JP3334907B2 - 自動販売機の庫内冷却・加熱制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機の冷却・加
熱装置を自動制御するための自動販売機の庫内冷却・加
熱制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動販売機の庫内冷却・加熱制御
装置の一般的なものとしては例えば特開昭５７−４１７
８７号公報に示されているように、現在時刻を計数する
ための２４時間タイマーと、一定時間冷却・加熱装置の
運転を停止する制御時間データ記憶部と、冷却・加熱装
置の運転制御を行う比較制御部とよりなり、予め記憶さ
れた制御時間と現在時刻とを比較することによって自動
販売機の冷却・加熱回路を自動制御する構成となってい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、制御時間データに従い冷却・加熱装置が
停止されてしまい、販売量の多い設置環境にある自動販
売機においては、販売商品の品温が適切に保たれず販売
されてしまうといった課題を有していた。

【０００４】また、適温販売を行い電力消費を低減ため
には、自動販売機管理者が設定手段により手動で制御時
刻データ記憶部に記憶された制御時間データを変更しな
ければならないといった課題を有していた。

【０００５】本発明は上記課題に鑑み、一定期間毎の販
売数を計数し、販売が多い設置環境にある自動販売機に
おいてこの販売数計数値が予め記憶された制限数以上の
場合には制御時間内であっても冷却・加熱装置への給電
を行い、販売商品の品温が適切に保ち、販売が少ない設
置環境にある自動販売機において前記販売数計数値が予
め記憶された制限数以下の場合には冷却・加熱装置を自
動停止し自動販売機の電力消費低減を行うことが出来る
自動販売機の庫内冷却・加熱制御装置を提供するもので
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の自動販売機の庫内冷却・加熱制御装置は、冷
却・加熱装置への給電回路に接続され、冷却・加熱装置
への給電を開閉するための開閉接点と、商品販売動作を
制御し商品搬出毎に販売信号を出力する販売制御回路
と、現在時刻を計数するためのタイマーと、稼働日数を
計数した稼働日数データ、販売状況に応じて前記冷却・
加熱装置の運転を停止する時間帯を決定する制御時間帯
データ、前記販売制御回路から販売信号により計数され
る販売数データと販売規定数データを記憶するための記
憶部と、前記制御時間帯データと販売規定数データとを
設定入力するための複数のスイッチよりなる設定手段
と、前記開閉接点、販売制御回路、記憶部と設定手段と
に接続された演算制御部とから構成され、前記演算制御
部は前記時間タイマーの現在時刻によって稼働日数を計
数し、制御時間帯データ時間中において、販売数データ
を加算計数し、予め定められた稼働日数経過後、前記販
売規定数データに１日当たりの販売数（販売数データ／
稼働日数）が満たない場合には制御時間帯データに従い
前記冷却・加熱装置の運転を停止するものである。

【０００７】また、タイマーは現在曜日、現在時刻を計
数し、演算制御部はタイマーから曜日データを読み取
り、制御時間帯データ時間中において、該当曜日別に販
売数データを加算計数し、予め定められた日数経過後、
前記販売規定数データに該当曜日別の販売数（販売数デ
ータ／稼働日数）が満たない場合には制御時間帯データ
に従い前記冷却・加熱装置の運転を停止するものであ
る。

【０００８】また、演算制御部は制御時間帯データ時間
中において、単位時間別に販売数データを加算計数し、
予め定められた日数経過後、前記販売規定数データに単
位時間毎の販売数（単位時間販売数データ／稼働日数）
が満たない時間帯は前記冷却・加熱装置の運転を停止す
るものである。

【０００９】また、演算制御部は制御時間帯データ時間
中において、単位時間別に販売数データを加算計数し、
予め定められた日数経過後、前記制御時間帯データが示
す時間範囲内にある場合には、前記販売数規定数データ
に単位時間毎の販売数（単位時間販売数データ／稼働日
数）が満たない時刻から前記冷却・加熱装置の運転を停
止し、前記販売規定数データに単位時間毎の販売数（単
位時間販売数データ／稼働日数）が満たす時刻から予め
定められた時間前に前記冷却・加熱装置の運転を開始す
るものである。

