JP3331810B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP3331810B2
JP3331810B2 JP09318395A JP9318395A JP3331810B2 JP 3331810 B2 JP3331810 B2 JP 3331810B2 JP 09318395 A JP09318395 A JP 09318395A JP 9318395 A JP9318395 A JP 9318395A JP 3331810 B2 JP3331810 B2 JP 3331810B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関し、
特に、高密度記録可能なテープ状の磁気記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、記録信号のディジタル化が進んで
きており、ディジタル記録されたものは、再度、繰り返
しコピーをしても信号の劣化、すなわち画質および音質
の劣化が極めて少ないというメリットがある。
【0003】また、近年におけるディジタル記録媒体、
例えばディジタルVTRでは、記録データ量が膨大にな
ることから、記録の高密度化が避けられず、記録波長と
して短波長のものを用いる必要がある。その結果とし
て、自己減磁損失が発生しやすくなるので、これを防止
したり、また、オーバーライト特性を向上させなければ
ならないという新たな課題が生じる。このような課題を
解決するために、磁性層の厚さをより薄くして、なおか
つ磁性層の表面をより平滑にする必要がある。
【0004】しかしながら、磁性層の厚さを薄くする
と、磁性層の機械的強度が得られず、その上、磁性層表
面に非磁性支持体の表面性の影響が現れ易くなり、磁性
層表面の平滑性が悪くなる。これを防止するために非磁
性支持体と、磁性層の間に、無機顔料を樹脂に分散させ
たものを下層として設けることが考えられが、磁性層表
面を平滑にするためには、磁性層ないし下層中に含有さ
れる顔料の粒径を小さくしなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁性層
ないし下層中に含有される顔料の粒径を小さくすれば、
磁性層の表面性は向上するが、顔料を用いることによる
塗膜補強が低下し、媒体全体、特に長手方向の媒体のヤ
ング率はかなり減少してしまい、媒体の耐久性が悪化し
てしまう。また、一般に、媒体の耐久性等を考慮してポ
リウレタン樹脂やビニルフェノール樹脂が磁性層の結合
剤として用いられているが(特開昭56−101625
号公報、特開平6−28658号公報等)、これら結合
剤を単に上述した下層を備える媒体に応用して使用する
ことのみでは、上記の問題点は解決できない。
【0006】本発明はこのような実状のもとに創案され
たものであって、その目的は磁性層を薄層化した媒体に
おいて、媒体のヤング率を向上させて、耐久性に極めて
優れる磁気記録媒体を提供することにある。また、磁性
層を薄層化した媒体において、磁性層の表面平滑性を良
好にしつつ、電磁変換特性に優れる磁気記録媒体を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を解決す
るために、本発明は、非磁性支持体の上に、非磁性粒子
と結合剤を含有する下地層を有し、この下地層の上に磁
性粉末と結合剤とを含有する磁性層を有し、前記非磁性
支持体の裏面側に結合剤を含有するバックコート層を有
する磁気記録媒体において、前記下地層、前記磁性層お
よび前記バックコート層の3層のうち、前記下地層を含
む少なくとも2層以上が、下記式(1)で示される繰り
返し単位を90mol%以上有するポリパラビニルフェ
ノール系樹脂を含有しており、当該ポリパラビニルフェ
ノール系樹脂の総和量は、前記下地層、前記磁性層およ
び前記バックコート層に用いられる結合剤の総和量に対
して、70wt%以上であるように構成される。
【0008】
【化2】 上記式(1)において、Xは、メチロール基またはアル
キル基を表す。pは、平均置換率であり、0〜2の整数
を表す。
【0009】また、より好ましい態様として、前記磁性
層中に含有される磁性粉末は、その平均長軸径が0.2
0μm以下であり、前記下地層に含有される非磁性粒子
は、その平均長軸径が0.30μm以下、軸比15以下
であるように構成される。
【0010】
【作用】本発明によれば、下地層、磁性層およびバック
コート層の3層のうち、下地層を含む少なくとも2層以
上が、所定のビニルフェノールの繰り返し単位を90m
ol%以上有するポリパラビニルフェノール系樹脂を含
