JPH11188303A - 乾燥炉 - Google Patents

乾燥炉

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JPH11188303A
JPH11188303A JP9359002A JP35900297A JPH11188303A JP H11188303 A JPH11188303 A JP H11188303A JP 9359002 A JP9359002 A JP 9359002A JP 35900297 A JP35900297 A JP 35900297A JP H11188303 A JPH11188303 A JP H11188303A
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JP
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hot air
air
furnace
hot
oven
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Application number
JP9359002A
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English (en)
Inventor
Koji Shakubo
浩 二 舎久保
Yasushige Hane
根 靖 栄 羽
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Trinity Industrial Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風機及び熱風発生器を大型化することな
く、炉内空気を攪拌するのに十分な風速及び風量で熱風
を吹き出させて、炉内温度分布を均一にする。 【解決手段】 炉内側壁の床面近傍に、炉内を搬送され
るワーク(W) の下面に沿って左右両側から中央に向かう
空気流を形成するジェットノズル(5) が形成されてい
る。このジェットノズル(5) は、熱風吹出ノズル(6) の
正面にディフューザ(7) が配設されてエゼクタに形成さ
れているので、熱風吹出ノズル(6) からディフューザ
(7) に向かって熱風を吹き出すと、その熱風がディフュ
ーザ(7) ののど部を通過するときに、入口側から比較的
低温の炉内空気を吸い込み、出口側から比較的高温の熱
風が吹き出される。これにより、炉内の低温の空気が高
温の空気と入れ替わり、しかも、ジェットノズル(5) か
らは、熱風吹出ノズル(6) から吹き出された熱風の数倍
の風量で熱風が吹き出されるので、炉内が十分に攪拌さ
れて温度分布が略均一になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンベアで搬送さ
れるワークの搬送方向に沿ってその左右両側に配設され
た熱風供給ダクトから発せられる輻射熱又は対流熱によ
り炉内を所定温度に加熱する乾燥炉に関し、特に、自動
車ボディの塗膜を乾燥させる塗装用乾燥炉に用いて好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の塗装ラインにおいては、コンベ
アの台車に被塗物となる自動車ボディを載せて搬送しな
がら塗装を行い、塗装終了後、被塗物を台車ごと高温の
乾燥炉に搬入して塗膜の焼付乾燥を行っている。そし
て、例えば上塗り塗装の塗膜を乾燥させる乾燥炉は、炉
本体の両端に自動車ボディの出入口を開口したトンネル
型に形成され、その搬送方向に沿って前段側に自動車ボ
ディの濡れた塗膜を乾燥させる輻射加熱ゾーンが形成さ
れると共に、その後段側には、ある程度乾燥した塗膜に
熱風を吹き付けて自動車ボディに焼き付ける対流加熱ゾ
ーンが形成されているのが一般的である。
【0003】 ところで、輻射加熱ゾーンでは、炉内の
左右側壁に沿って配設された熱風供給ダクトから放射さ
れる輻射熱により自動車ボディを乾燥させるようにして
いる。この場合、熱風供給ダクトに対向している側面が
最も乾燥しやすく、次いで、熱が溜まる炉内の天井近傍
に位置する自動車ボディの天井面が乾燥しやすい。しか
し、自動車ボディの下面は、輻射熱が届きにくく、ま
た、炉内床面近傍に加熱空気が滞留することもないの
で、乾燥しにくい。このため、輻射加熱ゾーンにも、直
接自動車ボディに吹き付けてもオーバーベイクしない程
度の温度に設定された加熱空気を供給する熱風供給ダク
トを別途設け、この熱風供給ダクトに熱風吹出口を形成