【００１０】加えて、記憶部に記憶された稼働日数を計
数した稼働日数データと、販売制御回路から販売信号に
より計数される販売数データとを消去するリセットスイ
ッチを備えており、前記リセットスイッチが操作された
場合には、稼働日数データと販売数データとが消去さ
れ、予め定められた日数経過まで冷却・加熱装置の時間
制御を中断し冷却・加熱装置を連続運転するものであ
る。

【００１１】

【作用】本発明の自動販売機の庫内冷却・加熱制御装置
は上記した構成により、演算制御部は日数の経過をタイ
マーから読み取るデータで計数し、予め定められた日数
の期間、設定手段によって記憶されている制御時間帯デ
ータ時間中において、販売数データを加算計数し、予め
定められた稼働日数経過までは、冷却・加熱装置を連続
運転し、予め定められた稼働日数経過後は、販売規定数
データと１日当たりの販売数（販売数データ／稼働日
数）とを比較し、１日当たりの販売数が販売規定数に満
たない場合には制御時間帯データに従い前記冷却・加熱
装置の運転を停止する。従って、所定時間帯の販売数が
規定数以下の場合には冷却・加熱装置を自動停止し、販
売商品の品温を保ちつつ自動販売機の電力消費低減を行
うことが可能となる。

【００１２】また、演算制御部は、タイマーから現在曜
日を読み取り、読み取った該当曜日別に販売数データを
加算計数し、予め定められた稼働日数経過後、販売規定
数データと該当曜日別の販売数（販売数データ／稼働日
数）とを比較し、該当曜日別の販売数が販売規定数デー
タに満たない時間帯は前記冷却・加熱装置の運転を停止
する。従って、所定時間帯の販売数が規定数以下の場合
には冷却・加熱装置を自動停止さし、販売商品の品温を
保ちつつ自動販売機の電力消費低減を行うことが可能と
なる。

【００１３】また、演算制御部は、単位時間別に販売数
データを加算計数し、予め定められた稼働日数経過後、
販売規定数データと単位時間毎の販売数（単位時間販売
数データ／稼働日数）とを比較し、単位時間毎の販売数
が販売規定数データに満たない時間帯は前記冷却・加熱
装置の運転を停止する。従って、所定時間帯の各時間別
販売数が規定数以下の場合にはその時間帯冷却・加熱装
置を自動停止し、販売商品の品温を保ちつつ自動販売機
の電力消費低減を行うことが可能となる。

【００１４】また、演算制御部は、単位時間別に販売数
データを加算計数し、予め定められた稼働日数経過後、
前記制御時間帯データが示す時間範囲内にある場合に
は、前記販売規定数データに単位時間毎の販売数（単位
時間販売数データ／稼働日数）が満たない時刻から前記
冷却・加熱装置の運転を停止し、前記販売規定数データ
に単位時間毎の販売数（単位時間販売数データ／稼働日
数）が満たす時刻から予め定められた時間前に前記冷却
・加熱装置の運転を開始する。従って、所定時間帯の各
時間別販売数が規定数以下の場合にはその時間帯冷却・
加熱装置を自動停止し、販売商品の品温を保ちつつ自動
販売機の電力消費低減を行うことが可能となる。

【００１５】加えて、リセットスイッチが操作された場
合には、稼働日数データと販売数データとが消去され、
予め定められた日数経過まで冷却・加熱装置を連続運転
する。従って、商品の入れ替え或いは価格の変更等、販
売状況に変化の可能性がある場合には、再度データを取
り直し販売商品の品温を保ちつつ自動販売機の電力消費
低減を行うことが可能となる。

【００１６】

【実施例】以下本発明の第１の実施例の自動販売機の庫
内冷却・加熱制御装置について、図面を参照しながら説
明する。

【００１７】図１は本発明の第１の実施例としての要部
の構成を示すブロック図、図２は図１に示した冷却・加
熱装置制御装置の動作を示すフローチャートである。

【００１８】１ａは自動販売機の収納商品を冷却するた
めの冷却装置、１ｂは収納商品を加熱するための加熱装
置であり、１ａ１は庫内温度により冷却装置１ａの運転
を制御する冷却サーモスタット、１ｂ１は庫内温度によ
り加熱装置１ｂの運転を制御する加温サーモスタット、
２は後記の演算制御部７の出力信号に従い冷却装置１
ａ、加熱装置１ｂへの通電を開閉し冷却装置１ａ、加熱
装置１ｂへの通電を制御するためのリレーでありその開
閉接点は冷却装置１ａ、加熱装置１ｂを介して電源に接
続されている。