有しており、しかも、このポリパラビニルフェノール系
樹脂の総和量は、前記下地層、前記磁性層および前記バ
ックコート層に用いられる結合剤の総和量に対して、7
0wt%以上であるので、媒体全体のヤング率、特に、
媒体の長手方向のヤング率が向上し、耐久走行性が格段
と向上する。また、磁性層中に含有される磁性粉末の平
均長軸径および下地層に含有される非磁性粒子の平均長
軸径と軸比を所定範囲に定めることにより、磁性層の表
面性が向上する。
【0011】
【実施例】本発明の磁気記録媒体の好適な一実施例を図
1に基づいて説明する。図1は本発明の磁気記録媒体の
断面図である。
【0012】この図において、本発明の磁気記録媒体1
は、非磁性支持体10の上に、非磁性粒子と結合剤を含
有する下地層12を有し、この下地層12の上に、磁性
粉末と結合剤とを含有する磁性層14を有し、前記非磁
性支持体の裏面側(磁性層14が形成されない面側)に
は、結合剤を含有するバックコート層8を有している。
【0013】そして、前記下地層12、前記磁性層14
および前記バックコート層8の3層のうち、前記下地層
12を含む少なくとも2層以上が、下記式(1)で示さ
れる繰り返し単位を90mol%以上、特に、95〜1
00mol%有するポリパラビニルフェノール系樹脂を
含有している。ポリパラビニルフェノール系樹脂が含有
される態様としては、下地層12、磁性層14および
バックコート層8の3層に含有される場合下地層12
および磁性層14の2層に含有される場合下地層12
およびバックコート層8の2層に含有される場合等が挙
げられる。
【0014】
【化3】 上記式(1)において、Xは、メチロール基またはアル
キル基を表す。pは、平均置換率であり、0〜2の整数
を表す。なお、Xの置換率pが0でないときには、p=
1〜2であることが好ましい。このとき、特に、Xはメ
チル基、エチル基等の炭素数1〜4のアルキル基が好ま
しい。
【0015】また、ポリパラビニルフェノール系樹脂が
ホモポリマーでなく共重合体である場合、上記式(1)
の繰り返し単位以外に含有される他の共重合体成分(共
重合可能なモノマー)としては、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル;メチルビニ
ルエーテル、イソブチルビニルエーテル、セチルビニル
エーテル、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、、ラウリル(メタ)アクリレート、
ステアリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、マレイン酸ジエチル、イタコ
ン酸ジメチル等の不飽和カルボン酸エステル;スチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル;エチレン、
プロピレン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン;
マレイン酸、(メタ)アクリル酸、アシッドホスホキシ
エチル(メタ)アクリレート、スルホン酸エチル(メ
タ)アクリレート、スチレンスルホン酸、およびこれら
のアルカリ金属塩ないしはアンモニウム塩、ビニルアル
コール、アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メ
タ)アクリレート等の極性基含有モノマーが挙げられ
る。
【0016】このようなポリパラビニルフェノール系樹
脂(共重合体)としては、硫酸基および/またはスルホ
基を極性基(以下S含有極性基)として含有するもの
や、S含有極性基の他に、−OPO2 Y基、−PO3
基、−COOY基(YはH、アルカリ金属)、アミノ基
(−NR2 )、−NR3 Cl(RはH、メチル、エチ
ル)等を含有させることもできる。
【0017】ポリパラビニルフェノール系樹脂は直鎖
状、あるいは分岐鎖を有する分子構造のものでよく、そ
の平均分子量は、3000〜50000程度であること
が好ましい。平均分子量が小さくなりすぎると十分な塗
膜強度が得られず、また平均分子量が大きくなりすぎる
と溶剤に対する溶解性が悪くなり、塗膜の均一性が得ら
れなくなる。このようなポリパラビニルフェノール系樹
脂の市販品の具体例としては、マルカリンカーM−S2
P、M−S3P、M−S4P、M−HIP、M−H3F
(以上、丸善石油化学社製)等が挙げられる。
【0018】このようなポリパラビニルフェノール系樹
脂は前述したように、前記下地層12の中には必須成分
として含有され、さらに前記磁性層14および前記バッ
クコート層8の少なくともいずれか一方にも含有され
