JP3333855B2 - 箱形商品自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

箱形商品自動販売機の商品搬出装置

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JP3333855B2
JP3333855B2 JP08659995A JP8659995A JP3333855B2 JP 3333855 B2 JP3333855 B2 JP 3333855B2 JP 08659995 A JP08659995 A JP 08659995A JP 8659995 A JP8659995 A JP 8659995A JP 3333855 B2 JP3333855 B2 JP 3333855B2
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哲也 宮尾
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幸三 松島
浩二 川上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タバコなどの箱形商品
を販売する自動販売機に用いる商品搬出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、頭記の箱形商品自動販売機に搭載
した商品搬出装置の従来構造を図21に示す。図におい
て、1は自動販売機のキャビネット、2はその前面に開
口した商品取出口、3がキャビネット1の庫内に収設し
た商品収納箱、4が商品収納箱3の下面側に組合わせた
プッシャ式ベンド機構であり、タバコなどの箱形商品5
は前後2列に並べてベンド機構4のステージ上に積み上
げ収納されている。ここでプッシャ式ベンド機構4は基
台4a,基台4aのステージ上面に突出したプッシャ4
b,プッシャ4aを前後方向にねじ送りするナピアねじ
(外周面に螺旋溝を無端状に形成した円筒形状のカム)
4c,駆動モータ4d,プッシャ位置検知スイッチ4e
などから構成されている。
【0003】かかるプッシャ式ベンド機構4による商品
搬出動作は周知であり、販売指令ごとにプッシャ4bを
前後へ交互に移動操作することにより、前後に並べて積
み上げた商品5が商品収納箱3から前後へ交互に搬出さ
れ、シュータ6を経て商品取出口2に取り出される。ま
た、商品収納箱3には売切検知スイッチ7を備えてお
り、そのアクチュエータ7aが商品収納箱内に突出して
商品有無を検知し、売切信号が出たところで販売を停止
するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プッシャ式
ベンド機構を採用した従来の商品搬出装置では次記のよ
うな問題がある。 1)図21のように商品収納箱3に商品5を前後二列に
分けて収納した場合には、プッシャ4bの往復動により
商品5を前後から搬出するために、自動販売機の庫内で
は商品収納箱3,プッシャ式ベンド機構4を中央に配置
してその前後側にシュータ6を経由した商品搬出通路8
を確保する必要がある。つまり、商品収納箱3の前後寸
法をA、商品搬出通路の幅をBとすると、自動販売機の
キャビネット1は、少なくともA+2Bの奥行き寸法C
が必要となる。
【0005】このために、キャビネットの奥行き寸法が
大形化し、このことが自動販売機の薄形化(昨今では自
動販売機の路上はみ出しが社会的な問題となっている)
を進める上での大きな障害となる。 2)また、商品収納箱3に商品5を単列に積み上げ収納
した場合でも、ベンド機構4の後方にはプッシャ4bが
商品収納箱3の背後に後退する逃げスペースを確保する
必要があるため、自動販売機の薄形化にも限界がある。
【0006】3)プッシャ式ベンド機構4の動作原理か
ら、商品収納箱内には商品5を三列以上に分けて収納,
搬出することが不可能である。 4)ベンド機構4のステージ上にはプッシャ4bが突出
しているために、商品収納箱3に積み上げ収納した商品
が残り少なくなると、プッシャの後退移動に伴ってプッ
シャに乗っていた商品5の収納姿勢が崩れて傾き、その
まま商品収納箱の商品搬出口から滑り出て誤搬出される
ことがある。そのために、従来では図示のように売切検
知スイッチ7のアクチュエータ7aで下位から3段目の
商品有無を検知し、前後列に2個ずつ合計4個の商品が
重なっている状態(この状態ではプッシャの移動に伴う
商品収納姿勢の崩れが生じ難い)で商品売切信号を出力
するようにしているが、その分だけ実販売可能な個数が
減るので不利である。
【0007】5)プッシャ式ベンド機構4は、プッシャ
駆動機構が複雑で、かつその外形寸法も大きくて庫内の
占有スペースも大となり、このために商品の収納効率が
低下する。本発明は上記の点にかんがみなされたもので
あり、その目的は前記の各課題を解決して自動販売機キ
ャビネットの薄形化,並びに商品収納効率の向上化が図
れる新規な箱形商品自動販売機の商品搬出装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、キャビネットの庫内に配備の商品
収納箱内に積み上げ収納した箱形商品を、販売指令に基
づいて最下位から順に搬出する商品搬出装置であって、
下面開放形の商品収納箱の下面側に水平コンベアを設置
して該コンベアの上に商品を積み上げ搭載するととも
に、商品収納箱の前面下端部に商品1個分の通過を許容
する商品搬出口を開口し、販売指令に基づくコンベアの
搬送動作で商品を商品収納箱から1個ずつ前方に搬出さ
せるよう構成したことを特徴とする箱形商品自動販売機
の商品搬出装置において、前記商品を前後列に並べて積
み上げ収納した商品収納箱に対し、その下面側に商品列
の数に対応する各独立したベルトコンベア機構を前後直
列に並べて配備するものとする(請求項1)。
【0009】また、前記構成の商品搬出装置は、前後直
列に並ぶベルトコンベア機構の相互間に、後列のベルト
面が前列のベルト面より若干低くなるような段差を設定
することができる(請求項2)。
【0010】さらに、本発明は、キャビネットの庫内に
配備の商品収納箱内に積み上げ収納した箱形商品を、販
売指令に基づいて最下位から順に搬出する商品搬出装置
であって、下面開放形の商品収納箱の下面側に水平コン
ベアを設置して該コンベアの上に商品を積み上げ搭載す
るとともに、商品収納箱の前面下端部に商品1個分の通
過を許容する商品搬出口を開口し、販売指令に基づくコ
ンベアの搬送動作で商品を商品収納箱から1個ずつ前方
に搬出させるよう構成したことを特徴とする箱形商品自
動販売機の商品搬出装置において、前記商品を前後列に
並べて積み上げ収納した商品収納箱に対し、その下面側
に商品の配列にピッチに合わせて周面に高段部と低段部
を交互に形成した水平コンベア機構を配備するものとす
る(請求項3)。
【0011】また、前記請求項3の構成において、水平
コンベア機構がベルトコンベア機構であり、そのベルト
周面にベルト厚さを変えて高段部と低段部を形成するこ
とができる(請求項4)。
【0012】また、前記請求項3の構成において、水平
コンベア機構がチェーンセグメントを繋ぎ合わせてエン
ドレスチェーンを構成したチェーンコンベア機構であ