し、自動車ボディの下面に清浄な熱風を吹き付けること
により、いままで乾燥しにくかった下面を乾燥するもの
が提案されている。また、対流加熱ゾーンには、熱風供
給ダクトに、左右下方位置から炉内斜め上方に向かって
熱風を吹き出す熱風吹出口が形成され、その吹出口から
吹き出された熱風により自動車ボディの塗膜を焼付乾燥
するように成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
各加熱ゾーンの熱風供給ダクトに加熱空気を供給し、自
動車ボディを搬送させて、その表面の熱分布を測定した
ところ、いずれも自動車ボディ表面の温度分布が均一に
はなっていないということが判明した。すなわち、輻射
加熱ゾーンにおいては、自動車ボディの下面を乾燥させ
る熱風吹出口を設けても、その熱風で下面全域を均一に
乾燥させることはできず、下面中央部近傍と上面中央部
近傍の温度が側面に比して低くなってしまい、均一な温
度分布を得ることができない。
【0005】 また、温度分布が比較的均一と思われて
いた対流加熱ゾーンにおいては、炉内空気を天井近傍の
左右両側に配設された吸込口から吸い込むようにしてい
るため、炉内床面近傍から吹き出された高温の熱風は、
そのまま自動車ボディの側面に沿って上昇することがわ
かり、やはり側面に比して下面及び上面の温度が低くな
っていることが判明した。
【0006】 この場合に、各加熱ゾーンに供給する加
熱空気の温度を高くすることにより、下面及び上面の温
度を高くしようとすると、側面の温度がそれ以上に高く
なってオーバーベイクを起こす。また、側面がオーバー
ベイクしない程度に加熱空気の温度を抑えた場合には、
下面及び上面が所定の温度に加熱されるまでに長時間を
要するため、乾燥時間を長くせざるを得ず、コンベアス
ピードを一定に維持しようとすれば、炉の全長を長くし
なければならないという問題を生ずる。
【0007】 また、各加熱ゾーンの比較的温度の低い
床面近傍に熱風を吹き出させても、それだけでは、温度
分布を均一にすることができないが、炉内空気が攪拌さ
れる程度に十分な風量や風速で熱風を吹き出させれば、
炉内の温度分布を比較的均一にすることができる。しか
し、そのためには、送風機も熱風発生器も大型で大容量
のものを使用しなければならないから設備費が嵩み、さ
らに、既設の乾燥炉に設置しようとするときは、送風機
及び熱風発生器をすべて交換しなければならないという
問題も生ずる。
【0008】 そこで本発明は、送風機及び熱風発生器
を大型化することなく、炉内空気を攪拌するのに十分な
風量で熱風を吹き出させて、炉内温度分布を均一にし、
オーバーベイクを起こすことなく短時間で塗膜を均一に
乾燥できるようにすることを技術的課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、コンベアで搬送されるワークの搬送方向
に沿ってその左右両側に配設された熱風供給ダクトの輻
射熱により、または、熱風供給ダクトから吹き出された
熱風の対流熱により炉内を所定温度に加熱する乾燥炉に
おいて、前記熱風供給ダクトには、コンベアで搬送され
るワークの下面に沿って左右両側から中央に向かう空気
流を形成するジェットノズルが、ワークの搬送方向に沿
って所定間隔で形成され、当該ジェットノズルは、前記
熱風供給ダクトに開口された熱風吹出ノズルから吹き出
された熱風が、その正面に配設されたディフューザを通
過するときに、ディフューザの入口周囲の炉内空気を吸
引して熱風吹出ノズルからの熱風と共に出口から炉内に
吹き出させるエゼクタに形成されたことを特徴とする。
【0010】 本発明によれば、炉内側壁の床面近傍
に、炉内を搬送されるワークの下面に沿って左右両側か
ら中央に向かう空気流を形成するジェットノズルが、ワ
ークの搬送方向に沿って所定間隔で形成されており、こ
のジェットノズルは、熱風供給ダクトに開口された熱風
吹出ノズルの正面にディフューザが配設されてエゼクタ
に形成されている。したがって、熱風供給ダクトに送給
された熱風が熱風吹出ノズルから吹き出されてディフュ
ーザに流入し、そののど部を通過するときに、ディフュ
ーザの入口側からその周囲の比較的温度の低い炉内空気
が吸い込まれ、ディフューザの出口側から比較的温度の
高い熱風が吹き出される。これにより、炉内からは比較
的温度の低い空気が吸い出されて、比較的温度の高い熱
風が炉内に吹き出されるので、低温の空気が高温の空気
と入れ替わり、しかも、ジェットノズルからは、熱風吹
出ノズルから吹き出された熱風の数倍の風量で熱風が吹
き出されるので、炉内が十分に攪拌されて温度分布が略
