JP3334537B2 - 半導体歪み検出装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体歪み検出装置及びその製造方法Info
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Description
機、家電製品等に用いられる圧力センサや加速度センサ
等の半導体歪み検出装置及びその製造方法に関するもの
である。
は、圧力センサや加速度センサ等があるが、ここでは加
速度センサについて説明する。
12に示す。図11は、加速度センサの基板上に構成さ
れる素子の配置図及びそのA−B間における断面図であ
り、図12は、前記基板上に構成されるブリッジ回路で
ある。
ジ(歪み量に応じて抵抗値が変化する拡散抵抗)R1〜
R4、慣性質量部(以下、マスと表記)3、薄肉化した
部分(以下、ビームと表記)5、電極パッドP1〜P
5、フレーム7により構成される。
2=r3=r4(以下、歪みゲージR1〜R4の各抵抗
値をr1〜r4とする)であり、R1、R3は、図11
の縦方向、R2、R4は、横方向が素子の長手方向とな
るように配置され、図12に示すようなブリッジ回路を
構成している。また、マス3は、フレーム7により取り
囲まれ、ビーム5により懸架支持された片持ち梁形状の
構造となっている。
態のときは、ブリッジの両端に電圧を印加してもr1=
r2=r3=r4であるので、静止状態でのブリッジ出
力電圧であるオフセット電圧は0である。単結晶シリコ
ン基板1に対して垂直方向に加速度が加わると、マス3
が振れてビーム5に歪みが発生するため歪みゲージR1
〜R4の抵抗値が変化し、かつR1、R3及びR2、R
4とで抵抗値の変化の仕方が異なるのでオフセット電圧
出力に差異が生じ、オフセット電圧として加速度が検出
されることになる。
ーム5の初期歪みや歪みゲージR1〜R4の初期抵抗値
のばらつき等により歪みゲージR1〜R4の抵抗値に差
異が生じ、オフセット電圧は0とならない。このように
静止状態のブリッジ出力が0にならなければ、正確に加
速度を検出できないため、図13に示すように補償抵抗
R1a〜R1d、R5a〜R5dによりオフセット電圧
の零点補償を行っている。
置に補償抵抗R1a〜R1d、R5a〜R5d(以下、
補償抵抗R1a〜R1d、R5a〜R5dの各々の抵抗
値をr1a〜r1d、r5a〜r5dとする)をそれぞ
れ直列に付加すると共に、電極パッドP1a〜P1d、
P5a〜P5dを付加したものであり、図14は、その
際に構成されるブリッジ回路を示している。
R5dにより構成される回路を零点補償回路9と呼ぶ。
零点補償の方法としては、歪みゲージR1〜R4の抵抗
値を測定した結果をもとに、ブリッジ回路の平衡条件r
1・r3=r2・r4が成り立ち、オフセット電圧が0
に近くなるように歪みゲージR1側もしくは歪みゲージ
R4側のどちらかに補償抵抗R1a〜R1d、R5a〜
R5dを1〜4個加えてブリッジ回路を組むわけである
が、そのために実装段階でタップ補正を行っている。
〜P1d及びP5、P5a〜P5dの中からそれぞれ最
適な電極パッドを選択してワイヤボンディングを行うこ
とである。例えば、電極パッドP1と電極パッドP5c
にワイヤボンディングをすると、歪みゲージR4の抵抗
値がr4+r5a+r5b+r5cの抵抗値に置き換わ
って閉じられたブリッジ回路となる。
うな従来の補償抵抗によるオフセット電圧の零点補償で
は、ワイヤボンディング工程でボンディングする電極パ
ッドを選択しなければならないので、オフセット電圧が
ウェハ面内でばらつくようなことがあれば、基板ごとに
ボンディングする電極パッドを指定することになり、非
常に生産性が悪いという問題があった。
対応がずれること等によりボンディングする電極パッド
の選択を誤り、不良の発生する危険があった。
であり、その目的とするところは、ブリッジ回路のオフ