り、かつ高さの異なる高段部用のチェーンセグメントと
低段部用のチェーンセグメントを組合わせてチェーンの
周域に高段部と低段部を交互に形成することができる
(請求項5)。また、前記請求項3の構成において、コ
ンベア機構に対し、その商品搬出端面,および商品搭載
面にアクチュエータを突出して搬出検知スイッチ,売切
検知スイッチを組み込むことができる(請求項6)。
【0013】また、前記請求項3の構成において、商品
収納箱の商品搬出口に搬出途上の商品に制動力を加える
制動フラッパ機構を設けることができる(請求項7)。
また、請求項5の構成において、低段部用のチェーンセ
グメントに高さ調整用のアダプタを取付けて高段部用チ
ェーンセグメントの機能を持たせるよう構成することが
できる(請求項8)。
【0014】また、前記請求項5の構成において、高段
部用,低段部用の各チェーンセグメントがリンクプレー
ト,軸部,ローラ部からなり、リンクプレートに設けた
開放形の軸溝を隣り合うチェーンセグメントの軸部へ嵌
め込んでセグメント相互間をスナップフィット式に連結
することができる(請求項9)。また、請求項9におい
て、チェーンを構成するチェーンセグメントごとに、隣
り合うセグメント相互間で軸溝と軸部との離脱を防止す
る爪部,および係合段部を設けることができる(請求項
10)。
【0015】また、請求項9の構成において、高段部用
のチェーンセグメントについては、その後部上面に後傾
する傾斜面を形成することができる(請求項11)。ま
た、請求項5の構成において、チェーン周域に形成した
高段部の先頭に並ぶ高段部用チェーンセグメントに対
し、その商品押出し面に凹部を形成することができる
(請求項12)。また、請求項7の構成において、制動
フラッパ機構を、上端を固定して商品搬出口の通路へ突
き出す可撓性の弾性制動片で構成することができる(請
求項13)。
【0016】また、請求項7の構成において、制動フラ
ッパ機構を、商品搬出口に設けたゲート部材に上端を軸
支して商品搬出通路へ突き出すように垂下したフラッパ
と、該フラッパを閉方向に付勢する制動ばねとから構成
することができる(請求項14)。また、請求項14の構
成において、フラッパの背後に上端をゲート部材に固定
して商品搬出口の通路へ突き出す可撓性の弾性制動片を
設けることができる(請求項15)。
【0017】また、請求項14の構成において、フラッ
パが前後に並ぶ第1,第2の制動ばね付きフラッパから
なり、第2フラッパは第1フラッパよりも短小で、かつ
そのフラッパの先端とコンベヤ機構の低段部との間に商
品1個分に相応する隙間を設定することができる(請求
項16)。また、請求項16の構成において、第2フラ
ッパに制動ばねのばね力を加えるカム部を設け、かつそ
のカム形状を第2フラッパが搬出商品により押し開かれ
る際の初期に大きなばね制動力が加わり、後半ではばね
制動力を減少させるように定めることができる(請求項
17)。
【0018】さらに、請求項16の構成において、第2
フラッパに対して、搬出商品により押し開かれる際の初
期にのみばね制動力が加わり、後半ではばね制動力が加
わらなくなるように作動する制御機構を備えることがで
きる(請求項18)。
【0019】
【作用】上記の構成において、商品収納箱に収納した商
品を水平コンベアの上に積み上げ載置した状態で、販売
指令によりコンベアを始動すると、最下位に並ぶ商品が
前方に搬送され、商品収納箱の開口部を通過して落下搬
出される。また、商品収納箱内に商品を前後複数列に並
べて収納した場合でも、後列に並ぶ商品も前列の商品と
同じく前方にコンベア搬送し、商品搬出口を通じて搬出
できる。したがって、商品収納箱の背後側に商品搬出通
路を確保する必要がなく、その分だけ自動販売機の奥行
寸法を縮減して薄形構成にできる。
【0020】また、商品収納箱に前後列に分けて収納し
た商品と個々に対応する数のベルトコンベア機構を前後
直列に並べ、各ベルトコンベア機構を商品の販売順序に
合わせて個別制御することにより、各商品列から商品を
所定の順序にしたがって搬出することが可能である。こ
の場合に、前後に並ぶベルトコンベア機構の間に後列の
ベルト面が前列のベルト面より若干低くなるような段差
を設定しておけば、後列からベルトに乗って搬送されて
来た商品は、前列に積み上げた下から2段目の商品の端
面に突き当たってその位置に停止せずに、該商品の下面
に潜り込んで前方へベルト搬送されるので、これにより
商品詰まりのトラブルを引き起こすことなく商品を安定
姿勢に保持したまま所定の順序で搬出できる。
【0021】一方、水平コンベア機構として、商品を前
後列に並べて積み上げ収納した商品収納箱に対し、その
下面側に商品の配列にピッチに合わせて周面に高段部と
低段部を形成したベルト式,ないしチェーン式のコンベ
ア機構を採用した構成では、商品搬出動作が次のように
行われる。すなわち、販売指令に基づいてコンベア機構
が始動すると、コンベア機構の高段部に載っている商品
は商品搬出口に設けた制動フラッパ機構からの制動力を
受けて一時的に停止した後、後続の低段部に載って移動
して来た商品により背後から押し出されながら商品搬出
口の制動フラッパを押し広げて前方に搬出され、かつこ
の搬出動作の途上で搬出検知スイッチが作動するとその
位置でコンベア機構を停止して低段部に載っている商品
を販売待機位置に待機させる。この搬出動作の過程で
は、高段部と低段部との間に若干の段差があるので、低
段部に載っている商品が高段部の2番目に並ぶ商品の下
に潜り込んで前列の最下位に並ぶ商品を押し出すよう搬
送される。したがって、前後列の商品の間で商品同士が
ブリッジして搬出不能となるおそれはない。
【0022】また、次回の販売時には、コンベア機構の
低段部に載っている商品が背後から移動して来るコンベ
ア機構の高段部に押されて前方に搬出する。以下同様に
販売動作ごとに高段部の載置商品と低段部の載置商品と
が交互に搬出されることになる。そして、商品収納箱の
在庫が無くなって売切の状態になると、売切検知スイッ
チが「商品無し」を検知して売切信号を出す。
【0023】ここで、チェーン式コンベア機構の具体的
な実施態様として、低段部用のチェーンセグメントに高
さ調整用のアダプタを取付けて高段部用チェーンセグメ
ントの機能を持たせるよう構成することにより、販売商
品を長大,短小サイズの商品に変更する場合には、前記
アダプタを用いて高段部,低段部領域の長さ配分を商品
サイズに合わせて自由な設定が行える。また、チェーン
セグメントの相互をスナップフィット連結構造とするこ
とで、チェーンセグメント同士をワンタッチ操作で繋ぎ
合わせてエンドレスチェーンを簡単に組立てることがで
きる。そして、チェーンセグメントごとに、隣り合うセ
グメント相互間で軸溝と軸部との離脱を防止する爪部,
および係合段部を設けることで、チェーンがスプロケッ
トの回りを周回する過程でも、チェーンの張力でセグメ
ントの間が不測に離脱するおそれがなくなる。また、高
段部用のチェーンセグメントについて、その後部上面に
後傾傾斜面を形成しておくことにより、チェーンの周域
に形成した高段部と低段部との境目の段差が緩やかにな
るので、搬出商品を水平姿勢に保ったまま円滑に搬出さ
せることができるようになる。これに加えて、チェーン
