JP3340417B2 - ヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生器と高周波放電型励起酸素発生方法 - Google Patents

ヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生器と高周波放電型励起酸素発生方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてヨウ素レ
ーザー装置に供給される励起酸素を発生させる装置と方
法に関し、とくに、高周波放電型の励起酸素生成器に関
する。
【0002】
【従来の技術】ヨウ素レーザーは、光の質が良く、ファ
イバー導光が良いことより、産業用レーザーとしての利
用が期待されている。
【0003】従来、ヨウ素レーザーは、図1および図2
に示す化学励起酸素発生器21を有するヨウ素レーザー
装置20により発振されている。この化学励起酸素生成
器21においては、図1および図2に示すように、過酸
化水素水に水酸化ナトリウム溶液を加え、この混合溶液
中に塩素ガスがバブリングされて一重項励起酸素(O2
(1Δ))(以下、単に励起酸素ということもある)が
生成される。この生成された励起酸素は、湿式法により
生成されるので、生成された励起酸素には水分が含まれ
ている。そのため、水蒸気トラップ22が設けられて励
起酸素中の水分の除去がなされている。
【0004】この水蒸気トラップ22は、図2にその概
略が示されるように、回転ディスク23に励起酸素中に
含まれている水蒸気を氷結させて、それをスクレイパー
(図示せず)により掻き落とすことにより水蒸気を除去
するものである。このため、この水蒸気トラップ22内
には多数枚の回転ディスク23が設けられている。その
結果、この水蒸気トラップ22は大型化するとともに、
回転ディスク23の冷却に要するエネルギーやその回転
に要するエネルギーの消費も相当なものとなる。そのた
め、当然のことながら設備費およびランニングコストが
増大する。また、原料として使用される塩素ガス、過酸
化水素水および水酸化ナトリウム水溶液も高価であるた
め、これによってもランニングコストが増大する。
【0005】それに加えて、励起酸素を生成するために
用いられている塩素ガスがバブリングされた水溶液は、
化学反応によりNaClが生成し、未反応の過酸化水素
水および水酸化ナトリウム水溶液を循環使用するため
に、廃液処理設備が必要となる。また、塩素ガスのバブ
リングの際の余剰の塩素ガスやバブリングの過程で副産
物として生成される塩化水素ガスも有害ガスであるた
め、その排ガス処理設備も必要となる。この各処理設備
が必要なことも、この化学励起酸素発生器21を有する
ヨウ素レーザー装置20の大型化およびコストの増大を
助長している。
【0006】このように、化学励起酸素発生器を有する
ヨウ素レーザー装置は、かかる問題を有しているため
に、本発明者等は、化学励起酸素発生器を用いない、い
わゆる乾式のRF放電型励起酸素発生器を有するヨウ素
レーザー装置を開発した(特開平7−254738号公
報)。このヨウ素レーザー装置を図3に示す。
【0007】この図に示すRF放電型励起酸素発生器2
5は、RF放電において、ホローカソードの形態を適当
に選択するとともに、ホローカソードを通過する酸素ガ
スの流速、ホロー内圧力、投入電力などを適当に選択し
てRF放電を行って、プラズマ化されていない中性酸素
とグロー部との間におけるアフターグロープラズマ層に
おいて励起酸素を生成させるものである。
【0008】このRF放電型励起酸素発生器25で生成
された一重項励起酸素は、レーザー発振器26におい
て、ヨウ素原子へエネルギー移乗しレーザー発振する。
このヨウ素レーザー装置は、RF放電型励起酸素発生器
25と、このRF放電型励起酸素発生器25の下流に設
けられているレーザー発振器26と、該レーザー発振器
26の下流に設けられているヨウ素トラップ27と、該
ヨウ素トラップ27の下流に設けられているガス循環ブ
ロワー28と、前記レーザー発振器26にヨウ素原子を
供給するヨウ素気化器29と、レーザー発振器26内を
一定の真空圧に保つための真空ポンプ30とを備える。
RF放電型励起酸素発生器25により一重項励起酸素が
生成され、レーザー発振器26において、ヨウ素気化器
29からのヨウ素原子に前記一重項励起酸素のエネルギ
ー移乗がなされてレーザー発振がなされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、以上のR
