JP3336245B2 - 五 徳 - Google Patents

五 徳

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JP3336245B2
JP3336245B2 JP02238298A JP2238298A JP3336245B2 JP 3336245 B2 JP3336245 B2 JP 3336245B2 JP 02238298 A JP02238298 A JP 02238298A JP 2238298 A JP2238298 A JP 2238298A JP 3336245 B2 JP3336245 B2 JP 3336245B2
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徳彦 松行
裕司 若杉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理具を載置する
複数の爪部材と、各爪部材を一体に支持する枠体とから
なる五徳に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の五徳は、鍋等の調理具を載置し
てコンロバーナの上方に位置させる複数の爪部材と、コ
ンロバーナの周囲のコンロ天板上に設置して該爪部材を
一体に支持する枠体とによって構成されている。通常、
コンロ天板には、その周縁部に沿って段差が形成されて
おり、該段差の上面を載置部として前記枠体を載置する
ようになっている。
【0003】この種の五徳においては、図10に示すよ
うに、該枠体50は縦断面視において大略長方形状とさ
れ、該枠体50の上端部には、図示しない鍋等の調理具
を載置するための爪部材51(図示は単一であるが実際
は複数設けられている。)が一体に連結して設けられて
いる。該爪部材51は、その基部の下縁部52が枠体5
0の上縁部50aに当接され、図中仮想線示する溶接電
極a,bにより溶接されて枠体50に連結固定されてい
る。なお、下縁部52には爪部材51の内側(爪部材5
1が枠体50に取り付けられている状態でバーナに向く
側を本明細書では爪部材51の内側という)と外側(爪
部材51が枠体50に取り付けられている状態でバーナ
とは反対側に向く側を本明細書では爪部材51の外側と
いう)とに突部が設けられており、両突部によって下縁
部52は凹状に形成されている。このように、下縁部5
2が凹状に形成されていることにより、溶接時に爪部材
51が枠体50から位置ずれをおこすことが防止され、
また溶接電極a,bも爪部材51の上縁51aと枠体5
0の下縁50bとに当接することができ、接作業を容易
に行うことができる。
【0004】ところで、近年、コンロの天板から露出す
るコンロバーナに二次空気を円滑に供給するために、五
徳と天板とによってコンロバーナへ向かう二次空気の供
給通路を形成することが考えられている。即ち、図11
に一部を断面視して示すように、五徳の枠体53を、垂
直に延びる垂直壁部55と、その上縁に外方に傾斜して
延びる傾斜壁部56とで構成し、この枠体53を天板5
4上に通気自在の間隙xを存して載置する。五徳の枠体
53をこのように載置することによって、二次空気を、
間隙x即ち傾斜壁部56の背面側からコンロバーナに向
かって円滑に供給することができる。更に、枠体53の
下縁にコンロバーナ(図示せず)に向かって水平に延び
る水平延出部57を連設すると、二次空気がコンロバー
ナに効果的に供給される。
【0005】そして、枠体53に各爪部材58を連結す
る場合に、その基部の後端縁を枠体53の内周壁面に当
接し溶接することが考えられる。
【0006】しかし、枠体53の内周壁面は、前記傾斜
壁部56が形成されていることによって、爪部材58を
溶接する際に該爪部材58が枠体53の内周壁面に沿っ
て滑り易く、爪部材58の位置決めが困難となる不都合
がある。また、爪部材58を枠体53に溶接する際の溶
接電極a,bの当接位置を、傾斜壁部56の背面側と爪
部材58の上縁とを結ぶ線c上や、枠体53の垂直壁部
55の背面側と爪部材58の基部内縁側とを結ぶ線d上
とする必要があるため、図10に示すような爪部材51