【００１９】３は商品販売動作を制御し商品搬出毎に販
売信号を出力する販売制御回路、４は時刻を計数し現在
時刻データを出力するタイマー、５は後記の演算制御部
７からの指示に従い稼働日数を計数した稼働日数デー
タ、販売状況に応じて前記冷却・加熱装置の運転を停止
する時間帯を決定する制御時間帯データ、前記販売制御
回路から販売信号により計数される累計販売数データと
販売規定数データを記憶する記憶部、６は前記制御時間
帯データと販売規定数データとを設定入力するための複
数のスイッチよりなる設定手段である。

【００２０】７は前記リレー２、販売制御回路３、タイ
マー４、記憶部５と設定手段６とに接続された演算制御
部であり、冷却装置１ａ、加熱装置１ｂはリレー２への
演算制御部７からの出力がＯＮの場合には、前記冷却サ
ーモスタット１ａ１、加温サーモスタット１ｂ１の動作
し従い運転、ＯＦＦの場合には強制停止するように構成
されている。

【００２１】以上のように構成された自動販売機の庫内
冷却・加熱制御装置について図２に従い冷却・加熱装置
の制御動作について説明する。

【００２２】販売動作が行われ、販売制御部３から販売
信号が演算制御部７に入力されると（Ｓ１）、演算制御
部７はタイマー４から読み込まれた現在時刻データと操
作手段６によって予め記憶部５に記憶されている制御時
間帯データとを比較し（Ｓ２）、制御時間帯データが示
す時間範囲内にある場合には、記憶部５の累計販売数デ
ータを加算処理する（Ｓ３）。次に、２４時間経過判定
を実行し、１日経過した場合には稼働日数データを加算
処理する（Ｓ４）。

【００２３】次に演算制御部７はタイマー４から現在時
刻データを読み込み、操作手段６によって予め記憶部５
に記憶されている制御時間帯データとを比較し（Ｓ
５）、前記制御時間帯データが示す時間範囲内にない場
合には、リレー２への出力をＯＮする（Ｓ６）。

【００２４】一方、前記制御時間帯データが示す時間範
囲内にある場合には、演算制御部７は、前記稼働日数デ
ータ加算処理（Ｓ４）によって記憶部５に記憶されてい
る稼働日数データと予め決定されている規定日数とを比
較し（Ｓ７）、規定日数を超過している場合には、販売
数（販売数＝累計販売数／稼働日数）（Ｓ８）が操作手
段６によって予め記憶部５に記憶されている規定数と比
較し（Ｓ９）、前記規定数より前記販売数が小さい場合
には、リレー２の出力をＯＦＦする（Ｓ１０）。

【００２５】以上のように本実施例によれば、演算制御
部７はタイマー４から読み込まれた現在時刻データが操
作手段６によって予め記憶部５に記憶されている制御時
間帯データの示す範囲内にない場合には、リレー２をＯ
Ｎし、冷却装置１ａ、加熱装置１ｂへの通電回路を閉路
し、操作手段６によって予め記憶部５に記憶されている
制御時間帯データの示す範囲内にある場合には、販売制
御装置３により販売の都度記憶部５に記憶されている累
計販売数データを加算すると共に、予め決定されている
規定日数間の累計販売数データ処理が完了している場合
には、操作手段６によって予め記憶部５に記憶されてい
る規定数データと販売数（販売数＝累計販売数／稼働日
数）とを比較し、規定数に達していない場合には、冷却
装置１ａ、加熱装置１ｂへの通電回路を開路する。従っ
て、予め入力された時間の販売状況を自動的に集計し、
この集計結果に応じて冷却装置１ａ、加熱装置１ｂの運
転、停止制御を行うことが可能となる。