F放電型励起酸素発生器を備えるヨウ素レーザー装置を
試作した。しかしながら、図に示すRF放電型励起酸素
発生器を備えるヨウ素レーザー装置では、実際にヨウ素
レーザーを発振することができなかった。それは、RF
放電型励起酸素発生器が効率よく一重項励起酸素を生成
できなかったからである。
【0010】本発明は、効率よく励起酸素を発生してヨ
ウ素レーザーを発振させることを目的に開発したもの
で、本発明の重要な目的は、効率よく励起酸素を発生で
きるヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生器を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のヨウ素レーザー
用の高周波放電型励起酸素発生器は、プラズマチャンネ
ル3を開口しているホローカソード2と、このホローカ
ソード2を貫通してなるプラズマチャンネル3の排出側
にホローカソード2に対して絶縁して配設しているアノ
ード4と、このアノード4とホローカソード2との間に
高周波電力を供給する高周波電源5とを備える。この励
起酸素発生器は、ホローカソード2のプラズマチャンネ
ル3に、O2ガスまたはO2ガスに他のガスを混合してな
る混合ガスを供給して、一重項励起酸素を生成する。
【0012】さらに、高周波放電型励起酸素発生器は、
ホローカソード2のプラズマチャンネル3の供給側に、
プラズマチャンネル3の中心に向かってNOガスを供給
するインジェクタ10を配設している。インジェクタ1
0は、プラズマチャンネル3の中心部分にNOガスを供
給する。ここに供給されるNOガスは、プラズマチャン
ネル3において窒素と酸素に解離されることなく、効率
よく励起され、そのエネルギーでO2ガスを励起して励
起酸素とする。
【0013】高周波放電型励起酸素発生器は、N2ガス
とNOガスとO2ガスをインジェクタ10のプラズマチ
ャンネル3に供給して、N2ガスとNOガスでO2ガスを
励起して励起酸素とする。請求項1の励起酸素発生器
が、N2ガスではなくて、NOガスをプラズマチャンネ
ル3の中心に供給しているのは、NOガスの解離エネル
ギーがN2ガスのそれよりも小さくて、解離されやすい
からである。NOガスの解離エネルギーは6.479e
V、N2ガスの解離エネルギーは9.760eVであ
る。解離エネルギーが小さいNOガスが解離されると、
窒素と酸素となってO2ガスを励起酸素にできなくな
る。
【0014】請求項1の発生器は、解離されやすいNO
ガスを、インジェクタ10でプラズマチャンネル3の中
心部分に供給する。プラズマチャンネル3の中心部分は
電子密度が低いので、電子に励起されて解離される確率
が少ない。このため、ここに供給されるNOガスは、解
離されることなくO2ガスを励起した励起酸素とするこ
とができる。
【0015】N2ガスは、解離エネルギーが大きいの
で、プラズマチャンネル3の電子密度が高い領域を通過
しても、解離される確率が低い。さらに、仮に解離され
ても窒素であるから、N2ガスとなってO2ガスを励起で
きる。このため、N2ガスではなくて、解離エネルギー
の小さいNOガスをプラズマチャンネル3の中心に供給
して、N2ガスとNOガスの両方でO2ガスを励起した励
起酸素とすることができる。
【0016】インジェクタ10は、好ましくは、ホロー
カソード2のプラズマチャンネル3に向かって細く絞っ
てなる円錐状として、NOガスを効率よく絞ってプラズ
マチャンネル3の中心部分に供給することができる。ま
た、インジェクタ10はアルミニウムで製作することが
できる。
【0017】さらに、本発明の請求項5の高周波放電型
励起酸素発生器は、アノード4を筒状として、この筒状
アノード4に、外側から内側に貫通してインジェクタ孔
11を開口している。インジェクタ孔11は、NO2ガ
スをアノード4の内側に噴射する。高周波放電型励起酸
素発生器1は、プラズマチャンネル3において、酸素が
その解離エネルギー5.116V以上のエネルギーを放
電により得ることで、Oが発生する。ここで発生したO
は、オゾンを発生させて、励起酸素の発生効率を低下さ
せる。インジェクタ孔11からアノード4の内部に噴射
されるNO2ガスは、以下の式でアノード4の内部で発
生したOを除去する。O+NO2→NO+O2
【0018】さらに、筒状のアノード4に開口している
インジェクタ孔11は、不活性な冷却用ガスをアノード
4の内側に噴射して、プラズマジェット8を冷却して励
起酸素を効率よく発生させることもできる。不活性な冷
却用ガスとして、アルゴン、ヘリウム、N2ガス等が使
用できる。