の上下位置とすることができず、溶接作業が極めて困難
となる不都合がある。また、前記のように水平延出部5
7を備えた場合には、図示しないが、該水平延出部57
に当接するように爪部材58の基部の下縁部58aを延
出させて形成し、該下縁部58aを水平延出部57に溶
接するようにすれば、溶接電極a,bは上下に対向する
位置関係となり溶接作業が容易となるが、水平延出部5
7の曲げ角度(水平になっている度合い)にばらつきが
生じやすく、その結果、爪部材58の起立状態を垂直と
することが困難となる。
【0007】また、前記傾斜壁部56の代わりに、図示
しないが、垂直壁部の上縁から該垂直壁部に対して直角
に外方に延びる水平壁部を設けることが考えられる。該
水平壁部は、天板の外周に延出されたフランジ上に間隙
を存して臨ませることにより、前記傾斜壁部56と同様
に、水平壁部と天板のフランジとの間隙から空気をバー
ナに供給することができる。この場合には、爪部材を溶
接する場合に前記傾斜壁部56に比べて位置決めが容易
となる。しかし、水平壁部を形成する際に、垂直壁部の
上縁から正確に直角に折り曲げて水平壁部を形成するこ
とが困難であり、水平壁部の曲げ角度にバラつきが生じ
ると爪部材の水平度にもバラつきが生じるおそれがあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、枠体の垂直壁部の上縁に二次空気を案内
するための傾斜壁部又は水平壁部が連設されていても、
該枠体に爪部材を容易且つ強固に溶接して連結固定する
ことができる五徳を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、コンロの天板から露出するコンロバー
ナの上方位置において調理具を支持する複数の爪部材
と、各爪部材を一体に連結して支持し、前記天板上に載
置する枠体とからなり、該枠体は、前記コンロバーナの
周囲を包囲して垂直方向に延びる垂直壁部と、該垂直壁
部の所定位置の上縁に連設されて外方に傾斜して延びる
傾斜壁部とを備え、該枠体の前記垂直壁部と前記傾斜壁
部との少なくとも一方に連結孔を設け、該連結孔に前記
爪部材の一部が挿着され溶接されて該枠体に爪部材が連
結固定されていることを特徴とする。
【0010】本発明の前記枠体は垂直壁部と傾斜壁部と
を備えており、枠体と天板との間に通気自在の間隙を形
成して該枠体を前記天板上に載置したとき、この間隙に
よって傾斜壁部の背面側から垂直壁部の背面側を経てコ
ンロバーナへの二次空気の流れを形成することができる
ものである。
【0011】本発明によれば、前記爪部材の一部を前記
枠体に形成された連結孔に挿着する。これにより、該枠
体に傾斜壁部が形成されていても、爪部材を滑りなく確
実に位置決めすることができ、枠体への連結時の溶接が
容易に行える。
【0012】また、本発明は、コンロの天板から露出す
るコンロバーナの上方位置において調理具を支持する複
数の爪部材と、各爪部材を一体に連結して支持し、前記
天板上に載置する枠体とからなり、該枠体は、前記コン
ロバーナの周囲を包囲して垂直方向に延びる垂直壁部
と、該垂直壁部の所定位置の上縁に連設されて外方に延
びる水平壁部とを備え、該枠体の少なくとも前記水平壁
部が連設された前記垂直壁部に連結孔を設け、該連結孔
に前記爪部材の一部が挿着され溶接されて該枠体に爪部
材が連結固定されていることを特徴とする。
【0013】本発明の前記枠体は垂直壁部と水平壁部と
を備えており、枠体と天板との間に通気自在の間隙を形
成して該枠体を前記天板上に載置したとき、この間隙に
よって水平壁部の下面側から垂直壁部の背面側を経てコ
ンロバーナへの二次空気の流れを形成することができる
ものである。
【0014】本発明によれば、前記爪部材の一部を前記
枠体に形成された連結孔に挿着する。これにより、該枠
体に水平壁部が形成されていても、爪部材の姿勢が水平
壁部の水平度に影響を受けることなく確実に位置決めす
ることができ、枠体への連結時の溶接が容易に行える。
【0015】本発明において、前記爪部材の一部には、
外縁と下縁とを備えて前記連結孔に挿着され溶接される
突出部が形成されていることを特徴とする。