る。もちろん、下地層12、磁性層14、およびバック
コート層8の3層すべてに含有させることが最も好まし
い態様である。
【0019】そして、本発明の媒体に用いられる前記ポ
リパラビニルフェノール系樹脂の総和量は、下地層1
2、磁性層14およびバックコート層8に用いられる結
合剤(樹脂バインダ)の総和量に対して、70wt%以
上、好ましくは、70〜90wt%含有される。この値
が70wt%未満となると、媒体のヤング率が低下し十
分な塗膜強度が得られず、媒体の耐久性が悪化するとい
う不都合が生じる。
【0020】このようなポリパラビニルフェノール系樹
脂以外に、前記下地層12、前記磁性層14および前記
バックコート層8の形成に使用される結合剤(樹脂バイ
ンダ)としては、例えば、熱可塑性樹脂として、塩化ビ
ニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン
系共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、
ニトロセルロース、スチレン−ブタジエン系共重合体、
ポリビニルアルコール樹脂、アセタール樹脂、エポキシ
系樹脂、フェノキシ系樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカ
プロラクトン等の多官能性ポリエーテル類、ポリアミド
樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、ポリブタジエ
ンエラストマー、塩化ゴム、アクリルゴム、イソプレン
ゴム、エポキシ変性ゴム等が挙げられ、また熱硬化性樹
脂としては、縮重合するフェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、ブチラール樹
脂、ポリマール樹脂、メラニン樹脂、アルキッド樹脂、
シリコーン樹脂、アクリル系反応樹脂、ポリアミド樹
脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、飽和ポリエステル樹
脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。これら
は、単独の使用のみならず、2種以上混合して使用して
もよい。
【0021】このような樹脂には、極性基として、S含
有基としては−SO3 M(スルホン酸基)、−SO4
(硫酸基)、リン酸含有極性基としては、ホスホン酸基
=PO3 M、ホスフィン酸基=PO3 M、亜ホスフィン
酸基=POM、−P=O(OM1 )(OM2 )、−OP
=O(OM1 )(OM2 )、−COOM、−NR4
(ここで、M、M1 、M2 は、H、Li、Na、K、−
NR4 、−NHR3 を示し、Rはアルキル基もしくはH
を示し、Xはハロゲン原子を示す)−OH、−NR2
−N+3 、(Rは炭化水素基)、エポキシ基、−S
H、−CN等から選ばれる少なくとも一つ以上のの極性
基を共重合または付加反応で導入したものを用いること
が好ましく、このうちMとしてはとくにNa(ナトリウ
ム)またはK(カリウム)が好ましく、これら極性基
は、原子として分子中に0.01〜10wt%、とくに
0.02〜3wt%含まれていることが好ましく、これ
ら極性基は骨格樹脂の主鎖中に存在しても、分枝中に存
在してもよい。ただし、塩化ビニル系樹脂は、特に、前
記ポリパラビニルフェノール樹脂との相溶性に注意が必
要である。
【0022】また、前記ポリパラビニルフェノール樹脂
との組合せにおいて好適に用いられうるポリウレタン樹
脂は、耐摩耗性および支持体への接着性が良い点でとく
に有効であり、当該ポリウレタン樹脂は、ポリエステル
ポリオールおよび/またはポリエーテルポリオール等の
ヒドロキシ基含有樹脂とポリイソシアネート含有化合物
との反応により得られる樹脂の総称であって、数平均分
子量で500〜200000程度に重合したものであ
る。
【0023】また、上記のポリパラビニルフェノール系
樹脂を含む結合剤を硬化させるために、各種エポキシ化
合物系架橋剤、各種ポリイソシアナート系架橋剤を用い
ることができる。架橋剤の含有量は結合剤(バインダ樹
脂)100wt%に対し、1〜50wt%とすることが
好ましく、この架橋剤によりバインダ樹脂に含有される
水酸基等と三次元的に結合して塗膜層の耐久性が向上で
きる。
【0024】一般にこのような、反応性または熱硬化性
樹脂を硬化するには、加熱オーブン中で50〜80℃に
て6〜100時間加熱したり、あるいは低速度にて、8
0〜120℃のオーブン中を走行させたりする。
【0025】さらに上記共重合体に公知の手法により、
