JP3339932B2 - ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィン系樹脂
と熱可塑性ポリアセタール樹脂とから成るポリマーブレ
ンドの樹脂間の親和性を改良し、ポリオレフィン系樹脂
の特性を維持しつつ機械的強度を改良した樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリエ
チレン、ポリプロピレンに代表されるポリオレフィン系
樹脂は、安価で軽く、又、電気的性質、化学的性質、成
形性等に優れているため、機構部品、容器類、各種フィ
ルム、シート、テープ類、絶縁部品、被覆材料等として
様々な分野で広く使用されている。しかし、比較的軟ら
かく、剛性や弾性率が低いため、機械的強度を要求され
る部分には使用することができなかった。この点を改良
するため、ガラスファイバー等の各種フィラーを配合す
る等の方法が試みられたが、薄肉成形品など流動性を要
求される用途の場合には成形が不可能になるという問題
がある。そこで、ポリアセタール樹脂やポリエステル樹
脂等に代表される強靱な樹脂とのブレンドが試みられて
きた。ところが、ポリオレフィン樹脂とこれらの配合樹
脂との混ざりが悪く、単純に溶融混練しただけでは分散
不良を起こし、強靱さを得られず、そればかりか表層剥
離やフローマーク等により成形品表面の外観を損なった
りした。この点を克服するために、例えばポリオレフィ
ン系樹脂にメチルメタクリレート等の極性なコモノマー
成分を導入した共重合体や、反応性のグリシジル基を分
子構造中に含むポリオレフィン系樹脂を配合する等の改
良が行われたが、未だ不十分で実用化されるまでには至
っていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等はか
かる点について鋭意検討した結果、高い反応性を有する
酸無水物基を持つポリオレフィン系樹脂に、ポリアセタ
ール樹脂と、エステル化反応を促進させる触媒を配合す
ることで、ポリオレフィン系樹脂とポリアセタール樹脂
との親和性を改良し、強靭なポリオレフィン樹脂を得る
ことに成功し本発明を完成するに到った。
【0004】即ち本発明は、 (A) 酸無水物変性ポリオレフィン系樹脂(a)100〜10重量
%と未変性ポリオレフィン系樹脂(b)90 〜0重量%の合
計量100 重量部に対して、 (B) ポリアセタール樹脂1〜99重量部、 (C) エステル化反応触媒0.01〜5重量部及び (D) 繊維状充填剤、粉粒状充填剤、板状充填剤及び中空
状充填剤から選ばれる1種以上の充填剤0〜150 重量部
を配合して成るポリオレフィン樹脂組成物である。
【0005】以下、本発明の構成成分について説明す
る。本発明の(A) 成分は酸無水物変性ポリオレフィン系
樹脂(a)100〜10重量%と未変性ポリオレフィン系樹脂
(b)90 〜0重量%とからなる。ここで用いられるポリオ
レフィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン、ブテ
ン、ヘキセン、オクテン、ノネン、デセン、ドデセン等
のα−オレフィンの単独重合体、又はこれらの二種以上
から成るランダム、ブロック、又はグラフト共重合体、
又はこれらに1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジ
エン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、2,5−ノ
ルボナジエン等の非共役ジエン、ブタジエン、イソプレ
ン、ピペリレン等の共役ジエン成分、アクリル酸、メタ
クリル酸等のα,β−不飽和酸又はそのエステル等の誘
導体、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレ
ン等の芳香族ビニル化合物、又は酢酸ビニル等のビニル
エステル、ビニルメチルエーテル等のビニルエーテルや
これらのビニル系化合物の誘導体等のコモノマー成分の
うちの1種以上を含んで成るランダム、ブロック、又は
グラフト共重合体などが挙げられ、その重合度、側鎖や
分岐の有無や程度、共重合組成比等の如何を問わない。
又、変性に使用する酸無水物としては、無水マレイン
酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸、テトラヒドロ
無水フタル酸、無水ナジック酸、無水メチルナジック
酸、アリル無水コハク酸等の不飽和カルボン酸無水物、
またはその誘導体から選ばれる1種以上のものなどが用
いられる。また、その変性方法としては、ポリオレフィ
ン系樹脂と無水マレイン酸等の不飽和カルボン酸無水物
又はその誘導体を溶液状態又は溶融状態で適当な有機過
酸化物等のラジカル開始剤と加熱して反応させる方法等
が好適であるが、特にその製造法を限定するものではな
い。ここで、両成分の配合量は、ポリオレフィン系樹脂
100 重量部に対して、酸無水物0.1 〜30重量部が適当で
ある。酸無水物変性ポリオレフィン系樹脂中の有効な酸
無水物の量が少なすぎる場合にはポリオレフィン系樹脂
とポリアセタール樹脂間の親和性が十分に改善されない
ため、本発明の効果が得られず、多すぎた場合にはゲル
化を起こし、分散性不良や成形不良の原因になる場合が
ある。又、本発明に用いる酸無水物変性ポリオレフィン
系樹脂に前記の如き未変性のポリオレフィン系樹脂の90
重量%以下を含んでいても構わない。
【0006】次に、本発明におけるポリアセタール樹脂
とは、オキシメチレン単位(-CH2O-)を主たる繰り返し構
成単位とする高分子化合物を主成分とする熱可塑性樹脂
で、ホルムアルデヒド、もしくはトリオキサン、テトラ
オキサン等を通常の方法にて単独重合したもの、又はこ
れらの2種以上から成る共重合体、又は該単量体とエチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、オキサシクロブタ
ン、1,3−ジオキソラン等の環状エーテル、β−プロ
ピオラクトン、γ−ブチロラクトン等の環状エステル、
あるいはある種のビニル化合物等との共重合体であるも
のを(B) 成分として使用する。また、該ポリアセタール
樹脂はその分子末端の一部がエーテル結合、エステル結
合等に変換されていてもよい。更に、該ポリアセタール
樹脂の一部または全部が例えば下記に示すような方法に
て製造された水酸基含有量の多いポリアセタール樹脂
(以下富水酸基ポリアセタール樹脂と称する)でもよ
く、その場合には本発明の効果はより顕著であるが、ポ
リアセタール樹脂中の水酸基の濃度が30mmol/kg 以上に
なれば、より好ましい結果が得られる。この、富水酸基
ポリアセタール樹脂を製造する方法としては、例えば、
トリオキサンをBF3 等のカチオン開始剤にて重合を行う
際に、水、エチレングリコール、グリセリン、グリシド
ール等の水酸基を含有する化合物を少量添加する方法等
があるが、その製法は特に限定するものではない。ま
た、その重合度や分岐の有無、ホモポリマーか共重合体
か、あるいはランダム、ブロック、グラフト等の共重合
タイプを問わない。又、水酸基の結合部位も特に制限す
るものではない。
【0007】又、(B) 成分の配合量は(A) 成分100 重量
部に対して 1〜99重量部、好ましくは 5〜50重量部であ
る。(B) 成分の配合量の低すぎる場合には本発明の効果
が十分に発揮されず、あまりに多い場合にはポリオレフ
ィン系樹脂の特性を損なってしまう。
【0008】(C) 成分のエステル化反応触媒としては、
ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、4−ピロリジ
ノピリジン等のピリジン誘導体やその塩、トリエチルア
ミン、トリメチルアミン、トリエチレンジアミン、N,
N’−ジメチルピペリジン、ベンジルメチルアミン、ジ
メチルアニリン等の三級アミン類及びその誘導体、トリ
メチルベンジルアンモニウムクロライド等の4級アンモ
ニウム塩及びその誘導体、酢酸、安息香酸等の脂肪族や
芳香族有機酸や酢酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、パラトルエンスルホン酸ナトリウム等の有機酸の
塩、テトラブチルジルコネート、ジルコニウムナフテー
ト、テトラブチルチタネート、テトラオクチルチタネー
ト、テトラフェニルスズ、酢酸亜鉛、シュウ酸第一ス
ズ、ナフテン酸亜鉛、鉄アセチルアセテート、ナフテン
酸マンガン、トリフェニルアンチモン、トリブチルアン
チモン、トリフェニルビスマス、ジブチルスズジクロラ