【００２６】次に、本発明の第２の実施例の自動販売機
の庫内冷却・加熱制御装置について、図面を参照しなが
ら説明する。なお、第１の同一の構成には同一符号を付
して詳細な説明を省略する。

【００２７】図３は本発明の第２の実施例としての要部
の構成を示すブロック図、図４は図３に示した冷却・加
熱装置制御装置の動作を示すフローチャートである。

【００２８】図３において、４ａは時刻を計数し現在時
刻データ及び現在曜日を出力するタイマーであり、７ａ
はリレー２、販売制御回路３、タイマー４ａ、記憶部５
と設定手段６とに接続された演算制御部であり、冷却装
置１ａ、加熱装置１ｂはリレー２への演算制御部７ａか
らの出力がＯＮの場合には、前記冷却サーモスタット１
ａ１、加温サーモスタット１ｂ１の動作し従い運転、Ｏ
ＦＦの場合には強制停止するように構成されている。

【００２９】以上のように構成された自動販売機の庫内
冷却・加熱制御装置について図４に従い冷却・加熱装置
の制御動作について説明する。

【００３０】販売動作が行われ、現在時刻データが制御
時間帯データが示す時間範囲内にある場合に、演算制御
部７ａはタイマー４ａから現在曜日データを読み込み
（Ｓ２０）記憶部５に記憶された曜日別累計販売数デー
タ群から該当する曜日の累計販売数データを選択し加算
処理する（Ｓ２１）。次に、２４時間経過判定を実行
し、１日経過した場合には曜日別稼働日数データ群から
該当する曜日の稼働日数データを選択し加算処理する
（Ｓ２２）。

【００３１】次に演算制御部７ａはタイマー４ａから現
在時刻データを読み込み、操作手段６によって予め記憶
部５に記憶されている制御時間帯データとを比較し（Ｓ
５）、制御時間帯データが示す時間範囲内にない場合に
は、リレー２への出力をＯＮする（Ｓ６）。

【００３２】一方、前記制御時間帯データが示す時間範
囲内にある場合には、演算制御部７ａは、前記曜日別稼
働日数データ加算処理（Ｓ２２）によって記憶部５に記
憶されている曜日別稼働日数データと予め決定されてい
る規定日数とを比較し（Ｓ２３）、規定日数を超過して
いる場合には、販売数（販売数＝該当曜日の累計販売数
／曜日別稼働日数）（Ｓ２４）が操作手段６によって予
め記憶部５に記憶されている規定数と比較し（Ｓ２
５）、前記規定数より前記販売数が小さい場合には、リ
レー２の出力をＯＦＦする（Ｓ１０）。

【００３３】以上のように本実施例によれば、演算制御
部７ａはタイマー４ａから読み込まれた現在時刻データ
が操作手段６によって予め記憶部５に記憶されている制
御時間帯データの示す範囲内にない場合には、リレー２
をＯＮし、冷却装置１ａ、加熱装置１ｂへの通電回路を
閉路し、操作手段６によって予め記憶部５に記憶されて
いる制御時間帯データの示す範囲内にある場合には、販
売制御装置３により販売の都度記憶部５に記憶されてい
る累計販売数データをタイマー４ａの曜日データに従い
曜日別に加算すると共に、予め決定されている規定日数
間の累計販売数データ処理が完了している場合には、操
作手段６によって予め記憶部５に記憶されている規定数
データと販売数（販売数＝曜日別累計販売数／曜日別稼
働日数）とを比較し、規定数に達していない場合には、
冷却装置１ａ、加熱装置１ｂへの通電回路を開路する。
従って、予め入力された時間の販売状況を自動的に曜日
別に集計し、この集計結果に応じて冷却装置１ａ、加熱
装置１ｂの運転、停止制御を行うことが可能となる。

【００３４】次に、本発明の第３の実施例の自動販売機
の庫内冷却・加熱制御装置について、図面を参照しなが
ら説明する。なお、第１の同一の構成には同一符号を付
して詳細な説明を省略する。