【0016】これにより、枠体への連結時に爪部材の一
部に設けた突出部を、前記連結孔に挿着して容易に位置
決めすることができる。
【0017】本発明における前記連結孔は、少なくとも
その下縁が前記枠体の垂直壁部に形成されていることが
好ましい。これにより、例えば、電気溶接によって枠体
に爪部材を溶接する場合に、一対の溶接電極を、爪部材
の上縁と垂直壁部の下縁とに当接して溶接作業を容易に
行うことができると共に、溶接部分を爪部材の一部の下
縁と垂直壁部に形成された連結孔の下端縁との当接部分
に形成することができ、爪部材と枠体との溶接部分を強
固に形成することができる。
【0018】また、本発明における前記連結孔は、少な
くともその下縁が前記枠体の傾斜壁部に形成されていて
もよい。これにより、傾斜壁部に前記枠体を挿着した際
の位置決めを容易とすることができる。
【0019】本発明における前記連結孔の一態様として
は、前記枠体をその内側面から外側面に貫通して形成さ
れた貫通穴であることを特徴とする。また、本発明にお
ける前記連結孔の他の態様としては、前記枠体の上縁
(即ち傾斜壁部の上縁又は水平壁部の外縁)において開
放された切欠であることを特徴とする。このように、前
記連結孔を形成することにより爪部材の前記基部の一部
を貫通穴或いは切欠に係合させて容易に位置決めするこ
とができ、更に、貫通穴或いは切欠の下縁が垂直壁部に
形成されていれば、上述したように爪部材と枠体との溶
接部分を強固に形成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本実施形態の五徳を採用したガス
コンロの説明的平面図、図2は本実施形態の五徳を示す
説明的斜視図、図3は図1のIII −III 線断面説明図、
図4は枠体の連結孔を示す説明的斜視図、図5は天板の
五徳載置部を示す説明的平面図、図6は図5のVI−VI線
断面説明図、図7は図1のVII −VII 線断面説明図、図
8は枠体の連結孔の他の形態を示す説明的斜視図、図9
は枠体の水平延出部の他の例を示す説明的斜視図であ
る。
【0021】図1に示すように、ガスコンロ1は、複数
(本実施形態では3つ)のコンロバーナ2,3,4を露
出させた天板5と、該天板5に載置された一対の五徳
6,7とを備えている。一方の五徳6は、前方側に位置
する一対のコンロバーナ2,3の上方位置に鍋等の調理
具(図示せず)を載置するためのものであり、他方の五
徳7は、後方側に位置するコンロバーナ4の上方位置に
鍋等の調理具(図示せず)を載置するためのものであ
る。
【0022】本実施形態である一方の五徳6について詳
しく説明する。該五徳6は、図1及び図2に示すよう
に、平面視略四角形状に環状に形成された枠体8と、該
枠体8の所定位置に設けられて各バーナ2,3に向かっ
て延びる複数の爪部材9,10,11,12とを備えて
いる。
【0023】前記枠体8は、図2に示すように、平面視
略コ字形に屈曲して形成された枠基体13と、該枠基体
13の両端を繋ぐ枠連結体14とによって略四角形状の
環状に形成されている。また、枠基体13は、図2及び
図3に示すように、垂直方向に延びる垂直壁部15と、
該垂直壁部15の上縁に連設されて外方に傾斜して延び
る傾斜壁部16と、該垂直壁部15の下縁に連設されて
各バーナ2,3に向かって水平に延びる水平延出部17
とを備えて形成されている。傾斜壁部16及び水平延出
部17は、図1によって明らかなように、バーナ2,3
に近い位置にのみ設けられているが、垂直壁部15の全
長に亘って設けられていてもよい。該枠体8は、詳しく
は後述するが、図3に示すように、傾斜壁部16、垂直
壁部15、及び水平延出部17が、天板5の内周壁18
及び底壁19から間隙xを介して位置し、該間隙xを介
して各バーナ2,3に向かって二次空気を案内するよう
になっている。
【0024】前記枠体8の後片を構成する前記枠連結体
14は、図2に示すように、夫々のバーナ2,3に対向
する部分に一対の凹状部20が形成されている。該枠連
結体14は、前記枠基体13に比べてバーナ2,3に比
較的近い位置で対向するので、該凹状部20によってバ
ーナ2,3の火炎に炙られることが防止されている。