【0019】さらに、本発明の請求項7の高周波放電型
励起酸素発生器は、アノード4の内側に生成されるプラ
ズマジェット8の方向に磁界をかけている。磁界は、ア
ノード4の外側に励磁コイル12を配設し、この励磁コ
イル12に通電して、あるいは、アノード4の外側に永
久磁石13を配設して、アノード4の内部に磁界をかけ
ることができる。プラズマジェット8の方向の磁界は、
荷電粒子にローレンツ力による求心力を与え、プラズマ
ジェット8を細く絞ってエネルギー効率を向上して励起
酸素をより効率よく発生させる。
【0020】さらに、本発明の請求項の高周波放電型
励起酸素発生方法は、プラズマチャンネル3を開口して
いるホローカソード2と、ホローカソード2を貫通して
いるプラズマチャンネル3の排出側にホローカソード2
に対して絶縁して配設してなるアノード4との間に高周
波電力を供給し、ホローカソード2のプラズマチャンネ
ル3に、O2ガスまたはO2ガスに他のガスを混合してな
る混合ガスを供給して、一重項励起酸素を生成する。さ
らに、本発明の高周波放電型励起酸素発生方法は、ホロ
ーカソード2のプラズマチャンネル3の供給側で、プラ
ズマチャンネル3の中心にNOガスを供給する。
【0021】本発明の高周波放電型励起酸素発生方法
は、好ましくは、NOガスをホローカソード2のプラズ
マチャンネル3の中心部に供給し、O2ガスを含むガス
をプラズマチャンネル3の周囲に供給する。
【0022】さらに、本発明の高周波放電型励起酸素発
生方法は、NO2ガスをアノード4の内側に噴射するこ
とができる。さらに、本発明の高周波放電型励起酸素発
生方法は、アノード4の内側に不活性な冷却用ガスを噴
射してプラズマジェット8を冷却することもできる。さ
らにまた、本発明の高周波放電型励起酸素発生方法は、
アノード4の内側に生成されるプラズマジェット8の方
向に磁界をかけることもできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するためのヨウ素レーザー用の高周
波放電型励起酸素発生器を例示するものであって、本発
明は高周波放電型励起酸素発生器を下記のものに特定し
ない。
【0024】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0025】図4ないし図6に示す高周波放電型励起酸
素発生器1は、中心にプラズマチャンネル3を開口して
いるホローカソード2と、このホローカソード2を貫通
してなるプラズマチャンネル3の排出側にホローカソー
ド2に対して絶縁して配設してなるアノード4と、この
アノード4とホローカソード2との間に高周波電力を供
給する高周波電源5とを備える。この高周波放電型励起
酸素発生器1は、ホローカソード2のプラズマチャンネ
ル3に、O2ガスまたはO2ガスに他のガスを混合してな
る混合ガスを供給して、一重項励起酸素を生成する。一
重項励起酸素はヨウ素レーザー発振器に供給されて、ヨ
ウ素レーザーを発振させる。
【0026】ホローカソード2はアルミニウム製で、全
体を円筒状として先端に厚い閉塞部6を設け、この閉塞
部6の中心を貫通して、プラズマチャンネル3を開口し
ている。ホローカソード2は、アノード4との間で高周
波放電されるので導電製の金属で製作される。アルミニ
ウム製のホローカソード2は、効率よく励起酸素を発生
できる。それは、励起酸素がアルミニウムに接触して
も、酸素を励起状態に保持できるからである。
【0027】閉塞部6は、厚さを約4mm、プラズマチ
ャンネル3の内径を約3mmとする。ただし、本発明の
発生器は、ホローカソード2の閉塞部6の厚さと、プラ
ズマチャンネル3の大きさを特定しない。閉塞部の厚さ
は、たとえば、2〜30mm、好ましくは3〜20mm
とすることもでき、プラズマチャンネルの内径は1.5
〜20mm、好ましくは2〜10mmとすることもでき
る。
【0028】アノード4もホローカソード2と同じ理由
でアルミニウムで製作される。アノード4は、絶縁材7
を介してホローカソード2に固定される。図のアノード
4は円筒状で、ホローカソード2のプラズマチャンネル
3と同軸に配設されている。図のアノード4は下端を絶
縁材7で気密に閉塞している。絶縁材7は、ホローカソ
ード2の上端に気密に連結されて、アノード4をホロー
カソード2に固定している。絶縁材7は、セラミックや
耐熱性のプラスチックで製作される。
【0029】アノード4は、内径がプラズマチャンネル
3よりも大きく、図に示すように、プラズマチャンネル
3からプラズマジェット8を内部に噴射できる形状とし
ている。アノード4から噴射されるプラズマジェット8