セット電圧の零点補償を効率的かつ確実に行うことがで
きるような零点補償回路を備える半導体歪み検出装置及
びその製造方法を提供することにある。
体歪み検出装置は、図2乃至図4にその一例を示すよう
に、一部に薄肉状の起歪み領域(図2においては、ビー
ム5)が形成されたシリコン基板(図2においては、単
結晶シリコン基板1)と、該シリコン基板(単結晶シリ
コン基板1)上にある起歪み領域(ビーム5)の歪み量
に応じて抵抗値が変化する歪みゲージR1〜R4により
構成されるブリッジ回路と、少なくとも1つの歪みゲー
ジR1〜R4に付加され、抵抗値を変化させることでオ
フセット電圧の零点補償を行う零点補償回路9とを有す
る半導体歪み検出装置において、前記零点補償回路9の
抵抗値を決定する固定記憶素子M1a〜M1e、M5a
〜M5eを前記零点補償回路9に設け、該固定記憶素子
M1a〜M1e、M5a〜M5eに情報を書き込むため
の電極パッドP1、P1a〜P1e、P5、P5a〜P
5eをスクライブレーン13上に配置し、前記シリコン
基板(単結晶シリコン基板1)をウェハから切りわける
際に同時に前記電極パッドP1、P1a〜P1e、P
5、P5a〜P5eを除去可能としたことを特徴とする
ものである。
置の製造方法は、図2及び図3にその一例を示すよう
に、一部に薄肉状の起歪み領域(図2においては、ビー
ム5)が形成されたシリコン基板(図2においては、単
結晶シリコン基板1)と、該シリコン基板(単結晶シリ
コン基板1)上にある起歪み領域(ビーム5)の歪み量
に応じて抵抗値が変化する歪みゲージR1〜R4により
構成されるブリッジ回路と、少なくとも1つの歪みゲー
ジR1〜R4に付加され、抵抗値を変化させることでオ
フセット電圧の零点補償を行う零点補償回路9とを有す
る半導体歪み検出装置の製造方法において、前記零点補
償回路9に該零点補償回路9の抵抗値を決定する固定記
憶素子M1a〜M1e、M5a〜M5eを設ける工程
と、該固定記憶素子M1a〜M1e、M5a〜M5eに
情報を書き込むための電極パッドP1、P1a〜P1
e、P5、P5a〜P5eをスクライブレーン13上に
配置する工程と、前記シリコン基板(単結晶シリコン基
板1)をウェハから切りわける際に同時に前記電極パッ
ドP1、P1a〜P1e、P5、P5a〜P5eを除去
する工程とを備えてなることを特徴とするものである。
a〜M5e(図10においては、M1a〜M1d、M5
a〜M5d)は、例えば、図4にその一例を示すよう
に、直列に接続した複数の抵抗R1a〜R1d、R5a
〜R5dに電流が導通するか否かを制御できるように各
抵抗R1a〜R1d、R5a〜R5dに接続されたり、
図7にその一例を示すように、並列に接続した複数の抵
抗R1a〜R1d、R5a〜R5dに電流が導通するか
否かを制御できるように各抵抗R1a〜R1d、R5a
〜R5dに接続されたり、図10にその一例を示すよう
に、固定記憶素子M1a〜M1d、M5a〜M5d自体
を抵抗体として使用したりするようにして、零点補償回
路9に設けられている。
いて図1に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施
形態に係る半導体歪み検出装置の回路図である。
てブリッジ回路を構成する歪みゲージであり、歪みゲー
ジR1〜R4に発生する歪み量に応じて抵抗値が変化す
る。9は、零点補償回路であり、ブリッジ回路のオフセ
ット電圧が0となるように歪みゲージR1〜R4に対し
て抵抗値の補償を行う。
ージR1に直列に接続し、その抵抗値を変化させるとで
ブリッジ回路のオフセット電圧の零点補償を行う。M
は、固定記憶素子であり、零点補償回路9に設けられ、
電極パッドP6、電極パッドP7から電気的に書き込ま
れた情報を記憶する。
Mに書き込まれた情報により決定される。つまり、零点
補償回路9を構成する抵抗素子の中から合成抵抗の値が
所望の値となるものを選択し、選択された抵抗素子に電