【００３５】図５は本発明の第３の実施例としての要部
の構成を示すブロック図、図６は図５に示した冷却・加
熱装置制御装置の動作を示すフローチャートである。

【００３６】図５において、７ｂはリレー２、販売制御
回路３、タイマー４、記憶部５と設定手段６とに接続さ
れた演算制御部であり、冷却装置１ａ、加熱装置１ｂは
リレー２への演算制御部７ｂからの出力がＯＮの場合に
は、前記冷却サーモスタット１ａ１、加温サーモスタッ
ト１ｂ１の動作し従い運転、ＯＦＦの場合には強制停止
するように構成されている。

【００３７】以上のように構成された自動販売機の庫内
冷却・加熱制御装置について図６に従い冷却・加熱装置
の制御動作について説明する。

【００３８】販売動作が行われ、現在時刻データが制御
時間帯データが示す時間範囲内にある場合に、演算制御
部７ｂはタイマー４から現在時刻データを読み込み（Ｓ
３０）、記憶部５に記憶された時刻別累計販売数データ
群から該当する累計販売数データを選択し加算処理する
（Ｓ３１）。次に、２４時間経過判定を実行し、１日経
過した場合には稼働日数データを加算処理する（Ｓ
４）。

【００３９】次に演算制御部７ｂはタイマー４から現在
時刻データを読み込み、操作手段６によって予め記憶部
５に記憶されている制御時間帯データとを比較し（Ｓ
５）、制御時間帯データが示す時間範囲内にない場合に
は、リレー２への出力をＯＮする（Ｓ６）。

【００４０】一方、前記制御時間帯データが示す時間範
囲内にある場合には、演算制御部７ｂは、、前記稼働日
数データ加算処理（Ｓ４）によって記憶部５に記憶され
ている稼働日数データと予め決定されている規定日数と
を比較し（Ｓ７）、規定日数を超過している場合には、
販売数（販売数＝該当時刻の累計販売数／稼働日数）
（Ｓ３２）が操作手段６によって予め記憶部５に記憶さ
れている規定数と比較し（Ｓ３３）、前記規定数より前
記販売数が小さい場合には、リレー２の出力をＯＦＦす
る（Ｓ１０）。

【００４１】以上のように本実施例によれば、演算制御
部７ｂはタイマー４から読み込まれた現在時刻データが
操作手段６によって予め記憶部５に記憶されている制御
時間帯データの示す範囲内にない場合には、リレー２を
ＯＮし、冷却装置１ａ、加熱装置１ｂへの通電回路を閉
路し、操作手段６によって予め記憶部５に記憶されてい
る制御時間帯データの示す範囲内にある場合には、販売
制御装置３により販売の都度記憶部５に記憶されている
累計販売数データをタイマー４の現在時刻データに従い
時刻別に加算すると共に、予め決定されている規定日数
間の累計販売数データ処理が完了している場合には、操
作手段６によって予め記憶部５に記憶されている規定数
データと販売数（販売数＝時刻別累計販売数／稼働日
数）とを比較し、規定数に達していない場合には、冷却
装置１ａ、加熱装置１ｂへの通電回路を開路する。従っ
て、予め入力された時間の販売状況を自動的に時刻別に
集計し、この集計結果に応じて冷却装置１ａ、加熱装置
１ｂの運転、停止制御を行うことが可能となる。

【００４２】次に、本発明の第４の実施例の自動販売機
の庫内冷却・加熱制御装置について、図面を参照しなが
ら説明する。なお、第１の同一の構成には同一符号を付
して詳細な説明を省略する。

【００４３】図７は本発明の第４の実施例としての要部
の構成を示すブロック図、図８は図７に示した冷却・加
熱装置制御装置の動作を示すフローチャートである。

【００４４】図７において、７ｃはリレー２、販売制御
回路３、タイマー４、記憶部５と設定手段６とに接続さ
れた演算制御部であり、冷却装置１ａ、加熱装置１ｂは
リレー２への演算制御部７ｃからの出力がＯＮの場合に
は、前記冷却サーモスタット１ａ１、加温サーモスタッ
ト１ｂ１の動作し従い運転、ＯＦＦの場合には強制停止
するように構成されている。