(メタ)アクリル系二重結合を導入して電子線感応変性
を行ったものを使用することも可能である。
【0026】前記下地層12の中には、前述したように
ポリパラビニルフェノール系樹脂が結合剤の必須成分と
して含有され、さらに非磁性粒子がフィラーとして含有
される。
【0027】用いられる非磁性粒子としては、例えば、
金属、金属酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属窒化
物、金属炭化物、金属硫化物等の無機質粉末が挙げられ
る。具体的には、α−アルミナ、β−アルミナ、γ−ア
ルミナ、θ−アルミナ、δーアルミナ、三酸化二クロ
ム、α−酸化鉄、γ−酸化鉄、ゲータイト、SiO2
ZnO、TiO2 、ZrO2 、SnO2 、窒化珪素、窒
化硼素、炭化珪素、炭化チタン、炭化モリブデン、炭化
ホウ素、炭化タングステン、炭酸カルシウム、炭酸バリ
ウム、炭酸ストロンチウム、炭酸マグネシウム、硫酸バ
リウム、硫化亜鉛、二硫化モリブデン、二硫化タングス
テン、人造ダイアモンドおよびカーボンブラック等が単
独または組み合わせて使用される。
【0028】このような非磁性粒子は、その平均長軸径
が0.30μm以下、特に、0.03〜0.20μmで
あることが好ましく、また、軸比は15以下、特に、1
〜7とすることが好ましい。平均長軸径が0.30μm
を超えたり、軸比が15を超えたりすると、磁性層の表
面平滑性に悪影響を及ぼす傾向が強くなり、その結果、
電磁変換特性が悪くなってしまう。しかしながら、走行
耐久性は極めて優れているので、走行耐久性を優先とす
る仕様の磁気記録媒体には十分有用である。
【0029】このような非磁性粒子は、下地層12の中
に、重量比率で40〜85wt%、好ましくは、50〜
85wt%、より好ましくは、60〜80wt%の範囲
で用いられる。
【0030】また、上記の非磁性粒子は下地層12の要
求特性に合わせて適宜組み合わせて用いればよい。さら
に上記の非磁性粒子は、必ずしも100%純粋である必
要はなく、主成分が70%以上であれば効果は減少しな
い。
【0031】これらの非磁性粒子は、水に可溶なアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、塩素、硫酸、硝酸等のイオ
ンが少ないことが必要で、その量が多いと媒体化したと
きの保存特性に悪影響を及ぼす。
【0032】このような非磁性粒子および前記ポリパラ
ビニルフェノール系樹脂を含有してなる下地層12の厚
さは、0.5〜2.0μm、好ましくは、1.0〜1.
5μmとされる。この値が、2.0μmを超えると、カ
ールが生じやすくなり、エンベロープ不良を引き起こし
やすくなるという不都合が生じ、また、この値が0.5
μm未満となると、支持体の表面の影響を受けて磁性層
の表面性も悪化してしまうという不都合が生じる。
【0033】このような下地層12の上に形成される磁
性層14は、磁性粉末と結合剤とを含有している。磁性
層14に用いられる結合剤は、上記で説明した結合剤の
中から適宜選定される。しかしながら、磁性層14とバ
ックコート層8の少なくとも一方には、結合剤として前
記ポリパラビニルフェノール系樹脂を用いる必要があ
る。従って、本発明においては、両層12,14の相互
の組成バランスを考慮しつつ使用する結合剤を選定しな
ければならない。
【0034】さらに、磁性層14には磁性粉末が含有さ
れる。用いる磁性粉末としては、酸化鉄磁性粉末、強磁
性金属粉末、板状六方晶フェライト、二酸化クロム等が
挙げられる。
【0035】酸化鉄磁性粉末としては、いわゆる通常の
酸化鉄や、Co化合物被着型あるいはCo化合物ドープ
型の酸化鉄磁性粉末が挙げられる。ここで、Co化合物
とは、酸化コバルト、水酸化コバルト、コバルトフェラ
イト、コバルトイオン吸着物等のコバルトの磁気異方性
を保磁力向上に活用する化合物を示す。Co被着または
ドープされたγ−Fe23 を用いる場合における2価
の鉄の3価の鉄に対する比は、好ましくは0〜20%で
あり、さらに好ましくは2〜10%である。
【0036】強磁性金属粉末としては、Fe、Ni、C
oおよびこれらの合金が例示され、α−Fe、Fe−C
o、Fe−Ni、Fe−Co−Ni、Co、Co−Ni
等の強磁性金属元素を主成分とするものを用いる場合、
金属(Fe、Co、Ni等)または合金を70wt%以
上含むことが好ましく、さらには75wt%以上含むこ
とが好ましい。また、Feを主成分とし、さらに少なく
ともCoを含有する強磁性磁性粉末においては、そのF
e原子に対するCo原子の量は5〜40wt%、好まし
くは6〜35wt%である。また、Feおよび/または