流が導通するように固定記憶素子Mに情報を書き込む。
なお、零点補償回路9は、歪みゲージR1〜R4に並列
に接続するようにしてもよい。
路の動作を説明する。まず、歪みゲージR1〜R4の抵
抗値を測定した結果をもとに、ブリッジ回路の平衡条件
よりオフセット電圧が0に近くなるように歪みゲージR
1に直列に接続された零点補償回路9の抵抗値を決定す
る。
Mに情報を書き込むことで決定される。仮に、零点補償
回路9の抵抗値が、電極パッドP6、電極パッドP7か
ら固定記憶素子Mに対して電気的に情報を書き込むこと
でrに固定されたとすると、歪みゲージR1の抵抗値
は、r+r1となる。
用いれば、実装工程でのタップ補正が不要となるため、
ワイヤボンディングに要する時間を大幅に削減でき、半
導体歪み検出装置におけるブリッジ回路のオフセット電
圧の零点補償を効率的かつ確実に行うことができる。
R5dを直列に接続した本発明の他の実施形態を、図2
乃至図4に基づいて説明する。図2は、本発明の他の実
施形態に係る半導体歪み検出装置の基板上に構成される
素子の配置図及びそのA−B間における断面図である。
また、図3は、本実施形態に係る半導体歪み検出装置の
基板を一部拡大した図であり、図4は、本実施形態に係
る半導体歪み検出装置の回路図である。
至図13との同一箇所には同一符号を付して、共通部分
の説明は省略する。
装置の基板は、加速度センサのものである。M1a〜M
1e、M5a〜M5eは、固定記憶素子であり、零点補
償回路9に設けられ、電気的に書き込まれた情報を記憶
する。P1a〜P1f、P5a〜P5fは、電極パッド
であり、固定記憶素子M1a〜M1e、M5a〜M5e
に電気的に情報を書き込む際に用いられる。
は、図4に示すように、直列に接続された補償抵抗であ
り、どの抵抗を用いて補償を行うかを固定記憶素子M1
a〜M1e、M5a〜M5eに情報を書き込むことで決
定する。なお、本実施形態では、固定記憶素子M1a〜
M1e、M5a〜M5eとしては、例えば、Pチャネル
SAMOS構造のEPROMを用いている。
5eは、図4に示すように、直列に接続した補償抵抗R
1a〜R1d、R5a〜R5dに電流が導通するか否か
を制御できるように各抵抗R1a〜R1d、R5a〜R
5dに接続されている。
P1、P1a〜P1e、P5、P5a〜P5eは、図3
に示すように、スクライブレーン13上に配置されてい
る。
造方法を説明する。まず、図3及び図4に示すように、
固定記憶素子M1a〜M1e、M5a〜M5eを零点補
償回路9に設ける。次に、固定記憶素子M1a〜M1
e、M5a〜M5eに情報を書 き込むための電極パッド
P1、P1a〜P1e、P5、P5a〜P5eをスクラ
イブレーン13上に配置するようにし、上述のような固
定記憶素子M1a〜M1eへの情報の書き込みが完了す
れば、図3に示した破線に沿ってウェハ(図示せず)か
ら単結晶シリコン基板1を切りわける際に、スクライブ
レーン13ともども電極パッドP1、P1a〜P1e、
P5、P5a〜P5eを同時に除去する。
動作を説明する。まず、ブリッジ回路の歪みゲージR1
〜R4の各抵抗値を測定し、その結果をもとにオフセッ
ト電圧を算出する。次に、このオフセット電圧を0に近
い値に補正するために適当な抵抗を補償抵抗R1a〜R
1d、R5a〜R5dの中から選択し、選択された補償
抵抗に導通するために必要な固定記憶素子M1a〜M1
e、M5a〜M5eに情報を書き込む。
M1e、M5a〜M5eにEPROMを用い、補償抵抗
としてR1aとR1bを選択する場合には、電極パッド
P1fをアースとして電極パッドP1cに所定電圧を印
加すればよい。これにより、固定記憶素子M1cは、電
流を導通するようになるため、歪みゲージR1に補償抵
抗R1aと補償抵抗R1bとが直列接続された構成とな
る。(ただし、固定記憶素子M1c自体も抵抗値を持つ
ため、正確には、歪みゲージR1に補償抵抗R1aと補
償抵抗R1bと抵抗体M1cとが直列接続された構成と
