であ
る。
【図21】同自動水栓のサーモスタット式ミキシングバ
ルブの説明図である。
【符号の説明】
A 自動水栓 V サーモスタット式ミキシングバルブ 1 水栓本体 3 吐水管 10a 吐水口 L1 吐水線 L2 仮想水平線 θ 吐水線と仮想水平線とのなす角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 充良 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 川幡 学利 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水栓本体(1) に吐水管(3) の基端を略水平
    状態に突設し、同吐水管(3) の吐水口(10a) の吐水方向
    を、吐水線(L1)と仮想水平線(L2)とのなす角 (θ) が、
    下向きに0°〜35°となるようにしたことを特徴とする
    水栓。
  2. 【請求項2】吐水通路内に定流量弁等の水圧若しくは水
    量調整手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の水
    栓。
  3. 【請求項3】吐水口(10a) 近傍の手等の人体を検知する
    検知手段と、同検知手段に基づき、吐水を制御する制御
    部と、吐水通路に配設するとともに、同制御部の信号に
    基づき開閉する電気駆動弁とを具備するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の水栓。
JP5786194A 1993-12-20 1994-03-28 水 栓 Pending JPH07268917A (ja)

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