JP3337727B2 - 食品包装用ポリプロピレン系ストレッチフィルム - Google Patents

食品包装用ポリプロピレン系ストレッチフィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリプロピレン系ストレ
ッチフィルムに関する。詳しくは、本発明は、変形復元
性、透明性、伸び、強度に優れた、主に食品の包装に用
いられるポリプロピレン系のストレッチフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鮮肉、鮮魚、青果物、惣菜等の食
料品を店頭陳列する場合、直接又はプラスチックトレー
上に載置して、これらをフィルムでストレッチ包装す
る、いわゆるプリパッケージ用のフィルムが使用され、
ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニリデンフィルムある
いは、種々のポリオレフィン系フィルムが使用されてき
たが、これらはストレッチ包装用フィルムとして下記の
ように多くの問題点を有している。
【0003】即ち、ポリ塩化ビニルフィルムは品質面で
は、ストレッチ包装に不可欠の弾力性、伸び、強度、自
己粘着性、透明性等の品質面で優れているが、酸素透過
率が小さいほか、多量の可塑剤が添加されているため
に、生成フィルムの水蒸気透過率が大きく、かつ可塑剤
臭が食品に移る等の点で、食品保存には、改良すべき点
がある。
【0004】ポリ塩化ビニリデンフィルムの場合は、酸
素透過率が小さいので野菜、果物等のような、呼吸作用
を営むものや牛肉のように酸素不足により変色して、商
品価値を損なうもの等、食品保存には不適当であるほ
か、該フィルムの強度が強く、粘着性が不十分なこと等
ストレッチ包装用としての機能自体に欠陥を有する。さ
らに、ポリ塩化ビニル系およびポリ塩化ビニリデン系フ
ィルムはいずれも、その分子中に塩素を含むために、大
量に使い捨てる用品としては、用済み後、焼却処理等の
場合の廃棄物公害が問題となり、最近では焼却処理可能
な下記に示すポリオレフィン系フィルムに移行しつつあ
る。
【0005】しかし、ポリオレフィン系フィルムの場合
は、塩化ビニル系および塩化ビニリデン系フィルムとは
逆に、酸素透過率が大きくて透湿度はやや小さく、生鮮
食料品等の鮮度を維持する反面、自己粘着性がないかま
たは不充分である等ストレッチ包装材としての機能自体
が劣っている。
【0006】例えば、既に公知の低密度ポリエチレン樹
脂、エチレン−ブテン−1共重合体樹脂等からなる低密
度ポリエチレン系樹脂フィルムでは、硬くて伸びにくい
ため、無理に伸ばしても破れるか不均一な伸びしか示さ
ず、更に、被包装食品を載置したトレーを変形させたり
破壊させたりしてしわが発生し、包装に必要な緊締力が
得られないとか、商品価値のある包装が出来ないという
問題がある。
【0007】また、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
からなるフィルムでは、酢酸ビニル含有量、メルトフロ
ーレート等を適切に選択した上で使用すれば、前述の低
密度ポリエチレン系フィルムにおけるような問題が解消
できるが、被包装食品が鋭利な角を有する場合や被包装
食品を載置したトレーの角が鋭利な場合には、フィルム
を引き伸ばしながら包装すると、フィルムがこれらの鋭
利な角に当たって引き裂かれるように破れてしまうとい
う問題がある。
【0008】更に、最近では前述の低密度ポリエチレン
系フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂系フィ
ルム等のインフレーション法による多層化が伸長してい
るが、硬くて伸びにくい、引き裂き性という問題はある
程度解決されるものの、包装物の物流過程、店頭陳列時
でのフィルム面にかかる変形に対してしわを残すことな
く回復すること等、変形復元性において市場の要求に充
分に対応しきれているものではない。また、これらのフ
ィルムをトレーに包装し店頭陳列後、客が商品を評価す
るためフィルム包装されたトレーを取り出す際、手指で
該包装トレーを掴むため、あるいは内容物の評価を行う
べく、手指で該包装トレーのフィルム面を突き刺すこと
になり、変形を加えられたフィルムが基の形にもどる
(以下、変形復元性という。)ことが、従来のポリ塩化