イド等の有機金属化合物、塩化亜鉛、マグネシウムチタ
ネート、マグネシウムジルコネートの各種の金属化合物
等が挙げられ、これらの内の1種以上を添加することが
出来る。特に好ましい触媒としては、熱安定性、色相等
の面からピリジン類もしくはその誘導体又はそれらの塩
及び3級アミンもしくはその誘導体が挙げられる。(C)
成分の添加量は(A) 成分100 重量部に対して5重量部以
下が適当であり、好ましくは0.01〜2重量部である。触
媒量が少なすぎた場合には、十分に反応が進まず、本発
明の効果を得ることが出来ない。
【0009】本発明で用いる(D) 成分の充填剤は必ずし
も必須も成分ではないが、機械的強度、耐熱性、寸法安
定性、電気的性質等の性能に優れた成形品を得るために
は配合することが好ましい。(D) 成分としては目的に応
じて繊維状、粉粒状、板状、又は中空状の充填剤が用い
られる。繊維状充填剤としては、ガラス繊維、アスベス
ト繊維、カーボン繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ
繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維、
硼素繊維、チタン酸カリ繊維、更に、ステンレス、アル
ミニウム、チタン、銅、真鍮等の金属繊維状物等の無機
質繊維状物質が挙げられ、特にガラス繊維又はカーボン
繊維等が多用される。なお、芳香族ポリアミド樹脂、フ
ッ素樹脂、アクリル樹脂等の高融点有機質繊維状繊維状
物質も使用することが出来る。粉粒状充填剤としては、
カーボンブラック、シリカ、石英粉末、ガラスビーズ、
ガラス粉、硅酸カルシウム、硅酸アルミニウム、カオリ
ン、タルク、クレー、硅藻土、ウォラスナイトの如き硅
酸塩、酸化鉄、酸化チタン、アルミナの如き金属酸化
物、硫酸カルシウム、硫酸バリウムの如き金属の硫酸
塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト等
の炭酸塩、その他の炭化硅素、窒化硅素、窒化硼素、各
種金属粉末等が挙げられる。板状充填剤としては、マイ
カ、ガラスフレーク、各種金属箔等が挙げられ、中空状
充填剤としては,シラスバルーン、金属バルーン、ガラ
スバルーン等が挙げられる。又、これら充填剤として
は、その表面が有機シラン、有機ボラン、有機チタネー
ト、ウレタン等により処理されたものも好ましく用いる
事ができる。これらの充填剤は1種又は2種以上を併用
して使用することが可能である。繊維状充填剤、特にガ
ラス繊維又はカーボン繊維と、粉粒状又は板状充填剤の
併用は特に機械的強度と寸法精度、電気的性質等を兼備
する上で好ましい組み合わせである。(D) 成分の配合量
は(A) 成分100 重量部に対して150 重量部以下であり、
添加量が過大になると成形加工性や靭性を害し好ましく
ない場合がある。
【0010】本発明の組成物は、上述した各成分を種々
の方法で溶融混合することで調製される。例えば、酸無
水物変性ポリオレフィン系樹脂とポリアセタール樹脂の
所定量を溶融混練し、冷却した後ペレット状に切断する
方法が挙げられるが、各成分の配合時期やその方法につ
いては特に限定するものではない。なおこの時、必要に
応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、光保護剤、亜燐酸塩
安定剤、過酸化物分解剤、塩基性補助剤、増核剤、可塑
剤、潤滑剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤等の添加剤を
本発明の物性を損なわない範囲において任意の量を配合
してもよい。更に、本発明の組成物にはその物性を損な
わない範囲に限り他の重合体を適宜配合することが可能
である。なお、 本発明によって得られる組成物は、通
常の方法で成形することが出来る。
【0011】
【発明の効果】本発明によって得られる組成物は、ポリ
オレフィン系樹脂とポリアセタール樹脂の親和性を改良
することにより、ポリオレフィン系樹脂の持つ優れた性
質を保持しつつ、その機械的強度が著しく改良され、更
には分散樹脂の分散不良に基づく成形品の外観不良や表
面剥離もなく、多くの用途への応用が期待できる。
