JP3331454B2 - 回転式電子部品用シャフトのロック又はクリック機構 - Google Patents

回転式電子部品用シャフトのロック又はクリック機構

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JP3331454B2 JP35846396A JP35846396A JP3331454B2 JP 3331454 B2 JP3331454 B2 JP 3331454B2 JP 35846396 A JP35846396 A JP 35846396A JP 35846396 A JP35846396 A JP 35846396A JP 3331454 B2 JP3331454 B2 JP 3331454B2
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島田  勉
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帝国通信工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転式電子部品用シ
ャフトのロック又はクリック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転式電子部品の中には、そのシ
ャフトを上下動自在に構成し、シャフトを引っ張った位
置で回転すると一方の回転式電子部品が操作でき、シャ
フトを押し込んだ位置で回転すると他方の回転式電子部
品が操作できる構造のものがある。
【0003】そしてシャフトを上下動した際に、シャフ
トにクリック感覚が生じて移動が確実に行われたことを
感知でき、且つ手を離してもシャフトが移動後の位置に
ロックされることが好ましい。
【0004】このような構造のロック機構として、線状
バネをU字状に折り曲げた挟持部材で前記シャフトを挾
み、且つ該挟持部材を上下の押え板で挾んで固定し、シ
ャフトの外周に設けた突部が該挟持部材を通過する際に
該挟持部材を押し広げるように弾発することでクリック
感覚を生じさせ、且つ突部通過後の位置にシャフトをロ
ックする構造のものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例には以下のような問題点があった。 上記ロック機構は挟持部材を上下2枚の押え板で固定
する構造なので、部品点数と組立工数が多く、製造コス
トの低減化が図れなかった。
【0006】挟持部材を挾んだ2枚の押え板間を固定
する構造であるが、部品自体が小さいので、その組立誤
差によって両押え板間の隙間に誤差が生じてしまい、隙
間が小さい場合は挟持部材を強く挟持してその動作を阻
害したり、隙間が大きい場合は挾んだ挟持部材にガタが
生じる恐れがあった。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、部品点数を少なくでき、組立も容易
で、さらに挟持部材を適正に動作させることができる小
型化に適した回転式電子部品用シャフトのロック又はク
リック機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、軸方向にスライド自在に構成され且つその
外周にロック又はクリック用の突部を設けてなる回転式
電子部品用シャフトと、ケース本体とケース本体の表面
から所定の隙間を隔てて配置した押え板部とをモールド
樹脂一体成型してなるケースと、線状バネを略U字状
に折り曲げてなる挟持部材とを具備し、前記ケースのケ
ース本体と押え板部の間の隙間に前記挟持部材を収納
し、ケース本体と押え板部を貫通するように前記シャフ
トを通すとともに該シャフトを前記挟持部材にて挟持
し、シャフトの上下動時にシャフトの突部が挟持部材を
押し広げながら通過することでシャフトをロックするか
又はクリック感覚を生ぜしめるように構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に
かかるロック機構1を示す分解斜視図である。同図に示
すようにこのロック機構1は、ケース10と、挟持部材
40とによって構成されている。以下各構成部品につい
て説明する。
【0010】ここで図2は図1に示すケース10のA−
A線上側断面図である。図1,図2に示すようにケース
10はその全体がモールド樹脂の一体成型品であり、略
矩形状に形成されたケース本体11を具備している。
【0011】ケース本体11の上面には浅い深さの凹部
13が設けられ、その略中央には略円形の貫通孔15が
設けられている。またその4隅には他の部材への固定用
貫通孔17が設けられている。
【0012】凹部13の下記する挟持部材40の端部4
5,45を収納する部分には外周から内向きに突出する
支持突起19,19が設けられている。また凹部13の
下記する挟持部材40の中央部41を収納する部分には
該中央部41の位置決めを行って収納する形状の収納部
14が設けられている。収納部14の両側にはさらにガ
イド用テーパー部16,16が設けられている。