周域に形成した高段部の先頭に並ぶ高段部用チェーンセ
グメントの商品押出し面に凹部を形成することにより、
商品収納箱内で後列に積み上げた商品を背後から周回し
て来るチェーンの高段部が押し出す際に、商品の後端縁
が前記の凹部に嵌まり込むので前方への搬送が確実に行
われる。
【0024】また、商品搬出口に設けた制動フラッパ機
構は、水平コンベヤ機構の上段部に載って販売位置に待
機している商品に制動力を与え、後方から搬送されて来
る後列の商品に押し出される正規の搬出動作を待たず
に、コンベヤとの間に働く摩擦力で搬出されるのを防止
するように働く。そして、前記制動フラッパの後部に短
小なもう一枚の第2フラッパを設けて2枚のフラッパで
制動フラッパ機構を構成することにより、水平コンベヤ
機構の低段部から搬出される商品は、その後端部が第2
フラッパにより上方から押えられてほぼ水平姿勢を保っ
たまま商品搬出口を通過する。また、第2フラッパはあ
る程度開いた後半ではばね制動力が減少,ないし作用し
なくなるようにすることで、コンベヤ機構の上段部に載
って搬出される商品もほぼ水平姿勢を保って安定よく搬
出される。これにより、搬出途上にある商品の極端な傾
きに起因する商品取出口での商品詰まりなどの搬送トラ
ブルが回避される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 実施例1: 図1,図2は商品収納箱3に商品5を前後二列に並べて
収納した場合の実施例を示すものであり、商品搬出装置
として商品収納箱3の下面側には商品5の長さサイズに
対応した2基の水平ベルトコンベア機構9A,9Bが前
後直列に配備されている。このベルトコンベア機構は、
プーリ間に張架されたエンドレスのベルト9aとプーリ
に連結した駆動モータ9bとからなり、各ベルト9aの
上面に商品5が前後二列に積み上げて載置されている。
ここで、前後に並ぶベルトコンベア機構9Aと9Bとの
間には後列のベルト面が前列のベルト面より若干低くな
るような段差hが設定されている。また、商品収納箱3
の前面下端部には商品5の1個分が通過できる商品搬出
口3aが開口している。ここで、商品搬出口3aの開口
高さDは、商品1個分の厚さをdとしてD≒1.5dと
し、前記した段差hは0.5d以下に定めてある。なお、
前記のベルトコンベア機構9A,9Bは図示されてない
制御部からの指令で個別に運転,停止制御される。
【0026】次に前記構成により商品搬出動作を図2
(a)〜(d)により説明する。なお、図中に付した記
号#1〜#6は商品5の搬出順位を表す。(a)図は販
売待機状態を示す。次に、販売指令に基き(b)図のよ
うにベルトコンベア機構9A,9Bを矢印方向に同期始
動すると、商品#1は前列のベルトコンベア機構9Aに
よりベルト搬送され、商品収納箱3の商品搬出口3aを
通じて搬出される。同時に後列のベルトコンベア機構9
Bに載っている商品#2は、先述したベルト間の段差h
の設定により、前列に積み上げた商品#3の下に潜り込
むかたちで商品#1の後に連なって前方のベルトコンベ
ア機構9Aに乗り移る。そして、(c)図で示すように
商品#1はベルトコンベア機構9Aの前端から前傾姿勢
で下方に落下し、後列から移動して来た商品#2はベル
トコンベア機構9Aの上に載って1回の販売動作が終了
する。続いて2回目の販売動作では、(d)図に示すよ
うに、後列のベルトコンベア機構9Bは停止のまま、前
列のベルトコンベア機構9Aのみを回転する。これによ
り商品#2が商品搬出口3aを通じて前方に搬出され
る。以下、前記と同様な動作を繰り返すことにより、各
販売動作ごとに商品収納箱3内で前後列に並ぶ#3以降
の商品が所定の順序で交互に搬出される。
【0027】また、前記の商品収納箱3には図3,図4
に示すような配置で商品の搬出検知スイッチ10,およ
び売切検知スイッチ7が装備されている。すなわち、図
3において、搬出検知スイッチ10は商品収納箱3の商
品搬出口3aの前方上部に設けてあり、かつその揺動式
アクチュエータ10aが自由位置で水平姿勢となるよう
に配備されている。かかる構成で、商品搬出動作により
商品5がベルトコンベア機構9Aの前端から前方へ前傾
姿勢に傾いて滑動し始めると、その際に商品5の後端部
がアクチュエータ10aを上方に跳ね上げて搬出検知ス
イッチ10を一時的にON動作させ、続いて商品5が下
方に落下するとアクチュエータ10aが再び待機位置に
復帰して搬出検知スイッチ10がOFFに戻る。したが
って、この商品5の搬出に伴う搬出検知スイッチ10の
ON,OFF動作から商品5の搬出を的確に確認でき
る。
【0028】また、図4においては、売切検知スイッチ
7が前記の搬出検知スイッチ10と同様に商品搬出口3
aの開口端に設置されており、かつその揺動式アクチュ
エータ7aは自由位置で垂下姿勢となるように待機して
いる。そして、図3の搬出検知スイッチ10で商品5の
搬出を確認した後(この時点では売切検知スイッチ7の
アクチュエータ7aは垂下姿勢に戻ってスイッチ7はO
FFとなる)に、ベルトコンベア機構9Aを僅かな時間
だけ回して商品5を前進移動させると、後続の商品が有
る場合には、その商品5がアクチュエータ7aを押して
売切検知スイッチ7がONとなる。これに対して、後続
の商品が無い場合、つまり商品売切の状態になれば、ベ
ルトコンベア機構9Aを回しても売切検知スイッチ7は
OFFの状態を保ち続けるので、この場合には商品売切
と判断する。
【0029】次に、前記の搬出検知スイッチ10,売切
検知スイッチ7と組合わせた商品搬出の制御動作を図5
(a),(b)のタイムチャートで説明する。まず、
(a)図は商品収納箱に少なくとも2個以上の商品在庫
がある場合の販売動作を示し、1回目の販売指令で図2
で述べたようにベルトコンベア機構9Aと9Bを同時に
始動し、この過程で搬出検知スイッチ10が一時的にO
Nとなって再びOFFに復帰すると商品#1が搬出した
と判断してベルトコンベア機構9A,9Bを一旦停止し
た後、さらに前列のベルトコンベア機構9Aのみを短時
間だけ再始動し、後続の商品#2で売切検知スイッチ7
がON動作した時点でベルトコンベア機構9Aを停止し
て販売待機状態となる。次に2回目の販売指令が与えら
れると、前列のベルトコンベア機構9Aのみを回転させ
て商品#2を搬出し、搬出検知スイッチ10,売切検知
スイッチ7の動作信号から同様な制御を行う。
【0030】また、商品収納箱が空になって商品が売切
状態になった場合には、次記のような経過を経て売切と
判断する。すなわち、(b)図で示すように前列のベル
トコンベア機構9Aを一定時間回転させつつ、さらに後
列のベルトコンベア機構9Bを回転させても売切検知ス
イッチ7がOFFの状態を維持し続けた場合に商品無し
と判断して売切信号を出力する。これにより商品収納箱
3に収納した商品5を最後の1個まで販売できる。
【0031】実施例2: 図6は、商品収納箱3に商品5を前後三列に並べて収納
した三列販売仕様の実施例を示すものであり、商品収納
箱3の下方には3基のベルトコンベア機構9A,9B,
9Cが前後直列に配備されており、かつ各ベルトコンベ
ア機構の相互間には実施例1で述べたと同様な段差hが
設定されている。
【0032】かかる構成において、商品の搬出検知スイ
ッチ10,売切検知スイッチ7と組合わせた上で、図7
