JP3331907B2 - プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法

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JP3331907B2 JP14195497A JP14195497A JP3331907B2 JP 3331907 B2 JP3331907 B2 JP 3331907B2 JP 14195497 A JP14195497 A JP 14195497A JP 14195497 A JP14195497 A JP 14195497A JP 3331907 B2 JP3331907 B2 JP 3331907B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示デバイスなど
に用いるプラズマディスプレイパネル及びその製造方法
に関するものであって、特に、高品位,高精細用のプラ
ズマディスプレイパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハイビジョンをはじめとする高品
位で大画面のテレビに対する期待が高まっている中で、
CRT,液晶ディスプレイ(以下、LCDと記載す
る),プラズマディスプレイパネル(Plasma Display P
anel,以下PDPと記載する)といった各ディスプレイ
の分野において、これに適したディスプレイの開発が進
められている。
【0003】従来からテレビのディスプレイとして広く
用いられているCRTは、解像度・画質の点で優れてい
るが、画面の大きさに伴って奥行き及び重量が大きくな
る点で40インチ以上の大画面には不向きである。ま
た、LCDは、消費電力が少なく、駆動電圧も低いとい
う優れた性能を有しているが、大画面を作製するのに技
術上の困難性があり、視野角にも限界がある。
【0004】これに対して、PDPは、小さい奥行きで
も大画面を実現することが可能であって、既に40イン
チクラスの製品も開発されている。
【0005】PDPは、大別して直流型(DC型)と交
流型(AC型)とに分けられるが、現在では大型化に適
したAC型が主流となっている。
【0006】図7は、従来の一般的な交流面放電型PD
Pの概略断面図である。図7において、フロントカバー
プレート71上に表示電極2が配設され、その上を鉛ガ
ラス[PbO−B23−SiO2ガラス]からなる誘電
体ガラス層73で覆われている。
【0007】また、バックプレート75上には、アドレ
ス電極76と隔壁77と、赤または緑または青の紫外線
励起蛍光体からなる蛍光体層78とが配設され、誘電体
ガラス層73,バックプレート75,隔壁77に囲まれ
た放電空間79内には放電ガスが封入されており、電極
間に電界を印加し、グロー放電を発生させ、このグロー
放電中に存在するXeガスから発生する紫外線によって
蛍光体を励起発光させる。
【0008】封入する放電ガスとしては、一般的にヘリ
ウム[He]とキセノン[Xe]の混合ガス系やネオン
[Ne]とキセノン[Xe]との混合ガス系が用いられ
ており、通常Xeの量は、回路の駆動電圧があまり高く
ならないように、0.1〜5体積%程度の範囲に設定さ
れている。
【0009】また、放電ガスの封入圧力は、放電電圧を
安定化させることを考慮して、通常、100〜500T
orr程度の範囲に設定されている(例えば、文献1
「エスアイディ’94 ダイジェスト 1994」
(M.Nobrio,T.Yoshioka,Y.Sa
no,K.Nunomura,SID94’ Dige
st727〜730 1994参照))。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようなPDPにお
いて、以下に述べるように、パネルの効率、輝度に対す
る課題がある。
【0011】40〜42インチクラスのテレビ用PDP
において、NTSC方式の画素レベル(画素数640×
480個,セルピッチ0.43mm×1.29mm,1
セルの面積0.55mm2)の場合、現在1.2lm/
wおよび400cd/m2程度のパネル効率と画面輝度
が得られている(例えば、文献2「フラットパネルディ
スプレイ1997パート5ー1」(FLAT−PANE
L DISPLAY1997 Part5−1 P19
8))。
【0012】これに対して、近年期待されているフルス
ペックの42インチクラスのハイビジョンテレビでは、
画素数が1920×1125で、セルピッチは0.15
mm×0.48mmとなる。この場合、1セルの面積は
0.072mm2であって、NTSC方式の場合と比べて
1/7〜1/8となるため、42インチのハイビジョン
テレビ用のPDPを、従来通りのセル構成で作成した場