は、O2ガスを励起して一重項励起酸素を発生させる。
一重項励起酸素は、ヨウ素レーザー発振器に供給され
て、ヨウ素レーザーを発振させる。したがって、アノー
ド4の先端開口部は、ヨウ素レーザー発振器に連結され
る。
【0030】高周波電源5は、マッチング回路9を介し
てアノード4とホローカソード2とに高周波電力を供給
する。この高周波電源5の周波数は、好ましくは1MH
z〜500MHz、好ましくはの5MHz〜300MH
z、さらに好ましくは10MHz〜100MHzとす
る。高周波電源5の出力は、約100Wとする。ただ
し、高周波電源の最適出力は、ホローカソードやアノー
ドの形状、さらに、励起酸素の発生量により変化するの
で、励起酸素の発生量を多くする場合、あるいは、ホロ
ーカソードやアノードを大きくする場合は、高周波電源
の出力を大きくする。高周波電源5は、出力を効率よく
アノード4とホローカソード2に伝達するたるに、マッ
チング回路9を出力側に連結している。マッチング回路
9は、高周波電源5の出力インピーダンスとホローカソ
ード2とアノード4との間のインピーダンスとを整合さ
せて、効率よく高周波電力をホローカソード2とアノー
ド4とに供給する。
【0031】さらに、図4に示すホローカソード2は、
プラズマチャンネル3の供給側、図においてプラズマジ
ェット8の下方に、プラズマチャンネル3の中心に向か
ってNOガスを供給するインジェクタ10を配設してい
る。インジェクタ10はアルミニウムで製作される。図
のインジェクタ10は、ホローカソード2のプラズマチ
ャンネル3に向かって次第に細く絞っている円錐状であ
る。ただ、インジェクタは、必ずしも円錐状に形成する
必要はなく、NOガスをプラズマチャンネルの中心に供
給できる全ての形状とすることができる。たとえば、先
端に向かって次第に細くなるエクスポーネンシャルホー
ンの形状とすることもできる。
【0032】図のインジェクタ10は、プラズマチャン
ネル3の中心部分にNOガスを供給するために、先端開
口部の大きさを、プラズマチャンネル3の内径よりも小
さく絞っている。インジェクタ10は、先端開口部の面
積を、好ましくは、プラズマチャンネル3の開口面積の
10〜50%、さらに好ましくは、10〜40%、最適
には約25%とする。さらに、インジェクタ10は、先
端をプラズマチャンネル3の開口部まで接近させ、ある
いは、プラズマチャンネル3の開口部から内部まで挿入
する。
【0033】この図の高周波放電型励起酸素発生器1
は、ホローカソード2の下端開口部に、ガス供給源(図
示せず)からO2ガスを供給し、あるいは、O2ガスとN
2ガスの混合ガスを供給し、インジェクタ10にはNO
ガス供給源(図示せず)からNOガスを供給する。供給
されたNOガスは、プラズマチャンネル3の中心部分に
供給され、その外側にO2ガス、あるいは、O2ガスとN
2ガスの混合ガスが供給される。プラズマチャンネル3
に供給されるガスは、プラズマチャンネル3からアノー
ド4の内部に噴出される。
【0034】この状態で、高周波電源5から高周波電力
が供給されると高周波放電が起こり、図において点線で
示す領域に、プラズマジェット8が形成される。プラズ
マジェット8は、プラズマチャンネル3からアノード4
の中心に向かって噴射する形状で形成される。このと
き、酸素分子への電子からのエネルギー移乗が起こっ
て、一重項励起酸素が生成される。高周波放電型励起酸
素発生器1は、プラズマジェット8で生成された一重項
励起酸素を取り出してヨウ素レーザーに供給するもので
ある。
【0035】図4の実施例において、プラズマチャンネ
ル3の内径を3mm、閉塞部6の厚さを4mm、O2ガ
スの流量を200sccm、NOガスの流量を40sc
cmとし、ホローカソード2に供給する混合ガスの圧力
を50Torr、アノード4内の圧力を0.5Tor
r、高周波電源5の出力を200W、高周波電源5の周
波数を100MHzとして、効率よく一重項励起酸素が
得られる。ただし、流量を示すsccmは、15℃、7
50torrにおける1分間の流量をccで表したもの
である。プラズマチャンネルにO2ガスに加えてN2ガス
を供給する場合、N2ガスの流量は1sccmとする。
【0036】図5に示す高周波放電型励起酸素発生器1
は、筒状であるアノード4に、外側から内側に貫通して
インジェクタ孔11を開口している。インジェクタ孔1
1は、図においてアノード4の下部、いいかえると、プ
ラズマチャンネル3の開口部に接近する位置に開口して
いる。さらに、図のインジェクタ孔11は、アノード4
を半径方向に貫通するように開口している。インジェク