Coを主成分とする強磁性金属粉末においては、さらに
Yを含む希土類元素を含有するものが好ましい。さらに
これら強磁性金属粉末は、粒子表面に酸化被膜あるい
は、一部炭化ないし窒化された強磁性金属粉末、または
表面に炭素質被膜がなされた強磁性金属粉末であっても
よい。上記強磁性金属粉末については、少量の水酸化物
または酸化物を含んでもよい。
【0037】板状六方晶フェライトは、磁化容易軸が平
板の垂直方向にある六角板状の強磁性粉末であり、例え
ば、Ba−フェライト、およびこれらのFe原子の価数
を合わせた金属原子置換フェライト、六方晶Co粉末等
が挙げられる。
【0038】なお、これら上記のすべての磁性粉末に
は、Al、Si、Cr、Mn、Co、Ni、Zn、C
u、Zr、Ti、Bi、Ag、Pt、B、C、P、N、
Y、S、Sc、V、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、S
b、Te、Ba、Ca、Ta、W、Re、Au、Hg、
Pb、La、Sr、希土類等の元素を少量添加したもの
であってもよく、これらの元素の中でもとくに、Al、
Si、P、Y、希土類元素を添加することによって粒度
分布を向上させ、焼結を防止する等の効果がある。
【0039】また、これら磁性粉末には、Al、Si、
Pまたはこれらの酸化物膜で覆ったものでも、Si、A
l、Ti等のカップリング剤や各種の界面活性剤等で表
面処理したものでもよい。
【0040】強磁性金属粉末の場合には水に可溶性のN
a、K、Ca、Fe、Ni等の無機イオンを含む場合が
あるが、その量は好ましくは500ppm以下である。
【0041】磁性粉末の含水率は0.1〜2%であれば
よいが、結合剤の種類によって最適化することが好まし
い。
【0042】磁性粉末のpHは用いる結合剤との組み合
わせにより最適化することが好ましく、その範囲は、4
〜12であるが、好ましくは6〜10である。
【0043】磁性粉末は、その平均長軸径が0.20μ
m以下、特に、0.05〜0.15μmとすることが好
ましい。この値が0.20μmを超えると、磁性層の表
面性が悪化して高い再生出力が得られないという不都合
が生じる。磁性粉末をBET法による比表面積で表せば
35〜80m2 /gであり、好ましくは45〜70m2
/gであり、35m2 /g以下ではノイズが高くなり、
80m2 /g以上では塗料中の分散性がわるくなり、そ
の結果、媒体の表面平滑性が得られにくくなり好ましく
ない。
【0044】このような磁性粉末は、通常、結合剤(樹
脂バインダ)100wt%に対し100〜2000wt
%程度含有され、磁性層中の磁性粉末の含有量は、全体
の50〜95wt%、好ましくは55〜90wt%と
し、磁性粉末の含有量が多すぎると磁性層中の樹脂を始
めとする添加物の量が相対的に減少するため、磁性層の
耐久性が低下する等の欠点が生じやすくなり、少なすぎ
ると高い再生出力を得られない。
【0045】これらの磁性粉末は、それぞれ単独で使用
してもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0046】このような磁性粉末を含有する磁性層14
の厚さは、0.05〜1.0μm、より好ましくは、
0.1〜1.0μmとされる。この値が、1.0μmを
超えると、自己減磁損失の影響が大きくなり、また、
0.08μm未満となると、磁束密度の減少による出力
低下となる。
【0047】このような磁性層14が形成される面とは
反対側である非磁性支持体10の裏面側には、バックコ
ート層8が形成される。このバックコート層8に含有さ
れる結合剤は、上記で説明した結合剤の中から適宜選定
される。しかしながら、前述したようにバックコート層
8と磁性層14の少なくとも一方には、結合剤として前
記ポリパラビニルフェノール系樹脂を用いる必要があ
る。従って、本発明においては、両層12,14の相互
の組成バランスを考慮しつつ使用する結合剤を選定しな
ければならない。
【0048】バックコート層8には、さらに公知の種々
の研磨材や帯電防止剤などの粒状成分が含有される。こ
のようなバックコート層8の厚さは、0.3μm以上必
要である。この値が、0.3μm未満となるとバックコ
ート層本来の機能がなくなってしまう。
【0049】さらに、下地層12、磁性層14、および
バックコート層8の形成のための塗料に含有される溶剤
としては、とくに制限はなく、結合剤(樹脂バインダ)
の溶解性、相溶性および乾燥効率等を考慮して適宜選択
され、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等