合、パネルの効率は、0.15〜0.17lm/wで輝
度が50〜60cd/m2 程度に低下することが予想さ
れる。
【0013】従って、42インチのハイビジョンテレビ
用のPDPにおいて、現行のNTSC方式のCRT並の
明るさ(500cd/m2)を得ようとすれば効率を少な
くとも10倍以上(5lm/w以上)に向上させること
が必要となる(例えば、文献2「フラットパネルディス
プレイ1997パート5ー1」(FLAT−PANEL
DISPLAY1997 Part5−1 P20
0))。
【0014】このような背景のもとで、PDPの効率を
向上させる技術が望まれている。PDPの発光原理は基
本的に蛍光灯と同様であって、グロー放電に伴って放電
ガスから紫外線が放出され、この紫外線によって赤,
緑,青の蛍光体が励起発光されるが、放電エネルギの紫
外線への変換する効率や、蛍光体における可視光への変
換効率が従来のPDPに用いられているグロー放電では
低いので、蛍光灯のように高い輝度を得ることは難し
い。
【0015】この点に関して、応用物理Vol.51,
No.3 1982年 ページ344〜347には、H
e−Xe,Ne−Xe系のガス組成のPDPにおいて、
電気エネルギーの約2%しか紫外線放射に利用されてお
らず、最終的に可視光に利用されるのは0.2%程度と
いうことが記載されている(光学技術コンタクトVo
l.34,No.1 1996年 ページ25,FLA
T PANEL DISPLAY 96’ Part5
−3,NHK 技術研究第31巻第1号 昭和54年
ページ18参照)。
【0016】従って、PDPのセルの輝度を向上させる
ためには、従来のグロー放電に変る新しい放電方式によ
って発光効率を向上させることが重要と考えられる。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本発明は、放電ガス中のXeの含有量を従来よ
りも大きい5体積%以上の範囲に設定する。又、混合ガ
スとして、Ne−Xe系以外に、Ar,Kr等の自己拡
散係数のちいさい放電ガスを含む混合ガスを従来よりも
高い500Torr〜2000Torrの範囲に設定し
た。
【0018】又、より高い効率を得るためにMgOの表
面にピラミッド状の微細な凹凸を付ける構成とした。こ
の構成によって、パネルの効率が向上できるのは、放電
空間中に従来のPDPで用いられてきたグロー放電(第
1形グロー放電)ではなく、第1形グロー放電から第2
形グロー放電への移行する過程で発生する線条グロー放
電及び第2形グロー放電を利用することにより、高い紫
外線の発光が得られ、したがって蛍光体の可視光への変
換効率が向上するものと考えられる。
【0019】この理由は、線条グロー放電及び第2形グ
ロー放電が、従来のグロー放電(第1形グロー放電)よ
り放電の陽光柱にエネルギーが集中的に供給されるた
め、紫外線の発光量が増大するためである(例えば、放
電ハンドブック、電気学会、(株)オーム社、平成1年
6月1日、第2部、第5章P138にこのことが示され
ている)。
【0020】特に表面をピラミッド状の微細な凹凸構造
(テクスチャー構造)を設けることによって、ピラミッ
ドの先端に強電界がかかりやすくなり、したがってここ
から2次電子が放出されやすい状態となるため、放電が
均一なグロー放電(第1形グロー)から、線条グローあ
るいは、第2形グローがより発生しやすくなる。又、ガ
ス圧を従来より上げることおよび拡散係数のちいさいガ
スであるNe,Ar,Kr,Xeを用いることによって
も放電の広がりを押え線条グローあるいは、第2形グロ
ーが発生しやすくなる。
【0021】一般にこの線条グロー放電を利用している
Xe放電ランプの効率が5lm/w〜20lm/wの高
効率になっていることから、この放電形態を利用してい
る本発明のPDPにおいても高効率が計れる(例えば、
電子情報通信学会 技術報告EID95−126 19
96年2月)。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0023】〔実施の形態1〕 (PDPの全体的な構成及び製法)図1は、本発明の形
態に係る対向交流放電型PDPの概略断面図である。図
1ではセルが1つだけ示されているが、赤,緑,青の各
色を発光するセルが多数配列されてPDPが構成されて
いる。
【0024】このPDPは、前面ガラス基板11上に放
電電極(X電極)12と誘電体ガラス層13が配された
前面パネルと、背面ガラス基板15上に放電電極(Y電
極)16,隔壁17,蛍光体層18が配された背面パネ
ルとを張り合わせ、前面パネルと背面パネルの間に形成
される放電空間19内に放電ガスが封入された構成とな
っており、以下に示すように作製される。
【0025】前面パネルの作製:前面パネルは、前面ガ