ビニル系に比較すると劣る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、食品
のストレッチ包装用フィルムにおける上述の品質面で自
己粘着性、弾力性、伸び、強度、透明性を保ち、Tダイ
法、インフレーション法のどちらでも製造されうる単層
又は多層からなり、かつ変形復元性が極めて優れたスト
レッチ包装用フィルムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために、ある特定の物性を持つポリプロ
ピレンと水添されたスチレン−ブタジエンのランダム共
重合体樹脂をブレンドするとストレッチフィルムとして
の性質、条件を満足するべくポリマーアロイが得られる
という事実を見いだし、本発明を完成した。
【0011】即ち、本発明の要旨は、プロピレンの単独
重合体樹脂及び/又はプロピレン−エチレン系のランダ
ム共重合体樹脂30重量部から70重量部に対して、水
添のスチレン−ブタジエンのランダム共重合体樹脂を7
0重量部から30重量部配合した混合樹脂100重量部
に対して界面活性剤0.1〜5.0重量部を含む組成物
を成形してなる食品包装用ポリプロピレン系ストレッチ
フィルムである。
【0012】このプロピレン−エチレンランダム共重合
体樹脂は、230℃でのメルトフローレートが0.4g
/10分から40g/10分、好ましくは0.5g/1
0分から30g/10分である。0.4g/10分未満
では、樹脂自身が硬すぎて押し出し成形が困難となり適
さず、40g/10分を越えると樹脂自身が軟らかすぎ
てフィルム成形性が欠如される。また、これら重合体樹
脂に占めるエチレンの含有量が0から10重量部、好ま
しくは0から6.0重量部である。特にエチレンが含有
されていないもの、即ち0重量部のものは単独重合のポ
リプロピレンで、それ以上のものがプロピレンとエチレ
ンのランダム共重合体であり、これらの樹脂を用いると
ストレッチフィルムとしての機能が満足される。10重
量部を越える範囲では、ポリプロピレン重合時にポリエ
チレンをこれらの範囲で添加することは困難であり、重
合時の作業性が満足されない。また、プロピレンとのラ
ンダム共重合をなす重合体は、エチレン以外に炭素数4
から8のα−オレフィン系の重合体を用いても良い。一
方、プロピレン−エチレン系のブロック共重合体の場合
は、水添されたスチレン−ブタジエンのランダム共重合
体樹脂とのお互いの透明性等が劣り、ストレッチフィル
ムとしての機能は満足されない。
【0013】上記のプロピレンの単独重合体樹脂、プロ
ピレン−エチレンランダム共重合体樹脂と水添されたス
チレン−ブタジエンのランダム共重合体樹脂には、適度
の滑り性、防曇性、ブロッキング防止性を付与するため
に、PL規格(食品用添加剤リスト)に準ずる界面活性
剤、例えばグリセリン脂肪酸(C8〜C22)エステル、ソ
ルビタン脂肪酸(C8〜C22)エステル、プロピレング
リコール脂肪酸(C8〜C22)エステル、ショ糖脂肪酸
(C8〜C22)エステル、クエン酸モノ(ジ又はトリ)ス
テアリン酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸(C
8〜C18)エステル、ポリグリセリン脂肪酸(C8
18)エステル、ポリオキシエチレン(20)グリセリ
ン脂肪酸(C12〜C18)エステル、ポリオキシエチレン
(20)ソルビタン脂肪酸(C12〜C18)エステル、ポ
リエチレングリコール脂肪酸(C8〜C22)エステル、
ポリプロピレングリコール脂肪酸(C8〜C18)エステ
ル、ポリオキシエチレン(9.5)ドデシルエーテル、
ポリオキシエチレン(4〜14.30〜50)アルキル
(C4,9,12)フェニルエーテル、N,N−ビス(2)−
ヒドロキシエチル脂肪酸(C12〜C18)アミン、脂肪酸
(C12〜C18)アミン、脂肪酸(C12〜C18)とジエタ
ノールアミンによる縮合生成物、ポリオキシプロピレン
ポリオキシエチレンブロック共重合体、ポリエチレング
リコール(分子量200〜9500)、ポリプロピレン
グリコールからなる群から選ばれた1種または2種以上
の混合物を添加すれば良い。これらの添加量は上記のプ
ロピレンの単独重合体樹脂、プロピレン−エチレンラン
ダム共重合体樹脂と水添されたスチレン−ブタジエンの
ランダム共重合体樹脂100重量部に対して0.1重量
部から5.0重量部、好ましくは0.5重量部から2.
