JPH0986904A - オゾン発生方法およびオゾン発生装置 - Google Patents
オゾン発生方法およびオゾン発生装置Info
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Abstract
必要な上、さらに高電力密度(放電電力/放電面積)を
投入できないので、装置が複雑となり、かつ小型化も困
難であった。 【解決手段】 供給された酸素ガスを解離させ酸素原子
を生成する酸素原子発生部6と、この酸素原子発生部よ
り送給される酸素原子を含む第1のガスと、反応ガス入
口1より供給される酸素を含む第2のガスとを酸素原子
発生部6より高い圧力下で混合して反応させてオゾンを
生成するオゾン発生部(スロート3およびディフューザ
4)と、酸素原子発生部6の圧力を大気圧以下の所定の
低圧力にすると共に、第1のガスを低圧状態のままオゾ
ン発生部に送給する減圧送給手段とを備えた。
Description
るオゾン発生方法およびオゾン発生装置に関するもの
で、特に効率よくオゾンを発生させる方法あるいは装置
に関する。
1号公報に示された従来の同軸円筒型の無声放電式オゾ
ン発生装置を示すものである。図において、41は内部
に冷却水入口49と冷却水出口50を有する接地金属管
42を形成し、所定位置に空気または酸素などの原料空
気入口51とオゾン気体出口52を形成した缶体、44
は上記接地金属管42内に同心的に挿入され、複数のス
ペーサ53によって所定の放電空隙43を形成するガラ
ス等の誘電体からなる高電圧電極管で、これの内周面に
は導電被膜45が形成されている。46は給電線47か
らブッシング48を経て上記導電被膜45に交流高電圧
を印加する給電子である。なお、このような従来のオゾ
ン発生装置においては、上記接地金属管42と高電圧電
極管44は、オゾン発生容量によって多数組のものが缶
体41に形成されることは言うまでもない。
発生装置は上記のように構成されており、高電圧電極管
44に交流高電圧を印加すると、放電空隙43に無声放
電と呼ばれる穏やかなグロー放電が生じ流入した原料空
気がオゾン化され、このオゾンを含むガスはオゾン気体
出口52から取り出される。放電空隙43では、放電に
よる発熱があるため有効に冷却してやらないと放電空隙
43のガス温度が上昇し、オゾン発生量が減少する。こ
のため接地金属管42が冷却水により冷却される。
ン(O3 )を放電空間内で同時に発生させる従来の無声
放電式オゾン発生装置では、放電空間をオゾン生成に必
要な高圧力、低温に維持することが必要とされる。従来
の無声放電式オゾン発生装置は放電空間を低温に保つた
め、放電空間のギャップを短くして、接地、高圧両電極
の一方もしくは両方を水冷するような構造であった。放
電空間の短ギャップ化に関しては、円筒形の電極で短ギ
ャップを一様に形成するためには放電管および金属電極
管の加工精度が重要となり、装置の初期コストが高くな
るという問題があった。また、電極を冷却するために電
極構造が制限されるなど装置が複雑であった。さらに電
極が冷却されていても、オゾンの生成効率を考慮すれば
放電空間の温度はせいぜい350K以下に抑える必要が
あるため、高電力密度(放電電力/放電面積)を投入す
ることが困難であり、装置のコンパクト化を実現するこ
とが不可能であった。
オゾンを生成するので、生成されたオゾンは放電空間に
存在する電子と衝突し、以下に示す反応式からわかるよ
うに再び分解される。 O3 +e → O+O2 +e 上記の反応の速度は電子エネルギーの関数であり、放電
場での電子衝突による酸素分子の解離速度、すなわち酸
素原子の生成速度よりも数倍〜数十倍程度速いとされて
いる。従って、酸素原子とオゾンを放電により同時に発
生させる無声放電式オゾン発生装置では、せっかく生成
されたオゾンが酸素原子および分子に戻ってしまい、オ
ゾン生成のエネルギー効率が低下する。
を原料ガスとして使用した場合には、窒素分子(N2 )
と電子との衝突により窒素原子(N)やその励起種が生
成されて、これらが酸素原子と反応して窒素酸化物(N
OX )が生成され、NOX はオゾンと反応しその結果、
オゾンは分解され前述と同様にオゾン生成効率の低下を
招く。
に発生させる無声放電式オゾン発生装置における問題点
を列挙すると、 ・冷却が必要なため、電極系をはじめとして装置構造が
複雑になる。 ・高電力密度を投入できないので、装置のコンパクト化
が困難である。 ・生成されたオゾンが放電場での電子衝突により分解さ
れ、生成効率が低い。 ・空気原料ではNOX が発生し、オゾンが分解されるた
めさらに生成効率が低下する。 ことが挙げられる。
オゾン発生装置の問題点を解決するためになされたもの
で、酸素原子とオゾンの生成を分離することにより、オ
ゾン発生効率の高いオゾン発生方法あるいは装置構造が
簡単で、オゾン生成効率が高く、コンパクトで安価なオ
ゾン発生装置を提供することを目的とする。
ゾン発生方法は、供給された酸素ガスを大気圧以下の所
定の低圧力下で解離させて酸素原子を含む第1のガスを
生成する酸素原子発生工程と、この酸素原子発生工程で
生成された酸素原子を含む第1のガスと酸素を含む第2
のガスを酸素原子発生工程より高い圧力下で混合し、非
放電で反応させてオゾンを生成するオゾン発生工程とか
らなるものである。
請求項1の発明の第2のガスとして空気を用いたもので
ある。
請求項1または2の発明の酸素原子発生工程において、
酸素ガスを解離させる手段として非平衡放電を用いたも
のである。