ラス基板11上に放電電極(X電極)12を形成し、そ
の上を鉛系の誘電体ガラス層13で覆い、更に誘電体ガ
ラス層13の表面上にピラミッド状の微細な凹凸構造の
保護層14を形成することによって作製する。
【0026】本実施の形態では、放電電極(X電極)1
2は銀電極であって、銀電極用のペーストをスクリーン
印刷した後に焼成する方法で形成する。また、鉛系の誘
電体ガラス層13の組成は、酸化鉛[PbO]70重量
%,酸化硼素[B23]15重量%,酸化硅素[SiO
2]15重量%であって、スクリーン印刷法と焼成によ
って形成する。
【0027】保護層14は、アルカリ土類の酸化物から
なり、結晶が(100)面あるいは(110)面に配向
され、その表面がピラミッド状の微細な凹凸を有する膜
構造となっている。本実施の形態では、CVD法(熱C
VD法,プラズマCVD法)を用いて、このような(1
00)面あるいは(110)面配向の酸化マグネシウム
からなる緻密な保護層を形成し、次にこの面をプラズマ
エッチングでピラミッド状の凹凸を付ける。具体的なC
VD法による保護層およびプラズマエッチングでピラミ
ッド状の凹凸をつける方法については後述する。
【0028】背面パネルの作製:背面ガラス基板15上
に、銀電極用のペーストをスクリーン印刷し、その後焼
成する方法によって放電電極(Y電極)16を形成し、
次に前面パネルと同様にして、誘電体ガラス層13およ
びMgO保護層14を形成する。次にガラス製の隔壁1
7を所定のピッチで固着する。そして、隔壁17に挟ま
れた各空間内に、赤色蛍光体,緑色蛍光体,青色蛍光体
の中の1つを配設することよって蛍光体層18を形成す
る。各色の蛍光体としては、一般的にPDPに用いられ
ている蛍光体を用いることができるが、ここでは次の蛍
光体を用いる。
【0029】 赤色蛍光体: (YxGd1-x)BO3:Eu3+ 緑色蛍光体: BaAl1219:Mn 青色蛍光体: BaMgAl1017:Eu2+ パネル張り合わせによるPDPの作製:次に、このよう
に作製した前面パネルと背面パネルとを封着用ガラスを
用いて張り合せると共に、隔壁17で仕切られた放電空
間19内を高真空(8×10-7Torr)に排気した
後、所定の組成の放電ガスを所定の圧力で封入すること
によってPDPを作製する。
【0030】なお、本実施の形態では、PDPのセルサ
イズは、40インチクラスのハイビジョンテレビに適合
するよう、セルピッチを0.2mm以下、放電電極12
の電極間距離dを0.1mm以下に設定する。
【0031】封入する放電ガスの組成は、従来から用い
られているNe−Xe系であるが、Xeの含有量を5体
積%以上に設定し、封入圧力は500〜2000Tor
rの範囲に設定する。
【0032】(CVD法による保護層の形成について)
図2は、保護層14を形成する際に用いるCVD装置の
概略図である。
【0033】このCVD装置は、熱CVD及びプラズマ
CVDのいずれも行うことができるものであって、CV
D装置本体25の中には、ガラス基板27(図1におけ
る放電電極12及び誘電体ガラス層13を形成した前面
ガラス基板11)を加熱するヒータ部26が設けられ、
CVD装置本体25内は排気装置29で減圧にすること
ができるようになっている。また、CVD装置本体25
の中にプラズマを発生させるための高周波電源28が設
置されている。
【0034】Arガスボンベ21a,21bは、キャリ
ヤであるアルゴン[Ar]ガスを、気化器(バブラー)
22,23を経由してCVD装置本体25に供給するも
のである。
【0035】気化器22は、アルカリ土類の酸化物の原
料(ソース)となる金属キレートを加熱して貯え、Ar
ガスボンベ21aからArガスを吹き込むことによっ
て、この金属キレートを蒸発させてCVD装置本体25
に送り込むことができるようになっている。
【0036】気化器23は、アルカリ土類の酸化物の原
料(ソース)となるシクロペンタジエニル化合物を加熱
して貯え、Arガスボンベ21bからArガスを吹き込
むことによって、このシクロペンタジエニル化合物を蒸
発させてCVD装置本体25に送り込むことができるよ
うになっている。
【0037】酸素ボンベ24は、反応ガスである酸素
[O2]をCVD装置本体25に供給するものである。
【0038】(1)このCVD装置を用いて熱CVDを
行う場合、ヒーク部26の上に、誘電体ガラス層を上に
してガラス基板27を置き、所定の温度(350〜40
0℃、表1の「ガラス基板の加熱温度」参照)に加熱す
ると共に、反応容器内を排気装置29で減圧にする(数
十Torr程度)。
【0039】そして、気化器22はたは気化器23で、
ソースとなるアルカリ土類の金属キレートまたはシクロ
ペンタジエニル化合物を、所定の温度(表1の「気化器
の温度」参照)に加熱しながら、Arガスボンベ21a