【００４５】以上のように構成された自動販売機の庫内
冷却・加熱制御装置について図８に従い冷却・加熱装置
の制御動作について説明する。

【００４６】販売動作が行われ、現在時刻データが制御
時間帯データが示す時間範囲に予め定められた規定時間
を加算した時間内にある場合に（Ｓ４０）、演算制御部
７ｃはタイマー４から現在時刻データを読み込み（Ｓ４
１）、記憶部５に記憶された時刻別累計販売数データ群
から該当する累計販売数データを選択し加算処理する
（Ｓ４２）。次に、２４時間経過判定を実行し、１日経
過した場合には稼働日数データを加算処理する（Ｓ
４）。

【００４７】次に演算制御部７ｃはタイマー４から現在
時刻データを読み込み、操作手段６によって予め記憶部
５に記憶されている制御時間帯データとを比較し（Ｓ
５）、制御時間帯データが示す時間範囲内にない場合に
は、リレー２への出力をＯＮする（Ｓ６）。

【００４８】一方、前記制御時間帯データが示す時間範
囲内にある場合には、演算制御部７ｃは、、前記稼働日
数データ加算処理（Ｓ４）によって記憶部５に記憶され
ている稼働日数データと予め決定されている規定日数と
を比較し（Ｓ７）、規定日数を超過している場合には、
処理時刻Ｔにタイマー４から読み込んだ現在時刻を格納
し、処理回数ｎに予め定められた規定時間を格納する
（Ｓ４３）。

【００４９】次に、処理時刻Ｔが示す販売数（販売数＝
処理時刻Ｔの累計販売数／稼働日数）（Ｓ４４）が操作
手段６によって予め記憶部５に記憶されている規定数と
比較し（Ｓ４５）、前記規定数より前記販売数が大きい
場合には、リレー２の出力をＯＮする（Ｓ６）。一方前
記規定数より前記販売数が小さい場合には、処理時刻Ｔ
を１加算、処理回数ｎを減算する（Ｓ４６）。以下同様
に処理回数ｎが０となるまで（Ｓ４７）、前記Ｓ４１〜
Ｓ４７の処理を繰り返し、Ｓ４７においてｎ＝０が成立
した場合に、リレー２への出力をＯＦＦする（Ｓ１
０）。

【００５０】以上のように本実施例によれば、演算制御
部７ｃは操作手段６によって予め記憶部５に記憶されて
いる制御時間帯データに予め定められている規定時間を
加算した時間範囲内にある場合には、販売制御装置３に
より販売の都度記憶部５に記憶されている累計販売数デ
ータをタイマー４の現在時刻データに従い時刻別に加算
し、タイマー４から読み込まれた現在時刻データが操作
手段６によって予め記憶部５に記憶されている制御時間
帯データの示す範囲内にない場合には、リレー２をＯＮ
し、冷却装置１ａ、加熱装置１ｂへの通電回路を閉路
し、前記制御時間帯データの示す範囲内にあり、予め決
定されている規定日数間の累計販売数データ処理が完了
している場合には、前記規定時間が示す時間帯分の操作
手段６によって予め記憶部５に記憶されている規定数デ
ータと販売数（販売数＝時刻別累計販売数／稼働日数）
とを比較し、前記規定時間の全ての時間において規定数
に達していない場合には、冷却装置１ａ、加熱装置１ｂ
への通電回路を開路する。

【００５１】従って、予め入力された時間の販売状況を
自動的に時刻別に集計し、この集計結果に応じて冷却装
置１ａ、加熱装置１ｂの運転、停止制御を行うことが可
能となる。

【００５２】次に、本発明の第５の実施例の自動販売機
の庫内冷却・加熱制御装置について、図面を参照しなが
ら説明する。なお、第１の同一の構成には同一符号を付
して詳細な説明を省略する。

【００５３】図９は本発明の第５の実施例としての要部
の構成を示すブロック図である。図９において、８は記
憶部５に記憶された稼働日数を計数した稼働日数データ
と、販売制御回路から販売信号により計数される累計販
売数データとを消去するリセットスイッチであり、演算
制御部７ｄと接続されている。

