JP3339596B2 - 光増幅機能素子およびその製造方法 - Google Patents

光増幅機能素子およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光増幅機能素子およびそ
の製造方法に関し、より詳細には光スイッチや光変調器
を実現しやすい特性をもつ光導波路と、そこを伝搬する
光信号を増幅する機能に優れた光増幅器を集積した光増
幅機能素子とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】21世紀の高度な情報通信サービスの実
現に向けた高速・高帯域通信網の構築のため、光通信技
術が不可欠になっている。このため、光導波層としては
量子井戸構造を持つ光導波路を伝搬する光信号に対し
て、電圧や電流を加えることで光導波路の屈折率等を変
化させ、これを利用することで光変調や光スイッチング
を行うことが試みられている。例えば量子閉じ込めシュ
タルク効果等の効果を利用して、逆方向電圧を加えるこ
とで光導波層の屈折率を変える場合には、光導波層の光
閉じ込めを強くし、層厚の厚い光導波層を用いることが
必要である。そのため、多重量子井戸構造のウェル層と
バリア層とが20ペアを越えるような層厚の厚い多重量
子井戸構造が用いられてきている。
【0003】ここで問題となるのは光導波路で減衰する
光信号をいかに補償するかであり、通常は光増幅器を用
いて光信号を増幅する。しかしながら、層厚が厚い光導
波層に対して、それに装荷された形で形成された光増幅
器によって光信号の減衰を補償することは、以下に示す
ように困難であった。
【0004】図12は従来の光増幅機能素子の例を示し
てある。同図において、1201はp側電極、1202
はp−InP基板、1203はp−InP層、1204
は量子井戸構造の光導波路(例えばInGaAs/In
AlAsやInGaAlAs/InAlAs)、120
5は光信号の損失を補償するための光増幅器の活性層、
1206はn−InP層、1207および508はn側
電極である。例えば動作波長を1.55μmとした場合
には光導波路1204の多重量子井戸構造は、厚さ9n
mのInGaAsウェルと厚さ5nmのInAlAsバ
リアとから構成され、ヘビーホールエキシトンの吸収ピ
ークを1.44μmに設定して、電圧制御によりスイッ
チング動作や変調動作に利用することができる。同図に
示す光増幅機能素子では多重量子井戸構造の光導波層の
バリア層のエネルギー障壁が通常使われるInGaAs
P/InPやInGaAsP/InGaAsPの多重量
子井戸構造の光導波層に比べて高いためにキャリアの閉
じ込めが強く、量子効果が大きい。さらに、多重量子井
戸構造のウェル層とバリア層とが20ペアを越えるよう
な層厚の厚い多重量子井戸構造にすることで導波層への
光の閉じ込めを強くすることができ、光スイッチや光変
調器として有利である。
【0005】一方、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬損失に伴う損失を補償するため、光増幅器の活性層1
205を通して光信号を増幅する必要がある。通常、活
性層1205のバンドギャップ波長は1.58μm程度
であり、光増幅器の増幅帯域は50nm程度のスペクト
ル半値幅を持つ。ところが、前述のように光は光導波層
1204に非常に強く閉じ込められているために、光増
幅器の活性層1205における光のフィールドは小さ
く、増幅の効率が落ちるという欠点があった。また、バ
リア層のエネルギー障壁が高く、かつ層厚の厚い光導波
層1204を用いているため抵抗が高く、すなわち、電
流が流れにくいために、この素子は光増幅器の活性層1
205に十分な電流密度を与えることが困難であった。
【0006】また、電流は全て活性層1205に注入さ
れ、光に変換されるわけではなく、その一部は光導波層
1204に漏れ出る。ところが前述のように光導波層の
ヘビーホールエキシトンの吸収ピークは1.44μmで
活性層1205のバンドギャップ波長1.58μmに近
いため光導波層1204においても光の発光が生じる。
このため発光スペクトルは図13のように2つのピーク
を持つようになる。この現象によって信号光を増幅する
際に光導波層からの自然放出光の雑音が生じ、また活性
層1205へのキャリア注入の効率が落ちるという欠点
があった。
【0007】以上示したように、従来の光増幅機能素子
は活性層への電流注入が困難で、増幅の効率が悪く、か
つ雑音が増えるという欠点があった。
【0008】図14は従来の光増幅機能素子の別の例を
説明する図である。この例は光スイッチや変調器のよう
な光機能素子の光導波層と突き合わせる形で光増幅器の
活性層を設けたものである。図14において、1401
はp側電極、1402はp−InP基板、1403はp
−InP層、1404は量子井戸構造を取る光機能素子
の光導波層(例えばInGaAs/InAlAsやIn
GaAlAs/InAlAs)、1405は光信号の損
失を補償するための光増幅器の活性層であり、1406
はn−InP層、1407および1408はn側電極で
ある。例えば動作波長を1.55μmとした場合には光
導波層1404の多重量子井戸構造は、厚さ9nmのI
nGaAsウェルと厚さ5nmのInAlAsバリアと
でバンドギャップ波長を1.44μmに設定して、電圧
制御によりスイッチング動作や変調動作に利用すること
ができる。同図に示す光増幅機能素子は多重量子井戸構
造のウェル層とバリア層とが20ペアを越えるような層
厚の厚い多重量子井戸構造にすることで光導波層への光
の閉じ込めを強くすることができ、光スイッチや光変調
器として有利である。また、上記光増幅機能素子は光機
能素子の伝搬損失に伴う損失を補償するため、光増幅器
の活性層1405を通して光信号を増幅する必要がある
が、活性層が光導波層に突き合わされているため、光の
結合がよく、また活性層への電流の注入にも問題がな
い。
【0009】しかしながら、光機能素子の光導波層と光
増幅器の活性層の突き合わせを歩留りよく製作すること
は、以下に示すように困難であった。
【0010】図15は図14に示す光増幅機能素子の製
作方法を示す。同図に示すように、第一段階でp−In
P基板1502上にp−InP層1503および量子井
戸構造を取る光機能素子の光導波層(例えばInGaA
s/InAlAsやInGaAlAs/InAlAs)
1504を結晶成長する(図15(a) )。その上にSi
2 マスクを設け、フォトリソグラフィとエッチングと
によって光増幅器部分のSiO2 マスクと光導波層15
04とを取り除く。このとき、光導波層1504の端面
部分はSiO2 マスクに比べて内側に引っ込んでしまう
(図15(b) )。ここで選択成長技術を用いて光信号の
損失を補償するための光増幅器の活性層1505を結晶
成長すると、活性層1505はSiO2 マスク上には成
長しないので、SiO2 マスクに覆われていない部分に
成長する(図15(c) )。ここで問題となりうるのが光
導波層1504がSiO2 マスクの内側に引っ込んでい