0重量部である。
【0014】また、本発明のストレッチフィルムを製造
するにあたり、その用途によって一般的添加剤を含有せ
しめてもよい。PL規格に準ずる添加剤、例えば、酸化
防止剤、熱安定剤等を含有せしめることは任意である。
【0015】以上の構成による本発明のストレッチ包装
用フィルムは前記の樹脂組成物をTダイ成形、または、
インフレーション成形等による公知の押し出し法によっ
て成形される。
【0016】
【作用】以上のようにして得られたフィルムは、原料樹
脂中のプロピレン重合体成分と水添されたスチレン−ブ
タジエン共重合体成分の二者により、従来のポリオレフ
ィン系ストレッチフィルムにはない、大きな変形復元性
と自己粘着性を示し、また、原料樹脂は、そのベースが
ポリオレフィン系であるため焼却時に有害ガスを発生す
ることがない。
【0017】
【実施例】以下に、本発明を実施例により更に詳細に説
明する。製膜時の状況、得られたフィルムは下記のよう
に評価した。 (製膜性)製膜時の作業製を以下のように評価した。 ○;製膜時の作業性が極めて良い状況。 △;押出機での作業性は良好であるが、ロール面でフィ
ルムがべたつき作業性が劣る状況。 ×;押出機での作業性が極めて困難な状況。 (自己粘着性)市販のハンドラッパーを用いて発泡スチ
ロール製トレーに乗せた食品を包装し、1時間経過後に
トレーに折り込んだフィルムの密着状態を肉眼観察で以
下のように判定した。 ○;非常に粘着性がある。 △;普通。 ×;粘着性がなく、ストレッチフィルムの機能としては
劣る。 (透明性)曇り度を示し、JIS K−6718の方法
により測定した。 (変形復元性)市販のハンドラッパーを用いて発泡スチ
ロール製トレーに乗せた食品を包装した時に手指で包装
フィルム面を突き刺し、変形を加えその時の復元性を肉
眼観察で以下のように判定した。 ○;変形後、極めて良好な復元性。 △;若干しわが残る。 ×;変形後シワが残り、ストレッチフィルムとしては劣
る。 (引張伸展性)市販のハンドラッパーを用いて発泡スチ
ロール製トレーに乗せた食品を包装した時の伸びの状
態、引張伸展性を肉眼観察で以下のように判定した。 ○;不均一な伸びがなく、極めて良好。 △;若干不均一な伸び発生。 ×;不均一な伸びが発生し、ストレッチフィルムとして
は劣る。
【0018】実施例1 エチレン含有量3.1重量%、プロピレン含有量96.
9重量%、230℃でのメルトフローレート9.5g/
10分のプロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂5
0重量部(三井東圧化学株式会社製、GFL−G)、ス
チレン含有量10%、比重0.89、230℃でのメル
トフローレート3.5g/10分の水添されたスチレン
−ブタジエンランダム共重合体樹脂(日本合成ゴム株式
会社製、DYNARON1320P)50重量部、防曇
剤(丸菱油化株式会社製、PA−6138)2.0重量
部よりなる樹脂組成物を口径65mm、L/D25の押
し出し機を用いて150から240℃で混練し、Tダイ
に供給して、ダイ温度230から240℃、厚み15μ
mのストレッチ包装用フィルムを製造した。 このフィ
ルムを使用し、上記に示した変形復元性、透明性等の評
価を行った。その結果を表に示す。製膜性は極めて良好
で、自己粘着性、変形復元性、引張伸展性、透明性等の
包装適性は全て良好であった。
【0019】実施例2 エチレン含有量4.9重量%、プロピレン含有量95.