のエステル類、イソプロパノール、ブタノール等のアル
コール類、ジオキサン、テトヒドロフラン、ジメチルホ
ルムアミド、ヘキサン、塩素置換炭化水素類等の希釈剤
ないし溶剤を単一溶剤またはこれらの任意比率の混合溶
剤として用いる。
【0050】さらに下地層12、磁性層14およびバッ
クコート層8の形成のための塗料には、通常、潤滑剤が
含有される。潤滑剤としては、例えば、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、ベヘン酸、エルカ酸、エ
ライジン酸等の一塩基性脂肪酸;ブチルミリステート、
ブチルパルミテート、ブチルステアレート、ネオペンチ
ルグリコールジオレエート、ソルビタンモノステアレー
ト、ソルビタンジステアレート、ソルビタントリステア
レート、オレイルオレエート、イソセチルステアレー
ト、イソトリデシルステアレート、オクチルステアレー
ト、イソオクチルステアレート、アミルステアレート、
ブトキシエチルステアレート等の脂肪酸エステルが挙げ
られる。
【0051】さらに、磁性層14形成のための塗料中に
は、通常、潤滑効果、帯電防止効果、分散効果、可塑効
果等を発現させるための添加剤が含有される。例えば、
シリコーンオイル類、フッ素オイル、フッ素置換炭化水
素基含有のアルコール、脂肪酸、エステル、エーテル
類、パラフィン類、前記一塩基性脂肪酸類の金属(L
i、Na、K、Ca、Ba、Cu、Pb等)塩類、前記
脂肪酸エステル製造用アルコール類、アルコキシアルコ
ール類、ポリエチレンオキシド付加モノアルキルエーテ
ルの脂肪酸エステル類、脂肪族または環状アミン類、脂
肪酸アミド類、第四級アンモニウム塩類、ポリオレフィ
ン類、ポリグリコール、ポリフェニルエーテル、フッ素
含有アルキル硫酸エステルおよびそのアルカリ金属塩、
アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グリシドール
系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加体等の
ノニオン界面活性剤、ホスホニウムまたはスルホニウム
等のカチオン系界面活性剤およびそのアルカリ金属塩、
カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸
エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤および
そのアルカリ金属塩、アミノ酸類、アミノスルホン酸
類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類、ア
ルキルベタイン型等の両性界面活性剤等も使用できる。
【0052】さらに、バックコート層8および磁性層1
4の形成のための塗料には、カーボンブラックを含有さ
せてもよい。カーボンブラックとしてはファーネスカー
ボンブラック、サーマルカーボンブラック、アセチレン
ブラック等を用いることができる。これらのカーボンブ
ラックの粒子サイズ等は任意に設定すれば良い。
【0053】下地層12、磁性層14、およびバックコ
ート層8形成のための塗料を塗設する方法としては、押
出しノズル塗布法、リバースロール塗布法、グラビアロ
ール塗布法、ナイフコーター塗布法、ドクターブレード
塗布法、キスコート塗布法、カラーコート塗布法、スラ
イドビード塗布法等が利用できる。
【0054】特に、非磁性支持体10上に下地層12を
介して塗設された磁性塗料(このものはいわゆる磁性層
14を形成する)は、磁場配向処理、乾燥処理、平滑化
処理等が施される。しかる後、例えば、所望の形態に裁
断等されて磁気記録媒体が形成される。
【0055】なお、本発明に用いられる非磁性支持体1
0としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン2,6ナフタレート等のポリエステル類、
ポリアミド、ポリイミド等のプラスチックを用いること
ができる。
【0056】このような可撓性を備える非磁性支持体1
0の厚さに特に制限はないが、磁気記録媒体の小型化の
要求に応じるために、2〜14μm、好ましくは、3〜
13μmの厚さにするのがよい。
【0057】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発
明をさらに詳細に説明する。 (実施例1〜5)下記に示されるような磁性層14形成
のための磁性塗料、下地層12形成のための塗料、およ
びバックコート層8形成のためのの塗料を準備した。
【0058】まず、Hc=2000Oe、σs =135
emu/g、BET=55m2 /g、平均長軸長さ0.