ることであり、このため光導波層1504と活性層15
05の突き合わせがうまくいかないという問題があっ
た。さらに、SiO2 マスクを剥がした上でn−InP
層1506の結晶成長を行い、最後にp側電極150
1、n側電極1507および1508を取り付けて素子
を完成する(図15(d) )。
【0011】以上示したように、図14に示す光増幅機
能素子は光機能素子の光導波層と光増幅器の活性層の突
き合わせを歩留りよく製作することが困難という欠点が
あった。
【0012】図16は従来の光増幅機能素子について、
別の製作法を示している。図16に示すようなSiO2
によるマスクを半導体基板上に施した上で、結晶成長を
行ういわゆる選択成長を用いると、SiO2 マスクに挟
まれていないaの領域では短波長(例えば1.44μ
m)、SiO2 マスクに挟まれているbの領域では長波
長(例えば1.58μm)のバンドギャップを持ち、中
間領域で組成が徐々に変化する層を一回の成長で作るこ
とができる。この際、選択成長の特徴から、図17に示
すように、bの領域の層厚はaの領域の層厚に比べて厚
くなる。
【0013】このように作成される層のaの領域を光機
能素子の光導波層、bの領域を光増幅器の活性層として
用いたのが従来の光増幅機能素子であり、この例を図1
8に示す。
【0014】図18において、1801はn側電極、1
802はn−Inp基板、1803はn−InP層、1
804および1805は量子井戸構造を持つ層(例えば
InGaAs/InAlAs)である。ここで、領域1
804は短波長(例えば1.44μm)のバンドギャッ
プ波長を持つ光機能素子の光導波層、領域1805は長
波長(例えば1.58μm)のバンドギャップ波長を持
つ光増幅器の活性層であり、領域1804と領域180
5とは、その組成が徐々に変化している。また1806
はp−InP層、1807および1808はp側電極で
ある。動作波長を1.55μmとした場合、光導波層1
804として厚さ9nmのInGaAsウェルと厚さ5
nmのInAlAsバリアとでバンドギャップ波長1.
44μmに設定して、電圧制御によりスイッチング動作
や変調動作に利用することができる。
【0015】図18に示す光増幅機能素子は多重量子井
戸構造のウェル層とバリア層とが20ペアを越えるよう
な層厚の厚い多重量子井戸構造にすることで光導波層へ
の光の閉じ込めを強くすることができ、光スイッチや光
変調器として有利である。一方、上記光増幅機能素子は
光導波路の伝搬に伴う損失を補償するため、光増幅器の
活性層1805を通して光信号を増幅する必要がある。
ところが、活性層1805は光導波層1804に比べて
バンドギャップ波長が長く(すなわち屈折率が高く)か
つ層厚が厚いために、図19に示すように、光導波層1
804ではシングルモードで伝搬していた光信号がマル
チモードになってしまうという欠点を有していた。この
ため、シングルモードからマルチモードへのモード変換
損が生じ、かつ光信号の波形が乱れるという欠点があっ
た。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
光増幅機能素子の光導波路として層厚の厚いものを用い
た場合には、光スイッチや光変調器としては有利である
が、光導波層の層厚が厚いために光信号の閉じ込めが強
く、光のフィールドが光増幅器の活性層に掛からなくな
って、増幅の効率が落ちるという欠点があった。さら
に、光増幅器の活性層に電流を注入することが困難で、
光導波路の伝搬損失を補償できないという欠点があっ
た。
【0017】また、光導波層のバンドギャップ波長が活
性層のバンドギャップ波長に近いために自然放出光の雑
音が生じ、さらに活性層へのキャリア注入の効率が落ち
るという欠点があった。これに対し、図14に示す光増
幅機能素子は光増幅の効率に優れ、電流の注入等に問題
がないものの、光機能素子の光導波層と光増幅器の活性
層の突き合わせを歩留りよく製作することが困難という
欠点があった。
【0018】選択成長を用いた光増幅機能素子の作製に
おいても、光導波層として層厚の厚いものを用いた場合
には、光スイッチや光変調器としては有利であるが、光
増幅器の活性層はそれ以上に厚くなってしまう。そのた
め光導波層ではシングルモードで伝搬していた光信号が
活性層ではマルチモードになってしまうという現象が生
じ、このためシングルモードからマルチモードへのモー
ド変換損が生じ、かつ光信号の波形が乱れるという欠点
があった。
【0019】そこで、本発明の目的は上述した問題点を
解決し、光導波路としてエネルギー障壁の高いバリア層
を用いた多重量子井戸構造で、かつ層厚の厚いものを利
用しつつ光増幅の効率を上げるため、光増幅器への電流
注入を容易にし、かつ自然放出光の雑音が小さく、活性
層を伝搬する信号のシングルモード性を保ちながら製作
が容易で歩留りのよい光増幅機能素子およびその製造方
法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の第1の光増幅機能素子は、半導体基板上に形
成された少なくとも光導波層を有する光導波路と、該光
導波路上に装荷された少なくとも活性層と該活性層に電
流を注入するための電極とを有する光増幅器とを具備す
る光増幅機能素子において、前記光導波層は、前記光増
幅器が装荷された部分の層厚が、装荷されていない部分
の層厚に比べて薄く、前記光導波路が、少なくとも下か
ら第1の層とエッチストップ層と第2の層とを有し、前
記光増幅器が装荷された部分の光導波路の光導波層は、
前記第1の層と前記エッチストップ層とからなり、前記
光増幅器が装荷されていない部分の光導波路の光導波層
は、前記第1の層と前記エッチストップ層と前記第2の
層とからなり、前記第1の層のうち、前記光増幅器が装
荷された部分のバンドギャップ波長が、装荷されていな
い部分のバンドギャップ波長に比べて短いことを特徴と
する。
【0021】
【0022】本発明の第2の光増幅機能素子は、前記第
1の光増幅機能素子において、前記第1の層および前記
第2の層として多重量子井戸構造を用いることを特徴と
する。
【0023】
【0024】本発明の第3の光増幅機能素子は、半導体
基板上の一部に形成された第1の光導波層と、該第1の
光導波層の端部に乗り上げる形で前記基板上に形成され
た第2の光導波層と、該第2の光導波層上に装荷された
少なくとも光信号を増幅するための活性層と該活性層に
電流を注入するための電極とを有する光増幅器とを具備
することを特徴とする。
【0025】本発明の第4の光増幅機能素子は、前記第
3の光増幅機能素子において、前記第2の光導波層のバ
ンドギャップ波長が前記第1の光導波層のバンドギャッ
プ波長に比べて短いことを特徴とする。
【0026】本発明の第5の光増幅機能素子は、前記第
3または4の光増幅機能素子において、前記第1の光導
波層、前記第2の光導波層および前記活性層のうち、少
なくとも1つに多重量子井戸構造を用いることを特徴と
する。
【0027】本発明の光増幅機能素子の製造方法におい