【００５４】以上のように構成された自動販売機の庫内
冷却・加熱制御装置についてリセットスイッチ８が操作
された場合の動作について説明する。

【００５５】前記リセットスイッチ８が操作された場合
には、演算制御部７ｄは記憶部５に記憶された稼働日数
データと累計販売数データとを消去する。

【００５６】以上のように本実施例によれば、リセット
スイッチ８が操作された場合には、演算制御部７ｄは操
作手段６によって予め記憶部５に記憶されている制御時
間帯データにある場合には、販売制御装置３により販売
の都度記憶部５に記憶されている累計販売数データを加
算し、予め決定されている規定日数間の累計販売数デー
タ処理が完了するまでは、リレー２をＯＮし、冷却装置
１ａ、加熱装置１ｂへの通電回路を閉路し、予め決定さ
れている規定日数間の累計販売数データ処理が完了した
後は、操作手段６によって予め記憶部５に記憶されてい
る規定数データと販売数（販売数＝累計販売数／稼働日
数）とを比較し、規定数に達している場合には、リレー
２をＯＦＦし冷却装置１ａ、加熱装置１ｂへの通電を開
路する。従って、リセットスイッチを操作することによ
り販売状況の集計結果を消去し、初期状態に戻すことが
可能となる。

【００５７】

【発明の効果】以上のように本発明は、予め設定された
制御時間帯の販売数が、予め設定された規定数以下の場
合には制御時間帯冷却・加熱装置を自動停止させ、これ
により販売状況に応じて販売商品の品温を販売に適切な
温度に保ちながら自動販売機の電力消費低減を自動的に
行うことが可能となる。

【００５８】また、予め設定された制御時間帯の各曜日
別販売数が、予め設定された規定数以下の場合には制御
時間帯冷却・加熱装置を自動停止させ、これにより各曜
日別の販売状況に応じて販売商品の品温を販売に適切な
温度に保ちながら自動販売機の電力消費低減を自動的に
行うことが可能となる。

【００５９】また、予め設定された制御時間帯の単位時
刻別販売数が、予め設定された規定数以下の場合にはそ
の時間帯冷却・加熱装置を自動停止させ、これにより各
時刻の販売状況に応じて販売商品の品温を販売に適切な
温度に保ちながら自動販売機の電力消費低減を自動的に
行うことが可能となる。

【００６０】また、予め設定された制御時間帯の単位時
間別販売数が、予め設定された規定数に満たない時刻が
から冷却・加熱装置の運転を停止させ、単位時間別販売
数が、予め設定された規定数に満たす時刻から予め定め
られた時間前に前記冷却・加熱装置の運転を開始させ、
これにより各時刻の販売状況に応じて販売商品の品温を
販売に適切な温度に保ちながら自動販売機の電力消費低
減を自動的に行うことが可能となる。

【００６１】また、操作商品の入れ替え或いは価格の変
更等、販売状況に変化の可能性がある場合には、リセッ
トスイッチを操作することにより再度データを取り直
し、これにより販売商品の品温を販売に適切な温度に保
ちながら自動販売機の電力消費低減を自動的に行うこと
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における自動販売機の庫
内冷却・加熱制御装置の要部の構成を示すブロック図

【図２】図１に示した冷却・加熱装置制御装置の冷却・
加熱装置への通電制御動作について説明するフローチャ
ート

【図３】本発明の第２の実施例における自動販売機の庫
内冷却・加熱制御装置の要部の構成を示すブロック図

【図４】図３に示した冷却・加熱装置制御装置の冷却・
加熱装置への通電制御動作について説明するフローチャ
ート

【図５】本発明の第３の実施例における自動販売機の庫
内冷却・加熱制御装置の要部の構成を示すブロック図

【図６】図５に示した冷却・加熱装置制御装置の冷却・
加熱装置への通電制御動作について説明するフローチャ
ート

【図７】本発明の第４の実施例における自動販売機の庫
内冷却・加熱制御装置の要部の構成を示すブロック図

【図８】図７に示した冷却・加熱装置制御装置の冷却・
加熱装置への通電制御動作について説明するフローチャ
ート

【図９】本発明の第５の実施例における自動販売機の庫
内冷却・加熱制御装置の要部の構成を示すブロック図

【符号の説明】

１ａ 冷却装置 １ｂ 加熱装置 １ａ１ 冷却サーモスタット １ｂ１ 加温サーモスタット ２ リレー ３ 販売制御部 ４ タイマー ５ 記憶部 ６ 操作手段 ７ 演算制御部 ８ リセットスイッチ