なる。)
法においては、固定記憶素子M1a〜M1e、M5a〜
M5eに情報を書き込むための電極パッドP1、P1a
〜P1e、P5、P5a〜P5eをスクライブレーン1
3上に配置するようにし、ウェハ(図示せず)から単結
晶シリコン基板1を切りわける際に、スクライブレーン
13ともども電極パッドP1、P1a〜P1e、P5、
P5a〜P5eを同時に除去するため、固定記憶素子M
1a〜M1e、M5a〜M5eに情報を書き込んだ後に
不要となる電極パッドP1、P1a〜P1e、P5、P
5a〜P5eをチップ上に残す必要がないので、チップ
面積を大幅に削減することができる。
は、固定記憶素子M1a〜M1e、M5a〜M5eに電
気的に情報を書き込むことにより零点補償回路9の抵抗
値を決定することができるので、半導体歪み検出装置に
おけるブリッジ回路のオフセット電圧の零点補償を効率
的かつ確実に行うことができる。
R5dを並列に接続した実施形態を、本発明の他の実施
形態として、図5乃至図7に基づいて説明する。図5
は、本発明の他の実施形態に係る半導体歪み検出装置の
基板上に構成される素子の配置図及びそのA−B間にお
ける断面図である。
み検出装置の基板を一部拡大した図であり、図7は、本
実施形態に係る半導体歪み検出装置の回路図である。な
お、図2乃至図4を用いて示した他の実施形態との同一
箇所には同一符号を付して、共通部分の説明は省略す
る。
した実施形態において、図7に示すように、補償抵抗R
1a〜R1d、R5a〜R5dを並列に接続した構成と
なっている。
5a〜M5eは、図7に示すように、並列に接続した補
償抵抗R1a〜R1d、R5a〜R5dに電流が導通す
るか否かを制御できるように各抵抗R1a〜R1d、R
5a〜R5dに接続されている。
他の実施形態と同様に、零点補償回路9に設けられた固
定記憶素子M1a〜M1e、M5a〜M5eに情報を書
き込むための電極パッドP1、P1a〜P1e、P5、
P5a〜P5eは、図6に示すように、スクライブレー
ン13上に配置されている。
は、前述の他の実施形態と同様であるので詳細な説明は
省略するが、電極パッドP1、P1a〜P1e、P5、
P5a〜P5eをスクライブレーン13上に配置して、
図6に示した破線に沿ってウェハ(図示せず)から単結
晶シリコン基板1を切りわける際に、スクライブレーン
13ともども電極パッドP1、P1a〜P1e、P5、
P5a〜P5eを同時に除去する。
動作を説明する。まず、ブリッジ回路の歪みゲージR1
〜R4の各抵抗値を測定し、その結果をもとにオフセッ
ト電圧を算出する。次に、このオフセット電圧を0に近
い値に補正するために適当な抵抗を補償抵抗R1a〜R
1d、R5a〜R5dの中から選択し、選択された補償
抵抗に導通するために必要な固定記憶素子M1a〜M1
e、M5a〜M5eに情報を書き込む。
a〜M1e、M5a〜M5eにEPROMを用いるが、
この場合、補償抵抗としてR1aとR1bを選択する
と、電極パッドP1fをアースとして電極パッドP1b
及び電極パッドP1cに所定電圧を印加すればよい。
憶素子M1cは、電流を導通するようになるため、並列
に接続された補償抵抗R1aと補償抵抗R1bとが歪み
ゲージR1に直列に接続された構成となる。(ただし、
固定記憶素子M1bと固定記憶素子M1cは、抵抗値を
持つため、正確には、補償抵抗R1aと抵抗体M1bの
直列接続と補償抵抗R1bと抵抗体M1cの直列接続と
がそれぞれ歪みゲージR1に直列に接続された構成とな
る。)
R1d、R5a〜R5dを並列に接続しているので、任
意の組み合わせで補償抵抗R1a〜R1d、R5a〜R
5dを選択することができる。従って、例えば、補償抵
抗R1a〜R1dの抵抗値を互いに異なる適当な値とす
ることで様々な抵抗値を設定することができる。
法においては、固定記憶素子M1a〜M1e、M5a〜
M5eに情報を書き込むための電極パッドP1、P1a
〜P1e、P5、P5a〜P5eをスクライブレーン1
