JP3341430B2 - チタン触媒組成液 - Google Patents
チタン触媒組成液Info
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Description
詳しくは、保存安定性に優れたチタン触媒組成液に関す
る。該チタン触媒組成液は、ポリエステルの製造、特に
ポリエチレンテレフタレートの製造に好適である。
タル酸又はテレフタル酸ジメチルとエチレングリコール
とを反応させることによって得られたビス(β−ヒドロ
キシエチル)テレフタレート又はそのオリゴマー(以下
BHETと言う)を重縮合することにより製造される。
この際の重合触媒として、例えば、テトラアルコキシチ
タンなどのチタン化合物を用いることは公知である。こ
のチタン触媒を重合工程に添加するには、通常、チタン
触媒を予めエチレングリコール中に溶解し、この溶液を
供給する方法が採用される。
タン触媒を含有するエチレングリコール溶液の保存中、
チタン触媒の一部が析出する場合がある。この触媒が析
出したエチレングリコール溶液を前記重合工程に供給し
重合を行なった場合には、得られるポリマー中に黒色異
物が混入する原因となる。従って、従来、チタン化合物
は触媒活性に優れているにもかかわらず、使用が限られ
ていた。
に優れた形態のチタン触媒、あるいは、チタン触媒を含
有するエチレングリコール溶液の保存安定性を改善する
方法を提供しようとするものである。
を達成するため鋭意検討を重ねた結果、チタン触媒のエ
チレングリコール溶液に特定のアルカリを存在させるこ
とにより溶液の安定性が著しく向上し、長期間の保存に
おいても触媒の析出がないこと、また、この溶液を重合
系に添加しても得られるポリマーの品質に悪影響を及ぼ
さないことを見い出し本発明を完成した。
キシチタンを0.1〜50重量%含有するエチレングリ
コール溶液であって、該テトラアルコキシチタンに対し
て5〜1000モル%のアルカリ金属水酸化物を含有す
ることを特徴とするポリエステル製造用チタン触媒組成
液に存する。以下、本発明について詳細に説明する。
ブトキシチタン、テトラプロポキシチタンなどのテトラ
アルコキシチタンであって、中でもテトラブトキシチタ
ンが好ましい。このチタン触媒をエチレングリコール溶
液とする場合、溶液中のチタン触媒の含有量は、通常
0.1〜50重量%、好ましくは0.3〜10重量%で
ある。
物を存在させることを特徴とするが、アルカリ金属水酸
化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウムなどが例示され、好ましくは水酸化ナトリ
ウムである。この存在量は触媒のチタンに対して5〜1
000モル%、好ましくは30〜100モル%である。
この範囲を越える場合は、この触媒溶液を重合系に供給
した際に重合系に悪影響を与える危険性があり、逆にこ
の範囲より少ない場合には触媒組成液の安定性が十分に
維持できず好ましくない。
リコール中に所定量のチタン触媒とアルカリ金属水酸化
物とを混合することによる。触媒溶液の保存温度は特に
限定されないが、通常10〜90℃、好ましくは20〜
50℃である。また、保存期間も限定されないが、少な
くとも1ヶ月以上は安定に保存できる。以上の触媒組成
液は、ポリエステルの製造時、すなわち、重合時に使用
される。例えば、ポリエチレンテレフタレートを製造す
る場合、通常、BHETの重合工程に供給するが、場合
によっては、BHETの製造行程に供給することもでき
る。BHETの製造は、公知の方法に従えばよく、テレ
フタル酸又はテレフタル酸ジメチル:エチレングリコー
ルのモル比を通常1:1.1〜1:3とし、反応温度を
通常200〜260℃、反応圧力を常圧あるいは加圧で
実施する。
フタレートを製造する方法も、公知の方法に従えばよ
く、通常、重合温度を200℃〜300℃、重合圧力を
0.1〜5mmHgの減圧下、触媒として、チタン触媒
の場合、生成ポリマーに対して、チタン原子として1〜
100ppmとすればよく、また、その他の触媒とし
て、例えば、ゲルマニウム、アンチモン等を併用しても
よい。また、重合添加剤として、リン化合物等の公知の
添加剤を加えてもよい。
するが、本発明はその要旨を超えない限り実施例の記述
に限定されるものではない。
0℃の温度でテトラブトキシチタン(三菱ガス化学
(株)製)0.37gを混合した後、これに5重量%水
酸化ナトリウム水溶液0.5g(チタン触媒に対して5
8モル%)を添加し、ついでこれを均一撹拌することに
より均一な触媒組成液を調製した。この溶液を10〜2
5℃で30日間保存した溶液の保存安定性を調べたとこ
ろ表−1に示す結果を得た。
加量を変化させて同様なテストを行なった場合の結果を
表−1に示す。
を省略し、その他は同様な方法で行なった場合の結果を
表−1に示す。
タン触媒をチタンとして10ppm添加し280℃、1
mmHgの条件下、3.5時間重合を行ないポリマーを
製造した。得られたポリマー中には黒色異物は全く無か
った。また、得られたポリマーの粘度〔η〕は0.80
7、色調(b値)は5.5であり、ポリマー自体の物性
値は良好であった。
たものを用い重合したところ、得られたポリマーの粘度
〔η〕は0.795、色調(b値)は5.7であった
が、ポリマー中には黒色異物が100g中に10数個発
見された。
1ヶ月以上の長期間の保存をしても極めて安定した状態
でチタン触媒が保持される。その結果、このチタン触媒
を用いてポリエステルの重合を行なっても、得られるポ
リマー中に黒色異物が発生することもなく高品質のポリ
マーを安定して製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 テトラアルコキシチタンを0.1〜50
重量%含有するエチレングリコール溶液であって、該テ
トラアルコキシチタンに対して5〜1000モル%のア
ルカリ金属水酸化物を含有することを特徴とするポリエ
ステル製造用チタン触媒組成液。 - 【請求項2】 請求項1のチタン触媒組成液を使用する
ことを特徴とするポリエチレンテレフタレートの製造方
法。 - 【請求項3】 テトラアルコキシチタンからなるチタン
触媒をエチレングリコール溶液として保存するにあた
り、該チタン触媒に対して5〜1000モル%のアルカ
リ金属水酸化物を存在させることを特徴とするチタン触
媒の保存方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00047394A JP3341430B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | チタン触媒組成液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00047394A JP3341430B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | チタン触媒組成液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07207010A JPH07207010A (ja) | 1995-08-08 |
JP3341430B2 true JP3341430B2 (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=11474762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP00047394A Expired - Fee Related JP3341430B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | チタン触媒組成液 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3341430B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9612161D0 (en) * | 1996-06-11 | 1996-08-14 | Tioxide Specialties Ltd | Esterification process |
JP4529485B2 (ja) * | 2003-03-07 | 2010-08-25 | 三菱化学株式会社 | ポリエステル重合触媒、その製造方法、及びそれを用いたポリエステルの製造方法 |
JP2010235655A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Teijin Fibers Ltd | ポリエチレンテレフタレートの製造方法 |
CN106084189A (zh) * | 2015-04-28 | 2016-11-09 | 安庆和兴化工有限责任公司 | 液态钛系催化剂及使用其制造聚酯聚合物的制备方法 |
-
1994
- 1994-01-07 JP JP00047394A patent/JP3341430B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07207010A (ja) | 1995-08-08 |
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