または21bからArガスを送り込む。また、これと同
時に、酸素ボンベ24から酸素を流す。
【0040】これによって、CVD装置本体25内に送
り込まれる金属キレートもしくはシクロペンタジエニル
化合物が、酸素と反応し、ガラス基板27の誘電体ガラ
ス層の表面上に、アルカリ土類の酸化物からなる保護層
が形成される。
【0041】(2)上記構成のCVD装置を用いて、プ
ラズマCVDを行う場合も、熱CVDの場合とほぼ同様
に行うが、ヒータ部26によるガラス基板27の加熱温
度は250〜300℃程度(表1の「ガラス基板の加熱
温度」参照)に設定し、排気装置29を用いて反応容器
内を10Torr程度に減圧し、高周波電源28を駆動
して13.56MHzの高周波電界を印加することによ
り、CVD装置本体25内にプラズマを発生させなが
ら、アルカリ土類の酸化物からなる保護層を形成する。
【0042】ところで、従来、保護層の形成に熱CVD
法やプラズマCVD法が用いられなかった理由の一つと
して適当なソースが見つからなかった点が考えられる
が、本発明者等は、以下に示すようなソースを用いるこ
とによって熱CVD法あるいはプラズマCVD法を用い
て保護層を形成することを可能とした。
【0043】気化器22および23から供給するソース
(金属キレートおよびシクロペンタジエニル化合物)の
具体例としては、アルカリ土類のジピバロイルメタン化
合物[M(C111922]、アルカリ土類のアセチル
アセトン化合物[M(C5722]、アルカリ土類の
トリフルオロアセチルアセトン化合物[M(C553
22]、アルカリ土類のシクロペンタジエン化合物
[M(C552]を挙げることができる(上記化学式
で、Mはアルカリ土類の元素を表す)。
【0044】なお、本実施の形態では、アルカリ土類は
マグネシウムであって、MagnesiumDipivaloyl Methane
[Mg(C111922]、Magnesium Acetylacetone
[Mg(C5722]、Cyclopentadienyl Magnesium
[Mg(C552]、Magnesium Trifluoroacetylacet
one[Mg(C55322]をソースとして用いる。
【0045】そして、このように熱CVD法域はプラズ
マCVD法によって保護層を形成すれば、アルカリ土類
の酸化物の結晶が緩やかに成長するようコントロールさ
れ、(100)あるいは(110)面配向の緻密なアル
カリ土類の酸化物からなる保護層を形成することができ
る。
【0046】ここで(100)面あるいは、(110)
面のコントロールは、反応ガスである酸素の流量をコン
トロールすることによって変えることが出来る。
【0047】(プラズマエッチング法によるMgO表面
のピラミッド状の凹凸構造形成について)図6は、Mg
Oをプラズマエッチングによってピラミッド状の微細な
凹凸構造にする際に用いるプラズマエッチング装置の概
略図である。
【0048】プラズマエッチング装置本体62の中に
は、保護層(MgO)が成膜された基板63(図1にお
けるMgO保護層を付けた前面ガラス基板)があり、プ
ラズマエッチング装置本体62内には、排気装置66で
減圧にすることが出来るようになっている。又、プラズ
マエッチング装置本体62の中にプラズマを発生させる
ための高周波電源64が設置されている。
【0049】Arガスボンベ61は、プラズマを発生さ
せるためのガスである。また、保護層をArイオンでエ
ッチングするために必要なバイアス電源65が設置され
ている。
【0050】(1)このプラズマエッチング装置を用い
て、保護層(MgO)をエッチングし、ピラミッド状の
微細な凹凸を形成する場合、まず、反応容器内を排気装
置66で減圧にする(0.001〜0.1Torr)そ
してArガスボンベからArガスを送り込む。
【0051】排気装置66を用いて反応容器内を0.0
05Torr程度に減圧し、高周波電源34を駆動して
13.56MHzの高周波電界を印加し、アルゴンプラ
ズマを発生させる。次に発生したアルゴンプラズマ中の
Arイオンをバイアス電源35を用いて、−200V基
板63に印加し、10分間Arイオンを照射して、Mg
O表面をスパッタしてMgO表面上にピラミッド状の凹
凸を付ける。
【0052】[保護層を(100)あるいは(110)
面配向のMgOでしかもその表面がピラミッド状の微細
な凹凸構造としたことによる効果]従来の真空蒸着法
(EB法)によって形成した酸化マグネシウム(Mg
O)の保護層は、X線解析によると、結晶が(111)
面配向となっているが、これと比べて、(100)ある
いは(110)面配向でその表面がピラミッド状の微細
な凹凸構造になっているMgOから成る保護層は、以下
のような特徴及び効果がある。(100)あるいは(1