3上に配置するようにし、単結晶シリコン基板1をウェ
ハから切りわける際に同時に電極パッドP1、P1a〜
P1e、P5、P5a〜P5eを除去することで、固定
記憶素子M1a〜M1e、M5a〜M5eに情報を書き
込んだ後に不要となる電極パッドP1、P1a〜P1
e、P5、P5a〜P5eをチップ上に残す必要がない
ので、チップ面積を大幅に削減することができる。
は、固定記憶素子M1a〜M1e、M5a〜M5eに電
気的に情報を書き込むことにより零点補償回路9の抵抗
値を決定することができるので、半導体歪み検出装置に
おけるブリッジ回路のオフセット電圧の零点補償を効率
的かつ確実に行うことができる。また、補償回路を構成
する補償抵抗R1a〜R1dの中から任意の組み合わせ
で選択できるので多様な抵抗値を設定することができ
る。
a〜M5d自体を抵抗体として用いる実施形態を、本発
明の他の実施形態として、図8乃至図10に基づいて説
明する。図8は、本発明の他の実施形態に係る半導体歪
み検出装置の基板上に構成される素子の配置図及びその
A−B間における断面図である。
み検出装置の基板を一部拡大した図であり、図10は、
本実施形態に係る半導体歪み検出装置の回路図である。
なお、図2乃至図4及び図5乃至図7を用いて示した他
の実施形態との同一箇所には同一符号を付して、共通部
分の説明は省略する。
に示すように、固定記憶素子M1a〜M1d、M5a〜
M5dが並列に接続され、固定記憶素子M1a〜M1
d、M5a〜M5d自体を抵抗体として用いる。P1a
〜P1e、P5a〜P5eは、電極パッドであり、零点
補償回路9に設けられた固定記憶素子M1a〜M1d、
M5a〜M5dに情報を書き込むために用いられる。
M1d、M5a〜M5dに情報を書き込むための電極パ
ッドP1、P1a〜P1d、P5、P5a〜P5dは、
図9に示すように、スクライブレーン13上に配置され
ている。
は、前述の他の実施形態と同様であるので詳細な説明は
省略するが、電極パッドP1、P1a〜P1d、P5、
P5a〜P5dをスクライブレーン13上に配置して、
図10に示した破線に沿ってウェハから単結晶シリコン
基板1を切りわける際に、スクライブレーン13ともど
も電極パッドP1、P1a〜P1d、P5、P5a〜P
5dを同時に除去する。
動作を説明する。ブリッジ回路の歪みゲージR1〜R4
の各抵抗値を測定し、その結果をもとにオフセット電圧
を算出する。次に、このオフセット電圧を0に近い値に
補正するために抵抗体として機能する固定記憶素子M1
a〜M1d、M5a〜M5dを選択し、選択された固定
記憶素子M1a〜M1d、M5a〜M5dが導通するよ
うに情報を書き込む。
a〜M1d、M5a〜M5dにEPROMを用いるが、
補償抵抗として固定記憶素子M1aと固定記憶素子M1
bを選択する場合には、電極パッドP1eをアースとし
て電極パッドP1a及び電極パッドP1bに所定電圧を
印加すればよい。
憶素子M1bは、電流を導通するとともに、補償抵抗と
して機能し、並列に接続された補償抵抗(固定記憶素
子)M1aと補償抵抗(固定記憶素子)M1bとが歪み
ゲージR1に直列接続された構成となる。
法においては、固定記憶素子M1a〜M1d、M5a〜
M5dに情報を書き込むための電極パッドP1、P1a
〜P1d、P5、P5a〜P5dをスクライブレーン1
3上に配置するようにし、単結晶シリコン基板1をウェ
ハから切りわける際に同時に電極パッドP1、P1a〜
P1d、P5、P5a〜P5dを除去することで、固定
記憶素子M1a〜M1d、M5a〜M5dに情報を書き
込んだ後に不要となる電極パッドP1、P1a〜P1
d、P5、P5a〜P5dをチップ上に残す必要がない
ので、チップ面積を大幅に削減することができる。
は、抵抗体として機能する固定記憶素子M1a〜M1
d、M5a〜M5dに電気的に情報を書き込むことによ
り零点補償回路9の抵抗値を決定することができるの