請求項1または2の発明の酸素原子発生工程は酸素ガス
を解離させる手段として熱プラズマを用い、オゾン発生
工程は第1のガスと第2のガスの混合過程においてこの
混合ガスを冷却するようにしたものである。
供給された酸素ガスを大気圧以下の所定の低圧力下で解
離させて酸素原子を含む第1のガスを生成する酸素原子
発生部と、この酸素原子生成部より送給される酸素原子
を含む第1のガスと酸素を含む第2のガスを酸素原子発
生部より高い圧力下で混合し、非放電で反応させてオゾ
ンを生成するオゾン発生部と、酸素原子発生部内の圧力
を大気圧以下の上記所定の低圧力に減圧すると共に、第
1のガスを減圧状態を維持してオゾン発生部に送給する
減圧送球手段とを備えたものである。
請求項5の発明における第2のガスとして空気を用いた
ものである。
請求項5または6の発明において、酸素原子発生部にお
ける酸素ガスを解離させる手段として非平衡放電を用い
たものである。
は、請求項7の発明における非平衡放電としてグロー放
電を用いたものである。
は、請求項7の発明における非平衡放電として無声放電
を用いたものである。
は、請求項7の発明における非平衡放電としてマイクロ
波放電を用いたものである。
は、請求項5または6の発明において、酸素原子発生部
は酸素ガスを解離させる手段として熱プラズマを用い、
オゾン発生部は第1のガスと第2のガスの混合過程にお
いてこの混合ガスを冷却するようにしたものである。
は、請求項11の発明における熱プラズマとしてアーク
放電を用いたものである。
は、請求項11の発明における熱プラズマとして高周波
放電を用いたものである。
は、請求項5乃至13の発明において、減圧送給手段
は、加圧された第2のガスが注入される注入口と、オゾ
ン発生部と所定の空隙をして配設され、注入された第2
のガスをオゾン発生部に噴射するノズルと、このノズル
と上記空隙の近傍に設けられ、ノズルより第2のガスが
噴射されることにより減圧され、これにより酸素原子発
生部内の圧力を大気圧以下の所定の低圧力に減圧すると
共に酸素原子発生部で生成された酸素原子を含む第1の
ガスを減圧状態を維持して上記空隙を介してオゾン発生
部に送給する減圧室とを有したものである。
は、請求項14の発明において、減圧室に直接酸素ガス
を供給し、この供給された酸素ガスを大気圧以下の所定
の低圧力下で解離させて酸素原子を含む第1のガスを生
成させ、上記減圧室を酸素原子発生部として用いるよう
にしたものである。
は、請求項5乃至13の発明において、減圧送給手段
は、オゾン発生部で生成されたオゾンを含むガスの放出
口側に配設された減圧ポンプを用いたものである。
子と電子の衝突、および酸素どうしの衝突による反応過
程から生成される酸素原子の定常値濃度の圧力依存性
を、放電場の温度をパラメータとして示したものであ
る。この図より、放電場の圧力が上昇すると生成される
酸素原子の濃度は低下し、酸素原子の生成には低圧力で
放電させる方が有利であることがわかる。さらに、同一
圧力のもとでは、放電場の温度の上昇とともに一層高濃
度の酸素原子を発生できることもわかる。すなわち、酸
素原子の生成に関しては、従来の無声放電式オゾン発生
装置の運転条件とは全く正反対である低ガス圧力、高温
度条件で行う方が有利であることがわかる。
三体衝突を経てオゾンに変換される過程について、オゾ
ン変換効率(生成オゾン分子数/初期酸素原子数で定義
する)の圧力依存性を反応空間の温度をパラメータとし
て示したものである。これにより、オゾンの生成に関し
ては、反応室の圧力は大気圧程度の比較的高い圧力と
し、反応室温度をできるだけ低く(高くても400K以
下)することにより、非常に高効率で酸素原子をオゾン
に変換することが可能であることがわかる。
よって生成される酸素原子の生成効率を、放電場中の電
界強度を横軸にとり示したものである。横軸のE/Nは
放電空間の電界(V/cm)を粒子密度N(particle/cm
3 )を基準にして規格化したパラメータであり、放電状
態はE/Nで決まる。E/Nの単位である1Td(タウ
ンゼント)は、1E−17V・cm2 である。この図の縦
軸は、それぞれの電界強度において、単位エネルギー当
りに酸素ガス中の放電場で生成される酸素原子数、すな
わち酸素原子生成に対するエネルギー効率を示してい
る。
原子が図3に示した効率で生成されて、この酸素原子が
100%オゾンに変換されるとして求めたオゾン生成に
対するエネルギー効率を表わしている。この図は、例え
ば、電界強度が80Td程度の放電場を形成する酸素原
子生成室で酸素原子を生成した後に、図2で示したよう
に圧力を大気圧程度の高い圧力とし、温度をできるだけ
低く(高くても400K以下)維持された反応室におい
て、酸素原子を100%オゾンに変換することができれ
ば、およそ7mg/W/minという非常高い効率でオ
ゾンを生成できることを意味する。
を含む解離ガスが大気圧、350Kの空気中に取り込ま
れた後、三体衝突を経てオゾンが生成される過程を粒子
間の反応式を用いて計算機シミュレートにより求めた。
図5は、放電によって生成された酸素原子が粒子数にし
て0.01%存在している状態で、大気圧で350Kの
空気と混合されてオゾンに変換されていく過程につい
て、それぞれの粒子数の時間変化を示したものであり、
図中の白丸は各時刻における酸素原子の粒子数、黒丸は
オゾンの粒子数を表わしている。この場合、混合された
約1ms後には、はじめに存在していた酸素原子の殆ど
全てがオゾンに変換されており、その変換効率は99.