て、請求項3,4または5に記載の光増幅機能素子の製
造方法であって、半導体基板上に第1の光導波層を結晶
成長し、その後、少なくとも光増幅器部分の第1の光導
波層を取り除く工程と、前記第1の光導波路層を覆うよ
うに下から第2の光導波層と活性層とを、この順に結晶
成長を行う工程と、少なくとも光増幅器部分以外の前記
活性層と、光機能素子部分の前記第2の光導波層とを取
り除く工程とを具備することを特徴とする。
【0028】本発明の第7の光増幅機能素子は、半導体
基板上に形成された少なくとも光信号が導波する光導波
層を有する光導波路と、少なくとも光信号を増幅する活
性層と該活性層に電流を注入するための電極とを有する
光増幅器とを具備し、光の伝搬方向に沿って光導波路と
光増幅器とが配される光増幅機能素子において、前記光
導波層の組成を徐々に変化させて前記活性層の組成に一
致させ、また同時に前記光導波層のバンドギャップ波長
を前記活性層のバンドギャップ波長に比べて短波長側に
設定した上で、該光導波路のバンドギャップ波長を徐々
に変化させて該活性層のバンドギャップ波長に一致さ
せ、かつ前記光導波層の層厚を前記活性層の層厚に比べ
て厚くしたことを特徴とする。
【0029】本発明の第8の光増幅機能素子は、前記第
7の光増幅機能素子において、前記光導波層は下から第
1の層とエッチストップ層と第2の層とからなり、前記
活性層は下から前記第1の層と前記エッチストップ層と
からなり、前記第1の層の組成を徐々に変化させて、前
記光導波層のバンドギャップ波長を前記活性層のバンド
ギャップ波長に比べて短波長側に設定した上で、該光導
波路のバンドギャップ波長を徐々に変化させて該活性層
のバンドギャップ波長に一致させることを特徴とする。
【0030】本発明の第9の光増幅機能素子は、前記第
8の光増幅機能素子において、前記第1の層と前記第2
の層として多重量子井戸構造を持つ層を用いたことを特
徴とする。
【0031】
【作用】本発明によれば、光増幅器が装荷された部分の
光導波層の層厚が薄く、装荷されていない部分は層厚の
厚い光導波層を用いることで、光導波層と光増幅器の接
続をよくし、効率の高い光増幅器機能素子を提供するこ
とができる。
【0032】また、これによって光増幅器が装荷された
部分の光導波層の直列抵抗を下げ、光増幅器への電流の
注入を容易にすることができる。
【0033】また光導波層のうち光増幅器が装荷された
部分のバンドギャップ波長を、装荷されていない部分の
バンドギャップ波長に比べて短くすることで自然放出光
の発光を抑え、雑音の小さな光増幅機能素子を提供する
ことができる。
【0034】さらに、光機能素子の光導波層に対して、
より層厚の薄い光導波路の光導波層を設け、これに光増
幅器の活性層を装荷することで光機能素子と光増幅器の
接続をよくし、効率の高い光機能導波増幅素子を提供す
ることができる。
【0035】またこれによって光増幅器が装荷された部
分の光導波層の層厚が薄いので光増幅器への電流の注入
を容易にすることができる。
【0036】また、光導波路の光導波層のバンドギャッ
プ波長を、光機能素子の光導波層に比べて短くすること
で自然放出光の発光を抑え、雑音の小さな光機能導波機
能素子を提供することができる。
【0037】さらに本発明によれば、光導波路の光導波
層の層厚が厚いためにスイッチング動作や光変調器とし
て有利であり、かつ光増幅器の活性層の層厚を薄くする
ことで活性層を伝搬する信号のシングルモード性を保つ
光導波増幅素子を提供することができる。
【0038】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。
【0039】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
に係る光増幅機能素子の模式的な断面図である。同図に
おいて、p側電極101はp−InP基板102の下側
に設けられており、p−InP基板102上には、p−
InP層103、光導波層104、光増幅器の活性層1
05およびn−InP層106が順次設けられている。
ここで、光導波層104は、例えば、バンドギャップ波
長を1.39μmに設定したInGaAsPであり、光
増幅器が装荷された部分の層厚が薄く、光増幅器が装荷
されない部分の層厚が厚くなっている。光増幅器の活性
層105は、光導波路を伝搬する光信号の損失を補償す
るためのもので、例えば、厚さ5.2nmの歪InGa
AsPウェルと厚さ150nmのInGaAsPバリア
とから構成されて、バンドギャップ波長が1.56μm
に設定されたものであり、光導波層104の層厚の薄い
部分に設けられている。また、n−InP層106は、
光増幅器が装荷された部分の層厚が薄く、光増幅器が装
荷されない部分の層厚が厚くなっており、層厚が厚い部
分にはn側電極107が、層厚の薄い部分にはn側電極
108が、それぞれ設けられている。
【0040】本実施例の光増幅機能素子は電極107の
下の光導波層104の層厚が厚いので光信号の閉じ込め
が強く、光スイッチや光変調器として有利である。
【0041】一方、上記光増幅機能素子は導波路の伝搬
損失に伴う損失を補償するため、光導波層104を伝搬
する光信号を光増幅器の活性層105に乗り移して増幅
する必要がある。ここで、本実施例の光増幅機能素子は
電極108の下の光導波層104の層厚が薄いので当該
光導波層104への光の閉じ込めが弱くなり、光信号は
容易に光増幅器の活性層105に乗り移ることができ
る。
【0042】また、光増幅器の活性層105には電極1
08を通して電流を注入する必要があるが、本実施例の
光増幅機能素子では電極108の下の光導波層104の
層厚が薄いので直列抵抗が低く、光増幅器の活性層10
5に容易に電流を注入することができる。
【0043】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
に係る光増幅機能素子の模式的な断面図である。同図に
おいて、201はp側電極、202はp−InP基板、
203はp−InP層、204は第1の光導波層であ
る。第1の光導波層204は、例えば、バンドギャップ
波長を1.39μmに設定したInGaAsPであり、
層厚は一定である。光導波層204上にはInPエッチ
ストップ層214が設けられており、このエッチストッ
プ層214上の異なる領域には、それぞれ光増幅器の活
性層105および第2の光導波層224が設けられてい
る。第2の光導波路224は、例えば、バンドギャップ
波長を1.39μmに設定したInGaAsPであり、
すなわち第1の光導波層204と同一構造である。光増
幅器の活性層205は光導波路を伝搬する光信号の損失
を補償するためのもので、例えば、厚さ5.2nmの歪
InGaAsPウェルと厚さ150nmのInGaAs
Pバリアとから構成され、バンドギャップ波長が1.5
6μmに設定されたものである。光増幅器の活性層10
5および第2の光導波層224上には、n−InP層2
06が設けられており、n−InP層206上の第2の
光導波層224に対応する部分にはn側電極207が、