タ孔11は、ひとつまたは複数に設けられる。
【0037】インジェクタ孔11からは、NO2ガスま
たは不活性な冷却用ガスのいずれかまたは両方がアノー
ド4の内部に噴射される。インジェクタ孔11は、好ま
しくはNO2ガスと不活性な冷却用ガスの両方をアノー
ド4の内部に噴射する。NO2ガスと不活性な冷却用ガ
スの両方を噴射するアノード4は、複数のインジェクタ
孔11を開口して、NO2ガスと不活性な冷却用ガスと
を別々に噴射する。ただし、インジェクタ孔は、NO2
ガスと不活性な冷却用ガスとを混合して噴射することも
できる。
【0038】インジェクタ孔11からアノード4の内部
に噴射されるNO2ガスは、アノード4の内部で発生す
るOを除去する。アノード4内でOが発生すると、これ
がオゾンとなって励起酸素の生成効率を低下させる。N
O2ガスがOを除去すると、オゾン量が少なくなって、
効率よく励起酸素を生成できる。
【0039】さらに、インジェクタ孔11からアノード
4の内部に噴射される不活性な冷却用ガスは、アノード
4の内部を冷却して励起酸素を効率よく発生させる。し
たがって、不活性な冷却用ガスを噴射する構造も、励起
酸素を効率よく生成できる。不活性な冷却用ガスには、
アルゴンを使用する。ただし、このガスには、ヘリウム
やN2ガス等も使用できる。
【0040】インジェクタ孔11は、図示しないガス源
に連結されて、NO2ガスや不活性な冷却用ガスをアノ
ード4の内部に噴射する。この図の高周波放電型励起酸
素発生器1は、NO2ガスの流量の流量を、好ましくは
20sccm、不活性な冷却用ガスの流量を、好ましく
は40sccmとする。
【0041】図5の高周波放電型励起酸素発生器1は、
インジェクタがないので、ホローカソード2のプラズマ
チャンネル3にはO2ガスとNOガスとを混合したガス
を供給する。ただし、ホローカソードには、O2ガスと
NOガスに加えて、N2ガスを添加するガスを供給する
こともできる。この発生器は、プラズマチャンネル3の
内径を3mm、閉塞部6の厚さを4mm、O2ガスの流
量を200sccm、NOガスの流量を40sccmと
し、インジェクタ孔11から噴射するNO2ガスの流量
を20sccm、ホローカソード2に供給する混合ガス
の圧力を50Torr、アノード4内の圧力を0.5T
orr、高周波電源5の出力を200W、高周波電源5
の周波数を100MHzとして、効率よく一重項励起酸
素が得られる。ホローカソード2にN2ガスを供給する
場合、その流量は1sccmとする。
【0042】さらに、インジェクタ孔11からプラズマ
ジェット8に向かって噴射するガスをNO2ガスから、
アルゴン、ヘリウムガス等の不活性な冷却用ガスに変更
し、その噴射流量を40sccmとする以外、前述の同
じようにして、一重項励起酸素を効率よく発生できる。
さらに、インジェクタ孔11からプラズマジェット8に
向かって噴射するガスを、流量を10sccmとするN
O2ガスと、流量を20sccmとする不活性な冷却用
ガスとしても、一重項励起酸素を効率よく発生できる。
【0043】さらに、図6に示す高周波放電型励起酸素
発生器1は、アノード4の外側に励磁コイル12を配設
して、アノード4の内部に磁界をかけている。磁界をか
ける方向は、図の矢印で示すように、プラズマジェット
8が噴射される方向である。アノード4内における磁界
の強度は、好ましくは10000ガウスとする。ただ、
アノード内の磁界は、1000〜50000ガウスとす
ることもできる。磁界は、プラズマジェット8を細く絞
ってエネルギー効率を向上させて励起酸素をより効率よ
く発生させるので、強くしてプラズマジェット8をより
効率よく集束できる。
【0044】励磁コイル12で磁界をかける構造は、励
磁コイル12に流す電流とコイルの巻数で磁界の強度を
制御できる。本発明の高周波放電型励起酸素発生器は、
図7に示すように、永久磁石13を使用して、プラズマ
ジェット8に磁界をかけることもできる。この構造は、
電力を消費しないで、プラズマジェット8に磁界をかけ
ることができる。
【0045】図6の高周波放電型励起酸素発生器1は、
インジェクタがないので、ホローカソード2には、O2
ガスとNOガスとを混合したガスを供給する。ただし、
ホローカソードにはO2ガスとNOガスとN2ガスの混合
ガスを供給することもできる。さらに、この発生器は、
インジェクタ孔もないので、インジェクタ孔からNO2
ガスや不活性な冷却用ガスを供給しない。この発生器
は、プラズマチャンネル3の内径を3mm、閉塞部6の
厚さを4mm、O2ガスの流量を200sccm、NO