均一になる。このとき、熱風吹出ノズルから吹き出され
た高温の熱風は、比較的温度の低い炉内空気と混合され
るので、理想的な炉内温度近くまでその温度が下がり、
熱風供給ダクトに送給される高温の加熱空気を直接炉内
に吹き出しても、ワークがオーバーベイクを起こすこと
がない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る乾燥
炉の一例を示す正面図、図2はジェットノズルを示す説
明図である。なお、説明の便宜上、図1において中心線
を境に右側が輻射熱によりワークを乾燥する輻射加熱ゾ
ーン、左側が対流熱によりワークを乾燥する対流加熱ゾ
ーンを示す。
【0012】 本例の乾燥炉1は、自動車ボディなどの
ワークWをコンベア2で搬送しながら乾燥させるトンネ
ル型の炉本体3を備え、その前段に輻射加熱ゾーン1A
が形成されると共に、その後段に対流加熱ゾーン1Bが
形成されている。そして、炉内を加熱するために、輻射
加熱ゾーン1Aの左右両側には、220〜230℃前後
の加熱空気を循環させて輻射熱を放射する熱風循環ダク
ト(熱風供給ダクト)4Aが配設され、対流加熱ゾーン
1Bの左右両側には、熱風吹出口4bから180℃前後
の熱風を吹き出す熱風吹出ダクト(熱風供給ダクト)4
Bが配設されている。
【0013】 また、炉本体3の床面3f近傍(床面3
fから約10〜60cmの程度の高さのところ)には、
コンベア2で搬送されるワークWの下面に沿って左右両
側から中央に向かう略水平の空気流を形成するジェット
ノズル5がワークWの搬送方向に沿って所定間隔で配設
されている。ジェットノズル5は、前記各ダクト4A,
4Bに開口された熱風吹出ノズル6の正面にディフュー
ザ7が配設されてエゼクタの構造を有している。
【0014】 ディフューザ7は、その前後に入口7in
及び出口7out が形成されると共に、入口7inから出口
7out に向かって、口径が円錐状に細くなる収れん部7
aと、直管状ののど部7bと、口径が円錐状に拡がる円
錐状の発散部7cからなる。そして、入口7inが熱風吹
出ノズル6の開口部から所定間隔だけ離されて、入口7
inと出口7out の中心を結ぶ流線Xが前記熱風吹出ノズ
ル6の吹出方向に一致するように配設されている。
【0015】 また、ディフューザ7の出口7out が、
各ダクト4A,4Bの表面板4wと略面一になるよう
に、前記熱風吹出ノズル6は表面板4wより凹んで形成
された凹空間8内に開口されると共に、ディフューザ7
は表面板4wと面一のダミープレート4dに貫通して支
持され、その入口7inを凹空間8内に向け、また、出口
7out を凹空間8外に向けて配設されている。さらに、
ダミープレート4dには、ディフューザ7の周囲に、凹
空間8と炉内空間を連通する開口部9が形成され、凹空
間8内に開口部9を介して炉内空気が流入するように成
されている。
【0016】 これにより、ジェットノズル5では、熱
風吹出ノズル6から吹き出された熱風がディフューザ7
ののど部7bを通過するときに、周囲の空気をディフュ
ーザ7の入口7inから吸引するエゼクタとして機能し、
熱風吹出ノズル6から吹き出された熱風と共に、その数
倍の風量の熱風を出口7out から炉内に勢い良く吹き出
すようになっている。このとき、ディフューザ7の入口
7inからは凹空間8内の炉内空気が吸引され、凹空間8
には開口部9を介して炉内空気が流入する。したがっ
て、各ダクト4A,4Bに供給される高温の加熱空気と
比較的低温の炉内空気が混合されて、理想的な炉内温度
に近い温度まで低下された熱風が、炉内に吹き出される
ことになる。なお、ジェットノズル5は、ワークWの下
面に沿って左右両側から中央に向かう空気流を形成する
ものであれば水平に熱風を吹き出す場合に限らず、床面
3fに向かって下向きに吹き出すように形成されている
場合であってもよい。また、左右のジェットノズル5
は、吹き出した熱風が干渉しないように齟齬して配設す
る場合であっても、また、吹き出された熱風同士を積極
的に衝突させてその流れを乱すために対向する位置に配
設する場合であってもよい。
【0017】 なお、コンベア2は、炉本体3に沿って
その床下に形成されたコンベアピット10に敷設された
コンベアレール11上を駆動チェーン12などにより走
行駆動されるベース13に、ワークWを載置する架台1
4が、所要高さの支柱15を介して取り付けられ、支柱
15がその搬送方向に沿って床壁3Fに形成されたスリ
ット16から炉内に貫通された状態で走行するように成
されている。したがって、架台14にワークWを載せて
コンベア2を駆動させると、ベース13は炉外のコンベ