【0012】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 ポリプロピレン樹脂(三井石油化学工業(株)製、ハイ
ポールJ400)100重量部を無水マレイン酸10重量部
で変性した(A) 無水マレイン酸変性ポリプロピレンI 1
00重量部、(B) ポリアセタール樹脂(ポリプラスチック
ス(株)製、ジュラコンM90−44)30重量部、及び
(C) ジメチルアミノピリジン0.2 重量部を混合し、30mm
の2軸押出機にて設定温度190 ℃、スクリュー回転数80
rpm で溶融混練し、ペレット化した。次いで、該ペレッ
トより射出成形機にて試験片に成形し、下記の評価を行
った。 〔曲げ弾性率〕ASTM D790 に従い、試験片の曲げ弾性率
(kgf/cm2)を測定した。 〔表層剥離試験〕試験片表面にセロハンテープを張り付
け、引き剥がした後、剥離状況を目視で評価し、剥離の
見られなかったものを○、見られたものを×とした。 実施例2〜3 表1に示す如く、(B) ポリアセタール樹脂及び触媒の配
合量を変化させたこと以外は実施例1と同様にして試験
片を作製し、評価した。組成と評価結果を表1に示す。 比較例1 (A) 無水マレイン酸変性ポリプロピレンI単独の配合に
て、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価した。
組成と評価結果を表1に示す。 比較例2 未変性ポリプロピレン単独の配合にて、実施例1と同様
にして試験片を作製し、評価した。組成と評価結果を表
1に示す。 比較例3 (A) 無水マレイン酸変性ポリプロピレンIに代えて、ポ
リプロピレン樹脂(三井石油化学工業(株)製、ハイポ
ールJ400)100 重量部をマレイン酸10重量部で変性
したマレイン酸変性ポリプロピレンを用いた以外は実施
例2と同様にして試験片を作製し、評価した。組成と評
価結果を表1に示す。 比較例4 (A) 成分に未変性ポリプロピレンを用いた以外は、比較
例3と同様にして試験片を作製し、評価した。組成と評
価結果を表1に示す。 比較例5 (C) 成分を添加しなかった以外は、実施例2と同様にし
て試験片を作製し、評価した。組成と評価結果を表1に
示す。 実施例4 (C) 成分の量を2.0 重量部とした以外は実施例2と同様
にして試験片を作製し、評価した。組成と評価結果を表
1に示す。
【0013】実施例5 (A) 無水マレイン酸変性ポリプロピレンIに代えて無水
マレイン酸変性率をポリプロピレン100 重量部に対して
5重量部とした無水マレイン酸変性ポリプロピレンIIを
用いた以外は前記実施例2と同様にして試験片を作製
し、評価した。組成と評価結果を表2に示す。 実施例6 (A) 無水マレイン酸変性ポリプロピレンIIに代えて無水
マレイン酸変性率をポリプロピレン100 重量部に対して
25重量部とした無水マレイン酸変性ポリプロピレンIII
を用いた以外は前記実施例5と同様にして試験片を作製
し、評価した。組成と評価結果を表2に示す。
【0014】実施例7 (C) ジメチルアミノピリジンに代えて、トリエチレンジ
アミン0.3 重量部を配合した以外は実施例2と同様にし
て試験片を作製し、評価した。組成と評価結果を表3に
示す。 実施例8 (C) ジメチルアミノピリジンに代えて、酢酸ナトリウム
0.2 重量部を配合した以外は実施例2と同様にして試験
片を作製し、評価した。組成と評価結果を表3に示す。 実施例9 (C) ジメチルアミノピリジンに代えて、テトラフェニル
スズ0.2 重量部を配合した以外は実施例2と同様にして
試験片を作製し、評価した。組成と評価結果を表3に示
す。
【0015】実施例10,11 実施例7に更に(D) 成分としてガラスファイバーを加
え、実施例7と同様にして試験片を作製し、評価した。
組成と評価結果を表4に示す。 比較例6 (A) 未変性ポリプロピレンと(D) ガラスファイバーのみ
の配合にて実施例10と同様にして試験片を作製し、評
価した。組成と評価結果を表4に示す。 実施例12〜14 (D) 成分としてタルク、マイカ又はガラスバルーンを用
いた以外は実施例10と同様にして試験片を作製し、評
価した。組成と評価結果を表4に示す。 実施例15 (D) 成分としてガラスファイバーとタルクを併用した以
外は実施例10と同様にして試験片を作製し、評価し
た。組成と評価結果を表4に示す。