光増幅器205に対応する部分にはn側電極208が、
それぞれ設けられている。
【0044】本実施例の光増幅器機能素子は、電極20
7の下の第1の光導波層204および第2の光導波層2
24の合計の層厚が厚いので光信号の閉じ込めが強く、
光信号の閉じ込めが強く光スイッチや光変調器として有
利である。
【0045】一方、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬損失に伴う損失を補償するため、光導波層を伝搬する
光信号を光増幅器の活性層205に乗り移して増幅する
必要がある。本実施例の光増幅機能素子は、電極208
の下の第1の光導波層204の層厚が薄いので第1の光
導波層204への光の閉じ込めが弱くなり、光信号は容
易に光増幅器の活性層205に乗り移ることができる。
【0046】また、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬損失に伴う損失を補償するため、光増幅器の活性層2
05に電極208を通して電流を注入する必要がある
が、本実施例の光増幅機能素子では、電極208の下の
第1の光導波層204の層厚が薄いので直列抵抗が低
く、光増幅器の活性層205に容易に電流を注入するこ
とができる。
【0047】さらに、本実施例は、第1の実施例とは異
なり、第1の光導波層204上にエッチストップ層21
4を設けることにより、第2の光導波層224をエッチ
ングで削る際の制御性を高めている。
【0048】なお、上記説明において第1の光導波層2
04と第2の光導波層224との構造を同じとしてある
が、別の構造にしても同様の効果があることは言うまで
もない。
【0049】(実施例3)図3は本発明の第3の実施例
に係る光増幅機能素子の模式的な断面図である。同図に
おいて、301はp側電極、302はp−InP基板、
303はp−InP層、304は第1の光導波層であ
る。第1の光導波層304は、エネルギー障壁の高いバ
リア層からなる量子井戸構造を持つ層で、例えば、厚さ
9nmの歪InGaAsPウェルと厚さ10nmのIn
GaAsPバリアとから構成され、バンドギャップ波長
が1.39μmに設定されたものである。第2の実施例
と同様に、第1の光導波層304上には、エッチストッ
プ層314が設けられており、エッチストップ層314
上には、第2の光導波層324および光増幅器の活性層
305が設けられている。第2の光導波層324は、エ
ネルギー障壁の高いバリア層からなる量子井戸構造を持
つ層で、例えば、厚さ9nmの歪InGaAsPウェル
と厚さ10nmのInGaAsPバリアとから構成さ
れ、バンドギャップ波長が1.39μmに設定されたも
のである。光増幅器の活性層305は光導波路を伝搬す
る光信号の損失を補償するためのもので、例えば、厚さ
5.2nmの歪InGaAsPウェルと厚さ150nm
のInGaAsPバリアとから構成され、バンドギャッ
プ波長が1.56μmに設定されたものである。第2の
光導波層324および光増幅器の活性層305上には、
n−InP層306が設けられており、n−InP層3
06上の第2の活性層324に対応する部分にはn側電
極307が、光増幅器305に対応する部分にはn側電
極308が、それぞれ設けられている。
【0050】本実施例の光増幅機能素子は、電極307
の下の第1の光導波層304および第2の光導波層32
4の合計の層厚が厚いので閉じ込めが強く、またこれら
光導波層304および324のバリア層のエネルギー障
壁が、通常使われるInGaAsP/InPやInGa
AsP/InGaAsPの量子井戸導波路に比べて高い
ためにキャリアの閉じ込めが強く、量子効果が大きいた
めに小さな逆方向電圧を電極307に加えることでスイ
ッチング動作や変調動作を得ることができる。このため
光スイッチや光変調器として有利である。
【0051】一方、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬損失に伴う損失を補償するため、光導波層を伝搬する
光信号を光増幅器の活性層305に乗り移して増幅する
必要がある。本実施例の光増幅機能素子は、電極308
の下の第1の光導波層304の層厚が薄いので、この第
1の光導波層304への光の閉じ込めが弱くなり、光信
号は容易に光増幅器の活性層305に乗り移ることがで
きる。
【0052】また、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬損失に伴う損失を補償するため、光増幅器の活性層3
05に電極308を通して電流を注入する必要がある
が、本実施例の光増幅機能素子では、電極308の下の
光導波層304の層厚が薄いので直列抵抗が低く、光増
幅器の活性層305に容易に電流を注入することができ
る。
【0053】なお、上記説明において第1の光導波層3
04と第2の光導波層324との構造を同じとしてある
が、別の構造にしても同様の効果があることは言うまで
もない。
【0054】(実施例4)図4は本発明の第4の実施例
に係る光増幅機能素子の模式的な断面図である。同図に
おいて、401はp側電極、402はp−InP基板、
403はp−InP層である。そして、本実施例ではp
−InP層403上に、第1の光導波層404および第
3の光導波層434が設けられている。第1の光導波層
404は光増幅器が装荷されない領域に設けられ、バリ
ア層のエネルギー障壁が高い量子井戸構造(例えばIn
GaAs/InAlAsやInGaAlAs/InAl
As)を持ち、ヘビーホールエキシトンの吸収ピークが
1.44μmである層、第3の導波層434はバリアが
高い量子井戸構造を持ち、エキシトンの吸収ピークが
1.30μmである層である。これら第1および第3の
光導波層404および434上には、エッチストップ層
414が設けられており、エッチストップ層414上の
第1の光導波層404の一部に対応する部分には第2の
光導波層424が、第3の光導波層434の一部に対応
する部分には光増幅器の活性層405が、それぞれ設け
られている。第2の光導波層424は、バリア層のエネ
ルギー障壁が高い量子井戸構造を持ち、エキシトンの吸
収ピークが1.44μmである層であり、光増幅器の活
性層405は、光導波路を伝搬する光信号の損失を補償
するためのもので、例えば、厚さ5.2nmの歪InG
aAsPウェルと厚さ150nmのInGaAsPバリ
アとから構成され、バンドギャップ波長が1.56μm
に設定されたものである。第2の光導波層424および
光増幅器の活性層405上には、n−InP層406が
設けられており、n−InP層406上の第2の活性層
424に対応する部分にはn側電極407が、光増幅器
405に対応する部分にはn側電極408が、それぞれ
設けられている。
【0055】本実施例の光増幅機能素子は、電極407
の下の第1の光導波層404および第2の光導波層42
4の合計の層厚が厚いので光信号の閉じ込めが強く、ま
た、これら導波層のバリア層のエネルギー障壁が通常使
われるInGaAsP/InPやInGaAsP/In