4%と求められた。
成された酸素原子が全てオゾンに変換されると仮定して
求めた図4のオゾン生成効率とほぼ同等の値となり、従
来装置で酸素を原料にした場合での最大オゾン発生効率
がせいぜい3.2mg/W/min程度であることを考
えると、酸素ガスの使用を酸素原子生成室に限定し、反
応ガスとしては酸素含有ガス(例えば、空気)を用いて
いるにも関わらず、非常に高効率でオゾンを生成できる
ことがわかる。
を変化させて同様のシミュレーションを行った結果を示
したものであり、シミュレーションによる本発明のオゾ
ン発生装置と従来の無声放電式オゾン発生装置のオゾン
生成効率をオゾン濃度を横軸にとって示したものであ
る。従来装置のオゾン生成効率については、空気および
純酸素を原料ガスとした近年の円筒型無声放電式オゾン
発生装置の標準的な運転条件での実験値を示す。これに
より、本発明(シミュレーション)によるオゾン発生装
置では、従来装置に比較して特に低オゾン濃度域におい
て非常に高いオゾン生成効率を達成できることがわか
る。さらに、本発明の装置で反応ガスとして例えば空気
を用いた場合でも、従来装置で純酸素を原料ガスに用い
たときのオゾン生成効率を上回っていることがわかる。
以上の結果に基づいて、本発明は、従来装置のように酸
素原子とオゾンの生成を放電場で同時に行うのではな
く、酸素原子生成室とオゾンの生成室を分離し、酸素原
子およびオゾンの生成に対し最適な条件を独立して制御
できるよう構成したものである。
する。図7は本発明の実施の形態1によるオゾン発生装
置の概略構成を示す図である。本実施の形態1では、酸
素原子生成室で生成された酸素原子を含有したガスの圧
力を減圧し、減圧された状態のまま酸素原子含有ガスを
オゾン生成室へ送給するための減圧送給手段としてエジ
ェクタ方式を用いた装置構成としている。同図におい
て、1は酸素を含有する反応ガスの入口、2はノズル、
3はスロート、4はディフューザー、5はオゾン含有ガ
スの出口であり、これらがエジェクタを構成する基本構
成部材である。ノズル2とスロート3の間にはギャップ
10が設けられる。6は、内部に放電室7を備えた酸素
原子発生器であり、原料気体入口8より供給された酸素
を含有する原料ガスから酸素原子を発生さるための装置
である。9は、酸素原子発生器6で生成された酸素原子
含有ガスを低圧力を維持したままディフューザー部まで
導くための減圧室であり、そこでの圧力は大気圧以下、
具体的には数Torr〜数百Torr程度に維持される。
酸素を含有した反応ガスが加圧されて流れており、スロ
ート3に流れ込むが、この時ノズル2とスロート3との
間に設けられたギャップ10から減圧室9に存在する気
体を巻き込むため、減圧室9および酸素原子発生器6内
部の放電室7は大気圧以下、具体的には数Torr〜数百To
rr程度に減圧される。このような低圧力下で、原料気体
入口8より酸素含有ガスが供給されている放電室7内で
は、 O2 +e → O+O+e ・・・(1) の反応が起こり、酸素原子Oが発生する。上式でeは電
子を表す。(1)式で生成された酸素原子Oは、 O+O2 +M → O3 +M ・・・(2) の反応によりオゾンに変換されるか、あるいは、 O+O+M → O2 +M ・・・(3) の反応により酸素分子に戻るため、消滅する。但し、M
は第3物体を表す。
突反応であるため、圧力の2乗に比例して反応が進むた
め低圧力放電場では(2)、(3)式の反応はきわめて
遅いことになる。ここで、O濃度に対してO2 濃度が充
分高いと(2)式で表されたオゾン生成反応が大部分を
占め、(3)式の反応は無視できる。従って、この発明
のように低圧力下で放電させると、(1)式の反応で生
じる酸素原子が(2)、(3)式によって殆ど消滅しな
いため、高い電気効率(酸素原子発生個数/放電電力)
で酸素原子を得ることができる。このようにして生成さ
れた酸素原子は低圧力に保たれたまま減圧室9から、ノ
ズル2とスロート3の間のギャップへと吸い込まれ、ス
ロート3とディフューザ4内でノズル内を流れてきた酸
素を含む反応ガスと混合され、反応ガス中の酸素と
(2)式に示された反応により高圧力下で効率よくオゾ
ンに変換される。
は、酸素原子発生器6である酸素原子生成室とスロート
3およびディフューザ4からなるオゾン生成室を分離し
たので、酸素原子生成室は低圧力(数Torr〜数百Torr)
で高温に、また、オゾン生成室は高圧力(大気圧程度も
しくはそれ以上)で低温(400K程度以下)というよ
うに、それぞれの生成に最適な条件を独立に設定するこ
とができるため、高効率で酸素原子およびオゾンを発生
させることができる。また、酸素原子生成室は高温にし
ても何ら問題は生じないため、冷却機構は不要となり高
電力密度を投入することが可能となるので、簡素でコン
パクトな装置を実現することができる。さらに、オゾン
生成室では放電を発生させないので、放電場での電子衝
突によるオゾンの分解、あるいは従来装置における空気
を原料ガスにした場合のNOXによるオゾンの分解も生
じないから、オゾン生成効率の非常に高い装置を実現す
ることができる。
態2によるオゾン発生装置の概略構成を示す図であり、
基本的な構成は実施の形態1に記載のオゾン発生装置と
同一である。同図において、図7で説明したものと同一
もしくは同等部材については同一符号を付し、詳細な説
明は省略する。本実施の形態2では、反応ガス入口1よ
り供給する酸素を含むガスとして空気を用いたことを特
徴とする。反応ガス入口1より供給される空気は、コン
プレッサーあるいはブロアー等の加圧手段11により加
圧された後、空気乾燥機12によって十分に除湿され
る。このようにして得られた乾燥空気は、実施の形態1
で示された装置と同様に、反応ガス入口1より供給され
ノズル2内を流れて、ギャップ10において減圧室9よ
り吸入される酸素原子含有ガスと混合され、スロート3
およびディフューザー4内で(2)式に示された反応に
より、効率よくオゾンに変換される。
は、実施の形態1に示されたオゾン発生装置と同様に、
酸素原子生成室とオゾン生成室を分離したのでそれぞれ
の生成に最適な条件を独立に設定することができるた