のタイムチャートで表すように1回目,2回目,3回目
の販売指令に対応してベルトコンベア機構9A〜9Cを
運転制御することにより、前後列に並ぶ商品5を#1,
#2,#3の順序に搬出して販売することができ、以降
はこのパターンによる販売動作を繰り返すことにより、
最後の1個まで残さずに販売できる。
【0033】実施例3: 図8は商品収納箱3に商品5を前後二列に並べて収納し
たものに対する前記の実施例と異なる方式の実施例を示
すものである。この実施例においては、商品収納箱3の
下方に1基の水平ベルトコンベア機構9が配置されてお
り、そのベルト上に前後二列に並べて商品5(#1〜#
8)が積み上げ式に載置されている。また、前後のプー
リ間に張架したベルトコンベア機構9のエンドレスベル
ト9aは、前後に並ぶ商品5の配列にピッチを合わせて
その周面が長手方向に沿って高段部9Hと低段部9Lと
が交互に並ぶように四つの区分帯に分けてある。ここ
で、高段部9Hと低段部9Lはベルト9aの厚さを変え
て形成しており、かつ高段部9Hと低段部9Lとの間に
は実施例1と同様な高低段差hが設定されている。な
お、前記高段部9H,低段部9Lの区分帯は商品5の長
さサイズよりも若干長めに設定されている。また、ベル
ト9aは例えばゴム製のベルトであり、プーリの回りで
厚さの厚い高段部9Hが自由に湾曲できるようにするめ
に、高段部9Hのベルト表面には細かなピッチで幅方向
にスリットがハーフカット状に刻み込まれている。
【0034】一方、ベルトコンベア機構9の内側には前
後に並べて搬出検知スイッチ10,および売切検知スイ
ッチ7が組み込まれており、ここで搬出検知スイッチ1
0のアクチュエータ10aは先端が商品搬出口3aの前
方に突出し、また売切検知スイッチ7のアクチュエータ
7aは先端が後列に並ぶ商品5の下面側に突き出すよう
にばね付勢されている。さらに、商品収納箱3の商品搬
出口3aには、商品5に制動力を与える制動フラッパと
して、例えばポリエステル樹脂,ゴムなどで作られたス
カート状の弾性制動片11が上方から商品搬出通路に突
き出すように取付けてある。
【0035】次に上記構成による商品搬出動作を図8
(a)〜(d)により説明する。まず、(a)図は販売
待機状態を表しており、商品収納箱3に収納した商品5
のうち、前列に並ぶ商品#1,#3,#5,#7がベル
トコンベア機構9の高段部9Hに、後列に並ぶ商品#
2,#4,#6,#8が前列の商品よりも若干沈み込む
かたちで低段部9Lの上に載置されている。また、売切
検知スイッチ7はアクチュエータ7aが商品#2に押さ
れて「商品有り」を検知(スイッチON)し、搬出検知
スイッチ10のアクチュエータ10aは商品搬出口3a
の前方に突出してスイッチOFFとなっている。
【0036】この販売待機状態から、1回目の販売指令
に基づいてベルトコンベア機構9が始動すると、高段部
9H,および低段部9Lの上に載っている最下位の商品
#1,#2が同時に前方にベルト搬送される。この搬送
過程で商品#1の前端が弾性制動片11に当たると商品
#1は制動作用が加わって前進移動が阻まれ、その位置
に一時的に停止するが、低段部9Lに載っている後続の
商品#2がその背後の高段部9Hに押されながら移動し
て来ると、(b)図で表すように商品#1の上に並ぶ商
品#3の下に潜り込んだ商品#2が商品#1を背後から
押し出す。これにより、商品#1は弾性制動片11を押
し開きながら商品搬出口3aを通過した後、コンベア機
構9の前端から下方に落下搬出し、図示されてないシュ
ータを経て商品取出口に送出される。また、この商品搬
出により搬出検知スイッチ10のアクチュエータ10a
が商品#1に押されてスイッチが一時的にON−OFF
動作するので、このスイッチ信号を基にベルトコンベア
機構9を停止して1回の販売動作が終了する。なお、こ
の販売終了時点では、低段部9Lに載った商品#2が前
列最下位の販売待機位置に並び、後列の最下位商品#4
が高段部9Hの上に載っている。
【0037】次に2回目の販売指令でベルトコンベア機
構9が始動すると、低段部9Lに載って販売待機位置に
並ぶ商品#2が(c)図で表すように背後から移動して
来た高段部9Hに押し出され、商品搬出口3aを通過し
て前方に搬出するとともに、この搬出動作に伴って前列
の商品#3が高段部9Hに、後列の商品#4が低段部9
Lに載って再び(a)図と同じ収納状態になる。以下、
販売指令ごとに前記した動作を繰り返すことにより、商
品#3〜#8が所定の順位にしたがって搬出される。そ
して、7回目の販売指令で商品#7が搬出されると、最
後の商品#8が(d)図のように後列から前列の販売待
機位置に移動して商品収納箱3の後列が空となるので、
これにより売切検知スイッチ7はアクチュエータ7aが
フリーとなって「商品無し」を検知し、売切信号を出
す。図9は前記した商品搬出動作をタイムチャートで表
したものである。
【0038】なお、図示例では商品補充の際に商品の銘
柄を間違いなく行うために、商品収納箱3に商品5を1
個残した状態で売切信号を出すように売切検知スイッチ
7を後列の商品に対向した位置に設置しているが、この
売切検知スイッチ7を前列に並ぶ商品を検知するように
設置すれば、商品収納箱3に商品の在庫を残さずに最後
の1個まで販売することができる。
【0039】実施例4: 図10(a),(b)は商品搬出装置の水平コンベアとし
て、実施例3におけるベルトコンベア機構9の代わり
に、チェーンコンベア機構12を採用したものである。
すなわち、チェーンコンベア機構12は前後一対のスプ
ロケット13の間に張架した商品搬送用チェーン14
と、スプロケット13に歯車15を介して連結した駆動
モータ16とから組立て構成されており、かつその内部
には実施例3と同様な売切検知スイッチ7,および搬出
検知スイッチ10が組み込まれている。そのほか、商品
収納箱3の商品搬出口3aには制動フラッパとして弾性
制動片11が設けてある。
【0040】ここで、チェーン14は樹脂成形品として
作られた多数個のチェーンセグメントを繋ぎ合わせて構
成したものであり、チェーンセグメントの上面を商品5
の搭載面として、実施例3で述べたベルトコンベア機構
と同様にチェーン14の周域には、前後列に並べて積み
上げ搭載した商品5の長さサイズにピッチを合わせて相
互間に段差hが設定された高段部14Hと低段部14L
の区分帯が交互に形成されている。
【0041】次に前記チェーン14を構成するチェーン
セグメントの具体的な構造を図11に示す。すなわち、
チェーン14の高段部14Hは図11(a),(b)に示
した背の高い高段部用チェーンセグメント(セグメント
高さA)14aの連結体からなり、低段部14Lは図1
1(a),(c)に示した背の低い低段部用チェーンセグ
メント14b(セグメント高さB)の連結体からなり、
かつ両者の前後端を互いに繋ぎ合わせてエンドレスチェ
ーン14を構成している。ここで、個々のチェーンセグ
メント14a,14bは左右一対のリンクプレート14
cと、リンクプレート14cの間を連結した軸部14d
と、前記スプロケット13に噛み合うチェーンローラ部
14eとが一体に成形されており、かつリンクプレート
14cの後端側に張り出した部分には下面側に開放した
軸溝14fが形成されており、図11(d)で表すよう