ガスの流量を40sccmとし、ホローカソード2に供
給する混合ガスの圧力を50Torr、アノード4内の
圧力を0.5Torr、高周波電源5の出力を200
W、高周波電源5の周波数を100MHz、アノード4
内の磁界を10000ガウスとして、効率よく一重項励
起酸素が得られる。ホローカソード2にN2ガスを供給
する場合、その流量は1sccmとする。
【0046】図4ないし図6に示す高周波放電型励起酸
素発生器1は、インジェクタを設け、インジェクタ孔を
設け、あるいはアノードに磁界をかけて効率よく励起酸
素を生成する。したがって、図8に示すように、インジ
ェクタ10とインジェクタ孔11を設けて、アノード4
に磁界をかける高周波放電型励起酸素発生器1は、最も
効率よく励起酸素を生成できる。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1の高周波放電型励起酸
素発生器と、請求項9の高周波放電型励起酸素発生方法
は、プラズマチャンネルの中心にNOガスを供給するの
で、NOガスの解離を防止して、励起酸素を効率よく生
成できる。
【0048】本発明の請求項5の高周波放電型励起酸素
発生器と請求項11の高周波放電型励起酸素発生方法
は、NO2ガスをアノード4の内側に噴射するので、N
O2ガスがアノードの内部で発生するOを除去し、Oか
らオゾンになるのを有効に防止して、オゾンが励起酸素
の発生効率を低下させるのを有効に阻止できる。とく
に、請求項5の高周波放電型励起酸素発生器は、アノー
ドにインジェクタ孔を開口して、このインジェクタ孔か
らNO2ガスをアノードの内側に噴射するので、NO2ガ
スを効率よくアノードの内部に供給して、オゾンの発生
を有効に防止できる。
【0049】さらに、本発明の請求項6の高周波放電型
励起酸素発生器と請求項12の高周波放電型励起酸素発
生方法は、アノードの内側に不活性な冷却用ガスを噴射
してプラズマジェットを冷却するので、効率よく励起酸
素を生成できる。とくに、請求項5の高周波放電型励起
酸素発生器は、筒状のアノードにインジェクタ孔を開口
して、このインジェクタ孔から、アルゴン等の不活性な
冷却用ガスを噴射するので、冷却ガスを効率よくアノー
ドの内部に供給して有効に冷却できる。
【0050】また、本発明の請求項7の高周波放電型励
起酸素発生器と請求項13の高周波放電型励起酸素発生
方法は、アノードのプラズマジェットの方向に磁界をか
けているので、磁界がプラズマジェットを細く絞ってエ
ネルギー効率を向上させて励起酸素をより効率よく生成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の化学励起酸素発生器を有するヨウ素レー
ザー装置の概略構成図
【図2】図1に示すヨウ素レーザー装置の斜視図
【図3】本発明者が先に開発したヨウ素レーザー装置の
概略構成図
【図4】本発明の実施例1の高周波放電型励起酸素発生
器の概略断面図
【図5】本発明の実施例2の高周波放電型励起酸素発生
器の概略断面図
【図6】本発明の実施例3の高周波放電型励起酸素発生
器の概略断面図
【図7】本発明の実施例4の高周波放電型励起酸素発生
器の概略断面図
【図8】本発明の実施例5の高周波放電型励起酸素発生
器の概略断面図
【符号の説明】
1…高周波放電型励起酸素発生器 2…ホローカソード 3…プラズマチャンネル 4…アノード 5…高周波電源 6…閉塞部 7…絶縁材 8…プラズマジェット 9…マッチング回路 10…インジェクタ 11…インジェクタ孔 12…励磁コイル 13…永久磁石 20…ヨウ素レーザー装置 21…化学励起酸素生成器 22…水蒸気トラップ 23…回転ディスク 25…高周波放電型励起酸素発生器 26…レーザー発振器 27…ヨウ素トラップ 28…ガス循環ブロワー 29…ヨウ素気化器 30…真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨゼフ シュミードバーガー チェコ共和国 180 40 プラハ8 ナ スロバンス2 チェコ共和国サイエン スアカデミー フィジクスインスティチ ュート内 (72)発明者 岡村 実 徳島県阿南市辰己町1番地38 藤崎電機 株式会社内 (72)発明者 吉谷 英司 徳島県阿南市辰己町1番地38 藤崎電機 株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−254738(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/095 B01J 7/00 C01B 13/02 H01S 3/22