で、半導体歪み検出装置におけるブリッジ回路のオフセ
ット電圧の零点補償を効率的かつ確実に行うことができ
るとともに、固定記憶素子M1a〜M1d、M5a〜M
5d自体を抵抗体として機能させることができるので、
デバイス構造を簡略化することができる。
7、図8乃至図10を各々用いて示した3つの実施形態
においては、固定記憶素子M1a〜M1e、M5a〜M
5e(但し、図8乃至図10を用いて示した他の実施形
態では、M1a〜M1d、M5a〜M5d)として例え
ば、PチャンネルSAMOS構造のEPROMを用いて
いるが、電気的に電流の導通や絶縁を制御することが可
能な素子であればよく、MOS構造以外にバイポーラ構
造等のROMやヒューズ等の素子でもよい。
体歪み検出装置の基板は加速度センサのものであるが、
ブリッジ回路のオフセット電圧に関して零点補償を行う
ものであり、これまでの実施形態と同様のブリッジ回路
を有するものであれば圧力センサ等の他のセンサにも応
用することが可能である。
補償は、電気特性検査の際には、ブリッジ回路の歪みゲ
ージR1〜R4の抵抗値を測定するとともに、この測定
値から判断されるオフセット電圧の零点からのずれに応
じて、零点補償回路9の特定の固定記憶素子に情報を書
き込むことで行われるようにしたので、人間が介在する
従来のタップ補正の工程を行うことなく、機械的にオフ
セット電圧の零点補償を行うことが可能となり、補償抵
抗の選択を誤ることがなくなり、従来のタップ補正によ
る方法に比べて、オフセット電圧の零点補償の歩留りを
向上させるとともに、ワイヤボンディング等にかかる人
件費を削減することができる。
明の半導体歪み検出装置にあっては、一部に薄肉状の起
歪み領域が形成されたシリコン基板と、シリコン基板上
にある起歪み領域の歪み量に応じて抵抗値が変化する歪
みゲージにより構成されるブリッジ回路と、少なくとも
1つの歪みゲージに付加され、抵抗値を変化させること
でオフセット電圧の零点補償を行う零点補償回路とを有
する半導体歪み検出装置において、零点補償回路の抵抗
値を決定する固定記憶素子を零点補償回路に設け、固定
記憶素子に情報を書き込むための電極パッドをスクライ
ブレーン上に配置し、シリコン基板をウェハから切りわ
ける際に同時に電極パッドを除去可能とするので、固定
記憶素子に情報を書き込んだ後に不要となる電極パッド
をチップ上に残す必要がないので、チップ面積を大幅に
削減することができるという効果を奏する。
歪み検出装置の製造方法にあっては、一部に薄肉状の起
歪み領域が形成されたシリコン基板と、シリコン基板上
にある起歪み領域の歪み量に応じて抵抗値が変化する歪
みゲージにより構成されるブリッジ回路と、少なくとも
1つの歪みゲージに付加され、抵抗値を変化させること
でオフセット電圧の零点補償を行う零点補償回路とを有
する半導体歪み検出装置の製造方法において、零点補償
回路に零点補償回路の抵抗値を決定する固定記 憶素子を
設ける工程と、固定記憶素子に情報を書き込むための電
極パッドをスクライブレーン上に配置する工程と、シリ
コン基板をウェハから切りわける際に同時に電極パッド
を除去する工程とを備えてなるので、固定記憶素子に情
報を書き込んだ後に不要となる電極パッドをチップ上か
ら除去することが可能であるため、チップ面積を大幅に
削減することができるという効果を奏する。
置の回路図である。
装置の基板上に構成される素子の配置図及びそのA−B
間における断面図である。
した図である。
装置の回路図である。
装置の基板上に構成される素子の配置図及びそのA−B
間における断面図である。
した図である。
装置の回路図である。
装置の基板上に構成される素子の配置図及びそのA−B
間における断面図である。
した図である。
出装置の回路図である。
される素子の配置図及びそのA−B間における断面図で
ある。
ッジ回路である。
される素子の配置図及びそのA−B間における断面図で
ある。
ッジ回路である。
ッド