に、前記軸溝14fを隣接するチェーンセグメントの軸
部14dへ上方からワンタッチ操作でスナップフィット
式に嵌め込んで連結するようにしている。
【0042】かかる構成のチェーンコンベア機構12を
採用した商品搬出装置の動作は先記実施例3の販売動作
と全く同様であり、前後2列に分けて商品収納箱3に積
み上げ収納した商品5を所定の順序で販売動作ごとに1
個ずつ商品収納箱3の商品搬出口3aを通じて前方に搬
出することができる。なお、図11(c)の低段用チェ
ーンセグメント14bでは、厚さC(C=A−B)に設
定した高さ調整用のアダプタ15を必要に応じて組合わ
せ、該アダプタ15の底面に設けた連結ピン15aをチ
ェーンセグメント14bのリンクプレート14cの上面
に穿ったピン穴14gへ差し込んで高さAの高段用チェ
ーンセグメントとして用いるようにしている。すなわ
ち、チェーン14の周域に当初より設定した高段部14
H,低段部14Lのままで、販売商品5を長さが極端に
短い短小サイズの商品に変更すると、低段部14Lの領
域に不必要な遊び分が生じて商品の搬出動作が不安定と
なる。そこで、この場合には前記の遊び分を埋めるよう
に前記したアダプタ15を販売商品の長さサイズに合わ
せて低段部14Lのチェーンセグメント14bの上面に
取付けることで、商品搬出動作が安定する。また、低段
部14Lの全長域を埋めるようにアダプタ15を取付け
てチェーン14の周面を高段部14Hと同じ高さに揃え
ることにより、ロングサイズの商品5を単列販売するこ
とも可能である。
【0043】次に、前記したチェーンセグメント14
a,14bについて、その構造に改良を加えた実施例を
図12に示す。すなわち、図11に示したチェーンセグ
メントでは、長期間使用の間に軸溝14fの開口端部が
摩耗して隣接するチェーンセグメントの軸部14dから
外れ易くなる。特にスプロケット13の周域ではチェー
ン14に加わる張力のラジアル方向の分力が軸部14d
と連結溝14fとの間に加わるために、両者間の結合が
外れてチェーン切れを起こすおそれがある。そこで、こ
のようなトラブルを防止するために、図12(a)で示
すように、リンクプレート14cの後端より後方に突き
出した爪部14hを設けるとともに、隣接チェーンセグ
メントの相互間で前記爪部14hと対向するリンクプレ
ートの壁面には係合段部14iを形成する。なお、この
爪部14h,係合段部14iは低段用のチェーンセグメ
ント14bについても同様に設けてある。
【0044】これにより、図12(b)で示すように、
チェーン14がスプロケット(図示せず)の周域を周回
移動する過程では、チェーンセグメント14aの相互間
で爪部14hが隣接するチェーンセグメント14aの係
合段部14iに係合して軸部14dを軸溝14fの溝内
に抑え込むような力が働き、チェーンセグメント相互の
連結が外れるのを阻止する。
【0045】また、図12(a)においては、高段用チ
ェーン14aについて、リンクプレート14cの後部上
面に後傾した傾斜面14jが形成されている。これによ
り次記のような効果が得られる。すなわち、チェーン1
4の高段用チェーンセグメント14aとしてリンクプレ
ート14cに傾斜面14jが形成されてない構造のもの
(図11参照)を採用すると、図13(a)で示すよう
な商品搬出動作の状態(実施例3の図8(b)に対応し
た状態)では高段部の最後列に並ぶチェーンセグメント
14aと低段部の最前列に並ぶチェーンセグメント14
bとの間の急峻な段差により搬出側の商品#1は先端が
持ち上げられた姿勢になって搬出することになり、この
ために商品取出口に通じる前後幅の狭い落下搬出通路の
途中に商品5が引っ掛かってブリッジする搬出トラブル
を引き起こすことがある。かかる点、図12(a)に示
した傾斜面14j付きのチェーンセグメント14aを採
用すれば、図13(b)で示すように搬出側の商品#1
はチェーンセグメント14aの後傾傾斜面14jに案内
されながら殆ど水平姿勢を保って前方移動し、チェーン
14から外れたところで先端を下向きに変えて垂直姿勢
に落下する。これにより、商品5が落下搬出通路の途中
で引っ掛かるような搬出トラブルなしに円滑に商品取出
口へ搬出されるようになる。なお、このような後傾傾斜
面14jは、図8に示したベルトコンベヤ機構9に対し
てその高段部9Hから低段部9Lへ移行する境目に形成
しても同様な効果が得られる。
【0046】さらに、図14(a)に別な改良を加えた
チェーンセグメントの実施例を示す。すなわち、高段用
のチェーンセグメント14aに先記構造をものを採用し
てチェーンコンベヤ機構12を構成した場合には、図1
4(b)で表すように商品収納箱3に縦積みした後列の
最下位商品#2の下面にスプロケットの回りを後傾姿勢
で周回して来たチェーン高段部14Hの先頭に並ぶチェ
ーンセグメント14aが潜り込んでスリップし、このた
めに商品#2が前方へ送られなくなるといった搬送トラ
ブルの生じることがある。そこで、図14(a)で示す
ように、高段部14Hの先頭に並ぶチェーンセグメント
14aに対して、その前面の商品押出し面に凹部14k
を形成しておくことにより、商品#2の後端部が後方よ
り周回した来たチェーンセグメント14の前記凹所14
kに入り込むので、該商品を高段部14Hで確実に前方
に送り出しながら前列の商品#1を搬出させることがで
きる。
【0047】次に、商品収納箱3の商品搬出口3aに設
置した制動フラッパ機構として、図8,図10に示した
弾性制動片11と異なる別の実施例を図15ないし図2
0にて説明する。まず、図15に示す実施例では、商品
収納箱3の商品搬出口3aに設置したゲート16に上端
を軸支して商品搬出通路へ突き出すように垂下する板状
のフラッパ17と、該フラッパ17を閉方向に付勢して
制動力を加える制動ばね18(フラッパ17の支軸に設
けた捩じりコイルばね)とで制動フラッパ機構を構成し
ている。ここで、フラッパ17の機能は図8で述べた弾
性制動片11と同様であり、コンベヤ機構12の高段部
に載って搬出される商品#1に制動力を加え、後列の商
品#2により強制的に押し出されるまでは商品#1を商
品搬出口の内側に止めておくように機能する。
【0048】次に、図15を改良して制動フラッパ機構
を2枚のフラッパで構成した実施例を図16に示す。こ
の実施例では、図15の構造に加えてフラッパ17の背
後に可撓性の弾性制動片11を併設したものである。こ
こで、弾性制動片11はフラッパ17よりも短小で、そ
の先端とコンベヤ機構12の低段部との間には商品5が
擦り抜けられる間隙を設定してあり、次記のように機能
する。すなわち、コンベヤ機構12の低段部に載って搬
送される商品5がフラッパ17を押し開いて商品搬出口
を通り抜ける際に、商品の後部を上方から押え込んで水
平姿勢に保持し、搬出動作の後半で商品5が鎖線で表す
ように前傾姿勢に傾いたところへ後列の商品が潜り込ん
でゲート16との間にブリッジする搬出トラブルを防ぐ
役目を果たす。また、コンベヤ機構12の高段部に載っ
て搬出される商品に対しては、この弾性制動片11がフ
ラッパ17と協同して適正な制動力を加えておき、後列
の商品により強制的に押されるまではコンベヤ機構12
の上でスリップさせて待機位置に止めておくように機能