10)面に配向したMgOの層は二次電子の放出係数
(γ値)が大きいため、PDPの駆動電圧の低下及びパ
ネル輝度の向上に寄与する。
【0053】特にプラズマエッチング法を用いて、Mg
O表面をピラミッド状構造にした面は、ピラミッドの頂
点に電界が集中し、そのためこの頂部からより多くの電
子が電界放出されることにより線条グローおよび第2形
グロー放電が発生しやすくなる。このようにプラズマ密
度の高い線条グロー放電や、第2形グロー放電が形成さ
れるため、この放電空間に、多量の紫外線(主に波長1
72nm)が発生し、従って、従来のグロー放電と比べ
て高い蛍光体の発光効率と輝度が得られる。
【0054】(放電ガス中のXe量及び封入圧力と効率
輝度との関係について)放電ガスのXe含有量を5体積
%以上、封入圧力を500〜2000Torrに設定す
ることによってパネル効率および輝度が向上する理由と
しては、次の2点が考えられる。
【0055】(1)紫外線発光量が増大する:放電ガス
のXeの含有量を従来より大きく設定し、封入圧力も従
来より大きく設定したことによって、放電空間内に閉じ
込められるXeの量が従来より大きくなり、又、高ガス
圧によって放電形態が第一形グローから、線条グローや
第二形グローに移行し、その結果、紫外線発光量が大き
くなる。
【0056】(2)紫外線の波長が長波長にシフトし、
蛍光体の変換効率が向上する:従来は、放電ガス中のX
eの含有率は5重量%以下、封入圧力も500Torr
未満であったため、Xeからの紫外線発光は147nm
(Xe原子の共鳴線)が主であったが、Xeの含有量を
10体積%以上に設定し、封入圧力も500Torr以
上に設定することによって、長波長である173nm
(Xe分子の分子線による励起波長)の割合が増大し、
これによって蛍光体の変換効率が向上する(電気学会研
究会試料,プラズマ研究会 1995年5月9日参
照)。
【0057】これは、以下の説明からも裏づけられるこ
とである。図3は、He−Xe系の放電ガスを用いたP
DPにおいて、封入ガス圧を変化させたときに、Xeが
発光する紫外線の波長と発光量との関係がどのように変
化するかを示すグラフであって、「オー プラス イー
第195巻1996年第98頁」(O Plus E
No.195 1996年のP.98)に記載されてい
るものである。
【0058】図3から、封入圧力が低い場合には、Xe
から発光される紫外線は147nm(Xe原子の共鳴
線)が主であるが、封入圧力を高めるにつれて長波長の
173nm(Xe原子の分子線)の割合が増大すること
がわかる。
【0059】また、図4(a),(b),(c)は、各
色蛍光体について励起波長と相対放射効率との関係を示
すグラフであって、「オー プラス イー第195巻1
996年第99頁」(O Plus E No.195
1996年のP.99)に記載されているものであ
る。この図4から、いずれの蛍光体についても、波長1
47nmと比べて波長173nmの方が相対放射効率が
大きいことがわかる。
【0060】(放電ガスの封入圧力,放電電極間の距離
dと、パネルの駆動電圧との関係についての考察)本実
施の形態では、放電ガスにおけるXeの含有量及びガス
の封入圧力を従来より高く設定しているが、一般的に
は、Xeの含有量やガスの封入圧力を高くすると放電開
始電圧Vfが大きくなり、PDPの駆動電圧が大きくな
る点で不都合と考えられている(「特開平6−3426
31号公報のコラム2の第8行〜第16行」、「平成8
年 電気学会全国大会シンポジウム S3−1 プラズ
マディスプレイ放電,平成8年3月」参照)。
【0061】しかしながら、このような関係は、ある条
件の下では当てはまっても、常にあてはまるものではな
く、以下に説明するように、本実施形態のように放電電
極間の距離dが比較的小さく設定する場合には、封入圧
力を高く設定しても駆動電圧を低く抑えることができ
る。
【0062】「電子ディスプレイデバイス,オーム社、
昭和59年、P113〜114」に記載されているよう
に、PDPにおいて、放電開始電圧Vfは、Pとdとの
積[P×d]の関数として表すことができ、パッシェン
の法則と呼ばれている。
【0063】図5は、この関数をグラフに表したもの
で、PDPの放電電極間の距離dが大きい場合(d=
0.1mm)と小さい場合(d=0.05mm)におけ
る、放電ガスの封入圧力Pに対する放電開始電圧Vfの
関係を示している。
【0064】このグラフに示されるように、放電ガスの
封入圧力Pに対する放電開始電圧Vfは、極小値を有す
る曲線である。
【0065】そして、この極小値を示す封入圧力Pは、
dが小さいほど大きくなっており、d=0.1mmのグ
ラフaでは約300Torrのときに極小値を示してい
るのに対して、d=0.05mmのグラフbでは約60