め、高効率で酸素原子およびオゾンを発生させることが
できる。また、酸素原子生成室は高温にしても問題は生
じないため、高電力密度を投入することが可能となり、
簡素でコンパクトな装置を実現することができる。さら
に、オゾン生成室では放電を発生させないので、放電場
での電子衝突によるオゾンの分解は生じない。また、空
気を反応ガスに用いているにも関わらず、空気は放電に
晒されないのでNOX の発生もなく、従って、NOX に
よるオゾンの分解も生じなから、酸素を原料にした場合
と同様のオゾン生成効率を得ることができる。
態3によるオゾン発生装置の概略構成を示す図であり、
基本的な構成は実施の形態1に記載のオゾン発生装置と
同一である。同図において、前図で説明したものと同一
もしくは同等部材については同一符号を付し、詳細な説
明は省略する。本実施の形態3では、酸素原子発生器6
において酸素原子を発生させる手段として、非平衡放電
を用いたことを特徴とする。酸素原子発生器6内部の放
電室7は、前述までの実施の形態と同様にエジェクタを
用いた減圧送給手段によって数Torr〜数百Torr程度に減
圧されている。このような低圧力下での放電では粒子間
で衝突の頻度は小さいため、放電場での電子温度Te と
ガス温度Tg を比較すると、Te ≫Tg で熱的に非平衡
な状態にあり、いわゆる非平衡放電が実現される。非平
衡放電では、ガス温度が低い状態で酸素分子を解離で
き、その結果、反応ガスと混合した後のガス温度も低く
抑えられるので、効率よくオゾンを生成することができ
る。
は、その基本構成を前述の実施の形態1および2で述べ
たオゾン発生装置と同様の構成としたので、前記実施の
形態1、2と同等の効果を得ることができる。また、酸
素原子の発生手段として非平衡放電を用いることによ
り、ガス温度を低く抑えられることができるので、高効
率のオゾン発生装置を実現できる。
形態4によるオゾン発生装置の概略構成を示す図であ
り、基本的な構成は実施の形態3に記載のオゾン発生装
置と同一である。同図において、前図で説明したものと
同一もしくは同等部材については同一符号を付し、詳細
な説明は省略する。本実施の形態4では、酸素原子発生
器6において酸素原子を発生させる手段として、グロー
放電を利用したことを特徴とする。図10において、減
圧送給手段によって数Torr〜数百Torr程度に減圧された
放電室7内にはグロー放電を発生させるための電極が設
置されており、13は陽極、14は陰極、15は放電発
生用の電源である。陰極14から放出された電子は、グ
ロー放電(陽光柱)中で酸素分子を励起解離し酸素原子
を生成する。低圧力下での非平衡放電で発生するプラズ
マは、電離度の小さい弱電離プラズマであり、特にグロ
ー放電で生成されるプラズマでは電子に対するイオンの
数は少なく、このため放電場中の電界から与えられるエ
ネルギーは効率よく電子に投入される。
反応の速度は極めて遅いので、(1)式の反応で生じる
酸素原子が(2)、(3)式で示された反応の速度は極
めて遅く、従って、(1)式の反応で生じる酸素原子が
(2)、(3)式によって消滅しないので、高い電気効
率で酸素原子を得ることができる。このようにして生成
された酸素原子は、低圧力に保たれたまま減圧室9から
ノズル2とスロート3の間のギャップ10へと吸い込ま
れ、ノズル内を流れてきた酸素を含む反応ガスと混合さ
れて反応ガス中の酸素と(2)式に示された反応によ
り、高圧力下で効率よくオゾンに変換される。
は、前述の実施の形態1〜3で述べたオゾン発生装置と
基本的には同様の構成としたので、前記実施の形態1〜
3と同等の効果を得ることができる。また、酸素原子の
発生手段として非平衡放電の中でも特にグロー放電を用
いたので、イオンのエネルギー消費が小さく高い電気効
率で酸素原子を発生でき、この結果、高効率のオゾン発
生装置を実現できる。
形態5によるオゾン発生装置の概略構成を示す図であ
り、基本的な構成は実施の形態3に記載のオゾン発生装
置と同一である。同図において、前図で説明したものと
同一もしくは同等部材については同一符号を付し、詳細
な説明は省略する。本実施の形態5では、酸素原子発生
器6において酸素原子を発生させる手段として、無声放
電を利用したことを特徴とする。図11において、減圧
送給手段によって数Torr〜数百Torr程度に減圧された放
電室7内には無声放電を発生させるための電極が設置さ
れており、16は接地電極、17は、誘電体18と金属
電極19とで構成された高圧電極である。両電極間に交
流電源22により交流高電圧を印加すると、放電室7内
には無声放電(誘電体バリヤ放電とも呼ばれる)が発生
する。
であるので、電子により励起解離された酸素原子は殆ど
消滅しないので、高い電気効率で酸素原子を発生させる
ことができる。さらに、このようにして生成された酸素
原子は前述の実施の形態と同様に、別の反応室において
高圧力下でオゾンに変換されるため、非常に高効率でオ
ゾンを発生させることができる。本実施の形態で述べた
オゾン発生装置では、前述の実施の形態3で述べたオゾ
ン発生装置と同様の構成としたので、前記実施の形態3
と同等の効果を得ることができる。
素原子発生器6と減圧室9とを分離した構成としている
が、図12に示すように酸素原子発生器と減圧室とを一
体とし、よりコンパクトな装置を構成することもでき
る。図12で、(a)は本実施の形態のオゾン発生装置
の要部を示す縦断面構成図で、同図(b)は同図(a)
のA−A線断面図である。同図において、1は酸素を含
有する反応ガスの入口、2はノズル、3はスロート、4
はディフューザー、5はオゾン含有ガスの出口であり、
これらが減圧送給手段(エジェクタ)を構成する基本構
成部材である。本実施の形態6では、低気圧無声放電式
の酸素原子発生器と減圧送給手段であるエジェクタが一
体に形成されている。20はガラス等の誘電体管、21
は給電電極、22は交流高圧電源、8は酸素を含有する
原料気体入口、23は放電場であり、これらにより酸素
原子発生器が構成される。
けであるので、動作原理については前記実施の形態5に