し、その後はフラッパ17とともに商品5に押されて前
方へ開く。
【0049】また、図17(a),(b)に示す実施例
は、図16における弾性制動片11を別なフラッパで置
き換えたものであり、ゲート16にはそれぞれ個別に制
動ばねを付設した第1フラッパ17と第2フラッパ19
とが前後に並んで互いに連係し合うように設置されてい
る。ここで、第2フラッパ19は、図16における弾性
制動片11と同様に、第1フラッパ17よりも商品搬出
通路への突き出し長さが短小であり、その先端とコンベ
ヤ機構12の低段部との間には商品5が擦り抜けられる
間隙が設定されている。さらに、図17(b)で示すよ
うに、第2フラッパ19の上端部にはフラッパの支軸を
中心とした扇形のカム部19aを形成してそのカム面に
制動ばね(板ばね)20を当てるように組立ててある。
なお、図17(b)の組立構造を理解するために、図1
8に制御フラッパ機構の分解斜視図を示す。
【0050】前記の構成において、第2フラッパ19は
図16で述べた弾性制動片11と同様にコンベヤ機構1
2の低段部に載って搬送される商品5が商品搬出口を通
り抜ける際に、商品の後部を上方から押え込んで水平姿
勢に保つように機能するとともに、さらに第2フラッパ
19には次記のようなばね制動力が加わるようになる。
すなわち、商品5がコンベヤ機構12の高段部に載って
搬出される場合(図8(b)参照)には、第2フラッパ
19が閉状態から開き始める初期段階では制御ばね20
が扇形のカム部19aの上面に当接してフラッパ19に
制動力を与え、第1フラッパ17に加わるばね制動力と
と協同して前列に待機している商品5をコンベヤ機構1
2とスリップさせてゲート16の内側に止めておく。
【0051】一方、コンベヤ機構12の高段部に載って
第2フラッパ19に当接する商品5が低段部に載った後
列の商品の搬送により強制的に押されてある程度開放し
た状態になると、カム部19aに対する制動ばね20の
力点がカム部19aの上面から扇の周面に移るので第2
フラッパ19に加わるばね制動力は急激に減少して搬送
途上の商品5に加える拘束力を弱める。これにより、コ
ンベヤ機構12の高段側から搬出される商品5に対して
次記のような搬出トラブルが防げる。すなわち、商品5
が商品搬出口を通過する搬出途上で第2フラッパ19が
強いばね力で商品5を押え付けたままでいると、商品5
はコンベヤ機構12の前端から前方へ自由落下できず
に、フラッパ19との接触点を支点にして前傾姿勢に拘
束され、ここに低段部に載って背後から搬送されて来た
後列商品の頭部が割り込んでゲート16との間に商品5
が挟まれてブリッジするといった搬出トラブル発生のお
それがあるが、前記のように第2フラッパ19のばね制
動力を開放の途中で急減させて、搬出途上の商品5を押
えつける拘束力を弱めることにより、商品5は大きな制
動力を受けずにフラッパ17,19を擦り抜けることが
でき、前記した商品ブリッジの発生が防げる。これによ
り、商品5はコンベヤ機構12の前端から自由落下して
トラブル無しに搬出されるようになる。
【0052】なお、商品5が制動フラッパ機構から抜け
出ると、第1フラッパ17は制動ばね18のばね力で元
の位置に復帰動作し、この復帰経路で第1フラッパ17
が第2フラッパ19(第2フラッパ自身は開放状態では
復帰力が働かない)を後方に押し戻す。これにより、第
2フラッパ19が第1フラッパ17と一緒に元の位置に
復帰し、同時に第2フラッパ19に作用する制動ばね2
0の力点が扇形カム部19aの周面から上面に移行して
当初の状態に戻る。
【0053】つまり、この実施例では、コンベヤ機構1
2の低段部に載って搬出される商品に対しては、第2フ
ラッパ19が搬出商品を水平姿勢に保持するように機能
し、高段部に載って搬出される商品に対しては、第1フ
ラッパ17,および第2フラッパ19が分担して商品に
十分な初期制動力を与えつつ、商品によりフラッパが押
し開かれた状態になると第2フラッパ19のばね制動力
を減じて商品が商品搬出口にブリッジするのを防ぎ、し
かも商品搬出後は第1フラッパ17に付属した制動ばね
18のばね力を利用して第1フラッパとともに第2フラ
ッパ19を待機位置に復帰させることができる。
【0054】次に、図17の構成をさらに改良した応用
実施例を図19,図20に示す。この実施例では、ゲー
ト16に設けた前後2枚の第1フラッパ17,第2フラ
ッパ19のうち、第2フラッパ19は支軸21を介して
ゲート16に揺動自在に軸支されたリンク22の先端に
制動ばね(捩じりコイルばね)18とともに支軸23を
介して軸支連結されており、かつ第2フラッパ19の頂
部前面に対向してゲート16側にはストッパピン24を
備えている。なお、このストッパピン24はゲートカバ
ー16aの左右側壁に穿った長穴16bに遊嵌して掛け
渡してある。
【0055】かかる構成で、図19(a)に示す販売待
機状態では、前記ストッパピン24が自重で長穴16b
の底部に落ち込んでいて第2フラッパ19にと連結され
たリンク22が前方へ傾動しないように拘束している。
この状態で販売動作によりコンベヤ機構の高段部側から
商品を搬出すると、搬出動作の開始当初ではフラッパ1
9に制動ばね20による大きなばね制動力が加わってチ
ェーンとの摩擦による商品の迫り出しを阻止している。
続いて図8(b)で述べたようにコンベヤ機構の低段部
に載った後列の商品が前列の商品を強制的に前方へ押し
出すと、図19(b)で示すように第1フラッパ17と
一緒に第2フラッパ19が制動ばね20に抗して開き始
めるとともに、フラッパ19がある程度開くとストッパ
ピン24が長穴16b内で上方に押しあげられてフラッ
パ19の拘束を解く。この状態になると、図19(c)
で示すように、第2フラッパ19は支軸21を支点とし
てリンク22と一体に回転フリーとなり、同時に制動ば
ね20は復帰して第2フラッパ19に加わるばね制動力
が消失する。これにより図17の制動フラッパ機構と同
様に第2フラッパ19の押え込みに起因する商品詰まり
などの搬出トラブルの防止機能がより一層確実となる。
なお、商品5が搬出されると、第2フラッパ19は第1
フラッパ17とともに制動ばね18のばね力で垂下姿勢
になる待機位置に復帰し、同時にストッパピン24も元
の位置復帰して第2フラッパ19,リンク22を待機状
態に拘束する。
【0056】なお、当該自動販売機はタバコ販売のみに
限定されるものではなく、タバコ以外の箱形商品販売に
も同様に適用できることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、商品
搬出装置を従来のプッシャ式ベンド機構を水平コンベア
機構に置き換えて商品搬出動作を行うことにより、次記
の効果を奏する。 1)単列販売仕様は勿論のこと、商品収納箱に前後二列
以上に並べて商品を収納した複数列販売仕様の場合で
も、商品収納箱内に積み上げ収納した商品を全て商品収
納箱の前面に開口した商品搬出口を通じて同じ方向に搬
出することができ、かつ商品収納箱の背後には余分なス
ペース(プッシャ式ベンド機構におけるプッシャの逃げ
スペース)を確保する必要がなく、これにより自動販売
機の奥行寸法を最小必要限に縮小して薄形に構成でき
る。
【0058】2)水平コンベア機構は、プッシャ式ベン