0Torrのときに極小値を示している。
【0066】これより、PDPの駆動電圧の低く抑える
ためには、放電電極間の距離dに対応する適当な封入圧
力に設定することが好ましく、この適当な圧力は、距離
dが小さいほど大きくなることがわかる。
【0067】又、MgOが(100)あるいは(11
0)面配向でしかもMgOの表面にピラミッド状の凹凸
を設けることによって、γ値が高くなり、さらに放電電
圧の低減が計れる。
【0068】そして、放電電極間の距離dを0.1mm
以下(特に0.08〜0.05mm程度)に設定する場
合には、放電ガスの封入圧力を500〜2000Tor
r程度に設定しても、PDPの駆動電圧を低く抑えるこ
とができると言うこともできる。
【0069】以上のように、本実施の形態のPDPは、
放電ガスのXe含有量が5体積%以上、封入圧力が50
0〜2000Torrに設定されているため、高いパネ
ル輝度を得ることができると共に、放電電極間の距離d
が0.1mm以下に設定されているため、PDPの駆動
電圧を低く抑えることができる。更に、保護層が(10
0)あるいは(110)配向の緻密な酸化マグネシウム
からなるため保護効果に優れ、パネル寿命が優れたもの
となる。
【0070】〔実施の形態2〕本実施の形態のPDP
は、全体的な構成及び製法については実施の形態1のP
DPと同様であるが、放電ガスにArやKrが混合され
たガス、即ちAr−Xe系,Kr−Xe系,Ar−Ne
−Xe系,Kr−Ne−Xe系のガスを用いている点が
異なっている。
【0071】このように、放電ガスに、ArやKrを混
合することによって、線状グローや第二形グローが発生
しやすくなり更にパネル輝度を向上させることができる
が、これはXeの発光による紫外線中の173nmの割
合が更に増大するためと考えられる。
【0072】ここで、Xeの含有量としては、70体積
%を越えると駆動電圧が高くなる傾向を示すので、10
〜70体積%の範囲が好ましい。
【0073】また、Ar−Ne−Xe系,Kr−Ne−
Xe系といった3元系の場合、KrやArの含有量は1
0〜50体積%の範囲とし、Neの含有量も10〜50
重量%の範囲とすることが好ましいと考えられる。
【0074】また、本実施の形態における保護層の形成
方法は、実施の形態1と同様に熱CVD法或はプラズマ
CVD法によって(100)あるいは(110)面配向
の酸化マグネシウムの保護層を形成したのち、この表面
をプラズマエッチングすることによりピラミッド状の凹
凸を付ける方法を用いる。
【0075】放電ガスにおけるNeとXeの比率及び封
入圧力は、表1の各該当欄に示す条件に設定した。
【0076】保護層の形成方法については、No.1,
3,5,7,8,9,10,11,12,16では保護
層を熱CVD法で形成し、No.2,4,6,13,1
7〜26では保護層をプラズマCVD法で形成した。
【0077】又、No.1,2,7,8,9,10,1
1,12,16〜26ではMagnesium Dipivaloyl Metha
ne[Mg(C111922]を、No.3,4ではMagn
esium Acetylacetone[Mg(C5722]を、N
o.5,6ではCyclopentadienyl Magnesium[Mg(C
552]をソースとして用いた。
【0078】また、気化器22,23の温度、ガラス基
板27の加熱温度は、表1の各欄に示す条件に設定して
作製した。
【0079】なお、熱CVD法で(100)面配向させ
る場合は、Arガスの流量は1l/分、酸素の流量は2
l/分で、共に1分間流し、膜形成速度は1.0μm/
分に調整し、酸化マグネシウムの保護層の厚さは1.0
μmに設定した。又、(110)面配向させる場合は、
酸素の流量を0.5l/分とした。
【0080】プラズマCVD法で(100)面配向させ
る場合は、Arガスの流量は1l/分、酸素の流量は2
l/分として共に1分間流し、高周波の印加も300W
で1分間行い、膜形成速度は0.9μm/分に調整し、
形成する酸化マグネシウムの保護層の厚さは0.9μm
に設定した。又(110)面配向させる場合は、酸素の
流量を0.5l/分とした。
【0081】このように形成したNo.1〜13の保護
層をX線解析した結果、酸化マグネシウムの結晶が(1
00)あるいは(110)面に配向していることが確認
された。又、MgO上に形成するピラミッド状の凹凸は
実施の形態(1)に示した方法と同様にして行なった。
【0082】
【実施例】
[実施例1〜13]
【0083】
【表1】
【0084】(表1)に示したNo.1〜13のPDP
は、上記実施の形態1および2に基づいて作製したもの
であって、PDPのセルサイズは、42インチのハイビ
ジョンテレビ用のディスプレイに合わせて、隔壁17の