おけるオゾン発生装置の場合と全く同様であり、エジェ
クタにより数Torr〜数百Torr程度に減圧された放電場で
生成された酸素原子を含有する原料ガスは、1より供給
された反応ガスと冷却混合され、高圧力下で効率よくオ
ゾンに変換される。以上のように構成されたオゾン発生
装置においても、前記実施の形態5で述べたオゾン発生
装置と同等の性能が得られ、また酸素原子発生器とエジ
ェクタを一体に形成したので、よりコンパクトな装置を
実現することができる。
形態7によるオゾン発生装置の概略構成を示す図であ
り、基本的な構成は実施の形態3に記載のオゾン発生装
置と同一である。同図において、前図で説明したものと
同一もしくは同等部材については同一符号を付し、詳細
な説明は省略する。本実施の形態では、酸素原子発生器
6で酸素原子を発生させる手段として、マイクロ波放電
を利用したことを特徴とする。図13において、24は
マグネトロン等のマイクロ波発生装置であり、マイクロ
波発生装置24で発生したマイクロ波は、導波管25内
を伝送されて酸素原子発生器6内に導かれ、マイクロ波
の電界により放電室7内部に放電を発生させる。前記実
施の形態と同じく低圧力下での放電であるので、マイク
ロ波の電界から電子に効率よくエネルギーが注入され
る。
ことができる。電子密度を高めるため、マイクロ波の電
界強度を上昇させることを目的とし、放電室7内にマイ
クロ波の定在波が生じるよう、放電室7が共振器となる
よう形成することも可能である。このようにして生成さ
れた酸素原子は前述の実施の形態と同様に、別の反応室
において高圧力下でオゾンに変換されるため、非常に高
効率でオゾンを発生させることができる。本実施の形態
で述べたオゾン発生装置では、前述の実施の形態3で述
べたオゾン発生装置と同様の構成としたので、前記実施
の形態3と同等の効果を得ることができる。
形態8によるオゾン発生装置の概略構成を示す図であ
り、基本的な構成は実施の形態1に記載のオゾン発生装
置と同様である。同図において前図で説明したものと同
一、もしくは同等部材については同一符号を付し、詳細
な説明は省略する。本実施の形態8では、酸素原子発生
器で酸素原子を発生させる手段として、熱プラズマを用
いたことを特徴とする。酸素分子の熱解離反応とその逆
反応は以下に示す通りである。 O2 +O2 → O+O+O2 O+O+O2 → O2 +O2 O+O+O → O2 +O 熱平衡状態におけるO2 とOの配分のガス温度依存性を
を図15に示す。この図より、熱プラズマを用いて酸素
ガスO2 の解離を行った場合、酸素原子生成室の温度が
高いほど酸素原子の解離度が高くなり、およそ4000
Kで解離度が50%に達することがわかる。
生成に必要なエネルギーは、ガス温度T1 において平衡
となる酸素原子の濃度〔O〕と、ガス全体を温度T1 に
するのに必要なエネルギー(エンタルピー差)より求め
ることができる。図16は、図15に示した酸素原子の
濃度、および酸素ガスのエンタルピーから、大気圧で熱
平衡解離を行った場合に酸素原子を生成するのに必要な
エネルギーのガス温度に対する依存性を、ジュール当た
りの酸素原子生成数として求めた結果をである。これよ
り、熱プラズマを用いた熱解離によって3000K以上
の高温で酸素ガスを解離すれば、酸素原子生成に関する
エネルギー効率は、図4に示された非平衡放電の場合と
同等程度であり、高いエネルギー効率で酸素原子を生成
できることがわかる。
維持したまま減圧室9を介してノズル2とスロート3の
間のギャップ10へと吸い込まれ、ノズル内を流れてき
た酸素を含む反応ガスと混合され、反応ガス中の酸素と
(2)式に示された反応により高圧力下で効率よくオゾ
ンに変換される。熱プラズマで生成した酸素原子の場合
も、冷却クエンティング後の条件が同じであれば、非平
衡放電によって生成した酸素原子の場合と同じオゾン生
成に繋がることは言うまでもない。酸素原子を含有する
熱プラズマを直接に冷却クエンティングした場合のオゾ
ン生成の過程をシミュレートした結果を図17に示す。
解離平衡を達成した後、2100K(1μs保持)、1
200K(1μs保持)、300Kと3段階で急速冷却
した場合のオゾンの生成過程について、粒子数の時間変
化を示したものである。この場合、容量比27.2%の
酸素原子が生成されて、そのうちの9.9%がオゾンに
変換され、最終的に容量比2.69%のオゾン含有酸素
が得られている。さらに、酸素原子含有ガスと反応ガス
とを混合冷却して、10-5S後には、酸素原子からオゾ
ンへの変換は完了しており、酸素原子の効率的なオゾン
への変換に必要なクエンティング時間は、大気圧でマイ
クロ秒(μs)のオーダであり、反応ガスとの混合プロ
セスの過程では急速な冷却が必要である。
る本実施の形態の場合、酸素原子生成のエネルギー効率
を高めるために酸素ガスの解離度を高め、反応ガスと混
合させるまで酸素原子の再結合が起こらないように高温
・低圧力で混合点まで導く。そして、この酸素原子含有
ガスを低温空気、あるいは低温の酸素含有ガスからなる
反応ガスを駆動流体とするエジェクタで吸引混合するこ
とにより混合ガスを急速に冷却し、効率よくオゾン生成
を行うことで、非平衡放電により酸素原子を生成するオ
ゾン発生装置と同等のエネルギー効率を得ることができ
る。尚、熱プラズマの粒子密度は、混合される反応ガス
(例えば空気)の粒子密度の1/1,000〜1/1
0,000程度であり、熱容量としてはかなり小さいの
で、十分冷却されている反応ガスと混合するだけで、混
合されたガスは急速に冷却される。反応ガスの冷却手段
としては、冷凍機を使用するとか、液体窒素を用いるな
どの一般的な方法でよい。
たこと以外は、前記実施の形態で示したオゾン発生装置
と同一の構成としているので、酸素電子発生器6での熱
損失が問題にならない程度の大容量装置を構成したなら
ば、本実施の形態で示したオゾン発生装置においても、
前記実施の形態で示したように電極構成をはじめとした
装置構成が簡単でコンパクトな、高効率のオゾン発生装
置を実現することができる。
形態9によるオゾン発生装置の概略構成を示す図であ