Claims (2)
- 【請求項1】 一部に薄肉状の起歪み領域が形成された
シリコン基板と、該シリコン基板上にある起歪み領域の
歪み量に応じて抵抗値が変化する歪みゲージにより構成
されるブリッジ回路と、少なくとも1つの歪みゲージに
付加され、抵抗値を変化させることでオフセット電圧の
零点補償を行う零点補償回路とを有する半導体歪み検出
装置において、前記零点補償回路の抵抗値を決定する固定記憶素子を前
記零点補償回路に設け、該固定記憶素子に情報を書き込
むための電極パッドをスクライブレーン上に配置し、 前記シリコン基板をウェハから切りわける際に同時に前
記電極パッドを除去可能としたことを特徴とする半導体
歪み検出装置。 - 【請求項2】 一部に薄肉状の起歪み領域が形成された
シリコン基板と、該シリコン基板上にある起歪み領域の
歪み量に応じて抵抗値が変化する歪みゲージにより構成
されるブリッジ回路と、少なくとも1つの歪みゲージに
付加され、抵抗値を変化させることでオフセット電圧の
零点補償を行う零点補償回路とを有する半導体歪み検出
装置の製造方法において、 前記零点補償回路に該零点補償回路の抵抗値を決定する
固定記憶素子を設ける工程と、該固定記憶素子に情報を
書き込むための電極パッドをスクライブレーン上に配置
する工程と、前記シリコン基板をウェハから切りわける
際に同時に前記電極パッドを除去する工程とを備えてな
ることを特徴とする半導体歪み検出装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01814397A JP3334537B2 (ja) | 1996-10-22 | 1997-01-31 | 半導体歪み検出装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP27974596 | 1996-10-22 | ||
JP8-279745 | 1996-10-22 | ||
JP01814397A JP3334537B2 (ja) | 1996-10-22 | 1997-01-31 | 半導体歪み検出装置及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10185726A JPH10185726A (ja) | 1998-07-14 |
JP3334537B2 true JP3334537B2 (ja) | 2002-10-15 |
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ID=26354781
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JP01814397A Expired - Fee Related JP3334537B2 (ja) | 1996-10-22 | 1997-01-31 | 半導体歪み検出装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3334537B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016125980A (ja) * | 2015-01-08 | 2016-07-11 | 国立大学法人 東京大学 | 圧力センサ |
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- 1997-01-31 JP JP01814397A patent/JP3334537B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016125980A (ja) * | 2015-01-08 | 2016-07-11 | 国立大学法人 東京大学 | 圧力センサ |
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