高さは0.08mm、隔壁17の間隔(セルピッチ)は
0.15mmに設定し、放電電極12の電極間距離dは
0.05〜0.08mmに設定した。
【0085】鉛系の誘電体ガラス層13は、70重量%
の酸化鉛[PbO]と15重量%の酸化硼素[B23
と15重量%の酸化硅素[SiO2]と有機バインダー
[α−ターピネオールに10%のエチルセルローズを溶
解したもの]とを混合してなる組成物を、スクリーン印
刷法で塗布した後、520℃で10分間焼成することに
よって形成し、その膜厚は20μmに設定した。
【0086】[実施例16〜26]
【0087】
【表2】
【0088】(表2)に示すNo.16〜26のPDP
は、実施の形態1あるいは2に基づいて作製したもので
あって、放電ガスは「放電ガスの種類と比率」の欄に記
載されている組成のものを用い、「封入ガス圧力」の欄
に記載されている封入圧力に設置した。
【0089】保護膜の形成については、No.16では
熱CVD法、No.17〜26ではプラズマCVD法に
よって、マグネシウムジピバロイルメタン[Mg(C11
1922]をソースとして用い、実施の形態1と同様
の方法で形成した。
【0090】又、MgO膜のピラミッド状エッチングは
実施の形態1と同様の方法で形成した。
【0091】(比較例)表1に示すNo14,15のP
DPもNo1〜13のPDPと同様に作製したものであ
るが、保護層の形成方法および、保護層のエッチング方
法および全ガス圧が異っており、No14ではプラズマ
CVD法でXeの量が2体積%でパネルの全圧力が30
0Torr、No15は真空蒸着法によるMgO膜でX
eの量が10体積%でパネルの全圧力が300Torr
である。
【0092】これらの保護層についてX線解析を行なっ
た結果、No.15では保護層の酸化マグネシウムが
(111)面に配向していることが確認された。また、
No.14では保護層の酸化マグネシウムが(100)
面に配向していることが確認されたが、又、試料No.
14,15はMgO膜のエッチングは行なっていない。
【0093】No14,15は全ガス圧が300Tor
rと低く、MgO膜のエッチングも行なっておらずその
ため放電形態が第1形グローとなっているため、効率,
輝度共に低くなっている。
【0094】(実験の部) (実験1)パネルの輝度および効率の測定 実験方法:No.1〜26のPDPについては、放電維
持電圧180V、周波数30KHzで駆動させた時のパ
ネルの輝度,効率を測定した。
【0095】なお効率の測定は、駆動回路からパネルに
印加される放電維持電圧Vm、その時流れる放電電流I
を測定し、次に輝度Lを輝度計で測定し、(その時の輝
度の測定面積をSとする)式(数1)より、効率ηを求
める。
【0096】
【数1】
【0097】結果と考察:(表1),(表2)に示され
るように、No1〜9,16〜26のパネルは、(10
0)面あるいは、(110)面配向のMgO膜で、ガス
圧が500Torr以上、Xeの量が5体積%以上でし
かもMgO膜がエッチングによってピラミッド状の凹凸
を有しているために線条グローや第2形グローの発達が
良く特に高効率・高輝度となっていることがわかる。
又、No10〜13のパネルは、MgO膜のエッチング
は行なっていないが、Xeの量が5%以上でガス圧が7
00Torr以上と高いため、線条グローや第2形グロ
ーが発生しており比較例14,15より高い効率と輝度
になっていることがわかる。
【0098】なお、No14の比較例のパネルは、効
率,輝度が低いのはNo14パネルはCVD法のMgO
で(100)面配向しているが、MgO膜のプラズマエ
ッチングを行なっていないためとXeの量が2%と低い
ため、第1形グロー放電がおこり、輝度と効率が向上し
ないものと思われる。
【0099】又、No15のパネルはMgOの膜が真空
蒸着法によって作成された膜で、(111)面配向であ
るためXeの量を10%にしてもMgO膜のブラズマエ
ッチングのありなしにかかわらず、二次電子の放出量が
少ないため、第1形グロー放電がおこり、輝度と効率が
向上しないものと思われる。
【0100】又、上記実施の形態のPDPでは、隔壁1
7を背面ガラス基板15上に固着して背面パネルを構成
する対向電極型のPDPの例を示したが、本発明は、こ
れに限定されることなく、例えば隔壁が前面パネル側に
取り付けられたもの等にも適用でき、一般的なAC型の
PDPに対して適用することができる。
【0101】尚、上記各プラズマディスプレイパネルに
必要な駆動手段を備え、画像を表示する表示装置として
構成してもよいことは言うまでもない。
【0102】
【発明の効果】以上のように本発明のPDPは、放電ガ
ス中のXeの含有量を従来より大きい5体積%以上、7
0体積積%未満の範囲に設定すると共に放電ガスの圧力