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマチャンネル(3)を開口している
    ホローカソード(2)と、このホローカソード(2)を貫通し
    てなるプラズマチャンネル(3)の排出側にホローカソー
    ド(2)に対して絶縁して配設してなるアノード(4)と、こ
    のアノード(4)とホローカソード(2)との間に高周波電力
    を供給する高周波電源(5)とを備え、ホローカソード(2)
    のプラズマチャンネル(3)に、O2ガスまたはO2ガスに
    他のガスを混合してなる混合ガスを供給して、一重項励
    起酸素を生成するヨウ素レーザー用の高周波放電型励起
    酸素発生器において、 ホローカソード(2)のプラズマチャンネル(3)の供給側
    に、プラズマチャンネル(3)の中心に向かってNOガス
    を供給するインジェクタ(10)を配設してなることを特徴
    とするヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生
    器。
  2. 【請求項2】 NOガスがインジェクタ(10)を介してホ
    ローカソード(2)のプラズマチャンネル(3)の中心部に供
    給され、O2ガスが、インジェクタ(10)の外側からプラ
    ズマチャンネル(3)に供給される請求項1に記載される
    ヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生器。
  3. 【請求項3】 インジェクタ(10)がホローカソード(2)
    のプラズマチャンネル(3)に向かって細く絞ってなる円
    錐状である請求項1に記載されるヨウ素レーザー用の高
    周波放電型励起酸素発生器。
  4. 【請求項4】 インジェクタ(10)がアルミニウムである
    請求項1に記載されるヨウ素レーザー用の高周波放電型
    励起酸素発生器。
  5. 【請求項5】 プラズマチャンネル(3)を開口している
    ホローカソード(2)と、このホローカソード(2)を貫通し
    てなるプラズマチャンネル(3)の排出側にホローカソー
    ド(2)に対して絶縁して配設してなるアノード(4)と、こ
    のアノード(4)とホローカソード(2)との間に高周波電力
    を供給する高周波電源(5)とを備え、ホローカソード(2)
    のプラズマチャンネル(3)に、O2ガスまたはO2ガスに
    他のガスを混合してなる混合ガスを供給して、一重項励
    起酸素を生成するヨウ素レーザー用の高周波放電型励起
    酸素発生器において、 アノード(4)が筒状で、このアノード(4)に、外側から内
    側に貫通してインジェクタ孔(11)を開口しており、イン
    ジェクタ孔(11)からNO2ガスをアノード(4)の内側に噴
    射することを特徴とするヨウ素レーザー用の高周波放電
    型励起酸素発生器。
  6. 【請求項6】 プラズマチャンネル(3)を開口している
    ホローカソード(2)と、このホローカソード(2)を貫通し
    てなるプラズマチャンネル(3)の排出側にホローカソー
    ド(2)に対して絶縁して配設してなるアノード(4)と、こ
    のアノード(4)とホローカソード(2)との間に高周波電力
    を供給する高周波電源(5)とを備え、ホローカソード(2)
    のプラズマチャンネル(3)に、O2ガスまたはO2ガスに
    他のガスを混合してなる混合ガスを供給して、一重項励
    起酸素を生成するヨウ素レーザー用の高周波放電型励起
    酸素発生器において、 アノード(4)が筒状で、このアノード(4)に、外側から内
    側に貫通してインジェクタ孔(11)を開口しており、イン
    ジェクタ孔(11)から、不活性な冷却用ガスをアノード
    (4)の内側に噴射することを特徴とするヨウ素レーザー
    用の高周波放電型励起酸素発生器。
  7. 【請求項7】 プラズマチャンネル(3)を開口している
    ホローカソード(2)と、このホローカソード(2)を貫通し
    てなるプラズマチャンネル(3)の排出側にホローカソー
    ド(2)に対して絶縁して配設してなるアノード(4)と、こ
    のアノード(4)とホローカソード(2)との間に高周波電力
    を供給する高周波電源(5)とを備え、ホローカソード(2)
    のプラズマチャンネル(3)に、O2ガスまたはO2ガスに
    他のガスを混合してなる混合ガスを供給して、一重項励