り、基本的な構成は実施の形態7に記載のオゾン発生装
置と同様である。同図において前図で説明したものと同
一、もしくは同等部材については同一符号を付し、詳細
な説明は省略する。本実施の形態では、実施の形態8に
項記載の熱プラズマを用いた酸素原子発生器を備えたオ
ゾン発生装置において、熱プラズマの発生手段としてア
ーク放電を用いたことを特徴とする。
にアーク放電を発生させるための電極である。この場
合、放電室7は前述の実施の形態と同様、エジェクタ方
式による減圧送給手段によって大気圧以下に減圧される
が、その圧力は酸素原子発生に非平衡放電を用いる前記
実施の形態3〜6での放電室圧力よりも高く、およそ1
00Torr〜数百Torrとなるようにする。この程度の圧力
下では、粒子間の衝突頻度が増加して、放電場での電子
温度Te とガス温度Tg を比較すればTe ≒Tgとな
り、その温度が数千度程度に達する熱平衡プラズマが実
現される。ガス温度が4000K以上であれば、図16
より酸素原子発生に関するエネルギー効率は、非平衡放
電を用いて酸素原子を発生させた場合とほぼ同等の値が
得られるため、本実施の形態で示したオゾン発生装置に
おいても、前記実施の形態7で示したオゾン発生装置と
同等の効果を得ることができる。
形態10によるオゾン発生装置の概略構成を示す図であ
り、基本的な構成は実施の形態7に記載のオゾン発生装
置と同様である。同図において前図で説明したものと同
一、もしくは同等部材については同一符号を付し、詳細
な説明は省略する。本実施の形態では、実施の形態8に
記載の熱プラズマを用いた酸素原子発生器を備えたオゾ
ン発生装置において、熱プラズマの発生手段として高周
波放電を用いたことを特徴とする。図19において、2
8は高周波電源29、誘導加熱用コイル30およびセラ
ミック等の高融点絶縁材料で形成された放電室31から
構成される高周波プラズマ発生装置であり、酸素を含有
する原料ガスを高周波誘導加熱により熱解離して、酸素
原子を生成する。
の形態と同様に、減圧送給手段によって大気圧以下に減
圧された減圧室9へと通じており、その圧力は酸素原子
発生に非平衡放電を用いる前記実施の形態3〜6での放
電室圧力よりも高く、およそ100Torr〜数百Torrとな
るようにする。この程度の圧力下では、粒子間の衝突頻
度が増加して、放電場での電子温度Te とガス温度Tg
を比較すればTe ≒Tg となり、その温度が数千度程度
に達する熱平衡プラズマが実現される。ガス温度が40
00K以上であれば、図16より酸素原子発生に関する
エネルギー効率は、非平衡放電を用いて酸素原子を発生
させた場合とほぼ同等の値が得られるため、本実施の形
態例で示したオゾン発生装置においても、前記実施の形
態7で示したオゾン発生装置と同等の効果を得ることが
できる。
では、減圧送給手段としてエジェクタ方式を用いたオゾ
ン発生装置の構成を示したが、図20に示すように、減
圧送給手段として減圧ポンプ32を用いた構成としても
よい。同図では酸素原子発生器としてグロー放電を用い
たものとしているが、酸素原子発生器については前記実
施の形態で示した他の放電方式を用いたものでもよい。
減圧ポンプ32により大気圧以下の所望圧力に減圧され
た、酸素原子発生器6内で非平衡放電あるいは熱プラズ
マにより生成された酸素原子を含有する原料ガスは、ポ
ンプ32と酸素原子発生器6との間に設けられたガス混
合室33へと導かれる。同時に、ガス混合室33には酸
素を含有する反応ガスが反応ガス導入口8より導入さ
れ、O濃度に対してO2 濃度が充分に高い状態にする。
原子含有ガスとが低圧力下で混合される。混合されたガ
スは減圧ポンプ32により吸引されて、その下流側で大
気圧程度に圧力を高められ、(2)式に示された反応に
よりオゾンに変換されるが、ガス混合室33でO濃度に
対してO2 濃度を充分に高くしているため、高効率なオ
ゾン生成が可能になる。本実施の形態におけるオゾン発
生装置では、減圧送給手段として減圧ポンプを用い、そ
の他の構成は前記実施の形態と同様としているので、前
記実施の形態1〜10に示したオゾン発生装置と同等の
効果が得られる。
ゾン発生方法およびオゾン発生装置においては、低圧力
下で酸素ガスを解離させるため、酸素原子の寿命が長く
なり、その結果酸素原子を効率よく生成できることにな
る。酸素原子の生成は放電を安定に保ち、効率よく酸素
原子を生成できる条件だけを満足すればよいので、生成
部は高温でよく、電極を冷却する必要もないので、放電
電極系の構成自由度が高くなりシンプルな構造で安価な
オゾン発生方法あるいは装置を提供することができる。
また、高電力密度を投入することができるので装置のコ
ンパクト化が可能となる。オゾン生成室は非放電域であ
り、ここで生成されたオゾンは放電に晒されず電子によ
るオゾンの分解は起こらないので、オゾン生成効率の低
下を防ぐことができる。また空気のような窒素を含むガ
スを反応ガスに選んでも、同様に放電に晒されないので
オゾン分解をもたらす窒素酸化物は発生しないため、酸
素を反応ガスとした場合と同等のオゾン生成効率を得る
ことができ、非常に高効率なオゾン発生方法あるいは装
置を実現することができる。
た酸素ガスを大気圧以下の所定の低圧力下で解離させて
酸素原子を含む第1のガスを生成する酸素原子発生工程
と、この酸素原子発生工程で生成された酸素原子を含む
第1のガスと酸素を含む第2のガスを酸素原子発生工程
より高い圧力下で混合し、非放電で反応させてオゾンを
生成するオゾン発生工程とからなるので、それぞれの工
程で最適な条件を独立に設定でき、さらに酸素原子発生
工程は高温にできるので高電力密度の投入が可能とな
り、また、オゾン発生工程は非放電であるので電子衝突
によるオゾンの分解もなく、非常に高効率なオゾン発生
方法を提供できるという効果がある。
工程は非放電でオゾンを発生するので、第2のガスとし
て空気を用いてもNOX によるオゾンの分解も生じない
ので、空気を原料ガスとした安価で、かつ非常に高効率
なオゾン発生方法を提供できるという効果がある。
生工程において、酸素ガスを解離させる手段として非平
衡放電を用いたので、ガス温度が低い状態で酸素分子を