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品を冷却或いは加熱し販売する自動販
   売機において、複数の商品収納装置を構成した複数の保
   温室と、前記複数の保温室を冷却或いは加温するための
   冷却・加熱装置と、前記複数の各保温室を冷却或いは加
   温するかを切替える冷温切替えスイッチと、前記冷却・
   加熱装置への給電回路に接続され、冷却・加熱装置への
   給電を開閉するための開閉接点と、商品販売動作を制御
   し商品搬出毎に販売信号を出力する販売制御回路と、現
   在時刻を計数するためのタイマーと、稼働日数を計数し
   た稼働日数データと、販売状況に応じて前記冷却・加熱
   装置の運転を決定する制御時間帯データ、前記販売制御
   回路から販売信号により計数される販売数データと販売
   規定数データを記憶するための記憶部と、前記制御時間
   帯データと販売規定数データとを設定入力するための複
   数のスイッチよりなる設定手段と、前記開閉接点、販売
   制御回路、記憶部と設定手段とに接続された演算制御部
   とから構成され、前記演算制御部は前記２４時間タイマ
   ーの現在時刻によって稼働日数を計数し、制御時間帯デ
   ータ時間中において、販売数データを加算計数し、予め
   定められた稼働日数経過後、前記販売規定数データに１
   日当たりの販売数（販売数データ／稼働日数）が満たな
   い場合には制御時間帯データに従い前記冷却・加熱装置
   の運転を停止することを特徴とした自動販売機の庫内冷
   却・加熱制御装置。
2. 【請求項２】 タイマーは現在曜日、現在時刻を計数
   し、演算制御部はタイマーから曜日データを読み取り、
   制御時間帯データ時間中において、該当曜日別に販売数
   データを加算計数し、予め定められた日数経過後、前記
   販売規定数データに該当曜日別の販売数（販売数データ
   ／稼働日数）が満たない場合には制御時間帯データに従
   い前記冷却・加熱装置の運転を停止することを特徴とし
   た請求項１記載の自動販売機の庫内冷却・加熱制御装
   置。
3. 【請求項３】 演算制御部は制御時間帯データ時間中に
   おいて、単位時間別に販売数データを加算計数し、予め
   定められた日数経過後、前記販売規定数データに単位時
   間毎の販売数（単位時間販売数データ／稼働日数）が満
   たない時間帯は前記冷却・加熱装置の運転を停止するこ
   とを特徴とした請求項１記載の自動販売機の庫内冷却・
   加熱制御装置。
4. 【請求項４】 演算制御部は制御時間帯データ時間中に
   おいて、単位時間別に販売数データを加算計数し、予め
   定められた日数経過後、前記制御時間帯データが示す時
   間範囲内にある場合には、前記販売規定数データに単位
   時間毎の販売数（単位時間販売数データ／稼働日数）が
   満たない時刻から前記冷却・加熱装置の運転を停止し、
   前記販売規定数データに単位時間毎の販売数（単位時間
   販売数データ／稼働日数）が満たす時刻から予め定めら
   れた時間前に前記冷却・加熱装置の運転を開始すること
   を特徴とした請求項１記載の自動販売機の庫内冷却・加
   熱制御装置。
5. 【請求項５】 自動販売機の庫内冷却・加熱制御装置
   は、記憶部に記憶された稼働日数を計数した稼働日数デ
   ータと、販売制御回路から販売信号により計数される販
   売数データとを消去するリセットスイッチを備えてお
   り、前記リセットスイッチが操作された場合には、稼働
   日数データと販売数データとが消去され、予め定められ
   た日数経過まで冷却・加熱装置の時間制御を中断するこ
   とを特徴とした請求項１記載の自動販売機の庫内冷却・
   加熱制御装置。