    起酸素を生成するヨウ素レーザー用の高周波放電型励起
    酸素発生器において、アノード(4)の外側に励磁コイル(12)または永久磁石(1
    3)を配設して、 アノード(4)の内側に生成される、プラ
    ズマジェット(8)の方向に磁界をかけてなることを特徴
    とするヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生
    器。
  8. 【請求項8】 プラズマチャンネル(3)を開口している
    ホローカソード(2)と、ホローカソード(2)を貫通してい
    るプラズマチャンネル(3)の排出側にホローカソード(2)
    に対して絶縁して配設してなるアノード(4)との間に高
    周波電力を供給し、ホローカソード(2)のプラズマチャ
    ンネル(3)に、O2ガスまたはO2ガスに他のガスを混合
    してなる混合ガスを供給して、一重項励起酸素を生成す
    るヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生方法に
    おいて、 ホローカソード(2)のプラズマチャンネル(3)の供給側
    に、プラズマチャンネル(3)の中心にNOガスを供給す
    ることを特徴とするヨウ素レーザー用の高周波放電型励
    起酸素発生方法。
  9. 【請求項9】 NOガスをホローカソード(2)のプラズ
    マチャンネル(3)の中心部に供給し、O2ガスを含むガス
    をプラズマチャンネル(3)の周囲に供給する請求項
    記載されるヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発
    生方法。
  10. 【請求項10】 プラズマチャンネル(3)を開口してい
    るホローカソード(2)と、ホローカソード(2)を貫通して
    いるプラズマチャンネル(3)の排出側にホローカソード
    (2)に対して絶縁して配設してなるアノード(4)との間に
    高周波電力を供給し、ホローカソード(2)のプラズマチ
    ャンネル(3)に、O2ガスまたはO2ガスに他のガスを混
    合してなる混合ガスを供給して、一重項励起酸素を生成
    するヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生方法
    において、 NO2ガスをアノード(4)の内側に噴射すること特徴とす
    るヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生方法。
  11. 【請求項11】 プラズマチャンネル(3)を開口してい
    るホローカソード(2)と、ホローカソード(2)を貫通して
    いるプラズマチャンネル(3)の排出側にホローカソード
    (2)に対して絶縁して配設してなるアノード(4)との間に
    高周波電力を供給し、ホローカソード(2)のプラズマチ
    ャンネル(3)に、O2ガスまたはO2ガスに他のガスを混
    合してなる混合ガスを供給して、一重項励起酸素を生成
    するヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生方法
    において、 アノード(4)の内側に不活性な冷却用ガスを噴射してプ
    ラズマジェット(8)を冷却すること特徴とするヨウ素レ
    ーザー用の高周波放電型励起酸素発生方法。
  12. 【請求項12】 プラズマチャンネル(3)を開口してい
    るホローカソード(2)と、ホローカソード(2)を貫通して
    いるプラズマチャンネル(3)の排出側にホローカソード
    (2)に対して絶縁して配設してなるアノード(4)との間に
    高周波電力を供給し、ホローカソード(2)のプラズマチ
    ャンネル(3)に、O2ガスまたはO2ガスに他のガスを混
    合してなる混合ガスを供給して、一重項励起酸素を生成
    するヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生方法
    において、アノード(4)の外側に励磁コイル(12)または永久磁石(1
    3)を配設して、 アノード(4)の内側に生成される、プラ
    ズマジェット(8)の方向に磁界をかけることを特徴とす
    るヨウ素レーザー用の高周波放電型励起酸素発生方法。
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