解離でき、オゾン発生工程において第2のガスと混合し
た後のガス温度も低く押えられるので、非常に高効率な
オゾン発生方法を提供できるという効果がある。
生工程は酸素ガスを解離させる手段として熱プラズマを
用い、オゾン発生工程は第1のガスと第2のガスの混合
過程においてこの混合ガスを冷却するようにしたので、
非平衡放電による酸素原子の生成による方法と同等の効
率を有したオゾン発生方法を提供できるという効果があ
る。
酸素ガスを大気圧以下の所定の低圧力下で解離させて酸
素原子を含む第1のガスを生成する酸素原子発生部と、
この酸素原子生成部より送給される酸素原子を含む第1
のガスと酸素を含む第2のガスを酸素原子発生部より高
い圧力下で混合し、非放電で反応させてオゾンを生成す
るオゾン発生部と、酸素原子発生部内の圧力を大気圧以
下の上記所定の低圧力に減圧すると共に、第1のガスを
減圧状態を維持してオゾン発生部に送給する減圧送給手
段とを備えたので、酸素原子発生部およびオゾン発生部
においてはそれぞれ最適な条件を独立に分離して設定で
き、酸素原子発生部は高温にできるので高電力密度の投
入が可能となり、また、オゾン発生部は非放電でオゾン
を生成するので、電子衝突による生成されたオゾンの分
解もなく、非常に高効率なオゾン発生装置を提供できる
という効果がある。
部は非放電でオゾンを発生するので、第2のガスとして
空気を用いてもNOX によるオゾンの分解も生じないの
で、空気を原料ガスとした安価で、かつ非常に高効率な
オゾン発生装置を提供できるという効果がある。
素原子発生部において、酸素ガスを解離させる手段とし
て低圧力下でグロー放電、無声放電あるいはマイクロ波
放電等の非平衡放電を用いたので、ガス温度が低い状態
で酸素分子を効率よく解離でき、また、オゾン発生部に
おいて第2のガスと混合した後のガス温度も低く押えら
れ、かつオゾン発生部は放電に晒されないので生成され
たオゾンの分解もなく、非常に高効率なオゾン発生装置
を提供できるという効果がある。
酸素原子発生部は酸素ガスを解離させる手段としてアー
ク放電や高周波放電等の熱プラズマを用い、オゾン発生
部は第1のガスと第2のガスの混合過程においてこの混
合ガスは冷却されるので、熱プラズマを用いて酸素原子
を生成しても非平衡放電による酸素原子の生成による方
法と同等の効率を有したオゾン発生装置を提供できると
いう効果がある。
手段は、オゾン発生部と所定の空隙をして配設され、加
圧された第2のガスをオゾン発生部に噴射するノズル
と、このノズルと上記空隙の近傍に設けられ、ノズルよ
り第2のガスが噴射されることにより減圧され、これに
より酸素原子発生部内の圧力を大気圧以下の所定の低圧
力に減圧すると共に酸素原子発生部で生成された酸素原
子を含む第1のガスを減圧状態を維持して上記空隙を介
してオゾン発生部に送給する減圧室を有したエジェクタ
で構成することにより、簡単な構成で酸素原子発生部お
よびオゾン発生部の圧力を所望の値にすると共に、第1
のガスと第2のガスの混合およびオゾン発生部で生成さ
れたオゾンの放出を簡単な構造で実現できるので、高効
率で、かつ小型化されたオゾン発生装置をで提供できる
という効果がある。
4の発明の構成において減圧室に直接酸素ガスを供給
し、この供給された酸素ガスを大気圧以下の所定の低圧
力下で解離させて酸素原子を含む第1のガスを生成さ
せ、上記減圧室を酸素原子発生部として用いるようにし
たので、装置をさらに小型化できるという効果がある。
手段としてオゾン発生部で生成されたオゾンを含むガス
の放出口側に配設された減圧ポンプを用いたので、エジ
ェクタ方式におけるノズルや空隙あるいは減圧室等が不
要となり、簡単な構成の安価なオゾン発生装置を実現で
きるという効果がある。
素原子濃度の圧力依存性を示す図である。
性を、ガス温度をパラメータとして示した図である。
素原子の生成効率と電界強度との関係を示す図である。
ンに変換されめと仮定した場合のオゾン生成効率と放電
場の電界強度との関係を示す図である。
突を経てオゾンに変換されめと過程を計算機シミュレー
ションによって求めた結果を示す図である。
生装置と従来の無声放電式オゾン発生装置のオゾン生成
効率を比較した図である。
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図であり、(a)はオゾン発生装置の要
部を示す縦断面構成図で、(b)は同図(a)のA−A
線断面図である。
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
ガス温度に対する酸素分子と酸素原子の粒子数の変化を
示す図である。
成効率を示す図である。
が、冷却クエンティングによりオゾンに変換される過程
をシミュレートした結果を示す図である。
構成を示す断面図である。
略構成を示す断面図である。
略構成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
スロート 4 ディフューザー 5 オゾン含有ガス出口 6
酸素原子発生器 7 放電室 8 原料ガス入口 9
減圧室 10 ギャップ 11 加圧器 1
2 乾燥機 13 陽極 14 陰極 1
5 電源 16 接地電極 17 高圧電極 1
8 誘電体 19 金属電極 20 誘電体管 2
1 給電電極 22 交流電源 23 放電場 24 マイクロ波発生装置 2
5 導波管 26 電極 27 電極 28 高周波プラズマ発生装置 2
9 高周波電源 30 コイル 31 放電室 3
2 減圧ポンプ 33 ガス混合室 41 缶体 4
2 接地金属管 43 放電空隙 44 高電圧電極管 4
5 導電被膜 46 給電子 47 給電線 4
8 ブッシング 49 冷却水入口 50 冷却水出口 5
1 原料空気入口 52 オゾン気体出口 53 スペーサ
Claims (16)
- 【請求項1】 供給された酸素ガスを大気圧以下の所定
の低圧力下で解離させて酸素原子を含む第1のガスを生
成する酸素原子発生工程と、 上記酸素原子発生工程で生成された酸素原子を含む第1
のガスと酸素を含む第2のガスを上記酸素原子発生工程