08μm、平均軸比5である強磁性金属磁性粉末(Fe
/Co/Al/Y=100/20/4.2/5.3(重
量比))を含む下記の組成物を用い、磁性層形成のため
の磁性塗料を調製した。
【0059】 磁性層形成のための磁性塗料組成物 強磁性金属磁性粉末 …100重量部 結合剤(樹脂バインダ) (3種の樹脂バインダA,BおよびCを準備し、これらの配合は、 下記表1中に示す通りとした) … 16重量部 α−Al23 (平均粒径0.20μm) … 5重量部 ステアリン酸 … 1重量部 ステアリン酸ブチル … 1重量部 メチルエチルケトン …140重量部 トルエン …140重量部 シクロヘキサノン … 90重量部 この組成物をニーダにて十分に混練混合した後、サンド
グラインドミルにて分散を行った。このようにして得ら
れた磁性塗料に硬化剤(日本ポリウレタン工業(株)
製,コロネートL)を3重量部添加混合し、磁性層14
形成用の塗料を作成した。
【0060】次いで、下記の下地層12形成のための塗
料組成物を用い、下地層12形成のための塗料を調製し
た。
【0061】 下地層形成のための塗料組成物 針状α−Fe23 (平均長軸長=0.20μm、軸比=13、BET値=55m2 /g) …100重量部 結合剤(樹脂バインダ) (3種の樹脂バインダA,BおよびCを準備し、これらの配合は、 下記表1中に示す通りとした) … 20重量部 ステアリン酸 … 1重量部 ステアリン酸ブチル … 1重量部 メチルエチルケトン … 80重量部 トルエン … 80重量部 シクロヘキサノン … 80重量部 この組成物をニーダにて十分に混練混合した後、サンド
グラインドミルにて分散を行った。このようにして得ら
れた塗料に、硬化剤(日本ポリウレタン工業(株)製,
コロネートL)を4重量部添加混合し、下地層12形成
用の塗料を作成した。
【0062】次いで、下記に示されるバックコート層8
形成のための塗料組成物を用い、バックコート層8形成
のための塗料を調製した。
【0063】 バックコート層用組成物 カーボンブラック (平均粒径17nm,BET値220m2 /g, DBP吸油量=70ml/100g,pH=7) …100重量部 結合剤(樹脂バインダ) (3種の樹脂バインダA,BおよびCを準備し、これらの配合は、 下記表1中に示す通りとした) …120重量部 メチルエチルケトン …500重量部 トルエン …500重量部 シクロヘキサノン …500重量部 この組成物をサンドグラインドミルにて分散を行った。
このようにして得られた塗料に、硬化剤(日本ポリウレ
タン工業(株)製,コロネートL)を5量部添加混合
し、バックコート層8形成用の塗料を作成した。
【0064】このような各種の塗料を用いて、下記の要
領で磁気記録媒体サンプルを作成した。
【0065】まず、厚さ10μmのポリエチレンテレフ
タレート(PET)からなる非磁性支持体10の上に、
上記下地層形成用の塗料を塗設、乾燥させ、乾燥厚さ
2.0μmの下地層12を形成させた。この下地層12
の上に、上記磁性層形成のための磁性塗料を塗設後、所
定の磁場配向を行った後に乾燥させ、さらにカレンダ加
工を行ない磁性層14を形成した(乾燥厚みは、下記表
1に示す通りとした)。
【0066】この一方で、PETフィルム支持体10の
裏面(磁性層を設けない面)に上記のバックコート層用
塗料を塗布した後、乾燥させてバックコート層8(厚さ
0.5μm)を形成させた。しかる後、60℃、24時
間で塗膜を硬化処理した。このように作製された磁気記
録媒体用の原反を8mm幅に裁断し、テープ状の磁気記
録媒体サンプルを作製した(実施例サンプル1〜5)。 (比較例1〜4)上記の実施例1において、下地層1
2、磁性層14形成およびバックコート層8形成のため
に用いた結合剤(樹脂バインダ)を、それぞれ下記表1
中に示す配合に変えた。それ以外は、上記実施例1と同
様にして比較例1〜4のサンプルを作製した。 (実施例6)上記の実施例2において、磁性層14中に
用いた磁性粉末の平均長軸径を0.08μmから0.2
5mμmに変えた。それ以外は上記実施例2と同様にし
て実施例6のサンプルを作製した。 (実施例7)上記の実施例2において、下地層12中に
用いた非磁性粒子を、粒径0.20μmのものから0.