GaAsPの量子井戸導波路に比べて高いためにキャリ
アの閉じ込めが強く、量子効果が大きいために小さな逆
方向電圧を電極407に加えることでスイッチング動作
や変調動作を得ることができる。ここで、第1および第
2の光導波層404および424は、波長1.55μm
でのスイッチング動作や変調動作を行えるようにエキシ
トンピークの波長を1.44μmに設定してある。ま
た、光導波層404および424の合計の層厚が厚いこ
とで光信号の閉じ込めが強く光スイッチや光変調器とし
て有利である。
【0056】一方、上記光増幅機能素子は導波路の伝搬
損失に伴う損失を補償するため、光導波層を伝搬する光
信号を光増幅器の活性層405に乗り移して増幅する必
要がある。本実施例の光増幅機能素子は電極408の下
の第1の光導波層404の層厚が薄いので第1の光導波
層404への光の閉じ込めが弱くなり、光信号は容易に
光増幅器の活性層405に乗り移ることができる。
【0057】また、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬損失に伴う損失を補償するため、光増幅器の活性層4
05に電極408を通して電流を注入する必要がある
が、本実施例の光増幅機能素子では、電極408の下の
光導波層404の層厚が薄いので直列抵抗が低く、光増
幅器の活性層405に容易に電流を注入することができ
る。
【0058】さらに、活性層405に注入された電流の
一部は第3の光導波層434に漏れ出る。ところが前述
のように、光導波層434のヘビーホールエキシトンの
吸収ピークは1.30μmと活性層405のバンドギャ
ップ波長1.58μmから大きく離してあるために、光
導波層434での発光が生じない。そのため、光導波層
434からの自然放出光による雑音が小さく、キャリア
を有効に使うことが可能である。ここでは第1の光導波
層404と第3の光導波層434との組成が急激に変化
した場合を示しているが、SiO2 などのマスクを用い
ることにより部分的に材料組成や厚みを変化できる選択
成長により、第1の光導波層404と第3の光導波層4
34との組成を緩やかに変化させた場合も同様の効果が
得られる。
【0059】(実施例5)図5は本発明の第5の実施例
に係る光増幅機能素子の模式的な断面図である。同図に
おいて、501はp側電極、502はp−InP基板、
503はp−InP層である。p−InP層503上に
は、光機能素子の光導波層504Aおよび光導波路の光
導波層504Bが設けられており、光導波路の光導波層
504Bの一部には、光機能素子層を伝搬する光信号の
損失を補償するための光増幅器の活性層505が設けら
れている。ここで、光導波層504Aは厚く、光導波層
504Bは薄く形成されており、光導波層504Bの光
導波層504A側の端部が光導波層504A上に乗り上
げた構造となっている。活性層505は、例えば、厚さ
5.2nmの歪InGaAsPウェルと厚さ150nm
のInGaAsPバリアとから構成され、バンドギャッ
プ波長が1.56μmに設定されたものである。光導波
層504A,504Bおよび活性層505の上にはn−
InP層506が設けられ、n−InP層506上の光
導波層504Aに対応する部分にはn側電極507が、
光増幅器の活性層505に対応する部分にはn側電極5
08が、それぞれ設けられている。
【0060】本実施例で光導波層504Aおよび504
Bのバンドギャップ波長は、光増幅器の活性層505の
バンドギャップ波長よりも短波長側に設定されていれば
良い。すなわち、光導波層504Aおよび504Bを構
成する材料の持つバンドギャップ波長の大小関係は任意
である。そして、本実施例の光増幅機能素子は電極50
7の下の光導波層504Aの層厚が厚いので光信号の閉
じ込めが強く光スイッチや光変調器として有利である。
すなわち、本実施例では、光機能素子部と光増幅器部の
構造を独立に設計することができる。
【0061】一方、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬損失に伴う損失を補償するため、光機能素子の光導波
層504Aを伝搬する光信号を光導波路の光導波層50
4Bに移し、さらに光増幅器の活性層505に乗り移ら
せて光信号を増幅する必要がある。本実施例の光増幅機
能素子は、電極508の下の光導波層504Bの層厚が
薄いので、この光導波層504Bへの光の閉じ込めが弱
くなり、光信号は容易に活性層505に乗り移ることが
できる。
【0062】また、光増幅器の活性層505には電極5
08を通して電流を注入する必要があるが、本実施例の
光増幅機能素子では、電極508の下の光導波層504
Bの層厚が薄いので直列抵抗が低く、光増幅器の活性層
505に容易に電流を注入することができる。
【0063】(実施例6)図6は本発明の第6の実施例
に係る光増幅機能素子の模式的な断面図である。同図に
おいて、601はp側電極、602はp−InP基板、
603はp−InP層、604Aは光機能素子の光導波
層、604Bは光導波路の光導波層、605は光機能素
子層を伝搬する光信号の損失を補償するための光増幅器
の活性層、606はn−InP層、607および608
はn側電極である。動作波長を1.55μmとした場
合、活性層605のバンドギャップ波長は1.58μm
付近に、光導波路の光導波層604Bのバンドギャップ
波長はそれよりも短く、例えば1.10μmに設定す
る。本実施例では、第5の実施例と異なり、光導波層6
04Bのバンドギャップ波長を、光機能素子の光導波層
のバンドギャップ波長よりも短波側にあるように規定し
ている。
【0064】本実施例の光増幅機能素子は電極607の
下の光導波層604Aの層厚が厚いので光信号の閉じ込
めが強く光スイッチや光変調器として有利である。すな
わち、本実施例では、光機能素子部と光増幅器部との構
造を独立に設計することができる。
【0065】一方、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬損失に伴う損失を補償するため、光機能素子の光導波
層604Aを伝搬する光信号を光導波路の光導波層60
4Bに移し、さらに光増幅器の活性層605に乗り移ら
せて光信号を増幅する必要がある。本実施例の光増幅機
能素子は、電極608の下の光導波層604Bの層厚が
薄いので、光導波層604Bへの光の閉じ込めが弱くな
り、光信号は容易に活性層605に乗り移ることができ
る。
【0066】また、光増幅器の活性層605には、電極
608を通して電流を注入する必要があるが、本実施例
の光増幅機能素子では、電極608の下の光導波層60
4Bの層厚が薄いので直列抵抗が低く、光増幅器の活性
層605に容易に電流を注入することができる。
【0067】さらに、活性層605に注入された電流の
一部は光導波路の光導波層604Bに漏れ出る。ところ
が前述のように光導波層604Bのバンドギャップ波長
は1.10μmと活性層605のバンドギャップ波長
1.58μmから大きく離してあるために、光導波層6