【0025】更に、図2に示すように、該枠体8はその
中央部分に掛け亘された補助枠部材21を備え、該補助
枠部材21によって両バーナ2,3間において爪部材1
2を支持している。
【0026】前記爪部材9,10,11,12のうち、
前記枠基体13の傾斜壁部16が形成された位置に設け
られた爪部材9は、図3に示すように、前記枠基体13
側に位置する基部22と、バーナ2,3の上方に向かっ
て延びる延出爪部23とを備えている。該爪部材9の基
部22には外縁部24aと下縁部24bとからなる突起
部24が形成されている。一方、前記枠基体13には、
図3及び図4に示すように、その内側面から外側面に略
四角形状に貫通して形成された貫通穴による連結孔26
が形成されている。
【0027】図3に示すように、該連結孔26の上縁2
6aは傾斜壁部16に位置し、下縁26bは垂直壁部1
5にあってその上縁より下方(本実施の形態では約2m
m)に位置し、これにより該連結孔26は傾斜壁部16
から垂直壁部15に亘って形成されている。
【0028】そして、該連結孔26に爪部材9の突起部
24が入り込んで、該突起部24の下縁部24bが連結
孔26の下縁26bに当接される。なお、前記突起部2
4の下縁部24bにおける爪部材9の内側には基部22
の下端延長部22aが垂直壁部15に沿って延びてい
る。更に該下縁部24bの爪部材9の外側には突部24
tが形成されている。これにより、前記下縁部24b
は、下端延長部22aと突部24tとに挟まれて凹状に
形成されており、この凹状の部分における下縁部24b
に連結孔26の下縁26bが当接される。
【0029】更に、連結孔26に爪部材9の突起部24
が挿入されたときに、連結孔26の上縁26aに突起部
24の外縁部24aが当接して、傾斜壁部16と爪部材
9の後端縁と間に間隙yを形成するようになっている。
こうすることにより、図3において仮想線示するよう
に、一対の溶接電極a,bを爪部材9の上端縁とその直
下位置の水平延出部17の下面とに当接して溶接を行っ
たとき、傾斜壁部16への電流の逃げを防止して、爪部
材9の下縁部24bと連結孔26の下縁26bとに電流
を集中させて強固に溶接することができる。前記間隙y
は爪部材9を枠体8に溶接結合した後にホーロー処理を
施すことによって埋められるので、美観を損ねることが
ない。
【0030】上記のように、傾斜壁部16と爪部材9の
後端縁との大きな接触を避けて電流の逃げを防止した
が、突起部24の下縁部24bと連結孔26の下縁26
bとの接触分部以外は全く接触しないほうが電流の逃げ
を一層防止することができて好ましい。そこで、本実施
形態においては、図4に示す連結孔26の幅寸法(横縁
26cと横縁26dとの間隔寸法)を、爪部材9の厚み
寸法より大とし(具体的には爪部材9の厚み寸法が3mm
のとき連結孔26の幅寸法を4mm)、爪部材9の突起部
24を連結孔26に挿入したとき突起部24の両側面と
連結孔26の両横縁26c,26dとの間に僅かな隙間
を形成させて接触しないようにしてある。また、突起部
24の外縁部24aと連結孔26の上縁26aも接触し
ないようにし、更に、前記下端延長部22aと突部24
tとの間隔は垂直壁部15の板厚より僅かに大きく形成
されており、下端延長部22aの内側及び突部24tの
内側が垂直壁部15に接触しないようにすることが好ま
しい。このれらの場合に各部に形成される間隙部分は、
前述したように爪部材9を枠体8に溶接結合した後にホ
ーロー処理を施すことによって埋められるので、美観を
損ねることがない。
【0031】なお、図示しないが、上記のように、突出
部24の下縁部24bと連結孔26の下縁26b以外は
全く接触しないようにして、枠体8と爪部材9とを溶接
するときには、次のようにして溶接作業を行えばよい。
即ち、五徳6を天地逆にした状態で作業を行うのである
が、先ず、爪部材9,10,11,12をそれらの上方
を下にして治具の爪部材設置溝に入れる。次に、枠体8
を下向きにして治具の枠体設置溝に入れる。このとき、
先に設置した爪部材9の下縁部24bに枠体8の連結孔
26の下縁26bが当接し、それ以外は接触しないよう
に治具の爪部材設置溝及び枠体設置溝の位置関係が定め