より高い圧力下で混合し、非放電で反応させてオゾンを
生成するオゾン発生工程とからなることを特徴とするオ
ゾン発生方法。 - 【請求項2】 第2のガスとして空気を用いたことを特
徴とする請求項1に記載のオゾン発生方法。 - 【請求項3】 酸素原子発生工程は酸素ガスを解離させ
る手段として非平衡放電を用いたことを特徴とする請求
項1または2のいずれかに記載のオゾン発生方法。 - 【請求項4】 酸素原子発生工程は酸素ガスを解離させ
る手段として熱プラズマを用い、オゾン発生工程は第1
のガスと第2のガスの混合過程においてこの混合ガスを
冷却することを特徴とする請求項1または2のいずれか
に記載のオゾン発生方法。 - 【請求項5】 供給された酸素ガスを大気圧以下の所定
の低圧力下で解離させて酸素原子を含む第1のガスを生
成する酸素原子発生部と、 上記酸素原子生成部より送給される酸素原子を含む上記
第1のガスと酸素を含む第2のガスを上記酸素原子発生
部より高い圧力下で混合し、非放電で反応させてオゾン
を生成するオゾン発生部と、 上記酸素原子発生部内の圧力を大気圧以下の上記所定の
低圧力に減圧すると共に、上記第1のガスを減圧状態を
維持して上記オゾン発生部に送給する減圧送給手段とを
備えたことを特徴とするオゾン発生装置。 - 【請求項6】 第2のガスとして空気を用いたことを特
徴とする請求項5に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項7】 酸素原子発生部における酸素ガスを解離
させる手段として、非平衡放電を用いたことを特徴とす
る請求項5または6のいずれかに記載のオゾン発生装
置。 - 【請求項8】 非平衡放電としてグロー放電を用いたこ
とを特徴とする請求項7に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項9】 非平衡放電として無声放電を用いたこと
を特徴とする請求項7に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項10】 非平衡放電としてマイクロ波放電を用
いたことを特徴とする請求項7に記載のオゾン発生装
置。 - 【請求項11】 酸素原子発生部は酸素ガスを解離させ
る手段として熱プラズマを用い、オゾン発生部は第1の
ガスと第2のガスの混合過程においてこの混合ガスを冷
却することを特徴とする請求項5または6のいずれかに
記載のオゾン発生装置。 - 【請求項12】 熱プラズマとしてアーク放電を用いた
ことを特徴とする請求項11に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項13】 熱プラズマとして高周波放電を用いた
ことを特徴とする請求項11に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項14】 減圧送給手段は、加圧された第2のガ
スが注入される注入口と、オゾン発生部と所定の空隙を
して配設され、注入された上記第2のガスをオゾン発生
部に噴射するノズルと、 上記ノズルと上記空隙の近傍に設けられ、上記ノズルよ
り上記第2のガスが噴射されることにより減圧され、こ
れにより酸素原子発生部内の圧力を大気圧以下の所定の
低圧力に減圧すると共に上記酸素原子発生部で生成され
た酸素原子を含む第1のガスを減圧状態を維持して上記
空隙を介して上記オゾン発生部に送給する減圧室とを有
したことを特徴とする請求項5乃至13のいずれかに記
載のオゾン発生装置。 - 【請求項15】 減圧室に直接酸素ガスを供給し、この
供給された酸素ガスを大気圧以下の所定の低圧力下で解
離させて酸素原子を含む第1のガスを生成させ、上記減
圧室を酸素原子発生部として用いることを特徴とする請
求項14に記載のオゾン発生装置。 - 【請求項16】 減圧送給手段は、オゾン発生部で生成
されたオゾンを含むガスの放出口側に配設された減圧ポ
ンプであることを特徴とする請求項5乃至13のいずれ
かに記載のオゾン発生装置。
Priority Applications (6)
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JP25101895A JP3666075B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | オゾン発生方法およびオゾン発生装置 |
US08/712,845 US5785824A (en) | 1995-09-28 | 1996-09-12 | Method of and apparatus for producing ozone |
EP01127133A EP1238943A3 (en) | 1995-09-28 | 1996-09-23 | Method of and apparatus for producing ozone |
EP96115237A EP0765839B1 (en) | 1995-09-28 | 1996-09-23 | Method of and apparatus for producing ozone |
DE69628106T DE69628106T2 (de) | 1995-09-28 | 1996-09-23 | Methode und Vorrichtung zur Herstellung von Ozon |
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- 1995-09-28 JP JP25101895A patent/JP3666075B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2021205593A1 (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-14 | 三菱電機株式会社 | 酸素ラジカル発生装置および酸素ラジカル発生方法 |
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