04Bでの発光が生じない。このため、光導波層604
Bからの自然放出光による雑音が小さく、キャリアを有
効に使うことが可能である。
【0068】(実施例7)図7は本発明の第7の実施例
に係る光増幅機能素子の模式的な断面図である。同図に
おいて、701はp側電極、702はp−InP基板、
703はp−InP層、704Aは多重量子井戸構造を
取る(例えば、InGaAs/InAlAsやInGa
AlAs/InAlAs)光機能素子の光導波層、70
4Bは光導波路の光導波層、705は光機能素子層を伝
搬する光信号の損失を補償するための光増幅器の活性
層、706はn−InP層、707および708はn側
電極である。
【0069】動作波長を1.55μmとした場合、光導
波層704Aの多量量子井戸構造は厚さ9nmのInG
aAsウェルと厚さ5nmのInAlAsバリアとでバ
ンドギャップ波長を1.44μmに設定して、電圧制御
によりスイッチング動作や変調動作に利用することがで
きる。また、活性層705のバンドギャップ波長は1.
58μm付近に、光導波路の光導波層704Bのバンド
ギャップ波長はそれよりも短く(例えば1.30μm)
に設定する。
【0070】本実施例の光増幅機能素子は、電極707
の下の光導波層704Aの層厚が厚いので光の閉じ込め
が強く光スイッチや光変調器として有利である。
【0071】一方、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬損失に伴う損失を補償するため、光機能素子の光導波
層704Aを伝搬する光信号を光導波路の光導波層70
4Bに移し、さらに光増幅器の活性層705に乗り移ら
せて光信号を増幅する必要がある。本実施例の光増幅機
能素子は、電極708の下の光導波層704Bの層厚が
薄いので、光導波層704Bへの光の閉じ込めが弱くな
り、光信号は容易に活性層705に乗り移ることができ
る。
【0072】また、光増幅器の活性層705には電極7
08を通して電流を注入する必要があるが、本実施例の
光増幅機能素子では、電極708の下の光導波層704
Bの層厚が薄いので直列抵抗が低く、光増幅器の活性層
705に容易に電流を注入することができる。
【0073】さらに、活性層705に注入された電流の
一部は光導波路の光導波層704Bに漏れ出る。ところ
が前述のように光導波層704Bのバンドギャップ波長
は1.30μmと活性層705のバンドギャップ波長
1.58μmから大きく離してあるために、光導波層7
04Bでの発光が生じない。このため、光導波層704
Bからの自然放出光による雑音が小さく、キャリアを有
効に使うことが可能である。
【0074】(実施例8)図8は本発明の第8の実施例
に係り、光増幅機能素子の一製造方法を説明する図であ
る。同図に基づいて本実施例の製造方法を説明する。
【0075】まず、第一段階でp−InP基板802上
にp−InP層803および量子井戸構造を取る光機能
素子の光導波層(例えばInGaAs/InAlAsや
InGaAlAs/InAlAs)804Aを結晶成長
する(図8(a) )。
【0076】その上でフォトリソグラフィとエッチング
とにより光増幅器部分の光導波層804Aを取り除く
(図8(b) )。
【0077】次に、光導波路の光導波層804Bと光信
号の損失を補償するための光増幅器の活性層805を全
面に結晶成長する。ここでは、SiO2 マスクを使った
いわゆる選択成長技術を使っていないため、光機能素子
の光導波層804AがSiO2 マスクの内側に引っ込ん
でいるという問題を回避でき、光導波層804Aと光導
波層804Bとの突き合わせ部分を容易に作成すること
ができる(図8(c) )。
【0078】続いて、光機能素子および光導波路部分の
活性層805と、光機能素子部分の光導波層804Bを
フォトリソグラフィとエッチングとによって除去する
(図8(d) )。
【0079】最後に、全面にn−InP層806の結晶
成長を行い、p側電極801、およびn側電極807、
808を取り付けて素子を完成する(図8(e) )。
【0080】なお、本発明についてはこれまでp型のI
nP基板を例に説明を行ったが、n型の基板や他の材料
からなる半導体基板においても同様な効果を得ることが
できる。また、本発明の実施例で説明した光増幅器の活
性層の代わりに、活性層をパッシブな導波路で挟んだい
わゆるLOC構造(文献:S.Core,D.M.Co
oper,W.J.Devlin,A.D.Elli
s,D.J.Elton,J.J.Isaac,G.S
herlock,P.C.Spurdens and
W.A.Stallard:“Polarisatio
n−Insensitive,Near−Travel
ling−wave Semiconductor L
aser Amplifier at 1.55μ
m”,Electronics Letters,2n
d March 1989,vol.25,No.5,
pp.314−315)を用いても同様な効果を得るこ
とができる。さらに光機能素子と光増幅器の間に、分離
溝あるいは絶縁領域を設け、光機能素子と光増幅器の間
で電気的絶縁を行ってもよいことは言うまでもない。
【0081】(実施例9)図9は本発明の第9の実施例
に係る光導波増幅素子の模式的な断面図である。同図に
おいて、901はn側電極、902はn−InP基板、
903はn−InP層、904および905は光信号が
導波する層である。ここで、領域904と領域905と
は、その組成が徐々に変化しており、領域904は短波
長(例えば1.44μm)のバンドギャップ波長を持つ
光導波層であり、領域905は長波長(例えば1.58
μm)のバンドギャップ波長を持つ光増幅器の活性層で
ある。さらに、領域905はエッチングによって削られ
(エッチング前の領域905の厚さは図中の点線で示さ
れている)、層厚が薄くなっている。また、906はp
−InP層、907および908はp側電極である。光
導波層904と活性層905との間の組成の変化と(エ
ッチング前の)層厚の変化は、図16に示すようなSi
2 マスクパターンのある基板上に成長することにより
得られる。
【0082】本実施例の光増幅機能素子は、層厚の厚い
光導波層を用いることで光導波層への光の閉じ込めを強
くすることができ、光スイッチや光変調器として有利で
ある。
【0083】一方、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬に伴う損失を補償するため、光増幅器の活性層905
を通して光信号を増幅する必要がある。活性層905は
光導波層904に比べてバンドギャップ波長が長い(す
なわち屈折率が高い)が、しかし層厚が薄いために、光
導波層904でシングルモードで伝搬していた光信号は
活性層905でもシングルモードに保たれる。
【0084】(実施例10)図10は本発明の第10の
実施例に係る光増幅機能素子の模式的な断面図である。
同図において、1001はn側電極、1002はn−I
nP基板、1003はn−InP層、1004および1
005は光信号が伝搬する第1の層、1014はエッチ