35μmのものに変えた。それ以外は上記実施例2と同
様にして実施例7のサンプルを作製した。
【0067】このようにして下記表1に示されるごとく
種々のサンプル(実施例1〜7,比較例1〜4)を作製
し、これらについて、以下に示すような表面粗さRa、
耐久走行性、電磁変換特性の評価を行った。
【0068】表面粗さ(Ra) ランク・テーラ・ホブソン社製表面粗さ測定装置タリス
テップを用い、倍率5万倍、測定波長λ=3.3〜16
7μmで行い、JIS B 0601(1982)に準
拠して求めた。なお、測定サンプル長は0.5mm、n
=5の平均値とし、単位はnmに換算した。
【0069】耐久走行性 いわゆるUローディングタイプのVTR装置(ソニー
(株)製、EV−S900)を用いて、25℃、50%
RHの環境下で繰り返し走行をさせ、テープの端部にお
けるエッジダメージが発生するまでのパス回数を求め
た。
【0070】電磁変換特性(出力) Hi8デッキ(ソニー(株)製EV−S900)で、
7.6MHzの波長の記録信号の再生出力を測定した。
実施例7のサンプルを標準(0dB)として相対評価し
た。
【0071】これらの結果を下記表1に示した。
【0072】
【表1】 上記表1において、樹脂Aは、ビニルフェノールを95
mol%以上含有するポリパラビニルフェノール系樹脂
(マルカリンカーM−S2P,丸善石油化学社製,p=
0,平均分子量=5000)であり、実施例1〜実施例
3、ならびに実施例6および実施例7では、このポリパ
ラビニルフェノール系樹脂を、磁性層14、下地層12
およびバックコート層8にそれぞれ用いており、これら
の総和量は、90wt%(実施例1)および70wt%
(実施例2,3,6および7)である。また、実施例4
では、このポリパラビニルフェノール系樹脂を、下地層
12およびバックコート層8にそれぞれ用いており、こ
れらの総和量は78.6wt%である。また、実施例5
では、このポリパラビニルフェノール系樹脂を、磁性層
14および下地層12にそれぞれ用いており、これらの
総和量は71.8wt%である。
【0073】表1に示される結果より、本発明の実施例
1〜7サンプルはいずれも、極めて優れた耐久走行性を
備えていることがわかる。さらに、磁性層14中に用い
る磁性粉末の平均長軸径を0.20μm以下、および下
地層12中に用いる非磁性粒子を、0.30μm以下
(軸比15以下)にすれば、電磁変換特性にも優れた効
果を発揮することがわかる(実施例1〜5)。
【0074】
【発明の効果】上記の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明は、非磁性支持体の上に、非磁
性粒子と結合剤を含有する下地層を有し、この下地層の
上に磁性粉末と結合剤とを含有する磁性層を有し、前記
非磁性支持体の裏面側に結合剤を含有するバックコート
層を有するの磁気記録媒体であって、前記下地層、前記
磁性層および前記バックコート層の3層のうち、前記下
地層を含む少なくとも2層以上が、所定のビニルフェノ
ール系繰り返し単位を90mol%以上有するポリパラ
ビニルフェノール系樹脂を含有しており、当該ポリパラ
ビニルフェノール系樹脂の総和量は、前記下地層、前記
磁性層および前記バックコート層に用いられる結合剤の
総和量に対して、70wt%以上であるように構成して
いる。従って、得られたの磁気記録媒体では、耐久性に
極めて優れた効果を奏する。さらに、磁性層14中に用
いる磁性粉末の平均長軸径を0.20μm以下、および
下地層12中に用いる非磁性粒子を、0.30μm以下
(軸比15以下)にすれば、電磁変換特性にも優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…磁気記録媒体 8…バックコート層 10…可撓性支持体 12…下地層 14…磁性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−150296(JP,A) 特開 平5−250656(JP,A) 特開 平6−203364(JP,A) 特開 平5−250655(JP,A) 特開 平6−28658(JP,A) 特開 昭63−153717(JP,A) 特開 昭63−155421(JP,A) 特開 昭60−136028(JP,A) 特開 平4−17111(JP,A) 特開 平1−267828(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/62 - 5/82

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体の上に、非磁性粒子と結合
    剤を含有する下地層を有し、この下地層の上に磁性粉末
    と結合剤とを含有する磁性層を有し、前記非磁性支持体
    の裏面側に結合剤を含有するバックコート層を有する磁
    気記録媒体において、 前記下地層、前記磁性層および前記バックコート層の3
    層のうち、前記下地層を含む少なくとも2層以上が、下
    記式(1)で示される繰り返し単位を90mol%以上
    有するポリパラビニルフェノール系樹脂を含有してお
    り、 当該ポリパラビニルフェノール系樹脂の総和量は、前記
    下地層、前記磁性層および前記バックコート層に用いら
    れる結合剤の総和量に対して、70wt%以上であるこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。 【化1】 上記式(1)において、Xは、メチロール基またはアル
    キル基を表す。pは、平均置換率であり、0〜2の整数
    を表す。
  2. 【請求項2】 前記磁性層中に含有される磁性粉末は、
    その平均長軸径が0.20μm以下であり、前記下地層
    に含有される非磁性粒子は、その平均長軸径が0.30
    μm以下、軸比15以下であることを特徴とする請求項
    1記載の磁気記録媒体。
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