【0016】実施例16 (B) 成分として水酸基含有量80mmol/kg の富水酸基ポリ
アセタール樹脂を用いた以外は実施例1と同様にして試
験片を作製し、評価した。組成と評価結果を表5に示
す。尚、(B) 成分の水酸基含有量は、以下に示す方法で
測定した。 〔水酸基含有量〕ポリアセタール樹脂の水酸基を無水酢
酸によりアセチル化し、NMR測定によって末端基の定
量をすることによりポリアセタール樹脂1kg当たりの水
酸基の量を求めた。 比較例7 (A) 成分として未変性ポリプロピレンを用いた以外は実
施例16と同様にして試験片を作製し、評価した。組成
と評価結果を表5に示す。 実施例17 (B) 成分として富水酸基ポリアセタールと一般のポリア
セタール樹脂を併用した以外は実施例2と同様にして試
験片を作製し、同様に評価した。組成と評価結果を表5
に示す。 実施例18〜20 (A) 成分として無水マレイン酸変性ポリプロピレンIと
未変性のポリプロピレンを併用した以外は実施例2と同
様にして試験片を作製し、評価した。組成と評価結果を
表5に示す。
【0017】実施例21 (A) 無水マレイン酸変性ポリプロピレンIに代えて、高
密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製、ハイポ
ール1300J)100 重量部を無水マレイン酸10重量部
で変性した無水マレイン酸変性ポリエチレンを用いた以
外は実施例2と同様にして試験片を作製し、評価した。
組成と評価結果を表6に示す。 比較例8 (C) ジメチルアミノピリジンを配合しない以外は実施例
21と同様に試験片を作成し、評価した。組成と評価結
果を表6に示す。 比較例9 (A) 無水マレイン酸変性ポリエチレンに代えて、未変性
ポリエチレンを用いた以外は実施例21と同様にして試
験片を作製し、評価した。組成と評価結果を表6に示
す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】
【表6】

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 酸無水物変性ポリオレフィン系樹脂
    (a)100〜10重量%と未変性ポリオレフィン系樹脂(b)90
    〜0重量%の合計量100 重量部に対して、 (B) ポリアセタール樹脂1〜99重量部、 (C) エステル化反応触媒0.01〜5重量部及び (D) 繊維状充填剤、粉粒状充填剤、板状充填剤及び中空
    状充填剤から選ばれる1種以上の充填剤0〜150 重量部
    を配合して成るポリオレフィン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(A) 酸無水物変性ポリオレフィン系樹脂
    が、ポリオレフィン系樹脂100 重量部を酸無水物0.1 〜
    30重量部で変性したものである請求項1記載のポリオレ
    フィン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】(C) エステル化反応触媒が、ピリジン類も
    しくはその誘導体又はそれらの塩及び3級アミンもしく
    はその誘導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上
    である請求項1又は2記載のポリオレフィン樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】(C) エステル化反応触媒が、4級アンモニ
    ウム塩もしくはその誘導体、脂肪族有機酸、芳香族有機
    酸又はそれらの塩、有機金属化合物、塩化亜鉛、マグネ
    シウムチタネート及びマグネシウムジルコネートからな
    る群より選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は
    2記載のポリオレフィン樹脂組成物。
  5. 【請求項5】(B) ポリアセタール樹脂が、樹脂中の水酸
    基の含有量が30mmol/kg 以上である請求項1〜4の何れ
    か1項記載のポリオレフィン樹脂組成物。
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