【0013】次にケース本体11の前記貫通孔15の真
上には、リング状の押え板部21が配置されている。こ
の押え板部21はその外周から外方に延びる3本の連結
部25によってケース本体11に一体に連結されている
が、該押え板部21の下面と凹部13の表面間には下記
する挟持部材40の厚み寸法よりも少し大きい寸法の隙
間が設けられている。押え板部21の中央には貫通孔2
3が設けられている。
【0014】また前記連結部25の内の収納部14を設
けた側の1本の連結部25の裏面には、小突起27が設
けられている。
【0015】次に図1に示すように、挟持部材40はピ
アノ線などからなる線状バネを略U字状に折り曲げて構
成されている。さらに具体的に言えば、略直線状の中央
部41から90度以上折り曲げられた両側部分の略中央
に略へ字状に外方向に突出する弾接部43,43を設け
て構成されている。
【0016】そしてこのロック機構1を組み立てるに
は、図2に点線で示すように、ケース10の貫通孔15
の裏面側から挟持部材40の端部45,45を挿入して
行き、中央部41を凹部13内に導いた後に、該挟持部
材40を逆方向に押し込んで図3,図4に示すようにそ
の全体を凹部13内に収納する。挟持部材40の端部4
5,45は支持突起19,19の先端に係止する。中央
部41を収納部14内に収納する際、ガイド用テーパー
部16,16が中央部41の両側部分をガイドするので
その収納が容易に行える。
【0017】なお収納部14内に収納された中央部41
は小突起27によってその抜けが防止され、また収納部
14の両側壁と支持突起19,19の先端とによって挟
持部材40は正規の位置に位置決めされる。
【0018】次に図5は上記ロック機構1を取り付けて
なる回転式電子部品を示す側断面図である。なお同図の
左右はそれぞれ下記するシャフト200を押圧したとき
と引き上げたときの状態を示している。
【0019】同図に示す回転式電子部品は、第2機能部
80の上に第1機能部50とロック機構1とを重ね合わ
せ、さらにその上にダイカスト110を取り付けるとと
もに、これら各部材にシャフト200を貫通して構成さ
れている。
【0020】シャフト200の前記ロック機構1近傍に
は該シャフト200の外周を半径方向に突出するように
突部201が設けられ、またその下端にはクラッチ部材
205が固定されている。
【0021】またシャフト200は、図4に示すロック
機構1の2つの貫通孔15,23と挟持部材40の弾接
部43,43の間を貫通している。
【0022】一方第1機能部50は、摺動型物51の下
にフレキシブル基板55を配置し、さらにその下にクリ
ック板取付型物60を配置して構成されている。
【0023】摺動型物51の下面には摺動子53が固定
されている。またフレキシブル基板55の上面には所望
のスイッチパターン又は抵抗体パターンが形成され、そ
の外周からは金属端子片59が突出している。
【0024】クリック板取付型物60の下部にはクリッ
ク板61が固定されており、またその下面側内周面には
前記クラッチ部材205に係合離脱する係合部63が設
けられている。クリック板61の先端はクリック用凹凸
65に弾接している。
【0025】なお摺動型物51とクリック板取付型物6
0とは、係合部70において一体回転するように係合さ
れている。
【0026】次に第2機能部80は第1機能部50とほ
ぼ対称に、摺動型物81の上にフレキシブル基板85を
配置し、さらにその上にクリック板取付型物90を配置
して構成されている。
【0027】摺動型物81の上面には摺動子83が固定
されている。フレキシブル基板85の下面には所望のス
イッチパターン又は抵抗体パターンが形成され、その外
周からは金属端子片89が突出している。
【0028】クリック板取付型物90の上面にはクリッ
ク板91が固定されており、またその上面側内周面には
前記クラッチ部材205に係合離脱する係合部93が設
けられている。クリック板91の先端はクリック用凹凸
95に弾接している。
【0029】なお摺動型物81とクリック板取付型物9
0とは、係合部100において一体回転するように係合
されている。
【0030】次にこの回転式電子部品の動作を説明す
る。まず図5の左側部分のように、シャフト200が下
降している場合は、シャフト200の突起201は挟持
部材40のちょうど真下に位置しており、シャフト20
0はこの位置に固定されている。またクラッチ部材20
5はクリック板取付型物90の係合部93に係合してい
る。
【0031】従ってシャフト200を回転すると、クリ
ック板取付型物90が回転してクリック感覚を生じ、こ
れと一体に摺動型物81が回転して摺動子83がフレキ
シブル基板85上を摺動して金属端子片89の出力を変
化する。
【0032】次にシャフト200を引き上げると、図5
の右側部分のように、シャフト200の突起201は、
図4に示す挟持部材40の弾接部43,43を強く外側
に押し広げながらこの弾接部43,43を乗り越える。
その際クリック感覚が生じ、且つシャフト200は乗り
越えた位置にロックされる。