ド機構と比べて構造が簡単で外形厚さ寸法も薄く、かつ
実施例で述べた商品の搬出検知スイッチ,運転検知スイ
ッチとの組合わせで商品収納箱に収納した商品を最後の
1個まで販売できるので、これにより商品の実効収納効
率が大幅に向上する。 3)特に、商品収納箱内に商品を前後三列に並べて収納
した三列販売仕様では、従来の自動販売機と同等な奥行
寸法で商品収納数を1.5倍に増加させることができる。
【0059】4)また、複数列販売仕様に対応して配備
した前後複数基のベルトコンベア機構の相互間で、後列
のベルト面が前列のベルト面より若干低くなるような段
差を設定する、あるいは単基のベルト式,ないしチェー
ン式水平コンベア機構の周域に前後列に並ぶ商品の配列
にピッチに合わせて高段部と低段部を形成することによ
り、前後二列に分けて商品収納箱内に縦積み収納した商
品を所定の順序にしたがって前方に搬出できる。
【0060】5)この場合に、チェーンコンベア機構に
対して、その周域の低段部を画成するチェーンセグメン
トに高さ調整用アダプタを組合わせることで、ロングサ
イズから短小サイズまでの各種サイズの商品販売にも簡
単に対応できて商品搬出装置の汎用性が拡大する。 6)さらに、請求項5によるチェーンコンベヤ機構,お
よび請求項7による制動フラッパ機構に付いて、請求項
9〜18の構造を適宜組合わせて採用することにより、
庫内における商品詰まりなどの搬出トラブルを防止して
商品搬出動作の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による二列販売仕様に対応し
た商品搬出装置の構成配置図
【図2】図1の実施例による商品搬出動作の説明図であ
り、(a)は販売待機状態図、(b)〜(d)は商品#
1,#2の搬出動作を表す図
【図3】図1の実施例に付設した搬出検知スイッチの構
成,並びに検知動作の説明図
【図4】図1の実施例に付設した売切検知スイッチの構
成,並びに検知動作の説明図
【図5】図2の商品搬出動作に対応したタイムチャート
を表す図であり、(a)は通常販売動作のタイムチャー
ト図、(b)は売切検知動作のタイムチャート図
【図6】本発明の実施例2による三列販売仕様に対応し
た商品搬出装置の構成配置図
【図7】図6に対する販売制御動作のタイムチャートを
表す図
【図8】本発明の実施例3による二列販売仕様に対応し
たベルトコンベア式商品搬出装置の構成,並びに販売動
作の説明図であり、(a)は販売待機状態図、(b),
(c)はそれぞれ商品#1,#2の搬出状態図、(d)
は売切検知状態図
【図9】図8の商品搬出動作,売切検知に対応したタイ
ムチャートを表す図
【図10】本発明の実施例4による二列販売仕様に対応
したチェーンコンベア式商品搬出装置の構成図であり、
(a)は側面図、(b)は平面図
【図11】図10におけるチェーンセグメントの詳細構
造図であり、(a)は高段部用,低段部用セグメントの
平面図、(b)は高段部用セグメントの側面図、(c)
は高さ調整用アダプタととも示した低段部用セグメント
の側面図、(d)はチェーンセグメント同士をスナップ
フィット式に連結する際の説明図
【図12】高段部用チェーンセグメントの応用実施例を
表す図であり、(a)はチェーンセグメントの一部切欠
側面図、(b)はスプロケットの回りを周回する過程で
のセグメント相互間の連結状態図
【図13】チェーンコンベヤ機構による商品搬出動作の
補足説明図であり、(a)は図12のチェーンセグメン
トを採用した場合、(b)は図13のチェーンセグメン
トを採用した場合の商品の搬出姿勢を表す図
【図14】チェーンコンベヤ機構による商品搬送動作の
補足説明図であり、(a)は高段部用チェーンセグメン
トの押出し面に凹部を設けた場合,(b)は凹部無しの
場合の搬送動作を表す図
【図15】商品収納箱の商品搬出口に設けた制動フラッ
パ機構の一実施例の構成図
【図16】制動フラッパ機構の異なる実施例の構成図
【図17】制動フラッパ機構のさらに異なる実施例を示
し、(a)は動作状態を表す図、(b)は詳細構造図
【図18】図17に示した制動フラッパ機構の分解斜視
【図19】制動フラッパ機構のさらに異なる実施例の構
成,動作の説明図であり、(a)ないし(c)はそれぞ
れ待機状態,フラッパの開き始め状態,フラッパの開放
状態を表す図
【図20】図19に示した制動フラッパ機構の分解斜視
【図21】箱形商品自動販売機に搭載した従来の商品搬
出装置の構成図
【符号の説明】
1 自動販売機のキャビネット 2 商品取出口 3 商品収納箱 3a 商品搬出口 5 商品 7 売切検知スイッチ 7a アクチュエータ 9,9A〜9C ベルトコンベア機構 9H 高段部 9L 低段部 10 搬出検知スイッチ 10a アクチュエータ 11 弾性制動片(制動フラッパ機構) 12 チェーンコンベア機構 14 チェーン 14H 高段部 14L 低段部 14a 高段部用チェーンセグメント 14b 低段部用チェーンセグメント 14c リンクプレート 14d 軸部 14e ローラ部 14f 開放形軸溝 14h 爪部 14i 係合段部 14j 傾斜面 14k 凹部 15 高さ調整用アダプタ 16 ゲート 17 フラッパ(第1フラッパ) 18 制動ばね 19 フラッパ(第2フラッパ) 20 制動ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 正喜 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 審査官 鈴木 誠 (56)参考文献 実開 平5−17783(JP,U) 実開 昭58−28368(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 11/00 - 11/26

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビネットの庫内に配備の商品収納箱内
    に積み上げ収納した箱形商品を、販売指令に基づいて最
    下位から順に搬出する商品搬出装置であって、下面開放
    形の商品収納箱の下面側に水平コンベアを設置して該コ
    ンベアの上に商品を積み上げ搭載するとともに、商品収
    納箱の前面下端部に商品1個分の通過を許容する商品搬
    出口を開口し、販売指令に基づくコンベアの搬送動作で
    商品を商品収納箱から1個ずつ前方に搬出させるよう構
    成したことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬出
    装置において、前記商品を前後列に並べて積み上げ収納
    した商品収納箱に対し、その下面側に商品列の数に対応
    する各独立したベルトコンベア機構を前後直列に並べて
    配備したことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬
    出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の商品搬出装置において、前
    後直列に並ぶベルトコンベア機構の相互間に、後列のベ
    ルト面が前列のベルト面より若干低くなるような段差を
    設定したことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬
    出装置。
  3. 【請求項3】キャビネットの庫内に配備の商品収納箱内
    に積み上げ収納した箱形商品を、販売指令に基づいて最
    下位から順に搬出する商品搬出装置であって、下面開放
    形の商品収納箱の下面側に水平コンベアを設置して該コ
    ンベアの上に商品を積み上げ搭載するとともに、商品収
    納箱の前面下端部に商品1個分の通過を許容する商品搬
    出口を開口し、販売指令に基づくコンベアの搬送動作で
    商品を商品収納箱から1個ずつ前方に搬出させるよう構
    成したことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬出
    装置において、前記商品を前後列に並べて積み上げ収納
    した商品収納箱に対し、その下面側に商品の配列にピッ
    チに合わせて周面に高段部と低段部を交互に形成した水
    平コンベア機構を配備したことを特徴とする箱形商品自
    動販売機の商品搬出装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の商品搬出装置において、水
    平コンベア機構がベルトコンベア機構であり、そのベル
    ト周面にベルト厚さを変えて高段部と低段部を交互に形
    成したことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬出
    装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の商品搬出装置において、水
    平コンベア機構がチェーンセグメントを繋ぎ合わせてエ
    ンドレスチェーンを構成したチェーンコンベア機構であ
    り、かつ高さの異なる高段部用のチェーンセグメントと
    低段部用のチェーンセグメントを組合わせてチェーンの
    周域に高段部と低段部を交互に形成したことを特徴とす
    る箱形商品自動販売機の商品搬出装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の商品搬出装置において、水
    平コンベア機構に対し、その商品搬出端面,および商品
    搭載面にアクチュエータを突出して搬出検知スイッチ,
    売切検知スイッチを組み込んだことを特徴とする箱形商
    品自動販売機の商品搬出装置。
  7. 【請求項7】請求項3記載の商品搬出装置において、商
    品収納箱の商品搬出口に、搬出途上の商品に制動力を加
    える制動フラッパ機構を設けたことを特徴とする箱形商
    品自動販売機の商品搬出装置。
  8. 【請求項8】請求項5記載の商品搬出装置において、低
    段部用のチェーンセグメントに高さ調整用のアダプタを
    取付けて高段部用チェーンセグメントの機能を持たせた
    ことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬出装置。
  9. 【請求項9】請求項5記載の商品搬出装置において、高
    段部用,低段部用の各チェーンセグメントがリンクプレ
    ート,軸部,ローラ部からなり、リンクプレートに設け
    た開放形の軸溝を隣り合うチェーンセグメントの軸部へ
    嵌め込んでセグメント相互間をスナップフィット式に連
    結したことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬出
    装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の商品搬出装置において、
    チェーンセグメントごとに、隣り合うセグメント相互間
    で軸溝と軸部との離脱を防止する爪部,および係合段部
    を設けたことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬
    出装置。
  11. 【請求項11】請求項9記載の商品搬出装置において、
    高段部用のチェーンセグメントについては、その後部上
    面に後傾する傾斜面を形成したことを特徴とする箱形商
    品自動販売機の商品搬出装置。
  12. 【請求項12】請求項5記載の商品搬出装置において、
    チェーン周域に形成した高段部の先頭に並ぶ高段部用チ
    ェーンセグメントに対し、その商品押出し面に凹部を形
    成したことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬出
    装置。
  13. 【請求項13】請求項7記載の商品搬出装置において、
    制動フラッパ機構が、上端を固定して商品搬出口の通路
    へ突き出す可撓性の弾性制動片であることを特徴とする
    箱形商品自動販売機の商品搬出装置。
  14. 【請求項14】請求項7記載の商品搬出装置において、
    制動フラッパ機構が、商品搬出口に設けたゲート部材に
    上端を軸支して商品搬出通路へ突き出すように垂下した
    フラッパと、該フラッパを閉方向に付勢する制動ばねと
    からなることを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬
    出装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の商品搬出装置におい
    て、フラッパの背後に上端をゲート部材に固定して商品
    搬出口の通路へ突き出す可撓性の弾性制動片を設けたこ
    とを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬出装置。
  16. 【請求項16】請求項14記載の商品搬出装置におい
    て、フラッパが前後に並ぶ第1,第2の制動ばね付きフ
    ラッパからなり、第2フラッパは第1フラッパよりも短
    小であり、かつフラッパの先端とコンベヤ機構の低段部
    との間に商品1個分に相応する隙間を設定したことを特
    徴とする箱形商品自動販売機の商品搬出装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載の商品搬出装置におい
    て、第2フラッパに制動ばねのばね力を加えるカム部を
    設け、かつそのカム形状を第2フラッパが搬出商品によ
    り押し開かれる際の初期にフラッパに大きなばね制動力
    が加わり、後半ではばね制動力を減少させるように定め
    たことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬出装
    置。
  18. 【請求項18】請求項16記載の商品搬出装置におい
    て、第2フラッパに対して、搬出商品により押し開かれ
    る際の初期に大きなばね制動力が加わり、後半ではばね
    制動力が加わらなくなるように作動する制御機構を備え
    たことを特徴とする箱形商品自動販売機の商品搬出装
    置。
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