1重量%、230℃でのメルトフローレート7.2g/
10分のプロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂7
0重量部(三井東圧化学株式会社製、EFL−56
0)、実施例1と同様な水添されたスチレン−ブタジエ
ンランダム共重合体樹脂30重量部と防曇剤2.0重量
部よりなる樹脂組成物を実施例1と同様にしてストレッ
チ包装用フィルムを製造した。このフィルムを使用し、
上記に示した変形復元性、透明性等の評価を行った。そ
の結果を表に示す。製膜性は極めて良好で、自己粘着
性、変形復元性、引張伸展性、透明性等の包装適性は全
て良好であった。
【0020】実施例3 エチレン含有量5.1重量%、プロピレン含有量94.
9重量%、230℃でのメルトフローレート1.8g/
10分のプロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂3
0重量部(三井東圧化学株式会社製、MJS−G)、実
施例1と同様な水添されたスチレン−ブタジエンランダ
ム共重合体樹脂70重量部と防曇剤2.0重量部よりな
る樹脂組成物を実施例1と同様にしてストレッチ包装用
フィルムを製造した。このフィルムを使用し、上記に示
した変形復元性、透明性等の評価を行った。その結果を
表に示す。製膜性は極めて良好で、自己粘着性、変形復
元性、引張伸展性、透明性等の包装適性は全て良好であ
った。
【0021】実施例4 エチレン含有量5.0重量%、プロピレン含有量95.
0重量%、230℃でのメルトフローレート0.52g
/10分のプロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂
50重量部(三井東圧化学株式会社製、GEBG−
5)、実施例1と同様な水添されたスチレン−ブタジエ
ンランダム共重合体樹脂50重量部と防曇剤2.0重量
部よりなる樹脂組成物を実施例1と同様にしてストレッ
チ包装用フィルムを製造した。このフィルムを使用し、
上記に示した変形復元性、透明性等の評価を行った。そ
の結果を表に示す。製膜性は極めて良好で、自己粘着
性、変形復元性、引張伸展性、透明性等の包装適性は全
て良好であった。
【0022】実施例5 230℃でのメルトフローレート8.4g/10分のプ
ロピレン単独重合体樹脂50重量部(三井東圧化学株式
会社製、JHH−G)、実施例1と同様な水添されたス
チレン−ブタジエンランダム共重合体樹脂50重量部と
防曇剤2.0重量部よりなる樹脂組成物を実施例1と同
様にしてストレッチ包装用フィルムを製造した。このフ
ィルムを使用し、上記に示した変形復元性、透明性等の
評価を行った。その結果を表に示す。製膜性は極めて良
好で、自己粘着性、変形復元性、引張伸展性、透明性等
の包装適性は全て良好であった。
【0023】実施例6 230℃でのメルトフローレート30.0g/10分の
プロピレン単独重合体樹脂50重量部(三井東圧化学株
式会社製、EFL−750)、実施例1と同様な水添さ
れたスチレン−ブタジエンランダム共重合体樹脂50重
量部と防曇剤2.0重量部よりなる樹脂組成物を実施例
1と同様にしてストレッチ包装用フィルムを製造した。
このフィルムを使用し、上記に示した変形復元性、透明
性等の評価を行った。その結果を表に示す。製膜性は極
めて良好で、自己粘着性、変形復元性、引張伸展性、透
明性等の包装適性は全て良好であった。
【0024】比較例1 実施例3と同様なプロピレン−エチレンランダム共重合
体樹脂100重量部(三井東圧化学株式会社製、EFL
−560)、実施例1と同様な防曇剤2.0重量部より
なる樹脂組成物を実施例1と同様にしてストレッチ包装
用フィルムを製造した。このフィルムを使用し、上記に
示した変形復元性、透明性等の評価を行った。その結果
を表に示す。製膜性は極めて良好であるが、自己粘着
性、変形復元性、透明性に劣り、ストレッチフィルムに
は不適である。
【0025】比較例2 実施例2と同様なプロピレン−エチレンランダム共重合
体樹脂20重量部(三井東圧化学株式会社製、MJS−
G)、実施例1と同様な水添されたスチレン−ブタジエ
ンランダム共重合体樹脂80重量部と防曇剤2.0重量
部よりなる樹脂組成物を実施例1と同様にしてストレッ
チ包装用フィルムを製造した。このフィルムを使用し、
上記に示した変形復元性、透明性等の評価を行った。そ