アピット10内を走行し、架台14に載置されたワーク
Wは炉内を搬送される。また、コンベアピット10はコ
ンベアレール11及びその駆動チェーン12などを配設
するために炉本体3の床下に形成した溝状の空間であっ
て、図1に示すように、乾燥炉1の床壁3Fを設置面G
より高い位置に構築する場合に床壁3Fと設置面Gの間
に形成する場合に限らず、図示は省略するが、乾燥炉1
の床壁3Fを設置面Gと同じ高さに構築する場合に設置
面Gを掘って形成するものであってもよい。
【0018】 また、炉本体3は、その天井壁3U,左
右側壁3L,3R,床壁3Fが断熱構造で形成され、床
面3fは、左右両側からスリット16に向かう下り勾配
の傾斜面に形成されており、床面3f近傍には、左右側
壁3L,3Rに沿って、床面3fに水やアルカリ水その
他の洗浄液を流下させる洗浄液供給管(洗浄液供給設
備)17が配設されている。
【0019】 そして、スリット16を形成する床壁3
Fの左右開口端縁には、床面3fに溜まった塵埃を当該
床面3fを伝って流れ落ちる洗浄液と共に回収する塵埃
回収溝18が並行に配設されている。この塵埃回収溝1
8の上面開口部19は、床壁3F側の開口端縁19fが
床面3fの高さと等しいか、または、それより低く形成
されると共に、スリット16側の開口端縁19sが床面
3fの高さより高く形成されて堰を成している。また、
塵埃回収溝18には、前記洗浄液供給管17から床面3
fに沿って流下される洗浄液と共に塵埃を吸入して排出
する排出管20が接続されており、排出管20には、洗
浄液供給管17に送給される洗浄液の流量と同程度の吸
入量で当該塵埃回収溝18に流入した洗浄液を吸引する
吸引ポンプ21と、未使用時に当該排出管20を閉鎖す
るバルブ22が介装されている。
【0020】 以上が本発明の一例構成であって、次に
その作用を説明する。まず、乾燥炉1を立ち上げて、輻
射加熱ゾーン1Aの熱風循環ダクト4A及び対流加熱ゾ
ーン1Bの熱風吹出ダクト4Bに加熱空気を供給する
と、輻射加熱ゾーン1Aは熱風循環ダクト4Aの輻射熱
により、対流加熱ゾーン1Bは熱風吹出ダクト4Bから
炉内に吹き出される熱風により加熱される。
【0021】 これと同時に、各ダクト4A,4Bに形
成されたジェットノズル5から熱風が吹き出される。こ
のジェットノズル5は、各ダクト4A,4Bに開口され
た熱風吹出ノズル6の正面にディフューザ7が配設され
てエゼクタに形成されているので、熱風吹出ノズル6か
ら吹き出された加熱空気がディフューザ7の入口7inか
ら入り、のど部7bを通過するときに、入口7inから周
囲の炉内空気を吸引し、熱風吹出ノズル6から吹き出さ
れた熱風の数倍の風量で、勢いよく炉内に熱風を吹き出
す。これにより、炉内からは比較的温度の低い空気が吸
い出されて、比較的温度の高い熱風が炉内に吹き出され
るので、低温の空気が高温の空気と入れ替わり、しか
も、ジェットノズル5からは、熱風吹出ノズル12から
吹き出された熱風の数倍の風量で熱風が吹き出されるの
で、炉内が十分に攪拌されて温度分布が略均一になる。
【0022】 ここで、塗装ラインを起動させ、ワーク
Wを架台14に載せてコンベア2で搬送すると、ベース
13が炉外に敷設されたコンベアレール11上を走行
し、当該ベース13に取り付けられた支柱15がスリッ
ト16を貫通して、その上端に形成された架台14に載
置されたワークWが、温度分布が均一の炉内に搬入され
る。このとき、熱容量の大きなベース13は炉外を搬送
され、ワークWと架台14のみが炉内を搬送されるの
で、ベース13により炉内の熱が奪われずにその分熱効
率が高く、また、ベース13に付着した塵埃が炉内に持
ち込まれることがないので、高い塗装品質を維持でき
る。さらに、駆動チェーン12などの機械的可動部分が
炉外に設置されるので、炉内で塵埃が発生することもな
い。
【0023】 そして、温度分布が均一な炉内に搬入さ
れたワークWが、輻射加熱ゾーン1Aでは熱風循環ダク
ト4Aからの輻射熱で、当該ダクト4Aに対向する部分
が加熱され、対流加熱ゾーン1Bでは熱風吹出ダクト4
Bの熱風吹出口4bから吹き出される熱風により加熱さ
れる。また、いずれの加熱ゾーン1A,1Bにおいて
も、ジェットノズル5から熱風が勢い良く吹き出され
て、ワークWの下面に沿った空気流が形成されてワーク
W下面が加熱乾燥される。
【0024】 このとき、ディフューザ7の入口7inか
らは、凹空間8内の炉内空気が吸引されて、各ダクト4
A,4Bに供給される高温の加熱空気と比較的低温の炉
内空気が混合されるので、出口7out からは、理想的な
炉内温度に近い温度まで低下された熱風が炉内に吹き出