られている。この状態で、電極a,bを爪部材9の上縁
(下側になっている)と垂直壁部15の下縁(上側にな
っている)に当接して溶接を行う。
【0032】このように、該爪部材9は、溶接作業に際
して、突起部24を連結孔26に挿入することで確実に
位置決めすることができるので、溶接作業を容易に行う
ことができる。
【0033】前記天板5は、図5に示すように、前記五
徳6の枠体8(図1参照)の各角部に対応する位置に、
五徳支持部27が形成されている。該五徳支持部27
は、図6に示すように、天板5の一部を隆起させること
によって形成されており、前記五徳6の枠体8の一部
(四隅部)を支持することによって該枠体8と天板5の
周壁18及び底壁19との間に間隙x(図3参照)を形
成する支持段部28と、該支持段部28から上方に突出
する突出部29とを備えている。該突出部29は、枠体
8の下面に当接することにより枠体8の下面の全部が支
持段部28に当接することを防止するものである。該突
出部29を設けることにより、例えば、天板5の表面に
フッ素樹脂による被覆が施されている場合に、フッ素樹
脂の剥がれや磨耗範囲を該突出部29のみに規制するこ
とができ、フッ素樹脂の剥がれ等によって美観を損ねる
ことを防止することができる。更に、図5及び図6に示
すように、五徳支持部27に対応する天板5の内周壁1
8は、該天板5の上縁部から五徳支持部27に向かって
傾斜する傾斜部30が形成されている。該天板5の五徳
支持部27に五徳6を載置するときには、五徳6と五徳
支持部27とが多少の位置ズレを生じても、即ち五徳支
持部27の直上に枠体8が来なくても、該傾斜部30に
よって五徳6の枠体8が前記支持段部28まで案内さ
れ、天板5の五徳支持部27の前記支持段部28上への
五徳6の載置を容易且つ確実に行うことができる。
【0034】そして、図6に示すように、前記枠体8が
該支持段部28に支持されることによって、図3に示す
ように、該枠体8に備える前記傾斜壁部16の背面側及
び水平延出部17の下面側に形成される間隙xを介して
二次空気の良好な供給を行うことができる。なお、図5
に一部を示すように、前記五徳支持部27、支持段部2
8、突出部29、及び傾斜部30は天板5の内周壁18
に沿って適宜複数箇所に設けられている。
【0035】また、図1に示すように、前記天板5の前
方側に位置する一対のコンロバーナ2,3と後方側に位
置するコンロバーナ4との境界に沿って、図7に示すよ
うに、後方側のバーナ4に向かって次第に上昇する方向
に傾斜する傾斜部31が天板5の底壁19に形成されて
いる。後方側に位置するコンロバーナ4は、前記他方の
五徳7の枠連結体32に比較的接近して位置されると共
に、この枠連結体32も前記前方の五徳8の枠連結体1
4と同じ形状であり、後方側に位置するコンロバーナ4
の前方のみが背高になっている。このような状況では、
バーナ4の火炎が枠連結体32を炙る場合が考えられ
る。そこで、本実施形態においては、前記傾斜部31を
該バーナ4の近傍に設けることによって、天板5の底壁
19に沿ってバーナ4に供給される二次空気を該傾斜部
31により図中矢示する上昇方向に案内する。このとき
の二次空気の上昇に伴って、バーナ4の火炎は上方に向
けられ、枠連結体32がバーナ4の近傍に位置していて
も、バーナ4の火炎が枠連結体32を炙ることを防止す
ることができる。更に、該傾斜部31は、両五徳6,7
を天板5に載置したときには、夫々の五徳6,7の隣接
部分、即ち枠連結体14,32によって前方斜め上方か
らの視野(使用者から見た場合の視野)が遮られるの
で、美観を損なうことなく該傾斜部31を形成すること
ができる。
【0036】なお、本実施形態においては、図4に示す
ように、上端が閉塞された四角形状の連結孔26を示し
たが、本発明の連結孔の形状はこれに限るものではな
く、例えば図8(a)に示すように、傾斜壁部16の上
縁から垂直壁部15にかけて延びる切欠33によって連
結孔を形成し、図8(b)に示すように、該切欠33の
下縁33aに爪部材9の突起部24の下縁部24bを当
接して溶接固定するようにしてもよい。
【0037】この場合には、図8(b)に示すように、