の結果を表に示す。水添されたスチレン−ブタジエンの
ランダム共重合体樹脂成分が多過ぎるため、製膜の際ロ
ールにべたつき、得られたフィルムはブロッキングを起
こしストレッチフィルムには不適であった。
【0026】比較例3 実施例3と同様なプロピレン−エチレンランダム共重合
体樹脂80重量部(三井東圧化学株式会社製、MJS−
G)、実施例1と同様な水添されたスチレン−ブタジエ
ンランダム共重合体樹脂20重量部と防曇剤2.0重量
部よりなる樹脂組成物を実施例1と同様にしてストレッ
チ包装用フィルムを製造した。このフィルムを使用し、
上記に示した変形復元性、透明性等の評価を行った。そ
の結果を表に示す。製膜性は極めて良好であるが、自己
粘着性、変形復元性、透明性に劣り、ストレッチフィル
ムには不適であった。
【0027】比較例4 230℃でのメルトフローレート50.0g/10分の
プロピレン単独重合体樹脂50重量部(三井東圧化学株
式会社製、J4H)、実施例1と同様な水添されたスチ
レン−ブタジエンランダム共重合体樹脂50重量部と防
曇剤2.0重量部よりなる樹脂組成物を実施例1と同様
にしてストレッチ包装用フィルムを製造した。このフィ
ルムを使用し、上記に示した変形復元性、透明性等の評
価を行った。その結果を表に示す。樹脂自身が軟らか過
ぎてロールにべたつき、フィルムの製膜性は困難であっ
た。
【0028】比較例5 230℃でのメルトフローレート0.3g/10分のプ
ロピレン単独重合体樹脂50重量部(三井東圧化学株式
会社製、EP−BQ)、実施例1と同様な水添されたス
チレン−ブタジエンランダム共重合体樹脂50重量部と
防曇剤2.0重量部よりなる樹脂組成物を実施例1と同
様にしてストレッチ包装用フィルムを製造した。このフ
ィルムを使用し、上記に示した変形復元性、透明性等の
評価を行った。その結果を表に示す。製膜性は良好で、
自己粘着性、変形復元性、透明性等の包装適性は良好で
あったが、引張伸展性が劣り、不均一な伸びが発生し
た。
【0029】
【表1】 A重量部:プロピレンの単独重合体及び/又はプロピレ
ン−エチレン系のランダム共重合体樹脂の含有量 B重量部:水添・スチレン・ブタジエン共重合体樹脂の
含有量 C重量部:防曇性、ブロッキング防止性を付与せしめる
添加剤の含有量
【0030】
【表2】 A重量部:プロピレンの単独重合体及び/又はプロピレ
ン−エチレン系のランダム共重合体樹脂の含有量 B重量部:水添・スチレン・ブタジエン共重合体樹脂の
含有量 C重量部:防曇性、ブロッキング防止性を付与せしめる
添加剤の含有量
【0031】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン系のストレッチ
包装用フィルムは、食品のストレッチ包装用フィルムに
おける自己粘着性、弾力性、伸び、強度、透明性を保
ち、Tダイ法、インフレーション法のどちらでも製造さ
れうる単層、多層からなり、かつ極めて優れた変形復元
性を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 健 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 101/16 B65D 65/00 - 65/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン含有量が0〜10重量部であるプ
    ロピレン(ランダム共)重合体樹脂30重量部から70
    重量部に対して、水添されたスチレン−ブタジエンのラ
    ンダム共重合体樹脂を70重量部から30重量部配合し
    た混合樹脂100重量部に対して界面活性剤0.1〜
    5.0重量部を含む組成物を成形してなることを特徴と
    する食品包装用ポリプロピレン系ストレッチフィルム。
  2. 【請求項2】エチレン含有量が0〜10重量部であるプ
    ロピレン(ランダム共)重合体樹脂の230℃でのメル
    トフローレートが0.4g/10分から40g/10
    分、エチレン含有量が0から10重量部の範囲であるこ
    とを特徴とする請求項1の食品包装用ポリプロピレン系
    ストレッチフィルム。
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