【0033】同時にシャフト200下端のクラッチ部材
205が上昇してクリック板取付型物90との係合が解
除され、且つ該クラッチ部材205とクリック板取付型
物60の係合部63とが係合する。
【0034】従ってシャフト200を回転すると、クリ
ック板取付型物60が回転してクリック感覚を生じ、こ
れと一体に摺動型物51が回転して摺動子53がフレキ
シブル基板55上を摺動して金属端子片59の出力を変
化する。
【0035】次にシャフト200を押し込むと、シャフ
ト200の突起201は、再び挟持部材40の弾接部4
3,43を強く外側に押し広げながらこの弾接部43,
43を乗り越えてクリック感覚を生じ、乗り越えた位
置、即ち図5の左側部分の位置に再びロックされる。
【0036】前記回転式電子部品においては、本発明に
かかるロック機構1を2つの機能部50,80を選択し
て機能させる際のロック機構として利用した例を示して
いるが、例えば前記回転式電子部品のシャフト200の
所定位置にこれを例えば下方向に弾発するコイルスプリ
ングを取り付け、その弾発力を前記挟持部材40の弾接
部43,43がシャフト200の突起201をロックす
る力よりも強く構成しておけば、シャフト200は通常
は押し込まれた位置に保持され、該シャフト200を引
っ張る際に前記挟持部材40と突起201によってクリ
ック感覚が生じ、引っ張った状態のままで第1機能部5
0を操作し、手を離すと前記コイルスプリングの力でシ
ャフト200は元の押し込まれた位置に自動復帰するよ
うな構造としても良い。この場合は本発明はクリック機
構のみとして機能する。
【0037】また本発明にかかるロック又はクリック機
構は前記回転式電子部品以外の各種構造の回転式電子部
品用シャフトに利用できることは言うまでもない。
【0038】次に図6は本発明の他の実施形態にかかる
ロック機構のケース10−2を示す斜視図である。この
ケース10−2において図1のケース10と相違する点
は、押え板部21−2の厚みを厚くして上方に突出させ
た点のみである。
【0039】このように構成したケース10−2を図7
に示す回転式電子部品(この回転式電子部品は前記図5
に示すものとケース10以外はすべて同一である)に取
り付ければ、押え板部21−2の突出する上端をダイカ
スト110の下面に当接でき、これによって押え板部2
1−2の支えを連結部25のみでなく、ダイカスト11
0によって支えることができ、その強度(特にシャフト
200を上下動したときの強度)を増すことができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下のような優れた効果を有する。 ケースと挟持部材の2部品のみで構成されるので、部
品点数が少なくて組立工数が少なく、製造コストの低減
化が図れる。
【0041】ケースを構成するケース本体と押え板部
は一体成型品なので、両者間の隙間を常に正確に一定に
でき、該隙間に組立誤差は生じず、従ってたとえこのケ
ースを小型化しても、該隙間に挿入する挟持部材がケー
ス本体と押え板部間に強く締め付けられたり、逆にガタ
が大きくなり過ぎたりしてその動作に支障を来すことは
なく、常に適正に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるロック機構1を示
す分解斜視図である。
【図2】図1に示すケース10のA−A線上側断面図で
ある。
【図3】ロック機構1の側断面図である。
【図4】ロック機構1の斜視図である。
【図5】ロック機構1を取り付けてなる回転式電子部品
を示す側断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態にかかるロック機構のケ
ース10−2を示す斜視図である。
【図7】ケース10−2を用いた回転式電子部品の要部
側断面図である。
【符号の説明】
1 ロック機構 10 ケース 11 ケース本体 15 貫通孔 21 押え板部 23 貫通孔 25 連結部 40 挟持部材 200 シャフト 201 突部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向にスライド自在に構成され且つそ
    の外周にロック又はクリック用の突部を設けてなる回転
    式電子部品用シャフトと、 ケース本体とケース本体の表面から所定の隙間を隔てて
    配置した押え板部とをモールド樹脂一体成型してなる
    ケースと、 線状バネを略U字状に折り曲げてなる挟持部材とを具備
    し、 前記ケースのケース本体と押え板部の間の隙間に前記挟
    持部材を収納し、 ケース本体と押え板部を貫通するように前記シャフトを
    通すとともに該シャフトを前記挟持部材にて挟持し、 シャフトの上下動時にシャフトの突部が挟持部材を押し
    広げながら通過することでシャフトをロックするか又は
    クリック感覚を生ぜしめることを特徴とする回転式電子
    部品用シャフトのロック又はクリック機構。
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