ストップ層、1024は光信号が伝搬する第2の層であ
る。領域1004および領域1024は、短波長(例え
ば1.44μm)のバンドギャップ波長を持つ光導波路
の第1および第2の光導波層、領域1005は長波長
(例えば1.58μm)のバンドギャップ波長を持つ光
増幅器の活性層であり、領域1004と領域1005と
の間は、その組成が徐々に変化している。また、100
6はp−InP層、1007および1008はp側電極
である。
【0085】本実施例の光増幅機能素子は層厚の厚い光
導波層を用いることで光導波層への光の閉じ込めを強く
することができ、光スイッチや光変調器として有利であ
る。
【0086】一方、上記光増幅機能素子は光導波路の伝
搬に伴う損失を補償するため、光増幅器の活性層100
5を通して光信号を増幅する必要がある。活性層100
5は、第1の光導波層1004および第2の光導波層1
024に比べてバンドギャップ波長が長い(すなわち屈
折率が高い)が、しかし層厚が薄いために、光導波層1
004および1024でシングルモードで伝搬していた
光信号は活性層1005でもシングルモードに保たれ
る。
【0087】図10の構造を作製する手順を以下に略記
する。図16に示すようなSiO2マスクパターンを有
するn−InP基板1002上に、n−InP層100
3、光信号が伝搬する第1の層1004および100
5、エッチストップ層1014、および光信号が伝搬す
る第2の層1024をこの順に成長する。その後、第2
の層1024の一部を選択性のエッチャント(H2 SO
4 :H22 :H2 O)を用いてエッチストップ層10
14まで削る。さらに、p−InP層1006を成長
し、n側電極1001とp側電極1007および100
8を形成する。本実施例は、第9の実施例と異なり、エ
ッチストップ層1014を設けることにより、エッチン
グで第2の層1024の一部を削る際の制御性を向上さ
せている。
【0088】図11は本発明の第11の実施例に係る光
導波増幅素子の模式的な断面図である。同図において、
1101はn側電極、1102はn−InP基板、11
03はn−InP層、1104および1105は量子井
戸構造を持つ第1の層(例えばInGaAs/InAl
As)、1114はエッチストップ層、1124は量子
井戸構造を持つ第2の層(例えばInGaAs/InA
lAs)である。領域1104および領域1124は短
波長(例えば1.44μm)のバンドギャップ波長を持
つ光導波路の光導波層、1105は長波長(例えば1.
58μm)のバンドギャップ波長を持つ光増幅器の活性
層である。領域1104と領域1105との間は、その
組成が徐々に変化している。また、1106はp−In
P層、1107および1108はp側電極である。
【0089】動作波長を1.55μmとした場合、第1
の光導波層1104として厚さ9nmのInGaAsウ
ェルと厚さ5nmのInAlAsバリアとでバンドギャ
ップ波長1.44μmに設定して、電圧制御によりスイ
ッチング動作や変調動作に利用することができる。本実
施例の光導波増幅素子は多重量子井戸構造のウェル層と
バリア層とが20ペアを越えるような層厚の厚い多重量
子井戸構造にすることで光導波層への光の閉じ込めを強
くすることができ、光スイッチや光変調器として有利で
ある。
【0090】一方、上記光導波増幅素子は光導波路の伝
搬に伴う損失を補償するため、光増幅器の活性層110
5を通して光信号を増幅する必要がある。活性層110
5は光導波層1104および1124に比べてバンドギ
ャップ波長が長い(すなわち屈折率が高い)が、しかし
層厚が薄いために、光導波層1104および1124で
シングルモードで伝搬していた光信号は活性層1105
でもシングルモードに保たれる。
【0091】図11の構造を作製する手順を以下に略記
する。図16に示すようなSiO2マスクパターンを有
するn−InP基板1102上に、n−InP層110
3、光信号が伝搬する第1の層1104および110
5、エッチストップ層1114、光信号が伝搬する第2
の層1124をこの順に成長する。その後第2の層11
24の一部を選択性のエッチャント(H2 SO4 :H2
2 :H2 O)を用いてエッチストップ層1114まで
削る。さらに、p−InP層1106を成長し、n側電
極1101とp側電極1107および1108を形成す
る。本実施例は、第9の実施例とは異なり、エッチスト
ップ層1124を存在させることにより、第2の光導波
層1124の一部をエッチングで削る際の制御性を向上
させている。
【0092】なお、本構造についてはn型のInP基板
を例に説明を行ったが、p型の基板や他の半導体基板に
おいても同様な効果を得ることができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
増幅器が装荷された部分の光導波層の層厚が薄く、装荷
されていない部分は層厚の厚い光導波層を用いること
で、光導波層と光増幅器との接続効率を上げ、また光増
幅器が装荷された部分の光導波層の直列抵抗を下げるこ
とで光増幅器への電流の注入を容易にすることができ
る。
【0094】また、光導波層の光増幅器が装荷された部
分のヘビーホールエキシトンの吸収ピークを、装荷され
ていない部分のヘビーホールエキシトンの吸収ピークに
比べて短くすることで自然放出光の発光を抑え、雑音の
小さな光増幅機能素子を提供することができる。
【0095】さらに、本発明によれば、光機能素子の光
導波層に対して、より層厚の薄い光導波路の光導波層を
設け、これに光増幅器の活性層を装荷することで光機能
素子と光増幅器の接続をよくし、効率の高い光機能導波
増幅素子を提供することができる。
【0096】また、これによって光増幅器が装荷された
部分の光導波層の層厚が薄いので光増幅器への電流の注
入を容易にすることができる。さらに、光導波路の光導
波層のバンドギャップ波長を、光機能素子の光導波層に
比べて短くすることで自然放出光の発光を抑え、雑音の
小さな光増幅機能素子を提供することができる。
【0097】さらにまた、本発明によれば、光導波路の
光導波層の層厚が厚いためにスイッチング動作や光変調
器として有利であり、かつ光増幅器の活性層の層厚を薄
くすることで活性層を伝搬する信号のシングルモード性
を保つ光増幅機能素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光増幅機能素子の
模式的な断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る光増幅機能素子の
模式的な断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る光増幅機能素子の
模式的な断面図である。
【図4】本発明の第4の実施例に係る光増幅機能素子の
模式的な断面図である。
【図5】本発明の第5の実施例に係る光増幅機能素子の
模式的な断面図である。
【図6】本発明の第6の実施例に係る光増幅機能素子の
模式的な断面図である。