されることとなり、ワークWに直接吹き付けられてもオ
ーバーベイクを起こすことがない。このようにして、ワ
ークWは、温度分布が均一に維持された炉内を搬送され
ながら加熱乾燥されるので、塗装部位にかかわらず全体
が均一に乾燥され、乾燥品質を向上させることができ
る。
【0025】 そして、塗装作業が終了したときは、毎
日または毎週末に床面3fに水やアルカリ水などの洗浄
液を噴霧すれば、洗浄液はスリット16に向かう傾斜面
に形成された床面3fを流下してその表面に付着した塵
埃やヤニ成分を洗い流し、スリット16に沿って形成さ
れた塵埃回収溝18に流入して、塵埃が除去される。こ
のようにすれば、床面3fは常に清浄に維持できるの
で、ジェットノズル5から勢い良く熱風を吹き出したと
きに塵埃が舞い上がって、塗膜に付着することもない。
【0026】 なお、上述した説明では、コンベア2の
機械的可動部分を炉外に配設したいわゆる炉外搬送タイ
プの乾燥炉を例にとって説明したが、本発明はこれに限
らず、炉内にコンベア2を配設した通常のタイプの乾燥
炉に適用することももちろん可能である。また、ディフ
ューザ7は、ダミープレート3wに支持させる場合に限
らず、図3に示すように、熱風吹出ノズル6を開口した
仕切板6wに固定し、ダミープレート4dにディフュー
ザ7の出口7out と対向する開口部4hを形成する場合
でもよく、この場合は、ダミープレート4dのみを外す
ことにより、凹空間8の清掃を簡単に行うことができる
ので、メンテナンスを行いやすいといメリットがある。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ジ
ェットノズルがエゼクタに形成されており、炉内からは
比較的温度の低い空気が吸い出されて、比較的温度の高
い熱風が炉内に吹き出されるので、低温の空気が高温の
空気と入れ替わり、しかも、ジェットノズルからは、熱
風吹出ノズルから吹き出された熱風の数倍の風量で熱風
が吹き出されるので、炉内が十分に攪拌されて温度分布
を略均一に維持することができると同時に、炉内に吹き
出される熱風の温度は炉内温度近傍まで低下されている
ので、ワークに直接吹き付けられてもワークがオーバー
ベイクすることはなく、ワーク全体を均一に乾燥させて
乾燥品質を向上させることができるという大変優れた効
果を有する。また、送風機及び熱風発生器は、既設のも
のと同程度の容量で足りるので、既設の塗装ラインを改
造する場合も、塗装ラインを新設する場合も、その設備
費を低く抑えることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乾燥炉の一例を示す正面図。
【図2】ジェットノズルを示す説明図。
【図3】ジェットノズルの他の例を示す説明図。
【符号の説明】
1・・・・・乾燥炉 W・・・・・ワーク 2・・・・・コンベア 3・・・・・炉本体 4A・・・・熱風循環ダクト(熱風供給ダクト) 4B・・・・熱風吹出ダクト(熱風供給ダクト) 3f・・・・床面 5・・・・・ジェッ
トノズル 6・・・・・熱風吹出ノズル 7・・・・・ディフ
ューザ 7in・・・・入口 7out ・・・出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベア(2)で搬送されるワーク
    (W)の搬送方向に沿ってその左右両側に配設された熱
    風供給ダクト(4A)の輻射熱により、または、熱風供給
    ダクト(4B)から吹き出された熱風の対流熱により炉内
    を所定温度に加熱する乾燥炉において、前記熱風供給ダ
    クト(4A,4B)には、コンベア(2)で搬送されるワー
    ク(W)の下面に沿って左右両側から中央に向かう空気
    流を形成するジェットノズル(5)が、ワーク(W)の
    搬送方向に沿って所定間隔で形成され、当該ジェットノ
    ズル(5)は、前記熱風供給ダクト(4A,4B)に開口さ
    れた熱風吹出ノズル(6)から吹き出された熱風が、そ
    の正面に配設されたディフューザ(7)を通過するとき
    に、ディフューザ(7)の入口(7in) 周囲の炉内空気を
    吸引して熱風吹出ノズル(6)からの熱風と共に出口(7
    out)から炉内に吹き出させるエゼクタに形成されたこと
    を特徴とする乾燥炉。
JP9359002A 1997-12-26 1997-12-26 乾燥炉 Pending JPH11188303A (ja)

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