爪部材9の後端部9aを切欠33の内方に入り込ませて
枠体8に取り付けることにより、爪部材9を取り付けた
状態で後端部9aによって切欠33が全長に亘って埋め
られる。また、前述したように、傾斜壁部16と爪部材
9の後端部9aとの接触を避けて電流の逃げを防止する
ためには、切欠33の図8(a)示の両横縁33bと3
3cとの間隔寸法を爪部材9の厚み寸法よりも大とし、
爪部材9の両側面と両横縁33bと33cとの間に間隙
を形成することが好ましい。このときの間隙も爪部材9
を枠体8に溶接結合した後にホーロー処理を施すことに
よって埋められるので、美観を損ねることがないことは
前述した通りである。
【0038】また、本実施形態においては、図4に示す
ように、傾斜壁部16に対応してその下方に水平延出部
17が形成されているものを示したが、水平延出部17
が設けられていないものであっても適用するすることが
できる。そして更に、水平延出部17を設けた場合であ
っても、例えば図9(a)に示すように、連結孔26,
33の下方位置においては水平延出部17を形成せず、
垂直壁部15の下縁を開放する開放部34を形成してお
いてもよい。これによって、図9(b)に示すように、
溶接電極a,bのうち下方の電極bを垂直壁部15の下
縁にのみ当接することができ、水平延出部17を介して
当接する場合に比べて電極a,bの傾きや電流の逃げも
少なく良好な溶接を行うことができる。なお、開放部3
4においては、図9(a)に示すように、連結孔26の
下方の水平延出部17を全部除去しなくても、同図に仮
想線で示すように垂直壁部15側寄りのみを開放するこ
とにより、該開放部34におけるバーナ側への空気案内
機能を減ずることがないので好ましい。
【0039】更に、図4に仮想線示したように、水平延
出部17にコ字形の切れ目40を設けたことによって形
成される突片41を設けておいてもよい。該突片41
は、垂直壁部15の下端縁を折目として水平延出部17
を水平方向に折り曲げた際に、切れ目40によって水平
延出部17から遊離させて垂直壁部15の下部に僅かに
突出させたものである。このようにして僅かに突出する
該突片41を垂直壁部15の下部に形成しておくことに
より、電極bを水平延出部17の下面に当接することな
く該突片41に当接して溶接を行うことができ、しか
も、水平延出部17による空気の案内機能を十分に得る
ことができる。
【0040】なお、以上に示した水平延出部17に係る
全ての変形例は、連結孔26が切欠33である場合にも
適用することができることは言うまでもない。
【0041】また、本実施形態においては、前記連結孔
26が傾斜壁部16から垂直壁部15に亘って形成され
ている例を示したが、本発明は、図示しないが、連結孔
26を傾斜壁部16のみ、或いは垂直壁部15のみに設
けた場合であっても適用することができ、更にその場合
においても前述した全ての変形例を適用することができ
ることは勿論である。
【0042】また、本実施形態においては、下端延長部
22aが形成されている爪部材9を採用した例を示した
が、本発明によれば、図示しないが下端延長部22aを
備えない爪部材9であっても突出部24を連結孔26に
挿入することで枠体8に容易に溶接接合することができ
る。
【0043】次に、垂直壁部15の上縁に傾斜壁部16
に代えて水平壁部16sを設けた場合について、便宜上
図4を参照して説明する。該水平壁部16sは、図4に
おいて仮想線示するように、垂直壁部15に対して直角
に外方に折り曲げることによって形成されている。な
お、傾斜壁部16の場合と異なり、図示しないが該水平
壁部16sは天板5の外縁に形成された水平のフランジ
上に間隙を存して対向するように設けられるため、実際
には垂直壁部15の高さが図3に示す垂直壁部15より
高く形成されている。この場合にも、連結孔26は、前
述した実施形態と同様に、貫通穴、切欠の何れであって
も適用することができる。傾斜壁部16に代えて水平壁
部16sを設けた場合には、連結孔26の下縁26bは
垂直壁部15に形成されるが、連結孔26の上縁26a
は水平壁部16sにあっても(この場合には連結孔26
が水平壁部16sと垂直壁部15とに跨がる)、垂直壁