【図7】本発明の第7の実施例に係る光増幅機能素子の
模式的な断面図である。
【図8】本発明の第8の実施例に係る光増幅機能素子の
製造方法を示す模式的な断面図である。
【図9】本発明の第9の実施例に係る光増幅機能素子の
模式的な断面図である。
【図10】本発明の第10の実施例に係る光増幅機能素
子の模式的な断面図である。
【図11】本発明の第11の実施例に係る光増幅機能素
子の模式的な断面図である。
【図12】従来の光増幅機能素子の模式的な断面図であ
る。
【図13】従来の光増幅機能素子の模式的な断面図であ
る。
【図14】従来の光増幅機能素子の模式的な断面図であ
る。
【図15】従来の光増幅機能素子の製造方法を説明する
模式的な断面図である。
【図16】選択成長を説明する斜視図である。
【図17】選択成長を説明する模式的な断面図である。
【図18】従来の光増幅機能素子を説明する模式的な断
面図である。
【図19】従来の光増幅機能素子を説明する模式的な断
面図である。
【符号の説明】
101〜801,907,908,1017,100
8,1107,1108p側電極 102〜802,906,1006,1106 p−I
nP基板 902,1002,1102 n−InP基板 103〜803 p−InP層 104〜404,904〜1104 光導波層 504A〜804A,504B〜804B 光導波層 105〜1105 光増幅器の活性層 106〜806、903,1003,1103 n−I
nP層 107〜807,108〜808,901,1001,
1101 n側電極 214,314,414,1014,1104 エッチ
ストップ層 224,324,424,1024,1124 光導波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 健治 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−42784(JP,A) 特開 平4−196282(JP,A) 特開 平1−253290(JP,A) 特開 昭63−186488(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された少なくとも光
    導波層を有する光導波路と、該光導波路上に装荷された
    少なくとも活性層と該活性層に電流を注入するための電
    極とを有する光増幅器とを具備する光増幅機能素子にお
    いて、 前記光導波層は、前記光増幅器が装荷された部分の層厚
    が、装荷されていない部分の層厚に比べて薄く、 前記光導波路が、少なくとも下から第1の層とエッチス
    トップ層と第2の層とを有し、 前記光増幅器が装荷された部分の光導波路の光導波層
    は、前記第1の層と前記エッチストップ層とからなり、 前記光増幅器が装荷されていない部分の光導波路の光導
    波層は、前記第1の層と前記エッチストップ層と前記第
    2の層とからなり、 前記第1の層のうち、前記光増幅器が装荷された部分の
    バンドギャップ波長が、装荷されていない部分のバンド
    ギャップ波長に比べて短いことを特徴とする光増幅機能
    素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光増幅機能素子におい
    て、前記第1の層および前記第2の層として多重量子井
    戸構造を用いることを特徴とする光増幅機能素子。
  3. 【請求項3】 半導体基板上の一部に形成された第1の
    光導波層と、該第1の光導波層の端部に乗り上げる形で
    前記基板上に形成された第2の光導波層と、該第2の光
    導波層上に装荷された少なくとも光信号を増幅するため
    の活性層と該活性層に電流を注入するための電極とを有
    する光増幅器とを具備することを特徴とする光増幅機能
    素子。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光増幅機能素子におい
    て、前記第2の光導波層のバンドギャップ波長が前記第
    1の光導波層のバンドギャップ波長に比べて短いことを
    特徴とする光増幅機能素子。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の光増幅機能素
    子において、前記第1の光導波層、前記第2の光導波層
    および前記活性層のうち、少なくとも1つに多重量子井
    戸構造を用いることを特徴とする光増幅機能素子。
  6. 【請求項6】 請求項3,4または5に記載の光増幅機
    能素子の製造方法であって、 半導体基板上に第1の光導波層を結晶成長し、その後、
    少なくとも光増幅器部分の第1の光導波層を取り除く工
    程と、 前記第1の光導波路層を覆うように下から第2の光導波
    層と活性層とを、この順に結晶成長を行う工程と、 少なくとも光増幅器部分以外の前記活性層と、光機能素
    子部分の前記第2の光導波層とを取り除く工程とを具備
    することを特徴とする光増幅機能素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に形成された少なくとも光
    信号が導波する光導波層を有する光導波路と、少なくと
    も光信号を増幅する活性層と該活性層に電流を注入する
    ための電極とを有する光増幅器とを具備し、光の伝搬方
    向に沿って光導波路と光増幅器とが配される光増幅機能
    素子において、 前記光導波層の組成を徐々に変化させて前記活性層の組
    成に一致させ、 また同時に前記光導波層のバンドギャップ波長を前記活
    性層のバンドギャップ波長に比べて短波長側に設定した
    上で、該光導波路のバンドギャップ波長を徐々に変化さ
    せて該活性層のバンドギャップ波長に一致させ、 かつ前記光導波層の層厚を前記活性層の層厚に比べて厚
    くしたことを特徴とする光増幅機能素子。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光増幅機能素子におい
    て、前記光導波層は下から第1の層とエッチストップ層
    と第2の層とからなり、前記活性層は下から前記第1の
    層と前記エッチストップ層とからなり、 前記第1の層の組成を徐々に変化させて、前記光導波層
    のバンドギャップ波長を前記活性層のバンドギャップ波
    長に比べて短波長側に設定した上で、該光導波路のバン
    ドギャップ波長を徐々に変化させて該活性層のバンドギ
    ャップ波長に一致させることを特徴とする光増幅機能素
    子。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の光増幅機能素子におい
    て、前記第1の層と前記第2の層として多重量子井戸構
    造を持つ層を用いたことを特徴とする光増幅機能素子。
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