を従来よりも高い500Torr〜2000Torrの
範囲に設定すること、およびCVD法で作成したMgO
保護層の表面をプラズマエッチングすることによって、
ピラミッド状の凹凸を設けているために、従来の第1形
グロー放電ではなく、線条グロー放電あるいは第2形グ
ロー放電が発生しているため、従来のPDPと比べて高
いパネルの効率と輝度を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る交流面放電型PD
Pの概略断面図
【図2】保護層14を形成する際に用いるCVD装置の
概略図
【図3】He−Xe系の放電ガスを用いたPDPにおい
て、封入ガス圧を変化させたときの、Xeが発光する紫
外線の波長と発光量との関係を示す特性図
【図4】(a)〜(c)各色蛍光体について励起波長と
相対放射効率との関係を示す特性図
【図5】PDPの放電電極間の距離dが大きい場合と小
さい場合における、放電ガスの封入圧力Pに対する放電
開始電圧Vfの関係を示す特性図
【図6】実施の形態12のPDPにおいて、保護層をエ
ッチングする際に用いるプラズマエッチング装置の概略
【図7】従来の一般的な交流面放電型PDPの概略断面
【符号の説明】
11 前面ガラス基板 12 放電電極(X電極) 13 誘電体ガラス層 14 保護層 15 背面ガラス基板 16 放電電極(γ電極) 17 隔壁 18 蛍光体層 19 放電空間 21 アルゴンガスボンベ 22 アルカリ土類の金属キレートの気化器(バブラ
ー) 23 アルカリ土類のシンクロンペンタジェニル化合物
の気化器 24 酸素ガスボンベ 25 CVD装置 26 基板加熱ヒータ 27 誘電体ガラス層が形成されたガラス基板 28 プラズマを発生させるための高周波電源 29 排気装置 61 アルゴンガスボンベ 62 プラズマエッチング装置本体 63 MgOが成膜された基板 64 高周波電源 65 バイアス電源 66 排気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−151899(JP,A) 特開 平5−205643(JP,A) 特開 昭63−205031(JP,A) 特開 平6−342631(JP,A) 沢田隆夫ほか5名,プラズマディスプ レーパネル用MgO膜の蒸着時酸素分圧 とガス吸着特性,真空,日本,第43巻、 第10号,p.973−977 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 11/02 G09G 3/288 H01J 9/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の平行に配されたプレートの間に、
    電極,誘電体層,隔壁及び蛍光体層が配設されガス媒体
    が封入された放電空間が形成され、電源による放電に伴
    って紫外線を発し前記蛍光体層で可視光に変換すること
    によって発光するプラズマディスプレイパネルであっ
    て、 前記誘電体層は、熱CVD法あるいは、プラズマCVD
    法で作成され、(100)面あるいは、(110)面配
    向し、かつその表面がピラミッド状の凹凸を有する酸化
    マグネシウム保護層で被覆されていることを特徴とする
    プラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 さらに、前記酸化マグネシウム保護層の
    表面が、プラズマエッチングされていることを特徴とす
    る請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 第1の放電電極及び誘電体ガラス層が配
    設されたフロントカバープレートの誘電体ガラス層の上
    に、CVD法によって(100)面または、(110)
    面に配向した酸化マグネシウム層を形成する第1ステッ
    プと、 前記酸化マグネシウム層上にプラズマエッチング法によ
    って、ピラミッド状の凹凸を設ける第2ステップと、 前記ピラミッド状の凹凸を有する保護層が形成されたフ
    ロントカバープレートと、第2の放電電極および蛍光体
    層が配設されたバックプレートとを、対向して配すると
    共に、前記フロントカバープレート及びバックプレート
    の間に形成される放電空間にガス媒体を封入する第3ス
    テップを備えることを特徴とするプラズマディスプレイ
    パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のプラズマディス
    プレイパネルを駆動することで画像表示を可能とする表
    示装置
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