部15にあっても(この場合には連結孔26は垂直壁部
15にのみ設けられる)よい。 なお、水平壁部16s
を採用した場合であっても、傾斜壁部16が水平壁部1
6sに代わった点、及び連結孔26の下縁26bが水平
壁部16sに設けられることがない点を除けば、それ以
外の各部において上述されている各変形例を全てに適用
できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の五徳を採用したガスコン
ロの説明的平面図。
【図2】本実施形態の五徳を示す説明的斜視図。
【図3】図1のIII −III 線断面説明図。
【図4】枠体の連結孔を示す説明的斜視図。
【図5】天板の五徳載置部を示す説明的平面図。
【図6】図5のVI−VI線断面説明図。
【図7】図1のVII −VII 線断面説明図。
【図8】枠体の連結孔の他の形態を示す説明的斜視図。
【図9】枠体の水平延出部の他の例を示す説明的斜視
図。
【図10】従来の五徳の要部を断面視する説明図。
【図11】従来の五徳の要部を断面視する説明図。
【符号の説明】
1…コンロ、2,3,4…コンロバーナ、5…天板、8
…枠体、9…爪部材、15…垂直壁部、16…傾斜壁
部、16a…水平壁部、24…突起部、24a…外縁部
(外縁)、24b…下縁部(下縁)、26…連結孔(貫
通穴)、33…切欠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−238788(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 15/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンロの天板から露出するコンロバーナの
    上方位置において調理具を支持する複数の爪部材と、各
    爪部材を一体に連結して支持し、前記天板上に載置する
    枠体とからなり、 該枠体は、前記コンロバーナの周囲を包囲して垂直方向
    に延びる垂直壁部と、該垂直壁部の所定位置の上縁に連
    設されて外方に傾斜して延びる傾斜壁部とを備え、 該枠体の前記垂直壁部と前記傾斜壁部との少なくとも一
    方に連結孔を設け、該連結孔に前記爪部材の一部が挿着
    され溶接されて該枠体に爪部材が連結固定されているこ
    とを特徴とする五徳。
  2. 【請求項2】コンロの天板から露出するコンロバーナの
    上方位置において調理具を支持する複数の爪部材と、各
    爪部材を一体に連結して支持し、前記天板上に載置する
    枠体とからなり、 該枠体は、前記コンロバーナの周囲を包囲して垂直方向
    に延びる垂直壁部と、該垂直壁部の所定位置の上縁に連
    設されて外方に延びる水平壁部とを備え、 該枠体の少なくとも前記水平壁部が連設された前記垂直
    壁部に連結孔を設け、該連結孔に前記爪部材の一部が挿
    着され溶接されて該枠体に爪部材が連結固定されている
    ことを特徴とする五徳。
  3. 【請求項3】前記爪部材の一部には、外縁と下縁とを備
    えて前記連結孔に挿着され溶接される突出部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の五徳。
  4. 【請求項4】前記連結孔は、少なくともその下縁が前記
    枠体の垂直壁部に形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れか1項記載の五徳。
  5. 【請求項5】前記連結孔は、少なくともその下縁が前記
    枠体の傾斜壁部に形成されていることを特徴とする請求
    項1又は3記載の五徳。
  6. 【請求項6】前記連結孔は、前記枠体をその内側面から
    外側面に貫通して形成された貫通穴であることを特徴と
    する請求項1乃至5の何れか1項記載の五徳。
  7. 【請求項7】前記連結孔は、前記枠体の上縁において開
    放された切欠であることを特徴とする請求項1乃至5の
    何れか1項記載の五徳。
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